JP2001017084A - ココア成分含有食品のpH測定方法及び該pH測定方法を利用したココア成分含有食品の製造方法 - Google Patents
ココア成分含有食品のpH測定方法及び該pH測定方法を利用したココア成分含有食品の製造方法Info
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- JP2001017084A JP2001017084A JP19841999A JP19841999A JP2001017084A JP 2001017084 A JP2001017084 A JP 2001017084A JP 19841999 A JP19841999 A JP 19841999A JP 19841999 A JP19841999 A JP 19841999A JP 2001017084 A JP2001017084 A JP 2001017084A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ココア成分含有食品のpHを迅速かつ正確に測
定することができる方法、該方法を利用して正確にpH
調整されたココア成分含有食品を製造する方法を提供す
る。 【解決手段】ココア成分含有食品に近赤外線を照射し、
その透過吸収及び/又は拡散反射スペクトル、又は1以
上の特定波長における近赤外線の吸光度を測定する。そ
の測定値を、予め多変量解析法により算出した該スペク
トル又は吸光度と試料のpHの関係をあらわす回帰方程
式に代入してpHを求める。こうして求めたpHに基づ
いてココア成分含有食品のpHを調節することにより、
ココア成分含有食品を製造する。
定することができる方法、該方法を利用して正確にpH
調整されたココア成分含有食品を製造する方法を提供す
る。 【解決手段】ココア成分含有食品に近赤外線を照射し、
その透過吸収及び/又は拡散反射スペクトル、又は1以
上の特定波長における近赤外線の吸光度を測定する。そ
の測定値を、予め多変量解析法により算出した該スペク
トル又は吸光度と試料のpHの関係をあらわす回帰方程
式に代入してpHを求める。こうして求めたpHに基づ
いてココア成分含有食品のpHを調節することにより、
ココア成分含有食品を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近赤外線を照射す
ることにより、ココア成分含有食品のpHを迅速に測定
する方法、及び該測定方法を利用したココア成分含有食
品の製造方法に関する。
ることにより、ココア成分含有食品のpHを迅速に測定
する方法、及び該測定方法を利用したココア成分含有食
品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ココアパウダーなどのココア成分含有食
品の製造工程において、ココア粒子の懸濁性の向上やそ
の色調の調整等のために、該ココア成分含有食品のpH
を調節するアルカリゼーション(alkalization)と呼ば
れる工程がある(Industrial Manufacture and Use (se
cond edition),S. T. Beckett編,71頁,Blackie A&
P発行(1994年)及びChocolate and Confectioner
y,C. T. Williams著,119頁,Leonard Hill(Londo
n)発行(1964年))。
品の製造工程において、ココア粒子の懸濁性の向上やそ
の色調の調整等のために、該ココア成分含有食品のpH
を調節するアルカリゼーション(alkalization)と呼ば
れる工程がある(Industrial Manufacture and Use (se
cond edition),S. T. Beckett編,71頁,Blackie A&
P発行(1994年)及びChocolate and Confectioner
y,C. T. Williams著,119頁,Leonard Hill(Londo
n)発行(1964年))。
【0003】農産物であるココア成分含有食品はその品
質にばらつきが大きいため、通常アルカリゼーションは
ココア成分含有食品のpHをあらかじめ測定して炭酸カ
リウム等の中和剤の添加量を決定して添加し、アルカリ
ゼーション終了後、再度pHを測定して品質を確認して
いる。また、必要に応じて中和剤添加後のココア成分含
有食品に、さらに中和剤を追加しながら適宜pHを測定
し、目的の値までpHを漸次調整していくことも行われ
る。
質にばらつきが大きいため、通常アルカリゼーションは
ココア成分含有食品のpHをあらかじめ測定して炭酸カ
リウム等の中和剤の添加量を決定して添加し、アルカリ
ゼーション終了後、再度pHを測定して品質を確認して
いる。また、必要に応じて中和剤添加後のココア成分含
有食品に、さらに中和剤を追加しながら適宜pHを測定
し、目的の値までpHを漸次調整していくことも行われ
る。
【0004】このように、通常アルカリゼーション工程
においては数回のpH測定が行われるが、このpH測定
にはpHメーターが一般的に用いられている。このpH
メーターを用いた方法は、ココア成分含有食品を沸騰し
た蒸留水にゆっくりと懸濁・分散した後濾過し、得られ
た濾液を放冷後、そのpHをpHメーターで測定する方
法である(IOCCC Analytical Method,The Bureau of t
he Technical Committee of the O. I. C. C.編,9−
E頁,Verlag Max Glattli発行(1963年))。
においては数回のpH測定が行われるが、このpH測定
にはpHメーターが一般的に用いられている。このpH
メーターを用いた方法は、ココア成分含有食品を沸騰し
た蒸留水にゆっくりと懸濁・分散した後濾過し、得られ
た濾液を放冷後、そのpHをpHメーターで測定する方
法である(IOCCC Analytical Method,The Bureau of t
he Technical Committee of the O. I. C. C.編,9−
E頁,Verlag Max Glattli発行(1963年))。
【0005】一方、試料に近赤外線を照射し、その透過
吸収スペクトルや拡散反射スペクトルなどを測定する近
赤外分光法は、試料の形態を問わず、非破壊且つ迅速に
その測定が可能であることから、医薬品、化成品、食品
等の分野において広く利用されている技術である(「近
赤外分光法」、尾崎幸洋、河田聡 編、5〜16頁、学
会出版センター発行(1996年))。
吸収スペクトルや拡散反射スペクトルなどを測定する近
赤外分光法は、試料の形態を問わず、非破壊且つ迅速に
その測定が可能であることから、医薬品、化成品、食品
等の分野において広く利用されている技術である(「近
赤外分光法」、尾崎幸洋、河田聡 編、5〜16頁、学
会出版センター発行(1996年))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記p
Hメーターを用いたpH測定方法では、上述したように
試料の前処理に手間と時間がかかるため、随時pHを確
認しながらココア成分含有食品を連続的に製造すること
は困難であった。そのため、通常アルカリゼーション
は、中和剤添加前に測定したココア成分含有食品のpH
値だけを基にして、作業者の勘や経験により中和剤添加
量を決定してpHの調整が行われていたが、このような
方法では正確なpH調整ができない場合もあり、また、
近年の熟練工の減少により勘や経験に替わる迅速かつ正
確なpH調整方法の開発が望まれていた。
Hメーターを用いたpH測定方法では、上述したように
試料の前処理に手間と時間がかかるため、随時pHを確
認しながらココア成分含有食品を連続的に製造すること
は困難であった。そのため、通常アルカリゼーション
は、中和剤添加前に測定したココア成分含有食品のpH
値だけを基にして、作業者の勘や経験により中和剤添加
量を決定してpHの調整が行われていたが、このような
方法では正確なpH調整ができない場合もあり、また、
近年の熟練工の減少により勘や経験に替わる迅速かつ正
確なpH調整方法の開発が望まれていた。
【0007】一方、近赤外分光法を食品のpH測定に試
みた例としては、麹のpH測定、食肉のpH測定がある
が、いずれも満足すべき結果は得られていなかった
(「近赤外分光法」、尾崎幸洋、河田聡 編、169〜
170頁、学会出版センター発行(1996年)、Jour
nal of Animal Science,56卷・6号,1329〜1
333頁(1983年))。
みた例としては、麹のpH測定、食肉のpH測定がある
が、いずれも満足すべき結果は得られていなかった
(「近赤外分光法」、尾崎幸洋、河田聡 編、169〜
170頁、学会出版センター発行(1996年)、Jour
nal of Animal Science,56卷・6号,1329〜1
333頁(1983年))。
【0008】したがって、本発明の目的は、ココア成分
含有食品のpHを迅速かつ正確に測定することができる
方法、及び該測定方法を利用することにより正確にpH
調整されたココア成分含有食品を製造する方法を提供す
ることにある。
含有食品のpHを迅速かつ正確に測定することができる
方法、及び該測定方法を利用することにより正確にpH
調整されたココア成分含有食品を製造する方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、ココア成分含有食品に近赤外線を照
射し、その透過吸収及び/又は拡散反射スペクトル、又
は1以上の特定波長における近赤外線の吸光度を測定
し、その測定値を多変量解析などの統計的処理に付して
pH値の計算精度を向上させることにより、ココア成分
含有食品のpHを迅速かつ正確に測定できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
を達成するために、ココア成分含有食品に近赤外線を照
射し、その透過吸収及び/又は拡散反射スペクトル、又
は1以上の特定波長における近赤外線の吸光度を測定
し、その測定値を多変量解析などの統計的処理に付して
pH値の計算精度を向上させることにより、ココア成分
含有食品のpHを迅速かつ正確に測定できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の1つは、ココア成分含
有食品に近赤外線を照射し、その透過吸収及び/又は拡
散反射スペクトル、又は1以上の特定波長における近赤
外線の吸光度を測定することを特徴とする食品のpH測
定方法を提供するものである。
有食品に近赤外線を照射し、その透過吸収及び/又は拡
散反射スペクトル、又は1以上の特定波長における近赤
外線の吸光度を測定することを特徴とする食品のpH測
定方法を提供するものである。
【0011】この場合、前記ココア成分含有食品が、コ
コアパウダー又はカカオリカーであることが好ましい。
また、前記透過吸収及び/又は拡散反射スペクトル、又
は1以上の特定波長における近赤外線の吸光度を多変量
解析法で解析することが好ましい。
コアパウダー又はカカオリカーであることが好ましい。
また、前記透過吸収及び/又は拡散反射スペクトル、又
は1以上の特定波長における近赤外線の吸光度を多変量
解析法で解析することが好ましい。
【0012】また、本発明のもう1つは、前記食品のp
H測定方法を利用してココア成分含有食品のpHを測定
し、その測定値に応じて前記ココア成分含有食品のpH
を調節することを特徴とするココア成分含有食品の製造
方法を提供するものである。
H測定方法を利用してココア成分含有食品のpHを測定
し、その測定値に応じて前記ココア成分含有食品のpH
を調節することを特徴とするココア成分含有食品の製造
方法を提供するものである。
【0013】本発明によるココア成分含有食品のpH測
定方法によれば、ココア成分含有食品に近赤外線を照射
し、その透過吸収及び/又は拡散反射スペクトル、又は
1以上の特定波長における近赤外線の吸光度を測定する
ことにより、従来のpHメーターを用いた方法で測定さ
れたpH値と高い相関関係でpH値を求めることができ
る。そして、近赤外線照射による測定は、照射する被測
定物の形態を選ばないので、pHメーターを用いた方法
のように手間のかかる前処理の必要がなく、pH測定に
要する時間を大幅に短縮することができると共に、正確
にpH測定ができる。したがって、pHの異常発生時に
おいても迅速な対応が可能となる。
定方法によれば、ココア成分含有食品に近赤外線を照射
し、その透過吸収及び/又は拡散反射スペクトル、又は
1以上の特定波長における近赤外線の吸光度を測定する
ことにより、従来のpHメーターを用いた方法で測定さ
れたpH値と高い相関関係でpH値を求めることができ
る。そして、近赤外線照射による測定は、照射する被測
定物の形態を選ばないので、pHメーターを用いた方法
のように手間のかかる前処理の必要がなく、pH測定に
要する時間を大幅に短縮することができると共に、正確
にpH測定ができる。したがって、pHの異常発生時に
おいても迅速な対応が可能となる。
【0014】また、本発明によるココア成分含有食品の
製造方法によれば、例えばアルカリゼーション工程にお
けるpH測定に要する時間を短縮できると共に、正確に
pH測定ができるため、従来のように作業者の勘や経験
に頼ることなく、正確にpHを調整できる。また、従来
では困難であったココア成分含有食品のpHを連続的に
測定し、そのpH値に応じて、漸次、中和剤を添加する
ことも容易になり、より正確にアルカリゼーションを行
うことができ、品質の向上をより一層図ることができ
る。しかも近赤外分光法によるpH測定は、試料をほと
んど前処理することなしに測定できるため、一度測定し
た試料を製造工程に戻すこともでき、検査による生産量
の減少を抑えることも可能である。
製造方法によれば、例えばアルカリゼーション工程にお
けるpH測定に要する時間を短縮できると共に、正確に
pH測定ができるため、従来のように作業者の勘や経験
に頼ることなく、正確にpHを調整できる。また、従来
では困難であったココア成分含有食品のpHを連続的に
測定し、そのpH値に応じて、漸次、中和剤を添加する
ことも容易になり、より正確にアルカリゼーションを行
うことができ、品質の向上をより一層図ることができ
る。しかも近赤外分光法によるpH測定は、試料をほと
んど前処理することなしに測定できるため、一度測定し
た試料を製造工程に戻すこともでき、検査による生産量
の減少を抑えることも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において、「ココア成分含
有食品」とは、少なくとも1以上のココア成分含有物を
含む食品をいう。
有食品」とは、少なくとも1以上のココア成分含有物を
含む食品をいう。
【0016】また、本発明において、「ココア成分含有
物」とは、カカオ豆、カカオ豆破砕物、カカオ豆摩砕物
(以下、カカオリカーという)、ココアパウダー等のカ
カオ豆由来の成分を含むものをいう。
物」とは、カカオ豆、カカオ豆破砕物、カカオ豆摩砕物
(以下、カカオリカーという)、ココアパウダー等のカ
カオ豆由来の成分を含むものをいう。
【0017】「近赤外分光法」とは、800nm〜25
00nmの波長域の近赤外領域に属する電磁波(近赤外
線)の透過吸収及び/又は拡散反射を分光学的に測定す
る方法であり(「近赤外分光法」、尾崎幸洋、河田聡
編、11頁、学会出版センター発行(1996年))、
本発明は、ココア成分含有食品の示す近赤外線の透過吸
収及び/又は拡散反射スペクトル、又は特定波長におけ
る吸光度を測定し、その測定値を多変量解析などの統計
的処理に付すことにより、該食品のpHを測定する方法
である。
00nmの波長域の近赤外領域に属する電磁波(近赤外
線)の透過吸収及び/又は拡散反射を分光学的に測定す
る方法であり(「近赤外分光法」、尾崎幸洋、河田聡
編、11頁、学会出版センター発行(1996年))、
本発明は、ココア成分含有食品の示す近赤外線の透過吸
収及び/又は拡散反射スペクトル、又は特定波長におけ
る吸光度を測定し、その測定値を多変量解析などの統計
的処理に付すことにより、該食品のpHを測定する方法
である。
【0018】測定に用いるココア成分含有物は、カカオ
豆破砕物のような固形状態でもカカオリカーのような融
液状態でもよく、特にその形態は問わないが、その構成
成分が均一になるように、よく混合又は攪拌されている
ものを試料として用いることが好ましい。
豆破砕物のような固形状態でもカカオリカーのような融
液状態でもよく、特にその形態は問わないが、その構成
成分が均一になるように、よく混合又は攪拌されている
ものを試料として用いることが好ましい。
【0019】本発明のpH測定方法は、まず、上述した
ような試料をそのまま、あるいは必要により加熱若しく
は保温して、適当なサンプルセルやスライドグラス等の
試料保持体に採取し、これを近赤外分光装置で、800
nm〜2500nm、より好ましくは1100nm〜2
500nmの範囲に属する近赤外線の透過吸収及び/又
は拡散反射スペクトル、又は特定波長の吸光度(以下、
「スペクトル又は吸光度」と略す)を測定することによ
り行われる。
ような試料をそのまま、あるいは必要により加熱若しく
は保温して、適当なサンプルセルやスライドグラス等の
試料保持体に採取し、これを近赤外分光装置で、800
nm〜2500nm、より好ましくは1100nm〜2
500nmの範囲に属する近赤外線の透過吸収及び/又
は拡散反射スペクトル、又は特定波長の吸光度(以下、
「スペクトル又は吸光度」と略す)を測定することによ
り行われる。
【0020】なお、試料の該スペクトルは、上記波長範
囲の間で任意の一定波長間隔毎、例えば16nm毎に走
査して測定することができるが、一般的に一定の波長間
隔毎に走査して得られるスペクトルを測定した場合は、
後述するpH値の統計的処理の精度は向上するが、その
測定時間は長くなる。
囲の間で任意の一定波長間隔毎、例えば16nm毎に走
査して測定することができるが、一般的に一定の波長間
隔毎に走査して得られるスペクトルを測定した場合は、
後述するpH値の統計的処理の精度は向上するが、その
測定時間は長くなる。
【0021】また、上記の波長範囲に属する1以上の任
意の特定波長群、例えば1680nm、1818nm、
2139nm及び2208nm、もしくは1680n
m、1759nm、1778nm及び2139nmを選
択して、その波長における試料の吸光度を測定した場合
は、上記スペクトルを測定した場合に比べて統計的処理
の精度は劣るが、測定時間は短くなる。
意の特定波長群、例えば1680nm、1818nm、
2139nm及び2208nm、もしくは1680n
m、1759nm、1778nm及び2139nmを選
択して、その波長における試料の吸光度を測定した場合
は、上記スペクトルを測定した場合に比べて統計的処理
の精度は劣るが、測定時間は短くなる。
【0022】そして、このようにして得られた「スペク
トル又は吸光度」の測定値を、下記のようにして算出さ
れた回帰方程式に代入してpHを求める。
トル又は吸光度」の測定値を、下記のようにして算出さ
れた回帰方程式に代入してpHを求める。
【0023】まず様々なpHの試料(ココア成分含有食
品)を用意し、pHメーターを用いた従来法により、そ
のpHを測定し、さらに、近赤外分光装置を用いて上記
方法により、その「スペクトル又は吸光度」を測定す
る。そして、該pHの測定値を目的変数とし、該「スペ
クトル又は吸光度」の測定値を説明変数として、重回帰
分析やPLS(Partial Least Squares)等の統計的処
理を行い、これらの変数間での回帰方程式を算出する。
特に、説明変数として試料のスペクトルの測定値を用い
て回帰方程式を算出することが好ましく、実際の試料の
pH測定に際しては、該統計的処理の結果からそのpH
値と最も密接に関連すると思われる波長を選択し、その
波長におけるスペクトルのみを測定することにより、計
算の精度を大幅に損ねることなく測定時間を短縮するこ
とができる。
品)を用意し、pHメーターを用いた従来法により、そ
のpHを測定し、さらに、近赤外分光装置を用いて上記
方法により、その「スペクトル又は吸光度」を測定す
る。そして、該pHの測定値を目的変数とし、該「スペ
クトル又は吸光度」の測定値を説明変数として、重回帰
分析やPLS(Partial Least Squares)等の統計的処
理を行い、これらの変数間での回帰方程式を算出する。
特に、説明変数として試料のスペクトルの測定値を用い
て回帰方程式を算出することが好ましく、実際の試料の
pH測定に際しては、該統計的処理の結果からそのpH
値と最も密接に関連すると思われる波長を選択し、その
波長におけるスペクトルのみを測定することにより、計
算の精度を大幅に損ねることなく測定時間を短縮するこ
とができる。
【0024】なお、説明変数としては測定したスペクト
ル値をそのまま用いてもよく、あるいはそのスペクトル
の1次微分、2次微分やスムージング等のスペクトルの
前処理と呼ばれるスペクトルの変換を行なって得られる
値を用いることも可能である。これらのうち何れの値を
用いるかは、得られる回帰方程式の精度に基づいて適宜
判断すればよいが、本発明においては、スペクトルその
ものの値を用いた方が精度の高い回帰方程式が得られ、
より好ましかった。
ル値をそのまま用いてもよく、あるいはそのスペクトル
の1次微分、2次微分やスムージング等のスペクトルの
前処理と呼ばれるスペクトルの変換を行なって得られる
値を用いることも可能である。これらのうち何れの値を
用いるかは、得られる回帰方程式の精度に基づいて適宜
判断すればよいが、本発明においては、スペクトルその
ものの値を用いた方が精度の高い回帰方程式が得られ、
より好ましかった。
【0025】本発明において、上記の統計的処理を行う
場合、「Unscrambler」(商品名、CAMO社製)等の
統計解析用ソフトウェアを用いることができる。
場合、「Unscrambler」(商品名、CAMO社製)等の
統計解析用ソフトウェアを用いることができる。
【0026】また、本発明のpH測定に用いられる上記
近赤外分光装置としては、「InfraAlyzer 500」(商品
名、BRAN+LUEBBE社製)やプローブ型の検出部を備えた
フーリエ変換型近赤外分光装置「InfraProverII」(商
品名、BRAN+LUEBBE社製)等の市販の赤外分光装置を用
いることができる。特に、プローブ型の検出部を備えた
フーリエ変換型近赤外分光装置を用いた場合、連続的に
pHを測定しながら中和剤を投入して、より正確に目的
のpH値に調整したココア成分含有食品の製造が可能と
なる。
近赤外分光装置としては、「InfraAlyzer 500」(商品
名、BRAN+LUEBBE社製)やプローブ型の検出部を備えた
フーリエ変換型近赤外分光装置「InfraProverII」(商
品名、BRAN+LUEBBE社製)等の市販の赤外分光装置を用
いることができる。特に、プローブ型の検出部を備えた
フーリエ変換型近赤外分光装置を用いた場合、連続的に
pHを測定しながら中和剤を投入して、より正確に目的
のpH値に調整したココア成分含有食品の製造が可能と
なる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例において近赤外分光装置としては、
「InfraAlyzer 500」(商品名、BRAN+LUEBBE社製)を用
い、統計計算用ソフトウェアとしては「Unscrambler」
(商品名、CAMO社製)を用いた。
する。なお、実施例において近赤外分光装置としては、
「InfraAlyzer 500」(商品名、BRAN+LUEBBE社製)を用
い、統計計算用ソフトウェアとしては「Unscrambler」
(商品名、CAMO社製)を用いた。
【0028】実施例1 種々のpH値を示すカカオリカーをサンプルカップ(BR
AN+LUEBBE社製)に採取し、その上にスライドグラスを
載せて電子レンジで短時間加熱した。この試料を近赤外
分光装置の測定部に装着し、1100nm〜2500n
mまでの波長領域で16nm毎に走査して、試料の拡散
反射スペクトルを測定した。一方、この試料のpHを従
来法によりpHメーターを用いて測定した。
AN+LUEBBE社製)に採取し、その上にスライドグラスを
載せて電子レンジで短時間加熱した。この試料を近赤外
分光装置の測定部に装着し、1100nm〜2500n
mまでの波長領域で16nm毎に走査して、試料の拡散
反射スペクトルを測定した。一方、この試料のpHを従
来法によりpHメーターを用いて測定した。
【0029】この拡散反射スペクトルを説明変数とし、
従来法により測定したpH値を目的変数として、統計計
算用ソフトウェアを用い、PLS(Partial Least Squa
res)による解析を行って、これらの変数間の回帰方程
式を得た。その結果、近赤外分光法による拡散反射スペ
クトルと従来法で測定したpH値との間には、その相関
係数が0.9894と高い相関が認められ、その標準誤
差は0.10と十分小さいものであった。
従来法により測定したpH値を目的変数として、統計計
算用ソフトウェアを用い、PLS(Partial Least Squa
res)による解析を行って、これらの変数間の回帰方程
式を得た。その結果、近赤外分光法による拡散反射スペ
クトルと従来法で測定したpH値との間には、その相関
係数が0.9894と高い相関が認められ、その標準誤
差は0.10と十分小さいものであった。
【0030】そして、pHが未知の測定試料の拡散反射
スペクトルを上記と同様の方法で測定し、これを上記回
帰方程式に代入してそのpH値を算出した。このように
して計算された近赤外分光法によるpH値と、従来法に
より測定したこれらの試料のpH値を比較したところ
(図1参照)、その相関係数は0.9894であり、標
準誤差は0.12であった。
スペクトルを上記と同様の方法で測定し、これを上記回
帰方程式に代入してそのpH値を算出した。このように
して計算された近赤外分光法によるpH値と、従来法に
より測定したこれらの試料のpH値を比較したところ
(図1参照)、その相関係数は0.9894であり、標
準誤差は0.12であった。
【0031】したがって、近赤外分光法を用いれば極め
て正確にココア成分含有食品のpHを測定できることが
分かった。
て正確にココア成分含有食品のpHを測定できることが
分かった。
【0032】実施例2 種々のpH値を示すカカオリカーを60℃に保温し、実
施例1と同様にサンプルカップに採取し、その上にスラ
イドグラスを載せて電子レンジで短時間加熱した。この
試料を近赤外分光装置の測定部に装着し、1680n
m、1759nm、1778nm及び2139nmにお
ける試料の吸光度を測定した。一方、この試料のpHを
従来法によりpHメーターを用いて測定した。
施例1と同様にサンプルカップに採取し、その上にスラ
イドグラスを載せて電子レンジで短時間加熱した。この
試料を近赤外分光装置の測定部に装着し、1680n
m、1759nm、1778nm及び2139nmにお
ける試料の吸光度を測定した。一方、この試料のpHを
従来法によりpHメーターを用いて測定した。
【0033】この吸光度を説明変数とし、従来法により
測定したpH値を目的変数として、統計計算用ソフトウ
ェアを用いて重回帰分析による解析を行い、これらの変
数間の回帰方程式(下記数1)を得た。
測定したpH値を目的変数として、統計計算用ソフトウ
ェアを用いて重回帰分析による解析を行い、これらの変
数間の回帰方程式(下記数1)を得た。
【0034】
【数1】
【0035】この回帰方程式の相関係数は0.9956
であり、その標準誤差は0.04であったことから、上
記回帰方程式の信頼性は十分高いものであった。
であり、その標準誤差は0.04であったことから、上
記回帰方程式の信頼性は十分高いものであった。
【0036】そして、pHが未知の測定試料の吸光度を
上記と同様の方法で測定し、これを上記回帰方程式に代
入してそのpH値を算出した。このようにして算出され
た近赤外分光法によるpH値と、従来法により測定した
これらの試料のpH値を比較したところ(図2参照)、
その相関係数は0.9916であり、標準誤差は0.0
8であった。
上記と同様の方法で測定し、これを上記回帰方程式に代
入してそのpH値を算出した。このようにして算出され
た近赤外分光法によるpH値と、従来法により測定した
これらの試料のpH値を比較したところ(図2参照)、
その相関係数は0.9916であり、標準誤差は0.0
8であった。
【0037】したがって、近赤外分光法を用いれば極め
て正確にココア成分含有食品のpHを測定できることが
分かった。
て正確にココア成分含有食品のpHを測定できることが
分かった。
【0038】実施例3 種々のpH値を示すココアパウダーを45℃にて25分
間保温し、「クローズドカップ」(商品名、BRAN+LUEBB
E社製)に採取した。この試料を近赤外分光装置の測定
部に装着し、1680nm、1818nm、2139n
m及び2208nmにおける試料の吸光度を測定した。
一方、この試料のpHを従来法によりpHメーターを用
いて測定した。
間保温し、「クローズドカップ」(商品名、BRAN+LUEBB
E社製)に採取した。この試料を近赤外分光装置の測定
部に装着し、1680nm、1818nm、2139n
m及び2208nmにおける試料の吸光度を測定した。
一方、この試料のpHを従来法によりpHメーターを用
いて測定した。
【0039】この吸光度を説明変数とし、従来法により
測定したpH値を目的変数として、統計計算用ソフトウ
ェアを用い、重回帰分析による解析を行って、これらの
変数間の回帰方程式(下記数2)を得た。
測定したpH値を目的変数として、統計計算用ソフトウ
ェアを用い、重回帰分析による解析を行って、これらの
変数間の回帰方程式(下記数2)を得た。
【0040】
【数2】
【0041】この回帰方程式の相関係数は0.9832
であり、その標準誤差は0.04であったことから、上
記回帰方程式の信頼性は十分高いものであった。
であり、その標準誤差は0.04であったことから、上
記回帰方程式の信頼性は十分高いものであった。
【0042】そして、pHが未知の測定試料の吸光度を
上記と同様の方法で測定し、これを上記回帰方程式に代
入してそのpH値を算出した。このようにして算出され
た近赤外分光法によるpH値と、従来法により測定した
これらの試料のpH値を比較したところ(図3参照)、
その相関係数は0.9261であり、標準誤差は0.0
9であった。
上記と同様の方法で測定し、これを上記回帰方程式に代
入してそのpH値を算出した。このようにして算出され
た近赤外分光法によるpH値と、従来法により測定した
これらの試料のpH値を比較したところ(図3参照)、
その相関係数は0.9261であり、標準誤差は0.0
9であった。
【0043】したがって、近赤外分光法を用いれば極め
て正確にココア成分含有食品のpHを測定できることが
分かった。
て正確にココア成分含有食品のpHを測定できることが
分かった。
【0044】実施例4 カカオ豆粗砕物の1tに対し、200kgの20%(w
/v)KCO3水溶液を添加し、よく攪拌した後、この
粗砕物を磨砕しカカオリカーを得た。このカカオリカー
の一部を採取し、実施例2と同様の方法で吸光度を測定
した。
/v)KCO3水溶液を添加し、よく攪拌した後、この
粗砕物を磨砕しカカオリカーを得た。このカカオリカー
の一部を採取し、実施例2と同様の方法で吸光度を測定
した。
【0045】この吸光度を実施例2に示す回帰方程式に
代入して計算したところ、そのpHは7.4であった。
一方、該カカオリカーのpH値をpHメーターを用いた
従来法で測定したところ、そのpHも7.4であり両者
はよく一致した。
代入して計算したところ、そのpHは7.4であった。
一方、該カカオリカーのpH値をpHメーターを用いた
従来法で測定したところ、そのpHも7.4であり両者
はよく一致した。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のpH測
定方法によれば、照射する被測定物の形態を選ばないの
で、従来のように手間のかかる前処理の必要がなく、p
H測定に要する時間を大幅に短縮することができると共
に正確にpH測定ができる。したがって、異常発生時に
おいても迅速な対応が可能となる。
定方法によれば、照射する被測定物の形態を選ばないの
で、従来のように手間のかかる前処理の必要がなく、p
H測定に要する時間を大幅に短縮することができると共
に正確にpH測定ができる。したがって、異常発生時に
おいても迅速な対応が可能となる。
【0047】また、アルカリゼーション工程におけるp
H測定に要する時間を短縮できると共に、正確にpH測
定ができるため、従来のように作業者の勘や経験に頼る
ことなく、正確にpHを調整できる。そして、従来では
困難であったココア成分含有食品のpHを連続的に測定
し、そのpH値に応じて、漸次、中和剤を添加すること
も容易になり、より正確にアルカリゼーションを行うこ
とができ、品質の向上をより一層図ることができる。
H測定に要する時間を短縮できると共に、正確にpH測
定ができるため、従来のように作業者の勘や経験に頼る
ことなく、正確にpHを調整できる。そして、従来では
困難であったココア成分含有食品のpHを連続的に測定
し、そのpH値に応じて、漸次、中和剤を添加すること
も容易になり、より正確にアルカリゼーションを行うこ
とができ、品質の向上をより一層図ることができる。
【0048】しかも近赤外分光法によるpH測定は、試
料をほとんど前処理することなしに測定できるため、一
度測定した試料を製造工程に戻すこともでき、検査によ
る生産量の減少を抑えることも可能である。
料をほとんど前処理することなしに測定できるため、一
度測定した試料を製造工程に戻すこともでき、検査によ
る生産量の減少を抑えることも可能である。
【0049】そして、上記品質の向上したココア成分含
有食品を用いることで、風味や色合いを増した食品を提
供することができる。
有食品を用いることで、風味や色合いを増した食品を提
供することができる。
【図1】 近赤外分光法により測定した拡散反射スペク
トルをPLS(PartialLeast Squares)に付すことによ
り得られたカカオリカーのpH値と、従来法により測定
したpH値を比較した図である。
トルをPLS(PartialLeast Squares)に付すことによ
り得られたカカオリカーのpH値と、従来法により測定
したpH値を比較した図である。
【図2】 近赤外分光法により測定した吸光度を重回帰
分析に付すことにより得られたカカオリカーのpH値
と、従来法により測定したpH値を比較した図である。
分析に付すことにより得られたカカオリカーのpH値
と、従来法により測定したpH値を比較した図である。
【図3】 近赤外分光法により測定した吸光度を重回帰
分析に付すことにより得られたココアパウダーのpH値
と、従来法により測定したpH値を比較した図である。
分析に付すことにより得られたココアパウダーのpH値
と、従来法により測定したpH値を比較した図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA03 BB11 DD16 EE01 EE02 EE11 EE12 FF06 HH01 HH06 JJ30 MM01 MM02 4B014 GG06 GP27 GY02
Claims (4)
- 【請求項1】 ココア成分含有食品に近赤外線を照射
し、その透過吸収及び/又は拡散反射スペクトル、又は
1以上の特定波長における近赤外線の吸光度を測定する
ことを特徴とするココア成分含有食品のpH測定方法。 - 【請求項2】 前記ココア成分含有食品が、ココアパウ
ダー又はカカオリカーである請求項1記載のココア成分
含有食品のpH測定方法。 - 【請求項3】 前記透過吸収及び/又は拡散反射スペク
トル、又は1以上の特定波長における近赤外線の吸光度
を多変量解析法で解析する請求項1又は2記載のココア
成分含有食品のpH測定方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載の方法を利
用してココア成分含有食品のpHを測定し、その測定値
に応じて前記ココア成分含有食品のpHを調節すること
を特徴とするココア成分含有食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19841999A JP3274432B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | ココア成分含有食品のpH測定方法及び該pH測定方法を利用したココア成分含有食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19841999A JP3274432B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | ココア成分含有食品のpH測定方法及び該pH測定方法を利用したココア成分含有食品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001017084A true JP2001017084A (ja) | 2001-01-23 |
JP3274432B2 JP3274432B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=16390807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19841999A Expired - Fee Related JP3274432B2 (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | ココア成分含有食品のpH測定方法及び該pH測定方法を利用したココア成分含有食品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3274432B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012128280A1 (ja) | 2011-03-22 | 2012-09-27 | 日本たばこ産業株式会社 | 膨こう性測定方法 |
WO2014103715A1 (ja) * | 2012-12-25 | 2014-07-03 | 住友電気工業株式会社 | 有機物製造方法、有機物製造プロセスモニタ方法、及び有機物製造プロセスモニタ装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56160940A (en) * | 1980-05-14 | 1981-12-11 | Yakult Honsha Co Ltd | Production of chocolate for food product |
JPH04135454A (ja) * | 1990-09-25 | 1992-05-08 | House Food Ind Co Ltd | スポンジ状食品 |
JP2000032916A (ja) * | 1998-07-17 | 2000-02-02 | Morinaga & Co Ltd | 油脂性菓子のテンパリング状態検出方法及び油脂性菓子の製造法 |
-
1999
- 1999-07-13 JP JP19841999A patent/JP3274432B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012128280A1 (ja) | 2011-03-22 | 2012-09-27 | 日本たばこ産業株式会社 | 膨こう性測定方法 |
US9759650B2 (en) | 2011-03-22 | 2017-09-12 | Japan Tobacco Inc. | Filling-capacity measuring method |
WO2014103715A1 (ja) * | 2012-12-25 | 2014-07-03 | 住友電気工業株式会社 | 有機物製造方法、有機物製造プロセスモニタ方法、及び有機物製造プロセスモニタ装置 |
JP2014126383A (ja) * | 2012-12-25 | 2014-07-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 有機物製造方法、有機物製造プロセスモニタ方法、及び有機物製造プロセスモニタ装置 |
CN104884938A (zh) * | 2012-12-25 | 2015-09-02 | 住友电气工业株式会社 | 有机物制造方法、有机物制造过程监测方法、以及有机物制造过程监测装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3274432B2 (ja) | 2002-04-15 |
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