JP2001017361A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2001017361A
JP2001017361A JP19327399A JP19327399A JP2001017361A JP 2001017361 A JP2001017361 A JP 2001017361A JP 19327399 A JP19327399 A JP 19327399A JP 19327399 A JP19327399 A JP 19327399A JP 2001017361 A JP2001017361 A JP 2001017361A
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Japan
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powder
dust
negative ion
dust collecting
ion generator
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JP19327399A
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English (en)
Inventor
Fuminobu Hosokawa
文信 細川
Yasuhito Takahashi
康仁 高橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気掃除機を使用するとき臭いが本体外に排
出される。また、集塵手段を交換するとき臭いが排出さ
れるので不愉快であった。また、マイナスイオンを発生
させるためにレナード効果、放電を利用するものは、マ
イナスイオン発生機構が必要となり装置の小型化、低コ
スト化が困難等の課題があった。 【解決手段】 集塵手段の下流の少なくとも一部に自発
分極を有する粉体を、マイナスイオンを発生させるよう
に励起する励起剤粉体とで構成したマイナスイオン発生
体を配設することで、脱臭効果とマイナスイオンを多量
に効率よく発生させ、その構成も非常に簡単で小型化、
低価格の電気掃除機を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自発分極を有する
粉体を用いてマイナスイオンを付与した電気掃除機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般家庭で使用される電気掃除機
は、本体内にファン、モータからなる吸引手段と、吸引
手段の上流に紙等で構成し防臭加工された集塵手段を装
備し、吸引ノズルから塵埃を吸引して本体内の集塵手段
に塵埃を捕捉して集塵し、排気口より吸引空気を排気す
るものであった。前記集塵手段に塵埃が溜まると新しい
集塵手段と交換して使用できるように本体内に着脱自在
な構成となっている。従来の電気掃除機は、塵埃を効率
よく吸引ノズルで吸引する、吸引した塵埃を効率よく捕
捉し塵埃を排気しない、運転音を低くする、等の工夫が
なされている。いずれも、衣類や寝具等の繊維、人間及
び動物の毛、ふけ、砂、ダニ、花粉、カビや雑菌、等の
塵埃の集塵を如何に効率よく処理するかであった。
【0003】近年、マイナスイオンが生理作用を賦活化
し生体に対して好影響を与えることが注目されている。
自然界では森林、滝で多く発生している。電気掃除機と
して集塵機能以外に、使用する空間に前記マイナスイオ
ンを積極的に付与し快適な空間を創出する新しい機能を
付加することが考えられる。この方法としては、滝周辺
と同じようなレナード効果を利用する、あるいは放電を
利用するものが考えられる。レナード効果を利用するも
のは、水をポンプで加圧し噴射ノズルから衝突板に勢い
良く吹き出す。この時、滝周辺と同じように水滴が激し
くぶつかり合って微粒子に分裂するとき、空気中にマイ
ナスイオンが発生する。
【0004】また、放電を利用したものはプラス、マイ
ナス電極間に高電圧をかけることでマイナスイオンを発
生させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例の構成において以下の課題がある。集塵手段に捕
捉され溜まった塵埃から発生する臭いの防臭が十分でな
いため、電気掃除機を使用するとき排気口から前記臭い
が本体外に排出される。また、集塵手段を交換するとき
臭いが排出されるので不愉快なものであった。
【0006】次に、電気掃除機を使用する空間にマイナ
スイオンを発生させるものとして考えられる方式の課題
をあげる。レナード効果を利用してマイナスイオンを発
生させるものは、水を収容するタンク、水を噴射させる
ためのポンプ及び衝突板、気水分離室等が必要となり装
置が複雑で大型、価格が高い等の課題があった。また、
室内の細かい塵埃とともに細菌、かびが水分の多い本体
内に流入するので菌が発生しやすくなる。また、長期に
渡って使用すると水が蒸発して空になり、そのたびに水
の補給が必要で使い勝手が悪かった。
【0007】放電を利用したものは、マイナスイオンの
発生と合わせて、人体に有害なオゾンが発生する。ま
た、電極、高圧電源等を必要とし装置の大型化、高価格
となる等の課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】電気掃除機の送風経路の
少なくとも一部に、自発分極を有する粉体を、マイナス
イオンを発生させるように励起する励起剤粉体とで構成
したマイナスイオン発生体を配設したことで、集塵手段
の捕捉された塵埃から発生する臭いを抑えるとともに、
身体に好影響を与えることが注目されているマイナスイ
オンを簡単な方法で多量に且つ効果的に発生させるもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、自発分極を有する物質(ト
ルマリン)の粉体と励起剤の粉体とによりマイナスイオ
ンが発生するメカニズムを簡単に説明する。
【0010】図1は、トルマリンがマイナスイオンを放
出するメカニズムを描いた図であり、粉体を塗料に混練
し、ポリプロピレン(PP)系の樹脂板に塗布した樹脂
板の概念図を示している。(a)は、自発分極を有する
物質(トルマリン)の粉体と励起剤の粉体とが塗料に混
合されている場合、(b)は、自発分極を有する物質
(トルマリン)の粉体だけが塗料に混合されている場合
である。PP樹脂板にトルマリンだけ含有した塗料で塗
装したものは、トルマリン重量:塗料重量=4:96で
あり、トルマリンと励起剤を含有した塗料を塗装したも
のは、トルマリン重量:励起剤重量:塗料重量=2.
7:1.3:96である。
【0011】(a)において、塗料23にトルマリンの
粉体24と、励起剤の粉体25とが混合されており、そ
れがPP系樹脂に塗布されている。トルマリン24は、
プラス極24a、マイナス極24bに分極しており、細
かい粒子にすることにより、プラス極24aからマイナ
ス極24bに向かって高電界が発生する。そこで、トル
マリン24の内部あるいは表面を、励起剤25から放出
された放射線26が通過すると、放射線によってエネル
ギーが与えられ、トルマリン24を励起して、イオンを
発生する。このようにして、トルマリン24の表面でマ
イナスイオンを多量に発生するものと思われる。
【0012】なお、(b)のように、塗料23にトルマ
リンの粉体24だけが混合されており、それがPP系樹
脂に塗布されているだけでは、エネルギーが与えられな
いのでトルマリンは励起されず、イオンの発生もなく、
マイナスイオンは発生しない。
【0013】図2は、このPP樹脂板のマイナスイオン
の発生特性を示た図である。トルマリンだけではマイナ
スイオンの発生は見られない。トルマリンと励起剤とを
含むものは測定開始以前と比べ、約10分後で1000
〜1300個/ccの発生量が得られた。なお、縦軸の
数値がマイナスになっているのは、マイナスイオンのマ
イナスを示し、個数は絶対値で与えられる。
【0014】このマイナスイオンは自然界では森林、滝
で多く発生し、身体の生理作用を賦活化し自律神経の働
きを快調にして精神安定化、疲労回復、熟睡などに好影
響を与えると言われている。
【0015】また、縦30cm×横25cm×高さ50
cmの容器の底面を図1(a)のPP樹脂板で構成し、
室温の状態で靴下や足の臭いの主たる成分であるイソ吉
草酸を所定の濃度にして、濃度の時間変化を調べた。そ
の脱臭特性を調べた結果を図3に示す。時間ともにイソ
吉草酸の濃度は低下し、20分後には検知管で調べるこ
とができない濃度まで低下する結果を得た。したがっ
て、マイナスイオンを発生する空気調和装置を構成すれ
ば、身体の生理作用を賦活化し自律神経の働きを快調に
して精神安定化、疲労回復、熟睡などに好影響を与える
効果を有し、さらに脱臭という効果もある空気調和装置
を提供できる。
【0016】マイナスイオンの発生量を多くするために
は、自発分極を有する物質(トルマリン)の量を多くす
る、励起剤から放出される放射線の量を多くする、放出
面積を広くする、温度を上げる、などを行えば良い。た
だし、放射線に関しては法的な規制が存在するのでその
量を超えてはならない。また、発生したマイナスイオン
を速やかに搬送すれば、次々とマイナスイオンが発生す
るので結果として発生量は増加する。
【0017】なお、励起剤粉体は、デービド鉱、ブラン
ネル石、センウラン鉱、ニンギョウ石、リンカイウラン
石、カルノー石、ツャムン石、メタチャムン石、フラン
セビル石、トール石、コフィン石、サマルスキー石、ト
リウム石、トロゴム石、モズナ石等の天然に存在する放
射能を有する鉱石の粉体、あるいはこれらを一部含む鉱
石の粉体をシリカなどに混合して焼結後、再び粉体にし
たものを用いている。また、トルマリンは自発分極を有
する物体で代表的なものであり、天然に存在する鉱石で
ある。この他にも、BaTiO3、PbTiO3、PbZr
3、Pb(Zr,Ti)O3、KNbO3、KTaO3、K(Ta,
Nb)O3、LiNbO3、ロッシェル塩、硫酸グリシン、り
ん酸カリ、プロピオン酸カルシウムストロンチウムなど
も自発分極を有するのでトルマリンの代用となる。
【0018】また、図4は、トルマリンおよび励起剤の
平均粒子径を3μmとし、混合割合を変更したときのマ
イナスイオン発生量を示したものである。トルマリンと
励起剤との重量の和を7gと一定とした。横軸は励起剤
の重量を示しており、40Bq/gの励起剤を用いてい
るので同時に上の横軸に、励起剤から放出される放射線
量を示している。縦軸はマイナスイオン数である。例え
ば、励起剤1gなら放射線量は40Bqでトルマリンの
重量は6gであり、約200個/ccのマイナスイオン
を発生し、また、励起剤が6gなら放射線量は240B
qでトルマリンの重量は1gであり、約1000個/c
cのマイナスイオンを発生することが示されている。ト
ルマリンと励起剤とが混合した粉体において、マイナス
イオン数を500個/cc確保しようとすると、図4の
A点で示すように、40Bq/gの励起剤が約1.8
g、トルマリンが5.2gというように、励起剤とトル
マリンの量を決定する。この場合、B点で示すように、
40Bq/gの励起剤単独では、約3.2gの量を必要
とする。トルマリンだけでは、静置状態ではマイナスイ
オンは検出されない。このように、励起剤とトルマリン
とを平均粒子径3μmの粉体とし、混合して存在させる
ことにより、励起剤の量を、単独の場合に比べ約6割の
量でマイナスイオンの発生量を確保させることができ
る。
【0019】前述したように、放射線をほとんど放出し
ないトルマリンは、当然にマイナスイオンを発生しない
が、図の矢印で示すように、マイナスイオンを効果的に
発生させるためには、励起剤の重量が約0.4g以上
(約15Bq以上)必要であり、それは、トルマリンと
励起剤の重量の割合がだいたい20:1に相当し、これ
より小さな比(例えば〜6:1〜5:2〜2:1〜1:
6〜)であれば、励起剤がトルマリンを、マイナスイオ
ンを発生させるように励起する。また、破線で示すよう
に、トルマリンを含まず、1g当たり40Bqの放射線
を放出する励起剤の重量を変化させたときもマイナスイ
オンを発生するが、トルマリン粉体を同時に含有させた
ものよりマイナスイオンの発生量は少ない。この場合
も、やはり、励起剤の重量が0.4g以上(約15Bq
以上)必要となる。ここで図示していないが、1gあた
り5Bq程度の放射線を放出する励起剤を使用した場
合、トルマリンを含有しないで励起剤を5gとして、放
射線量を25Bqとしても、マイナスイオンの発生は確
認できなかった。
【0020】図5は、励起剤の特性を示した図であり、
励起剤1g当たりの放射線量と、発生するマイナスイオ
ンの数を調べたものである。励起剤の1g当たりの放射
線量をパラメータとして、発生するマイナスイオンの数
を示している。図5に示すように、40Bq/gの励起
剤なら、励起剤重量約0.4g(放射線量15Bq)で
マイナスイオンの発生量は、確認できなくなり、30B
q/gの励起剤なら、約0.7g(20Bq)でマイナ
スイオンが確認できなくなる。5Bq/gの励起剤で
は、励起剤の量を増やしてもマイナスイオンの発生は確
認できなかった。すなわち、約5Bq/g以上の励起剤
を用いないと、マイナスイオンは確認できない。マイナ
スイオンの発生は、励起剤の放射線量だけに依存しない
複雑な関係にある。この現象は、トルマリンが共存して
も同じと考えられるので、励起剤は5Bq/g以上の放
射線を放出するものが必要である。
【0021】励起剤として天然鉱石を粉砕して使用する
場合は、放射線を放出する量の1g当たりの上限は37
0Bq/gの規制があり、セラミックなどに加工した場
合の放射線を放出する量の1g当たりの上限は74Bq
/gの規制があるので、これらを満たすことは当然のこ
とである。
【0022】(実施の形態1)図6は本発明の実施形態
1である電気掃除機の全体斜示図、図7は電気掃除機の
本体断面図である。電気掃除機の本体1内に集塵室2に
塵埃を捕捉して集塵する集塵手段3を装備している。集
塵室2の内壁面にはマイナスイオン発生体16が塗装さ
れており、マイナスイオン発生体16は、本実施の形態
ではトルマリン粉体17と励起剤粉体18を含有した塗
料である。トルマリン粉体17および励起剤粉体18の
平均粒子径は約1μmで、粒子径の最大は略3μmの粉
体を用いている。トルマリン17および励起剤粉体18
の粒子径が小さくなればなるほどマイナスイオンの発生
量が増えるが、粉砕にようする時間が長くなりコスト高
になる。粒子径はマイナスイオンの発生量から見れば1
0μm以下が好ましい。また、トルマリン17と励起剤
粉体18の混率比は2:1としている。トルマリン17
と励起剤粉体18の合計した重量と塗料の混率比は0.
1重量%からマイナスイオンの発生が確認され、混率を
増やすと急激にマイナスイオンの発生量が増えていく
が、50重量%程度で塗料膜の密着強度が低下する。本
実施の形態では1〜30%が好ましい。集塵手段3は通
気性を有する紙、布、不織布で構成され本体1に着脱自
在に取り付けられる。集塵手段3の下流に塵埃を吸気す
るために空気を強制的に吸引する吸引手段4を装備して
おり、ファン(図示せず)とモータ5から構成され、弾
性を有する支持具6で本体1に支持されている。集塵室
2と吸引手段4は開口部7で連通している。8は本体1
に設けられた吸気口で集塵手段3と連通し、吸引した空
気は排気口9から本体1外に排気される。床面等の塵埃
(図示せず)は、吸引ノズル10から吸気してホース1
1、12を通過して吸気口8より集塵手段3に捕捉され
て集塵される。従って、前記吸引ノズル10と排気口9
を連通する送風経路が構成されることになる。13は本
体1に設けられた車輪である。
【0023】本実施の形態では、送風経路の一部である
集塵室2の内壁面に、トルマリン粉体17と励起剤粉体
18とを含有した塗料としてのマイナスイオン発生体1
6を塗装することで配設しているが、吸引手段4を形成
するファンの表面、あるいは吸引手段4を収納している
本体1の内壁面に塗装することでもよい。
【0024】以上の構成において吸引手段4を動作させ
ると、吸引ノズル10から衣類や寝具等の繊維、人間及
び動物の毛、ふけ、砂、ダニ、花粉、カビや雑菌、等の
塵埃が吸引され、集塵手段3に捕捉され集塵される。塵
埃が捕捉されて浄化された吸引空気は、集塵室2の内壁
面に塗装されたマイナスイオン発生体16の表面と接触
して吸引手段4を流れて排気口9から本体1の外に排出
される。マイナスイオン発生体16の表面を吸引空気が
流れるため、発生したマイナスイオンは速やかに空気に
乗って運ばれ、次のマイナスイオンを含まない空気がマ
イナスイオン発生体16の表面と接触し、次々マイナス
イオンの発生が効果的に行われる。
【0025】集塵手段3はマイナスイオン発生体16を
配設した集塵室3の内部に設けられているため、集塵手
段3に集塵された塵埃から発生する臭いはトルマリン粉
体17と励起剤粉体18とを含有した塗料としてのマイ
ナスイオン発生体16に包み込まれているので効果的に
脱臭される。更にマイナスイオン発生体16より発生し
たマイナスイオンは、排気口9より本体1外に放出され
室内にマイナスイオンが充満する。
【0026】以上のように、電気掃除機を使用中の不快
な臭いを室内に放出しないだけでなく、身体の生理作用
を賦活化し自律神経の働きを快調にして精神安定化、疲
労回復、熟睡などに好影響を与えると言われているマイ
ナスイオンを室内に多量に放出することができる。ま
た、集塵手段3を交換する際に臭いをほとんど感じさせ
ない。
【0027】また、集塵手段3の下流にイナスイオン発
生体16を配設しているため、塵埃がトルマリン粉体1
7と励起剤粉体18とを含有した塗料の表面に付着する
ことがない。従って、長期に安定してマイナスイオンの
発生と脱臭効果を得ることができる。
【0028】また、マイナスイオンの発生装置、および
脱臭装置の機構が非常に簡単でスペースを必要としない
ので、小型化、および低コスト化が実現できる。また、
オゾンの発生がなく、水を用いないので使い勝手が向上
する。
【0029】(実施の形態2)図8は本発明の異なる実
施の形態である電気掃除機の本体断面図、図9はその要
部拡大図である。図8、図9において、実施の形態1と
同様のものは同じ記号を用いる。
【0030】14は通気性を有した集塵手段3にトルマ
リン粉体17と励起剤粉体18とを含有したマイナスイ
オン発生体である。本実施の形態のマイナスイオン発生
体14は、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の樹脂
繊維にトルマリン粉体17と励起剤粉体18とを練り込
んだマイナスイオン発生繊維19を樹脂結合材により不
織布状に構成されている。マイナスイオン発生繊維19
の絡まりで形成される小さな孔部20を構成すること
で、塵埃の捕捉と通気性を有するようになっている。マ
イナスイオン発生繊維19は、集塵手段3全体の少なく
とも一部に配してあればよい。
【0031】なお、マイナスイオン発生体14の構成
は、トルマリン粉体17と励起剤粉体18とを含有した
樹脂繊維を織ったり編んだりして布状に構成したものを
用いて集塵できるようにフィルタ状としたもの、紙をす
く際に、トルマリン粉体17と励起剤粉体18とを混入
させてフィルタ状にしたもの、あるいは樹脂繊維を織っ
たり編んだりして布状のもの、不織布状のもの、すいて
紙フィルタ状にしたものに構成したものにトルマリン粉
体17と励起剤粉体18を含有した塗料を塗装したもの
など、通気性を有してマイナスイオンを発生し、集塵で
きるようにしてあればよい。更に、マイナスイオン発生
体14は、集塵手段3の内壁面、もしくは外壁面に配設
してもよい。
【0032】以上の構成において吸引手段4を動作させ
ると、吸引ノズル10から塵埃が吸引され、集塵手段3
に捕捉され集塵される。塵埃が捕捉されて浄化された吸
引空気は、集塵手段3のマイナスイオン発生体14の表
面と接触して吸引手段4を流れて排気口9から本体1の
外に排出される。マイナスイオン発生体14の表面を吸
引空気が流れるため、発生したマイナスイオンは速やか
に空気に乗って運ばれ、次のマイナスイオンを含まない
空気がマイナスイオン発生体14の表面と接触し、次々
マイナスイオンの発生が効果的に行われる。
【0033】集塵手段3にマイナスイオン発生体14を
配設しているため、集塵手段3に集塵された臭いの発生
源である塵埃と、トルマリン粉体17と励起剤粉体18
とを含有したマイナスイオン発生繊維19とが最も近接
しているので効果的に脱臭される。更に空気は、マイナ
スイオン発生体14を必ず通過するので、効果的に多量
のマイナスイオンが発生し、排気口9より本体1外に放
出され室内にマイナスイオンが充満する。
【0034】以上のように、脱臭効果とマイナスイオン
の発生を効果的に実現することができる。
【0035】(実施の形態3)実施の形態3はマイナス
イオン発生体の配設位置を限定することでマイナスイオ
ンの発生量をより効果的に多量に発生させることを目的
にしたものである。
【0036】図10は本発明の異なる実施の形態である
電気掃除機の本体断面図、図11は要部拡大図である。
図10、図11において、実施の形態1、2と同様のも
のは同じ記号を用い説明する。
【0037】15はマイナスイオン発生体で、塵埃を捕
捉して集塵する集塵手段3、およびファン、モータ5で
構成された吸引手段4の下流で、排気口9の近傍に設け
られている。マイナスイオン発生体15は、表面積を広
くするため略蛇腹状の形状を成し、吸引空気の方向の断
面は図11に示すように二層構造をなしている。上流側
はポリエステル、ナイロン、アクリル等の樹脂繊維を樹
脂結合材により不織布状のフィルタ層15aと、下流側
はポリエステル、ナイロン、アクリル等の樹脂繊維にト
ルマリン粉体17と励起剤粉体18とを練り込んだマイ
ナスイオン発生繊維19を樹脂結合材により不織布状に
構成したマイナスイオン発生層15bとで構成されてい
る。フィルタ層15aと、マイナスイオン発生層15b
は、吸引空気が通過するように細かい孔部21、22を
形成し塵埃の捕捉と通気性を有するようになっている。
【0038】なお、マイナスイオン発生体15を構成す
るフィルタ層15aは、樹脂繊維を織ったり編んだりし
て布状に構成したもの、あるいは紙をすいて集塵できる
ようにフィルタ状としたものであればよい。マイナスイ
オン発生層15bは、トルマリン粉体17と励起剤粉体
18とを含有した樹脂繊維を織ったり編んだりして布状
に構成したものを用いて集塵できるようにフィルタ状と
したもの、紙をすく際に、トルマリン粉体17と励起剤
粉体18とを混入させてフィルタ状にしたもの、あるい
は樹脂繊維を織ったり編んだりして布状のもの、不織布
状のもの、すいて紙フィルタ状に構成したものにトルマ
リン粉体17と励起剤粉体18を含有した塗料を塗装し
たものなど、通気性を有してマイナスイオンを発生し、
集塵できるようにしてあればよい。
【0039】以上の構成において吸引手段4を動作させ
ると、塵埃は吸引ノズル10から吸引され、ほとんど集
塵手段3に捕捉され集塵される。集塵手段3で一次浄化
された一部細かい塵埃を含む吸引空気は、吸引手段4を
通過してマイナスイオン発生体15に達する。この時、
モータ5の発熱で吸引空気の温度は上昇している。マイ
ナスイオン発生体15を通過する細かい塵埃を含む吸引
空気は、フィルタ層15aで前記塵埃をほぼ完全に捕捉
され、マイナスイオン発生層15bを通過しマイナスイ
オンが付加されて排気口9より室内に放出される。
【0040】本来、塵埃を含む空気にマイナスイオンを
付加するようにすると、通常、塵埃がプラスに帯電して
いるので、電荷が中和されマイナスイオンを取り出すこ
とができない。マイナスイオンを付加するためには、前
記中和状態にうち勝ち、多量のマイナスイオンを供給す
る必要があり、装置の大型化、高価格となり得策でな
い。本構成によると、集塵手段3、およびフィルタ層1
5aの2段のフィルタ層を構成しているので、ほぼ完全
に塵埃が集塵され浄化された空気がマイナスイオン発生
層15bを通過するのでマイナスイオンを効率よく多量
に付加することができる。さらに、モータ5により加温
された空気がマイナスイオン発生層15bを通過するの
で図12に示すようにマイナスイオンの発生も効果的に
多量に発生させることができる。
【0041】また、集塵手段3、およびフィルタ層15
aの2段のフィルタ層を構成しているので、塵埃は細か
い粒径のものもほぼ完全に捕捉され、室内への放出がな
く衛生的である。もちろん、マイナスイオン発生層15
bの脱臭効果により運転中の臭いも抑えられる。
【0042】また、排気口9をマイナスイオン発生体1
5で塞いでいるのでファン、モータ5から発生する騒音
を抑えることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、送風経路の少なくとも一部に
自発分極を有する粉体を、マイナスイオンを発生させる
ように励起する励起剤粉体とで構成したマイナスイオン
発生体を配設しているため、電気掃除機を使用中の不快
な臭いを室内に放出しないだけでなく、マイナスイオン
を室内に多量に放出することができる。
【0044】また、集塵手段の下流、もしくは吸引手段
の下流にマイナスイオン発生体を配設しているため、マ
イナスイオン発生体表面に塵埃が付着することがなく、
加温されているので、長期に安定して効率よく多量のマ
イナスイオンの発生と脱臭効果を得ることができる。
【0045】また、レナード効果、および放電を利用し
ていないのでマイナスイオンの発生装置、および脱臭装
置の機構が非常に簡単で、小型化、および低コスト化が
実現できる。また、オゾンの発生がなく、水を用いない
ので使い勝手が向上する。
【0046】以上のように、脱臭効果を有するととも
に、空気にマイナスイオンを付加するまったく新しい電
気掃除機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トルマリンがマイナスイオンを放出するメカニ
ズムを描いた模式図
【図2】マイナスイオンの発生特性図
【図3】脱臭特性図
【図4】トルマリンと励起剤とで発生するマイナスイオ
ン発生量を示した図
【図5】励起剤の特性を示した図
【図6】本発明の一実施の形態である電気掃除機の全体
斜示図
【図7】同電気掃除機の本体断面図
【図8】本発明の異なる実施の形態である電気掃除機の
本体断面図
【図9】マイナスイオン発生体の要部拡大図
【図10】本発明の異なる実施の形態である電気掃除機
の本体断面図
【図11】マイナスイオン発生体の要部拡大図
【図12】マイナスイオンの発生の温度特性図
【符号の説明】
1 本体 2 集塵室 3 集塵手段 4 吸引手段 5 モータ 6 支持具 7 開口部 8 吸気口 9 排気口 10 吸引ノズル 11,12 ホース 13 車輪 14,15,16 マイナスイオン発生体 15a フィルタ層 15b マイナスイオン発生層 17 トルマリン粉体 18 励起剤粉体 19 マイナスイオン発生繊維 20,21,22 孔部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵埃を吸気する吸引ノズルと、集塵室に
    塵埃を捕捉して集塵する集塵手段と、塵埃を吸引するた
    めに空気を強制的に吸引する吸引手段と、吸引した空気
    を本体より排気する排気口と、前記吸引ノズルと排気口
    を連通する送風経路を設け、前記送風経路の少なくとも
    一部にマイナスイオン発生体を配設し、前記マイナスイ
    オン発生体は自発分極を有する粉体と、マイナスイオン
    を発生させるように前記自発分極粉体を励起する粉体と
    で構成したことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 前記マイナスイオン発生体は、集塵室の
    内壁面の少なくとも一部、もしくは集塵手段の下流に配
    設した請求項1記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 前記集塵手段は、少なくとも一部に自発
    分極を有する粉体と、励起剤粉体とを含有した通気性を
    有する紙、もしくは布、もしくは不織布で構成した請求
    項1記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 前記マイナスイオン発生体は、送風経路
    の少なくとも一部に自発分極を有する粉体と、励起剤粉
    体とを含有した塗料が塗装された構成である請求項1、
    2または3記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 集塵手段の下流に設けた前記マイナスイ
    オン発生体は、少なくとも一部に自発分極を有する粉体
    と、励起剤粉体とを含有し、通気性を有することを特徴
    とする請求項1、2または3記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 前記マイナスイオン発生体は、塵埃を含
    む空気が通過して捕捉される面の下流側に自発分極を有
    する粉体と、励起剤粉体とを配置した請求項3、4また
    は5記載の電気掃除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016527936A (ja) * 2013-06-27 2016-09-15 デレガレラ ホールディングス リミテッドDeregallera Holdings Ltd 静電式フィルターを備える真空掃除機

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