JP2001018075A - 誘導加熱用クラッド材およびその製造方法 - Google Patents

誘導加熱用クラッド材およびその製造方法

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JP2001018075A
JP2001018075A JP11189787A JP18978799A JP2001018075A JP 2001018075 A JP2001018075 A JP 2001018075A JP 11189787 A JP11189787 A JP 11189787A JP 18978799 A JP18978799 A JP 18978799A JP 2001018075 A JP2001018075 A JP 2001018075A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱変形が生じにくく、また感温磁性材が本来
有している磁気特性を有効に利用することができる、温
度制御性に優れた誘導加熱用クラッド材およびその製造
方法を提供する。 【解決手段】 温度によって透磁率が変化する感温磁性
材2と良熱伝導金属材3と熱変形防止材系4とが同順序
で接合された3層構造のクラッド材1である。前記感温
磁性材2としては、キュリー点の前後における透磁率の
最大値を100、最小値を1としたとき、当該感温磁性
材2のキュリー点における透磁率の温度変化率dμ/d
Tが10以上とされたものがよく、またFe−Ni−C
r合金等のキュリー点が40〜600℃のものが好適で
ある。前記良熱伝導金属材3としてはAlあるいはCu
を主成分とする金属が好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、感温磁性材と良熱
伝導金属材とをクラッドした誘導加熱用クラッド材およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導加熱を利用した電磁調理器、加熱器
等に使用される加熱・保温プレート、鍋、内釜、容器等
は、例えば特開平4−220990号公報、特開平4−
242093号公報に記載されているように、温度によ
って透磁率が変化する感温磁性材と良好な熱伝導性を有
するアルミニウム等の金属材とが接合された誘導加熱用
クラッド材によって形成されており、このクラッド材は
70%以上の圧下率で冷間圧接することにより製造され
ている。
【0003】前記感温磁性材は、キュリー点付近で透磁
率が急激に変化し、キュリー点を十分に超えた温度では
非磁性体化し、誘導加熱コイルからの交番磁界による渦
電流損が低減し、加熱出力が低下することから、自己温
度制御が可能であり、この種の加熱部材として好適な材
料である。もっとも、感温磁性材はそれ自体の熱伝導率
が低いため、単独で使用すると温度分布が不均一になる
ので、感温磁性材には熱伝導性に優れたアルミニウムな
どの金属材がクラッドされるのである。因みに、38wt
%Ni−8wt%Cr−Fe合金で形成された感温磁性材
の熱伝導率は0.03cal/cm・s ・℃程度であり、一方
アルミニウムの熱伝導率は0.56cal/cm・s ・℃程度
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、誘導加
熱部材の均熱性を確保するには、感温磁性材単独では無
理であり、これに良熱伝導金属材をクラッドすることが
必須となるのであるが、図3に示すように、感温磁性材
21に良熱伝導金属材22をクラッドした2層構造の誘
導加熱用クラッド材では、AlやCu等の良熱伝導金属
材22は感温磁性材21に比して熱膨張率が大きいた
め、良熱伝導金属材22が感温磁性材21よりも伸びが
大きくなり、良熱伝導金属材22側が凸状に熱変形(わ
ん曲)する。この変形が大きいと、感温磁性材21側に
設置される誘導加熱コイルと感温磁性材21とが離反
し、加熱効率や温度制御性が低下する。また、加熱・保
温プレートなどの加熱器の場合、誘導加熱用クラッド材
と被加熱容器との接触面積が減少し、容器への伝熱効率
が低下するばかりか、容器がプレート上で回転したり、
滑りやすくなり、加熱姿勢が不安定になる。
【0005】一方、本発明者は誘導加熱用クラッド材の
品質を調査する過程で、クラッド後の感温磁性材はクラ
ッド前のものに比して温度制御性が急激に低下すること
を見い出した。磁気特性の観点から温度制御性の低下の
原因を述べたところ、キュリー点における透磁率の温度
変化率dμ/dTがクラッドによって急激に低下するこ
とがわかった。すなわち、図4(A) 、(B) はクラッド前
後における感温磁性材の温度に対する透磁率の測定結果
を示すグラフであるが、図4(A) に示すように、クラッ
ド前ではキュリー点における透磁率μの温度変化率dμ
/dTが大きいものでも、同図(B) に示すように、クラ
ッド後には前記dμ/dTが急激に低下するようにな
る。例えば、38wt%Ni−8wt%Cr−Fe合金から
なる感温磁性材の場合、クラッド前に加工歪みを除去す
る磁性焼鈍を施した感温磁性材のキュリー点におけるd
μ/dTは10以上であるが、従来レベルの圧下率で圧
接したクラッド材を構成する感温磁性材のキュリー点に
おけるdμ/dTは6程度に低下してしまう。ただし、
前記dμ/dTの値は、キュリー点の前後における透磁
率の最大値を100、最小値を1としたときの相対的な
透磁率に対する値である。このように、クラッド後の感
温磁性材はキュリー点におけるdμ/dTが急激に低下
し、感温磁性材の温度変化に対する温度制御性が著しく
劣化するようになり、本来の磁気特性を犠牲にした状態
での使用を余儀なくされている。
【0006】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、誘導加熱の際に熱変形が生じにくく、また感温磁性
材が本来有している磁気特性を有効に利用することがで
きる、温度制御性に優れた誘導加熱用クラッド材、およ
びその製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明の誘導加熱用クラッド材は、温度によって透磁率が変
化する感温磁性材と、良熱伝導金属材と、前記感温磁性
材と前記良熱伝導金属材との熱膨張率の差によって生じ
る熱変形を防止する熱変形防止材とが同順序で接合され
たものである。この発明のクラッド材によれば、良熱伝
導金属材の一面に感温磁性材が、その他面に熱変形防止
材が接合されるので、前記感温磁性材と前記良熱伝導金
属材との熱膨張率の差によって生じる、良熱伝導金属材
側の大きな熱変形が熱変形防止材によって拘束されるた
め、感温磁性材と良熱伝導金属材とがクラッドされた2
層クラッド材の場合に問題になる熱変形を有効に防止す
ることができ、引いては誘導加熱コイルとの離反による
加熱効率や温度制御性の低下や、被加熱体への伝熱効率
の低下や加熱姿勢の不安定化を防止することができる。
【0008】良熱伝導金属材は感温磁性材に比して熱膨
張率が一般的に大きいため、通常、熱変形防止材は良熱
伝導金属材の熱膨張率よりも小さい金属材が適用され
る。熱変形防止材を感温磁性材と同材質、同厚に形成す
ることで、熱変形を容易かつ完全に防止することができ
るが、必ずしも感温磁性材と同材質にする必要はなく、
熱変形が生じないように、材料力学的見地から熱膨張率
(線膨張係数)、弾性係数、板厚を決定し、これらの条
件を満足する適宜の材質を選定すればよい。勿論、熱変
形防止材には、感温特性を必要としないので、非磁性材
でもよく、磁性材であっても感温磁性材とキュリー点が
異なるものでもよい。
【0009】一方、本発明者は、感温磁性材と良熱伝導
金属材とを圧接する際の圧下率とキュリー点におけるd
μ/dTとの関係について鋭意研究したところ、従来レ
ベルの圧下率では圧下に伴う加工歪によりdμ/dTが
急激に劣化することを見い出した。請求項2に記載され
た発明等は、かかる知見に基づいて完成されてものであ
る。
【0010】すなわち、請求項2に記載した本発明の誘
導加熱用クラッド材は、温度によって透磁率が変化する
感温磁性材と、良熱伝導金属材と、前記感温磁性材と前
記良熱伝導金属材との熱膨張率の差によって生じる熱変
形を防止する熱変形防止材とが同順序で接合されたクラ
ッド材であって、前記クラッド材を構成する感温磁性材
のキュリー点の前後における透磁率の最大値を100、
最小値を1としたとき、当該感温磁性材のキュリー点に
おける透磁率の温度変化率dμ/dTが10以上とされ
たものである。この発明のクラッド材によれば、熱変形
防止材により感温磁性材と良熱伝導金属材との熱膨張率
の差に起因する熱変形を有効に防止することができる。
また、クラッド材を構成する感温磁性材のキュリー点に
おける相対的な透磁率の温度変化率すなわちdμ/dT
が10以上であるので、キュリー点付近での温度変化に
対して透磁率が速やかに変化するため、感温磁性材を通
る磁束ひいては渦電流損が速やかに変化し、これによっ
て温度変化に対する優れた応答性が得られるため、温度
制御性に優れる。前記dμ/dTは大きいほどよく、好
ましくは15以上、より好ましくは20以上とするのが
よい。
【0011】前記dμ/dTは、キュリー点の前後にお
ける透磁率の最大値を100、最小値を1としたときの
相対的な透磁率に対する値であり、最小値は非磁性状態
を示し、比透磁率が1であることに対応させたものであ
る。本発明において、dμ/dTを透磁率の相対値に対
して求めることとしたのは、透磁率は感温磁性材の成
分、測定条件によって大きく異なり、また本発明は透磁
率の絶対値が問題なのではなく、温度に対する変化が問
題であるので、透磁率の相対値に対するdμ/dTを規
定することにしたものである。なお、透磁率の最大値、
最小値は通常(キュリー点−100)℃から(キュリー
点+50)℃の温度範囲で現れるので、実際的には、こ
の温度範囲で測定すればよい。なお、本発明では感温磁
性材における温度変化に対する変化量として相対化した
透磁率を採ったが、磁束密度B、重量、あるいは電磁誘
導によって感温磁性材に誘導される電圧の最大値を10
0、最小値を1とする相対値に対する温度変化率を採っ
ても同様である。
【0012】また、請求項3に記載した発明は、請求項
1または2に記載した誘導加熱用クラッド材において、
感温磁性材が40〜600℃のキュリー点を有する感温
磁性金属であり、良熱伝導金属材がAlを主成分とする
Al基金属あるいはCuを主成分とするCu基金属で形
成されたものである。この発明によると、感温磁性材と
してそのキュリー点が40〜600℃のものを用いるの
で、調理温度として好適な温度範囲での温度制御を実現
することができる。また、Alを主成分とするAl基金
属あるいはCuを主成分とするCu基金属は市場に多量
に供給され、低コストで熱伝導性に優れるため、これら
の金属を用いることにより、温度均一性に優れた、低コ
ストのクラッド材を容易に得ることができる。Al基金
属の場合は軽量化にも資することができる。
【0013】このような40〜600℃のキュリー点を
備えた感温磁性材としては、例えばFe−Ni合金(好
ましくはNi≧30wt%)、Fe−Ni−Cr合金(好
ましくはNi:30〜65wt%、好ましくはCr≦20
wt%)、Ni−Cu合金(好ましくはCu≧35wt%以
上)あるいは純Niをあげることができる。一方、前記
Al基金属としては純Alのほか、好ましくはAlを9
0wt%以上含有する各種のAl合金を用いることができ
る。また、前記Cu基金属としては、純Cuのほか、好
ましくはCuを90wt%以上含有する各種のCu合金を
用いることができる。
【0014】また、請求項4に記載した発明は、請求項
1〜3のいずれか1項に記載した誘導加熱用クラッド材
において、感温磁性材の厚さが0.03〜0.5mmであ
り、良熱伝導金属材の厚さが0.3〜6.0mmとされた
ものである前記感温磁性材の厚さは、薄過ぎると漏れ磁
束が多くなって有効磁束が減少し、発熱量が不足するよ
うになり、また加工コスト高を招来する。このため、感
温磁性材の厚さの下限を0.03mm、好ましくは0.1
mmとする。一方、磁束は表皮効果により表層部に集中す
るため、磁束が通る浸透深さ以上の厚さは不要であり、
また素材コスト高を招来する。このため、感温磁性材の
厚さの上限を0.5mm、好ましくは0.3mmとする。一
方、良熱伝導金属材の厚さは、薄過ぎると大気中へ逸散
する熱量に比して伝導する熱量が少ないため、熱伝導が
不十分となり、クラッド材の温度均一性が劣化するよう
になる。このため、良熱伝導金属材の厚さの下限を0.
3mm、好ましくは0.6mmとする。一方、厚過ぎると、
均熱性は向上するが、圧接が困難になり、また材料コス
トも上昇する。このため、良熱伝導金属材の厚さの上限
を6.0mm、好ましくは4.0mmとする。
【0015】また、請求項5に記載した発明は、請求項
1〜4のいずれか1項に記載した誘導加熱用クラッド材
において、熱変形防止材はその板厚が良熱伝導金属材の
板厚以下とされたものである。この発明によると、熱変
形防止材はその板厚が良熱伝導金属材の板厚以下とされ
るので、熱変形防止材の板厚の増大による、良熱伝導金
属材の均熱効果の低下を軽減ないし防止することができ
る。熱変形防止材の板厚は、好ましくは良熱伝導金属材
の板厚の0.5倍以下、より好ましく0.3倍以下とす
るのがよく、またその材質も耐食性金属、例えばFe−
Ni合金、Fe−Cr合金、Fe−Ni−Cr合金が耐
腐食性に優れるため好ましい。
【0016】特に、請求項6に記載したように、熱変形
防止材を感温磁性材と同材質とすることで、両者は熱膨
張率が完全に同一になり、感温磁性材と同一板厚の熱変
形防止材を接合することにより、熱変形の発生を容易か
つ実質的に阻止することができ、良熱伝導金属材による
均熱効果の減少をも可及的に防止することができる。
【0017】請求項7は前記誘導加熱用クラッド材の好
適な製造方法を示すものであり、温度によって透磁率が
変化する感温磁性材に対してその再結晶温度以上、融点
未満の温度で加熱して加工歪を除去する磁性焼鈍を施し
た後、この感温磁性材と、良熱伝導金属材と、前記感温
磁性材と前記良熱伝導金属材との熱膨張率の差によって
生じる熱変形を防止する熱変形防止材とを同順序で圧下
率1〜15%で1×10-1Torr以下の真空下で圧接する
ものである。この発明によると、感温磁性材は圧接前に
再結晶温度以上、融点未満の温度で加熱して加工歪を除
去する磁性焼鈍が施されているので、キュリー点におけ
る透磁率の温度変化率dμ/dTの劣化のない、その感
温磁性材の本来有する磁気特性を利用することができ
る。そして、この感温磁性材と良熱伝導金属材と熱変形
防止材とを圧下率1〜15%で真空下で圧接するので、
圧接による加工歪が加わっても、その量が少ないので、
透磁率の最小値〜最大値を1〜100に相対化した透磁
率のキュリー点における温度変化率dμ/dTが10以
上の良好な磁気特性を備え、しかも熱変形防止材の接合
により熱変形が防止されたクラッド材を容易に製造する
ことができる。
【0018】本発明で行う圧接方法としては、感温磁性
材、良熱伝導金属材および熱変形防止材の各素材を重ね
合わせた重合材を一対の圧下用ロール間に通すことによ
って圧接するロール圧接が実施容易で、生産性に優れる
ため、好適である。圧接の際の圧下率は、1%未満では
真空下といえども接合力が不足し、接合が困難になる。
一方、15%を超えると、冷間での圧下であるため、加
工歪が増大し、増大した加工歪により前記dμ/dTが
10未満に低下するようになる。このため、圧下率の下
限を1%、好ましくは2%、より好ましくは4%とし、
またその上限を15%、好ましくは13%、より好まし
くは10%とする。また、圧接の際の圧力(真空度)
は、素材の圧接界面を清浄にすると共に圧接時に酸素等
の気体の巻き込みを防止して良好な接合を得るには低い
程良いが、必要以上に低くすることは設備コストの上昇
を招く割りには接合力が向上しない。このため、本発明
では圧接中の圧力を1×10-1Torr以下、好ましくは1
×10-2Torr以下とする。
【0019】また、請求項8に記載された誘導加熱用ク
ラッド材の製造方法は、温度によって透磁率が変化する
感温磁性材に対してその再結晶温度以上、融点未満の温
度で加熱して加工歪を除去する磁性焼鈍を施した後、こ
の感温磁性材と、良熱伝導金属材と、前記感温磁性材と
前記良熱伝導金属材との熱膨張率の差によって生じる熱
変形を防止する熱変形防止材とを同順序で圧下率10〜
40%で、かつ200〜500℃の温度下で圧接するも
のである。この発明によると、感温磁性材は圧接前に再
結晶温度以上、融点未満の温度で加熱して加工歪を除去
する磁性焼鈍が施されているので、キュリー点における
透磁率の温度変化率dμ/dTの劣化のない、その感温
磁性材の本来有する磁気特性を利用することができる。
そして、この感温磁性材と良熱伝導金属材と熱変形防止
材とを圧下率10〜40%で所定温度の下で温間圧接す
るので、圧接による加工歪が加わっても、加熱下の圧下
であり、加工歪の生成が抑制されるため、透磁率の最小
値〜最大値を1〜100に相対化した透磁率のキュリー
点における温度変化率dμ/dTが10以上の良好な磁
気特性を備え、しかも熱変形防止材の接合により熱変形
が防止されたクラッド材を容易に製造することができ
る。
【0020】本発明で行う圧接方法としては前記のとお
りロール圧接が好適であり、圧接の際の圧下率は、10
%未満では加熱下といえども接合力が不足し、接合が困
難になる。一方、40%を超えると、温間圧接であって
も、加工歪が過大になり、前記dμ/dTが10未満に
低下するようになる。このため、圧下率の下限を10
%、好ましくは15%、より好ましくは20%とし、ま
たその上限を40%、好ましくは35%、より好ましく
は30%とする。また、圧接の際の温度は、200℃未
満では40%の圧下率でも圧接が困難であり、一方50
0℃を超えると接合力が劣化するようになったり、接合
力の向上効果が飽和するようになる。例えば、良熱伝導
金属材としてAlを主成分とするAl基金属(Al≧9
0wt%)を用いる場合ではFeAl3 などの金属間化合
物を生成し、接合力が劣化するようになり、またCuを
主成分とするCu基金属(Cu≧90wt%)を用いる場
合では加熱による接合力の向上効果が飽和するようにな
る。このため、圧接温度の下限を200℃、好ましくは
300℃とし、その上限を500℃、好ましくは450
℃とする。なお、良熱伝導金属材として前記Al基金属
を用いる場合、高温では表面酸化が促進されるため、4
00℃超の温度下で圧接を行う場合、窒素ガス等の非酸
化性雰囲気下で行うのがよい。
【0021】また、請求項9に記載した発明は、請求項
7または8に記載した製造方法において、感温磁性材が
40〜600℃のキュリー点を有する感温磁性金属であ
り、良熱伝導金属材がAlを主成分とするAl基金属あ
るいはCuを主成分とするCu基金属で形成されたもの
である。この発明によれば、請求項3で記載したよう
に、調理温度として好適な温度範囲で温度制御すること
ができる誘導加熱用クラッド材を得ることができ、また
低コストで、温度均一性に優れたクラッド材を製造する
ことができる。
【0022】本発明の感温磁性材、Al基金属、Cu基
金属の具体例は請求項3と同様であり、感温磁性材とし
てFe−Ni合金、Fe−Ni−Cr合金、Ni−Cu
合金あるいは純Niを用いた場合、再結晶温度は700
℃以上であり、融点は概ね1450℃超であるので、感
温磁性材に施す磁性焼鈍の焼鈍温度は下限を700℃、
好ましくは800℃とし、上限を1450℃、好ましく
は1350℃とすればよい。磁性焼鈍の焼鈍時間は、加
工歪が除去された再結晶組織が得られるように設定すれ
ばよく、好ましくは10min 以上、より好ましくは15
min 以上にするのがよい。また、生産性向上の観点から
は、4hr以内、好ましくは3hr以内とするのがよ
い。なお、感温磁性材および良熱伝導金属材の厚さは、
好ましくは圧接後の厚さが、請求項4に記載したよう
に、感温磁性材では0.03〜0.5mm、良熱伝導金属
材では0.3〜6.0mmになるように、圧下率を考慮し
て素材厚さを設定すればよい。
【0023】また、請求項10に記載した発明は、請求
項7〜9のいずれか1項に記載した製造方法において、
感温磁性材と良熱伝導金属材と熱変形防止材とを圧接
後、前記感温磁性材、前記良熱伝導金属材あるいは前記
熱変形防止材の内の最も低い融点未満の温度にて拡散焼
鈍するものである。この発明によると、感温磁性材と良
熱伝導金属材と熱変形防止材とは、圧接後さらに拡散焼
鈍されるので、接合力が向上し、製造したクラッド材の
プレス成形性が優れたものになる。なお、拡散焼鈍は、
通常のように、圧接後の複合材を搬送する際、搬送ライ
ンに設けたトンネル炉にて実施すればよく、加熱時間は
搬送速度にもよるが、概ね3min 以下とされる。
【0024】また、請求項11に記載した誘導加熱用ク
ラッド材の製造方法は、温度によって透磁率が変化する
感温磁性材と、良熱伝導金属材と、前記感温磁性材と前
記良熱伝導金属材との熱膨張率の差によって生じる熱変
形を防止する熱変形防止材とを同順序で圧接した後、前
記感温磁性材の再結晶温度以上、前記良熱伝導金属材あ
るいは前記熱変形防止材の内の低い方の融点未満の温度
で加熱して感温磁性材に存在する加工歪を除去する磁性
焼鈍を施すものである。この発明によると、感温磁性材
は良熱伝導金属材および熱変形防止材が圧接された後
に、感温磁性材の再結晶温度以上、良熱伝導金属材ある
いは熱変形防止材の内の低い方の融点未満の温度で加熱
して感温磁性材に存在する加工歪を除去する磁性焼鈍が
施されるので、圧接の際に導入された加工歪に起因し
た、キュリー点における透磁率の温度変化率dμ/dT
の劣化が解消され、クラッド材を構成する感温磁性材の
キュリー点の前後における透磁率の最大値を100、最
小値を1としたとき、当該感温磁性材のキュリー点にお
ける相対的な透磁率の温度変化率dμ/dTを10以
上、好ましくは15以上、より好ましくは20以上とす
ることができ、その感温磁性材が本来有する磁気特性を
有効に利用した良好な温度制御性を備え、しかも熱変形
防止材の接合により熱変形が防止されたクラッド材を容
易に製造することができる。
【0025】本発明で行う圧接方法としては前記のとお
りロール圧接が実施容易で、生産性に優れるため好適で
あり、圧接の種類としては冷間圧接、温間圧接、1×1
-1Torr以下の真空雰囲気で圧接する真空圧接のいずれ
の方法でもよい。また、圧下率は、磁性焼鈍の際に接合
力が向上するため、感温磁性材と良熱伝導金属材と熱変
形防止材とが搬送に耐える程度の接合力が得られるよう
に設定すればよい。なお、クラッド材をプレス成形する
場合は、ある程度の接合力が必要であるので、圧接後に
感温磁性材、良熱伝導金属材あるいは熱変形防止材の融
点の内の最も低い融点未満の温度で数分間保持する拡散
焼鈍を行って接合力を向上させ、プレス成形を行った
後、磁性焼鈍を施せばよい。拡散焼鈍は既述したように
搬送ラインに設けられたトンネル炉にて行えばよい。ま
た、圧接前の感温磁性材および良熱伝導金属材の厚さ
は、請求項4に記載したように、好ましくは圧接後の厚
さが、感温磁性材では磁束が通る浸透深さを確保するた
めに0.03〜0.5mmになるように、また良熱伝導金
属材では良好な温度均一性を確保するために0.3〜
6.0mmになるように、圧下率を考慮して素材厚さを設
定すればよい。
【0026】また、請求項12に記載した発明は、請求
項11に記載した製造方法において、感温磁性材が40
〜600℃のキュリー点を有する感温磁性金属であり、
良熱伝導金属材がCuを主成分とするCu基金属で形成
されたものである。この発明によると、感温磁性材とし
てそのキュリー点が40〜600℃のものを用いるの
で、調理温度として好適な温度範囲での温度制御が可能
な誘導加熱用クラッド材を得ることができ、また低コス
トで、温度均一性に優れたクラッド材を製造することが
できる。すなわち、Cuを主成分とするCu基金属の融
点は前記キュリー点が40〜600℃の感温磁性材の再
結晶温度以上であるため、圧接後に磁性焼鈍を容易に行
うことができる。このため、良熱伝導金属材としてCu
基金属を用いることにより、温度制御性、温度均一性に
優れた、低コストのクラッド材を容易に得ることができ
る。
【0027】本発明における感温磁性材、Cu基金属の
具体例は請求項3と同様であり、感温磁性材として前記
Fe−Ni合金、Fe−Ni−Cr合金、Ni−Cu合
金あるいは純Niを用いる場合、再結晶温度は700℃
以上であり、Cu基金属の融点は概ね1000℃超であ
るので、磁性焼鈍は下限を700℃、好ましくは850
℃とし、上限を1000℃、好ましくは900℃とすれ
ばよい。加熱時間は、加工歪が除去された再結晶組織が
得られるように設定すればよく、好ましくは10min 以
上、より好ましくは15min 以上にするのがよい。ま
た、生産性向上の観点からは、4hr以内、好ましくは
3hr以内とするのがよい。
【0028】また、請求項13に記載したように、上記
請求項7〜12に記載した誘導加熱用クラッドの製造方
法において、熱変形防止材を感温磁性材と同材質とする
ことで、両者は熱膨張率が完全に同一になり、感温磁性
材と同一板厚の熱変形防止材を接合することにより、熱
変形の発生を容易かつ完全に阻止することができ、良熱
伝導金属材による均熱効果の減少をも可及的に防止する
ことができるクラッド材を容易に得ることができる。
【0029】
【実施例】感温磁性材(38wt%Ni−8wt%Cr−F
e合金、キュリー点172℃)のフープ材をバッチ式焼
鈍炉にて1000℃にて30min 保持する磁性焼鈍を行
い、加工歪みを完全に除去して再結晶組織とした後、こ
の感温磁性材に99.9%の純Alのフープ材および熱
変形防止材のフープ材を同順序で重ね合わせて、表1に
示した接合条件にてロール圧接を行い、図1に示すよう
に、0.1mm厚さの感温磁性材2に1.0mm厚さの良熱
伝導金属材(純Al)3および熱変形防止材4が接合さ
れた3層誘導加熱用クラッド材1(試料No. 2〜6)を
製造した。また、比較のため、前記感温磁性材に純Al
のフープ材を重ね合わせて、同表に示した接合条件にて
ロール圧接を行い、0.1mm厚さの感温磁性材に1.0
mm厚さの良熱伝導金属材(純Al)が接合された2層誘
導加熱用クラッド材(試料No.1)を製造した。
【0030】一方、磁性焼鈍を施していない感温磁性材
(同材質)のフープ材に99.9%の純Cuのフープ材
および熱変形防止材のフープ材を同順序で重ね合わせ
て、同表に示した接合条件にてロール圧接を行い、前記
と同様に、0.1mm厚さの感温磁性材2に1.0mm厚さ
の良熱伝導金属材(純Cu)3および熱変形防止材4が
接合された誘導加熱用クラッド材1(試料No. 7〜1
0)を製造した。
【0031】各クラッド材1から幅20mm、長さ30mm
の条材を切り取り、その回りに測定用コイル(1次コイ
ル、2次コイル)を付設し、これを加熱炉内に設置し、
室温からキュリー点+50℃まで温度を徐々に上げ、1
次コイルに基準電流を流した際に2次コイルに誘導され
た電圧を各温度ごとに測定し、この電圧を基にして透磁
率を求め、その最大値を100、最小値を1としてキュ
リー点における相対的な透磁率の温度変化率dμ/dT
を求めた。
【0032】また、上記3層および2層クラッド材を1
00φmmの大きさに切断し、これを用いて反り量の測定
および温度制御試験を以下の要領で実施した。図2に示
すように、高周波コイル11の上に感温磁性材2がコイ
ル11側となるように誘導加熱用クラッド材1を設置
し、前記コイル11に周波数30kHz、最大電力12
00Wのインバータ電源を接続して加熱を開始し、クラ
ッド材1の上面の温度を熱電対にて測定し、室温から1
00℃になったときのクラッド材1の上面中心部の上昇
量をダイアルゲージにて測定し、その量を反り量δ(図
3参照)とした。その後、その上に非磁性容器(ステン
レス鋼容器)12を載置し、この容器12に食用油13
を満たし、加熱を続けて、容器12内の食用油13の温
度を測定した。食用油13の温度は当初急速に上昇する
が、やがてキュリー点付近で一定温度に落ちつく。この
定常状態における温度制御範囲を測定し、温度制御性を
評価した。温度制御性の評価は、キュリー点を中心とし
て±5℃内に温度制御された場合を優良◎、±10℃内
に温度制御された場合を良○、±10℃内から外れた場
合を不良×とした。これらの測定結果を表1に併せて示
す。
【0033】
【表1】
【0034】表1より、発明例の3層クラッド材では、
反り量がほとんど無いか、有っても軽微であり、熱変形
が有効に防止されていることがわかる。また、試料No.
1とNo. 2は共に圧下率が70%の冷間圧接により圧接
されたものであるが、No. 2は熱変形防止材を備えた3
層構造であるので、熱変形がほとんど生じておらず、高
周波コイルとの離反がないため、dμ/dtが共に6で
あるにもかかわらず、No. 1に比して温度制御性が良好
であることがわかる。また、圧接前に磁性焼鈍を施し、
低圧下率で圧接した発明例(No. 3〜6)並びに圧接後
に磁性焼鈍を施した発明例(No. 7〜9)では、キュリ
ー点におけるdμ/dTが10以上となり、熱変形防止
材による高周波コイルからの離反が阻止されたことと相
まって、良好な温度制御性が得られている。
【0035】
【発明の効果】本発明の誘導加熱用クラッド材によれ
ば、感温磁性材、良熱伝導金属材および熱変形防止材を
接合した3層構造としたので、熱変形が防止され、誘導
加熱コイルとの離反による加熱効率や温度制御性の低下
が防止され、また被加熱体への伝熱効率の低下や加熱姿
勢の不安定化も防止される。また、感温磁性材のキュリ
ー点における相対的な透磁率のdμ/dTを10以上と
することで、感温磁性材の本来の磁気特性を有効に利用
することができ、良好な温度制御性を得ることができ
る。また、本発明の製造方法によれば、前記3層構造の
誘導加熱用クラッド材を容易に製造することができ、量
産性、生産性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる誘導加熱用クラッド材の要部断
面図である。
【図2】誘導加熱用クラッド材の温度制御試験の実施要
領説明図である。
【図3】従来の2層構造の誘導加熱用クラッドの誘導加
熱時における熱変形状態を示す断面図である。
【図4】クラッド前の感温磁性材の透磁率の温度による
影響を説明したグラフ(A) 、および従来の誘導加熱用ク
ラッド材を構成する感温磁性材の透磁率の温度による影
響を示すグラフ(B) である。
【符号の説明】
1 誘導加熱用クラッド材 2 感温磁性材 3 良熱伝導金属材 4 熱変形防止材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 英利 大阪府吹田市南吹田2丁目19番1号 住友 特殊金属株式会社吹田製作所内 Fターム(参考) 4E067 AA05 AA07 AA26 BA01 DB01 DC03 DD01 EA00 EB11 5E040 AA11 AA19 AA20 AC05 CA20 HB05 HB07 HB11 NN06 NN15 NN17 NN18

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度によって透磁率が変化する感温磁性
    材と、良熱伝導金属材と、前記感温磁性材と前記良熱伝
    導金属材との熱膨張率の差によって生じる熱変形を防止
    する熱変形防止材とが同順序で接合された誘導加熱用ク
    ラッド材。
  2. 【請求項2】 温度によって透磁率が変化する感温磁性
    材と、良熱伝導金属材と、前記感温磁性材と前記良熱伝
    導金属材との熱膨張率の差によって生じる熱変形を防止
    する熱変形防止材とが同順序で接合されたクラッド材で
    あって、 前記クラッド材を構成する感温磁性材のキュリー点の前
    後における透磁率の最大値を100、最小値を1とした
    とき、当該感温磁性材のキュリー点における透磁率の温
    度変化率dμ/dTが10以上である誘導加熱用クラッ
    ド材。
  3. 【請求項3】 感温磁性材が40〜600℃のキュリー
    点を有する感温磁性金属であり、良熱伝導金属材がAl
    を主成分とするAl基金属あるいはCuを主成分とする
    Cu基金属である請求項1または2に記載した誘導加熱
    用クラッド材。
  4. 【請求項4】 感温磁性材の板厚が0.03〜0.5mm
    であり、良熱伝導金属材の板厚が0.3〜6.0mmであ
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載した誘導加熱用ク
    ラッド材。
  5. 【請求項5】 熱変形防止材はその板厚が良熱伝導金属
    材の板厚以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載
    した誘導加熱用クラッド材。
  6. 【請求項6】 熱変形防止材は前記感温磁性材と同材質
    である請求項1〜5のいずれか1項に記載した誘導加熱
    用クラッド材。
  7. 【請求項7】 温度によって透磁率が変化する感温磁性
    材に対してその再結晶温度以上、融点未満の温度で加熱
    して加工歪を除去する磁性焼鈍を施した後、この感温磁
    性材と、良熱伝導金属材と、前記感温磁性材と前記良熱
    伝導金属材との熱膨張率の差によって生じる熱変形を防
    止する熱変形防止材とを同順序で圧下率1〜15%で1
    ×10-1Torr以下の真空下で圧接する誘導加熱用クラッ
    ド材の製造方法。
  8. 【請求項8】 温度によって透磁率が変化する感温磁性
    材に対してその再結晶温度以上、融点未満の温度で加熱
    して加工歪を除去する磁性焼鈍を施した後、この感温磁
    性材と、良熱伝導金属材と、前記感温磁性材と前記良熱
    伝導金属材との熱膨張率の差によって生じる熱変形を防
    止する熱変形防止材とを同順序で圧下率10〜40%
    で、かつ200〜500℃の温度下で圧接する誘導加熱
    用クラッド材の製造方法。
  9. 【請求項9】 感温磁性材が40〜600℃のキュリー
    点を有する感温磁性金属であり、良熱伝導金属材がAl
    を主成分とするAl基金属あるいはCuを主成分とする
    Cu基金属である請求項7または8に記載した誘導加熱
    用クラッド材の製造方法。
  10. 【請求項10】 感温磁性材と良熱伝導金属材と熱変形
    防止材とを圧接後、前記感温磁性材、前記良熱伝導金属
    材あるいは前記熱変形防止材の内の最も低い融点未満の
    温度にて拡散焼鈍する請求項7〜9のいずれか1項に記
    載した誘導加熱用クラッド材の製造方法。
  11. 【請求項11】 温度によって透磁率が変化する感温磁
    性材と、良熱伝導金属材と、前記感温磁性材と前記良熱
    伝導金属材との熱膨張率の差によって生じる熱変形を防
    止する熱変形防止材とを同順序で圧接した後、前記感温
    磁性材の再結晶温度以上、前記良熱伝導金属材あるいは
    前記熱変形防止材の内の低い方の融点未満の温度で加熱
    して感温磁性材に存在する加工歪を除去する磁性焼鈍を
    施す誘導加熱用クラッド材の製造方法。
  12. 【請求項12】 感温磁性材が40〜600℃のキュリ
    ー点を有する感温磁性金属であり、良熱伝導金属材がC
    uを主成分とするCu基金属で形成された請求項11に
    記載した誘導加熱用クラッド材の製造方法。
  13. 【請求項13】 熱変形防止材は前記感温磁性材と同材
    質である請求項7〜12のいずれか1項に記載した誘導
    加熱用クラッド材の製造方法。
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