JP2001017958A - アンモニア含有排液の処理方法 - Google Patents

アンモニア含有排液の処理方法

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JP2001017958A
JP2001017958A JP11192858A JP19285899A JP2001017958A JP 2001017958 A JP2001017958 A JP 2001017958A JP 11192858 A JP11192858 A JP 11192858A JP 19285899 A JP19285899 A JP 19285899A JP 2001017958 A JP2001017958 A JP 2001017958A
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Takanori Tobara
孝則 都原
Hidenori Takahashi
英紀 高橋
Mieko Nakamura
実映子 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニアストリッピング法によるアンモニ
ア含有排液の処理において、被処理液のアンモニア態窒
素濃度が変動する場合でも、被処理液へのアルカリ添加
量を適切に制御し、被処理液へのアルカリ添加量が必要
以上に増加することを防止して、アンモニア含有排液の
処理を経済的に行う。 【解決手段】 被処理液へのアルカリ添加量を、蒸気又
は空気と接触させた後の処理液のpHに基づいて制御す
る。例えば、被処理液と蒸気又は空気との気液接触を行
う放散塔14に連結された処理液流出ライン22を流れ
る処理液のpHが一定の値になるように、アルカリ供給
ライン8からの被処理液へのアルカリ添加量を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニアストリ
ッピング法によるアンモニア含有排液の処理方法に関
し、さらに詳述すると、該処理方法における被処理液へ
のアルカリ添加量の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アンモニア含有排液の処理方法として、
アンモニアストリッピング法が知られている。アンモニ
アストリッピング法は、アンモニア態窒素を含有する被
処理液にアルカリを添加し、被処理液のpHを上げて被
処理液中に含まれるアンモニウムイオン(NH4 +)を揮
発性の遊離アンモニア(NH3)に変換した後、被処理
液を蒸気又は空気と接触させて被処理液中の遊離アンモ
ニアを気体中に放散させるアンモニア除去方法である。
【0003】従来、アンモニアストリッピング法によっ
てアンモニア含有排液の処理を行う場合、処理前の被処
理液のpHが一定の値になるように、被処理液へのアル
カリ添加量を制御している。具体的には、通常、被処理
液のpHが11以上の所定の設定値になるように、被処
理液へのアルカリ添加量を制御している。すなわち、被
処理液中のアンモニア態窒素は、アンモニウムイオンと
遊離アンモニアが平衡を保って存在しているが、pHが
高くなるほど遊離アンモニアの比率が高くなり、被処理
液のpHが11以上になると、被処理液中のアンモニア
態窒素の殆どが遊離アンモニアとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のアンモニアストリッピング法によるアンモニア含有排
液の処理では、被処理液のpHが一定の値になるよう
に、被処理液へのアルカリ添加量を制御している。この
アルカリ添加量制御方法では、被処理液のアンモニア態
窒素濃度が一定の場合は、被処理液のpHを所定の値に
制御することで、遊離アンモニア放散後の処理液のアン
モニア態窒素濃度を常に所定の設定値にすることができ
る。これは、被処理液の温度が変動しなければ、被処理
液中におけるアンモニウムイオンと遊離アンモニアの比
率は、被処理液のpHによって決まるからである。した
がって、放散が理想的に行われるのであれば、遊離アン
モニア放散後に処理液中に残留するのは被処理液中のア
ンモニウムイオンであるから、被処理液のpHを、被処
理液のアンモニウムイオン濃度が遊離アンモニア放散後
の処理液のアンモニア態窒素濃度と等しくなるように制
御すればよい。
【0005】しかし、上記アルカリ添加量制御方法で
は、被処理液のアンモニア態窒素濃度が変動する場合に
は、被処理液のpHを所定の値に制御しても、遊離アン
モニア放散後の処理液のアンモニア態窒素濃度を常に所
定の値にすることはできない。すなわち、被処理液中に
おけるアンモニウムイオンと遊離アンモニアの比率は被
処理液のpHによって決まるため、被処理液のアンモニ
ア態窒素濃度が変動すると、被処理液のアンモニウムイ
オン濃度が変動するからである。
【0006】上述のように被処理液のpHが一定の値に
なるように被処理液へのアルカリ添加量を制御する場合
において、被処理液のアンモニア態窒素濃度が変動する
ときには、現状では、被処理液のアンモニア態窒素濃度
が最も高いときに遊離アンモニア放散後の処理液のアン
モニア態窒素濃度が所定の設定値となるように、被処理
液のpHを制御する場合が多い。
【0007】しかし、上記のように被処理液のpHの設
定値を被処理液のアンモニア態窒素濃度が最も高い場合
に合わせると、被処理液のアンモニア態窒素濃度がそれ
より低いときには、遊離アンモニア放散後の処理液のア
ンモニア態窒素濃度は所定の設定値より低くなる。した
がって、被処理液のアンモニア態窒素濃度が低いときに
は、遊離アンモニア放散後の処理液のアンモニア態窒素
濃度を所定の設定値にするのに必要な量以上の量のアル
カリを被処理液に添加することになり、アルカリを余分
に消費することになるので、不経済であった。
【0008】また、遊離アンモニア放散後の処理液には
酸を添加して処理液のpHを中性付近に調整するのが通
常であるが、前記のように遊離アンモニア放散後の処理
液のアンモニア態窒素濃度を所定の設定値にするのに必
要な量以上の量のアルカリを被処理液に添加した場合に
は、中和用の酸も余分に消費することになるので、この
点でも不経済であった。
【0009】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
もので、アンモニアストリッピング法によるアンモニア
含有排液の処理において、被処理液のアンモニア態窒素
濃度が変動する場合でも、被処理液へのアルカリ添加量
を適切に制御し、被処理液へのアルカリ添加量が必要以
上に増加することを防止して、アンモニア含有排液の処
理を経済的に行うことが可能なアンモニア含有排液の処
理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するために種々検討を行った結果、遊離アンモニア
放散後の処理液のアンモニア態窒素濃度と、該処理液の
pHとの間に、密接な相関関係が存在することを見いだ
した。そして、被処理液へのアルカリ添加量を遊離アン
モニア放散後の処理液のpHに基づいて制御すること、
具体的には処理液のpH値が一定の値になるように被処
理液へのアルカリ添加量を制御することにより、被処理
液のアンモニア態窒素濃度が変動する場合でも、被処理
液のアンモニウムイオン濃度を一定の値にして、遊離ア
ンモニア放散後の処理液のアンモニア態窒素濃度を常に
所定の設定値にすることができ、したがって処理液のア
ンモニア態窒素濃度を所定の設定値にするのに必要な量
以上の量のアルカリを被処理液に添加することを防止で
きることを知見した。また、本発明者は、遊離アンモニ
ア放散後の処理液のアンモニア態窒素濃度が一定の値に
なるように被処理液へのアルカリ添加量を制御すること
によっても、同様の作用効果が得られることを知見し
た。
【0011】本発明は、前述した知見に基づいてなされ
たもので、第1発明として、アンモニア態窒素を含有す
る被処理液にアルカリを添加し、被処理液のpHを上げ
て被処理液中に含まれるアンモニウムイオンを遊離アン
モニアに変換した後、被処理液を蒸気又は空気と接触さ
せて被処理液中の遊離アンモニアを気体中に放散させる
アンモニア含有排液の処理方法において、被処理液への
アルカリ添加量を、蒸気又は空気と接触させた後の処理
液のpHに基づいて制御することを特徴とするアンモニ
ア含有排液の処理方法を提供する。この場合、具体的に
は、処理液のpHが一定の値になるように、被処理液へ
のアルカリ添加量を制御すればよい。
【0012】また、本発明は、第2発明として、アンモ
ニア態窒素を含有する被処理液にアルカリを添加し、被
処理液のpHを上げて被処理液中に含まれるアンモニウ
ムイオンを遊離アンモニアに変換した後、被処理液を蒸
気又は空気と接触させて被処理液中の遊離アンモニアを
気体中に放散させるアンモニア含有排液の処理方法にお
いて、蒸気又は空気と接触させた後の処理液のアンモニ
ア態窒素濃度が一定の値になるように、被処理液へのア
ルカリ添加量を制御することを特徴とするアンモニア含
有排液の処理方法を提供する。
【0013】第1発明において、処理液のpHの設定値
(この設定値に処理液のpHを制御する)は、処理液の
アンモニア態窒素濃度の設定値(この設定値に処理液の
アンモニア態窒素濃度を制御する)に応じて決定する。
そして、処理液のpHが設定値となるように被処理液へ
のアルカリ添加量を制御すればよい。処理液のアンモニ
ア態窒素濃度の設定値は、例えば放流基準を満足させよ
うとする場合は15〜20mg/Lであり、この設定値
に対応する処理液のpHの設定値は後述の図2より7.
5〜8.5である。さらに、例えばアンモニア除去後の
処理液を後段において他の排水と混合するので、処理液
のアンモニア態窒素濃度の設定値が100mg/L程度
でよい場合は、処理液のpHの設定値は5.5〜6.5
である。また、第2発明においては、処理液のアンモニ
ア態窒素濃度が上記の設定値となるように被処理液への
アルカリ添加量を制御すればよい。この場合、第1発明
及び第2発明においては、処理液のpHあるいはアンモ
ニア態窒素濃度をほぼ一定の値に制御する必要があり、
処理液のpHあるいはアンモニア態窒素濃度が設定値よ
り高い(pHの場合)か低い(アンモニア態窒素濃度の
場合)ときであっても、その値が設定値からあまりにか
け離れている場合には、処理液のアンモニア態窒素濃度
を設定値にするのに必要な量以上の量のアルカリを被処
理液に添加することとなるので好ましくない。
【0014】第1発明において、処理液のpH測定手段
に限定はないが、水素イオンに選択的に応答するpH測
定用ガラス電極を用いたpH計を好適に使用することが
できる。このpH計は、応答性に優れ、また処理液のp
Hを連続的に測定できるという利点を有する。処理液の
pH測定に上記pH計を使用する場合、処理液のpHの
設定値は、処理液のpHとアンモニア態窒素濃度の相関
式を求め、pH計指示値(電位指示値あるいはpH指示
値)をアンモニア濃度に換算することによって決定すれ
ばよい。
【0015】第2発明において、処理液のアンモニア態
窒素濃度の測定手段に限定はないが、イオン電極法又は
紫外線吸光光度法によるアンモニア計を好適に使用する
ことができる。イオン電極法は、測定対象液のpHを1
1〜13にしてアンモニウムイオンを遊離アンモニアに
変え(NH4 +、NH3→NH3)、アンモニア電極を指示
電極として電位を測定することによりアンモニア態窒素
を定量する方法である。紫外線吸光光度法は、測定対象
液にペルオキソ二硫酸カリウムを加え、測定対象液を1
20℃に加熱して窒素化合物を硝酸イオンに分解した後
(窒素化合物→NO3 -)、吸光度を測定して窒素化合物
を定量する方法である。イオン電極法又は紫外線吸光光
度法によるアンモニア計では処理液のアンモニア態窒素
濃度を連続測定することは難しく、イオン電極法におけ
る測定間隔は2〜5分程度、紫外線吸光光度法における
測定間隔は30分〜1時間程度である。
【0016】上述のように、第2発明の方法の場合はア
ンモニア態窒素濃度を瞬時に測定することができず、し
たがって制御性の点でやや難がある。これに対して、処
理液のpHに基づいて制御する前記第1発明の場合は、
pHを瞬時に測定することができるので応答性に優れて
おり、したがって第2発明に比べて制御性に優れている
と言うことができる。
【0017】本発明に係るアンモニア含有排液の処理方
法は、いかなる種類のアンモニア含有排液に対しても適
用できるが、好ましい適用対象として、発電所におけ
る、アンモニアを添加した復水の処理を行った復水脱塩
装置の再生排液を挙げることができる。すなわち、火力
発電所、原子力発電所における復水脱塩装置としては、
イオン交換樹脂を用いたイオン交換装置が使用される
が、発電所で用いる復水にはアンモニアが添加されるこ
とが多い(揮発性物質処理)。このようなアンモニアを
添加した復水の処理を行った復水脱塩装置の再生排液中
には、上記アンモニアに由来するアンモニウムイオンが
排出されるため、再生排液中のアンモニウムイオン濃度
は高く、またそのアンモニウムイオン濃度は変動するこ
とがある。本発明に係るアンモニア含有排液の処理方法
は、上記再生排液のようなアンモニウムイオン濃度が高
く、かつ変動することがある排液のアンモニウムイオン
除去処理に特に好適に使用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明をさ
らに詳しく説明する。図1は、第1発明の実施に用いる
処理装置の一例を示すフロー図である。図1において、
2はpH調整槽、4はpH調整槽2にアンモニア含有排
液(被処理液)を供給する排液供給ライン、6はアルカ
リ貯槽、8はアルカリ貯槽6内のアルカリをpH調整槽
2に供給するアルカリ供給ライン、10はアルカリ供給
ライン8に設けられたアルカリ供給ポンプ、12はpH
調整槽2内の被処理液のpHを測定する第1pH測定機
構、14は被処理液と蒸気又は空気との気液接触を行う
放散塔、16はpH調整槽2内の被処理液を放散塔14
に導入する被処理液導入ライン、18は被処理液導入ラ
イン16に設けられた被処理液導入ポンプ、20は放散
塔14に放散用蒸気を供給する蒸気供給ライン、22は
放散塔14の下部に連結された処理液流出ライン、24
は処理液流出ライン22を流れる処理液のpHを測定す
る第2pH測定機構、26は放散塔14の上部に連結さ
れた蒸気流出ラインを示す。また、本装置において、第
2pH測定機構24と第1pH測定機構12、第1pH
測定機構12とアルカリ供給ポンプ10とはそれぞれ計
装的に接続されている。
【0019】本装置によるアンモニア含有排液の処理
は、次のように行われる。まず、排液供給ライン4から
供給されたpH調整槽2内の被処理液に、アルカリ供給
ポンプ10の作動により、アルカリ貯槽6内のアルカリ
(水酸化ナトリウム水溶液等)がアルカリ供給ライン8
を通して添加される。このとき、被処理液へのアルカリ
の添加量は、第1pH測定機構12で測定されるpH調
整槽2内の被処理液のpHが、第1pH測定機構12で
仮に定めた目標値(例えばpH=10)となるように制
御される。アルカリが添加されたpH調整槽2内の被処
理液は、被処理液導入ポンプ18の作動によって放散塔
14の上部に導入され、下向流で放散塔14内を流れ
る。一方、蒸気供給ライン20から放散用蒸気が放散塔
14の下部に導入され、この蒸気が上向流で放散塔14
内を流れる。そして、放散塔14内で被処理液と放散用
蒸気とが接触し、被処理液中の遊離アンモニアが放散用
蒸気中に放散される。遊離アンモニアが除去された気液
接触後の処理液は処理液流出ライン22に流出し、遊離
アンモニアを含む気液接触後の蒸気は蒸気流出ライン2
6に流出する。
【0020】また、本装置では、処理液流出ライン22
を流れる処理液のpHが一定の値になるように、アルカ
リ供給ライン8からの被処理液へのアルカリ添加量が制
御される。具体的には、処理液流出ライン22を流れる
処理液のpHが第2pH測定機構24で測定され、この
処理液のpHに対応するpH信号28が第2pH測定機
構24から第1pH測定機構12に送られる。pH信号
28を受けた第1pH測定機構12は、第2pH測定機
構24で測定されたpHが予め定めた一定値(以下、設
定値という)と一致する場合は、前述の仮に定めた目標
値を変更することなく、したがってアルカリ供給ポンプ
10の現在の供給量をそのまま維持するようにアルカリ
供給ポンプ10にアルカリ添加量制御信号30を送る。
一方、第2pH測定機構24で測定されたpHが設定値
と一致しない場合は、pH信号28を受けた第1pH測
定機構12は、処理液のpHを設定値と一致させるよう
に該第1pH測定機構12の先の目標値を変更する。変
更する目標値は、処理液のpHが設定値より高い場合は
先の目標値より低くし、逆に処理液のpHが設定値より
低い場合は先の目標値より高くする。この変更された目
標値となるように被処理液へのアルカリ添加量を制御す
る信号30がアルカリ供給ポンプ10に送られ、このア
ルカリ添加量制御信号30に応じてアルカリ供給ポンプ
10によるpH調整槽2へのアルカリ供給量が調整され
る。このような制御が繰り返されることにより、処理液
のpHが設定値と一致するようになる。
【0021】なお、上述の実施形態では被処理液へのア
ルカリ添加量を処理液のpHに基づいて制御する第1発
明について説明したが、被処理液へのアルカリ添加量を
処理液のアンモニア態窒素濃度に基づいて制御する第2
発明の場合は、図1における第2pH測定機構24の代
わりにアンモニア態窒素測定機構を設け、このアンモニ
ア態窒素測定機構で測定されたアンモニア態窒素濃度に
対応する信号を第1pH測定機構12に送るようにすれ
ばよい。
【0022】
【実施例】図1に示した装置を用い、火力発電所におけ
る、アンモニアを添加した復水の処理を行った復水脱塩
装置のイオン交換樹脂再生排液の処理を行った。上記再
生排液の性状を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】本実験における処理では、遊離アンモニア
放散後の処理液のpHが4〜12の範囲の一定値になる
ように、被処理液へのアルカリ添加量を制御した。処理
液のアンモニア態窒素濃度とpHとの関係を調べた結果
を図2に示す。図2より、処理液のアンモニア態窒素濃
度とpHとの間には密接な相関関係が存在することが確
認された。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、アンモ
ニアストリッピング法によるアンモニア含有排液の処理
において、被処理液のアンモニア態窒素濃度が変動する
場合でも、被処理液へのアルカリ添加量を適切に制御
し、被処理液へのアルカリ添加量が必要以上に増加する
ことを防止して、アンモニア含有排液の処理を経済的に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の実施に用いる処理装置の一例を示す
フロー図である。
【図2】遊離アンモニア放散後の処理液のアンモニア態
窒素濃度とpHとの関係を調べた結果を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
2 pH調整槽 4 排液供給ライン 6 アルカリ貯槽 8 アルカリ供給ライン 10 アルカリ供給ポンプ 12 第1pH測定機構 14 放散塔 16 被処理液導入ライン 18 被処理液導入ポンプ 20 蒸気供給ライン 22 処理液流出ライン 24 第2pH測定機構 26 蒸気流出ライン 28 pH信号 30 アルカリ添加量制御信号
フロントページの続き (72)発明者 中村 実映子 東京都江東区新砂1丁目2番8号 オルガ ノ株式会社内 Fターム(参考) 4D011 AA15 4D037 AA11 AB12 BA23 BB01 BB02 BB05 BB09 CA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニア態窒素を含有する被処理液に
    アルカリを添加し、被処理液のpHを上げて被処理液中
    に含まれるアンモニウムイオンを遊離アンモニアに変換
    した後、被処理液を蒸気又は空気と接触させて被処理液
    中の遊離アンモニアを気体中に放散させるアンモニア含
    有排液の処理方法において、被処理液へのアルカリ添加
    量を、蒸気又は空気と接触させた後の処理液のpHに基
    づいて制御することを特徴とするアンモニア含有排液の
    処理方法。
  2. 【請求項2】 処理液のpHが一定の値になるように、
    被処理液へのアルカリ添加量を制御する請求項1に記載
    のアンモニア含有排液の処理方法。
  3. 【請求項3】 アンモニア態窒素を含有する被処理液に
    アルカリを添加し、被処理液のpHを上げて被処理液中
    に含まれるアンモニウムイオンを遊離アンモニアに変換
    した後、被処理液を蒸気又は空気と接触させて被処理液
    中の遊離アンモニアを気体中に放散させるアンモニア含
    有排液の処理方法において、蒸気又は空気と接触させた
    後の処理液のアンモニア態窒素濃度が一定の値になるよ
    うに、被処理液へのアルカリ添加量を制御することを特
    徴とするアンモニア含有排液の処理方法。
  4. 【請求項4】 アンモニア態窒素を含有する被処理液
    が、発電所における、アンモニアを添加した復水の処理
    を行った復水脱塩装置の再生排液である請求項1〜3の
    いずれか1項に記載のアンモニア含有排液の処理方法。
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