JP2001016976A - 原料材混合攪拌装置 - Google Patents

原料材混合攪拌装置

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JP2001016976A JP11194027A JP19402799A JP2001016976A JP 2001016976 A JP2001016976 A JP 2001016976A JP 11194027 A JP11194027 A JP 11194027A JP 19402799 A JP19402799 A JP 19402799A JP 2001016976 A JP2001016976 A JP 2001016976A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 籾殻と芯鞘型繊維から成る原料材を、適切か
つ効率良く混合攪拌することができる原料材混合攪拌装
置を得る。 【解決手段】 原料材混合攪拌装置20は、ホッパ22
を備えている。ホッパ22はロードセル42上に載置さ
れており、さらに、その本体24には、籾殻タンク4
6、繊維タンク50、及び水溶液タンク56が接続され
ており、所定量の籾殻と芯鞘型繊維及び他の添加材水溶
液を本体24へ供給して内部で混合攪拌することができ
る。混合攪拌した後には、ホッパ22の本体24が上下
反転して混合攪拌後の原料材を排出し、排出ベルトコン
ベヤ44によって所定個所へ搬送できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば育苗用培土
の原料材、特に基材としての籾殻と結合剤としての芯鞘
型繊維とを混合攪拌する原料材混合攪拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水稲等の作物の苗を苗床によって
育苗することが行われており、さらに、この苗床の床土
としては一般的に土壌培土が用いられていた。ところ
が、このような土壌培土は、良質(均質)の床土が比較
的高価で入手が困難であったり、重く運搬性等が悪かっ
た。そこで、このような土壌培土に代わる床土(培土)
が提案されている(一例として、特公昭56−1816
5号公報)。
【0003】前記公報に示される培土は、植物質培土材
(樹皮、パルプチップ、オガクズなどを堆肥化したバー
ク堆肥等)を、親水性ウレタンプレポリマーを結合剤と
して用いて固結させ乾燥した構成となっている。なお、
結合剤としては、ポリビニルアルコールやデンプン類も
用いられる場合がある。この種の培土は、樹皮やパルプ
チップ等の所謂産業廃棄物を培土材として有効利用する
ことができ、またこの植物質培土材も比較的安価であ
る。
【0004】しかしながら、前述の如き従来の培土は、
依然として以下の欠点があった。すなわち、培土材の結
合(結合剤を用いた固結乾燥)に長い時間(例えば、1
〜3時間程度)が掛かり、量産が困難で結果的にコスト
高であった。また、完成した培土(すなわち,結合剤に
より固結され乾燥された培土材)は、硬質であるものの
割れたり欠け易く、このため運搬中に形が崩れたりし、
その取扱いが面倒で煩雑であった。また一方、実際の使
用に際しては、前記従来の培土を育苗のために灌水する
と、灌水前にも増して形が崩れ易くなる。このため、例
えば自動田植機の苗台にセットして田植えを実施しよう
としても、装置のフィンガー部分がうまく苗を掴み取る
ことができず、スムースな作業が困難となる場合もあっ
た。また何より、前述の如き従来の培土では、培土材自
体は比較的安価であるものの、親水性ウレタンプレポリ
マー等の結合剤が高価であり、結果的に全体としては依
然として高価であった。
【0005】そこで、割れたり崩れることがなく取扱い
が容易な育苗用培土、及びこの育苗用培土を安価でかつ
量産することができる培土製造装置を既に本出願人が提
案している(一例として、特願平10−184893
号)。
【0006】前記提案した育苗用培土は、基材としての
籾殻と結合剤としての芯鞘型繊維とを混合攪拌し、この
混合攪拌した籾殻及び芯鞘型繊維を加熱圧縮成形して得
られる。この育苗用培土は、屈曲性及び保水性に富んで
おり、割れたり欠け難く、運搬中に形が崩れることがな
く、その取扱いも容易になる。
【0007】また、このような育苗用培土を製造するた
めに前記提案した培土製造装置では、上下一対のベルト
コンベヤを備えている。この培土製造装置によれば、籾
殻と芯鞘型繊維とを攪拌混合した原料材が層状となり上
下一対のベルトコンベヤによって挟持されながら搬送さ
れ、この搬送の途中において加熱圧縮成形されて所謂マ
ット状の育苗用培土が得られる。したがって、一連の作
業を順次連続して自動的に実施することができ、大幅に
作業効率が向上し、前述の如き育苗用培土を安価でかつ
量産することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記培土製
造装置は、前述の如く一連の作業を順次連続して自動的
に実施して前述の如き育苗用培土を安価でかつ量産する
ことができるが、この培土製造装置に供給する原料材
は、培土製造装置に供給する時点で既に好適に(充分
に)混合攪拌されていなければならず、また、その混合
割合も設定された最適値(最適量)でなければならな
い。特に、籾殻と芯鞘型繊維とから成る原料材は、適切
に(充分に)混合攪拌しなければ、芯鞘型繊維が複雑で
細かい網状になって籾殻と絡み合った状態となり難く、
また、その混合割合が最適値(最適量)でなければ良好
な(良質な)籾殻成形物を得ることができない。
【0009】しかも、このような混合攪拌された原料材
は、培土製造装置の処理能力に対応した必要量(多量)
を効率良く準備しなければならない。
【0010】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、籾殻と芯鞘型繊維から成る原料材を、
適切かつ効率良く混合攪拌することができる原料材混合
攪拌装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の原
料材混合攪拌装置は、籾殻と芯鞘型繊維とを混合攪拌す
る原料材混合攪拌装置であって、上部が開口し前記上部
開口から投入された前記原料材を収容する本体と、前記
上部開口を閉鎖可能な蓋体と、前記本体内に収容された
前記原料材を攪拌する攪拌スクリューと、を有し、前記
攪拌スクリューの軸線に直交する支軸周りに上下反転可
能に設けられたホッパから構成されることを特徴として
いる。
【0012】ここで、請求項1記載の原料材混合攪拌装
置は、原料材として籾殻と芯鞘型繊維とを混合攪拌する
ものであり、さらに、この原料材を加熱圧縮成形するこ
とによって籾殻成形物(育苗用培土)が製造される。こ
の育苗用培土は、スポンジのように腰が強くて屈曲性及
び保水性に富んでおり、割れたり欠け難く、運搬中に形
が崩れることがない。また、育苗のために灌水しても形
が崩れることがなく、その取扱いも容易になる。
【0013】そこで、このような育苗用培土を製造する
ために、請求項1記載の原料材混合攪拌装置では、本体
と蓋体と攪拌スクリューとを有するホッパを備えてい
る。この原料材混合攪拌装置によれば、籾殻と芯鞘型繊
維とがホッパの本体の上部開口から投入されて本体内に
収容される。次いで、本体の上部開口が蓋体によって閉
鎖される。さらにこの状態で、攪拌スクリューが駆動す
ることにより、本体内に収容された前記各原料材が混合
攪拌される。
【0014】本体内に収容された前記各原料材が混合攪
拌された後には、ホッパが、攪拌スクリューの軸線に直
交する支軸周りに上下反転され、上部開口が下方へ向け
られる。ここで、本体の上部開口が蓋体によって開放さ
れ、本体内の混合攪拌された後の前記原料材が外部に排
出される。
【0015】このように、請求項1記載の原料材混合攪
拌装置では、籾殻と芯鞘型繊維から成る原料材を効率良
く混合攪拌することができ、しかも効率良く排出するこ
とができる。
【0016】請求項2に係る発明の原料材混合攪拌装置
は、請求項1記載の原料材混合攪拌装置において、前記
ホッパの本体に、前記本体内で混合攪拌されている前記
原料材に添加材水溶液を噴霧するノズルを設けたことを
特徴としている。
【0017】請求項2記載の原料材混合攪拌装置では、
本体内に収容され混合攪拌される原料材(籾殻と芯鞘型
繊維)のみならず、ホッパの本体に設けられたノズルか
ら添加材水溶液(例えば、肥料等の水溶液)が噴霧さ
れ、前記原料材と共に混合攪拌される。
【0018】ここで、粒状の添加材(例えば、粒状肥料
等)では、芯鞘型繊維で結合した籾殻成形物(育苗用培
土等)の中で偏在し、しかも、外部へ漏出する恐れがあ
る。これに対し、添加材(例えば、肥料等)の水溶液
は、混合攪拌中の原料材(籾殻及び芯鞘型繊維)に噴霧
することにより、籾殻の隅々まで満遍なく付着し、しか
も、外部へ漏出することもない。
【0019】請求項3に係る発明の原料材混合攪拌装置
は、所定量の籾殻と芯鞘型繊維とを混合攪拌する原料材
混合攪拌装置であって、上部が開口し前記上部開口から
投入された前記原料材を収容する本体と、前記上部開口
を閉鎖可能な蓋体と、前記本体内に収容された前記原料
材を攪拌する攪拌スクリューと、を有し、計量秤上に載
置され、かつ、前記攪拌スクリューの軸線に直交する支
軸周りに上下反転可能に設けられたホッパと、前記ホッ
パへ前記籾殻を搬送供給する籾殻供給手段と、前記ホッ
パへ前記芯鞘型繊維を搬送供給する繊維供給手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0020】ここで、請求項3記載の原料材混合攪拌装
置は、原料材として籾殻と芯鞘型繊維とを混合攪拌する
ものであり、さらに、この原料材を加熱圧縮成形するこ
とによって籾殻成形物(育苗用培土)が製造される。こ
の育苗用培土は、スポンジのように腰が強くて屈曲性及
び保水性に富んでおり、割れたり欠け難く、運搬中に形
が崩れることがない。また、育苗のために灌水しても形
が崩れることがなく、その取扱いも容易になる。
【0021】そこで、このような育苗用培土を製造する
ために、請求項3記載の原料材混合攪拌装置では、ホッ
パと籾殻供給手段、及び繊維供給手段を備えている。こ
の原料材混合攪拌装置によれば、籾殻供給手段及び繊維
供給手段によってそれぞれ籾殻と芯鞘型繊維とがホッパ
の本体の上部開口から投入されて本体内に収容される。
【0022】ここで、ホッパは、計量秤上に載置されて
いるため、籾殻と芯鞘型繊維との混合割合を所定量に適
切に設定することができる。
【0023】次いで、本体の上部開口が蓋体によって閉
鎖される。さらにこの状態で、攪拌スクリューが駆動す
ることにより、本体内に収容された前記原料材が混合攪
拌される。
【0024】本体内に収容された前記各原料材が混合攪
拌された後には、ホッパが、攪拌スクリューの軸線に直
交する支軸周りに上下反転され、上部開口が下方へ向け
られる。さらに、本体の上部開口が蓋体によって開放さ
れ、本体内の混合攪拌された後の前記原料材が外部に排
出される。
【0025】このように、請求項3記載の原料材混合攪
拌装置では、籾殻と芯鞘型繊維から成る原料材を適切に
計量して供給することができ、しかも、効率良く混合攪
拌しかつ効率良く排出することができる。
【0026】請求項4に係る発明の原料材混合攪拌装置
は、請求項3記載の原料材混合攪拌装置において、前記
繊維供給手段は、前記芯鞘型繊維を計量する計量秤を備
えることを特徴としている。
【0027】請求項4記載の原料材混合攪拌装置では、
原料材のうち芯鞘型繊維は、繊維供給手段の計量秤によ
って計量されて供給される。したがって、極軽量のこの
ような芯鞘型繊維を正確に計量して供給することがで
き、良好(良質)な籾殻成形物(育苗用培土)を製造す
ることができる。
【0028】請求項5に係る発明の原料材混合攪拌装置
は、請求項3または請求項4記載の原料材混合攪拌装置
において、流量計と電磁弁から成る流量制御装置を有
し、前記ホッパへ添加材水溶液を搬送供給する添加材供
給手段を備えることを特徴としている。
【0029】請求項5記載の原料材混合攪拌装置では、
本体内に収容され混合攪拌される原料材(籾殻と芯鞘型
繊維)のみならず、添加材供給手段によって添加材水溶
液(例えば、肥料等の水溶液)が搬送供給され、前記原
料材と共に混合攪拌される。
【0030】この場合、添加材水溶液は、流量計と電磁
弁から成る流量制御装置によって計量されて供給され
る。したがって、添加材を正確に計量して供給すること
ができ、良好(良質)な籾殻成形物(育苗用培土)を製
造することができる。
【0031】なお、前述した請求項1における芯鞘型繊
維としては、例えば、芯鞘型ポリエステル(ユニチカ
製)やビオノーレ(昭和高分子(株)製)を用いること
ができる。また、籾殻は、圧縮粉砕した籾殻を用いるこ
とが好ましい。
【0032】さらに、籾殻と芯鞘型繊維の混合割合とし
ては、例えば、籾殻が600gの場合に芯鞘型繊維を1
5gとすると良いが、この混合割合は、適宜変更可能で
ある。
【0033】また、他の添加材として、育苗用肥料や吸
水性を良くするための界面活性剤を併せて混合攪拌して
もよい。
【0034】なお、育苗用肥料としては、中期育成用肥
料(例えば、商標:ロングM100)、良質土壌菌繁殖
用剤(例えば、ゼオライト)、初期育成用肥料(例え
ば、硫加燐安)、健苗育成剤(例えば、商標:FT
E)、PH調整剤兼用の発芽抑制物質除去剤(例えば、
クエン酸)、等が含まれる。
【0035】さらに、籾殻と芯鞘型繊維、及び各育苗用
肥料の混合割合としては、例えば、籾殻が600gの場
合に、芯鞘型繊維を15g、中期育成用肥料を60g、
良質土壌菌繁殖用剤を6g、初期育成用肥料を7g、健
苗育成剤を0.36g、発芽抑制物質除去剤を1.2g
とすると良いが、この混合割合は適宜変更可能である。
【0036】
【発明の実施の形態】図3には本発明の実施の形態に係
る原料材混合攪拌装置20が適用されて製造された育苗
用培土10の外観斜視図が示されている。
【0037】この育苗用培土10は、培土基材としての
籾殻12と、結合剤としての芯鞘型繊維14、及び他の
添加材としての複数の育苗用肥料16を含んで構成され
ており、本実施の形態においては、例えば育苗箱に入る
ように、縦寸法28cm、横寸法58cm、厚さ寸法2
cmのマット形状に成形されている。ここで、以下に育
苗用培土10の各構成材の種類及び含有量の一例を示
す。
【0038】 籾殻 :600g 芯鞘型繊維(芯鞘型ポリエステル:ユニチカ製) : 15g 中期育成用肥料(商標:ロングM100) : 60g 良質土壌菌繁殖用剤(ゼオライト) : 6g 初期育成用肥料(硫加燐安) : 7g 健苗育成剤(商標:FTE) : 0.36g 発芽抑制物質除去剤(クエン酸) : 1.2g 前記の芯鞘型繊維14として用いた芯鞘型ポリエステル
(ユニチカ製)は、芯部14A及び鞘部14B(図4に
概略的に図示)によって構成されており、鞘部14Bは
110℃で軟化し、芯部14Aは250℃で軟化する。
また、芯鞘型繊維14としては、例えば、ビオノーレ
(昭和高分子(株)製)を用いることができる。この場
合には、鞘部14Bは90℃で軟化し、芯部14Aは1
15℃で軟化する。実際に使用される芯鞘型繊維14
は、短く裁断された状態のものであって、所定温度で加
熱されることにより鞘部14B同士が溶着し合い、複雑
で細かい網状になって籾殻12と絡み合うものである。
【0039】なお、前記籾殻12や芯鞘型繊維14及び
複数の育苗用肥料16の混合割合は、適宜変更可能であ
る。
【0040】次に、この育苗用培土10を製造するため
の本実施の形態に係る原料材混合攪拌装置20について
説明する。
【0041】図1には、原料材混合攪拌装置20の全体
構成が正面図にて示されている。
【0042】この原料材混合攪拌装置20は、傾斜した
状態で静止するホッパ22を備えている。図2に示す如
く、ホッパ22は、上部が開口した樽状の本体24を有
しており、その上部開口に蓋体26が取り付けられてい
る。この蓋体26は、エアシリンダ28によって傾斜方
向に作動されて本体24の傾斜方向上部の開口を閉鎖可
能にしてある。さらに、本体24内には攪拌スクリュー
30が設けられている。この攪拌スクリュー30は、シ
ャフト32周りに螺旋羽根34が固着された構成となっ
ており、回転することで本体24内に収容された前記各
原料材を下から上へ押し上げるようにして混合攪拌する
ことができるようになっている。
【0043】また、ホッパ22の本体24は、攪拌スク
リュー30のシャフト32に直交して設けられた支軸3
6によって支持フレーム38に上下反転可能に取り付け
られている。さらに、支軸36には反転モータ40が接
続されている。すなわち、ホッパ22の本体24は、反
転モータ40の駆動によって、支軸36周りに180度
回転して上下反転し、上部開口が下方へ向いた状態とす
ることができるように構成されている。
【0044】以上の構成のホッパ22は、支持フレーム
38が、計量秤としてのロードセル42上に載置されて
いる。したがって、ホッパ22(本体24)内に収容さ
れたえ前記原料材の収容量(重量)を計量し、各原料材
の混合割合を所定量に設定することができる構成であ
る。
【0045】また、ホッパ22(本体24)の直下に
は、支持フレーム38やロードセル42とは無関係に
(接触せず自立した状態で)、排出ベルトコンベヤ44
が配置されている。この排出ベルトコンベヤ44は、前
述の如くホッパ22の本体24が支軸36周りに回転し
て上下反転し、上部開口が下方へ向いた状態となった際
に、本体24内から落下する前記原料材を受け止めて、
所定個所へ搬送することができるようになっている。
【0046】一方、ホッパ22の側方には、籾殻供給手
段を構成する籾殻タンク46が配置されている。籾殻タ
ンク46は、前記培土基材としての籾殻12を収容して
いる。さらに、この籾殻タンク46は、籾殻供給手段を
構成するスクリューコンベヤ48によって、ホッパ22
の本体24の上部開口と接続されている。これにより、
籾殻タンク46内の籾殻12を、スクリューコンベヤ4
8によってホッパ22の本体24内へ順次供給すること
ができる。
【0047】また、ホッパ22の直上には、繊維供給手
段を構成する繊維タンク50が配置されている。繊維タ
ンク50は、前記結合剤としての芯鞘型繊維14を短く
裁断した状態で収容しており、下部開口にはベルトコン
ベヤ52を備えている。このベルトコンベヤ52は、計
量秤53付きのベルトコンベヤ54を介してホッパ22
の本体24の上部開口と接続されている。これにより、
繊維タンク50内の芯鞘型繊維14を、所定量に計量し
てホッパ22の本体24内へ順次供給することができ
る。
【0048】さらに、ホッパ22の側方には、添加材供
給手段を構成する水溶液タンク56が配置されている。
水溶液タンク56は、前記他の添加材としての複数の育
苗用肥料16の水溶液を収容している。この水溶液タン
ク56は、パイプ60を介してポンプ58、流量計62
及び電磁弁63に接続されており、さらに、電磁弁63
は、ホッパ22の本体24に取り付けられた噴霧ノズル
64に可撓性のパイプ61を介して接続されている。こ
れにより、水溶液タンク56内の育苗用肥料16の水溶
液を、所定量に計量してホッパ22の本体24内へ供給
することができる。
【0049】次に、本実施の形態の作用を前述した育苗
用培土10の製造手順と共に説明する。
【0050】前述の如き構成の原料材混合攪拌装置20
によれば、籾殻タンク46に収容された籾殻12がスク
リューコンベヤ48によってホッパ22の本体24内へ
順次供給される。また、繊維タンク50からは、収容さ
れた芯鞘型繊維14が、ベルトコンベヤ52及び計量秤
53付きのベルトコンベヤ54を介してホッパ22の本
体24内へ順次供給される。
【0051】ここで、ホッパ22は、その支持フレーム
38がロードセル42上に載置されているため、籾殻1
2の供給量を適切に設定することができる。また、芯鞘
型繊維14は計量秤53によって計量して供給されるた
め、極軽量のこのような芯鞘型繊維14を正確に計量し
て供給することができる。
【0052】次いで、エアシリンダ28が作動して本体
24の上部開口が蓋体26によって閉鎖される。さらに
この状態で、攪拌スクリュー30が駆動することによ
り、本体24内に収容された前記各原料材が混合攪拌さ
れる。その後、複数の育苗用肥料16の水溶液が水溶液
タンク56からポンプ58、流量計62及び電磁弁63
を介して送り込まれ、噴霧ノズル64からホッパ22の
本体24内へ供給され、混合攪拌されている原料材に噴
霧される。
【0053】ここで、育苗用肥料16の水溶液は、流量
計62によって計量されて供給されるため、この育苗用
肥料16の水溶液も正確に計量して供給することができ
る。なお、電磁弁63は流量計62からの信号によって
開閉制御される。
【0054】これにより、芯部14Aと鞘部14Bから
成る芯鞘型繊維14は、籾殻12及び各育苗用肥料16
の水溶液と共に攪拌混合されることにより、複雑で細か
い網状になって籾殻12と絡み合うと共に、育苗用肥料
16の水溶液が籾殻12の隅々まで満遍なく付着する。
【0055】次いで、本体24内に収容された前記各原
料材が混合攪拌された後には、反転モータ40が駆動し
てホッパ22の本体24が支軸36周りに180度上下
反転され、上部開口が下方へ向けられる。さらに、エア
シリンダ28の作動により蓋体26が移動されて本体2
4の上部開口が開放され、本体24内の混合攪拌された
後の前記原料材が上部開口から外部に排出される。さら
に、排出された原料材は、排出ベルトコンベヤ44によ
って受け止められて、所定個所へ搬送集積される。
【0056】このように、本実施の形態に係る原料材混
合攪拌装置20では、籾殻12と芯鞘型繊維14及び他
の育苗用肥料16の水溶液から成る原料材を、適切かつ
効率良く混合攪拌することができる。
【0057】以上により混合攪拌された原料材(籾殻1
2と芯鞘型繊維14及び育苗用肥料16)は、圧縮成形
装置によって、加熱されながら圧縮成形される。このよ
うにして加熱圧縮成形することで、芯鞘型繊維14の鞘
部14Bが軟化して溶着し合い、網状になって籾殻12
と絡み合う。さらに、加熱圧縮成形された原料材(籾殻
12と芯鞘型繊維14及び育苗用肥料16)は、直ちに
冷却圧縮成形される。これにより、芯鞘型繊維14の鞘
部14Bが網状になって籾殻12と絡み合った状態のま
まで固化され、所謂マット状の育苗用培土10が完成す
る。
【0058】このようにして完成した育苗用培土10
は、図4に模式的に示す如く、芯鞘型繊維14の鞘部1
4Bが軟化して溶着し合い、網状になって籾殻12と絡
み合い結合された状態に成形され、これにより、所謂ス
ポンジのような屈曲性及び保水性のある育苗用培土10
が得られる。
【0059】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る原料材混
合攪拌装置装置は、籾殻と芯鞘型繊維及び他の添加材か
ら成る原料材を、適切かつ効率良く混合攪拌することが
できるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る原料材混合攪拌装置
の全体構成を示す概略的な正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る原料材混合攪拌装置
のホッパの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る原料材混合攪拌装置
が適用されて製造された育苗用培土の外観斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態に係る原料材混合攪拌装置
が適用されて製造された育苗用培土における圧縮成形さ
れた後の芯鞘型繊維の状態を示す一部簡略化した模式図
である。
【符号の説明】
10 育苗用培土 12 籾殻 14 芯鞘型繊維 14A 芯部 14B 鞘部 16 育苗用肥料(添加材) 20 原料材供給装置 22 ホッパ 24 本体 26 蓋体 30 攪拌スクリュー 36 支軸 42 ロードセル(計量秤) 46 籾殻タンク(籾殻供給手段) 48 スクリューコンベヤ(籾殻供給手段) 50 繊維タンク(繊維供給手段) 52 ベルトコンベヤ(繊維供給手段) 53 計量秤(繊維供給手段) 54 ベルトコンベヤ(繊維供給手段) 56 水溶液タンク(添加材供給手段) 58 ポンプ(添加材供給手段) 62 流量計(添加材供給手段) 63 電磁弁(添加材供給手段) 64 噴霧ノズル(添加材供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 政広 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 Fターム(参考) 2B027 NC21 NC24 NC32 NC39 NC43 NC56 XA08 4G078 AA01 AB20 BA03 DA09 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾殻と芯鞘型繊維とを混合攪拌する原料
    材混合攪拌装置であって、 上部が開口し前記上部開口から投入された前記原料材を
    収容する本体と、前記上部開口を閉鎖可能な蓋体と、前
    記本体内に収容された前記原料材を攪拌する攪拌スクリ
    ューと、を有し、前記攪拌スクリューの軸線に直交する
    支軸周りに上下反転可能に設けられたホッパから構成さ
    れることを特徴とする原料材混合攪拌装置。
  2. 【請求項2】 前記ホッパの本体に、前記本体内で混合
    攪拌されている前記原料材に添加材水溶液を噴霧するノ
    ズルを設けたことを特徴とする請求項1記載の原料材混
    合攪拌装置。
  3. 【請求項3】 所定量の籾殻と芯鞘型繊維とを混合攪拌
    する原料材混合攪拌装置であって、 上部が開口し前記上部開口から投入された前記原料材を
    収容する本体と、前記上部開口を閉鎖可能な蓋体と、前
    記本体内に収容された前記原料材を攪拌する攪拌スクリ
    ューと、を有し、計量秤上に載置され、かつ、前記攪拌
    スクリューの軸線に直交する支軸周りに上下反転可能に
    設けられたホッパと、 前記ホッパへ前記籾殻を搬送供給する籾殻供給手段と、 前記ホッパへ前記芯鞘型繊維を搬送供給する繊維供給手
    段と、 を備えたことを特徴とする原料材混合攪拌装置。
  4. 【請求項4】 前記繊維供給手段は、前記芯鞘型繊維を
    計量する計量秤を備えることを特徴とする請求項3記載
    の原料材混合攪拌装置。
  5. 【請求項5】 流量計と電磁弁から成る流量制御装置を
    有し、前記ホッパへ添加材水溶液を搬送供給する添加材
    供給手段を備えることを特徴とする請求項3または請求
    項4記載の原料材混合攪拌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102756422A (zh) * 2012-07-06 2012-10-31 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 数控草炭营养块成型机
CN107896935A (zh) * 2017-11-20 2018-04-13 中国农业科学院农田灌溉研究所 水肥灌溉系统
CN115194943A (zh) * 2022-07-12 2022-10-18 中建幸福有限公司 建筑物立面用陶砾石材料及其生产工艺

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