JP2001017526A - 空気調和装置および集塵具 - Google Patents

空気調和装置および集塵具

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JP2001017526A
JP2001017526A JP11193275A JP19327599A JP2001017526A JP 2001017526 A JP2001017526 A JP 2001017526A JP 11193275 A JP11193275 A JP 11193275A JP 19327599 A JP19327599 A JP 19327599A JP 2001017526 A JP2001017526 A JP 2001017526A
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powder
air
air conditioner
blowing
exciter
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JP11193275A
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English (en)
Inventor
Fuminobu Hosokawa
文信 細川
Yasuhito Takahashi
康仁 高橋
Mitsuru Yoneyama
充 米山
Norio Abe
憲生 阿部
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイナスイオンを発生させるためにレナード
効果、放電を利用するのでマイナスイオン発生機構が必
要となり装置の小型化、低コスト化が困難。また、トル
マリン粉末だけではマイナスイオンは発生しない等の課
題があった。 【解決手段】 自発分極を有するトルマリンの粉体17
と、トルマリンの粉体17を、マイナスイオンを発生さ
せるように励起する励起剤の粉体18とを送風手段12
に配することで、マイナスイオンを多量に効率よく発生
させ、その構成も簡単で小型化、低価格の空気調和装置
を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイナスイオン発
生機能を付与した空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般家庭で使用される空気調和装
置は、温度、湿度のコントロール、塵埃、脱臭等の空質
コントロールが主体であった。近年、マイナスイオンが
生理作用を賦活化し生体に対して好影響を与えることが
注目されている。自然界では森林、滝で多く発生してい
る。このマイナスイオンを人工的に発生させる方法とし
て、滝周辺と同じようなレナード効果を利用したもの、
放電を利用したもの、さらに自発分極を有するトルマリ
ンを利用したものがある。
【0003】レナード効果を利用したものを図16に示
す。図において本体1の下方に水2を収容している。水
2はポンプ3、送水パイプ4により本体1の上方に送水
され複数個の噴射ノズル5より勢い良く衝突板6に向け
て吹き出す。この時、滝周辺と同じように空気中で水が
微粒子に分裂し、いわゆるレナード現象により空気中に
マイナスイオンが発生する。送風手段7の動作により室
内の空気は、吸気口8より取り込まれ、マイナスイオン
と共に吹き出し口9より吹き出す。10は気水分離室で
衝突板6に衝突した微細な水滴と空気を分離するもので
ある。内部には気水分離板11が複数段設けられてい
る。
【0004】また、放電を利用したものはプラス、マイ
ナス電極間に高電圧をかけることでマイナスイオンを発
生させる方法が広く知られている。
【0005】しかしながら、上記従来の構成では以下の
問題点が存在する。
【0006】レナード効果を利用してマイナスイオンを
発生させるものは、水を収容するタンク、水を噴射させ
るためのポンプおよび衝突板、気水分離室等が必要とな
り装置が複雑で大型、価格が高い等の問題点があった。
また、長期に渡って使用すると水が蒸発し、水の補給を
必要とし使い勝手が悪かった。さらに不必要に湿度が上
昇してしまい、別途調湿装置を必要とする場合があると
いう問題点があった。
【0007】放電を利用したものは、電極、高圧電源等
を必要とし、装置の大型化、高価格となる。さらにはマ
イナスイオンの発生と合わせて、人体に有害なオゾンが
発生する問題点があった。さらに副産物として発生する
オゾンが強制的に拡散されるため、無害化するのに必要
な装置を別途必要とする問題点があった。
【0008】また、トルマリンは、永久自発分極を有し
ており、マイナスイオンを発生する物質として注目され
ている。しかし、実験の結果、外部からエネルギーが与
えられない静置状態では、トルマリンだけではマイナス
イオンがほとんど発生しないという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決した空気調和装置を提供することを課題と
する。すなわち、水を噴射して衝突させるための装置や
調湿装置を必要とせず、放電装置や拡散したオゾンを無
害化する装置を必要とせず、静置状態でもマイナスイオ
ンが発生する空気調和装置を提供することを課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明は、送風手段の少なくとも一
部表面に自発分極を有する粉体と励起剤の粉体とを配置
した空気調和装置を構成したことを特徴とし、送風手段
の表面でマイナスイオンが発生する作用がある。さらに
発生したマイナスイオンが速やかに送風され除去される
という作用がある。
【0011】また、上記課題を解決するため、請求項2
記載の本発明は、孔部を構成する部位の少なくとも一部
に自発分極を有する粉体と励起剤の粉体とを配置した集
塵具を構成したことを特徴とし、塵を捕捉しながらマイ
ナスイオンを発生することができる作用がある。
【0012】また、上記課題を解決するため、請求項3
記載の本発明は、吸気口と吹き出し口とを連通する送風
経路と、前記送風経路中に設けた、空気を本体に吸気し
て吹き出すための送風手段と、前記送風経路中に設け
た、自発分極を有する粉体と励起剤の粉体とを含有した
マイナスイオン発生体と、を備えた空気調和装置を構成
したことを特徴とし、送風経路中でマイナスイオンが発
生する作用がある。さらに発生したマイナスイオンが速
やかに送風され除去されるという作用がある。
【0013】また、上記課題を解決するため、請求項4
記載の本発明は、さらに前記送風経路内に集塵手段を設
けた空気調和装置を構成したことを特徴とし、マイナス
イオンが塵に吸着されることを防ぐ作用がある。
【0014】また、上記課題を解決するため、請求項5
記載の本発明は、さらに送風経路内に請求項2記載の集
塵具を配置し、集塵具が集塵手段とマイナスイオン発生
体との機能を有する作用がある。
【0015】また、上記課題を解決するため、請求項6
記載の本発明は、さらに送風経路内に、加温手段、冷房
手段、加湿手段または除湿手段から選ばれる少なくとも
一つの温度湿度調節手段を設けた空気調和装置を構成し
たことを特徴とし、高度に空気を調質した空気調和装置
を供給できる作用がある。
【0016】また、上記課題を解決するため、請求項7
記載の本発明は、特に加温手段を含む空気調和装置にお
いて、送風経路を複数かつ最外部の経路を有するように
設け、加温手段を複数設けられた送風経路の最外部以外
に配置した空気調和装置を構成したことを特徴とし、加
温手段が直接には空気調和装置の外部を加熱しない作用
がある。
【0017】また、上記課題を解決するため、請求項8
記載の本発明は、さらにマイナスイオン発生体は、自発
分極を有する粉体と励起剤の粉体を含有した通気体で構
成した空気調和装置を構成したことを特徴とし、空気が
多量に自発分極を有する粉体と励起剤の粉体に接触する
という作用がある。
【0018】また、上記課題を解決するため、請求項9
記載の本発明は、さらにマイナスイオン発生体は、送風
手段の少なくとも一部、または送風経路の少なくとも一
部に、自発分極を有する粉体と励起剤の粉体を含有した
塗料が塗装された構成である空気調和装置を構成したこ
とを特徴とし、塗料という簡単な方法でマイナスイオン
を発生できるという作用がある。
【0019】また、上記課題を解決するため、請求項1
0記載の本発明は、さらにマイナスイオン発生体は、自
発分極を有する粉体と励起剤の粉体を含有したハニカム
形状部材で構成された空気調和装置を構成したことを特
徴とし、ハニカムで表面積を増加させて空気が多量に自
発分極を有する粉体と励起剤の粉体に接触するという作
用がある。
【0020】このように、本発明は、空気調和装置の機
能として身体に好影響を与えることが注目されているマ
イナスイオンを簡単な方法で発生させるものであり、自
発分極を有する粉体と励起剤の粉体とを含有したマイナ
スイオン発生体を設けることで、マイナスイオンを多量
に且つ効果的に発生させるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、自発分極を有する物質(ト
ルマリン)の粉体と励起剤の粉体とによりマイナスイオ
ンが発生するメカニズムを簡単に説明する。
【0022】図1は、トルマリンがマイナスイオンを放
出するメカニズムを描いた図であり、粉体を塗料に混練
し、ポリプロピレン(PP)系の樹脂板に塗布した樹脂
板の概念図を示している。(a)は、自発分極を有する
物質(トルマリン)の粉体と励起剤の粉体とが塗料に混
合されている場合、(b)は、自発分極を有する物質
(トルマリン)の粉体だけが塗料に混合されている場合
である。PP樹脂板にトルマリンだけ含有した塗料で塗
装したものは、トルマリン重量:塗料重量=4:96で
あり、トルマリンと励起剤を含有した塗料を塗装したも
のは、トルマリン重量:励起剤重量:塗料重量=2.
7:1.3:96である。
【0023】(a)において、塗料16にトルマリンの
粉体17と、励起剤の粉体18とが混合されており、そ
れがPP系樹脂に塗布されている。トルマリン17は、
プラス極56、マイナス極57に分極しており、細かい
粒子にすることにより、プラス極56からマイナス極5
7に向かって高電界が発生する。そこで、トルマリン1
7の内部あるいは表面を、励起剤18から放出された放
射線55が通過すると、放射線によってエネルギーが与
えられ、トルマリン17を励起して、イオンを発生す
る。このようにして、トルマリン17の表面でマイナス
イオンを多量に発生するものと思われる。
【0024】なお、(b)のように、塗料16にトルマ
リンの粉体17だけが混合されており、それがPP系樹
脂に塗布されているだけでは、エネルギーが与えられな
いのでトルマリンは励起されず、イオンの発生もなく、
マイナスイオンは発生しない。
【0025】図2は、このPP樹脂板のマイナスイオン
の発生特性を示た図である。トルマリンだけではマイナ
スイオンの発生は見られない。トルマリンと励起剤とを
含むものは測定開始以前と比べ、約10分後で1000
〜1300個/ccの発生量が得られた。なお、縦軸の
数値がマイナスになっているのは、マイナスイオンのマ
イナスを示し、個数は絶対値で与えられる。
【0026】このマイナスイオンは自然界では森林、滝
で多く発生し、身体の生理作用を賦活化し自律神経の働
きを快調にして精神安定化、疲労回復、熟睡などに好影
響を与えると言われている。
【0027】また、縦30cm×横25cm×高さ50
cmの容器の底面を図1(a)のPP樹脂板で構成し、
室温の状態で靴下や足の臭いの主たる成分であるイソ吉
草酸を所定の濃度にして、濃度の時間変化を調べた。そ
の脱臭特性を調べた結果を図3に示す。時間ともにイソ
吉草酸の濃度は低下し、20分後には検知管で調べるこ
とができない濃度まで低下する結果を得た。したがっ
て、マイナスイオンを発生する空気調和装置を構成すれ
ば、身体の生理作用を賦活化し自律神経の働きを快調に
して精神安定化、疲労回復、熟睡などに好影響を与える
効果を有し、さらに脱臭という効果もある空気調和装置
を提供できる。
【0028】マイナスイオンの発生量を多くするために
は、自発分極を有する物質(トルマリン)の量を多くす
る、励起剤から放出される放射線の量を多くする、放出
面積を広くする、温度を上げる、などを行えば良い。た
だし、放射線に関しては法的な規制が存在するのでその
量を超えてはならない。また、発生したマイナスイオン
を速やかに搬送すれば、次々とマイナスイオンが発生す
るので結果として発生量は増加する。
【0029】なお、励起剤粉体は、デービド鉱、ブラン
ネル石、センウラン鉱、ニンギョウ石、リンカイウラン
石、カルノー石、ツャムン石、メタチャムン石、フラン
セビル石、トール石、コフィン石、サマルスキー石、ト
リウム石、トロゴム石、モズナ石等の天然に存在する放
射能を有する鉱石の粉体、あるいはこれらを一部含む鉱
石の粉体をシリカなどに混合して焼結後、再び粉体にし
たものを用いている。また、トルマリンは自発分極を有
する物体で代表的なものであり、天然に存在する鉱石で
ある。この他にも、BaTiO3、PbTiO3、PbZr
3、Pb(Zr,Ti)O3、KNbO3、KTaO3、K(Ta,
Nb)O3、LiNbO3、ロッシェル塩、硫酸グリシン、り
ん酸カリ、プロピオン酸カルシウムストロンチウムなど
も自発分極を有するのでトルマリンの代用となる。
【0030】また、図4は、トルマリンおよび励起剤の
平均粒子径を3μmとし、混合割合を変更したときのマ
イナスイオン発生量を示したものである。トルマリンと
励起剤との重量の和を7gと一定とした。横軸は励起剤
の重量を示しており、40Bq/gの励起剤を用いてい
るので同時に上の横軸に、励起剤から放出される放射線
量を示している。縦軸はマイナスイオン数である。例え
ば、励起剤1gなら放射線量は40Bqでトルマリンの
重量は6gであり、約200個/ccのマイナスイオン
を発生し、また、励起剤が6gなら放射線量は240B
qでトルマリンの重量は1gであり、約1000個/c
cのマイナスイオンを発生することが示されている。ト
ルマリンと励起剤とが混合した粉体において、マイナス
イオン数を500個/cc確保しようとすると、図4の
A点で示すように、40Bq/gの励起剤が約1.8
g、トルマリンが5.2gというように、励起剤とトル
マリンの量を決定する。この場合、B点で示すように、
40Bq/gの励起剤単独では、約3.2gの量を必要
とする。トルマリンだけでは、静置状態ではマイナスイ
オンは検出されない。このように、励起剤とトルマリン
とを平均粒子径3μmの粉体とし、混合して存在させる
ことにより、励起剤の量を、単独の場合に比べ約6割の
量でマイナスイオンの発生量を確保させることができ
る。
【0031】前述したように、放射線をほとんど放出し
ないトルマリンは、当然にマイナスイオンを発生しない
が、図の矢印で示すように、マイナスイオンを効果的に
発生させるためには、励起剤の重量が約0.4g以上
(約15Bq以上)必要であり、それは、トルマリンと
励起剤の重量の割合がだいたい20:1に相当し、これ
より小さな比(例えば〜6:1〜5:2〜2:1〜1:
6〜)であれば、励起剤がトルマリンを、マイナスイオ
ンを発生させるように励起する。また、破線で示すよう
に、トルマリンを含まず、1g当たり40Bqの放射線
を放出する励起剤の重量を変化させたときもマイナスイ
オンを発生するが、トルマリン粉体を同時に含有させた
ものよりマイナスイオンの発生量は少ない。この場合
も、やはり、励起剤の重量が0.4g以上(約15Bq
以上)必要となる。ここで図示していないが、1gあた
り5Bq程度の放射線を放出する励起剤を使用した場
合、トルマリンを含有しないで励起剤を5gとして、放
射線量を25Bqとしても、マイナスイオンの発生は確
認できなかった。
【0032】図5は、励起剤の特性を示した図であり、
励起剤1g当たりの放射線量と、発生するマイナスイオ
ンの数を調べたものである。励起剤の1g当たりの放射
線量をパラメータとして、発生するマイナスイオンの数
を示している。図5に示すように、40Bq/gの励起
剤なら、励起剤重量約0.4g(放射線量15Bq)で
マイナスイオンの発生量は、確認できなくなり、30B
q/gの励起剤なら、約0.7g(20Bq)でマイナ
スイオンが確認できなくなる。5Bq/gの励起剤で
は、励起剤の量を増やしてもマイナスイオンの発生は確
認できなかった。すなわち、約5Bq/g以上の励起剤
を用いないと、マイナスイオンは確認できない。マイナ
スイオンの発生は、励起剤の放射線量だけに依存しない
複雑な関係にある。この現象は、トルマリンが共存して
も同じと考えられるので、励起剤は5Bq/g以上の放
射線を放出するものが必要である。
【0033】励起剤として天然鉱石を粉砕して使用する
場合は、放射線を放出する量の1g当たりの上限は37
0Bq/gの規制があり、セラミックなどに加工した場
合の放射線を放出する量の1g当たりの上限は74Bq
/gの規制があるので、これらを満たすことは当然のこ
とである。
【0034】(実施の形態1)図6は、本発明の一実施
の形態である空気調和装置の概略図である。12は空気
を送風する羽根でモータ13を回転駆動源とし、人が触
れないようにガード14で囲まれている。送風手段は羽
根12とモータ13で構成されることになる。15はベ
ースであり、回転する羽根12、モータ13、ガード1
4を支えている。羽根12の少なくとも一部の表面は、
マイナスイオン発生体16が塗装されており、マイナス
イオン発生体16は、本実施の形態ではトルマリン粉体
17と励起剤粉体18を含有した塗料である。トルマリ
ン粉体17および励起剤粉体18の平均粒子径は約1μ
mで、粒子径の最大は略3μmの粉体を用いている。ト
ルマリン粉体17および励起剤粉体18の粒子径が小さ
くなればなるほどマイナスイオンの発生量が増えるが、
粉砕に要する時間が長くなりコスト高になる。粒子径は
マイナスイオンの発生量から見れば10μm以下が好ま
しい。また、トルマリン粉体17と励起剤粉体18の混
合比は2:1としている。トルマリン粉体17と励起剤
粉体18とを合計した重量と、塗料との混率が0.1重
量%からマイナスイオンの発生が確認され、混率を増や
すと急激にマイナスイオンの発生量が増えていくが、混
率50重量%を越えると塗料膜の密着強度が低下する。
本実施の形態では、1〜30重量%が好ましい。
【0035】本実施の形態では、送風手段の一部である
羽根12の表面に、トルマリンの粉体17と励起剤の粉
体18とを含有した塗料としてのマイナスイオン発生体
16を塗装することで、トルマリンの粉体17と励起剤
の粉体18とを送風手段に配置している。この羽根12
の回転で空気は送風されるので、発生したマイナスイオ
ンは速やかに空気に乗って運ばれ、次のマイナスイオン
を含まない空気がマイナスイオン発生体16の表面と接
触し、次々マイナスイオンが発生する。すなわち、マイ
ナスイオン発生体の表面に新鮮な空気が接するように送
風することでマイナスイオンの発生が効果的に行われる
ことになる。
【0036】なお、本実施の形態では、マイナスイオン
発生体16を、羽根12表面に塗装しているが、羽根1
2の基盤材料として合成樹脂を用いた場合には、トルマ
リン粉体17と励起剤粉体18を成型加工する段階で合
成樹脂に混入して含有することでもよい。
【0037】また、本実施の形態では、強制送風して空
気を送る送風手段について説明したが、自然対流で流れ
る空気をマイナスイオン発生体16に接触させることで
も可能である。
【0038】以上のように、常温でも精神安定化、疲労
回復、熟睡などに好影響を与え、健康に良いと言われて
いるマイナスイオンの発生機構と脱臭効果を有する機構
が非常に簡単で、多量のマイナスイオンを発生する空気
調和装置を提供することができる。また、発生装置のス
ペースを必要としないので小型化、および低コスト化が
実現できる。
【0039】(実施の形態2)図7は異なる本発明の実
施の形態であるフィルタの概念図であり、集塵具となっ
ている。
【0040】61はフィルタであり、目の粗いフィルタ
61aと、目の細かいフィルタ61bとから構成されて
いる。フィルタ61bは、トルマリン粉体17と励起材
粉体18とをポリエステル系樹脂に練り込んで繊維状に
構成したマイナスイオン発生繊維62と、トルマリン粉
体や励起材粉体が練り込まれていないポリエステル系繊
維63とからなり、樹脂結合材により不織布状に構成さ
れている。また、フィルタ61aは、ポリエステル系繊
維と樹脂結合材により不織布状に構成されている。塵や
埃65は、繊維と繊維の隙間の孔部64に捕捉されるこ
とで集塵される。大きな塵や埃65はフィルタ61aで
捕捉され、小さな塵や埃65はフィルタ61bで捕捉さ
れる。このように、マイナスイオンを発生するトルマリ
ン粉体17と励起材粉体18とをポリエステル系樹脂に
練り込んで繊維状に構成したマイナスイオン発生繊維6
2は、フィルタ61全体の少なくとも一部に配してあれ
ば良く、他の構成でも構わないのはもちろんである。
【0041】集塵されていない空気にマイナスイオンを
供給するようにすると、通常、塵や埃がプラスに帯電し
ているので電荷が中和されマイナスイオンとならない。
しかしながら、本構成によると、マイナスイオンは、あ
らかじめ集塵され、塵や埃のない空気に供給されるた
め、効率よくマイナスイオンを発生できるという効果が
ある。
【0042】なお、他にもフィルタ(集塵具)の構成
は、トルマリン粉体と励起剤粉体とを含有した樹脂繊維
を織ったり編んだりして布状に構成したものを用いて集
塵できるようにフィルタ状としたもの、あるいは樹脂繊
維を織ったり編んだりした布状のもの、不織布状に構成
したもの、すいて紙フィルタ状にしたものにトルマリン
粉体と励起剤粉体を含有した塗料を塗装したもの、紙を
すく際にトルマリン粉体と励起剤粉体とを混入させてフ
ィルタ状に構成したものなど、通気性を有しマイナスイ
オンを発生し、集塵できるようにしてあればよい。
【0043】(実施の形態3)本実施の形態は、マイナ
スイオンの発生量をより効果的に多量に発生させること
を目的にしたものである。
【0044】図8は本発明の異なる実施の形態である空
気調和装置の概略図である。
【0045】実施の形態1と異なる点は、送風経路を有
したもので、前記送風経路中にマイナスイオン発生体を
備えた点にある。
【0046】図8において、本体19に空気を吸気する
吸気口20と吹き出し口21とを装備し、吸気口20と
吹き出し口21とを連通する送風経路22を形成し、そ
の内部には送風手段23とマイナスイオン発生体24が
装備されており、マイナスイオン発生体24は吹き出し
口21の近傍に設けられている。送風手段23は羽根と
モータ25とで構成される。マイナスイオン発生体24
は、実施の形態1と同様に、トルマリン粉体17と励起
剤粉体18を含有した樹脂繊維を紡糸して通気性のある
フィルタとしたもの、あるいはトルマリン粉体17と励
起剤粉体18を含有した樹脂繊維を不織布として形成し
たもの、あるいは樹脂繊維を紡糸して通気性のあるフィ
ルタ、および不織布にトルマリン粉体17と励起剤粉体
18を含有した塗料を塗装したもの等、通気性を有しマ
イナスイオンを発生する面積を増大できるものとしてい
る。
【0047】トルマリン粉体17と励起剤粉体18を含
有した樹脂繊維としたものは、トルマリン粉体17およ
び励起剤粉体18の平均粒子径は約1μmで最大3μm
を用いている。粒子径はマイナスイオンの発生量から見
れば10μm以下が好ましい。また、トルマリン粉体1
7と励起剤粉体18の混率比は2:1としている。
【0048】トルマリン粉体17と励起剤粉体18の合
計した重量と塗料の混率比は繊維の太さが3〜5デニー
ルの場合で4重量%としている。勿論、繊維の太さを太
くしてマイナスイオンの発生量を増加させる場合は、繊
維の強度を確保できる範囲でそれ以上の割合で混率すれ
ばよい。
【0049】また、送風経路22を構成している本体1
9の樹脂に成型段階でトルマリン粉体17と励起剤粉体
18を含有させてもよい。勿論、実施の形態1で示した
ように送風手段23にトルマリン粉体17と励起剤粉体
18を含有した塗料を塗装することでマイナスイオンの
発生面積をより広くすることができ、マイナスイオンを
多量に発生することができる。
【0050】また、マイナスイオン発生体24の面積を
増大するものとして、トルマリン粉体17と励起剤粉体
18を含有したハニカム形状部材を設けたものでもよ
い。ハニカム形状部材は送風経路22を流れる方向に1
〜10mmの多角形の形状をした隔壁通路が複数列、複
数段に形成している。このため単位体積あたりの表面積
が広く、通気抵抗が小さい利点がある。このハニカム形
状部材にトルマリン粉体17と励起剤粉体18を含有さ
せる方法として、ハニカム形状部材を構成する複数の隔
壁板にトルマリン粉体17と励起剤粉末18を含有した
樹脂板、あるいはトルマリン粉体17と励起剤粉体18
を含有した塗料で塗装したもの、あるいはディッピング
で処理したもの、あるいはトルマリン粉体17と励起剤
粉体18を粒子にしたものを接着したもの等で含有した
ものである。
【0051】送風手段23を動作させると空気は本体1
9の吸気口20から吸気されてマイナスイオン発生体2
4を通過する。この時、実施の形態1と同様の作用によ
りマイナスイオンが送風された空気に多量に付加され、
吹き出し口21より吹き出す。
【0052】以上のように、マイナスイオンの発生と脱
臭効果を有するマイナスイオンを発生させるための機構
が非常に簡単で、マイナスイオンを発生する面積を広く
できるので、多量のマイナスイオンを発生する空気調和
装置を提供することができる。また、発生装置のスペー
スを必要としないので小型化、および低コスト化が実現
できる。さらにマイナスイオンを発生させるための電力
を必要としないので省エネで実現できる。
【0053】(実施の形態4)図9は、本発明の異なる
実施の形態である空気調和装置の概念図である。マイナ
スイオン発生体16は、送風経路22の表面にトルマリ
ン粉体17と励起剤粉体18を含有した塗料を塗装した
ものである。吸気口20から吸気された空気は、送風経
路22に塗装されたマイナスイオン発生体16と接触す
ることで送風経路22を流れる空気にマイナスイオンが
付加される。吹き出し口21からは身体の生理作用を賦
活化し自律神経の働きを快調にして精神安定化、疲労回
復、熟睡などに好影響を与えることができると言われて
いるマイナスイオンを多量に吹き出す。本体19が設置
されている部屋の空気にマイナスイオンを付加するとと
もに部屋の空気を脱臭することができる。
【0054】以上のように、マイナスイオンの発生と脱
臭効果を有するマイナスイオンを発生させるための機構
が非常に簡単で、マイナスイオンを発生する面積を広く
できるので、多量のマイナスイオンを発生する空気調和
装置を提供することができる。また、発生装置のスペー
スを必要としないので小型化、および低コスト化が実現
できる。さらにマイナスイオンを発生させるための電力
を必要としないので省エネで実現できる。
【0055】(実施の形態5)本実施の形態は、空気調
和機能として、部屋の空気の浄化に加えてマイナスイオ
ンを多量に付加することで、より快適な室内空気を創出
することを目的にしたものである。
【0056】図10は本発明の異なる実施の形態である
空気調和装置の概念図である。実施の形態3と共通部分
には同一番号を付加する。
【0057】図10において、本体19に吸気口20と
吹き出し口21を設けており、本体19の内部に送風手
段23を装備しモータ25により回転駆動される。空気
は吸気口20から取り入れ、送風経路22を流れて吹き
出し口21より吹き出す。26は集塵手段で吸気口20
の近傍に設置され、本体19から着脱自在に設けられて
いる。集塵手段26は吸気した空気の塵埃、臭い、細菌
等を補集除去して室内の汚れた空気を集塵浄化するもの
である。集塵手段26の下流にはマイナスイオン発生体
24が設けられている。マイナスイオン発生体24は、
実施の形態3と同様にトルマリン粉体17と励起剤粉体
18を含有した樹脂繊維を紡糸して網、不織布とし、大
面積で通気性のあるフィルタとしたもの、あるいは樹脂
繊維を紡糸して通気性のあるフィルタ、および不織布に
トルマリン粉体17と励起剤粉体18を含有した塗料を
塗装したもの等で構成されている。
【0058】マイナスイオン発生体24は、実施の形態
1、3と同様に送風経路22、および送風手段23にト
ルマリン粉体17と励起剤粉末18を構成材料に含有さ
せたり、塗料で塗装したものでもよい。また、送風経路
22中にトルマリン粉体17と励起剤粉体18を含有し
たハニカム形状部材を設けたものでもよい。
【0059】次に、空気調和装置を動作させると室内空
気は吸気口20より吸気され塵埃、臭い、細菌等は集塵
手段26で補集される。浄化された空気はマイナスイオ
ン発生体24で実施の形態1、3と同様の作用で多量の
マイナスイオンが付加されるとともに、さらに脱臭され
て吹き出し口21から室内に戻される。
【0060】以上のように室内空気の浄化と二段の脱臭
作用で脱臭効率が向上し、新たにマイナスイオンを付加
することができる。また、マイナスイオン発生体24を
通過する空気は、塵埃等が集塵手段26で既に補集され
るているのできれいである。従ってマイナスイオン発生
体24の表面にゴミ等が付着することがないので長時間
に渡ってマイナスイオンの発生量を低下することがな
い。また、発生装置のスペースを必要としないので小型
化、および低コスト化が実現できる。さらにマイナスイ
オンを発生させるための電力を必要としないので省エネ
で実現できる。
【0061】(実施の形態6)本実施の形態は、別の空
気調和機能として、室内の冷房に加えてマイナスイオン
を多量に付加した空気調和装置である。実施の形態3と
共通部分には同一番号を付加する。
【0062】図11において、28は冷房手段でヒート
ポンプの蒸発器と、凝縮器、コンプレッサー等の冷凍回
路で構成されている。マイナスイオン発生体24は、吹
き出し口21の近傍に設けられており、前記実施例と同
様にトルマリン粉体17と励起剤粉体18を含有した樹
脂繊維を紡糸して網、不織布とし、大面積で通気性のあ
るフィルタとしたもの、あるいは樹脂繊維を紡糸して通
気性のあるフィルタ、および不織布にトルマリン粉体1
7と励起剤粉末18を含有した塗料を塗装したもの等で
構成されている。また、トルマリン粉体17と励起剤粉
体18を含有したハニカム形状部材を設けたものでもよ
い。送風手段23の動作により室内空気は吸気口20か
ら本体19に流入し送風経路22に装備された集塵手段
26、冷房手段28、マイナスイオン発生体24、を通
過して吹き出し口21から吹き出す。冷房手段28で冷
却され、マイナスイオン発生体24で多量のマイナスイ
オンが付加される。
【0063】本実施の形態では送風経路22中に独立し
たマイナスイオン発生体24を設けているものを説明し
たが、送風経路22の壁面、および送風手段23にトル
マリン粉体17と励起剤粉末18を含有した塗料を塗装
したものでも良い。さらに、集塵機能とマイナスイオン
発生機能を兼ね備えたものとして、集塵手段26に置き
換えて吸気口20の近傍に設けても良い。また、冷房手
段として冷媒ガスを用いたヒートポンプ方式で説明した
が、冷却水を冷房手段28に流す。あるいは蓄冷材を用
いても良い。
【0064】(実施の形態7)本実施の形態は、空気調
和機能として、室内の暖房に加えてマイナスイオンを多
量に付加した空気調和装置を図12に示す。共通部分に
は同一番号を付加する。
【0065】図12において、29は加温手段で電気ヒ
ータを熱源とするもの、あるいはガスおよび石油を熱源
とし直接その燃焼熱を吹き出し口21に吹き出すもの、
あるいは電気、ガス、石油、太陽熱を熱源とし水および
ガスを加温して熱交換器である加温手段29に流し加温
して吹き出し口21に吹き出すもの、あるいはヒートポ
ンプを利用し凝縮器を加温手段29としたもの等で構成
されている。マイナスイオン発生体24は、吹き出し口
21の近傍に設けられており、前記実施例と同様にトル
マリン粉体17と励起剤粉末18を含有した樹脂繊維を
紡糸して網、不織布であるフィルタとしたもの、あるい
は樹脂繊維を紡糸して通気性のあるフィルタ、および不
織布にトルマリン粉体17と励起剤粉体18を含有した
塗料を塗装したもの等で構成されている。また、トルマ
リン粉体17と励起剤粉体18を含有したハニカム形状
部材を設けたものでもよい。マイナスイオン発生体24
からのマイナスイオンの発生量は温度依存性があり高温
ほど増大する。従って加温手段29の下流側に位置させ
るのが好ましい。送風手段23の動作により室内空気は
吸気口20から本体19に流入し送風経路22に装備さ
れた加温手段29で加温さる。その後マイナスイオン発
生体24を通過して多量のマイナスイオンが付加され
る。
【0066】本実施の形態では、送風経路22中に独立
したマイナスイオン発生体24を設けているものを説明
したが、前記実施の形態と同様に送風経路22の壁面、
および送風手段23にトルマリン粉体17と励起剤粉体
18を含有した塗料を塗装したものでも良い。
【0067】(実施の形態8)本実施の形態は、空気調
和機能として、室内空気の除湿に加えてマイナスイオン
を多量に付加した空気調和装置を図13に示す。共通部
分には同一番号を付加する。
【0068】図13において、30は本体19内に設け
られた除湿手段である。ヒートポンプの蒸発器を除湿手
段30とし、凝縮器31と、コンプレッサー32で除湿
システムを構成している。33は除湿した水を収納する
水タンクである。マイナスイオン発生体24は、吹き出
し口21の近傍に設けられており、前記実施例と同様に
トルマリン粉体17と励起剤粉体18を含有した樹脂繊
維を紡糸して網、不織布としたフィルタとしたもの、あ
るいは樹脂繊維を紡糸して通気性のあるフィルタ、およ
び不織布にトルマリン粉体17と励起剤粉体18を含有
した塗料を塗装したもの等で構成されている。また、ト
ルマリン粉体17と励起剤粉末18を含有したハニカム
形状部材を設けたものでもよい。送風手段23の動作に
より室内空気は吸気口20から本体19に流入し送風経
路22に装備された除湿手段の蒸発器30で除湿さる。
その後マイナスイオン発生体24を通過して多量のマイ
ナスイオンが付加される。
【0069】本実施の形態では、除湿手段として冷媒ガ
スを用いたヒートポンプ方式で説明したが、冷却水、あ
るいは蓄冷材を用いても良い。
【0070】(実施の形態9)本実施の形態は、空気調
和機能として、室内空気の加湿機能に加えてマイナスイ
オンを多量に付加したマイナスイオン発生空気調和装置
を図14に示す。共通部分には同一番号を付加する。
【0071】図14において、本体19内に加湿手段で
ある気化室34と気化室34を加熱する加熱手段35を
設けている。気化室34の上部には蒸気を吹き出す蒸気
口36、下方には気化室34を冷却しないように空気の
流れを整風する整風板37が装備され、蒸気口36は本
体19に設けられた吹き出し口21と分離独立して設け
られている。送風経路22は吸気口20と吹き出し口2
1と連通し、送風経路22内の吹き出し口21の近傍に
マイナスイオン発生体24を装備している。マイナスイ
オン発生体24は、トルマリン粉体17と励起剤粉末1
8を含有したもので前記実施例と同様な方法で構成され
ている。送風手段23の動作により室内空気は吸気口2
0から本体19に流入し送風経路22に装備されたマイ
ナスイオン発生体24を通過して多量のマイナスイオン
が付加される。一方、加熱手段35で水タンク34の水
は加熱され蒸気となって蒸気口36から室内に放出され
る。
【0072】本実施の形態では、加湿手段として加熱式
によるものを説明したが、超音波で水を霧化するもの、
あるいは吸湿体から水を蒸発させるもの、あるいは水を
遠心力、高圧にして噴霧する方法で加湿するものを用い
ても良い。
【0073】なお、前記した空気清浄、冷房、加熱、除
湿、加湿手段を複数組み合わせた機能と、送風経路内に
送風手段とマイナスイオン発生体を設けたものでもよ
い。
【0074】以上のように、空気調和機能として、部屋
の空気の浄化、温度、湿度調整に加えてマイナスイオン
を多量に付加することで、より快適な室内空気を創出す
ることができる。マイナスイオンの発生機構と脱臭効果
を有する機構が非常に簡単で、マイナスイオンを発生す
る面積を広くできるので、多量のマイナスイオンを発生
する空気調和装置を提供することができる。また、発生
装置のスペースを必要としないので小型化、および低コ
スト化が実現できる。さらにマイナスイオンを発生させ
るための電力を必要としないので省エネギーで実現でき
る。
【0075】(実施の形態10)本実施の形態は、暖房
機本体の筐体の温度上昇を抑えると共に、マイナスイオ
ンをより多量に付加することで、快適な室内空気を創出
することを目的にしたものである。
【0076】図15は本発明の異なる実施の形態である
暖房機能にマイナスイオンを付加する空気調和装置の断
面図である。実施形態2、3と共通部分には同一番号を
付加する。
【0077】図15において、38は加温手段で電気ヒ
ータを熱源とするもの、あるいはガスおよび石油を熱源
とし直接その燃焼熱を吹き出し口21に吹き出すもの、
あるいは電気、ガス、石油、太陽熱を熱源とし水および
ガスを加温して熱交換器である加温手段38に流し、加
温して吹き出し口21に吹き出すもの、あるいはヒート
ポンプを利用し凝縮器を加温手段38としたもの等で構
成されている。加温手段38は第1の送風経路39内に
設けられている。第1の送風経路39は吸気口20から
本体19に流入した空気を加温して吹き出し口21より
吹き出すための経路である。本体19の内壁と第1の送
風経路39間に第2の送風経路40を形成しており、加
温手段38の熱を本体19の筐体温度の上昇を抑えるた
めに遮熱板41を設けることで通路を構成する。従って
送風手段23の回転により、吸気口20から吸気した空
気は第1の送風経路39と第2の送風経路40を流れ吹
き出し口21より吹き出す。マイナスイオン発生体24
は、第2の送風経路40を形成する部材である本体19
の内壁面にトルマリン粉体17と励起剤粉体18を含有
した塗料を塗装している。もちろん遮熱板41の第2の
送風経路40側、あるいは第1および第2の送風経路3
9側、40側に塗装する。あるいは加温手段38の表面
に塗装することでマイナスイオン発生体の面積を増加す
ることができる。また、マイナスイオン発生体24から
のマイナスイオンの発生量は温度依存性があり高温ほど
増大する。従って加温手段38の周囲を第2の送風経路
40を形成する遮熱板41を設けることで、遮熱効果と
マイナスイオン発生量を高めることができる。
【0078】
【発明の効果】本発明は、レナード効果を利用していな
いので水、ポンプ気水分離室を用いることがない。ま
た、放電を利用していないので電極、高圧電源装置等を
用いることがなく、人体に有害なオゾンの発生がない。
また、自発分極を有する粉体と励起剤の粉体を含有した
マイナスイオン発生体に送風手段で空気との接触を高め
ているため、身体に好影響を与えることが注目されてい
るマイナスイオンを多量に効率よく発生することができ
る。以上のようにマイナスイオンを簡単な方法で発生さ
せると共に、小型化、低価格の空気清浄、温湿度調整に
加えてマイナスイオンを付加する機能を有する新しい空
気調和装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トルマリンがマイナスイオンを放出するメカニ
ズムを描いた図
【図2】マイナスイオンの発生特性を示した図
【図3】脱臭特性を示した図
【図4】トルマリンと励起剤とで発生するマイナスイオ
ン発生量を示した図
【図5】励起剤の特性を示した図
【図6】本発明の一実施の形態である空気調和装置の概
念図
【図7】異なる本発明の実施の形態である集塵具の概念
【図8】本発明の異なる実施の形態である空気調和装置
の概念図
【図9】本発明の異なる実施の形態である空気調和装置
の概念図
【図10】本発明の異なる実施の形態である空気調和装
置の概念図
【図11】本発明の異なる実施の形態である空気調和装
置の概念図
【図12】本発明の異なる実施の形態である空気調和装
置の概念図
【図13】本発明の異なる実施の形態である空気調和装
置の概念図
【図14】本発明の異なる実施の形態である空気調和装
置の概念図
【図15】本発明の異なる実施の形態である空気調和装
置の概念図
【図16】従来の空気調和装置を示す断面図
【符号の説明】
1,19 本体 2 水 3 ポンプ 4 送水パイプ 5 噴射ノズル 6 衝突板 7 送風手段 8,20 吸気口 9,21 吹き出し口 10 気水分離室 11 気水分離板 12,23 送風手段 13,25 モータ 14, ガード 15 スタンド 16,24 マイナスイオン発生体 17 トルマリン 18 励起剤 22 送風経路 26 集塵手段 28 冷房手段 29,38 加温手段 30 除湿手段 31 蒸発器 32 コンプレッサ 33 水タンク 34 気化室 35 加熱手段 36 蒸気口 37 整風板 39 第1の送風経路 40 第2の送風経路 41 遮熱板 56 プラス極 57 マイナス極 61 フィルタ 61a 目の粗いフィルタ 61b 目の細かいフィルタ 62 マイナスイオン発生繊維 63 ポリエステル系繊維 64 孔部 65 塵や埃
フロントページの続き (72)発明者 米山 充 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 阿部 憲生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L051 BC10 4C080 AA06 BB02 CC01 JJ09 KK08 MM01 MM40 NN01 QQ17 4D054 AA11 BC16 EA01 EA22 EA24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気を強制的に送風するための送風手段を
    設けた空気調和装置において、前記送風手段の少なくと
    も一部に自発分極を有する粉体と、前記自発分極を有す
    る粉体を、マイナスイオンを発生させるように励起する
    励起剤の粉体と、を配置した空気調和装置。
  2. 【請求項2】塵を含む気体が孔部を通過する際に塵が捕
    捉される構成である集塵具において、前記孔部を構成す
    る部位の少なくとも一部に自発分極を有する粉体と、前
    記自発分極を有する粉体を、マイナスイオンを発生させ
    るように励起する励起剤の粉体と、を配置した集塵具。
  3. 【請求項3】吸気口と吹出口とを連通する送風経路と、
    前記送風経路中に設けた、空気を本体に吸気して吹き出
    すための送風手段と、前記送風経路中に設けた、自発分
    極を有する粉体と、前記自発分極を有する粉体を、マイ
    ナスイオンを発生させるように励起する励起剤の粉体
    と、を含有したマイナスイオン発生体と、を備えた空気
    調和装置。
  4. 【請求項4】前記送風経路内に集塵手段を設けた請求項
    3記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】前記送風経路内に請求項2記載の集塵具を
    配置し、前記集塵具が前記集塵手段と前記マイナスイオ
    ン発生体との機能を有する請求項4記載の空気調和装
    置。
  6. 【請求項6】前記送風経路内に、加温手段、冷房手段、
    加湿手段または除湿手段から選ばれる少なくとも一つの
    温度湿度調節手段を設けた請求項3、4または5記載の
    空気調和装置。
  7. 【請求項7】前記温度湿度調節手段に加温手段を含む請
    求項6記載の空気調和装置において、前記送風経路を複
    数かつ最外部の経路を有するように設け、前記加温手段
    を前記複数設けられた送風経路の最外部以外に配置した
    空気調和装置。
  8. 【請求項8】前記マイナスイオン発生体は、前記自発分
    極を有する粉体と前記励起剤の粉体とを含有した通気体
    で構成した請求項3ないし7いずれかに記載の空気調和
    装置。
  9. 【請求項9】前記マイナスイオン発生体は、前記送風手
    段の少なくとも一部、または前記送風経路の少なくとも
    一部に、前記自発分極を有する粉体と前記励起剤の粉体
    とを含有した塗料が塗装された構成である請求項3ない
    し7いずれかに記載の空気調和装置。
  10. 【請求項10】前記マイナスイオン発生体は、前記自発
    分極を有する粉体と前記励起剤の粉体とを含有したハニ
    カム形状部材で構成された請求項3ないし7いずれかに
    記載の空気調和装置。
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