JP2001018050A - ダイカスト機における金型冷却用冷却水マニホールド - Google Patents

ダイカスト機における金型冷却用冷却水マニホールド

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JP2001018050A
JP2001018050A JP11190609A JP19060999A JP2001018050A JP 2001018050 A JP2001018050 A JP 2001018050A JP 11190609 A JP11190609 A JP 11190609A JP 19060999 A JP19060999 A JP 19060999A JP 2001018050 A JP2001018050 A JP 2001018050A
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JP
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cooling water
cooling
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manifold
filter
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JP11190609A
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English (en)
Inventor
Shigeyoshi Komaki
重義 駒木
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Ahresty Corp
Original Assignee
Ahresty Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型の冷却穴や冷却水分配ホースの内周面
にスケールが沈着するのを長期にわたって抑制すること
が出来ると共に、金型の冷却穴内に供給する冷却水中に
混入している夾雑物を除去することが出来る金型冷却用
冷却水マニホールドを提供すること。 【解決手段】 マニホールド本体1を所用の金属材料で
形成し、該マニホールド本体より電気化学ポテンシャル
の高い金属材で網篭状に形成したフィルター2をマニホ
ールド本体の流入口12から冷却水室11内にわたって
設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカスト機の金
型に開穿した冷却穴内に冷却水を循環供給するべく装着
された金型冷却パイプの往路側に接続して冷却水を供給
するのに適したダイカスト機における金型冷却用冷却水
マニホールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】金型の冷却穴内に冷却水を循環供給して
いると、金型の冷却穴内周面や冷却水分配ホースの内周
面にスケール(水垢とも称される)が次第に沈着・堆積
して、所定の冷却効果を発揮できなくなったり沈着・堆
積したスケールが剥がれて金型の冷却穴内部で目詰まり
を起こす等の不具合を生じることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の不具合に鑑みてなされたものであり、金型の冷却穴
や冷却水分配ホースの内周面にスケールが沈着するのを
長期にわたって抑制することが出来ると共に、金型の冷
却穴内に供給する冷却水中に混入している夾雑物を効果
的に除去することが出来るダイカスト機における金型冷
却用冷却水マニホールドを提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明のダイカスト機における金型冷却用冷却水マニホー
ルドは、冷却水供給源側に接続される流入口と金型の冷
却穴内に設置された金型冷却パイプ側に接続される複数
個の分配流出口とが、内部に形成された冷却水室を介し
て連通しているマニホールド本体を、所用の金属材料で
形成し、且つ該マニホールド本体を構成している金属材
とは異種の金属材で網篭状に形成したフィルターを上記
マニホールド本体の流入口から冷却水室内にわたって設
置してなる事を特徴としたものである。この際、前記マ
ニホールド本体を、前記フィルターより電気化学ポテン
シャルの低い金属材料で形成することが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な好適実施
例を図面に基づいて詳細に説明するが、本発明は図示実
施例のものに限定されるものではなく、いろいろなバリ
エーションが考えられる。図中、1はマニホールド本体
を示し、2はフィルターを示す。
【0006】マニホールド本体1は、所要の金属材料、
例えばアルミニウム合金材やマグネシウム合金材,軟鋼
材等を用いて、内部に冷却水室11を形成すると共に、
冷却水供給源(図示せず)側に接続される1個の流入口
12と金型の冷却穴内に設置された金型冷却パイプ(図
示せず)側に接続される複数個の分配流出口13を形成
してなる。従って、1個の流入口12と複数個の分配流
出口13は内部に形成された冷却水室11を介して連通
している。
【0007】そして、マニホールド本体1の各分配流出
口13にそれぞれ冷却水分配ホース3を連通接続せし
め、金型の冷却穴内に設置された金型冷却パイプ(図示
せず)の往路側と上記冷却水分配ホース3を介して連通
接続させると共に、マニホールド本体1の流入口1から
冷却水室11内にわたってフィルター2を設置する。
【0008】フィルター2は、マニホールド本体1を構
成している金属材とは異種の金属材料を用いて網篭状に
形成する。即ち、フィルター2は、マニホールド本体1
とは異種の金属材料からなる金属製網材又は金属性多孔
質材等を用いて、丸筒又は角筒等の略筒形状に形成する
と共にその一方の開口部を同じ金属製網材または金属製
平板材等で閉塞することにより網篭状に形成するもので
ある。そしてフィルター2の開口部2aに、マニホール
ド本体1の流入口12に螺合取外し自在に取付けられる
ニップル4を一体的に取付け、ニップル4を介してフィ
ルター2をマニホールド本体1の流入口12から冷却水
室11内にわたって設置する。この際、フィルター2は
マニホールド本体1の冷却水室11より少し小形に形成
して、マニホールド本体1の流入口12から冷却水室1
1の内奥にまでわたって設置することが好ましい。
【0009】本フィルター2に用いる金属製網材又は金
属性多孔質材等の目の開きサイズ(アパーチャサイズ)
としては、冷却水中に混入している小さな夾雑物を確実
に捕捉しえると同時に電極としての表面積ができるだけ
大きくなるように、300μm〜350μm(60〜40メッ
シュ)程度が好ましいが、この数値に限定されるもので
はない。尚、フィルター2を支持するニップル4の材質
は、フィルター2と同種、もしくはマニホールド本体1
と同種であっても良いし、電気的に絶縁体であっても良
い。
【0010】更に、フィルター2は、マニホールド本体
1を構成している金属材とは異種の金属材であってマニ
ホールド本体1より電気化学ポテンシャルの高い金属材
料を用いて形成する。即ち、マニホールド本体1を例え
ばアルミニウム合金材やマグネシウム合金材,軟鋼材等
で構成した場合には、これらの金属よりも電気化学ポテ
ンシャル(電位差)が高い金属材料、具体的にはステン
レス鋼材やニッケル材等を用いてフィルター2を形成す
るものである。
【0011】而して、マニホールド本体1の流入口12
から冷却水室11内に入る冷却水は必ず網篭状に形成さ
れたフィルター2を通過することになり、フィルター2
を通過した後、冷却水室11の冷却水は各分配流出口1
3からそれぞれ冷却水分配ホース3を通して金型の冷却
穴内に設置された金型冷却パイプ(図示せず)の往路側
に供給されるようになる。この時、冷却水室11内の冷
却水が電解液となり、マニホールド本体1が陽極とな
り、マニホールド本体1を構成している金属材より電気
化学ポテンシャルの高い金属材料で形成されたフィルタ
ー2が陰極となって、電池系が形成され、これにより冷
却水がイオン化される。イオン化された冷却水には、冷
却水中に溶存している金属イオンが流通路の壁内に付着
・堆積する前に凝集・沈殿させる効果があり、冷却水の
排水と共に金型外に排出される。加えて、冷却水中に溶
存している金属イオンは、陰極であるフィルター2を通
過すると凝集・沈殿する。この様にして、冷却水中に含
まれているCaイオンやMgイオン等の陽イオンは、ス
ケールとして冷却水分配ホース3や金型冷却パイプや金
型の冷却穴等の流通路内壁に付着・堆積することがなく
なる。また、マニホールド本体1をアルミニウム合金材
で形成した場合、アルミニウム合金材が腐食して冷却水
中に溶出されるが、冷却水中に溶出されたアルミニウム
材は陰極であるフィルター2の周辺に凝集される傾向に
あり、フィルター2の表面にコロイド状となって析出付
着する。この時、冷却水中に溶存しているシリカも一緒
にコロイド状の沈殿物となってフィルター2の表面に付
着する。
【0012】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のダイカスト機に
おける金型冷却用冷却水マニホールドによれば、マニホ
ールド本体を所用の金属材料で形成し、該マニホールド
本体を構成している金属材とは異種の金属材で網篭状に
形成したフィルターを上記マニホールド本体の流入口か
ら冷却水室内にわたって設置してなるので、金型の冷却
穴内に供給される冷却水中に混入している夾雑物はフィ
ルターで確実に捕捉され、従って冷却水中に混入してい
る夾雑物を冷却水分配ホースに至る前に除去することが
出来る。ちなみに、使用後30日目にマニホールド本体
内からフィルターを取り出してその内部を観察したとこ
ろ、白色、灰色、褐色等の夾雑物が散見された。
【0013】また、本発明の請求項2記載のダイカスト
機における金型冷却用冷却水マニホールドによれば、マ
ニホールド本体を、フィルターより電気化学ポテンシャ
ルの低い金属材料で形成してなるので、マニホールドの
内部において冷却水室内の冷却水が電解液となりマニホ
ールド本体が陽極となりフィルター2が陰極となった電
池系が形成され、これにより冷却水がイオン化されるよ
うになる。従って、冷却水中に含まれているスケールの
原因物質であるCaイオンやMgイオン等の陽イオン物
質が冷却水中で凝集・沈殿するため、スケールとして冷
却水分配ホースや金型冷却パイプや金型の冷却穴等の流
通路内壁に付着・堆積せずに冷却水の排水と共に金型外
に排出される。また、マニホールド本体1をアルミニウ
ム材で形成した場合、陰極であるフィルター付近には、
マニホールド本体から溶出したアルミニウム及び冷却水
中に溶存していたシリカがコロイド状となって析出付着
する。その結果、金型の冷却穴や冷却水分配ホースの内
周面にスケールが沈着するのを長期にわたって抑制する
ことが可能となる。この作用効果は、フィルターを網篭
状に形成することにより一層顕著となる。これは、フィ
ルターを網篭状に形成することにより陰極としての表面
積が飛躍的に大きくなると同時に、スケールの原因物質
を含んだ冷却水が網篭状に形成されたフィルターを通過
する際に効果的にイオン化されるためと考えられる。ち
なみに、従来の冷却水マニホールドでは使用後1週間位
で金型の冷却穴や冷却水分配ホースの内周面等にスケー
ルの沈着が見られたが、本発明に係る冷却水マニホール
ドを使用した場合には、使用後2ヶ月たっても金型の冷
却穴や冷却水分配ホースの内周面等にスケールの沈着は
見られず、フィルター内に残留していた白色の夾雑物
は、主成分がAlとSiであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施の一例を示す模式断面図。
【符号の説明】
1:マニホールド本体 11:冷却水室 12:流入口 13:分配流出
口 2:フィルター 2a:フィルタ
ーの開口部 3:冷却水分配ホース 4:ニップル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水供給源側に接続される流入口と
    金型の冷却穴内に設置された金型冷却パイプ側に接続さ
    れる複数個の分配流出口とが内部に形成された冷却水室
    を介して連通しているマニホールド本体を所用の金属材
    料で形成し、該マニホールド本体を構成している金属材
    とは異種の金属材で網篭状に形成したフィルターを上記
    マニホールド本体の流入口から冷却水室内にわたって設
    置してなる事を特徴とするダイカスト機における金型冷
    却用冷却水マニホールド。
  2. 【請求項2】 前記マニホールド本体を、前記フィルタ
    ーより電気化学ポテンシャルの低い金属材料で形成して
    なる請求項1記載のダイカスト機における金型冷却用冷
    却水マニホールド。
JP11190609A 1999-07-05 1999-07-05 ダイカスト機における金型冷却用冷却水マニホールド Pending JP2001018050A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101785473B1 (ko) 2015-08-18 2017-10-16 서용석 금형 냉각수 분배용 매니폴드 제조 방법
CN111889650A (zh) * 2020-08-24 2020-11-06 高二军 一种压铸模具抽芯冷却装置

Cited By (3)

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KR101785473B1 (ko) 2015-08-18 2017-10-16 서용석 금형 냉각수 분배용 매니폴드 제조 방법
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