JP2001019504A - 人工骨材、その製造方法および装置 - Google Patents

人工骨材、その製造方法および装置

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JP2001019504A
JP2001019504A JP11186125A JP18612599A JP2001019504A JP 2001019504 A JP2001019504 A JP 2001019504A JP 11186125 A JP11186125 A JP 11186125A JP 18612599 A JP18612599 A JP 18612599A JP 2001019504 A JP2001019504 A JP 2001019504A
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kiln
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artificial aggregate
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water absorption
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Hideki Wachi
秀樹 和知
Junichi Terasaki
淳一 寺崎
Takayuki Suzuki
崇幸 鈴木
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Taiheiyo Cement Corp
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Taiheiyo Cement Corp
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • C04B38/009Porous or hollow ceramic granular materials, e.g. microballoons

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然および従来の人工骨材では得られていな
かった低比重、低吸水率且つ高強度の人工骨材、並びに
該人工骨材を製造するための方法および装置を提供す
る。 【解決手段】 粒形状を有し、且つ、該粒の表面にガラ
ス質層(溶融焼結層)を有する人工骨材。該人工骨材の
絶乾比重は1.2以下、24時間吸水率は5重量%以
下、飽和吸水率は10重量%以下で、且つ圧壊強度は8
00N以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工骨材およびそ
の製造方法・製造装置に関し、より詳しくは、天然骨材
では得られ難い特性、すなわち低比重、低吸水率且つ高
強度という優れた特性を有する人工骨材、およびその製
造方法・製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、土地のより一層の有効利用等の観
点から、建築物の超高層化、大規模化の傾向は益々顕著
になってきている。このような超高層ないし大規模の建
築物を実現するためには、該建物の構造物の自重を軽減
することが極めて重要である。この自重軽減の観点か
ら、剛性の低下を最小限に抑制しつつ軽量化を図った超
軽量コンクリートの開発が強く望まれている。
【0003】超軽量コンクリート実現のためには、モル
タルへの気泡の導入とともに、該コンクリートを構成す
る骨材自体の軽量化が極めて重要である。しかしなが
ら、従来の天然骨材では、このような要求に応える性能
を実現することが通常は困難であるため、天然骨材では
得られ難い良好な特性を有する人工軽量骨材の開発が強
く望まれている。
【0004】加えて、近年では天然骨材資源(じゃり、
砂等)の枯渇傾向を考慮し、環境問題の改善を図る観点
から、天然資源以外の資源(例えば、産業廃棄物等)を
原料として積極的に利用する人工骨材の製造方法の技術
を確立することが強く望まれている。
【0005】上記した2つの側面から、優れた特性を有
する人工骨材の需要もかなり高まっており、したがっ
て、その製造方法の確立も急務となっている。
【0006】コンクリートに用いられる人工軽量骨材に
必要な特性として、(低比重であることに加えて)骨材
強度と吸水率が挙げられる。一般に、骨材強度が大きい
程、それを用いたコンクリート強度も増大する。特に軽
量骨材を用いたコンクリートにおいては、骨材強度が該
コンクリート強度に及ぼす影響は、通常の骨材を用いた
コンクリートにおける場合と比べて、顕著である。
【0007】上述したように、低比重、低吸水率、しか
も高強度という人工軽量骨材が切望されているが、従来
の人工軽量骨材においては、低比重(例えば、比重=1
程度)とすると、強度も低くならざるを得ず、また吸水
率も30〜50重量%程度と著しく高くなってしまうと
いう問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を解消した人工骨材、並びに該人工
骨材を製造するための方法および装置を提供することに
ある。
【0009】本発明の他の目的は、天然および従来の人
工骨材では得られていなかった低比重、低吸水率且つ高
強度の人工骨材、並びに該人工骨材を製造するための方
法および装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、従来におけるように人工骨材の全体を均一な構成と
するのではなく、粒状の人工骨材の表面部に積極的にガ
ラス質層(溶融焼結層)を形成することが、上記目的の
達成のために極めて効果的なことを見出した。
【0011】本発明の人工骨材は上記知見に基づくもの
であり、より詳しくは、粒形状を有し、且つ、該粒の表
面にガラス質層(溶融焼結層)を有する人工骨材であっ
て;且つ、絶乾比重が1.2以下、24時間吸水率が5
重量%以下、飽和吸水率が10重量%以下で、且つ圧壊
強度が800N以上であることを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明によれば、更に、その内部に供給さ
れた原料を加熱するための中空円筒部と;該円筒部を回
転させるための駆動部と;前記円筒部内部の原料を加熱
するための加熱部とを少なくとも含み;且つ、該加熱部
が、前記円筒部の外側に配置された外熱手段と、前記円
筒部内部の原料を該円筒部内側から加熱するための内熱
手段とを含むことを特徴とする人工骨材の製造装置が提
供される。
【0013】本発明によれば、更に、粒形状を有する原
料を焼成・発泡させ、次いで、該粒の表面にガラス質層
(溶融焼結層)を形成することを特徴とする人工骨材の
製造方法が提供される。
【0014】本発明によれば、更に、粒形状を有する原
料を焼成・発泡させる焼成工程を含む人工骨材の製造方
法であって、且つ、該焼成工程が、主として発泡反応を
進めるための本焼成ステップと、これに続く主として前
記粒の表面での溶融・焼結反応を進めるための仕上げ焼
成ステップとを含むこと特徴とする人工骨材の製造方法
が提供される。
【0015】上記構成を有する本発明の人工骨材は、低
比重、低吸水率しかも高強度という優れた特性を有する
ため、天然資源の枯渇対策、環境問題の改善策としてメ
リットが大であるのみならず、従来では得られなかった
性能を有する人工骨材となる。本発明の人工骨材を利用
することにより、例えば、土木、建築分野及びコンクリ
ート製品の軽量化、高強度化を達成することが可能とな
る。更には、本発明の人工骨材は耐凍結融解性にも優れ
ているため、雪国等の寒冷地対策のような、土木、建築
分野或いはコンクリート製品の新規技術・新規分野への
展開を図ることが容易となる。
【0016】加えて、本発明の人工骨材は、24時間吸
水率で5重量%以下、飽和吸水率で10重量%以下とい
う低吸水率化を達成しているため、施工時のポンプ圧送
も可能であり、上記のメリットと合わせて、また、従来
施工が不可能であった用途への展開も可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、必要に応じて図面を参照し
つつ本発明を更に具体的に説明する。以下の記載におい
て量比を表す「部」および「%」は、特に断らない限り
重量基準とする。
【0018】(人工骨材)本発明の人工骨材は、粒形状
を有し、且つ、該粒の表面にガラス質層(溶融焼結層)
を有する人工骨材であって、且つ、絶乾比重が1.2以
下、24時間吸水率が5重量%以下、飽和吸水率が10
重量%以下で、且つ圧壊強度が800N以上の人工骨材
である。
【0019】(粒形状)後述する特性(絶乾比重、吸水
率および圧壊強度)を満足する限り、本発明の人工骨材
の粒形状・粒径(ないし粉末度)は特に制限されない
が、需要の点からは、通常は、人工骨材の粒径がJIS
(日本工業規格)A5002に適合する直径5〜15m
mφであることが好ましい。
【0020】(ガラス質層)本発明の人工骨材は、その
表面にガラス質層(溶融焼結層)を有する。該ガラス質
層の存在は、例えば、粒状の人工骨材をカッター等によ
り切断し、該断面を光学顕微鏡(倍率:200倍程度)
で観察することにより、容易に確認することができる。
【0021】本発明において、この「ガラス質層」と
は、発泡による微細孔が極めて少ない層をいう。より具
体的には、該微細孔の数が、光学顕微鏡で観察した断面
積1mm2あたりに換算して、直径10μm以上の微細
孔の個数が、1000個以下(更には500個以下)で
あることが好ましい。
【0022】このようなガラス質層の存在、ないしはそ
の厚さは、粒形状の中心部(発泡部)の材質から計算さ
れる比重Aと、実際の比重B(ガラス質層の存在によっ
て、比重Aより大となる)との比(B/A)で1〜10
の範囲(更には2〜5の範囲)を与える程度であること
が好ましい。
【0023】(絶乾比重)本発明の人工骨材は、1.2
以下の絶乾比重を有する。コンクリート工業の点から
は、該絶乾比重は1.3以下であることが好ましい。こ
の絶乾比重は、JIS A1134及びA1135に基
づいて測定することができる。
【0024】(吸水率)本発明の人工骨材は、24時間
吸水率で5重量%以下、飽和吸水率で10重量%以下の
吸水率を有する。耐凍結融解性の点からは、該24時間
吸水率は、3重量%以下(更には2重量%以下)である
ことが好ましい。これらの吸水率は、JIS A113
4に基づいて測定することができる。
【0025】(圧壊強度)本発明の人工骨材は、800
N以上の圧壊強度を有する。コンクリート工業の点から
は、該圧壊強度は、800N以上(更には1000N以
上)であることが好ましい。この圧壊強度は、JIS
Z8841に基づいて測定することができる。
【0026】(製造方法)上記した特定の物性(絶乾比
重1.2以下、24時間吸水率5重量%以下、飽和吸水
率10重量%以下、圧壊強度が800N以上)を満足す
る限り、本発明の人工骨材の製造方法は、特に制限され
ない。工業化の点からは、該人工骨材は、以下に記述す
る態様の製造方法(本発明の製造方法)によって製造す
ることが好ましい。
【0027】すなわち、本発明においては、粒形状を有
する原料を焼成・発泡させ、次いで、該粒の表面にガラ
ス質層(溶融焼結層)を形成することにより、人工骨材
を製造することが好ましい。この場合、該製造方法の焼
成工程は、主として発泡反応を進めるための第1ステッ
プ(本焼成ステップ;発泡は、ある程度で止める)と、
主として前記粒の表面での溶融・焼結反応を進めるため
の第2ステップ(仕上げ焼成ステップ)とを含むことが
好ましい。
【0028】人工軽量骨材を製造するための方法として
は、原石を所望の寸法に粉砕し、焼成・発泡させる方法
(非造粒法)と;原石粉末等の粉末混合物からなる造粒
物原料を、パン型造粒機(ペレタイザー)等を用いて所
望のサイズに造粒した後、焼成・発泡させる方法(造粒
法)とのいずれも使用可能であるが、均質な製品が得や
すいこと、所望の比重および吸水量の調整が容易である
こと等の点からは、(非造粒法に比べて工程は多くなる
ものの)後者の造粒法が好適に使用可能である。
【0029】以下、先ず本発明の人工骨材を製造するた
めの材料等について述べる。
【0030】(原料造粒物)本発明に使用可能な原料造
粒物の種類(化学組成、物理的性状など)は特に制限さ
れない。本発明においては、ガラス質層(溶融焼結層)
の形成に基づく所定の物性のコントロールが容易である
ため、一般廃棄物、産業廃棄物、建築廃材等の廃棄物の
有効利用も容易である。
【0031】骨材の高純度化、低吸水率化の点からは、
該原料造粒物としては、ガラス質原料を主体とし、これ
に発泡剤と、粘着材とを少なくとも添加してなる配合組
成物からなる原料造粒物が好適に使用可能である。
【0032】(ガラス質原料)上記のガラス質原料とし
ては、骨材の強度、および独立気泡を形成し易い材料の
点からは、例えば、天然の流紋岩系ガラス粉末(火山ガ
ラス粉末)や廃ガラス粉末が好ましい。流紋岩系ガラス
質粉末の具体例としては、真珠岩、黒曜石、マレカナイ
ト、坑火石、シラスなどが挙げられ、廃ガラスとして
は、各種ガラス瓶、窓ガラス、ガラス繊維を始め種々の
ガラス製品の廃材が挙げられる。必要に応じて、これら
のガラス質原料の2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0033】(発泡剤)上記の発泡剤としては、ガラス
質原料との組み合わせの点からは、例えば、SiC,S
34,AlN,SiAlONのいずれかが好適に使用
可能である。必要に応じて、これらの発泡剤の2種以上
を組み合わせて用いてもよい。
【0034】上記した発泡剤の中でも、取り扱いの容易
性および供給コストの実用的観点からは、SiCが特に
好ましく用いられる。上記配合組成物において、配合割
合はガラス質粉末100重量部に対して、発泡剤が0.
1〜2.0重量部、更には0.3〜1.0重量部が好ま
しい。発泡剤の配合割合が0.1重量部未満では、焼成
物の発泡が不充分となり易い。他方、発泡剤の配合割合
が2.0重量部を超えると、過発泡となり比重や強度の
低下、バラツキを生じ易くなる。
【0035】(粘着材)上記粘着材としては、造粒性お
よび造粒物のハンドリング性の点からは、例えば、デキ
ストリン,ポリビニルアルコール,メチルセルロース,
アクリル系樹脂,ベントナイト,水ガラスのいずれかが
好適に使用可能である。必要に応じて、これらの粘着材
の2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0036】上記した粘着材の中でも、取り扱いの容易
性および供給コストの実用的観点からは、ベントナイト
が特に好ましい。
【0037】上記配合組成物における配合割合は、ガラ
ス質粉末100重量部に対して、通常、粘着材が0.1
〜10.0重量部である。この粘着材の適正な添加率
は、その種類によって異なる場合があり、水溶性高分子
などの有機材料では0.1〜2.0重量部、ベントナイ
トや水ガラスなどの無機材料では1〜10重量部、更に
は3〜7重量部が程度が好適に使用可能である。
【0038】この粘着材は、通常、乾燥および焼成工程
において原料造粒物のハンドリング性を保持するために
添加される。したがって、粘着材の量が少なすぎるとハ
ンドリング性を保持できなくなる。他方、添加する粘着
材の量が多すぎると、造粒過程において多量の水が必要
となり、また製造コスト的にも好ましくない状態とな
る。
【0039】(粒径・粉末度)原料造粒物の粒径は、造
粒物の比重および製造すべき骨材の比重によっても異な
る場合があるが、通常は、焼成し発泡した後の骨材の粒
径がJIS(日本工業規格)に適合する直径5〜15m
mφとなるように造粒を行うことが好ましい。
【0040】原料配合物の粉末度は特に限定されない。
好ましい範囲は、JIS R 5201 「セメントの
物理試験方法」に準じた方法によるブレーン値で200
0〜5000cm2/gである。
【0041】原料配合物の造粒および乾燥方法は、特に
制限されなく、公知ないし慣用の装置、手法が使用可能
である。
【0042】(焼成方法)本発明においては、原料造粒
物の焼成工程が重要である。すなわち、本発明において
は、上述したように、該製造方法の焼成工程は、主とし
て発泡反応を進めるための第1ステップ(本焼成ステッ
プ)と、主として前記粒の表面での溶融・焼結反応を進
めるための第2ステップ(仕上げ焼成ステップ)とを含
むことが好ましい。
【0043】(本焼成ステップ)本焼成ステップにおい
ては、主として発泡反応を進めることが好ましい。すな
わち、本焼成ステップにおいては、例えば、原料造粒物
を表面が半溶融状態になる温度まで昇温し、ガラス化の
進行を抑制しつつ、原料造粒物(焼成物粒体)全体の均
一且つ適度な発泡を進行させることが好ましい。
【0044】上記の本焼成ステップにおける焼成温度
は、原料の種類および本焼成ステップに要する時間によ
って異なる場合があるが、原料造粒物(焼成物粒体)の
融着が生じる寸前の(ないしは、融着し始める)温度と
することが好ましい。この「融着が生じる寸前の温度」
等は、例えば、(後述するようなキルン等の焼成装置に
「窓」を設ける等により)原料造粒物(焼成物粒体)の
状態をモニターしつつ焼成を行うことによって、経験的
に求めることもできる。
【0045】該焼成ステップの温度は、例えば、キルン
のシェル温度を熱電対で測定することにより得ることが
できる。適度な発泡の点からは、使用する原料の種類と
配合にもよるが、通常、該焼成物温度が600〜120
0℃(更には800〜1200℃)になるように温度を
制御することが好ましい。
【0046】本焼成ステップの加熱時間に関しては、不
均一な原料を使用して安定した品質の人工骨材を製造す
るためには、発泡までの焼成工程で充分に時間をとり、
バラツキを吸収することが好ましい。しかしながら反
面、溶融、焼結反応は装置をできる限りコンパクト化す
る点からは、短時間での焼成時間が有利である。これら
のバランスの点からは、通常、本焼成ステップの加熱時
間は、10〜40分(更には20〜30分)程度である
ことが好ましい。
【0047】(仕上げ焼成ステップ)仕上げ焼成ステッ
プにおいては、主として前記粒の表面での溶融・焼結反
応を進めることが好ましい。すなわち、仕上げ焼成ステ
ップにおいては、例えば、発泡の進行を抑制しつつ、造
粒物表面の適度なガラス化を進行させることが好まし
い。
【0048】このような仕上げ焼成ステップにおけるガ
ラス化の程度は、粒形状の中心部(発泡部)の材質から
計算される比重Aと、実際の比重B(ガラス質層の存在
によって、比重Aより大となる)との比(B/A)が1
〜10の範囲(更には2〜5の範囲)になるように行う
ことが好ましい。
【0049】仕上げ焼成ステップにおける溶融、焼結に
は、使用する原料の種類と配合にもよるが、通常、該焼
成物温度が1000〜1400℃程度(更には1,20
0〜1,300℃程度)となるように温度を制御するこ
とが好ましい。溶融、焼結反応の実際に使用する温度範
囲は、上記した1000〜1400℃の温度範囲の内の
数10℃(好ましくは30〜80℃、更に好ましくは2
0〜40℃)の範囲内にある場合がある。
【0050】上記した仕上げ焼成ステップにおける焼成
物温度が1000℃未満では、溶融、焼結反応が実質的
に進行しない。他方、該温度が1400℃を超えると、
原料の融着が発生する傾向が強まる。融着した原料は品
質面及び粒度の関係から、製品とすることは極めて難し
い。実際に使用する温度範囲を広くするために、原料配
合を変更した場合には、同時に、発泡、溶融、焼結に必
要な時間が長くなる傾向があるため、装置をコンパクト
にすることは困難となる。
【0051】この仕上げ焼成ステップにおいて、発泡が
実質的に進行していないことは、例えば、仕上げ焼成ス
テップにより得られたガラス層の表面を、光学顕微鏡
(倍率200倍程度)で観察することにより確認するこ
とが可能である。より具体的には、該微細孔の数が、光
学顕微鏡で観察した表面積1mm2あたりに換算して、
直径10μm以上の微細孔の個数が、1000個以下
(更には500個以下)であることが好ましい。
【0052】本発明での製造方法においては、上記した
ように焼成工程において、従来では実質的に同時に行っ
ていたところの発泡/ガラス化の焼成工程を2つに分
け、主に発泡反応を進行させる本焼成ステップと、主に
粒の表面での溶融・焼結反応を進めるための仕上げ焼成
ステップとしている。このことにより、(従来法におい
ては困難であったところの)低比重、高強度および低吸
水率のいずれも満足するの良質な骨材を得ることができ
る。なお、焼成後の焼成物がJIS A 5002
「構造用軽量コンクリート」の規定の粗骨材および細骨
材粒度に適合しない場合には、必要に応じて、JISZ
−8801(標準ふるい)に準拠した篩を用いて篩い粒
度を調整した後に用いればよい。
【0053】(焼成温度)本発明においては、上記「焼
成温度」として、熱電対で測定した焼成装置(キルン
等)のシェル温度を用いる。この焼成温度は、例えば、
下記の条件下で好適に測定可能である。 <焼成温度の測定条件> 熱電対の種類: Rタイプ 熱電対の具体名:チノー社製 (焼成装置)本発明で用いる焼成装置は特に制限されな
いが、焼成物の均熱化が図りやすく、品質のバラツキを
少なくすることが容易な点からは、キルンの加熱方式と
して、内熱手段と、外熱手段とを組み合わせて用いるこ
とが好ましい。
【0054】焼成時間を充分にとることが容易なロ一夕
リーキルンを用いた場合、原料の流れに従って、適当な
水分の蒸発、発泡反応が進む温度を保持することを容易
とする点からは、本焼成ステップに対応させて温度制御
が容易な外熱炉方式を採用し、その後段(仕上げ焼成ス
テップ)に対応させて、溶融・焼結反応をロータリーキ
ルン内部にバーナを挿入した直接加熱方式、或いは熱風
炉を設けた間接加熱方式を採用することが好ましい。こ
れにより、原料のバラツキの吸収が容易となって安定し
た製品を製造し、適当な発泡、溶融、焼結の程度と順番
の達成が容易となる。
【0055】この際、焼成温度を維持したまま、燃料量
の低減を図るため、燃焼排ガスの顕熱及び原料の顕熱
は、燃焼用空気の加熱に使用することで、有効に利用す
ることが好ましい。
【0056】外熱式キルンを用いた場合、本発明で好適
な加熱曲線パターンを得ることが容易で、且つ、該パタ
ーンをコントロールしやすいという利点がある。
【0057】本発明で使用可能な外熱式キルンは、前記
加熱曲線パターンが得られる限り特に制限されない。該
キルンとしては、例えば、図1の模式断面図に示すもの
が好適である。
【0058】外熱式キルンの材質は、1200℃程度の
加熱に耐えうるものであれば特に限定されない。該材質
としては、ステンレス、耐熱鋳鋼などが使用可能である
が、長さの長い外熱式キルンでは耐熱鋳鋼を用いること
が特に好ましい。
【0059】バーナーのない部分には、必要に応じて、
温度が下がり過ぎないよう断熱材で被覆したり、逆に冷
風をあてるなどして、本発明の範囲の焼成温度となるよ
う温度コントロールすることも可能である。
【0060】該キルンの寸法は特に限定されないが、所
望の粒径の骨材を安定して得る点からは、内径が2m以
下程度、長さ8〜16mのキルンを用いることが好まし
い。
【0061】図1に、本発明において好適に使用可能な
外熱/内熱式キルンの一態様の模式断面図を示す。
【0062】図1を参照して、この態様のキルンは、原
料造粒物ないし焼成物の供給方向に沿って配置された、
キルン入り口1と、原料造粒物の焼成処理を行うシェル
2と、キルン出口(フッド)3とからなる。該シェル2
の壁面には、原料造粒物ないし焼成物の供給方向に沿っ
て、シェル温度測定用の熱電対(図示せず)が複数配置
されている。シェル2の両端近傍には、キルンを回転さ
せるためのキルンタイヤ(図示せず)等を含むキルン駆
動部が配置されている。キルンの両端部以外にも、必要
に応じて、更にキルンタイヤ(図示せず)を配置しても
よい。
【0063】シェル2の外部の原料供給部側には、該シ
ェル2の外側を加熱するための外熱炉(外熱手段)4が
設けられ、外熱炉4の内部(シェル2の外部)には、原
料造粒物ないし焼成物の供給方向に沿って、複数のバー
ナー焚き出し口5が配置されている。シェル2の外熱炉
4配置部分は、主に、本焼成ステップ帯に対応するゾー
ンである。バーナー焚き量(本数や火力)を調整するこ
とにより、シェル2の温度を調整することが可能であ
る。
【0064】滞留時間の点からは、シェル2はその原料
供給側から原料排出側に向かって傾度3〜10%(更に
は傾度3〜7%)程度の下向きの傾斜を有することが好
ましい。
【0065】他方、シェル2のシェル出口3側には、該
シェル2の内側を加熱するためのバーナー(内熱手段)
6が設けられ、該バーナー6からシェル2の内部に向か
ってフレーム7が出ている。該フレーム7で加熱される
シェル2のゾーンの外側には、レンガ8がシェル2の保
護のために配置されている。シェル2のレンガ8配置部
分は、主に、仕上げ焼成ステップ帯に対応するゾーンで
ある。
【0066】上記した図1の構成では、本焼成ステップ
に対応するゾーンに外熱炉4を設けたシェル2を用い、
仕上げ本焼成ステップに対応するゾーンに、シェル2内
部にバーナを挿入した直接加熱方式(バーナー6)を用
いているが、上述したような所定の本焼成ステップおよ
び仕上げ焼成ステップを実行可能である限り、外熱/内
熱手段はこれらに限定されないことは、もちろんであ
る。すなわち、該外熱/内熱手段としては、熱風炉によ
る間接加熱方式、或いは流動焼成炉等のいずれの公知手
段も利用することが可能である。
【0067】(外熱/内熱方式のメリット)上述したよ
うな外熱/内熱方式を組み合わせた態様の焼成装置を用
いた場合には、原料のバラツキ(廃棄物を原料とする場
合には、一般にバラツキが大きい)を吸収して安定した
製品を製造するためには、充分にバラツキを吸収するこ
とのできる焼成時間をとることが容易となるというメリ
ットがある。また、上記した所定の低比重、低吸水率、
高強度の人工骨材を実際に得るためには、焼成工程にお
いて適当な発泡、溶融、焼結の程度と順番を達成するこ
とが極めて好ましいが、上述したような外熱/内熱方式
を組み合わせた態様の焼成装置を用いた場合には、この
ような温度制御が極めて容易であるというメリットがあ
る。
【0068】一般に、人工骨材を製造する方法として
は、外熱炉を設けたロータリーキルンを用いる方法、内
部にバーナを挿入した直接加熱方式或いは熱風炉を設け
た間接加熱方式のロータリーキルンを用いる方法、或い
は流動焼成炉を用いる方法が公知である。
【0069】従来では得られなかったような低比重、低
吸水率、高強度の人工骨材を実際に得るためには、焼成
工程において適当な発泡、溶融、および焼結を順序良く
行うことが極めて好ましい。しかしながら、従来の技術
(各加熱方式を単独で用いた場合)では、以下に示すよ
うに、低比重、低吸水率、高強度の全てを達成するには
工業的には困難であった。
【0070】すなわち、外熱炉を設けたロータリーキル
ンを単純に用いた場合には、原料の移動方向の温度制御
が可能であり、人工骨材を製造するために必要でな水分
の蒸発、発泡、溶融、焼結の焼成工程を順番に達成する
ことが可能である。しかしながら、ロータリーキルン胴
体を直接加熱するために、機械的な要請から加熱温度の
上限があり、そのために、焼成温度を低減させる添加剤
等が必要となって、人工骨材の価格が高価になる傾向が
あった。
【0071】一方、内部にバーナを挿入した直接加熱方
式あるいは熱風炉を設けた間接加熱方式のロータリ一キ
ルンを単純に用いた場合には、加熱温度の上限が無い代
わりに、原料の移動方向の温度制御を行うことが極めて
困難であった。
【0072】更に、流動焼成炉を単純に用いた場合に
は、ロータリーキルンを用いた場合と異なり、焼成時間
が短く、適当な発泡、溶融、焼結の順番が焼成工程で達
成することができない。また、品質が一定でない産業廃
棄物を原料とする場合、焼成工程でのバラツキを充分吸
収できずに均一な人工骨材の製造は困難であった。
【0073】(焼成装置の他の態様)図の模式断面図に
は、図1のキルン2を2つの部分2aおよび2bに分け
た構成を示す。この態様においては、原料は入り口1か
ら投入され、キルン2a(本焼成に対応するゾーン)を
経て、フッド3a(キルン2aの生成物出口)からフッ
ド3b(キルン2bへの生成物入り口)に至り、更にキ
ルン2b(仕上げ焼成に対応するゾーン)を経て、フッ
ド3c(キルン2bの生成物出口)に至る。このように
キルンを2つの部分2aおよび2bに分けた場合には、
必要に応じて、キルン2a(本焼成に対応するゾーン)
と、キルン2b(仕上げ焼成に対応するゾーン)との焼
成時の雰囲気を変える(例えば、還元的雰囲気と、酸化
的雰囲気とで変える)ことが容易となるというメリット
がある。
【0074】加えて、キルンを2つの部分に分けた場合
には、必要に応じて、キルン2aの傾度と、キルン2b
の傾度とを変えることが容易となるというメリットがあ
る。この場合、後者のキルン2b(仕上げ焼成に対応す
るゾーン)の傾度(下向き)は、5〜10%(更には6
〜8%)程度であることが好ましい。
【0075】以下、実施例により本発明を更に具体的に
説明する。
【0076】
【実施例】実施例1 <使用原料> (1)ガラス質粉末 真珠岩:奥尻産の真珠岩(ボールミルを用いてブレーン
値3500cm2/g程度に粉砕した後、使用した。) フライアッシュ:ボイラーから出た排ガス中の灰を、バ
グフィルター、電気式集塵機で捕集したもの(比表面
積:3000cm2/g、比重1〜2) (2)発泡材料 炭化ケイ素(屋久島電工(株)製) (3)バインダー(粘着材) ベントナイト(豊順鉱業(株)製) <ロータリーキルン>(図1の構成) シェル2の寸法:内径1,460mm×長さ20,00
0mm シェル2の傾斜:1.4/100 シェル2の回転数:最大10rpm 外熱炉バーナ5:灯油燃料、最大燃料量50リットル/
h・本×10本 直接加熱バーナ6:灯油燃料、最大燃料量100リット
ル/h・本×1本 <焼成条件> 原料供給量:2t/h 燃料使用量: 外熱炉バーナ150リットル/h 直加熱バーナ50リットル/h<配合および原料造粒物の作製> 上記使用材料を後述す
る下記に示す配合割合で、よく混合した後、パン型ペレ
タイザーを用い造粒した。
【0077】(原料の配合割合)
【表1】
【0078】<乾燥および焼成>次いで、上記の原料造
粒物を、ロータリードライヤーにより、400℃前後の
温度で10分間乾燥した後、JIS規格(JIS Z−
8801)に適合する5mmおよび15mmの篩を用い
て、粗骨材用原料造粒物と細骨材用原料造粒物とに分け
た後、図1に示す構成の外熱/内熱式キルンを使用し
て、下記に示す焼成条件で焼成を行った。
【0079】焼成温度は焼成時のキルンシェル2の温度
を複数の熱電対(図示ぜず;シェル2の外側に原料の進
行方向に沿って10個配置)により測定し、本焼成の焼
成時間は20分間、仕上げ焼成の焼成時間は10分間と
した。
【0080】上記により得られた骨材の性状、物性を、
以下の方法により評価した。
【0081】<骨材の性状の評価>上記により得られた
軽量骨材の個々について、絶乾比重、24時間吸水率、
飽和吸水率、圧壊強度を測定した。
【0082】絶乾比重及び24時間吸水率は、JIS
A 1135「構造用軽量粗骨材の比重及び吸水率試験
方法」に準じて測定した。飽和吸水率は、骨材を5時間
以上煮沸した後、24時間吸水率同様に吸水率を測定し
た。圧壊強度は、オートグラフ((株)島津製作所
製)を用い測定した。なお、圧壊強度には、粒径が14
mmφを50個測定し平均値とした。
【0083】これらの特性値の測定方法の詳細について
は、例えば、JIS Z−8841(造粒物強度試験方
法)を参照することができる。
【0084】得られた結果を、下記にまとめて示す。
【0085】(得られた結果)
【表2】
【0086】実施例2 以下に示す条件を用いた以外は、実施例1と同様に骨材
を製造し、評価した。<ロータリーキルン>(図2の構
成) (外熱方式キルン) シェル2aの寸法:内径1,460mm×長さ20,0
00mm シェル2aの傾斜:1.4/100 シェル2aの回転数:最大10rpm 外熱炉バーナ5:灯油燃料、最大燃料量50リットル/
h・本×10本 (内熱方式キルン) シェル2bの寸法:レンガ内径1,200mm×長さ
5,000mm シェル2bの傾斜:4/100 シェル2bの回転数:最大10rpm 直接加熱バーナ6:灯油燃料、最大燃料量100リット
ル/h・本×1本 <焼成条件> 原料供給量:2t/h 燃料使用量: 外熱炉バーナ:150リットル/h 直加熱バーナ:50リットル/h 得られた結果を、下記にまとめて示す。
【0087】(得られた結果)
【表3】
【0088】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、粒形状
を有し、且つ、該粒の表面にガラス質層(溶融焼結層)
を有する人工骨材であって;且つ、絶乾比重が1.2以
下、24時間吸水率が5重量%以下、飽和吸水率が10
重量%以下で、且つ圧壊強度が800N以上である人工
骨材が提供される。
【0089】更に、本発明によれば、その内部に供給さ
れた原料を加熱するための中空円筒部と、該円筒部を回
転させるための駆動部と、前記円筒部内部の原料を加熱
するための加熱部とを少なくとも含み、且つ、該加熱部
が、前記円筒部の外側に配置された外熱手段と、前記円
筒部内部の原料を該円筒部内側から加熱するための内熱
手段とを含む人工骨材の製造装置が提供される。
【0090】本発明によれば、更に、粒形状を有する原
料を焼成・発泡させ、次いで、該粒の表面にガラス質層
(溶融焼結層)を形成することを特徴とする人工骨材の
製造方法が提供される。
【0091】本発明によれば、更に、粒形状を有する原
料を焼成・発泡させる焼成工程を含む人工骨材の製造方
法であって、且つ、該焼成工程が、主として発泡反応を
進めるための本焼成ステップと、これに続く主として前
記粒の表面での溶融・焼結反応を進めるための仕上げ焼
成ステップとを含むこと特徴とする人工骨材の製造方法
が提供される。
【0092】上記構成を有する本発明の人工骨材は、低
比重、低吸水率しかも高強度という優れた特性を有する
ため、天然資源の枯渇対策、環境問題の改善策としてメ
リットが大であるのみならず、従来では得られなかった
性能を有する人工骨材となる。このような人工骨材を利
用することにより、例えば、土木、建築分野及びコンク
リート製品の軽量化、高強度化を達成することが可能と
なる。更には、本発明の人工骨材は耐凍結融解性にも優
れているため、雪国等の寒冷地対策等のような、土木、
建築分野或いはコンクリート製品の新規技術・新規分野
への展開を図ることが容易となる。
【0093】加えて、本発明の人工骨材は、24時間吸
水率で5重量%以下、飽和吸水率で10重量%以下とい
う低吸水率化を達成しているため、施工時のポンプ圧送
も可能であり、上記のメリットと合わせて、また、従来
施工が不可能であった用途への展開も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨材製造方法に使用可能な焼成装置
(ロータリーキルン)の構成の一例を示す模式断面図で
ある。
【図2】本発明の骨材製造方法に使用可能な焼成装置
(ロータリーキルン)の構成の他の例を示す模式断面図
である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒形状を有し、且つ、該粒の表面にガラ
    ス質層(溶融焼結層)を有する人工骨材であって;且
    つ、 絶乾比重が1.2以下、24時間吸水率が5重量%以
    下、飽和吸水率が10重量%以下で、且つ圧壊強度が8
    00N以上であることを特徴とする人工骨材。
  2. 【請求項2】 その内部に供給された原料を加熱するた
    めの中空円筒部と、 該円筒部を回転させるための駆動部と、 前記円筒部内部の原料を加熱するための加熱部とを少な
    くとも含み、且つ、 該加熱部が、前記円筒部の外側に配置された外熱手段
    と、前記円筒部内部の原料を該円筒部内側から加熱する
    ための内熱手段とを含むことを特徴とする人工骨材の製
    造装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒部が、その原料供給側から原料
    排出側に向かって傾度3〜10%程度の下向きの傾斜を
    有する請求項2記載の人工骨材の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記円筒部が、第1円筒部および第2円
    筒部の少なくとも2つの部分からなり、該第1円筒部が
    前記外熱手段で加熱され、且つ、該第2円筒部が前記内
    熱手段で加熱される請求項2または3に記載の人工骨材
    の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記原料が、前記第1円筒部側から供給
    される請求項4記載の人工骨材の製造装置。
  6. 【請求項6】 粒形状を有する原料を焼成・発泡させ、
    次いで、 該粒の表面にガラス質層(溶融焼結層)を形成すること
    を特徴とする人工骨材の製造方法。
  7. 【請求項7】 粒形状を有する原料を焼成・発泡させる
    焼成工程を含む人工骨材の製造方法であって、且つ、 該焼成工程が、主として発泡反応を進めるための本焼成
    ステップと、これに続く主として前記粒の表面での溶融
    ・焼結反応を進めるための仕上げ焼成ステップとを含む
    こと特徴とする人工骨材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006160570A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Takasago Ind Co Ltd ガラス質塊状発泡体の製造方法
JP2007320805A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Taiheiyo Material Kk 硬質発泡パーライトおよびその製造方法

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