JP2001016031A - アンテナ装置及び携帯無線機 - Google Patents

アンテナ装置及び携帯無線機

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JP2001016031A
JP2001016031A JP11182519A JP18251999A JP2001016031A JP 2001016031 A JP2001016031 A JP 2001016031A JP 11182519 A JP11182519 A JP 11182519A JP 18251999 A JP18251999 A JP 18251999A JP 2001016031 A JP2001016031 A JP 2001016031A
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JP
Japan
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antenna
rod
normal mode
mode helical
helical
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JP11182519A
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English (en)
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Hirochika Ito
博規 伊藤
Yuichiro Saito
裕一郎 斉藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、地上の通信対象だけではなく他の通
信対象との間でも通信できるようにする。 【解決手段】本発明は、地上の通信対象に対するほぼ水
平方向の指向性を有する水平方向アンテナ部と、当該水
平方向アンテナ部の中心軸と同一方向の所定位置に配置
され、水平方向に対してほぼ垂直方向の指向性を有する
垂直方向アンテナ部とを設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナ装置及び携
帯無線機に関し、例えば小型の携帯無線機に適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯性を向上させるために携帯無
線機の小型及び軽量化が進んでいる。これに伴ってアン
テナ装置についても小型化が求められており、携帯時に
はアンテナ部分を収納し得、通話時には本体からアンテ
ナ部分を引き出して使用し得る形式のホイップアンテナ
が盛んに開発されている。
【0003】ここで、このようなホイップアンテナ形式
のアンテナ装置の従来例を分離型アンテナ装置、一体型
アンテナ装置及びヘリカル固定型アンテナ装置の3パタ
ーンに分けてそれぞれ説明する。
【0004】図9及び図10において、1は全体として
分離型アンテナ装置3を用いた携帯無線機を示してお
り、図9では分離型アンテナ装置3のアンテナ部分を引
き出した状態を、図10では分離型アンテナ装置3のア
ンテナ部分を収納した状態を表示している。但し、ここ
では携帯無線機1の全体図についは省略し、分離型アン
テナ装置3の近傍部分のみを説明する。
【0005】携帯無線機1の筐体2は非金属材料で構成
されており、その内部には給電及びインピーダンスマッ
チングを行う送受信回路4及びその他種々の回路を実装
した回路基板(図示せず)が収納されており、送受信回
路4によって所定の信号形式でなる送信信号の生成及び
アンテナ部分で受信した受信信号の復調を行うと共に、
送受信回路4からの特性インピーダンスと分離型アンテ
ナ装置3の入力インピーダンスとを整合する。
【0006】この分離型アンテナ装置3においては、導
電性のストッパ止金具6が筐体2に組み込まれており、
ストッパ止金具6に断面ほぼ凸形状に形成された導電性
の金属性材料でなるアンテナ引出時ストッパ金具7をね
じ込むことによって筐体2に取り付けられると共に、導
電性のバネ等で構成されたアンテナ給電部5を介して回
路基板に設けられた送受信回路4とストッパ止金具6と
が電気的に接続されている。
【0007】分離型アンテナ装置3は、導体が直線状に
形成された棒状のロッドアンテナ8及び導体が螺旋状に
形成されたヘリカルアンテナ9の2つのアンテナ部分か
ら構成されており、矢印a方向すなわち筐体2内外を上
下自在に摺動し得るようになされている。
【0008】ヘリカルアンテナ9は、導電性の金属性材
料でなるアンテナ収納時ストッパ金具10に電気的かつ
機械的に接続されており、当該アンテナ収納時ストッパ
金具10の下部に設けられた非導電性の非金属性材料で
なるアンテナ接続部11を介してロッドアンテナ8と機
械的に接続されている。
【0009】アンテナ引出時、ロッドアンテナ8の下部
にかしめて固定されたアンテナ引出時ストッパ金具7と
ストッパ止金具6とが電気的かつ機械的に接続され、送
受信回路4からアンテナ給電部5を介して給電されるこ
とによりロッドアンテナ8がアンテナとして動作する。
【0010】このときヘリカルアンテナ9は、ストッパ
止金具6の上方に位置すると共にアンテナ接続部11に
よってストッパ止金具6と電気的に分離されることによ
り、アンテナとして動作しないようになされている。
【0011】ここでアンテナ引出時ストッパ金具7は、
アンテナ引出時にストッパ止金具6とロッドアンテナ8
とを電気的に接続する他、分離型アンテナ装置3が筐体
2から外部へ引き抜かれてしまうことを防止するストッ
パの役割を果たしている。
【0012】アンテナ収納時、アンテナ収納時ストッパ
金具10とストッパ止金具6とが電気的かつ機械的に接
続され、送受信回路4からアンテナ給電部5を介して給
電されることによりヘリカルアンテナ9がアンテナとし
て動作する。
【0013】このときロッドアンテナ8は、ストッパ止
金具6の下方に位置すると共にアンテナ接続部11によ
ってストッパ止金具6と電気的に分離されることによ
り、アンテナとして動作しないようになされている。
【0014】ここでアンテナ収納時ストッパ金具10
は、アンテナ収納時にストッパ止金具6とヘリカルアン
テナ9とを電気的に接続する他、分離型アンテナ装置3
が筐体2の内部へ落下してしまうことを防止するストッ
パの役割を果たしている。
【0015】さらにロッドアンテナ8及びヘリカルアン
テナ9には、非導電性のアンテナカバー8A及び9Aが
被覆されており、当該アンテナカバー8A及び9Aによ
ってアンテナ部分が直接人体に接触しないようになされ
ている。またヘリカルアンテナ9のアンテナカバー9A
は、アンテナ引出時のつまみの役割も果たしている。
【0016】実際上、携帯無線機1はアンテナ引出時に
送受信回路4で生成された送信信号をアンテナ給電部
5、ストッパ止金具6及びアンテナ引出時ストッパ金具
7を介して分離型アンテナ装置3のロッドアンテナ8へ
給電し、これによりロッドアンテナ8を介して送信信号
を地上の基地局(図示せず)へ送信する。
【0017】また携帯無線機1は、アンテナ引出時に地
上の基地局から分離型アンテナ装置3のロッドアンテナ
8で受信した受信信号をアンテナ引出時ストッパ金具
7、ストッパ止金具6及びアンテナ給電部5を介して送
受信回路4へ給電し、当該送受信回路4によって受信信
号を復調する。
【0018】このとき分離型アンテナ装置3のロッドア
ンテナ8は、回路基板の接地導体及びシールドケース
(図示せず)をグランドとするモノポールアンテナとし
て動作する。すなわち図11に示すように、ロッドアン
テナ8はアンテナ素子の回りにドーナツ状の放射特性を
有し、その電界方向はアンテナ素子と平行であるので、
電界が垂直で水平面(xy平面)内ほぼ無指向性のモノ
ポールアンテナとして動作する。
【0019】これに対して携帯無線機1は、アンテナ収
納時に送受信回路4で生成した送信信号をアンテナ給電
部5、ストッパ止金具6及びアンテナ収納時ストッパ金
具10を介してヘリカルアンテナ9へ給電し、これによ
りヘリカルアンテナ9を介して送信信号を地上の基地局
(図示せず)へ送信する。
【0020】また携帯無線機1は、アンテナ収納時に地
上の基地局から分離型アンテナ装置3のヘリカルアンテ
ナ9で受信した受信信号をアンテナ収納時ストッパ金具
10、ストッパ止金具6及びアンテナ給電部5を介して
送受信回路4へ給電し、当該送受信回路4によって受信
信号を復調する。
【0021】このとき分離型アンテナ装置3のヘリカル
アンテナ9は、回路基板の接地導体及びシールドケース
(図示せず)をグランドとする水平面内ほぼ無指向性の
ノーマルモードヘリカルアンテナとして動作し、ロッド
アンテナ8の放射特性(図11)と同様になる。
【0022】このように携帯無線機1の分離型アンテナ
装置3では、アンテナ引出時(図9)にはロッドアンテ
ナ8だけが水平面内ほぼ無指向性のモノポールアンテナ
として動作し、アンテナ収納時(図10)にはヘリカル
アンテナ9だけがノーマルモードヘリカルアンテナとし
て動作するようになされた伸縮式のアンテナであり、ロ
ッドアンテナ8とヘリカルアンテナ9とが電気的に分離
されていることに特徴がある。
【0023】すなわち分離型アンテナ装置3は、ロッド
アンテナ8とヘリカルアンテナ9とが互いに干渉しない
インピーダンス特性を得るようになされており、これに
よりアンテナ収納時及びアンテナ引出時においても良好
なアンテナ特性を得ることができる。
【0024】図9及び図10との対応部分に同一符号を
付して示す図12及び図13において、21は全体とし
て一体型アンテナ装置22を用いた携帯無線機を示して
おり、図12では一体型アンテナ装置22のアンテナ部
分を引き出した状態を、図13では一体型アンテナ装置
22のアンテナ部分を収納した状態を表示している。但
し、ここでも携帯無線機21の全体図についは省略し、
一体型アンテナ装置22の近傍部分のみを説明する。
【0025】この場合の一体型アンテナ装置22は、ヘ
リカルアンテナ9と導電性の金属性材料でなるアンテナ
収納時ストッパ金具23とが電気的かつ機械的に接続さ
れると共に、当該アンテナ収納時ストッパ金具23とロ
ッドアンテナ8の上端部とが電気的かつ機械的に接続さ
れることにより、ロッドアンテナ8とヘリカルアンテナ
9とがアンテナ収納時ストッパ金具23を介して電気的
に接続されている。
【0026】従って携帯無線機21は、アンテナ引出時
に送受信回路4で生成した送信信号をアンテナ給電部
5、ストッパ止金具6及びアンテナ引出時ストッパ金具
7を介して一体型アンテナ装置22のロッドアンテナ8
へ給電すると共に、当該ロッドアンテナ8からアンテナ
収納時ストッパ金具23を介してヘリカルアンテナ9へ
給電し、これによりロッドアンテナ8及びヘリカルアン
テナ9を介して送信信号を地上の基地局(図示せず)へ
送信する。
【0027】また携帯無線機21は、アンテナ引出時に
地上の基地局から一体型アンテナ装置22のロッドアン
テナ8及びヘリカルアンテナ9で受信した受信信号をア
ンテナ引出時ストッパ金具7、ストッパ止金具6及びア
ンテナ給電部5を介して送受信回路4へ給電し、当該送
受信回路4によって受信信号を復調する。
【0028】このとき一体型アンテナ装置22のロッド
アンテナ8及びヘリカルアンテナ9は、回路基板の接地
導体及びシールドケース(図示せず)をグランドとする
水平面内ほぼ無指向性の複合アンテナとして動作する。
【0029】これに対して携帯無線機21は、アンテナ
収納時に送受信回路4で生成した送信信号をアンテナ給
電部5、ストッパ止金具6及びアンテナ収納時ストッパ
金具23を介してヘリカルアンテナ9へのみ給電し、こ
れによりヘリカルアンテナ9を介して送信信号を地上の
基地局(図示せず)へ送信する。
【0030】また携帯無線機21は、アンテナ収納時に
地上の基地局から一体型アンテナ装置22のヘリカルア
ンテナ9で受信した受信信号をアンテナ収納時ストッパ
金具23、ストッパ止金具6及びアンテナ給電部5を介
して送受信回路4へ給電し、当該送受信回路4によって
受信信号を復調する。
【0031】このとき一体型アンテナ装置22のヘリカ
ルアンテナ9は、アンテナ特性が最も良好になるように
電気長が波長λに対してλ/4に設定されていると共
に、回路基板の接地導体及びシールドケース(図示せ
ず)をグランドとする水平面内ほぼ無指向性のノーマル
モードヘリカルアンテナとして動作する。
【0032】一方で一体型アンテナ装置22は、ロッド
アンテナ8の電気長が波長λに対してλ/2に設定され
ており、当該ロッドアンテナ8の下端部が接地されるこ
となく開放されていることにより、ロッドアンテナ8の
上端部でのインピーダンスが非常に高くなってアンテナ
収納時ストッパ金具23からロッドアンテナ8へ電流が
流れ込まなくなるので、この結果ロッドアンテナ8がア
ンテナとして動作しなくなる。
【0033】このように携帯無線機21の一体型アンテ
ナ装置22では、アンテナ引出時(図12)にはロッド
アンテナ8及びヘリカルアンテナ9によって水平面内ほ
ぼ無指向性の複合アンテナとして動作し、アンテナ収納
時(図13)にはヘリカルアンテナ9だけがノーマルモ
ードヘリカルアンテナとして動作するようになされた伸
縮式のアンテナであり、ロッドアンテナ8とヘリカルア
ンテナ9とが電気的に接続されていることに特徴があ
る。
【0034】すなわち一体型アンテナ装置22は、アン
テナ引出時にはロッドアンテナ8及びヘリカルアンテナ
9による複合アンテナとして動作し、アンテナ収納時に
はロッドアンテナ8とヘリカルアンテナ9とが互いに干
渉し合うことなく当該ヘリカルアンテナ9だけがノーマ
ルモードヘリカルアンテナとして動作することにより、
アンテナ引出時には複合アンテナとして基地局からの電
波を効率良く受信し得るようになされている。
【0035】図9及び図10との対応部分に同一符号を
付して示す図14及び図15において、31は全体とし
てヘリカル固定型アンテナ装置32を用いた携帯無線機
を示しており、図14ではヘリカル固定型アンテナ装置
32のアンテナ部分を引き出した状態を、図15ではヘ
リカル固定型アンテナ装置32のアンテナ部分を収納し
た状態を表示している。但し、ここでも携帯無線機31
の全体図についは省略し、ヘリカル固定型アンテナ装置
32の近傍部分のみを説明する。
【0036】このヘリカル固定型アンテナ装置32にお
いては、導電性の金属性材料でなるストッパ止金具33
が筐体2に組み込まれており、ストッパ止金具33にア
ンテナ引出時ストッパ金具34をねじ込むことによって
筐体2に取り付けられると共に、導電性のバネ等で構成
されたアンテナ供給部5を介して回路基板に設けられた
送受信回路4とストッパ止金具33とが電気的に接続さ
れている。
【0037】ヘリカル固定型アンテナ装置32は、導体
が螺旋状に形成されたヘリカルアンテナ38及び導体が
直線状に形成された棒状のロッドアンテナ35の2つの
アンテナ部分によって構成されている。
【0038】ヘリカルアンテナ38は、ストッパ止金具
33に対して電気的かつ機械的に常に接続された状態で
あり、送受信回路4からアンテナ給電部5及びストッパ
止金具33を順次介して常に給電されるようになされて
いる。またヘリカルアンテナ38の周囲は、非導電性の
アンテナカバー38Aによって被覆されており、これに
よりヘリカルアンテナ38が直接人体に接触しないよう
になされている。
【0039】ロッドアンテナ35は、ヘリカルアンテナ
38の内部を螺旋の軸方向(矢印a方向)に沿って摺動
し得るようになされており、これによりヘリカルアンテ
ナ38の内部を介してロッドアンテナ35が筐体2内か
ら外部へ引き出され、また筐体2内に押し込まれて収納
されるようになされている。
【0040】またロッドアンテナ35の周囲は、非導電
性のアンテナカバー36によって被覆されており、引出
時にロッドアンテナ35が直接人体に接触しないように
なされている。
【0041】さらにロッドアンテナ35の上端部には、
所定長さを有し断面T字状に形成された非導電性のアン
テナ収納時ストッパ37がアンテナカバー36と一体化
されて取り付けられている。これによりヘリカル固定型
アンテナ装置32は、ロッドアンテナ35が筐体2内部
に落下することを防止し得ると共に、断面T字状部分が
つまみとしての役割を担うことによりロッドアンテナ3
5を筐体2内部から容易に引き出し得るようになされて
いる。
【0042】一方、ロッドアンテナ35の下端部には、
断面ほぼ凸形状に形成された導電性のアンテナ引出時ス
トッパ金具34が電気的かつ機械的に接続するように取
り付けられている。このアンテナ引出時ストッパ金具3
4は、ロッドアンテナ35を引き出したときに当該ロッ
ドアンテナ35が筐体2内部から引き抜けることを防止
する役割を果たしている。
【0043】またアンテナ引出時ストッパ金具34は、
ロッドアンテナ35が引き出されたときにストッパ止金
具33によって挟持され、当該ストッパ止金具33を介
してアンテナ給電部5とロッドアンテナ35とを電気的
に接続するようになされている。
【0044】従って携帯無線機31は、アンテナ引出時
に送受信回路4で生成された送信信号をアンテナ給電部
5、ストッパ止金具33及びアンテナ引出時ストッパ金
具34を介してヘリカル固定型アンテナ装置32のロッ
ドアンテナ35へ給電すると共に、ストッパ止金具33
を介してヘリカルアンテナ38へ給電し、これによりロ
ッドアンテナ35及びヘリカルアンテナ38を介して送
信信号を地上の基地局(図示せず)へ送信する。
【0045】また携帯無線機31は、アンテナ引出時に
地上の基地局からヘリカル固定型アンテナ装置32のロ
ッドアンテナ35及びヘリカルアンテナ38で受信した
受信信号をアンテナ引出時ストッパ金具34、ストッパ
止金具33及びアンテナ給電部5を介して送受信回路4
へ給電し、当該送受信回路4によって受信信号を復調す
る。
【0046】このときヘリカル固定型アンテナ装置32
のロッドアンテナ35及びヘリカルアンテナ38は、回
路基板の接地導体及びシールドケース(図示せず)をグ
ランドとする水平面内ほぼ無指向性の複合アンテナとし
て動作する。但し、この場合ロッドアンテナ35が主に
アンテナとして動作し、ヘリカルアンテナ38について
は補助的なアンテナとして動作する。
【0047】これに対して携帯無線機31は、アンテナ
収納時に送受信回路4で生成した送信信号をアンテナ給
電部5及びストッパ止金具33を介してヘリカルアンテ
ナ38へのみ給電し、これによりヘリカルアンテナ38
を介して送信信号を地上の基地局(図示せず)へ送信す
る。
【0048】また携帯無線機31は、アンテナ収納時に
地上の基地局からヘリカル固定型アンテナ装置32のヘ
リカルアンテナ38で受信した受信信号をストッパ止金
具33及びアンテナ給電部5を介して送受信回路4へ給
電し、当該送受信回路4によって受信信号を復調する。
【0049】このときヘリカル固定型アンテナ装置32
のヘリカルアンテナ38は、回路基板の接地導体及びシ
ールドケース(図示せず)をグランドとする水平面内ほ
ぼ無指向性のノーマルモードヘリカルアンテナとして動
作するが、ロッドアンテナ35は非導電性のアンテナ収
納時ストッパ37によってヘリカルアンテナ38と電気
的に分離されているためアンテナとして動作することは
ない。
【0050】このように携帯無線機31のヘリカル固定
型アンテナ装置32では、アンテナ引出時(図14)に
はロッドアンテナ35及びヘリカルアンテナ38とが水
平面内ほぼ無指向性の複合アンテナとして動作し、アン
テナ収納時(図15)にはヘリカルアンテナ38だけが
ノーマルモードヘリカルアンテナとして動作するように
なされた伸縮式のアンテナであり、ロッドアンテナ35
とヘリカルアンテナ38とが電気的に分離されているこ
とに特徴がある。
【0051】すなわちヘリカル固定型アンテナ装置32
は、ロッドアンテナ35とヘリカルアンテナ38とが互
いに干渉しないインピーダンス特性を得るようになされ
ており、これによりアンテナ収納時及びアンテナ引出時
においても良好なアンテナ特性を得ることができる。
【0052】ところで最近ではGPS(Global position
ing system) システムを利用したカーナビゲーションシ
ステムの普及が著しく、車両に搭載したGPS受信機に
よって地上約20000[km] の軌道に配置されたGPS衛星
から送信されてくる測位情報を受信し、当該測位情報に
基づいて移動中である車両の現在位置を検出してモニタ
の地図上に表示し得るようになされている。
【0053】そこで、上述のようなGPSシステムを移
動体通信システムに利用すれば、当該移動体通信システ
ムの携帯無線機を所有するユーザの現在位置を容易に検
出し得、利便性を大幅に向上することができる。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のホイッ
プアンテナ形式の分離型アンテナ装置3、一体型アンテ
ナ装置22及びヘリカル固定型アンテナ装置32を用い
た携帯無線機1、21及び31においては、図16に示
すように地上の基地局40との無線通信を行うために水
平面内ほぼ無指向性の放射特性を有しているが、地上約
20000[km] の軌道に配置されたGPS衛星41からの電
波を受信するための放射特性は有していなかった。
【0055】従って携帯無線機1、21及び31におい
ては、GPS衛星41からの測位情報を受信し得ないと
いう問題があつた。
【0056】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、地上の通信対象だけではなく他の通信対象との間で
も通信し得る小型で軽量のアンテナ装置及び携帯無線機
を提案しようとするものである。
【0057】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、地上の通信対象に対するほぼ水平
方向の指向性を有する水平方向アンテナ部と、当該水平
方向アンテナ部の中心軸と同一方向の所定位置に配置さ
れ、水平方向に対してほぼ垂直方向の指向性を有する垂
直方向アンテナ部とを設けることにより、水平方向アン
テナ部と垂直方向アンテナ部とがほぼ同一軸上に配置さ
れることになるので全体として小型化し得ると共に、水
平方向及び垂直方向に対して指向性を有することができ
る。
【0058】また本発明においては、所定方向に指向性
を有するアンテナ装置を用いた携帯無線機において、ア
ンテナ装置は、地上の通信対象に対するほぼ水平方向の
上記指向性を有する水平方向アンテナ部と、当該水平方
向アンテナ部の中心軸と同一方向の所定位置に配置さ
れ、水平方向に対してほぼ垂直方向の上記指向性を有す
る垂直方向アンテナ部とを設けることにより、水平方向
アンテナ部と垂直方向アンテナ部とがほぼ同一軸上に配
置されることになるので携帯無線機として小型化し得る
と共に、水平方向及び垂直方向に対して指向性を有する
ことができる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0060】(1)第1の実施の形態 図9及び図10との対応部分に同一符号を付して示す図
1及び図2において、50は全体として第1の実施の形
態によるアンテナ装置60を用いた携帯無線機を示して
おり、図1ではアンテナ装置60を引き出した状態を、
図2ではアンテナ装置60を収納した状態を表示してい
る。但し、ここでは携帯無線機50の全体図については
省略し、アンテナ装置60の近傍部分のみを説明する。
【0061】携帯無線機50の筐体2は非金属材料で構
成されており、その内部には地上の基地局40(図1
6)と無線通信を行うための送受信回路4、GPS(Glo
bal positioning system) システム(図16)において
地上約2000[km]の軌道に配置されたGPS衛星41から
受信した受信信号の復調を行うためのGPS受信回路5
1、及び無線機として必要な種々の回路を実装した回路
基板(図示せず)が収納されている。
【0062】送受信回路4は、地上の基地局40との間
で定められたフォーマットでなる送信信号の生成及びア
ンテナ部分で受信した受信信号の復調を行うと共に、送
受信回路4からの特性インピーダンスとアンテナ部分の
入力インピーダンスとを整合する。
【0063】同様にGPS受信回路51は、GPS衛星
41との間で定められたフォーマットでなる受信信号の
復調を行うと共に、送受信回路51からの特性インピー
ダンスとアンテナ部分の入力インピーダンスとを整合す
る。なおGPS受信回路51には、GPSモジュールが
組み込まれており、当該GPSモジュールによってGP
S衛星41から受信した測位情報に基づいてユーザの現
在位置を算出し得るようになされている。
【0064】アンテナ装置60は、大きく分けて地上の
基地局40との間で無線通信を行うための地上波系アン
テナ部61と、GPS衛星41からの電波を受信するた
めの衛星波系アンテナ部62とから構成されている。
【0065】地上波系アンテナ部61は、導体が直線状
に形成された棒状のロッドアンテナ8及び導体が螺旋状
に形成されたヘリカルアンテナ9の2つのアンテナ部分
によって構成されており、筐体2に組み込まれたストッ
パ止金具52を介して矢印a方向すなわち筐体2内外を
上下自在に摺動し得るようになされている。
【0066】ヘリカルアンテナ9は、導電性の金属性材
料でなるアンテナ収納時ストッパ金具10に電気的かつ
機械的に接続されており、当該アンテナ収納時ストッパ
金具10の下部に設けられた非導電性の非金属性材料で
なるアンテナ接続部11を介してロッドアンテナ8と機
械的に接続されている。従ってヘリカルアンテナ9とロ
ッドアンテナ8とはアンテナ接続部11を介して機械的
に接続されているだけであり、電気的には分離されてい
る。
【0067】ロッドアンテナ8は、下端部に断面ほぼ凸
形状に形成された導電性の金属材料でなるアンテナ引出
時ストッパ金具7がかしめられて固定されており、筐体
2に組み込まれている導電性のストッパ止金具52にア
ンテナ引出時ストッパ金具7をねじ込むことによって地
上波系アンテナ部61が筐体2に取り付けられる。
【0068】またストッパ止金具52は、導電性のバネ
等で構成されたアンテナ給電部5を介して送受信回路4
と電気的に接続されている。
【0069】従って地上波系アンテナ部61のアンテナ
引出時(図1)、ロッドアンテナ8の下端部にかしめて
固定されたアンテナ引出時ストッパ金具7とストッパ止
金具52とが電気的かつ機械的に接続され、送受信回路
4からアンテナ給電部5、ストッパ止金具52及びアン
テナ引出時ストッパ金具7を介して給電されることによ
りロッドアンテナ8がアンテナとして動作する。
【0070】このときヘリカルアンテナ9は、ストッパ
止金具52の上方に位置すると共にアンテナ接続部11
によってストッパ止金具52と電気的に分離されること
により、アンテナとして動作しない。
【0071】ここでアンテナ引出時ストッパ金具7は、
アンテナ引出時にストッパ止金具52とロッドアンテナ
8とを電気的に接続する他、アンテナ装置60が筐体2
から外部へ引き抜かれてしまうことを防止するストッパ
の役割を果たしている。
【0072】また地上波系アンテナ部61のアンテナ収
納時(図2)、アンテナ収納時ストッパ金具10とスト
ッパ止金具52とが電気的かつ機械的に接続され、送受
信回路4からアンテナ給電部5、ストッパ止金具52及
びアンテナ収納時ストッパ金具10を介して給電される
ことによりヘリカルアンテナ9がアンテナとして動作す
る。
【0073】このときロッドアンテナ8は、ストッパ止
金具52の下方に位置すると共にアンテナ接続部11に
よってストッパ止金具52と電気的に分離されることに
より、アンテナとして動作しない。
【0074】ここでアンテナ収納時ストッパ金具10
は、アンテナ収納時にストッパ止金具52とヘリカルア
ンテナ9とを電気的に接続する他、アンテナ装置60が
筐体2の内部へ落下してしまうことを防止するストッパ
の役割を果たしている。
【0075】さらにロッドアンテナ8及びヘリカルアン
テナ9には、非導電性のアンテナカバー8A及び9Aが
被覆されており、当該アンテナカバー8A及び9Aによ
ってアンテナ部分が直接人体に接触しないようになされ
ている。またヘリカルアンテナ9のアンテナカバー9A
は、アンテナ引出時のつまみの役割も果たしている。
【0076】これに対して衛星波系アンテナ部62は、
導体が螺旋状に形成されたヘリカルアンテナ54によっ
て構成されており、当該ヘリカルアンテナ54に被覆さ
れた非導電性のアンテナカバー56によってアンテナ部
分が直接人体に接触しないようになされている。
【0077】衛星波系アンテナ部62のヘリカルアンテ
ナ54は、ストッパ止金具52の外周側でかつ当該スト
ッパ止金具52から所定距離離れた位置で筐体2に組み
込まれた導電性の金属製材料でなるアンテナ固定金具5
5の外周面と電気的かつ機械的に常時接続された状態で
固定されると共に、アンテナ固定金具55とストッパ止
金具52との間に設けられた円筒形状の誘電体でなるア
ンテナ固定具53を介して固定されている。
【0078】従ってアンテナ装置60は、衛星波系アン
テナ部62におけるヘリカルアンテナ54の螺旋の軸方
向すなわち矢印a方向に沿って地上波系アンテナ部61
を上下自在に摺動し得るようになされており、これによ
り地上波系アンテナ部61におけるロッドアンテナ8の
中心軸と衛星波系アンテナ部62におけるヘリカルアン
テナ54の螺旋の中心軸とがほぼ一致することになる。
かくしてアンテナ装置60は、地上波系アンテナ部61
と衛星波系アンテナ部62とを同一軸上に配置した状態
で形成し得るようになされている。
【0079】また衛星波系アンテナ部62は、アンテナ
固定金具55と回路基板に設けられたGPS受信回路5
1とが導電性のバネ等で構成されたアンテナ給電部57
を介して電気的に接続されており、GPS受信回路51
からアンテナ給電部57及びアンテナ固定金具55を介
して給電されることによりヘリカルアンテナ54がアン
テナとして動作するようになされている。
【0080】ここで一般的にヘリカルアンテナにおいて
は、ヘリカル1巻分の円周長が一波長λすなわち電気長
λに相当する場合と、ヘリカル1巻分の円周長が電気長
λに比べて非常に短い場合とでは異なる放射特性を示す
ことが知られている。すなわちヘリカル1巻分の円周長
が電気長λに相当する場合、ヘリカルアンテナの放射特
性は図3に示すように螺旋の軸方向(z軸)すなわち水
平面(xy平面)に対して垂直方向に放射特性を有する
が、ヘリカル1巻分の円周長が電気長λに比べて非常に
短い場合、図11に示したようなロッドアンテナ8とほ
ぼ等しい水平面内ほぼ無指向性の放射特性を有すること
になる。
【0081】そこでヘリカルアンテナ54においては、
ヘリカル1巻分の円周長を電気長λに相当するよう設け
ることにより、螺旋の軸方向(垂直方向)に放射特性を
設定すると共に、ヘリカルの巻数及びピッチを調整する
ことにより受信周波数をGPS衛星41の電波に等しい
1.5[GHz]に設定するようになされている。なおヘリカル
アンテナ54は、筐体2の上端面から僅かに突出した状
態で取り付けられており、これにより垂直方向の放射特
性が筐体2や内部の回路基板等によって劣化することを
防止している。
【0082】これにより衛星波系アンテナ部62は、ヘ
リカルアンテナ54における螺旋の軸方向(垂直方向)
の利得が高くなり、GPS衛星41からの電波を容易に
受信し得るようになされている。
【0083】但し、ヘリカルアンテナ54におけるヘリ
カル1巻分の円周長は、周波数1.5[GHz]に対する電気長
λに設定したとすると、実際上約20[cm]程度になる。
これではヘリカル1巻分の直径が大き過ぎてヘリカルア
ンテナ54を携帯無線機50に搭載することが困難にな
る。
【0084】そこで衛星波系アンテナ部62では、ヘリ
カルアンテナ54をプラスチックや樹脂あるいはセラミ
ックス等の高誘電率材料でなる誘電体のアンテナ固定具
53に当接した状態で巻き付け固定することにより、誘
電体を用いた波長短縮効果を得るようになされている。
【0085】ここで波長短縮効果とは、ヘリカルアンテ
ナが誘電体に取り付けられたときに電波の伝搬速度が誘
電体を介して遅くなることによって波長が短縮される効
果である。すなわち図4に示すように、空気中における
単位時間当たりの電波の到達距離Lに対して、誘電体中
における単位時間当たりの電波の到達距離L′は短くな
るが、このとき周波数が同一であることから波長λは波
長λ′に短縮される。
【0086】従って、誘電体のアンテナ固定具53によ
る波長短縮効果によって短縮された周波数1.5[GHz]に対
応する電気長λ′は、空気中における電波の波長すなわ
ち一波長λ及び比誘電率εr を用いて次式
【0087】
【数1】
【0088】で示される。
【0089】例えば、この場合の誘電体の比誘電率εr
が「4」であれば、波長短縮された電気長λ′は空気中
における電気長λの1/2になる。このように衛星波系
アンテナ部62のヘリカルアンテナ54は、高誘電率の
誘電体でなるアンテナ固定具53を介して固定されてい
ることにより、波長短縮効果によってヘリカル1巻分の
円周長が短くなるように調整されている。
【0090】この結果衛星波系アンテナ部62は、ヘリ
カルアンテナ54におけるヘリカル1巻分の直径を小径
化することができ、かくして携帯無線機50の上端面に
も容易に搭載され得るようになされている。
【0091】実際上、携帯無線機50はアンテナ引出時
に送受信回路4で生成された送信信号をアンテナ給電部
5、ストッパ止金具52及びアンテナ引出時ストッパ金
具7を介して地上波系アンテナ部61のロッドアンテナ
8へ給電し、これによりロッドアンテナ8を介して送信
信号を地上の基地局40(図16)へ送信する。
【0092】また携帯無線機50は、アンテナ引出時に
地上波系アンテナ部61のロッドアンテナ8で受信した
地上の基地局40からの受信信号をアンテナ引出時スト
ッパ金具7、ストッパ止金具52及びアンテナ給電部5
を介して送受信回路4へ給電し、当該送受信回路4によ
って受信信号を復調する。
【0093】このとき地上波系アンテナ部61のロッド
アンテナ8は、回路基板の接地導体及びシールドケース
(図示せず)をグランドとする水平面内ほぼ無指向性の
モノポールアンテナとして動作する。
【0094】同時に携帯無線機50は、アンテナ引出時
に衛星波系アンテナ部62のヘリカルアンテナ54で受
信したGPS衛星41からの受信信号をアンテナ固定金
具55及びアンテナ給電部57を介してGPS受信回路
51へ給電し、当該GPS受信回路51によってGPS
衛星41からの受信信号を復調して測位情報を得る。
【0095】これに対して携帯無線機50は、アンテナ
収納時に送受信回路4で生成した送信信号をアンテナ給
電部5、ストッパ止金具52及びアンテナ収納時ストッ
パ金具10を介して地上波系アンテナ部61のヘリカル
アンテナ9へ給電し、これによりヘリカルアンテナ9を
介して送信信号を地上の基地局40へ送信する。
【0096】また携帯無線機50は、アンテナ収納時に
地上波系アンテナ部61のヘリカルアンテナ9で受信し
た地上の基地局40からの受信信号をアンテナ収納時ス
トッパ金具10、ストッパ止金具52及びアンテナ給電
部5を介して送受信回路4へ給電し、当該送受信回路4
によって受信信号を復調する。
【0097】このとき地上波系アンテナ部61のヘリカ
ルアンテナ9は、回路基板の接地導体及びシールドケー
ス(図示せず)をグランドとする水平面内ほぼ無指向性
のノーマルモードヘリカルアンテナとして動作する。
【0098】同時に携帯無線機50は、アンテナ収納時
に衛星波系アンテナ部62のヘリカルアンテナ54で受
信したGPS衛星41からの受信信号をアンテナ固定金
具55及びアンテナ給電部57を介してGPS受信回路
51へ給電し、当該GPS受信回路51によってGPS
衛星41からの受信信号を復調して測位情報を得る。
【0099】このように携帯無線機50は、アンテナ引
出時(図1)にはアンテナ装置60における地上波系ア
ンテナ部61のロッドアンテナ8だけが水平面内ほぼ無
指向性のモノポールアンテナとして動作することにより
地上の基地局40との通信を行うと共に、衛星波系アン
テナ部62のヘリカルアンテナ54が垂直方向に利得を
有する軸モードヘリカルアンテナとして動作することに
よりGPS衛星41からの電波を受信するようになされ
ている。
【0100】また携帯無線機50は、アンテナ収納時
(図2)には地上波系アンテナ部61のヘリカルアンテ
ナ9だけが水平面内ほぼ無指向性のノーマルモードヘリ
カルアンテナとして動作することにより地上の基地局4
0との通信を行うと共に、衛星波系アンテナ部62のヘ
リカルアンテナ54が垂直方向に利得を有する軸モード
ヘリカルアンテナとして動作することによりGPS衛星
41からの電波を受信するようになされている。
【0101】従って携帯無線機50は、アンテナ収納時
及びアンテナ引出時においてもアンテナ装置60におけ
る地上波系アンテナ部61のロッドアンテナ8とヘリカ
ルアンテナ9とが互いに干渉しないインピーダンス特性
を得ることにより常時良好なアンテナ特性を得て地上の
基地局40との通信を行い得ると共に、衛星波系アンテ
ナ部62のヘリカルアンテナ54が垂直方向に利得を有
する軸モードヘリカルアンテナとして常時動作すること
により、GPS衛星41からの測位情報を常に受信し、
当該測位情報を基に現在位置を検出し得るようになされ
ている。
【0102】以上の構成において、携帯無線機50はア
ンテナ引出時において地上波系アンテナ部61のロッド
アンテナ8が水平面内ほぼ無指向性のモノポールアンテ
ナとして動作するとと共に、衛星波系アンテナ部62の
ヘリカルアンテナ54が垂直方向に放射特性を有する軸
モードヘリカルアンテナとして動作することにより、ア
ンテナ引出時であっても水平方向及び垂直方向に対して
それぞれ指向性を有する2種類のアンテナ特性を得るこ
とができる。
【0103】また携帯無線機50は、アンテナ収納時に
おいて地上波系アンテナ部61のヘリカルアンテナ9が
水平面内ほぼ無指向性のノーマルモードヘリカルアンテ
ナとして動作すると共に、衛星波系アンテナ部62のヘ
リカルアンテナ54が垂直方向に放射特性を有する軸モ
ードヘリカルアンテナとして動作することにより、アン
テナ収納時であっても水平方向及び垂直方向に対してそ
れぞれ指向性を有する2種類のアンテナ特性を得ること
ができる。
【0104】これにより携帯無線機50は、アンテナ引
出時及びアンテナ収納時においてもアンテナ装置60の
地上波系アンテナ部61及び衛星波系アンテナ部62を
用いて地上の基地局40及びGPS衛星41と通信する
ことが可能となり、1台の端末だけで2種類の異なる通
信システムに対応することができる。
【0105】また携帯無線機50は、アンテナ装置60
の衛星波系アンテナ部62によりGPS衛星41から測
位情報を受信することができるので、当該測位情報に基
づいて算出した現在位置を地上の基地局40を介して他
のユーザに対して通知することができる。
【0106】以上の構成によれば、アンテナ装置60は
水平面内ほぼ無指向性の地上波系アンテナ部61と垂直
方向に指向性を有する衛星波系アンテナ部62とを同一
軸上に配置して構成するようにしたことにより、全体と
して小型化した構成で地上波系アンテナ部61によって
地上の基地局40と通信し得ると共に、衛星波系アンテ
ナ部62によってGPS衛星41からの電波を受信する
ことができる。
【0107】(2)第2の実施の形態 図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示す図5
及び図6において、70は全体として第2の実施の形態
によるアンテナ装置80を用いた携帯無線機を示してお
り、図5ではアンテナ装置80を引き出した状態を、図
6ではアンテナ装置80を収納した状態を表示してい
る。但し、ここでも携帯無線機70の全体図については
省略し、アンテナ装置80の近傍部分のみを説明する。
【0108】アンテナ装置80は、大きく分けて地上の
基地局40との間で無線通信を行うための地上波系アン
テナ部81と、GPS衛星41からの電波を受信するた
めの衛星波系アンテナ部82とから構成されている。
【0109】地上波系アンテナ部81は、ロッドアンテ
ナ8とヘリカルアンテナ9の2つのアンテナ部分によっ
て構成されており、当該ヘリカルアンテナ9が導電性の
金属性材料でなるアンテナ収納時ストッパ金具81の上
端部に電気的かつ機械的に接続されると共に、アンテナ
収納時ストッパ金具81の下端部にロッドアンテナ8の
上端部が電気的かつ機械的に接続されている。従って地
上波系アンテナ部81は、ヘリカルアンテナ9とロッド
アンテナ8とが電的的に接続されている。
【0110】地上波系アンテナ部81はアンテナ引出
時、ロッドアンテナ8の下端部に接続されたアンテナ引
出時ストッパ金具7とストッパ止金具52とが電気的か
つ機械的に接続され、送受信回路4からアンテナ給電部
5、ストッパ止金具52及びアンテナ引出時ストッパ金
具7を介して給電されることによりロッドアンテナ8及
びヘリカルアンテナ9が複合アンテナとして動作する。
【0111】また地上波系アンテナ部81はアンテナ収
納時、アンテナ収納時ストッパ金具81とストッパ止金
具52とが電気的かつ機械的に接続され、送受信回路4
からアンテナ給電部5、ストッパ止金具52及びアンテ
ナ収納時ストッパ金具81を介して給電されることによ
りヘリカルアンテナ9がアンテナとして動作する。
【0112】このアンテナ収納時においてロッドアンテ
ナ8は、アンテナ収納時ストッパ金具81を介してヘリ
カルアンテナ9と電気的に接続されているが、ロッドア
ンテナ8の電気長を波長λに対してλ/2に設定すると
共に、その下端部を接地することなく開放しておくよう
になされている。
【0113】これによりロッドアンテナ8は、当該ロッ
ドアンテナ8の上端部におけるインピーダンスが非常に
高くなり、その結果アンテナ収納時ストッパ金具81か
らロッドアンテナ8へ電流が流れ込まなくなるのでアン
テナとしては動作しなくなる。
【0114】すなわち地上波系アンテナ部81は、アン
テナ引出時(図5)にはロッドアンテナ8及びヘリカル
アンテナ9によって水平面内ほぼ無指向性の複合アンテ
ナとして動作すると共に、アンテナ収納時(図6)には
ロッドアンテナ8とヘリカルアンテナ9とが互いに干渉
し合うことなく当該ヘリカルアンテナ9だけがノーマル
モードヘリカルアンテナとして動作するようになされた
伸縮式のアンテナである。
【0115】ところで衛星波系アンテナ部82は、第1
の実施の形態における衛星波系アンテナ部62と同一で
あり、導体が螺旋状に形成された受信周波数1.5[GHz]の
ヘリカルアンテナ54がアンテナ固定金具55と電気的
かつ機械的に常時接続されると共に、アンテナ固定金具
55とストッパ止金具52との間に設けられたプラスチ
ックや樹脂あるいはセラミックス等の高誘電材料の誘電
体でなるアンテナ固定具53を介して固定されている。
【0116】すなわち衛星波系アンテナ部82は、第1
の実施の形態における衛星波系アンテナ部62と同様
に、ヘリカルアンテナ54によって螺旋の軸方向すなわ
ち水平面に対して垂直方向に放射特性を有すると共に、
筐体2の上端面から僅かに突出した状態で取り付けられ
ることにより垂直方向の放射特性が筐体2や内部の回路
基板等によって劣化することを防止するようになされて
いる。
【0117】このようにアンテナ装置80においても、
衛星波系アンテナ部82におけるヘリカルアンテナ54
の螺旋の軸方向すなわち矢印a方向に沿って地上波系ア
ンテナ部81を上下自在に摺動し得るようになされてお
り、かくして地上波系アンテナ部81におけるロッドア
ンテナ8の中心軸と衛星波系アンテナ部82におけるヘ
リカルアンテナ54の螺旋の中心軸とがほぼ一致するこ
とになる。かくしてアンテナ装置80は、地上波系アン
テナ部81と衛星波系アンテナ部82とを同一軸上に配
置した状態で形成し得るようになされている。
【0118】実際上、携帯無線機70はアンテナ引出時
に送受信回路4で生成された送信信号をアンテナ給電部
5、ストッパ止金具52及びアンテナ引出時ストッパ金
具7を介して地上波系アンテナ部81のロッドアンテナ
8へ給電すると共に、当該ロッドアンテナ8からアンテ
ナ収納時ストッパ金具81を介してヘリカルアンテナ9
へ給電し、これによりロッドアンテナ8及びヘリカルア
ンテナ9を介して送信信号を地上の基地局40へ送信す
る。
【0119】また携帯無線機70は、アンテナ引出時に
地上波系アンテナ部81のロッドアンテナ8及びヘリカ
ルアンテナ9で受信した地上の基地局40からの受信信
号をアンテナ引出時ストッパ金具7、ストッパ止金具5
2及びアンテナ給電部5を介して送受信回路4へ給電
し、当該送受信回路4によって受信信号を復調する。
【0120】このとき地上波系アンテナ部81のロッド
アンテナ8及びヘリカルアンテナ9は、回路基板の接地
導体及びシールドケース(図示せず)をグランドとする
水平面内ほぼ無指向性の複合アンテナとして動作する。
【0121】同時に携帯無線機70は、アンテナ引出時
に衛星波系アンテナ部82のヘリカルアンテナ54で受
信したGPS衛星41からの受信信号をアンテナ固定具
55及びアンテナ給電部57を介してGPS受信回路5
1へ給電し、当該GPS受信回路51によってGPS衛
星41からの受信信号を復調して測位情報を得る。
【0122】これに対して携帯無線機70は、アンテナ
収納時に送受信回路4で生成した送信信号をアンテナ給
電部5、ストッパ止金具52及びアンテナ収納時ストッ
パ金具81を介して地上波系アンテナ部81のヘリカル
アンテナ9へ給電し、これによりヘリカルアンテナ9を
介して送信信号を地上の基地局40へ送信する。
【0123】また携帯無線機70は、アンテナ収納時に
地上波系アンテナ部81のヘリカルアンテナ9で受信し
た地上の基地局40からの受信信号をアンテナ収納時ス
トッパ金具81、ストッパ止金具52及びアンテナ給電
部5を介して送受信回路4へ給電し、当該送受信回路4
によって受信信号を復調する。
【0124】このとき地上波系アンテナ部81のヘリカ
ルアンテナ9は、回路基板の接地導体及びシールドケー
ス(図示せず)をグランドとする水平面内ほぼ無指向性
のノーマルモードヘリカルアンテナとして動作する。
【0125】同時に携帯無線機70は、アンテナ収納時
に衛星波系アンテナ部82のヘリカルアンテナ54で受
信したGPS衛星41からの受信信号をアンテナ固定具
55及びアンテナ給電部57を介してGPS受信回路5
1へ給電し、当該GPS受信回路51によってGPS衛
星41からの受信信号を復調して測位情報を得る。
【0126】このように携帯無線機70は、アンテナ引
出時(図5)にはアンテナ装置80における地上波系ア
ンテナ部81のロッドアンテナ8及びヘリカルアンテナ
9が水平面内ほぼ無指向性の複合アンテナとして動作す
ることにより地上の基地局40との通信を行うと共に、
衛星波系アンテナ部82のヘリカルアンテナ54が垂直
方向に利得を有する軸モードヘリカルアンテナとして動
作することによりGPS衛星41からの電波を受信する
ようになされている。
【0127】また携帯無線機70は、アンテナ収納時
(図6)には地上波系アンテナ部81のヘリカルアンテ
ナ9だけが水平面内ほぼ無指向性のノーマルモードヘリ
カルアンテナとして動作することにより地上の基地局4
0との通信を行うと共に、衛星波系アンテナ部82のヘ
リカルアンテナ54が垂直方向に利得を有する軸モード
ヘリカルアンテナとして動作することによりGPS衛星
41からの電波を受信するようになされている。
【0128】従って携帯無線機70は、アンテナ引出時
において地上波系アンテナ部81のロッドアンテナ8及
びヘリカルアンテナ9が水平面内ほぼ無指向性の複合ア
ンテナとして動作することにより、ロッドアンテナ8の
みならずユーザの頭部から離れた位置に配置されたヘリ
カルアンテナ9によって基地局40からの電波を人体に
吸収されることなく効率良く受信し得ると共に、衛星波
系アンテナ部82のヘリカルアンテナ54が垂直方向に
利得を有する軸モードヘリカルアンテナとして動作する
ことにより、GPS衛星41からの測位情報を受信し、
当該測位情報を基に現在位置を検出し得るようになされ
ている。
【0129】さらに携帯無線機70は、アンテナ収納時
において地上波系アンテナ部81のヘリカルアンテナ9
が水平面内ほぼ無指向性のノーマルモードヘリカルアン
テナとして動作することにより、当該ヘリカルアンテナ
9によって基地局40からの電波を受信し得ると共に、
衛星波系アンテナ部82のヘリカルアンテナ54が垂直
方向に利得を有する軸モードヘリカルアンテナとして動
作することにより、GPS衛星41からの測位情報を受
信し、当該測位情報を基に現在位置を検出し得るように
なされている。
【0130】以上の構成において、携帯無線機70はア
ンテナ引出時において地上波系アンテナ部81のロッド
アンテナ8及びヘリカルアンテナ9が水平面内ほぼ無指
向性の複合アンテナとして動作すると共に、衛星波系ア
ンテナ部82のヘリカルアンテナ54が垂直方向に放射
特性を有する軸モードヘリカルアンテナとして動作する
ことにより、アンテナ引出時であっても水平方向及び垂
直方向に対してそれぞれ指向性を有する2種類のアンテ
ナ特性を得ることができる。
【0131】また携帯無線機70は、アンテナ収納時に
おいて地上波系アンテナ部81のヘリカルアンテナ9が
水平面内ほぼ無指向性のノーマルモードヘリカルアンテ
ナとして動作すると共に、衛星波系アンテナ部82のヘ
リカルアンテナ54が垂直方向に放射特性を有する軸モ
ードヘリカルアンテナとして動作することにより、アン
テナ収納時であっても水平方向及び垂直方向に対してそ
れぞれ指向性を有する2種類のアンテナ特性を得ること
ができる。
【0132】これにより携帯無線機70は、アンテナ引
出時及びアンテナ収納時においてもアンテナ装置80の
地上波系アンテナ部81及び衛星波系アンテナ部82を
用いて地上の基地局40及びGPS衛星41と通信する
ことが可能となり、1台の端末だけで2種類の異なる通
信システムに対応することができる。
【0133】また携帯無線機70は、アンテナ装置80
の衛星波系アンテナ部82によりGPS衛星41からの
測位情報を受信することができるので、当該測位情報に
基づいて算出した現在位置を地上の基地局40を介して
他のユーザに対して通知することができる。
【0134】以上の構成によれば、アンテナ装置80は
水平面内ほぼ無指向性の地上波系アンテナ部81と垂直
方向に放射特性を有する衛星波系アンテナ部82とを同
一軸上に配置して構成するようにしたことにより、全体
として小型化した構成で地上波系アンテナ部81によっ
て地上の基地局40と通信し得ると共に、衛星波系アン
テナ部82によってGPS衛星41からの電波を受信す
ることができる。
【0135】(3)第3の実施の形態 図1、図2及び図14、図15との対応部分に同一符号
を付して示す図7及び図8において、90は全体として
第3の実施の形態によるアンテナ装置100を用いた携
帯無線機を示しており、図7ではアンテナ装置100を
引き出した状態を、図8ではアンテナ装置100を収納
した状態を表示している。但し、ここでも携帯無線機9
0の全体図については省略し、アンテナ装置100の近
傍部分のみを説明する。
【0136】携帯無線機90は、筐体2の内部に地上の
基地局40と無線通信を行うための送受信回路4、GP
S衛星41からの電波を受信するためのGPS受信回路
51、及び無線機として必要な種々の回路を実装した回
路基板(図示せず)が収納されている。
【0137】アンテナ装置100は、大きく分けて地上
の基地局40との間で無線通信を行うための地上波系ア
ンテナ部101と、GPS衛星41からの電波を受信す
るための衛星波系アンテナ部102とから構成されてい
る。
【0138】地上波系アンテナ部101は、導体が螺旋
状に形成されたヘリカルアンテナ38及び導体が直線状
に形成された棒状のロッドアンテナ35の2つのアンテ
ナ部分によって構成されている。
【0139】ヘリカルアンテナ38は、筐体2に組み込
まれている導電性のストッパ止金具103に対して電気
的かつ機械的に常に接続された状態であり、送受信回路
4からアンテナ給電部5及びストッパ止金具103を介
して常に給電されるようになされている。またヘリカル
アンテナ38の周囲は、非導電性のアンテナカバー38
Aによって被覆されており、これによりヘリカルアンテ
ナ38が直接人体に接触しないようになされている。
【0140】ロッドアンテナ35は、ヘリカルアンテナ
38の内部を螺旋の軸方向(矢印a方向)に沿って摺動
し得るようになされており、これによりヘリカルアンテ
ナ38の内部を介してロッドアンテナ35が筐体2内か
ら外部へ引き出され、また筐体2内に押し込まれて収納
されるようになされている。
【0141】またロッドアンテナ35の周囲は、非導電
性のアンテナカバー36によって被覆されており、引出
時にロッドアンテナ35が直接人体に接触しないように
なされている。
【0142】さらにロッドアンテナ35の上端部には、
所定長さを有し断面T字状に形成された非導電性のアン
テナ収納時ストッパ37がアンテナカバー36と一体化
されて取り付けられている。
【0143】これにより地上波系アンテナ部101は、
ロッドアンテナ35が筐体2内部に落下することを防止
し得ると共に、断面T字状部分がつまみとしての役割を
担うことにより、ロッドアンテナ35を筐体2内部から
容易に引き出し得るようになされている。
【0144】一方、ロッドアンテナ35の下端部には、
断面ほぼ凸形状に形成された導電性のアンテナ引出時ス
トッパ金具34が電気的かつ機械的に接続するように取
り付けられている。このアンテナ引出時ストッパ金具3
4は、ロッドアンテナ35を引き出したときに当該ロッ
ドアンテナ35が筐体2内部から引き抜けることを防止
する役割を果たしている。
【0145】また地上波系アンテナ部101は、アンテ
ナ引出時ストッパ金具34がストッパ止金具103にね
じ込まれることにより筐体2に取り付けられると共に、
導電性のバネ等で構成されたアンテナ供給部5を介して
回路基板に設けられた送受信回路4とストッパ止金具1
03とが電気的に接続されている。
【0146】従って地上波系アンテナ部101のアンテ
ナ引出時、アンテナ引出時ストッパ金具34がストッパ
止金具103によって挟持され、送受信回路4からアン
テナ給電部5、ストッパ止金具103及びアンテナ引出
時ストッパ金具34を介してロッドアンテナ35へ給電
されると共に、ストッパ止金具103を介してヘリカル
アンテナ38へ給電されることにより、ロッドアンテナ
35及びヘリカルアンテナ38がアンテナとして動作す
る。
【0147】また地上波系アンテナ部101のアンテナ
収納時、アンテナ収納時ストッパ37がストッパ止金具
103によって挟持され、送受信回路4からアンテナ給
電部5及びストッパ止金具103を介してヘリカルアン
テナ38へ給電されることにより、ヘリカルアンテナ3
8がアンテナとして動作する。
【0148】このときロッドアンテナ35は、ストッパ
止金具103の下方に位置すると共に、アンテナ収納時
ストッパ37によってストッパ止金具103と電気的に
分離されることにより、アンテナとして動作しないよう
になされている。
【0149】これに対して衛星波系アンテナ部102
は、第1の実施の形態における衛星波系アンテナ部62
(図1)と同一であり、導体が螺旋状に形成された受信
周波数1.5[GHz]のヘリカルアンテナ54がアンテナ固定
金具55と電気的かつ機械的に常時接続されると共に、
アンテナ固定金具55とストッパ止金具103との間に
設けられたプラスチックや樹脂あるいはセラミックス等
の高誘電材料の誘電体でなるアンテナ固定具53を介し
て固定されている。
【0150】すなわち衛星波系アンテナ部102は、第
1の実施の形態における衛星波系アンテナ部62と同様
に、ヘリカルアンテナ54によって螺旋の軸方向すなわ
ち水平面に対して垂直方向に放射特性を有すると共に、
筐体2の上端面から僅かに突出した状態で取り付けられ
ることにより垂直方向の放射特性が筐体2や内部の回路
基板等によって劣化することを防止するようになされて
いる。
【0151】また衛星波系アンテナ部102のヘリカル
アンテナ54は、地上波系アンテナ部101のヘリカル
アンテナ38と同一軸上でかつ当該ヘリカルアンテナ3
8の下方に配置された構造を有しており、かつアンテナ
収納時にアンテナ収納時ストッパ37のつまみ部分だけ
がアンテナカバー38Aの上端面から突出する構造とな
っている。
【0152】これにより、ユーザが携帯無線機90を誤
って落下した場合においても、アンテナ収納時ストッパ
37が落下時の衝撃を吸収し得、地上波系アンテナ部1
01のヘリカルアンテナ38及び衛星波系アンテナ部1
02のヘリカルアンテナ54の損傷を最小限に抑え得る
ようになされている。
【0153】このようにアンテナ装置100としては、
衛星波系アンテナ部102におけるヘリカルアンテナ5
4の螺旋の軸方向すなわち矢印a方向に沿って地上波系
アンテナ部101のロッドアンテナ35を上下自在に摺
動し得るようになされており、かくして地上波系アンテ
ナ部101におけるロッドアンテナ35の中心軸と衛星
波系アンテナ部102におけるヘリカルアンテナ54の
螺旋の中心軸とがほぼ一致することになる。かくしてア
ンテナ装置100は、地上波系アンテナ部101と衛星
波系アンテナ部102とを同一軸上に配置した状態で形
成し得るようになされている。
【0154】実際上、携帯無線機90はアンテナ引出時
に送受信回路4で生成された送信信号をアンテナ給電部
5、ストッパ止金具103及びアンテナ引出時ストッパ
金具34を介して地上波系アンテナ部101のロッドア
ンテナ35へ給電すると共に、ストッパ止金具103を
介してヘリカルアンテナ38へ給電し、これによりロッ
ドアンテナ35及びヘリカルアンテナ38を介して送信
信号を地上の基地局40へ送信する。
【0155】また携帯無線機90は、アンテナ引出時に
地上波系アンテナ部101のロッドアンテナ35及びヘ
リカルアンテナ38で受信した地上の基地局40からの
受信信号をアンテナ引出時ストッパ金具34、ストッパ
止金具103及びアンテナ給電部5を介して送受信回路
4へ給電し、当該送受信回路4によって受信信号を復調
する。
【0156】このとき地上波系アンテナ部101のロッ
ドアンテナ35及びヘリカルアンテナ38は、回路基板
の接地導体及びシールドケース(図示せず)をグランド
とする水平面内ほぼ無指向性の複合アンテナとして動作
する。但し、この場合にはロッドアンテナ35が主にア
ンテナとして動作し、ヘリカルアンテナ38については
補助的なアンテナとして動作する。
【0157】同時に携帯無線機90は、アンテナ引出時
に衛星波系アンテナ部102のヘリカルアンテナ54で
受信したGPS衛星41からの受信信号をアンテナ固定
具55及びアンテナ給電部57を介してGPS受信回路
51へ給電し、当該GPS受信回路51によってGPS
衛星41からの受信信号を復調して測位情報を得る。
【0158】これに対して携帯無線機90は、アンテナ
収納時に送受信回路4で生成した送信信号をアンテナ給
電部5及びストッパ止金具103を介して地上波系アン
テナ部101のヘリカルアンテナ38へ給電し、これに
よりヘリカルアンテナ38を介して送信信号を地上の基
地局40へ送信する。
【0159】また携帯無線機90は、アンテナ収納時に
地上波系アンテナ部101のヘリカルアンテナ38で受
信した地上の基地局40からの受信信号をストッパ止金
具103及びアンテナ給電部5を介して送受信回路4へ
給電し、当該送受信回路4によって受信信号を復調す
る。
【0160】このとき地上波系アンテナ部101のヘリ
カルアンテナ38は、回路基板の接地導体及びシールド
ケース(図示せず)をグランドとする水平面内ほぼ無指
向性のノーマルモードヘリカルアンテナとして動作す
る。
【0161】同時に携帯無線機90は、アンテナ収納時
に衛星波系アンテナ部102のヘリカルアンテナ54で
受信したGPS衛星41からの受信信号をアンテナ固定
具55及びアンテナ給電部57を介してGPS受信回路
51へ給電し、当該GPS受信回路51によってGPS
衛星41からの受信信号を復調して測位情報を得る。
【0162】このように携帯無線機90は、アンテナ引
出時(図7)には地上波系アンテナ部101のロッドア
ンテナ35及びヘリカルアンテナ38が水平面内ほぼ無
指向性の複合アンテナとして動作することにより地上の
基地局40との通信を行い得ると共に、衛星波系アンテ
ナ部102のヘリカルアンテナ54が垂直方向に利得を
有する軸モードヘリカルアンテナとして動作することに
よりGPS衛星41からの電波を受信して測位情報を
得、当該測位情報を基に現在位置を検出し得るようにな
されている。
【0163】以上の構成において、携帯無線機90はア
ンテナ引出時において地上波系アンテナ部101のロッ
ドアンテナ35及びヘリカルアンテナ38が水平面内ほ
ぼ無指向性の複合アンテナとして動作すると共に、衛星
波系アンテナ部102のヘリカルアンテナ54が垂直方
向に放射特性を有する軸モードヘリカルアンテナとして
動作することにより、アンテナ引出時であっても水平方
向及び垂直方向に対してそれぞれ指向性を有する2種類
のアンテナ特性を得ることができる。
【0164】また携帯無線機90は、アンテナ収納時に
おいて地上波系アンテナ部101のヘリカルアンテナ3
8だけが水平面内ほぼ無指向性のノーマルモードヘリカ
ルアンテナとして動作すると共に、衛星波系アンテナ部
102のヘリカルアンテナ54が垂直方向に放射特性を
有する軸モードヘリカルアンテナとして動作することに
より、アンテナ収納時であっても水平方向及び垂直方向
に対してそれぞれ指向性を有する2種類のアンテナ特性
を得ることができる。
【0165】これにより携帯無線機90は、アンテナ引
出時及びアンテナ収納時においてもアンテナ装置100
の地上波系アンテナ部101及び衛星波系アンテナ部1
02を用いて地上の基地局40及びGPS衛星41と通
信することが可能となり、1台の端末だけで2種類の異
なる通信システムに対応することができる。
【0166】また携帯無線機90は、アンテナ装置10
0の衛星波系アンテナ部102によりGPS衛星41か
らの測位情報を受信することができるので、当該測位情
報に基づいて算出した現在位置を地上の基地局40を介
して他のユーザに対して通知することができる。
【0167】以上の構成によれば、アンテナ装置90は
水平面内ほぼ無指向性の地上波系アンテナ部101と垂
直方向に放射特性を有する衛星波系アンテナ部102と
を同一軸上に配置して構成するようにしたことにより、
全体として小型化した構成で地上波系アンテナ部101
によって地上の基地局40と通信し得ると共に、衛星波
系アンテナ部102によってGPS衛星41からの電波
を受信することができる。
【0168】(4)他の実施の形態 なお上述の第1〜第3の実施の形態においては、携帯無
線機50、70、90にGPS受信回路51を設けてG
PS衛星41から受信した受信信号を復調するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、GP
S衛星41との間で送受信を可能にするGPS送受信回
路を設けるようにしても良い。この場合、地上の基地局
40からの電波が届かない領域であってもGPS衛星4
1との間で無線通信を行うことができる。
【0169】また上述の第1〜第3の実施の形態におい
ては、携帯無線機50、70、90の衛星波系アンテナ
部62、82、102によってGPS衛星41の存在す
る垂直方向に指向性を持たせることにより、当該GPS
衛星41からの電波を受信し得るようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、GPS衛星41以
外の他の種々の衛星からの電波を受信するようにしても
良い。この場合にも上述の実施の形態と同様の効果を得
ることができる。
【0170】さらに上述の第1〜第3の実施の形態にお
いては、地上波系アンテナ部61、81及び101をヘ
リカルアンテナ9及びロッドアンテナ8、ヘリカルアン
テナ9及びロッドアンテナ35の組み合わせによって構
成するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、ヘリカルアンテナ9又はロッドアンテナ8又
は35のいずれか一方だけで構成するようにしても良
い。
【0171】さらに上述の第1〜第3の実施の形態にお
いては、携帯無線機50、70、90の地上波系アンテ
ナ部61、81、101におけるヘリカルアンテナ9及
び38、アンテナ収納時ストッパ金具10及び81、ロ
ッドアンテナ8及び35、アンテナ引出時ストッパ金具
7及び34、衛星波系アンテナ部62、82、102に
おけるヘリカルアンテナ54、アンテナ固定金具55、
さらにストッパ止金具52及び103、アンテナ給電部
5及び57が金属性材料で形成されているものを用いる
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、導電性であれば金属めっきが施された他の種々の材
料で形成されたものを用いるようにしても良い。
【0172】さらに上述の第1〜第3の実施の形態にお
いては、携帯無線機50、70、90の地上波系アンテ
ナ部61、81、101におけるロッドアンテナ8、3
5及びヘリカルアンテナ9、38を送受信回路4に接続
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、2種類のアンテナのどちらか又は両方を送信専
用の送信回路又は受信専用の受信回に接続するようにし
ても良い。
【0173】さらに上述の第1〜第3の実施の形態にお
いては、携帯無線機50、70、90の筐体2を非金属
性材料によって構成するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、金属製材料を用いるように
しても良い。但し、この場合にはアンテナ固定金具5
5、さらにストッパ止金具52及び103、アンテナ給
電部5及び57が金属性の筐体2に対して直接導通する
ことがないようにスペーサ等を筐体2との間に設ける必
要がある。
【0174】さらに上述の第1〜第3の実施の形態にお
いては、携帯無線機50、70、90の地上波系アンテ
ナ部61、81、101のロッドアンテナ8及び35を
直線状の導体によって棒状に形成するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、弾性を有する
導体やばね材を密巻きにした導体あるいは小径の螺旋状
の導体によって形成するようにしても良い。この場合、
ロッドアンテナに比べてアンテナ破損を防止し易くな
る。
【0175】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、地上の通
信対象に対するほぼ水平方向の指向性を有する水平方向
アンテナ部と、当該水平方向アンテナ部の中心軸と同一
方向の所定位置に配置され、水平方向に対してほぼ垂直
方向の指向性を有する垂直方向アンテナ部とを設けるこ
とにより、水平方向アンテナ部と垂直方向アンテナ部と
がほぼ同一軸上に配置されることになるので全体として
小型化し得ると共に、水平方向及び垂直方向に対して指
向性を有することができ、かくして地上の通信対象だけ
ではなく他の通信対象との間でも通信し得る小型で軽量
のアンテナ装置を実現できる。
【0176】また本発明によれば、所定方向に指向性を
有するアンテナ装置を用いた携帯無線機において、アン
テナ装置は、地上の通信対象に対するほぼ水平方向の上
記指向性を有する水平方向アンテナ部と、当該水平方向
アンテナ部の中心軸と同一方向の所定位置に配置され、
水平方向に対してほぼ垂直方向の上記指向性を有する垂
直方向アンテナ部とを設けることにより、水平方向アン
テナ部と垂直方向アンテナ部とがほぼ同一軸上に配置さ
れることになるので携帯無線機として小型化し得ると共
に、水平方向及び垂直方向に対して指向性を有すること
ができ、かくして地上の通信対象だけではなく他の通信
対象との間でも通信し得る小型で軽量の携帯無線機を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態におけるアンテ
ナ装置(引出時)の構成を示す略線図である。
【図2】本発明による第1の実施の形態におけるアンテ
ナ装置(収納時)の構成を示す略線図である。
【図3】ヘリカル1巻分の円周長が電気長λにほぼ等し
いヘリカルアンテナの放射パターンを示す略線図であ
る。
【図4】波長短縮効果の説明に供する波形図である。
【図5】本発明による第2の実施の形態におけるアンテ
ナ装置(引出時)の構成を示す略線図である。
【図6】本発明による第2の実施の形態におけるアンテ
ナ装置(収納時)の構成を示す略線図である。
【図7】本発明による第3の実施の形態におけるアンテ
ナ装置(引出時)の構成を示す略線図である。
【図8】本発明による第3の実施の形態におけるアンテ
ナ装置(収納時)の構成を示す略線図である。
【図9】従来の分離型アンテナ装置(引出時)の構成を
示す略線図である。
【図10】従来の分離型アンテナ装置(収納時)の構成
を示す略線図である。
【図11】ロッドアンテナの放射パターンを示す略線図
である。
【図12】従来の一体型アンテナ装置(引出時)の構成
を示す略線図である。
【図13】従来の一体型アンテナ装置(収納時)の構成
を示す略線図である。
【図14】従来のヘリカル固定型アンテナ装置(引出
時)の構成を示す略線図である。
【図15】従来のヘリカル固定型アンテナ装置(収納
時)の構成を示す略線図である。
【図16】従来の携帯無線機の電波受信状態を示す略線
図である。
【符号の説明】
4……送受信回路、8、35……ロッドアンテナ、9、
54……ヘリカルアンテナ、51……GPS受信回路、
53……アンテナ固定具、50、70、90……携帯無
線機、60、80、100……アンテナ装置、61、8
1、101……地上波系アンテナ部、62、82、10
2……衛星波系アンテナ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA02 AA06 AA13 AB02 DB04 GA02 HA07 HA10 JA05 JA07 JA10 5J047 AA04 AA07 AA12 AB06 AB12 FA09 FD01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地上の通信対象に対するほぼ水平方向の指
    向性を有する水平方向アンテナ部と、 上記水平方向アンテナ部の中心軸と同一方向の所定位置
    に配置され、上記水平方向に対してほぼ垂直方向の指向
    性を有する垂直方向アンテナ部とを具えることを特徴と
    するアンテナ装置。
  2. 【請求項2】上記垂直方向アンテナ部は、導体が螺旋状
    に形成され、当該螺旋の1巻分の円周長が一波長にほぼ
    等しく設定された軸モードヘリカルアンテナであること
    を特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】上記軸モードヘリカルアンテナは、高誘電
    材料でなる誘電体に上記導体が巻き付けられて形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装
    置。
  4. 【請求項4】上記水平方向アンテナ部は、導体が螺旋状
    に形成され、当該螺旋の1巻分の円周長が一波長よりも
    短く設定されたノーマルモードヘリカルアンテナである
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】上記水平方向アンテナ部は、導体が螺旋状
    に形成され当該螺旋の1巻分の円周長が一波長よりも短
    く設定されたノーマルモードヘリカルアンテナと、上記
    導体が直線状に形成され上記ノーマルモードヘリカルア
    ンテナの上記中心軸に沿って移動する押込及び引出自在
    な棒状のロッドアンテナとからなることを特徴とする請
    求項1に記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】上記水平方向アンテナ部は、上記ロッドア
    ンテナの上方に上記ノーマルモードヘリカルアンテナが
    配置されると共に、上記ノーマルモードヘリカルアンテ
    ナと上記ロッドアンテナとが電気的に分離されており、
    上記ロッドアンテナが上記ノーマルモードヘリカルアン
    テナの上記中心軸に沿って引き出された時には上記ロッ
    ドアンテナだけがアンテナとして動作し、上記ロッドア
    ンテナが上記ノーマルモードヘリカルアンテナの上記中
    心軸に沿って押し込まれた時には当該ノーマルモードヘ
    リカルアンテナだけがアンテナとして動作することを特
    徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】上記水平方向アンテナ部は、上記ロッドア
    ンテナの上方に上記ノーマルモードヘリカルアンテナが
    配置されると共に、上記ノーマルモードヘリカルアンテ
    ナと上記ロッドアンテナとが電気的に接続されており、
    上記ロッドアンテナが上記ノーマルモードヘリカルアン
    テナの上記中心軸に沿って引き出された時には上記ロッ
    ドアンテナ及び上記ノーマルモードヘリカルアンテナが
    複合アンテナとして動作し、上記ロッドアンテナが上記
    ノーマルモードヘリカルアンテナの上記中心軸に沿って
    押し込まれた時には当該ノーマルモードヘリカルアンテ
    ナだけがアンテナとして動作することを特徴とする請求
    項5に記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】上記水平方向アンテナ部は、上記ノーマル
    モードヘリカルアンテナが固定された状態で、上記ロッ
    ドアンテナが上記ノーマルモードヘリカルアンテナの上
    記中心軸に沿って引き出された時には上記ロッドアンテ
    ナと上記ノーマルモードヘリカルアンテナとが電気的に
    接続されて複合アンテナとして動作し、上記ロッドアン
    テナが上記ノーマルモードヘリカルアンテナの上記中心
    軸に沿って押し込まれた時には上記ロッドアンテナと上
    記ノーマルモードヘリカルアンテナとが電気的に分離さ
    れて当該ノーマルモードヘリカルアンテナだけがアンテ
    ナとして動作することを特徴とする請求項5に記載のア
    ンテナ装置。
  9. 【請求項9】所定方向に指向性を有するアンテナ装置を
    用いた携帯無線機において、 上記アンテナ装置は、 地上の通信対象に対するほぼ水平方向の上記指向性を有
    する水平方向アンテナ部と、 上記水平方向アンテナ部の中心軸と同一方向の所定位置
    に配置され、上記水平方向に対してほぼ垂直方向の上記
    指向性を有する垂直方向アンテナ部とを具えることを特
    徴とする携帯無線機。
  10. 【請求項10】上記垂直方向アンテナ部は、導体が螺旋
    状に形成され、当該螺旋の1巻分の円周長が一波長にほ
    ぼ等しく設定された軸モードヘリカルアンテナであるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の携帯無線機。
  11. 【請求項11】上記軸モードヘリカルアンテナは、高誘
    電材料でなる誘電体に上記導体が巻き付けられて形成さ
    れていることを特徴とする請求項10に記載の携帯無線
    機。
  12. 【請求項12】上記水平方向アンテナ部は、導体が螺旋
    状に形成され、当該螺旋の1巻分の円周長が一波長より
    も短く設定されたノーマルモードヘリカルアンテナであ
    ることを特徴とする請求項9に記載の携帯無線機。
  13. 【請求項13】上記水平方向アンテナ部は、導体が螺旋
    状に形成され当該螺旋の1巻分の円周長が一波長よりも
    短く設定されたノーマルモードヘリカルアンテナと、上
    記導体が直線状に形成され上記ノーマルモードヘリカル
    アンテナの上記中心軸に沿って移動する押込及び引出自
    在な棒状のロッドアンテナとからなることを特徴とする
    請求項9に記載の携帯無線機。
  14. 【請求項14】上記水平方向アンテナ部は、上記ロッド
    アンテナの上方に上記ノーマルモードヘリカルアンテナ
    が配置されると共に、上記ノーマルモードヘリカルアン
    テナと上記ロッドアンテナとが電気的に分離されてお
    り、上記ロッドアンテナが上記ノーマルモードヘリカル
    アンテナの上記中心軸に沿って引き出された時には上記
    ロッドアンテナだけがアンテナとして動作し、上記ロッ
    ドアンテナが上記ノーマルモードヘリカルアンテナの上
    記中心軸に沿って押し込まれた時には当該ノーマルモー
    ドヘリカルアンテナだけがアンテナとして動作すること
    を特徴とする請求項13に記載の携帯無線機。
  15. 【請求項15】上記水平方向アンテナ部は、上記ロッド
    アンテナの上方に上記ノーマルモードヘリカルアンテナ
    が配置されると共に、上記ノーマルモードヘリカルアン
    テナと上記ロッドアンテナとが電気的に接続されてお
    り、上記ロッドアンテナが上記ノーマルモードヘリカル
    アンテナの上記中心軸に沿って引き出された時には上記
    ロッドアンテナ及び上記ノーマルモードヘリカルアンテ
    ナが複合アンテナとして動作し、上記ロッドアンテナが
    上記ノーマルモードヘリカルアンテナの上記中心軸に沿
    って押し込まれた時には当該ノーマルモードヘリカルア
    ンテナだけがアンテナとして動作することを特徴とする
    請求項13に記載の携帯無線機。
  16. 【請求項16】上記水平方向アンテナ部は、上記ノーマ
    ルモードヘリカルアンテナが固定された状態で、上記ロ
    ッドアンテナが上記ノーマルモードヘリカルアンテナの
    上記中心軸に沿って引き出された時には上記ロッドアン
    テナと上記ノーマルモードヘリカルアンテナとが電気的
    に接続されて複合アンテナとして動作し、上記ロッドア
    ンテナが上記ノーマルモードヘリカルアンテナの上記中
    心軸に沿って押し込まれた時には上記ロッドアンテナと
    上記ノーマルモードヘリカルアンテナとが電気的に分離
    されて当該ノーマルモードヘリカルアンテナだけがアン
    テナとして動作することを特徴とする請求項13に記載
    の携帯無線機。
  17. 【請求項17】上記垂直方向アンテナ部は、上記携帯無
    線機における筐体の上端面から突出した位置に配設され
    ていることを特徴とする請求項9に記載の携帯無線機。
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