JP2001019468A - ガラス組成 - Google Patents
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- C03C10/0018—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and monovalent metal oxide as main constituents
- C03C10/0027—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and monovalent metal oxide as main constituents containing SiO2, Al2O3, Li2O as main constituents
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Abstract
を、SiO2が65wt%以上で且つ 80wt%以
下、Al2O3が3wt%以上で且つ 15wt%以下、
Li2Oが3wt%以上で且つ 15wt%以下、P2O
5が0.2wt%以上で且つ 5wt%以下、ZrO2が
2.5wt%以上で且つ 12wt%以下、とした。
Description
晶化ガラスに適したガラス組成に関する。さらに詳しく
は、結晶化ガラス磁気ディスクの組成に関する。
アルミニウム基板、ガラス基板等が実用化されている。
中でもガラス基板は、表面の平滑性や機械的強度が優れ
ていることから、最も注目されている。そのようなガラ
ス基板としては、ガラス基板表面をイオン交換で強化し
た化学強化ガラス基板や、基板に結晶成分を析出させて
結合の強化を図る結晶化ガラス基板が知られている。
対する性能の要求は、日に日に厳しくなってきており、
とくに高速回転時のたわみやそりに直接的に関わる強度
に対する性能の向上が求められている。これは基板材料
の比弾性率(=ヤング率/比重)によって表すことがで
き、数値が高ければ高いほど望ましい。またこのような
要求を満たしながら、生産性の向上が求められている。
そこで本発明は、ガラスの比弾性率が向上し、さらに生
産性の高いを組成を提供することを目的とする。
に請求項1に記載された発明は、主成分の組成範囲を、
SiO2が65wt%以上で且つ 80wt%以下、A
l2O3が3wt%以上で且つ 15wt%以下、Li2
Oが3wt%以上で且つ 15wt%以下、P2O5が
0.2wt%以上で且つ 5wt%以下、ZrO2が
2.5wt%以上で且つ 12wt%以下、にしたこと
を特徴とする。
説明する。本発明に係る実施形態のガラス基板は、主成
分の組成範囲が、SiO2が65wt%以上で且つ80
wt%以下、Al2O3が3wt%以上で且つ15wt%
以下、Li2Oが3wt%以上で且つ15wt%以下、
P2O5が0.2wt%以上で且つ5wt%以下、ZrO
2が2.5wt%以上で且つ12wt%以下であること
を特徴としている。
が65wt%より少ないと、溶融性が悪くなり、80w
t%を越えるとガラスとして安定状態になるため、結晶
が析出しにくくなる。
理によって析出する結晶相であるホウ酸アルミニウム系
結晶の構成成分である。組成比が3wt%より少ないと
析出結晶が少なく、強度が得られず、15wt%を越え
ると溶融温度が高くなり失透しやすくなる。
もに、リチウムダイシリケート系結晶の構成成分であ
る。組成比が3wt%より少ないと結晶相であるリチウ
ムダイシリケートの析出が不十分となり、15wt%を
越えると、析出結晶相のリチウムダイシリケートが不安
定となり結晶化を制御しにくくなる。また化学的耐久性
が低下し磁気膜に影響を与える恐れがあり、また研磨−
洗浄工程における安定性が悪くなる。
リケート系結晶を析出させる核形成剤であり、ガラス全
体に結晶を均一に析出させるために重要な成分である。
組成比が0.2wt%より少ないと十分な結晶核が形成
されにくくなり、結晶粒子が粗大化したり結晶が不均質
に析出し、微細で均質な結晶構造が得られにくくなり、
研磨加工においてディスク基板として必要な平滑面が得
られなくなる。また難溶融性のZrO2成分に対する融
剤としての効果が十分得られなくなる。5wt%を越え
ると、溶融時の炉剤に対する反応性が増し、また失透性
も強くなることから溶融成形時の生産性が低下する。ま
た化学的耐久性が低下し、磁気膜に影響を与える恐れが
あると共に、研磨−洗浄工程における安定性が悪くな
る。
スの結晶核剤である。特にクオーツ系結晶をガラス全体
に均一に析出させるために非常に有効である。組成比が
2.5wt%より少ないと十分な結晶核が形成されなく
にくくなり、結晶粒子が粗大化したり結晶が不均質に析
出し、微細で均質な結晶構造が得られなくなり、研磨加
工においてディスク基板として必要な平滑面が得られな
くなる。また化学的耐久性および耐マイグレーションが
低下し、磁気膜に影響を与える恐れがあるとともに、研
磨−洗浄工程において安定性が悪くなる。また12wt
%を越えると溶融温度が高くなり、また失透しやすくな
り溶融成形が困難となる。また析出結晶相が変化し求め
る特性が得られにくくなる。
れるガラス基板の主成分の組成を含む原料を所定の割合
にて充分に混合し、これを白金るつぼに入れ溶融を行
う。溶融後金型に流し概略の形状を形成する。これを室
温までアニールする。続いて、示される1次熱処理温度
と1次処理時間により保持し(熱処理)、結晶核生成が
行われる。引き続き、2次熱処理温度と2次処理時間に
より保持し結晶核成長を行う。これを除冷することによ
り目的とする結晶化ガラスが得られる。
板は、SiO2が65wt%以上で且つ80wt%以
下、Al2O3が3wt%以上で且つ15wt%以下、L
i2Oが3wt%以上で且つ15wt%以下、P2O5が
0.2wt%以上で且つ5wt%以下、ZrO2が2.
5wt%以上で且つ12wt%以下とするために、非常
に高い比弾性率と高い生産性を得ることが可能となっ
た。
いて説明する。第1〜第4実施例のガラスを構成する材
料組成比(単位:wt%)、溶融温度と溶融時間、1次
熱処理温度と1次処理時間、2次熱処理温度と2次処理
時間、主析出結晶相、副析出結晶相、平均結晶粒径、比
重、ヤング率、比弾性率を表1に示す。同様に第5〜第
8実施例のガラスを表2に示す。同様に第9〜第12実
施例のガラスを表3に示す。同様に第13〜第16実施
例のガラスを表4に示す。同様に第17〜第20実施例
のガラスを表5に示す。同様に第21〜第24実施例の
ガラスを表6に示す。
74.6wt%、Al2O3を6.5wt%、Li2Oを
8.5wt%、P2O5を2wt%、ZrO2を3.5w
t%、CaOを2.9wt%、K2Oを1.5wt%、
Sb2O3を0.5wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1480度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度580度、1次処理時間5時
間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間にて処
置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケート、
副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が38.7という
特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾性率
を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くCaOを加えているため高い溶融性、安
定した結晶相があることができる。組成比が0.1wt
%より少ないと十分な溶融性改善がなされない。5wt
%を越えると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、
求める強度が得られにくくなる。
ため生産時の安定性が向上している。ただし、組成比が
0.1wt%より少ないと十分な溶融性改善がなされな
い。5wt%を越えると、ガラスが安定となり結晶化が
抑制され、また化学的耐久性が低下し、磁気膜に影響を
与える恐れがあると共に、研磨−洗浄工程における安定
性が悪くなる。
いるため生産時の安定性が向上している。ただし、組成
比が0.1wt%より少ないと十分な清澄効果が得られ
なくなり、生産性が低下する。5wt%を越えると、ガ
ラスの結晶化が不安定となり析出結晶相を制御できなく
なり、求める特性が得られにくくなる。
72.5wt%、Al2O3を7.2wt%、Li2Oを
3.6wt%、P2O5を2wt%、ZrO2を8wt
%、CaOを2.2wt%、K2Oを3wt%、Sb2O
3を1.5wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1540度、溶融時間
1.75時間、1次処理温度580度、1次処理時間5
時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間にて
処置した結果、主析出結晶相がクオーツ、副析出結晶相
がリチウムダイシリケートで、比弾性率が35.0とい
う特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾性
率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くCaOを加えているため高い溶融性、安
定した結晶相があることができる。組成比が0.1wt
%より少ないと十分な溶融性改善がなされない。5wt
%を越えると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、
求める強度が得られにくくなる。
ため生産時の安定性が向上している。ただし、組成比が
0.1wt%より少ないと十分な溶融性改善がなされな
い。5wt%を越えると、ガラスが安定となり結晶化が
抑制され、また化学的耐久性が低下し、磁気膜に影響を
与える恐れがあると共に、研磨−洗浄工程における安定
性が悪くなる。
いるため生産時の安定性が向上している。ただし、組成
比が0.1wt%より少ないと十分な清澄効果が得られ
なくなり、生産性が低下する。5wt%を越えると、ガ
ラスの結晶化が不安定となり析出結晶相を制御できなく
なり、求める特性が得られにくくなる。
75.5wt%、Al2O3を9wt%、Li2Oを8.
5wt%、P2O5を4.2wt%、ZrO2を2.8w
t%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1460度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度570度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度690度、2次処理時間2.5時
間にて処置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリ
ケート、副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が38.
2という特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い
比弾性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有す
る。
73.5wt%、Al2O3を8wt%、Li2Oを8.
5wt%、P2O5を3wt%、ZrO2を7wt%の組
成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1500度、溶融時間2
時間、1次処理温度575度、1次処理時間5.5時
間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間にて処
置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケート、
副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が37.8という
特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾性率
を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
72wt%、Al2O3を10.1wt%、Li2Oを
9.7wt%、P2O5を4.2wt%、ZrO2を3.
5wt%、CaOを0.5wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1460度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度570度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間に
て処置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケー
ト、副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が38.8と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くCaOを加えているため高い溶融性、安
定した結晶相があることができる。組成比が0.1wt
%より少ないと十分な溶融性改善がなされない。5wt
%を越えると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、
求める強度が得られにくくなる。
72.5wt%、Al2O3を11.2wt%、Li2O
を7.8wt%、P2O5を4.5wt%、ZrO2を2
wt%、CaOを2wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1460度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度570度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間に
て処置した結果、主析出結晶相がクオーツ、副析出結晶
相がリチウムダイシリケートで、比弾性率が38.9と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くCaOを加えているため高い溶融性、安
定した結晶相があることができる。組成比が0.1wt
%より少ないと十分な溶融性改善がなされない。5wt
%を越えると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、
求める強度が得られにくくなる。
67wt%、Al2O3を10.5wt%、Li2Oを
9.5wt%、P2O5を4wt%、ZrO2を8wt
%、K2Oを1wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1500度、溶融時間2
時間、1次処理温度570度、1次処理時間5.5時
間、2次処理温度720度、2次処理時間4時間にて処
置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケート、
副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が37.2という
特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾性率
を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くK2Oを加えているため生産時の安定性
が向上している。ただし、組成比が0.1wt%より少
ないと十分な溶融性改善がなされない。5wt%を越え
ると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、また化学
的耐久性が低下し、磁気膜に影響を与える恐れがあると
共に、研磨−洗浄工程における安定性が悪くなる。
69wt%、Al2O3を10.2wt%、Li2Oを9
wt%、P2O5を3.8wt%、ZrO2を5wt%、
K2Oを3wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1480度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度575度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度720度、2次処理時間4時間に
て処置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケー
ト、副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が36.2と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くK2Oを加えているため生産時の安定性
が向上している。ただし、組成比が0.1wt%より少
ないと十分な溶融性改善がなされない。5wt%を越え
ると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、また化学
的耐久性が低下し、磁気膜に影響を与える恐れがあると
共に、研磨−洗浄工程における安定性が悪くなる。
74wt%、Al2O3を9.8wt%、Li2Oを8.
7wt%、P2O5を2.5wt%、ZrO2を4.5w
t%、Sb2O3を0.5wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1480度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度580度、1次処理時間5時
間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間にて処
置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケート、
副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が36.2という
特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾性率
を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
清澄剤として働くSb2O3を加えているため生産時の安
定性が向上している。ただし、組成比が0.1wt%よ
り少ないと十分な清澄効果が得られなくなり、生産性が
低下する。5wt%を越えると、ガラスの結晶化が不安
定となり析出結晶相を制御できなくなり、求める特性が
得られにくくなる。
を73.8wt%、Al2O3を9.5wt%、Li2O
を8.7wt%、P2O5を4wt%、ZrO2を2.5
wt%、Sb2O3を1.5wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1480度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度570度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間に
て処置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケー
ト、副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が36.8と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
清澄剤として働くSb2O3を加えているため生産時の安
定性が向上している。ただし、組成比が0.1wt%よ
り少ないと十分な清澄効果が得られなくなり、生産性が
低下する。5wt%を越えると、ガラスの結晶化が不安
定となり析出結晶相を制御できなくなり、求める特性が
得られにくくなる。
を72.8wt%、Al2O3を9.5wt%、Li2O
を9wt%、P2O5を2.2wt%、ZrO2を4.5
wt%、B2O3を2wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1460度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度580度、1次処理時間5時
間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間にて処
置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケート、
副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が37.2という
特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾性率
を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
フォーマーとして働くB2O3を加えているためガラスの
分相を促し、結晶析出および成長を促進させる。ただ
し、組成比が0.1wt%より少ないと十分な溶融性改
善がなされない。15wt%を越えると、ガラスが失透
しやすくなり成形が困難になると共に、結晶が粗大化し
微細な結晶が得られなくなる。
を72wt%、Al2O3を11.2wt%、Li2Oを
8.3wt%、P2O5を3wt%、ZrO2を2.5w
t%、B2O3を3wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1460度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度575度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間に
て処置した結果、主析出結晶相がクオーツ、副析出結晶
相がリチウムダイシリケートで、比弾性率が38.1と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
フォーマーとして働くB2O3を加えているためガラスの
分相を促し、結晶析出および成長を促進させる。ただ
し、組成比が0.1wt%より少ないと十分な溶融性改
善がなされない。15wt%を越えると、ガラスが失透
しやすくなり成形が困難になると共に、結晶が粗大化し
微細な結晶が得られなくなる。
を70wt%、Al2O3を10.2wt%、Li2Oを
9.5wt%、P2O5を3wt%、ZrO2を6.3w
t%、MgOを1wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1480度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度575度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間に
て処置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケー
トで、副析出結晶相がクオーツ、比弾性率が37.0と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くMgOを加えているため結晶相の一つで
ある粒状のクオーツ結晶を凝集させ結晶粒子塊を形成す
る。ただし、組成比が0.1wt%より少ないと作業温
度幅が狭くなりう、ガラスマトリクス相の化学的耐久性
が向上しない。12wt%を越えると、他の結晶相が析
出して求める強度を得ることが難しくなる。
を74.2wt%、Al2O3を9.8wt%、Li2O
を8wt%、P2O5を1.5wt%、ZrO2を2.5
wt%、MgOを4wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1460度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度585度、1次処理時間5時
間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間にて処
置した結果、主析出結晶相がクオーツ、副析出結晶相が
リチウムダイシリケートで、比弾性率が38.5という
特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾性率
を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くMgOを加えているため結晶相の一つで
ある粒状のクオーツ結晶を凝集させ結晶粒子塊を形成す
る。ただし、組成比が0.1wt%より少ないと作業温
度幅が狭くなりう、ガラスマトリクス相の化学的耐久性
が向上しない。12wt%を越えると、他の結晶相が析
出して求める強度を得ることが難しくなる。
を76.8wt%、Al2O3を9.6wt%、Li2O
を5.7wt%、P2O5を1.2wt%、ZrO2を
4.7wt%、BaOを2wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1520度、溶融時間
1.75時間、1次処理温度585度、1次処理時間5
時間、2次処理温度690度、2次処理時間2.5時間
にて処置した結果、主析出結晶相がクオーツ、副析出結
晶相がリチウムダイシリケートで、比弾性率が34.0
という特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比
弾性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有す
る。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くBaOを加えているため生産時の安定性
が向上している。ただし、組成比が0.1wt%より少
ないと十分な溶融性改善がなされない。5wt%を越え
ると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、求める強
度が得られにくくなる。
を75.5wt%、Al2O3を9.6wt%、Li2O
を6.2wt%、P2O5を3.2wt%、ZrO2を
2.5wt%、BaOを3wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1520度、溶融時間
1.75時間、1次処理温度575度、1次処理時間
5.5時間、2次処理温度690度、2次処理時間2.
5時間にて処置した結果、主析出結晶相がクオーツ、副
析出結晶相がリチウムダイシリケートで、比弾性率が3
4.8という特性のガラス基板が得られた。上記組成は
高い比弾性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を
有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くBaOを加えているため生産時の安定性
が向上している。ただし、組成比が0.1wt%より少
ないと十分な溶融性改善がなされない。5wt%を越え
ると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、求める強
度が得られにくくなる。
を74.5wt%、Al2O3を8.8wt%、Li2O
を6.9wt%、P2O5を4wt%、ZrO2を5.5
wt%、ZnOを0.3wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1480度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度570度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間に
て処置した結果、主析出結晶相がクオーツ、副析出結晶
相がリチウムダイシリケートで、比弾性率が36.0と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くZnOを加えているため均一な結晶析出
を補助する。ただし、組成比が0.1wt%より少ない
と十分な結晶均質化の改善がなされない。5wt%を越
えると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、求める
強度が得られにくくなる。
を73.2wt%、Al2O3を8.8wt%、Li2O
を8.3wt%、P2O5を4wt%、ZrO2を3.7
wt%、ZnOを2wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1480度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度570度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間に
て処置した結果、主析出結晶相がクオーツ、副析出結晶
相がリチウムダイシリケートで、比弾性率が36.5と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くZnOを加えているため均一な結晶析出
を補助する。ただし、組成比が0.1wt%より少ない
と十分な結晶均質化の改善がなされない。5wt%を越
えると、ガラスが安定となり結晶化が抑制され、求める
強度が得られにくくなる。
を73.2wt%、Al2O3を9.2wt%、Li2O
を10.1wt%、P2O5を4wt%、ZrO2を3w
t%、Nb2O5を0.5wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1460度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度570度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間に
て処置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケー
ト、副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が37.0と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くNb2O5を加えているため結晶核剤物質
が増加することになる。ただし、組成比が0.1wt%
より少ないと十分な剛性の向上がなされない。5wt%
を越えると、ガラスの結晶化が不安定となり、析出結晶
相を制御できなくなり、求める特性が得られにくくな
る。
を72wt%、Al2O3を9.2wt%、Li2Oを1
0.4wt%、P2O5を4.2wt%、ZrO2を2.
7wt%、Nb2O5を1.5wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1460度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度570度、1次処理時間5.
5時間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間に
て処置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケー
ト、副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が37.2と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くNb2O5を加えているため結晶核剤物質
が増加することになる。ただし、組成比が0.1wt%
より少ないと十分な剛性の向上がなされない。5wt%
を越えると、ガラスの結晶化が不安定となり、析出結晶
相を制御できなくなり、求める特性が得られにくくな
る。
を77wt%、Al2O3を8.5wt%、Li2Oを8
wt%、P2O5を2.5wt%、ZrO2を2.8wt
%、Ta2O5を1.2wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1480度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度580度、1次処理時間5時
間、2次処理温度690度、2次処理時間2.5時間に
て処置した結果、主析出結晶相がクオーツ、副析出結晶
相がリチウムダイシリケートで、比弾性率が37.2と
いう特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾
性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くTa2O5を加えているため溶融性、強度
を向上させ、またガラスマトリクス相の化学的耐久性を
向上させる。ただし、組成比が0.1wt%より少ない
と十分な剛性の向上がなされない。5wt%を越える
と、ガラスの結晶化が不安定となり、析出結晶相を制御
できなくなり、求める特性が得られにくくなる。
を68.5wt%、Al2O3を9wt%、Li2Oを1
0.7wt%、P2O5を3.8wt%、ZrO2を4w
t%、Ta2O5を4wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1540度、溶融時間
1.75時間、1次処理温度575度、1次処理時間
5.5時間、2次処理温度720度、2次処理時間4時
間にて処置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリ
ケート、副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が33.
8という特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い
比弾性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有す
る。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くTa2O5を加えているため溶融性、強度
を向上させ、またガラスマトリクス相の化学的耐久性を
向上させる。ただし、組成比が0.1wt%より少ない
と十分な剛性の向上がなされない。5wt%を越える
と、ガラスの結晶化が不安定となり、析出結晶相を制御
できなくなり、求める特性が得られにくくなる。
を73.5wt%、Al2O3を9.5wt%、Li2O
を10wt%、P2O5を2.5wt%、ZrO2を3.
5wt%、La2O3を1wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1480度、溶融時間
2.5時間、1次処理温度580度、1次処理時間5時
間、2次処理温度700度、2次処理時間3時間にて処
置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリケート、
副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が36.2という
特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い比弾性率
を有するだけでなく、非常に高い生産性を有する。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くLa2O3を加えているため結晶析出が抑
制される。ただし、組成比が0.1wt%より少ないと
十分な剛性の向上がなされない。5wt%を越えると、
ガラスの結晶化が不安定となり、析出結晶相を制御でき
なくなり、求める特性が得られにくくなる。
を66.5wt%、Al2O3を9.7wt%、Li2O
を10wt%、P2O5を4.8wt%、ZrO2を5w
t%、La2O3を4wt%の組成比である。
の製造方法に従って、溶融温度1540度、溶融時間
1.75時間、1次処理温度570度、1次処理時間
5.5時間、2次処理温度720度、2次処理時間4時
間にて処置した結果、主析出結晶相がリチウムダイシリ
ケート、副析出結晶相がクオーツで、比弾性率が33.
2という特性のガラス基板が得られた。上記組成は高い
比弾性率を有するだけでなく、非常に高い生産性を有す
る。
O2、Al2O3、Li2O、P2O5、ZrO2に加えて、
融剤として働くLa2O3を加えているため結晶析出が抑
制される。ただし、組成比が0.1wt%より少ないと
十分な剛性の向上がなされない。5wt%を越えると、
ガラスの結晶化が不安定となり、析出結晶相を制御でき
なくなり、求める特性が得られにくくなる。
つ生産性の高いガラス基板を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 主成分の組成範囲を、 SiO2が65wt%以上で且つ 80wt%以下、 Al2O3が3wt%以上で且つ 15wt%以下、 Li2Oが3wt%以上で且つ 15wt%以下、 P2O5が0.2wt%以上で且つ 5wt%以下、 ZrO2が2.5wt%以上で且つ 12wt%以下、
としたことを特徴とするガラス組成。
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