JP2001016777A - ヒーティングカート用のノイズフィルター - Google Patents

ヒーティングカート用のノイズフィルター

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JP2001016777A
JP2001016777A JP11187184A JP18718499A JP2001016777A JP 2001016777 A JP2001016777 A JP 2001016777A JP 11187184 A JP11187184 A JP 11187184A JP 18718499 A JP18718499 A JP 18718499A JP 2001016777 A JP2001016777 A JP 2001016777A
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noise
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line
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Masanori Harashima
正徳 原島
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、ノイズリダクション効率・精度が向
上し、ノイズが確実に低減,吸収,除去され、EMI対
策の仕様規格を満足でき、第2に、しかもこれが簡単容
易に実現される、ヒーティングカート用のノイズフィル
ターを提案する。 【解決手段】 このノイズフィルターBは、ヒーター等
の電装品を備えたヒーティングカートの3層4線式の交
流電源回路Sに、介装される。そして、各線U,V,
W,Nに直列に介装されると共に各々専用の磁性体Mが
添設され、主に高周波数域のノイズを低減するコイルL
と、3線の電源線U,V,Wとニュートラル線N間に分
岐介装され、高周波数域のノイズを低減可能な抵抗R
と、3線の電源線U,V,Wとニュートラル線N間に分
岐介装され、中低周波数域のノイズを低減する第1コン
デンサーCXと、各線U,V,W,NとアースE間に分
岐介装され、中低周波数域のノイズを低減する第2コン
デンサーCYと、を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒーティングカー
ト用のノイズフィルターに関する。すなわち、電装品を
備えたサービス用のヒーティングカートにおいて、その
交流電源回路に介装されるノイズフィルターに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば航空機内における乗客への食事等
の提供サービスには、従来よりヒーティングカートが使
用されており、このヒーティングカートは、電装品とし
て例えばヒーターを、内部に多数備えている。そしてヒ
ーティングカートは、その交流電源回路が、コネクタを
介し機内搭載の電源側に接続され、もってヒーター等の
電装品に電力を供給するようになっている。この交流電
源回路は、ニュートラル線を含む3層4線式よりなる。
ところで、ヒーター等の電装品は、通電オン・オフ時、
例えば付設されたサーモスタットによる通電オン・オフ
時等に、過大な電流が流れ電圧が大きく上下しスパーク
の虞もある。そして、このように発生,混入した有害電
磁波たるノイズは、交流電源回路そして機内に搭載され
た電源を介し、機内の各種電気機器・装置に伝わって広
がり、その誤動作等を引き起こす危険がある。
【0003】そこで、航空機内における電磁波障害(E
MI)対策上、このようなヒーティングカートの交流電
源回路には、従来よりノイズフィルターが介装されてい
た。図3は、この種従来例のヒーティングカート用のノ
イズフィルターの回路図である。この図3に示したよう
に、この種従来例のノイズフィルターAは、交流電源回
路Sについて、抵抗R,第1コンデンサーCX,磁性体
M付のコイルL,第1コンデンサーCX,第2コンデン
サーCY等を、コネクタ側から電装品側へ向け、順に配
した構成よりなっていた。
【0004】抵抗Rおよび両第1コンデンサーCXは、
各々、交流電源回路Sの3線の電源線U,V,Wとニュ
ートラル線N間に、それぞれ分岐介装されていた。コイ
ルLは、交流電源回路Sの各線U,V,W,Nにそれぞ
れ直列に介装されると共に、この4個のコイルLが、1
個の磁性体Mを共有し、この共通の1個の磁性体Mに対
して順次巻かれていた。第2コンデンサーCYは、交流
電源回路Sの各線U,V,W,NとアースE間にそれぞ
れ分岐介装されていた。なお各々の定数は、抵抗Rが1
0MΩ,第1コンデンサーCXが0.22μF,コイル
Lが4mH,第2コンデンサーCYが4700pFとな
っていた。又、この種従来例のノイズフィルターAは、
ヒーティングカート上部の限られた電装設備用のスペー
ス内に配設されることに鑑み、スペース面も考慮しコン
パクト化されていた。すなわち、電装設備の収納スペー
スは限られており、もってノイズフィルターAも、交流
電源回路Sの各線U,V,W,Nについて、各々所定定
数の抵抗R,両第1コンデンサーCX,共通の磁性体M
に巻かれたコイルL,第2コンデンサーCY等を、付加
する構成が採用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。航空機
における電磁波障害(EMI)対策の仕様規格は、機内
の各種電気機器・装置の精密化・高度化に伴い、最近一
段と厳しくなってきている。これに対し、上述したこの
種従来例のノイズフィルターAは、ノイズリダクション
効率・精度が悪くノイズの低減が不確実であり、厳しく
なった仕様規格を満足できない虞が生じ、機内の各種電
気機器・装置の誤動作等の危険が指摘されていた。例え
ば、この種従来例のノイズフィルターAでは、有害電磁
波たるノイズの中心をなす高周波数域のノイズを低減す
るために、交流電源回路Sの電源線U,V,Wやニュー
トラル線Nに介装されたコイルLについて、ノイズリダ
クション効率・精度が悪い、という問題が指摘されてい
た。つまり、各線毎に個別に発生,混入した高周波数域
のノイズを、共通の1つの磁性体Mで逃がし,除去しよ
うとするので、高周波数域のノイズリダクション効率・
精度が悪かった。更に、このような交流電源回路Sの各
線U,V,W,NのコイルLうち、いずれか1線のコイ
ルLがノイズ低減に伴い加熱した際、その1線のコイル
Lに共通の磁性体Mを介して隣接位置する他の線用のコ
イルLも加熱されてしまい、結局、1線の加熱が他線に
も波及して悪影響を及ぼし、その分、他線の各周波数域
にわたるノイズリダクション効率・精度が低下してしま
う、という指摘もあった。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、交流電
源回路の各線に介装されるコイルについて、各々専用の
分割された磁性体を個別に添設すると共に、抵抗や第1
コンデンサーについて、数,位置,組み合わせ等を見直
した構成を採用したことにより、第1に、ノイズリダク
ション効率・精度が向上し、ノイズが確実に低減される
と共に、第2に、しかもこれが簡単容易に実現される、
ヒーティングカート用のノイズフィルターを提案するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。すなわ
ち、このヒーティングカート用のノイズフィルターは、
電装品を備えたサービス用のヒーティングカートにおい
て、その交流電源回路に介装される。該交流電源回路
は、コネクタを介し電源側に接続されると共に、該電装
品に電力を供給し、ニュートラル線を含む3層4線式よ
りなる。そして該ノイズフィルターは、次のコイル,抵
抗,第1コンデンサー,第2コンデンサー、等を有して
なる。すなわち、該交流電源回路の各線にそれぞれ直列
に介装され各々専用の磁性体が個別に添設された、主に
高周波数域のノイズを低減するコイルと、該交流電源回
路の3線の電源線とニュートラル線間にそれぞれ分岐介
装され、主に高周波数域のノイズを低減可能な抵抗と、
該交流電源回路の3線の電源線とニュートラル線間にそ
れぞれ分岐介装され、主に中低周波数域のノイズを低減
する第1コンデンサーと、該交流電源回路の各線とアー
ス間にそれぞれ分岐介装され、主に中低周波数域のノイ
ズを低減する第2コンデンサーと、を有してなることを
特徴とする。
【0008】このノイズフィルターは、このようになっ
ているので、次のようになる。このヒーティングカート
では、3層4線式の交流電源回路が、コネクタを介し電
源側に接続され、もってヒーター等の電装品に電力が供
給される。電装品では、サーモスタットによる通電オン
・オフ時等に、過大な電流が流れ電圧が大きく上下し、
ノイズが発生,混入し易いが、このノイズは、交流電源
回路に介装されたノイズフィルターにより、つまり次の
,,により、確実に低減,吸収,除去され、電源
側に伝わることはない。
【0009】まず、交流電源回路の各線にコイルを直
列に介装すると共に、専用の磁性体を添設してなる。そ
こで、各線に発生,混入したノイズ特に高周波数域のノ
イズは、コイルにて熱や磁力線に変換された後、対応し
た磁性体にて確実に逃がされ,除去されるので、ノイズ
リダクション効率・精度が向上する。又、同様に各線
のコイルに専用の磁性体を添設してなるので、いずれか
1線のコイルがノイズ低減に伴い加熱しても、磁性体を
介して、他線のコイルを加熱させることはない。もっ
て、1線の加熱が他線に波及して悪影響を及ぼすことは
なく、他線のノイズリダクション効率・精度は維持され
る。
【0010】更に、抵抗,第1コンデンサー,第2コ
ンデンサー等の数,位置,組み合わせ,定数、等を見直
してなる。そして3線の電源線とニュートラル線間に抵
抗を分岐介装したことにより、特に通電オフ時の高周波
数域のノイズを低減可能となる。又、3線の電源線とニ
ュートラル線間に、第1コンデンサーを分岐介装したこ
とにより、特に中低周波数域のノイズが低減される。
又、各線とアース間に第2コンデンサーを分岐介装した
ことによっても、中低周波数域のノイズが低減される。
これらにより、ノイズリダクション効率・精度が向上す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に基づいて詳
細に説明する。図1,図2は、本発明の実施の形態の説
明に供し、図1は回路図、図2は回路外観図である。図
4,図5は、ヒーティングカートの1例を示し、図4は
全体斜視図、図5の(1)図は平断面図、図5の(2)
図は要部の正断面図である。
【0012】まず、図4,図5により、ヒーティングカ
ート1について説明する。ヒーティングカート1は、例
えば航空機の機内や新幹線の車内等において、乗員が座
席の乗客に対し、食事の提供サービス等のサービスを提
供する際に、使用される。そしてヒーティングカート1
は、天板2,床板3,左右の側板4,背面のリヤ板5,
前面のドア6等を備えた箱状をなすと共に、床板3の四
隅下にキャスター7が付設されており、手で押して移動
される。天板2,床板3,側板4,リヤ板5,ドア6等
には、断熱材製のパネルが用いられており、これらが、
上下,左右,前後等に骨組として配されたアルミその他
の軽金属製のコーナー型材に、組み付けられている。な
お図示例によらず、背面のリヤ板5に代えてドア6が配
され、もって、前後にドア6を備えたタイプのヒーティ
ングカート1も可能である。図4中8は、床板3下に配
されたブレーキやレリーズ用のペタルである。
【0013】このようなヒーティングカート1の左右の
側板4内面には、ガイドレール9が、左右で高さレベル
を揃えて対向しつつ、上下多段に固設されている。そし
て、この左右のガイドレール9間には、それぞれ図5に
示した板状のトレイ10が、出し入れ自在な棚として保
持されており、このトレイ10上に、食品やその食器等
が載せられる。トレイ10には、図示のように部分的又
は全体的に、電装品たる面状のヒーター11が内装され
ており、もって載せられた食器そして食品等を加熱調理
する。トレイ10の側部には、接点端子12が付設され
ており、この接点端子12は、サーモスタット13やヒ
ーター11に接続されると共に、左右いずれかの各ガイ
ドレール9に添いつつ側板4内面に取付けられたパンタ
グラフ14の接点端子15に、圧接,接続可能となって
いる。そこで、各トレイ10のヒーター11は、このよ
うなサーモスタット13,接点端子12,接点端子1
5,パンタグラフ14,側板4内を通された配線,ノイ
ズフィルターB(A)、等々を介し、カート側コネクタ
16に接続されている。カート側コネクタ16は、ヒー
ティングカート1の天板2の前後端部付近に付設され、
もって、ヒーティングカート1のフロント側やリア側
(図示例では双方)に、位置している。
【0014】そしてヒーティングカート1は、例えば航
空機の機内に設けられたギャレー17の略箱状のコンパ
ートメント18に、収納可能となっており、このコンパ
ートメント18の天井に電源側コネクタ19が付設さ
れ、電源側コネクタ19は、機内に搭載された汎用の電
源(航空機のエンジンの駆動を利用したゼネレーター)
に接続されている。そこで、ヒーティングカート1がコ
ンパートメント18に収納され、電源側コネクタ19に
カート側コネクタ16が接続されることにより、ヒーテ
ィングカート1内のトレイ10のヒーター11に対し電
力が供給され、もってヒーター11が通電加熱され、ト
レイ10上の食品等が加熱調理される。ヒーティングカ
ート1は、以上説明したようになっている。
【0015】以下、図1,図2により、本発明のノイズ
フィルターBについて説明する。まず、上述したように
配線されるヒーティングカート1の交流電源回路Sは、
カート側コネクタ16や電源側コネクタ19を介し電源
に接続されると共に、ヒーター11等の電装品に電力を
供給し、ニュートラル線を含む3層4線式よりなる。す
なわち、機内では115Vで400Hzの3層交流電源
が用いられており、機内の交流電源用の回路は3層4線
式よりなる。もって、ヒーティングカート1側の電源配
線たる交流電源回路Sも、3層4線式よりなり、その一
端側にカート側コネクタ16が配され(図4を参照)、
他端側に各接点端子15が配されており(図5を参
照)、対応する各接点端子12を介し、各ヒーター11
等の電装品に電力を供給するようになっている。ヒータ
ー11の消費電力は、例えば3.15kWよりなる。そ
して交流電源回路Sは、3線の電源線U,V,Wと、こ
の間に生じた負荷バランスを調整,保持するニュートラ
ル線Nと、を有してなる。勿論、前述したカート側コネ
クタ16,電源側コネクタ19,接点端子12,接点端
子15等々も、このような3層4線式に対応した構成よ
りなり、例えば所定複数個のピン端子等を備えてなる。
【0016】ノイズフィルターBは、このようにヒータ
ー11等の電装品を備えたサービス用のヒーティングカ
ート1において、その交流電源回路Sに介装される。
又、このノイズフィルターBは、カート側コネクタ16
に隣接位置すると共に、ヒーティングカート1上部の極
く限られたスペース空間を利用し、スイッチ,表示ラン
プ,ヒューズ,各種コネクタ等と共にユニット化され
て、収納されている。そしてノイズフィルターBは、次
の磁性体M付のコイルL,抵抗R,第1コンデンサーC
X,第2コンデンサーCY、等を備えてなる。
【0017】まず、コイルLについて述べる。コイルL
は、交流電源回路Sの各線U,V,W,Nに、それぞれ
直列に介装されると共に、各々専用の磁性体Mが個別に
添設されており、主に高周波数域のノイズを低減する。
すなわちコイルLは、交流電源回路Sの3線の電源線
U,V,Wやニュートラル線Nに対し、それぞれ直列に
介装されている。そして、4個の各コイルLについて、
それぞれ専用の磁性体Mが添設されており、4個の磁性
体Mは、相互に別体構成よりなっている。添設形態とし
て図示例では、略環状の磁性体Mに対し、コイルLが巻
かれる形態が採用されている。そしてコイルLは、主に
数100MHz以上の高周波数域の有害電磁波たるノイ
ズを、熱や磁力線に変換し、磁性体Mは、これを流して
逃がすことにより除去する。コイルLの定数は、140
μH又は170μHであり、前述した図3のこの種従来
例のノイズフィルターAにおける4mHに比し、大きく
低減されている。コイルLは、このようになっている。
【0018】次に、抵抗Rについて述べる。抵抗Rは、
交流電源回路Sの3線の電源線U,V,Wとニュートラ
ル線N間に、それぞれ分岐介装されており、主に高周波
数域のノイズを低減可能である。すなわち抵抗Rは、電
源線Uとニュートラル線N間、電源線Vとニュートラル
線N間、電源線Wとニュートラル線N間に、それぞれ介
装接続されている。そして抵抗Rは、通電オフ時におい
て直ちに電圧を無くし、もって効果は比較的小さいもの
の、数100MHz以上の高周波数域のノイズを低減す
る。抵抗Rの定数は10MΩである。抵抗Rは、このよ
うになっている。
【0019】次に、第1コンデンサーCXについて述べ
る。第1コンデンサーCXは、交流電源回路Sの3線の
電源線U,V,Wとニュートラル線N間に、それぞれ分
岐介装されており、主に中低周波数域のノイズを低減す
る。すなわち第1コンデンサーCXは、電源線Uとニュ
ートラル線N間、電源線Vとニュートラル線N間、電源
線Wとニュートラル線N間に、それぞれ介装接続されて
いる。そして第1コンデンサーCXは、主に0.1MH
zから数100MHzまでの中低周波数域、特に0.1
MHzから1MHz付近の低周波数域のノイズを、その
静電作用に基づき低減,吸収,除去する。この第1コン
デンサーCXは、3個1組で用いられており、前述した
図3のこの種従来例のノイズフィルターAでは6個2組
用いられていたのに比し、半減されている。そして、第
1コンデンサーCXの定数は0.47μFであり、前述
した図3のこの種従来例の0.22μFに比し、倍近い
値に変更されている。第1コンデンサーCXは、このよ
うになっている。
【0020】次に、第2コンデンサーCYについて述べ
る。第2コンデンサーCYは、交流電源回路Sの各線
U,V,W,Nと筺体のアースE間に、それぞれ分岐介
装されており、主に中低周波数域のノイズを低減する。
すなわち第2コンデンサーCYは、電源線UとアースE
間、電源線VとアースE間、電源線WとアースE間、ニ
ュートラル線NとアースE間に、それぞれ介装接続され
ている。そして第2コンデンサーCYは、主に10MH
zから数100MHzの中低周波数域、特に数10MH
z付近のノイズを、その静電作用に基づき低減,吸収,
除去する。第2コンデンサーCYの定数は、4700p
Fである。第2コンデンサーCYは、このようになって
いる。
【0021】このノイズフィルターBは、このようなコ
イルL,抵抗R,第1コンデンサーCX,第2コンデン
サーCYを、それぞれ1組ずつ備えてなり、図示例で
は、これらがカート側コネクタ16(上流)側から順に
配されている。なお、このような図示例によらず、異な
る順序にて配することも可能であり、例えば、抵抗Rや
第1コンデンサーCXを、コイルLよりカート側コネク
タ16(上流)側に配するようにしてもよい。ところ
で、同じく中低周波数域のノイズを低減する第1コンデ
ンサーCXと第2コンデンサーCYとを、併用した理由
については次のとおり。まず、前述したように両者の主
なノイズ低減の周波数域が若干相違すると共に、ノイズ
の入り方によっては、ニュートラル線Nにつないでおい
た方が効果的に低減する場合と、アースEしておいた方
がより効果的に低減する場合とがあり、更に、ニュート
ラル線Nを利用した低減の方が、アースEを利用した低
減よりより安定的である、等々の理由による。図2中2
0は、筺体たるケースである。ノイズフィルターBは、
以上説明したようになっている。
【0022】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで、以下のようになる。このヒーティングカ
ート1では、3層4線式の交流電源回路Sが、カート側
コネクタ16や電源側コネクタ19を介し、電源側に接
続され、もってヒーター11等の電装品に対し電力が供
給される(図4を参照)。そして、このような電力供給
に際し、ヒーター11等の電装品では、通電オン・オフ
時、例えば付設されたサーモスタット13による通電オ
ン・オフ時等に、過大な電流が流れ電圧が大きく上下し
スパークの虞もあり、もって有害電磁波たるノイズが発
生し易い(図5を参照)。さてそこで、このヒーティン
グカート1用のノイズフィルターBによると、次の第
1,第2のようになる。
【0023】第1に、このように発生,混入したノイズ
は、交流電源回路Sに介装されたノイズフィルターBに
より、つまり次の,,により、確実に低減,吸
収,除去され、カート側コネクタ16や電源側コネクタ
19を介し、電源側に伝わることは防止される。
【0024】すなわち、まず、このノイズフィルター
Bでは、交流電源回路Sの各線U,V,W,Nについ
て、まず定数140μH又は170μHのコイルLを、
それぞれ直列に介装すると共に、各コイルLについて、
各々専用の磁性体Mを別個に添設してなる。そこで、各
線U,V,W,Nに発生,混入したノイズ特に高周波数
域のノイズは、それぞれのコイルLにて熱や磁力線に変
換された後、それぞれ個別に対応する磁性体Mにて、確
実に逃がされ,除去される。このように、各線U,V,
W,Nのノイズは、それぞれのコイルLと磁性体Mによ
り、完全に個別に処理されるので、ノイズリダクション
効果・精度特に高周波数域でのノイズリダクション効果
・精度が向上する。
【0025】又、同様にこのノイズフィルターBで
は、交流電源回路Sの各線U,V,W,NのコイルL
に、各々専用の磁性体Mを添設してなる。そこで、いず
れか1線例えば電源線UのコイルLが、ノイズ低減に伴
い加熱しても、その電源線UのコイルLや磁性体Mと、
他線例えば電源線V,Wやニュートラル線NのコイルL
や磁性体Mとは、隣接位置することなく、各々が別個独
立した位置関係にあるので、電源線V,Wやニュートラ
ル線NのコイルLを加熱させるようなことはない。もっ
て、1線例えば電源線Uの加熱が、特に磁性体Mを介し
て、他線例えば電源線V,Wやニュートラル線Nに波及
して、悪影響を及ぼすことは回避され、他線について、
各周波数域にわたるノイズリダクション効率・精度は維
持される。
【0026】更に、このノイズフィルターBでは、抵
抗R,第1コンデンサーCX,第2コンデンサーCY等
の数,位置,組み合わせ,定数、等を見直してなる。す
なわち交流電源回路Sについて、前述したコイルLの次
の段階として3線の電源線U,V,Wとニュートラル線
N間に、定数10MΩの抵抗Rをそれぞれ分岐介装した
ことにより、通電オフ時に高周波数域のノイズを付加的
に低減可能となる。そして、このような抵抗Rの次に、
交流電源回路Sの3線の電源線U,V,Wとニュートラ
ル線N間に、定数0.47μVの第1コンデンサーCX
をそれぞれ分岐介装したことにより、ノイズ特に中低周
波数域のノイズが低減される。そして更に、このような
第1コンデンサーCXの次に、交流電源回路Sの各線
U,V,W,NとアースE間に、定数4700pFの第
2コンデンサーCYをそれぞれ分岐介装したことによ
り、ノイズ特に中低周波数域のノイズが低減される。こ
のような抵抗R,第1コンデンサーCX,第2コンデン
サーCY等により、各周波域にわたり、ノイズリダクシ
ョン効率・精度が向上する。
【0027】さて、このような,,により、ヒー
ター11等の電装品に起因して発生,混入したノイズ
は、確実に低減,吸収,除去される。つまり、このノイ
ズフィルターBは、第1に、ノイズリダクション効果・
精度に優れ、交流電源回路Sのノイズは低減,吸収,除
去され、電源側に伝わるようなことはない。
【0028】第2に、このノイズフィルターBは、交流
電源回路Sの各線U,V,W,NのコイルLに、各々専
用の磁性体Mを個別に添設すると共に、抵抗R,第1コ
ンデンサーCX,第2コンデンサーCY等について、
数,位置,組み合わせ,定数等を見直した構成よりな
る。つまり、このノイズフィルターBは、このように効
率化されると共に簡単な構成よりなる。しかも、このノ
イズフィルターBは、コンパクトな構成よりなる。すな
わち、既にコンパクト化されていた図3の前述したこの
種従来例のノイズフィルターAに準じた全体大きさより
なると共に、この種従来例のノイズフィルターAでは6
個2組用いられていた第1コンデンサーCXを3個1組
と減らし、代わりにその分のスペースに、各線U,V,
W,NのコイルL用の磁性体Mを計4個配設してなる。
もって、このノイズフィルターBも、ヒーティングカー
ト1の上部の限られたスペース空間に、コンパクトに収
納される。
【0029】ところで、このヒーティングカート1にお
いては、このようにヒーター11等の電装品に起因して
発生,混入した有害電磁波たるノイズが、交流電源回路
S等を介して機内に搭載された電源側に伝わること、そ
して電源を介して機内の各種電気機器・装置に伝わり悪
影響を及ぼすことは、ノイズフィルターBにより防止さ
れる。これに対し、ヒーター11等の電装品に起因して
発生したノイズが、無線有害電磁波として大気・空気中
に放出されて、外部の機内の各種電気機器・装置に伝わ
って悪影響を及ぼすことは、ヒーティングカート1の天
板2,床板3,側板4,リヤ板5,ドア6等を、金属板
等を介装した電磁シールド構造としておくことにより、
防止される。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るヒーティングカート用のノ
イズフィルターは、以上説明したように、交流電源回路
の各線に介装されるコイルについて、各々専用の磁性体
を個別に添設すると共に、抵抗や第1コンデンサーにつ
いて、数,位置,組み合わせ等を見直した構成を採用し
たことにより、次の効果を発揮する。
【0031】第1に、ノイズリダクション効率・精度が
向上し、ノイズが確実に低減,吸収,除去される。すな
わち、まず、このヒーティングカート用のノイズフィ
ルターでは、交流電源回路の各線に介装されたコイル
に、各々専用の磁性体を添設してなるので、まず、各磁
性体が、各線毎の特に高周波数域のノイズに個別に対応
して、ノイズを逃がし,除去するので、特に高周波数域
のノイズリダクション効率・精度が向上する。つまり、
各線のコイルを共通の1つの磁性体に巻いていた前述し
たこの種従来例に比し、高周波数域のノイズリダクショ
ン効率・精度が向上する。又、交流電源回路の各線の
コイルのうち、いずれか1線のコイルがノイズ低減に伴
い加熱しても、その加熱が他線に波及し悪影響を及ぼす
ことがなく、他線の各周波数域にわたるノイズリダクシ
ョン効率・精度は維持される。つまり、前述したこの種
従来例のように、共通の磁性体を介して、1線の加熱が
他線に波及して悪影響を及ぼすこともない。更に、抵
抗,第1コンデンサー,第2コンデンサー等の数,位
置,組み合わせ,定数等を見直し、効率的に配したこと
もあり、電装品において発生,混入したノイズは、この
ノイズフィルターにより、確実に低減,吸収,除去され
るようになる。
【0032】これら,,により、このヒーティン
グカート用のノイズフィルターは、航空機における電磁
波障害(EMI)対策の厳しくなった仕様規格を、十分
に満足できるようになり、この種従来例において指摘さ
れていた不安は解消される。そして、電装品にて発生し
た有害電磁波たるノイズが、交流電源回路そして機内に
搭載された電源を介し、機内の各種電気機器・装置に伝
わって広がる虞もなく、その誤作動等の危険は解消され
る。そこで、このノイズフィルターを備えたヒーティン
グカートは、航空機内における乗客への食事等の提供サ
ービス用のみならず、例えば、精密化・高度化が進む医
療用の各種電気機器・装置が多数存在すると共に共通の
電源にて使用される病院内、その他同様な条件の施設や
場所においても、患者その他への各種サービス提供用と
して、危険なく安心して広く使用することができる。
【0033】第2に、しかもこれは、簡単容易に実現さ
れる。すなわち、このヒーティングカート用のノイズフ
ィルターは、交流電源回路の各線のコイルに、各々専用
の分割された磁性体を添設すると共に、抵抗,第1コン
デンサー,第2コンデンサー等の数,位置,組み合わ
せ,定数等を見直して、効率的に配した、簡単な構成よ
りなる。そして、ヒーティングカートの電装設備用の限
られたスペース空間内にも、前述したこの種従来例と同
様、コンパクトに収納される。もって、このノイズフィ
ルターにあっては、コンパクトで簡単な構成により、上
述した第1の点が容易に実現される。このように、この
種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の
発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒーティングカート用のノイズフ
ィルターについて、発明の実施の形態の説明に供する回
路図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する回路外観図
である。
【図3】この種従来例のヒーティングカート用のノイズ
フィルターの回路図である。
【図4】ヒーティングカートの1例の全体斜視図であ
る。
【図5】同ヒーティングカートの1例を示し、(1)図
は平断面図、(2)図は要部の正断面図である。
【符号の説明】
1 ヒーティングカート 11 ヒーター(電装品) 16 カート側コネクタ 19 電源側コネクタ B ノイズフィルター L コイル M 磁性体 N ニュートラル線 R 抵抗 S 交流電源回路 U 電源線 V 電源線 W 電源線 CX 第1コンデンサー CY 第2コンデンサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電装品を備えたサービス用のヒーティン
    グカートにおいて、その交流電源回路に介装されるノイ
    ズフィルターであって、該交流電源回路は、コネクタを
    介し電源側に接続されると共に該電装品に電力を供給
    し、ニュートラル線を含む3層4線式よりなり、該ノイ
    ズフィルターは、 該交流電源回路の各線にそれぞれ直列に介装され、各々
    専用の磁性体が個別に添設された、主に高周波数域のノ
    イズを低減するコイルと、 該交流電源回路の3線の電源線とニュートラル線間にそ
    れぞれ分岐介装され、主に高周波数域のノイズを低減可
    能な抵抗と、 該交流電源回路の3線の電源線とニュートラル線間にそ
    れぞれ分岐介装され、主に中低周波数域のノイズを低減
    する第1コンデンサーと、 該交流電源回路の各線とアース間にそれぞれ分岐介装さ
    れ、主に中低周波数域のノイズを低減する第2コンデン
    サーと、 を有してなること、を特徴とするヒーティングカート用
    のノイズフィルター。
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