JP3930979B2 - マイクロストリップアンテナおよびマイクロストリップアンテナを備える携帯無線機 - Google Patents

マイクロストリップアンテナおよびマイクロストリップアンテナを備える携帯無線機 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯無線機に搭載して好適なマイクロストリップアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信を目的とした衛星通信システムが種々提案されているが、衛星通信システムには静止衛星を利用する静止移動体衛星通信システムと、非静止衛星を用いる非静止移動体衛星通信システムがある。
非静止移動体衛星通信システムには、低・中高度軌道の衛星を用いるシステム、長楕円軌道の衛星を用いるシステム、傾斜同期軌道を用いるシステムがある。このうちの低・中高度軌道の非静止衛星を用いるシステムには、LEO(Low Earth Orbit)通信システムがある。このLEO通信システムは伝搬遅延時間が小さいシステムとされており、また、伝搬損失が小さくされているため、端末の送信電力を低減でき端末の小型化・軽量化を容易とできる長所を有している。
【0003】
さらに、LEO通信システムには、データ伝送のみを扱う小規模LEO(Little LEO)と、音声伝送が可能な大規模LEO(Big LEO)がある。大規模LEOの中には米国Iridium社が計画を推進している国際パーソナル衛星通信システム“イリジウム”がある。このイリジウム・システムは、通信方式が1.6GHz帯の周波数を用いたTDMA(Time Division Multiple Access)方式とされており、地球全体をカバーするよう780kmの高度に打ち上げられた(66+6)個の非静止衛星を用いて通信するようにされている。なお、非静止衛星は、経度30度間隔で配置されて周回軌道を回っている。また、イリジウム・システムには1618.35〜1626.5MHzの周波数帯域幅が割り当てられる。
【0004】
このイリジウム・システムでは、多くの衛星が必要ではあるものの通信の遅延時間が無視できるので、リアルタイムで音声やデータ等の通信が行える。さらに、端末の送信電力を低減できるため端末を携帯型とすることが可能である。したがって、イリジウム・システム用の携帯無線機を携帯していれば、全世界の電話や携帯電話とリアルタイムで通話やデータ伝送を行うことが可能となる。なお、イリジウム・システムでは携帯無線機に好適なように円偏波(右旋)が用いられている。
【0005】
このような携帯無線機においては、円偏波を受信する必要があることからヘリカルアンテナやマイクロストリップアンテナが用いられる。
ここで、円偏波を送受信可能な従来のマイクロストリップアンテナの構成を図7に示す。図7(a)は、方形マイクロストリップアンテナの平面図であり、図7(b)はその側面図、図7(c)は裏面図である。
図7(a)〜(c)に示す方形マイクロストリップアンテナ100は、所定厚みの円筒状の誘電体基板110の表面に方形パッチ状の方形放射導体111が形成されており、その裏面には全面にアース導体113が形成されている。方形放射導体111には円偏波を送受信するために、中心から偏心した位置に給電点112が設けられており、この給電点112の位置には誘電体基板110を貫通するように挿通孔110aが設けられている。
【0006】
また、誘電体基板110の裏面にはセミリジッドケーブルとされた同軸ケーブル114が装着されており、同軸ケーブル114の中心導体114aは挿通孔110a内に挿通されて、その先端が給電点112にハンダ付けされている。また、同軸ケーブル114のシールド導体114bはアース導体113にハンダ付け等により電気的かつ機械的に固着されている。
このように、同軸ケーブル114は給電点112の位置から導出されるため、図7(b)に示すように誘電体基板110の中心から偏心して導出されることになる。そして、方形放射導体111で受信された円偏波は同軸ケーブル114を介して受信機に導かれ、同軸ケーブル114から供給されたRF信号は方形放射導体111から円偏波の電磁波として空間へ放射されるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示す従来のマイクロストリップアンテナをイリジウム・システム等に使用する携帯無線機に搭載するようにした際には、携帯無線機を小型化して携帯に便利にする必要からマイクロストリップアンテナを極力コンパクト化しなければならない。この場合には、マイクロストリップアンテナの誘電体基板110の径を極力小さくすることになる。すると、誘電体基板110の裏面に形成されているアース導体113の面積がアースとしての機能を十分に果たす面積を確保することができないようになる。
このため、マイクロストリップアンテナの特性が不安定となって、周囲の影響を受けやすくなるため、携帯無線機本体の影響やユーザの影響を受け易くなりアンテナの特性が変化してしまうという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は周囲の影響を極力受けないようにしたマイクロストリップアンテナおよびマイクロストリップアンテナを備える携帯無線機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のマイクロストリップアンテナは、一面に円偏波を放射するパッチ状の放射導体が形成され、他面にアース導体が形成された誘電体基板と、該誘電体基板の他面から導出されると共に、中心導体が前記誘電体基板の一面に形成された放射導体の給電点に接続され、シールド導体が前記誘電体基板の他面に形成されたアース導体に接続される給電ケーブルと、該給電ケーブルの前記シールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段とを備え、前記阻止手段が、下端が開放された円筒状のスリーブとされており、前記同軸ケーブルに被嵌された該スリーブの先端が前記アース導体に接続されている。
【0010】
また、本発明の目的を達成することのできる他のマイクロストリップアンテナ、一面に円偏波を放射するパッチ状の放射導体が形成され、他面にアース導体が形成された誘電体基板と、該誘電体基板の他面から導出されると共に、中心導体が前記誘電体基板の一面に形成された放射導体の給電点に接続され、シールド導体が前記誘電体基板の他面に形成されたアース導体に接続される給電ケーブルと、該給電ケーブルの前記シールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段とを備え、前記阻止手段が、上端が開放された円筒状の套管部と、該套管部の下端に略直交するよう形成された接続部とからなるシュペルトップとされており、該シュペルトップの上端と前記アース導体の間隔が約λ(波長)/16とされ、該接続部の端部が前記同軸ケーブルの前記シールド導体に接続されている。
【0011】
さらに、本発明のマイクロストリップアンテナを備える携帯無線機一面に円偏波を放射するパッチ状の放射導体が形成され、他面にアース導体が形成された誘電体基板と、該誘電体基板の他面から導出されると共に、中心導体が前記誘電体基板の一面に形成された放射導体の給電点に接続され、シールド導体が前記誘電体基板の他面に形成されたアース導体に接続される給電ケーブルと、該給電ケーブルの前記シールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段とを備え、前記阻止手段が、上端が開放された円筒状の套管部と、該套管部の下端に略直交するよう形成された接続部とからなるシュペルトップとされており、該シュペルトップの上端と前記アース導体の間隔が約λ(波長)/16とされ、該接続部の端部が前記同軸ケーブルの前記シールド導体に接続されているマイクロストリップアンテナが、アンテナカバーケースに収納されており、該アンテナカバーケースが伸縮自在に筐体に設けられている
さらにまた、本発明の他のマイクロストリップアンテナを備える携帯無線機一面に円偏波を放射するパッチ状の放射導体が形成され、他面にアース導体が形成された誘電体基板と、該誘電体基板の他面から導出されると共に、中心導体が前記誘電体基板の一面に形成された放射導体の給電点に接続され、シールド導体が前記誘電体基板の他面に形成されたアース導体に接続される給電ケーブルと、該給電ケーブルの前記シールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段とを備え、前記阻止手段が、下端が開放された円筒状のスリーブとされており、前記同軸ケーブルに被嵌された該スリーブの先端が前記アース導体に接続されている
【0012】
このような本発明によれば、マイクロストリップアンテナに接続された給電ケーブルにおけるシールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段を設けるようにしたので、アース導体の面積が十分でなくとも周囲の影響を受けづらい安定した特性のマイクロストリップアンテナとすることができる。
従って、本発明のマイクロストリップアンテナは、イリジウム・システム等の移動体衛星通信システムに使用する携帯無線機に搭載した際に人体や無線機本体の影響を受けにくい好適なアンテナとすることができる。また、アース導体の面積が小さくてもよいことからマイクロストリップアンテナおよび携帯無線機の小型化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のマイクロストリップアンテナの実施の形態の第1の構成例を図1に示す。図1(a)は、円偏波を送受信可能な本発明のマイクロストリップアンテナ1の一部を破断した正面図であり、図1(b)はその上面図である。
図1(a)(b)に示すマイクロストリップアンテナ1では、所定厚みの円筒状とされたセラミック製等の誘電体基板10の表面に方形のパッチ状とされた放射導体11が設けられており、その裏面には全面に薄板状のアース導体13が設けられている。この放射導体11とアース導体13は、誘電体基板10に金属を蒸着することにより形成されたり、あるいは金属薄板を貼着することにより形成されている。放射導体11には円偏波を送受信するために、中心から偏心した位置に給電点12が設けられており、この給電点12の位置には誘電体基板10を貫通するように挿通孔10aが設けられている。
【0014】
また、誘電体基板10の裏面にはセミリジッドケーブルとされた同軸ケーブル14が挿通孔10aの位置に装着されており、同軸ケーブル14の中心導体14aは挿通孔10aの下端から挿通されている。そして、挿通孔10aに挿通された中心導体14aの先端が給電点12にハンダ付けされて、放射導体11が同軸ケーブル14により給電される。さらに、同軸ケーブル14のパイプ状のシールド導体14bの先端はアース導体13にハンダ付け部16として示すようにハンダ付けされて電気的かつ機械的に固着される。
【0015】
また、同軸ケーブル14のシールド導体14bにはシュペルトップ15が設けられている。シュペルトップ15は、長さL1の円筒状の套管部15aと、套管部15aに一体に形成されている略中央に孔が形成された円板状の接続部15bとから構成されている。シュペルトップ15は金属製の筒体を加工することにより形成されており、アース導体13から距離L2の位置に上端が位置するように、シュペルトップ15の下端である接続部15bの内径端が電気的にシールド導体14bのA点に接続されている。この場合、シュペルトップ15の接続部15bに形成されている孔に同軸ケーブル14を挿通することにより、同軸ケーブル14に対してほぼ同軸上にシュペルトップ15を配置することができる。
【0016】
ところで、套管部15aの長さL1は約λ/4とされているため、A点から見た先端が開放されたシュペルトップ15のインピーダンスは略無限大となる。これにより同軸ケーブル14のシールド導体14bの内側を流れてその先端に設けられたアース導体13に達し、この部分で折り返されてシールド導体14bの外側を流れる電流はA点の位置で阻止されるようになる。
これにより、本発明のマイクロストリップアンテナ1においてアース導体13の面積が十分でなくとも、周囲の影響を受けづらい安定した特性のマイクロストリップアンテナとすることができる。従って、本発明のマイクロストリップアンテナ1は、イリジウム・システム等に使用する携帯無線機に搭載した際に人体や無線機本体の影響を受けにくい好適なアンテナとすることができる。
【0017】
また、アース導体13の面積を小さくすることができることから、マイクロストリップアンテナ1の小型化を図ることができる。
なお、シュペルトップ15の上端とアース導体13との距離L2は、約λ/16以上とされていればよい。また、シュペルトップ15の套管部15aの径はシールド導体14bの径の約3倍程度とされる。
【0018】
次に、本発明のマイクロストリップアンテナの実施の形態の第2の構成例を図2に示す。図2(a)は、円偏波を送受信可能な本発明のマイクロストリップアンテナ2の一部を破断した正面図であり、図2(b)はその上面図である。
図2(a)(b)に示すマイクロストリップアンテナ2では、所定厚みの円筒状とされたセラミック製等の誘電体基板20の表面に方形のパッチ状とされた放射導体21が設けられており、その裏面には全面に薄板状のアース導体23が設けられている。この放射導体21とアース導体23は、誘電体基板20に金属を蒸着することにより形成されたり、あるいは金属薄板を貼着することにより形成されている。放射導体21には円偏波を送受信するために、中心から偏心した位置に給電点22が設けられており、この給電点22の位置には誘電体基板20を貫通するように挿通孔20aが設けられている。
【0019】
また、誘電体基板20の裏面にはセミリジッドケーブルとされた同軸ケーブル24が挿通孔20aの位置に装着されており、同軸ケーブル24の中心導体24aは挿通孔20aの下端から挿通される。そして、挿通孔20aに挿通された中心導体24aの内径端が給電点22にハンダ付けされて、放射導体21が同軸ケーブル24により給電される。さらに、同軸ケーブル24のパイプ状のシールド導体24bの先端はアース導体23にハンダ付け等により電気的かつ機械的に固着される。
【0020】
また、同軸ケーブル24のシールド導体24bと同軸にスリーブ25が設けられている。スリーブ25は、長さL1の円筒状の套管部25aと、套管部25aに一体に形成されている略中央に孔が形成された円板状の接続部25bとから構成されている。スリーブ25は金属製の筒体を加工することにより形成されており、アース導体23に接続部25bがハンダ付けされて電気的に接続されている。この接続点をA点とする。この場合、スリーブ25の接続部25bに形成されている孔に同軸ケーブル24を挿通することにより、同軸ケーブル24に対してほぼ同軸上にスリーブ25を配置することができる。
【0021】
ところで、套管部25aの長さL1は約λ/4とされていると共に、接続部25bが同軸ケーブル24のシールド導体24bに接続されているため、A点から見た先端が開放されているスリーブ25のインピーダンスは略無限大となる。これにより同軸ケーブル24のシールド導体24bの内側を流れてその先端に設けられたアース導体23に達し、この部分で折り返されてシールド導体24bの外側を流れようとする電流はA点の位置で阻止されるようになる。
【0022】
これにより、本発明のマイクロストリップアンテナ2においてアース導体23の面積が十分でなくとも、周囲の影響を受けづらい安定した特性のマイクロストリップアンテナとすることができる。従って、本発明のマイクロストリップアンテナ2は、イリジウム・システム等に使用する携帯無線機に搭載した際に人体や無線機本体の影響を受けにくい好適なアンテナとすることができる。
また、アース導体23の面積を小さくすることができることから、マイクロストリップアンテナ2の小型化を図ることができる。
なお、スリーブ25の套管部25aの径はシールド導体14bの径の約3倍程度とされる。また、スリーブ25の接続部25bは必ずしも必要ではなく、接続部25bを設けることなく套管部25aを直接アース導体23に接続するようにしてもよい。
【0023】
本発明のマイクロストリップアンテナの実施の形態の第3の構成例を図3に示す。図3(a)は、円偏波を送受信可能な本発明のマイクロストリップアンテナ3の一部を破断した正面図であり、図3(b)はその上面図である。
図3(a)(b)に示すマイクロストリップアンテナ3では、所定厚みの円筒状とされたセラミック製等の誘電体基板30の表面に方形のパッチ状とされた放射導体31が設けられており、その裏面には全面に薄板状のアース導体33が設けられている。この放射導体31とアース導体33は、誘電体基板30に金属を蒸着することにより形成されたり、あるいは金属薄板を貼着することにより形成されている。放射導体31には円偏波を送受信するために、中心から偏心した位置に給電点32が設けられており、この給電点32の位置には誘電体基板30に形成されたスリット30bに連通するように挿通孔30aが設けられている。
【0024】
このスリット30bの断面形状は方形状とされており、給電点32から誘電体基板30の略中心に至る幅で誘電体基板30に形成されており、スリット30bの厚みは極力薄く形成されている。
また、誘電体基板30の裏面にはセミリジッドケーブルとされた同軸ケーブル34が誘電体基板30のほぼ中心に装着されており、同軸ケーブル34の中心導体34aはスリット30bの下端からスリット30b内に斜めに挿通されて、スリット30bに連通する挿通孔30a内に挿通される。そして、挿通孔30aに挿通された中心導体34aの先端が給電点32にハンダ付けされて、放射導体31が同軸ケーブル34により給電される。さらに、同軸ケーブル34のパイプ状のシールド導体34bの先端はアース導体33の略中心にハンダ付け部36においてハンダ付けされることにより電気的かつ機械的に固着される。
【0025】
このように、同軸ケーブル34のパイプ状のシールド導体34bの先端が誘電体基板30の略中心に固着されるため、同軸ケーブル34の中心導体34aは図3(a)に示すようにスリット30b内において斜めに挿通されるようになる。これにより、給電点32が偏心していても同軸ケーブル34は誘電体基板30の略中心位置から導出されるようになる。このように構成されたマイクロストリップアンテナ3は回転対称の形状となる。
また、同軸ケーブル34のシールド導体34bにはシュペルトップ35が設けられている。シュペルトップ35は、長さL1の円筒状の套管部35aと、套管部35aに一体に形成されている略中央に孔が形成された円板状の接続部35bとから構成されている。シュペルトップ35は金属製の筒体を加工することにより形成されており、アース導体33から距離L2の位置に上端が位置するように、シュペルトップ35の下端である接続部35bの内径端が電気的にシールド導体34bのA点に接続されている。この場合、シュペルトップ35の接続部35bに形成されている孔に同軸ケーブル34を挿通することにより、同軸ケーブル34に対してほぼ同軸上にシュペルトップ35を配置することができる。
【0026】
ところで、套管部35aの長さL1は約λ/4とされているため、A点から見た先端が開放されたシュペルトップ35のインピーダンスは略無限大となる。これにより同軸ケーブル34のシールド導体34bの内側を流れてその先端に設けられたアース導体33に達し、この部分で折り返されてシールド導体34bの外側を流れる電流はA点の位置で阻止されるようになる。
これにより、本発明のマイクロストリップアンテナ3においてアース導体33の面積が十分でなくとも、周囲の影響を受けづらい安定した特性のマイクロストリップアンテナとすることができる。従って、本発明のマイクロストリップアンテナ3は、イリジウム・システム等に使用する携帯無線機に搭載した際に人体や無線機本体の影響を受けにくい好適なアンテナとすることができる。
【0027】
また、アース導体33の面積を小さくすることができることから、マイクロストリップアンテナ3の小型化を図ることができる。
なお、シュペルトップ35の上端とアース導体33との距離L2は、約λ/16以上とされていればよい。また、シュペルトップ35の套管部35aの径はシールド導体34bの径の約3倍程度とされる。
【0028】
次に、本発明のマイクロストリップアンテナの実施の形態の第4の構成例を図4に示す。図4(a)は、円偏波を送受信可能な本発明のマイクロストリップアンテナ4の一部を破断した正面図であり、図4(b)はその上面図である。
図4(a)(b)に示すマイクロストリップアンテナ4では、所定厚みの円柱状とされたセラミック製等の誘電体基板40の表面に方形のパッチ状とされた放射導体41が設けられており、その裏面には全面に薄板状のアース導体43が設けられている。この放射導体41とアース導体43は、誘電体基板40に金属を蒸着することにより形成されたり、あるいは金属薄板を貼着することにより形成されている。放射導体41には円偏波を送受信するために、中心から偏心した位置に給電点42が設けられており、この給電点42の位置には誘電体基板40に形成されたスリット40bに連通するように挿通孔40aが設けられている。
【0029】
このスリット40bの断面形状は方形状とされており、給電点42から誘電体基板40の略中心に至る幅で誘電体基板40に形成されており、スリット40bの厚みは極力薄く形成されている。
また、誘電体基板40の裏面にはセミリジッドケーブルとされた同軸ケーブル44が誘電体基板40のほぼ中心に装着されており、同軸ケーブル44の中心導体44aはスリット40bの下端からスリット40b内に斜めに挿通されて、スリット40bに連通する挿通孔40a内に挿通される。そして、挿通孔40aに挿通された中心導体44aの先端が給電点42にハンダ付けされて、放射導体41が同軸ケーブル44により給電される。さらに、同軸ケーブル44のパイプ状のシールド導体44bの先端はアース導体43の略中心にハンダ付け部46においてハンダ付けされることにより電気的かつ機械的に固着される。
【0030】
このように、同軸ケーブル44のパイプ状のシールド導体44bの先端が誘電体基板40の略中心に固着されるため、同軸ケーブル44の中心導体44aは図4(a)に示すようにスリット40b内において斜めに挿通されるようになる。これにより、給電点42が偏心していても同軸ケーブル44は誘電体基板40の略中心位置から導出されるようになる。このように構成されたマイクロストリップアンテナ4は回転対称の形状となる。
【0031】
また、同軸ケーブル44のシールド導体44bと同軸にスリーブ45が設けられている。スリーブ45は、長さL1の円筒状の套管部45aと、套管部45aに一体に形成されている略中央に孔が形成された円板状の接続部45bとから構成されている。スリーブ45は金属製の筒体を加工することにより形成されており、アース導体43に接続部45bがハンダ付けされて電気的に接続されている。この接続点をA点とする。この場合、スリーブ45の接続部45bに形成されている孔に同軸ケーブル44を挿通することにより、同軸ケーブル44に対してほぼ同軸上にスリーブ45を配置することができる。
【0032】
ところで、套管部45aの長さL1は約λ/4とされていると共に、接続部45bが同軸ケーブル44のシールド導体44bに接続されているため、A点から見た先端が開放されているスリーブ45のインピーダンスは略無限大となる。これにより同軸ケーブル44のシールド導体44bの内側を流れてその先端に設けられたアース導体43に達し、この部分で折り返されてシールド導体44bの外側を流れようとする電流はA点の位置で阻止されるようになる。
【0033】
これにより、本発明のマイクロストリップアンテナ4においてアース導体43の面積が十分でなくとも、周囲の影響を受けづらい安定した特性のマイクロストリップアンテナとすることができる。従って、本発明のマイクロストリップアンテナ4は、イリジウム・システム等に使用する携帯無線機に搭載した際に人体や無線機本体の影響を受けにくい好適なアンテナとすることができる。
また、アース導体43の面積を小さくすることができることから、マイクロストリップアンテナ4の小型化を図ることができる。
なお、スリーブ45の套管部45aの径はシールド導体44bの径の約3倍程度とされる。また、スリーブ45の接続部45bは必ずしも必要ではなく、接続部45bを設けることなく套管部45aを直接アース導体43に接続するようにしてもよい。
【0034】
上記説明したマイクロストリップアンテナの第1の構成例ないし第4の構成例において、パッチ状の放射導体の形状は方形に限らず、円形の放射導体としてもよい。円形の放射導体とする場合は、対向する周縁部を一部切り取ったり、対向する周縁部に切溝を設けるようにして円偏波の送受信を行えるようにする。
なお、誘電体基板はセラミック製として説明したが、これに限ることはなく所定の誘電率を有する一般的な誘電材からなる誘電体基板であってもよい。
さらに、誘電体基板にスリットを形成する場合にスリットの断面形状は、方形状に限らずくさび状としてもよい。この場合は、偏心された給電点と誘電体基板の裏面の略中心とを連通させるようなスリットの形状とされる。
【0035】
次に、本発明に係るマイクロストリップアンテナをイリジウム・システム等に適用した携帯無線機の構成例を図5,図6に示す。ただし、これらの図においては上記した第3の構成例のマイクロストリップアンテナを使用する例を示しており、図5(a)は一部を断面図で示す携帯無線機の平面図、図5(b)は携帯無線機の側面図、図6(a)はアンテナ部を収納した携帯無線機を示す平面図、図6(b)は一部を断面図で示す携帯無線機の上面図である。
図5(a)(b)において、携帯無線機50の筐体50a内には送受信回路が収納されており、筐体50aには各種表示を行う表示部50bと、ダイアルしたり各種操作を行う複数のボタン50cが設けられている。この筐体50aに対してアンテナ部51が伸縮自在に設けられている。なお、アンテナ部51を筐体50aに対して伸長した状態が図5に、アンテナ部51を収納した状態が図6に示されている。
【0036】
アンテナ部51は、上記した第3の構成例(図3参照)のマイクロストリップアンテナ52と、マイクロストリップアンテナ52を収納している上部アンテナカバーケース51aと下部アンテナカバーケース51bとから構成される。上部アンテナカバーケース51aには、マイクロストリップアンテナ52における誘電体基板および絶縁筒体が収納され、下部アンテナカバーケース51bにはセミリジッドの同軸ケーブル52bおよびシュペルトップ52aが収納される。この上部アンテナカバーケース51aと下部アンテナカバーケース51bは、合成樹脂製とされ、回転対称の形状とされている。
【0037】
このような構成の携帯無線機50においては、アンテナ部51の上部にマイクロストリップアンテナ52が設けられているので、アンテナ部51が伸張状態でも収納状態でも送受信可能となる。また、携帯無線機50が待ち受け時とされているときには、アンテナ部51を図6に示すように筐体50aに収納してコンパクトに携帯することが可能とされる。
上記の説明では、第3の構成例のマイクロストリップアンテナを用いるようにしたが、これに限るものではなく携帯無線機50には第1の構成例ないし第4の構成例のマイクロストリップアンテナのいずれでも搭載することができる。
なお、本発明のマイクロストリップアンテナは、イリジウム・システム等の移動体衛星通信システム用の携帯端末用アンテナ、車載用アンテナ、船舶用アンテナに適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
上記説明したように本発明のマイクロストリップアンテナは、マイクロストリップアンテナに接続された給電ケーブルにおけるシールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段を設けるようにしたので、アース導体の面積が十分でなくとも周囲の影響を受けづらい安定した特性のマイクロストリップアンテナとすることができる。
従って、本発明のマイクロストリップアンテナは、イリジウム・システム等の移動体衛星通信システムに使用する携帯無線機に搭載した際に人体や無線機本体の影響を受けにくい好適なアンテナとすることができる。また、アース導体の面積が小さくてもよいことからマイクロストリップアンテナおよび携帯無線機の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロストリップアンテナの実施の形態の第1の構成例を示す図である。
【図2】本発明のマイクロストリップアンテナの実施の形態の第2の構成例を示す図である。
【図3】本発明のマイクロストリップアンテナの実施の形態の第3の構成例を示す図である。
【図4】本発明のマイクロストリップアンテナの実施の形態の第4の構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態のマイクロストリップアンテナを携帯無線機に取り付けた構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態のマイクロストリップアンテナを携帯無線機に取り付けた際に、アンテナ部を収納した状態を示す図である。
【図7】従来のマイクロストリップアンテナの構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,52 マイクロストリップアンテナ
10,20,30,40,110 誘電体基板
10a,20a,30a,40a,110a 挿通孔
30b,40b スリット
11,21,31,41 放射導体
12,22,32,42,112 給電点
13,23,33,43,113 アース導体
14,24,34,44,52b,114 同軸ケーブル
14a,24a,34a,44a,114a 中心導体
14b,24b,34b,44b,114b シールド導体
15,35,52a シュペルトップ
15a,35a 套管部
15b,35b 接続部
25,35 スリーブ
16,36 ハンダ付け部
50c ボタン
50 携帯無線機
50a 筐体
50b 表示部
51 アンテナ部
51a 上部アンテナカバーケース
51b 下部アンテナカバーケース
100 方形マイクロストリップアンテナ
111 方形放射導体

Claims (4)

  1. 一面に円偏波を放射するパッチ状の放射導体が形成され、他面にアース導体が形成された誘電体基板と、
    該誘電体基板の他面から導出されると共に、中心導体が前記誘電体基板の一面に形成された放射導体の給電点に接続され、シールド導体が前記誘電体基板の他面に形成されたアース導体に接続される給電ケーブルと、
    該給電ケーブルの前記シールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段とを備え、
    前記阻止手段が、下端が開放された円筒状のスリーブとされており、前記同軸ケーブルに被嵌された該スリーブの先端が前記アース導体に接続されていることを特徴とするマイクロストリップアンテナ。
  2. 一面に円偏波を放射するパッチ状の放射導体が形成され、他面にアース導体が形成された誘電体基板と、
    該誘電体基板の他面から導出されると共に、中心導体が前記誘電体基板の一面に形成された放射導体の給電点に接続され、シールド導体が前記誘電体基板の他面に形成されたアース導体に接続される給電ケーブルと、
    該給電ケーブルの前記シールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段とを備え
    前記阻止手段が、上端が開放された円筒状の套管部と、該套管部の下端に略直交するよう形成された接続部とからなるシュペルトップとされており、該シュペルトップの上端と前記アース導体の間隔が約λ(波長)/16とされ、該接続部の端部が前記同軸ケーブルの前記シールド導体に接続されていることを特徴とするマイクロストリップアンテナ
  3. 一面に円偏波を放射するパッチ状の放射導体が形成され、他面にアース導体が形成された誘電体基板と、
    該誘電体基板の他面から導出されると共に、中心導体が前記誘電体基板の一面に形成された放射導体の給電点に接続され、シールド導体が前記誘電体基板の他面に形成されたアース導体に接続される給電ケーブルと、
    該給電ケーブルの前記シールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段とを備え、
    前記阻止手段が、上端が開放された円筒状の套管部と、該套管部の下端に略直交するよう形成された接続部とからなるシュペルトップとされており、該シュペルトップの上端と前記アース導体の間隔が約λ(波長)/16とされ、該接続部の端部が前記同軸ケーブルの前記シールド導体に接続されているマイクロストリップアンテナが、アンテナカバーケースに収納されており、該アンテナカバーケースが伸縮自在に筐体に設けられていることを特徴とするマイクロストリップアンテナを備える携帯無線機。
  4. 一面に円偏波を放射するパッチ状の放射導体が形成され、他面にアース導体が形成された誘電体基板と、
    該誘電体基板の他面から導出されると共に、中心導体が前記誘電体基板の一面に形成された放射導体の給電点に接続され、シールド導体が前記誘電体基板の他面に形成されたアース導体に接続される給電ケーブルと、
    該給電ケーブルの前記シールド導体の外側に流れる電流を阻止する阻止手段とを備え、
    前記阻止手段が、下端が開放された円筒状のスリーブとされており、前記同軸ケーブルに被嵌された該スリーブの先端が前記アース導体に接続されていることを特徴とするマイクロストリップアンテナを備える携帯無線機。
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