JP2001015864A - 半導体レーザ素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子およびその製造方法

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JP2001015864A JP18250699A JP18250699A JP2001015864A JP 2001015864 A JP2001015864 A JP 2001015864A JP 18250699 A JP18250699 A JP 18250699A JP 18250699 A JP18250699 A JP 18250699A JP 2001015864 A JP2001015864 A JP 2001015864A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作電流が低く信頼性が高い高出力の端面窓
型半導体レーザ素子を得る。 【解決手段】 共振器端面およびその近傍の活性層無秩
序化領域14上にn型端面電流阻止層7を形成する。n
型下クラッド層2、p型第1上クラッド層4、n型端面
電流阻止層7、p型第2上クラッド層6の順に極性が交
互に異なる複数の半導体層が配置されるので、窓領域に
流れる無効電流が抑制されて動作電流が低減し、さら
に、窓領域の無効電流による発熱が抑制されて結晶劣化
が生じ難くなり、高出力動作時の信頼性が向上する。端
面電流阻止層7から窓領域までの距離(層厚方向)は第
1上クラッド層4の層厚にほぼ等しくなり、その層厚が
比較的薄いので、電流阻止部から窓領域に流れる無効電
流が十分に抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク用に好
適に用いられる高出力動作が可能な半導体レーザ素子お
よびその製造方法に関し、特に、共振器端面およびその
近傍に窓領域を設けた端面窓型の半導体レーザ素子およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク用の半導体レーザ素子におい
ては、光出射端面の劣化を抑制して高出力で高い信頼性
を達成することが重要である。このため、共振器端面お
よびその近傍に活性層からのレーザ光を吸収しない窓領
域を設けた、所謂、端面窓型の半導体レーザ素子の開発
が盛んに進められている。この素子構造は、例えば特開
平8−111560号公報や特開平9−23037号公
報に開示されている。
【0003】図7は特開平8−111560号公報に開
示されている半導体レーザ素子の構造を示す斜視図であ
る。
【0004】この半導体レーザ素子の製造においては、
基板1上に下クラッド層2、量子井戸活性層3、第1上
クラッド層4を成長後、光出射端面およびその近傍に相
当する量子井戸活性層3にSiイオンを打ち込んで、不
純物注入と拡散によって活性層無秩序化領域(窓領域)
14を形成する。その上に第2上クラッド層9とキャッ
プ層10をリッジストライプ6状に設け、リッジストラ
イプ6の側面を電流ブロック層38で埋め込む。そし
て、リッジストライプ6上および電流ブロック層38上
にわたってコンタクト層12を設け、基板1側には電極
15を、コンタクト層12上には電極16を設ける。
【0005】この従来技術では、光出射端面およびその
近傍における量子井戸活性層3の無秩序化領域14での
バンドギャップが、共振器内部の量子井戸活性層3から
のレーザ光に対して透明領域、即ち窓領域となる。よっ
て、端面部における活性層の光吸収が抑制されて、高出
力動作時の端面劣化が抑制される。
【0006】図8は特開平9−23037号公報に開示
されている半導体レーザ素子の構造を示す斜視図であ
る。
【0007】この半導体レーザ素子に製造においては、
基板1上に下クラッド層2、量子井戸活性層3、第1上
クラッド層4およびコンタクト層12を成長後、コンタ
クト層12上に内部ストライプ52に相当する開口部を
設けたSiO2膜(図示せず)を形成する。そして、熱
処理によりSiO2膜で生成される結晶中の空孔を光出
射端面およびその近傍に相当する量子井戸活性層3に拡
散させて活性層無秩序化領域(窓領域)14を形成す
る。そして、コンタクト層12の上部から内部ストライ
プ52に相当する領域以外の領域51にプロトンを注入
して、電流狭窄と光閉じ込めを可能とする内部ストライ
プ52を共振器内部に形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体レーザ素子には、以下のような問題点があ
る。
【0009】特開平8−111560号公報に開示され
ている半導体レーザ素子では、端面およびその近傍に電
流阻止機能を有する部分を設けていないので、窓領域と
なる活性層無秩序化領域14に電流が流れる。この電流
により生成されたキャリヤはレーザ発振に寄与しない発
光または発熱になるので、動作電流が増大する。さら
に、その無効電流により生じる発熱によって窓領域での
結晶劣化が生じ、高出力時における半導体レーザ素子の
信頼性が低下するという問題がある。
【0010】これに対して、特開平9−23037号公
報に開示されている半導体レーザ素子では、窓領域とな
る活性層無秩序化領域14に電流が流れるのを防ぐため
に、プロトン注入により高抵抗領域からなる端面電流阻
止部を設けている。しかしながら、この方法では、プロ
トン注入の際にプロトン打ち込み領域が活性層3にまで
及ぶと活性層3の結晶に欠陥が生じるので、レーザ光が
散乱されて損失を生じる。そこで、プロトン打ち込み領
域は活性層からかなり離れたところ、通常は1.0μm
以上離れたところに形成されるため、この端面電流阻止
構造では電流阻止機能が不十分となって活性層無秩序化
領域に電流が流れてしまう。その結果、特開平8−11
1560号公報と同様に、動作電流の増大、および活性
層無秩序化領域での結晶劣化による高出力時の信頼性低
下の問題が生じる。
【0011】本発明はこのような従来技術の課題を解決
すべくなされたものであり、窓領域となる活性層無秩序
化領域への電流注入を抑制して、無効電流による動作電
流の増大を防ぐと共に活性層無秩序化領域での結晶劣化
による信頼性低下を防いで、動作電流が低く信頼性が高
い高出力の端面窓型の半導体レーザ素子およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ素
子は、少なくとも第1導電型の下クラッド層と第2導電
型の第1上クラッド層と、両クラッド層で挟まれた量子
井戸活性層を有し、少なくとも光出射端面およびその近
傍に、該量子井戸活性層を無秩序化した窓領域を備えて
いる半導体レーザ素子において、該窓領域上方であって
該第1上クラッド層上部分に電流阻止部を有し、該電流
阻止部上および該電流阻止部が設けられていない第1上
クラッド層上部分にわたってリッジストライプ状に第2
導電型の第2上クラッド層を備えており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0013】前記電流阻止部は、少なくとも第1導電型
の端面電流阻止層を有する構成とすることができる。
【0014】前記端面電流阻止層と前記第2上クラッド
層との間に保護層を有するのが好ましい。
【0015】前記端面電流阻止層および前記第1上クラ
ッド層がAlxGa1-xAs(0≦x≦1)または(Al
yGa1-yzIn1-zP(0≦y≦1、0≦z≦1)から
なり、該端面電流阻止層のAl組成比が該第1上クラッ
ド層のAl組成比よりも小さいのが好ましい。
【0016】前記保護層および前記端面電流阻止層がA
xGa1-xAs(0≦x≦1)または(AlyGa1-y
zIn1-zP(0≦y≦1、0≦z≦1)からなり、該保
護層のAl組成比が該端面電流阻止層のAl組成比より
も小さいのが好ましい。
【0017】前記端面電流阻止層の厚みが0.01μm
以上0.3μm以下であるのが好ましい。
【0018】前記保護層の厚みが0.001μm以上
0.03μm以下であるのが好ましい。
【0019】前記端面電流阻止層のキャリヤ濃度が5×
1017cm-3以上5×1018cm-3以下であるのが好ま
しい。
【0020】前記電流阻止部と前記窓領域とは共振器方
向の長さが略等しいのが好ましい。
【0021】前記窓領域は共振器方向の長さが10μm
以上60μm以下であるのが好ましい。
【0022】前記窓領域は、前記量子井戸活性層を構成
する結晶中に空孔を拡散させて無秩序化したものである
のが好ましい。
【0023】前記端面電流阻止層および前記保護層のA
l組成比が0.1以下であるのが好ましい。
【0024】前記量子井戸活性層から前記端面電流阻止
層まで、または前記量子井戸活性層から前記保護層まで
の層厚方向の距離が0.4μm以下であるのが好まし
い。
【0025】本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、
第1導電型の基板上に、少なくとも第1導電型の下クラ
ッド層、量子井戸活性層、第2導電型の第1上クラッド
層、第2導電型の保護層および第1導電型の端面電流阻
止層を順次成長させる工程と、成長表面にSiOx膜を
形成し、該SiOx膜と該端面電流阻止層とを、少なく
とも光出射端面およびその近傍の上方を残して除去する
工程と、熱アニールにより該SiOx膜下方の該量子井
戸活性層部分を選択的に無秩序化する工程と、該SiO
x膜を除去し、該端面電流阻止層上および該電流阻止層
が設けられていない保護層上部分にわたって第2導電型
の第2上クラッド層を成長させる工程とを含み、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0026】本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、
第1導電型の基板上に、少なくとも第1導電型の下クラ
ッド層、量子井戸活性層、第2導電型の第1上クラッド
層、第2導電型の保護層および第1導電型の端面電流阻
止層を順次成長させる工程と、該端面電流阻止層を、少
なくとも光出射端面およびその近傍の上方を残して除去
する工程と、不純物拡散により該端面電流阻止層下方の
該量子井戸活性層部分を選択的に無秩序化する工程と、
該端面電流阻止層上および該電流阻止層が設けられてい
ない保護層上部分にわたって第2導電型の第2上クラッ
ド層を成長させる工程とを含み、そのことにより上記目
的が達成される。
【0027】以下、本発明の作用について説明する。
【0028】本発明にあっては、共振器端面およびその
近傍の活性層無秩序化領域(窓領域)上に設けた電流阻
止部によって、窓領域に流れる無効電流を抑制して動作
電流を低減する。さらに、窓領域の無効電流による発熱
が抑制されるので結晶劣化が発生し難く、高出力動作時
の信頼性が向上する。電流阻止部から窓領域までの距離
(層厚方向)は第1上クラッド層厚にほぼ等しくなり、
その層厚は比較的薄いので、電流阻止部から窓領域に流
れる無効電流が十分に抑制される。
【0029】電流阻止部に第1導電型の端面電流阻止層
を設ければ、第1導電型の下クラッド層、第2導電型の
第1上クラッド層、第1導電型の端面電流阻止層および
第2導電型の第2上クラッド層の順に極性が交互に異な
る複数の半導体層が配置されて電流が阻止される。よっ
て、各半導体層の層厚やキャリヤ濃度等のパラメータを
調整することにより、十分な電流阻止機能が得られる。
【0030】さらに、端面電流阻止層と第2上クラッド
層との間に第導電型の保護層を設ければ、端面電流阻止
層の組成比、層厚、キャリヤ濃度等のパラメータを独立
に制御して電流阻止機能を調整可能である。さらに、端
面電流阻止層と第1上クラッド層との間にエッチングス
トップ層として機能する他の保護層を設けてもよい。
【0031】上記端面電流阻止層および第1上クラッド
層をAlxGa1-xAs(0≦x≦1)または(Aly
1-yzIn1-zP(0≦y≦1、0≦z≦1)で構成
し、端面電流阻止層のAl組成比を第1上クラッド層の
Al組成比よりも小さくすれば、端面電流阻止層上に再
成長させた第2上クラッド層の結晶欠陥の発生が抑制さ
れる。
【0032】また、上記保護層および上記端面電流阻止
層をAlxGa1-xAs(0≦x≦1)または(Aly
1-yzIn1-zP(0≦y≦1、0≦z≦1)で構成
し、保護層のAl組成比を端面電流阻止層のAl組成比
よりも小さくすれば、端面電流阻止層の組成および層厚
の設計自由度が向上し、さらに、保護層上に再成長させ
た第2上クラッド層の結晶欠陥の発生が抑制される。
【0033】上記端面電流阻止層の厚みが0.01μm
未満では電流阻止機能が低下するので0.01μm以上
であるのが好ましい。また、端面電流阻止層の厚みが
0.3μmを超えると第2上クラッド層の表面高さが端
面部と内部とで大きく異なり、第2上クラッド層のリッ
ジストライプ幅が端面部と内部とで異なってレーザ発振
が不安定になるので0.3μm以下であるのが好まし
い。
【0034】上記保護層の厚みが0.001μm未満で
は表面保護機能が低下し、その上に再成長させた第2上
クラッド層の結晶欠陥が増大するので0.001μm以
上であるのが好ましい。また、保護層の厚みが0.03
μmを超えると端面部と内部とで光閉じ込め状態が異な
り、光結合損失が生じてレーザ発振効率が低下するので
0.03μm以下であるのが好ましい。
【0035】上記端面電流阻止層のキャリヤ濃度が5×
1017cm-3未満では電流阻止機能が不十分になるので
5×1017cm-3以上であるのが好ましい。また、端面
電流阻止層のキャリヤ濃度が5×1018cm-3を超える
と端面電流阻止層のドーパント不純物が隣接する半導体
層に拡散して極性変動を引き起こし、電流阻止機能が不
十分になるので5×1018cm-3未満であるのが好まし
い。
【0036】上記電流阻止部と窓領域とで共振器方向の
長さを略等しくすれば、窓領域に流れる無効電流を抑制
するのに効果的である。
【0037】上記窓領域は共振器方向の長さが10μm
未満では共振器内部の活性層から窓領域に注入されたキ
ャリヤが共振器端面まで到達し、端面で非発光再結合に
よる発熱が生じて端面が劣化するので10μm以上であ
るのが好ましい。また、窓領域の共振器方向の長さが6
0μmを超えるとレーザ発振に必要な利得が低下し、発
振閾値電流が増大して動作電流が増大するので60μm
以下であるのが好ましい。
【0038】窓領域を形成する際に、結晶中に空孔を拡
散させて量子井戸活性層を無秩序化すれば、各半導体層
の極性変動が生じず、極性が交互に異なる複数の半導体
層による電流阻止機能が低下しない。
【0039】上記端面電流阻止層または保護層のAl組
成比が0.1以下であればGaが吸収されやすく、結晶
中に空孔が生じ易いので、熱アニール温度を上昇させる
ことなく量子井戸活性層の無秩序が可能となり、各半導
体層の極性変動がさらに生じ難くなる。
【0040】上記量子井戸活性層から端面電流阻止層ま
で、または量子井戸活性層から保護層までの層厚方向の
距離が0.4μmを超えると、端面部での電流阻止機能
が不十分になり、窓領域に電流が流れてしまうので0.
4μm以下であるのが好ましい。
【0041】本発明の製造方法にあっては、端面および
その近傍の活性層無秩序化領域と電流阻止部との位置合
わせをセルフアラインによって高精度で行うことができ
るので、プロセスが簡素化され、量産化に適している。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0043】(実施形態1)図1は実施形態1の半導体
レーザ素子の構造を示す斜視図であり、図2はそのリッ
ジストライプ中央部分における共振器方向(図1のA−
A’線部分)の断面図である。
【0044】この半導体レーザ素子は、n−GaAs基
板1上に、厚さ2μmのn−Al0. 5Ga0.5As下クラ
ッド層2、3層の厚さ8nmのAl0.1Ga0.9Asウエ
ル層(図示せず)とその間に設けられた2層の厚さ8n
mのAl0.35Ga0.65Asバリヤ層(図示せず)とそれ
らを挟む一対の厚さ30nmのAl0.35Ga0.65Asガ
イド層(図示せず)で構成されるノンドープ多重量子井
戸活性層3、厚さ0.2μmのp−Al0.5Ga0.5As
第1上クラッド層4および厚さ3nmのp−GaAs第
1保護層5が設けられている。
【0045】その上の幅2.5μmのリッジストライプ
6は、共振器端面およびその近傍が厚さ100nmのn
−Al0.5Ga0.5As端面電流阻止層7、厚さ3nmの
p−GaAs第2保護層8、厚さ1.2μmのp−Al
0.5Ga0.5As第2上クラッド層9および厚さ0.7μ
mのp−GaAsキャップ層10で構成され、共振器内
部には端面電流阻止層7および第2保護層8を有さない
構成となっている。リッジストライプ6の側面は厚さ
0.7μmのn−Al0.7Ga0.3As電流ブロック層1
1および厚さ1.2μmのp−GaAs平坦化層13で
埋め込まれている。リッジストライプ6上と平坦化層1
3上にわたって厚さ3μmのp−GaAsコンタクト層
12が設けられてその上にp型電極16が設けられ、基
板1側にはn型電極15が設けられている。
【0046】さらに、共振器端面およびその近傍の量子
井戸活性層3は、共振器方向の長さが25μmの活性層
無秩序化領域14を有している。なお、この半導体レー
ザ素子の共振器長さは600μmである。
【0047】この半導体レーザ素子は、例えば以下のよ
うにして作製することができる。
【0048】図3(a)に示すように、n−GaAs基
板1上に有機金属気相成長法(MOCVD法)によりn
−Al0.5Ga0.5As下クラッド層2、3層のAl0.1
Ga0 .9Asウエル層と2層のAl0.35Ga0.65Asバ
リヤ層と2層のAl0.35Ga0. 65Asガイド層で構成さ
れる多重量子井戸活性層3、p−Al0.5Ga0.5As第
1上クラッド層4、p−GaAs第1保護層5、n−A
0.5Ga0.5As端面電流阻止層7およびp−GaAs
第2保護層8を成長する。
【0049】次に、スパッタリングにより厚み0.5μ
mのSiOx膜を第2保護層8の全面に蒸着し、フォト
リソグラフィとリフトオフにより図3(b)に示すよう
なSiOxストライプ列21を共振器方向の周期600
μmで幅50μmに形成する。このSiOxストライプ
列21をマスクとして、第2保護層8と端面電流阻止層
7をエッチングしてストライプ列状にする。
【0050】続いて、850℃で60秒の熱アニールを
行ってSiOxストライプ列21の直下の量子井戸活性
層3を無秩序化することにより、図3(c)に示すよう
な活性層無秩序化領域14を形成する。
【0051】その後、SiOxストライプ列21を除去
し、第1保護層5上および第2保護層8上にわたってp
−Al0.5Ga0.5As第2上クラッド層9およびp−G
aAsキャップ層10を第2回目のMOCVD法により
成長し、フォトリソグラフィとエッチングにより図3
(d)に示すようなリッジストライプ6を形成する。
【0052】次に、リッジストライプ6の側面に、n−
Al0.7Ga0.3As電流ブロック層11およびp−Ga
As平坦化層13を第3回目のMOCVD法により埋め
込み成長する。続いて、リッジストライプ6上と平坦化
層13上にわたって第4回目のMOCVD法によりp−
GaAsコンタクト層12を成長する。
【0053】その後、基板1側とコンタクト層12表面
に電極15、16を形成し、活性層無秩序化領域14の
中央部が共振器端面になるようにへき開を行って光出射
端面に反射率12%のコーティングを行い、反対側の端
面には反射率95%のコーティングを行う。これによ
り、共振器長が600μmで活性層無秩序化領域(窓領
域)14の共振器方向の長さが25μmの半導体レーザ
素子が得られる。
【0054】このようにして得られた本実施形態の半導
体レーザ素子に対して、電極15、16に電圧を印加し
てリッジストライプ内部とそれに相当する活性層に電流
を注入することにより、光出射端面からレーザ光が得ら
れる。本実施形態の半導体レーザ素子は、発振閾値電流
が20mA、スロープ効率が1W/A、最大光出力が4
00mWであり、熱飽和で光出力が制限されて端面劣化
は生じなかった。本実施形態の半導体レーザ素子を温度
60℃、光出力CW200mWでエージング試験に投入
したところ、5000時間以上にわたって安定に走行し
た。
【0055】比較のために、端面およびその近傍に電流
阻止部を設けずに、それ以外は本実施形態の半導体レー
ザ素子と同様に端面およびその近傍の活性層を無秩序化
した構造の半導体レーザ素子を作製した。この比較例の
半導体レーザ素子では、発振閾値電流が30mAに増大
し、スロープ効率が0.7W/Aに低下し、最大光出力
は150mWまで低下して端面劣化が見られた。この比
較例の半導体レーザ素子を温度60℃、光出力CW20
0mWでエージング試験に投入したところ、100時間
以内に全ての素子が劣化した。
【0056】このように本実施形態によれば、端面およ
びその近傍に電流阻止部を設けて活性層無秩序化領域
(窓領域)に流れる無効電流を抑制することにより、動
作電流の低減を図ることができると共に高出力動作時に
も高い信頼性が得られる。
【0057】さらに、本実施形態の半導体レーザ素子で
は、端面電流阻止層7から活性層無秩序化領域14まで
の距離(層厚方向)が第1上クラッド層4の厚さにほぼ
等しくなり、その層厚は0.2μmと比較的薄いので、
端面電流阻止層7から活性層無秩序化領域14に流れる
無効電流を十分に抑制して低動作電流で高い信頼性を有
する高出力の半導体レーザ素子が得られる。
【0058】さらに、本実施形態の半導体レーザ素子で
は、n型の下クラッド層2、p型の第1上クラッド層
4、p型の第1保護層5、n型の端面電流阻止層7、お
よびp型の第2保護層8とp型の第2上クラッド層9の
順に、極性が交互に異なる複数の半導体層を配置して電
流阻止機能を実現している。よって、各半導体層の層厚
やキャリヤ濃度等のパラメータを調整することにより、
電流阻止機能を調整することができる。従って、活性層
無秩序化領域に注入される無効電流をさらに制御良く抑
制することができ、低動作電流で信頼性が高い高出力の
半導体レーザ素子が得られる。
【0059】さらに、本実施形態の半導体レーザ素子で
は、端面電流阻止層7と第2上クラッド層9との間に第
2保護層8を設けているので、端面電流阻止層7の組成
比、層厚、キャリヤ濃度等のパラメータを独立に制御し
て電流阻止機能を調整することができる。
【0060】ところで、本実施形態の半導体レーザ素子
において、Al0.5Ga0.5As端面電流阻止層7はAl
組成比が高いので、その上に直接p−Al0.5Ga0.5
s第2上クラッド層9を再成長させると結晶欠陥が発生
し、結晶欠陥を介した無効電流が増大する。そこで、本
実施形態では、端面電流阻止層7と第2上クラッド層9
との間に端面電流阻止層7のAl組成比よりも小さいG
aAsからなる第2保護層8を設けており、その上に再
成長した第2上クラッド層9の結晶欠陥を抑制して無効
電流増大を防ぐことができる。
【0061】さらに、端面電流阻止層7の厚みが0.0
1μm未満では電流阻止機能が低下し、0.3μmを超
えると端面部と内部とで第2上クラッド層9の表面高さ
が大きく異なり、リッジストライプの幅が変化してレー
ザ発振が不安定になる。そこで、本実施形態の半導体レ
ーザ素子では端面電流阻止層7の厚みを0.1μmにし
てある。これにより、電流阻止機能を維持すると共に安
定したレーザ発振を得ることができる。
【0062】さらに、第2保護層8の厚みが0.001
μm未満では表面保護機能が低下してその上に再成長さ
せた第2上クラッド層9の結晶欠陥が増大し、0.03
μmを超えると端面部と内部とで光閉じ込め状態が異な
り、光結合損失が生じてレーザ発振効率が低下する。そ
こで、本実施形態の半導体レーザ素子では第2保護層の
厚みを0.003μmにしてある。これにより、第2上
クラッド層9の結晶欠陥による特性劣化を防止すると共
に端面部と内部での光結合損失によるレーザ発振効率の
低下を防ぐことができる。
【0063】さらに、端面電流阻止層7のキャリヤ濃度
が5×1017cm-3未満では電流阻止機能が不十分にな
って活性層無秩序化領域14に無効電流が流れ、5×1
18cm-3を超えると端面電流阻止層7のドーパント不
純物が隣接する半導体層に拡散して極性変動を引き起こ
し、電流阻止機能が不十分になる。そこで、本実施形態
の半導体レーザ素子では端面電流阻止層7のキャリヤ濃
度を2×1018cm-3にしてある。これにより、端面電
流阻止機能を維持して活性層無秩序化領域14に流れる
無効電流を抑制することができる。なお、端面電流阻止
層7のドーパント不純物としては、SeまたはSiを用
いることができる。
【0064】さらに、本実施形態の半導体レーザ素子で
は、端面電流阻止層7の長さと活性層無秩序化領域14
とで共振器方向の長さを略等しくしてあるので、活性層
無秩序化領域14に流れる無効電流を効果的に抑制する
ことができる。
【0065】さらに、活性層無秩序化領域14の共振器
方向の長さが10μm未満では共振器内部の活性層から
窓領域に注入されたキャリヤが共振器端面まで到達し、
端面で非発光再結合による発熱が生じて端面が劣化す
る。一方、活性層無秩序化領域14の共振器方向の長さ
が60μmを超えるとレーザ発振に必要な利得が低下
し、発振閾値電流が増大して動作電流が増大する。そこ
で、本実施形態の半導体レーザ素子では、活性層無秩序
化領域14の共振器方向の長さを25μmにしてある。
これにより、端面劣化による信頼性低下を防ぐと共に低
動作電流でのレーザ発振を得ることができる。
【0066】本実施形態の半導体レーザ素子の製造にお
いては、GaAs第2保護層8の上にSiOxストライ
プ列21を形成し、これをマスクとして第2保護層8お
よび端面電流阻止層7をエッチングしている。さらに、
熱アニールによりSiOx膜に第2保護層のGaを吸収
させて結晶中に空孔を形成し、その空孔を多重量子井戸
活性層3まで拡散させることによりSiOxストライプ
列21の下方に活性層無秩序化領域14を形成してい
る。これにより、端面およびその近傍の活性層無秩序化
領域14と端面電流阻止層7との位置合わせをセルフア
ラインによって高精度に行うことができるので、プロセ
スが簡素化され、量産化に適している。
【0067】なお、結晶中の空孔発生量や空孔拡散距離
を制御するためには、アニール温度や時間を考慮する必
要がある。
【0068】また、本実施形態では活性層無秩序化領域
14を端面幅方向全体に形成していますが、実施形態2
のようにリッジストライプ6の下方のみに形成すること
もできる。
【0069】また、本実施形態では、活性層無秩序化領
域14を形成する際に、結晶中に空孔を拡散させて量子
井戸活性層3を無秩序化しているので、p型第2保護層
8、n型端面電流阻止層7、p型第1上クラッド層4、
量子井戸活性層3、n型クラッド層2等の各半導体層の
極性変動が生じない。よって、極性が交互に異なる複数
の半導体層による電流阻止機能を低下させることなく活
性層無秩序化領域14に注入される無効電流を抑制する
ことができる。
【0070】さらに、本実施形態において、SiOx
下部の第2保護層8がGaAsからなり、Al組成比が
0.1以下であるのでGaが吸収されやすく、結晶中に
空孔が生じ易い。よって、熱アニール温度を上昇させる
ことなく量子井戸活性層の無秩序が可能となり、各半導
体層の極性変動をさらに生じ難くすることができる。
【0071】さらに、本実施形態において、量子井戸活
性層3から端面電流阻止層7までの層厚方向の距離が
0.4μmを超えると、端面部での電流阻止機能が不十
分になり、活性層無秩序化領域14に電流が流れてしま
う。そこで、本実施形態では、端面電流阻止層7から量
子井戸活性層3までの距離を約0.2μmにしてある。
これにより、動作電流を低減すると共に活性層無秩序化
領域での結晶劣化を防いで高出力動作時の信頼性を向上
させることができる。
【0072】(実施形態2)図4は実施形態2の半導体
レーザ素子の構造を示す斜視図であり、図5はそのリッ
ジストライプ中央部分における共振器方向(図4のB−
B’線部分)の断面図である。
【0073】この半導体レーザ素子は、n−GaAs基
板1上に、厚さ2μmのn−(Al 0.7Ga0.30.5
0.5P下クラッド層31、2層の厚さ8nmのGa0.5
In0 .5Pウエル層(図示せず)とその間に設けられた
1層の厚さ5nmの(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pバ
リヤ層(図示せず)とそれらを挟む一対の厚さ30nm
の(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pガイド層(図示せ
ず)で構成されるノンドープ多重量子井戸活性層32、
厚さ0.2μmのp−(Al0.7Ga0.30.5In0.5
第1上クラッド層33および厚さ5nmのp−Ga0.5
In0.5P第1保護層34が設けられている。
【0074】その上の幅5.0μmのリッジストライプ
6は、共振器端面およびその近傍が厚さ500nmのn
−(Al0.2Ga0.80.5In0.5P端面電流阻止層3
5、厚さ1.2μmのp−(Al0.7Ga0.30.5In
0.5P第2上クラッド層36および厚さ0.7μmのp
−GaAsキャップ層10で構成され、共振器内部には
端面電流阻止層35を有さない構成となっている。リッ
ジストライプ46の側面は厚さ1.9μmのn−GaA
s電流ブロック層37で埋め込まれている。リッジスト
ライプ46上と電流ブロック層37上にわたって厚さ3
μmのp−GaAsコンタクト層12が設けられてその
上にp型電極16が設けられ、基板1側にはn型電極1
5が設けられている。
【0075】さらに、共振器端面およびその近傍の量子
井戸活性層32は、共振器方向の長さが20μmの活性
層無秩序化領域14を有している。なお、この半導体レ
ーザ素子の共振器長さは800μmである。
【0076】この半導体レーザ素子は、例えば以下のよ
うにして作製することができる。
【0077】図6(a)に示すように、n−GaAs基
板1上に分子線エピタキシー法(MBE法)によりn−
(Al0.7Ga0.30.5In0.5P下クラッド層31、2
層のGa0.5In0.5Pウエル層と1層の(Al0.5Ga
0.50.5In0.5Pバリヤ層と2層の(Al0.5
0.50.5In0.5Pガイド層で構成されるノンドープ
多重量子井戸活性層32、p−(Al0.7Ga0.30.5
In0.5P第1上クラッド層33、p−Ga0.5In0.5
P第1保護層34およびn−(Al0.2Ga0.80.5
0 .5P端面電流阻止層35を成長する。
【0078】次に、厚み0.3μmのZnOx膜を端面
電流阻止層35の全面に蒸着し、フォトリソグラフィと
リフトオフにより図6(b)に示すようなZnOxドッ
ト列41を共振器方向の周期800μmで長さ40μ
m、幅5μmに形成する。このZnOxドット列41を
マスクとして、端面電流阻止層35をエッチングしてド
ット列状にする。
【0079】続いて、700℃で3時間のアニールを行
ってZnOxドット列41の直下の量子井戸活性層32
を無秩序化することにより、図6(c)に示すような活
性層無秩序化領域14を形成する。
【0080】その後、ZnOxドット列41を除去し、
第1保護層34上および端面電流阻止層35上にわたっ
てp−(Al0.7Ga0.30.5In0.5P第2上クラッド
層36およびp−GaAsキャップ層10を第2回目の
MBE法で成長し、フォトリソグラフィとエッチングに
より図6(d)に示すようなリッジストライプ6を形成
する。
【0081】次に、リッジストライプ6の側面に、n−
GaAs電流ブロック層37を第3回目のMBE法によ
り埋め込み成長する。続いて、リッジストライプ6上と
電流ブロック層37上にわたって第4回目のMBE法に
よりp−GaAsコンタクト層12を成長する。
【0082】その後、基板1側とコンタクト層12表面
に電極15、16を形成し、活性層無秩序化領域14が
共振器端面になるようにへき開を行って光出射端面に反
射率8%のコーティングを行い、反対側の端面には反射
率95%のコーティングを行う。これにより、共振器長
が800μmで活性層無秩序化領域(窓領域)14の共
振器方向の長さが20μmの半導体レーザ素子が得られ
る。
【0083】このようにして得られた本実施形態の半導
体レーザ素子に対して、電極15、16に電圧を印加し
てリッジストライプ内部とそれに相当する活性層に電流
を注入することにより、光出射端面からレーザ光が得ら
れる。本実施形態の半導体レーザ素子は、発振閾値電流
が50mA、スロープ効率が0.7W/A、最大光出力
が300mWであり、熱飽和で光出力が制限されて端面
劣化は生じなかった。本実施形態の半導体レーザ素子を
温度60℃、光出力CW200mWでエージング試験に
投入したところ、5000時間以上にわたって安定に走
行した。
【0084】このように本実施形態によれば、端面およ
びその近傍に電流阻止部を設けて活性層無秩序化領域
(窓領域)に流れる無効電流を抑制することにより、動
作電流の低減を図ることができると共に高出力動作時に
も高い信頼性が得られる。
【0085】また、本実施形態の半導体レーザ素子で
も、端面電流阻止層35から活性層無秩序化領域14ま
での距離(層厚方向)が第1上クラッド層33の厚さに
ほぼ等しくなり、その層厚は0.2μmと比較的薄いの
で、端面電流阻止層35から活性層無秩序化領域14に
流れる無効電流を十分に抑制して低動作電流で高い信頼
性を有する高出力の半導体レーザ素子が得られる。
【0086】また、本実施形態の半導体レーザ素子で
も、n型の下クラッド層31、p型の第1上クラッド層
33、p型の第1保護層34、n型の端面電流阻止層3
5、およびp型の第2上クラッド層36の順に、極性が
交互に異なる複数の半導体層を配置して電流阻止機能を
実現している。よって、各半導体層の層厚やキャリヤ濃
度等のパラメータを調整することにより、電流阻止機能
を調整することができる。従って、活性層無秩序化領域
に注入される無効電流をさらに制御良く抑制することが
でき、低動作電流で信頼性が高い高出力の半導体レーザ
素子が得られる。
【0087】さらに、本実施形態の半導体レーザ素子で
は、n−(Al0.2Ga0.80.5In0.5P端面電流阻止
層35のAl組成比をp−(Al0.7Ga0.30.5In
0.5P第1上クラッド層33のAl組成比よりも小さく
してある。よって、p−(Al0.7Ga0.30.5In0.5
P第2上クラッド層36を直接第1上クラッド層33上
に再成長させた場合よりも結晶欠陥の発生を抑制するこ
とができ、第2上クラッド層36の結晶欠陥を介した無
効電流の増大を防ぐことができる。
【0088】さらに、本実施形態の半導体レーザ素子で
も、端面電流阻止層35の厚みを0.01μm以上0.
3μm以下の範囲である0.05μmにしてあるので、
電流阻止機能を維持すると共に安定したレーザ発振を得
ることができる。
【0089】さらに、本実施形態の半導体レーザ素子で
も、端面電流阻止層35のキャリヤ濃度を5×1017
-3以上5×1018cm-3以下の範囲である2××10
18cm-3にしてあるので、端面電流阻止機能を維持して
活性層無秩序化領域14に流れる無効電流を抑制するこ
とができる。なお、端面電流素子層35のドーパント不
純物としてはSi等を用いることができる。
【0090】さらに、本実施形態の半導体レーザ素子で
も、端面電流阻止層35の長さと活性層無秩序化領域1
4とで共振器方向の長さを略等しくしてあるので、活性
層無秩序化領域14に流れる無効電流を効果的に抑制す
ることができる。
【0091】さらに、本実施形態の半導体レーザ素子で
も、活性層無秩序化領域14の共振器方向の長さを10
μm以上60μm以下の範囲である20μmにしてある
ので、端面劣化による信頼性低下を防ぐと共に低動作電
流でのレーザ発振を得ることができる。
【0092】本実施形態の半導体レーザ素子の製造にお
いては、端面電流阻止層35の上にZnOxドット列4
1を形成し、これをマスクとして端面電流阻止層35を
エッチングしている。さらに、アニールにより不純物を
多重量子井戸活性層32まで拡散させることによりZn
xドット列41の下方に活性層無秩序化領域14を形
成している。これにより、端面およびその近傍の活性層
無秩序化領域14と端面電流阻止層35との位置合わせ
をセルフアラインによって高精度に行うことができるの
で、プロセスが簡素化され、量産化に適している。
【0093】なお、結晶中の空孔発生量や空孔拡散距離
を制御するためには、アニール温度や時間を考慮する必
要がある。また、本実施形態では空孔ではなく不純物を
拡散させているので、空孔拡散に比べて極性変動が生じ
易い。従って、拡散温度と時間を厳密に制御してなるべ
く変動を起こさない条件でプロセスを行う必要がある。
【0094】また、本実施形態では活性層無秩序化領域
14をリッジストライプ6の下方のみに形成しています
が、実施形態1のように端面幅方向全体に形成すること
もできる。
【0095】また、本実施形態において、不純物として
はMg等を用いることもできる。
【0096】さらに、本実施形態においても、量子井戸
活性層32から端面電流阻止層35までの層厚方向の距
離を0.4μm以下の範囲である約0.2μmにしてあ
るので、動作電流を低減すると共に活性層無秩序化領域
での結晶劣化を防いで高出力動作時の信頼性を向上させ
ることができる。
【0097】なお、上記実施形態1および実施形態2で
は、光出射端面とその反対側の両端面に活性層無秩序化
領域を設けたが、光出射端面のみに活性層無秩序化領域
を設けても同様の効果が得られる。
【0098】さらに、上記実施形態では多重量子井戸活
性層の例について説明したが、単一量子井戸活性層に対
しても同様に本発明は適用可能である。基板としては、
GaAs基板以外にInP等の基板を使用することがで
き、第1導電型としてn型、第2導電型として半導体層
を成長させた半導体レーザ素子、および第1導電型とし
てp型、第2導電型としてn型の半導体層を成長させた
半導体レーザ素子のいずれについても本発明は適用可能
である。さらに、半導体レーザ素子の製造工程におい
て、MOCVD法やMBE法以外にCBE(化学ビーム
エピタキシー)法、ALE(原子層エピタキシー)法等
の成長方法を用いることも可能である。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の半導体レ
ーザ素子によれば、共振器端面およびその近傍の活性層
無秩序化領域(窓領域)上に電流阻止部を設けて活性層
無秩序化領域に流れる無効電流を抑制することにより、
動作電流の低減を図ると共に高出力動作時に高い信頼性
が得られる。また、電流阻止部から活性層無秩序化領域
までの距離(層厚方向)が十分小さいので、電流阻止部
から活性層無秩序化領域に流れる無効電流を十分に抑制
して、低動作電流で高い信頼性を有する高出力の半導体
レーザ素子を得ることができる。
【0100】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、電流阻止機能が少なくとも第1導電型の下クラッド
層、第2導電型の第1上クラッド層、第1導電型の端面
電流阻止層および第2導電型の第2上クラッド層のよう
に、極性が交互に異なる複数の半導体層で実現されるの
で、各半導体層の層厚やキャリヤ濃度等のパラメータを
調整することにより、十分な電流阻止機能を得ることが
できる。従って、活性層無秩序化領域に注入される無効
電流をさらに制御性良く抑制して低動作電流で高信頼性
の高出力な半導体レーザ素子を得ることができる。
【0101】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、端面電流阻止層と第2上クラッド層との間に保護層
を設けることにより、端面電流阻止層の組成比、層厚、
キャリヤ濃度等のパラメータを独立に制御して電流阻止
機能を調整することができる。
【0102】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、AlxGa1-xAs(0≦x≦1)または(Aly
1-yzIn1-zP(0≦y≦1、0≦z≦1)で構成
した端面電流阻止層のAl組成比を第1上クラッド層の
Al組成比よりも小さくすれば、端面電流阻止層上に再
成長させた第2上クラッド層の結晶欠陥発生を抑制して
無効電流の増大を防ぐことができる。
【0103】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、AlxGa1-xAs(0≦x≦1)または(Aly
1-yzIn1-zP(0≦y≦1、0≦z≦1)で構成
した保護層のAl組成比を端面電流阻止層のAl組成比
よりも小さくすれば、端面電流阻止層の組成および層厚
の設計自由度が向上し、さらに、保護層上に再成長させ
た第2上クラッド層の結晶欠陥の発生を抑制して無効電
流の増大を防ぐことができる。
【0104】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、端面電流阻止層の厚みを0.01μm以上0.3μ
m以下にすることにより、電流阻止機能を維持すると共
に安定したレーザ発振を得ることができる。
【0105】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、保護層の厚みを0.001μm以上0.03μm以
下にすることにより、保護層上に再成長させた第2上ク
ラッド層の結晶欠陥の発生を抑制して特性劣化を防止す
ることができ、それと共に端面部と内部で光結合損失に
よるレーザ発振効率の低下を防ぐことができる。
【0106】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、端面電流阻止層のキャリヤ濃度を5×1017cm-3
以上5×1018cm-3以下にすることにより、電流阻止
機能を維持して活性層無秩序化領域に流れる無効電流を
抑制し、動作電流を低減することができる。
【0107】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、電流阻止部と活性層無秩序化領域とで共振器方向の
長さを略等しくすることにより、活性層無秩序化領域に
流れる無効電流を効果的に抑制することができる。
【0108】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、活性層無秩序化領域の共振器方向の長さを10μm
以上60μm以下にすることにより、端面劣化を防ぐと
共に動作電流の増大を抑制することができる。
【0109】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、活性層無秩序化領域を形成する際に、結晶中に空孔
を拡散させて量子井戸活性層を無秩序化することによ
り、各半導体層の極性変動が生じない。よって、極性が
交互に異なる複数の半導体層により得られる電流阻止機
能を低下させることなく、活性層無秩序化領域に注入さ
れる無効電流を抑制することができる。
【0110】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、端面電流阻止層または保護層のAl組成比を0.1
以下にすることにより、熱アニール温度を上昇させるこ
となく量子井戸活性層を無秩序化させることができ、各
半導体層の極性変動をさらに生じ難くすることができ
る。
【0111】さらに、本発明の半導体レーザ素子によれ
ば、量子井戸活性層から端面電流阻止層まで、または量
子井戸活性層から保護層までの層厚方向の距離を0.4
μmにすることにより、端面部での電流阻止機能を十分
にして活性層無秩序化領域に流れる無効電流の発生を抑
制することができる。
【0112】本発明の半導体レーザ素子の製造方法によ
れば、端面およびその近傍の活性層無秩序化領域と電流
阻止部との位置合わせをセルフアラインによって高精度
で行うことができる。よって、半導体レーザ素子の製造
プロセスを簡素化して、量産化に対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の半導体レーザ素子の構造を示す斜
視図である。
【図2】図1のA−A’線部分の断面図である。
【図3】実施形態1の半導体レーザ素子の製造工程を説
明するための斜視図である。
【図4】実施形態2の半導体レーザ素子の構造を示す斜
視図である。
【図5】図4のB−B’線部分の断面図である。
【図6】実施形態2の半導体レーザ素子の製造工程を説
明するための斜視図である。
【図7】従来の半導体レーザ素子の構造を示す斜視図で
ある。
【図8】従来の半導体レーザ素子の構造を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2、31 下クラッド層 3、32 量子井戸活性層 4、33 第1上クラッド層 5、34 第1保護層 6 リッジストライプ 7、35 端面電流阻止層 8 第2保護層 9、36 第2上クラッド層 10 キャップ層 11、37 電流ブロック層 12 コンタクト層 13 平坦化層 14 活性層無秩序化領域 15、16 電極 21 SiOxストライプ列 41 ZnOxドット列

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1導電型の下クラッド層と
    第2導電型の第1上クラッド層と、両クラッド層で挟ま
    れた量子井戸活性層を有し、少なくとも光出射端面およ
    びその近傍に、該量子井戸活性層を無秩序化した窓領域
    を備えている半導体レーザ素子において、 該窓領域上方であって該第1上クラッド層上部分に電流
    阻止部を有し、該電流阻止部上および該電流阻止部が設
    けられていない第1上クラッド層上部分にわたってリッ
    ジストライプ状に第2導電型の第2上クラッド層を備え
    ている半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記電流阻止部が、少なくとも第1導電
    型の端面電流阻止層を有する請求項1に記載の半導体レ
    ーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記端面電流阻止層と前記第2上クラッ
    ド層との間に保護層を有する請求項2に記載の半導体レ
    ーザ素子。
  4. 【請求項4】 前記端面電流阻止層および前記第1上ク
    ラッド層がAlxGa1-xAs(0≦x≦1)または(A
    yGa1-yzIn1-zP(0≦y≦1、0≦z≦1)か
    らなり、該端面電流阻止層のAl組成比が該第1上クラ
    ッド層のAl組成比よりも小さい請求項2または請求項
    3のいずれかに記載の半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】 前記保護層および前記端面電流阻止層が
    AlxGa1-xAs(0≦x≦1)または(Aly
    1-yzIn1-zP(0≦y≦1、0≦z≦1)からな
    り、該保護層のAl組成比が該端面電流阻止層のAl組
    成比よりも小さい請求項3または請求項4に記載の半導
    体レーザ素子。
  6. 【請求項6】 前記端面電流阻止層の厚みが0.01μ
    m以上0.3μm以下である請求項2乃至請求項5のい
    ずれかに記載の半導体レーザ素子。
  7. 【請求項7】 前記保護層の厚みが0.001μm以上
    0.03μm以下である請求項3乃至請求項6のいずれ
    かに記載の半導体レーザ素子。
  8. 【請求項8】 前記端面電流阻止層のキャリヤ濃度が5
    ×1017cm-3以上5×1018cm-3以下である請求項
    2乃至請求項7のいずれかに記載の半導体レーザ素子。
  9. 【請求項9】 前記電流阻止部と前記窓領域とは共振器
    方向の長さが略等しい請求項1乃至請求項8のいずれか
    に記載の半導体レーザ素子。
  10. 【請求項10】 前記窓領域は共振器方向の長さが10
    μm以上60μm以下である請求項1乃至請求項9のい
    ずれかに記載の半導体レーザ素子。
  11. 【請求項11】 前記窓領域は、前記量子井戸活性層を
    構成する結晶中に空孔を拡散させて無秩序化したもので
    ある請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の半導体
    レーザ素子。
  12. 【請求項12】 前記端面電流阻止層および前記保護層
    のAl組成比が0.1以下である請求項11に記載の半
    導体レーザ素子。
  13. 【請求項13】 前記量子井戸活性層から前記端面電流
    阻止層まで、または前記量子井戸活性層から前記保護層
    までの層厚方向の距離が0.4μm以下である請求項2
    乃至請求項12のいずれかに記載の半導体レーザ素子。
  14. 【請求項14】 第1導電型の基板上に、少なくとも第
    1導電型の下クラッド層、量子井戸活性層、第2導電型
    の第1上クラッド層、第2導電型の保護層および第1導
    電型の端面電流阻止層を順次成長させる工程と、 成長表面にSiOx膜を形成し、該SiOx膜と該端面電
    流阻止層とを、少なくとも光出射端面およびその近傍の
    上方を残して除去する工程と、 熱アニールにより該SiOx膜下方の該量子井戸活性層
    部分を選択的に無秩序化する工程と、 該SiOx膜を除去し、該端面電流阻止層上および該電
    流阻止層が設けられていない保護層上部分にわたって第
    2導電型の第2上クラッド層を成長させる工程とを含む
    半導体レーザ素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 第1導電型の基板上に、少なくとも第
    1導電型の下クラッド層、量子井戸活性層、第2導電型
    の第1上クラッド層、第2導電型の保護層および第1導
    電型の端面電流阻止層を順次成長させる工程と、 該端面電流阻止層を、少なくとも光出射端面およびその
    近傍の上方を残して除去する工程と、 不純物拡散により該端面電流阻止層下方の該量子井戸活
    性層部分を選択的に無秩序化する工程と、 該端面電流阻止層上および該電流阻止層が設けられてい
    ない保護層上部分にわたって第2導電型の第2上クラッ
    ド層を成長させる工程とを含む半導体レーザ素子の製造
    方法。
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