JP2001015178A - 電池パックとその電圧バランス測定装置 - Google Patents

電池パックとその電圧バランス測定装置

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JP2001015178A
JP2001015178A JP11181113A JP18111399A JP2001015178A JP 2001015178 A JP2001015178 A JP 2001015178A JP 11181113 A JP11181113 A JP 11181113A JP 18111399 A JP18111399 A JP 18111399A JP 2001015178 A JP2001015178 A JP 2001015178A
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賀津典 北川
Tomohisa Suzuki
智久 鈴木
Hidehiko Kitada
秀彦 北田
Yoshichika Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の二次電池を直列接続して電池保護装置
と共に構成された電池パックの各二次電池の電圧バラン
スを均等な状態に構成する。 【解決手段】 電池パック1を構成する複数の二次電池
5a〜5cは、所定の充電量で部分充電した電池の開路
電圧を測定して、電圧差が0.1V以内のものを選別し
て使用する。または、電池パック1に構成した後、電圧
バランス測定装置10によって各二次電池5a〜5cの
電圧を測定して、電圧差が所定範囲内にある電池パック
1を選別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン二
次電池等の複数の二次電池を直列接続してなる電池パッ
クと、この電池パックを構成する各二次電池それぞれの
電圧を測定して複数の二次電池の電圧バランスを判定す
る電圧バランス測定装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】二次電池を電源として駆動される機器が
高い動作電圧を必要とする場合には、複数の二次電池を
直列接続して出力電圧を高くした電池パックが構成され
る。このような電池パックの充電は、直列接続された二
次電池の両端に所定の充電電圧を印加して、複数の二次
電池のうちのいずれかが充電停止電圧に達したとき、充
電完了と見做して充電を停止する。
【0003】しかしながら、複数の二次電池個々の電池
電圧に差があると、その中の最も高い電池電圧にある二
次電池は最も早く充電停止電圧に達して充電が停止され
るので、他の二次電池は満充電に達しない状態のままで
充電が停止されてしまうことになる。これでは直列接続
された複数の二次電池による電池容量の利用率は低下
し、電池パックとしての充分な能力を取り出すことがで
きない。
【0004】このような直列接続された複数の二次電池
の充電量が不揃いになる問題点を解決するために、特開
平6−165399号公報では、直列接続された複数の
二次電池の1つが満充電になったときには、この二次電
池の充電を停止し、満充電に達していない他の二次電池
の充電を継続させる構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の直列接続された
複数の二次電池の充電量が不揃いになる要因は、電池パ
ックとして組み合わせたときの個々の二次電池の電池電
圧の不揃いにある。二次電池は製造後に満充電した後、
放電終止電圧に達するまで放電させたときの放電持続時
間によって電池容量を算出し、所定の電池容量のものに
ついて所定充電量に部分充電して出荷される。この部分
充電時の充電量のばらつきや、充電時の環境温度の変化
による電池特性の変化に伴う充電量の差により、電池パ
ックとして組み合わせた複数の二次電池の電池電圧に不
揃いが生じる。
【0006】この部分充電された状態の二次電池を複数
個用いて電池パックを形成するが、この電池パックの形
成時に複数の二次電池をその電池電圧が均等なものに揃
えると、従来例に示したような複雑な充電制御手段を用
いることなく複数の二次電池の充電量を均等にすること
ができる。
【0007】本発明の目的とするところは、複数の二次
電池を直列接続して構成する電池パックの電池容量利用
率の低下を抑制する構成と、電池パックとして構成され
た複数の二次電池の電圧バランスを測定する電圧バラン
ス測定装置とを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本願の第1発明は、複数の二次電池を直列接続し、各
二次電池の電圧を検出して、過充電、過放電等の異常状
態に対応する電池電圧が検出されたとき、入出力回路を
遮断する電池保護装置が設けられてなる電池パックであ
って、所定の充電量に部分充電された二次電池の開路電
圧を測定して、測定された開路電圧の電圧差が0.1V
の範囲内にある複数の二次電池を用いて構成したことを
特徴とする。
【0009】上記構成における開路電圧は二次電池の充
電量に対応しているので、開路電圧の電圧差が少ない二
次電池を直列接続すると、電池パックを充電停止電圧に
至るまで充電したときの各二次電池の充電量の差は少な
くなり、電池容量の利用率の低下が抑制される。前記部
分充電量はそのばらつきや温度により変化するので、開
路電圧を測定して、その電圧差が0.1Vの範囲にある
二次電池を選別して電池パックを構成することにより、
充電停止電圧まで充電したときの各二次電池の充電量の
差は少なく電池利用率のよい電池パックを構成すること
ができる。
【0010】また、本願の第2発明は、所定の充電量に
部分充電された複数のリチウム二次電池を直列接続し、
各リチウム二次電池の電圧を検出して、過充電、過放電
等の異常状態に対応する電池電圧が検出されたとき、二
次電池からの入出力回路を遮断する電池保護装置が設け
られてなる電池パックであって、前記部分充電後の開路
電圧:Eが、3.6(V)+C(%)×k≦E<3.7
(V)+C(%)×kで表される範囲内のリチウム二次
電池を用いて構成したことを特徴とする。但し、Cは部
分充電量で20%≦C<40%、係数k=0.0033
である。
【0011】上記構成によれば、リチウム二次電池の場
合においては、同一充電量Cで部分充電されたリチウム
二次電池の開路電圧を測定して、関係式で示される範囲
内の開路電圧の二次電池を選別し、これを用いて電池パ
ックを構成すると、各二次電池の電圧差の少ない電池パ
ックを構成することができ、充電停止電圧まで充電した
ときの各二次電池の充電量の差は少なく電池容量利用率
の高い電池パックを構成することができる。
【0012】また、本願の第3発明は、所定の充電量に
部分充電された複数の二次電池を直列接続し、各二次電
池毎にそれぞれ抵抗器を通じて制御回路の各二次電池毎
の電圧検出用電極に接続することによって各二次電池毎
の電池電圧を検出し、過充電、過放電等の異常状態に対
応する電池電圧が検出されたとき、入出力回路に直列接
続されたスイッチング素子をOFFに制御して各二次電
池を保護する電池保護装置を備え、前記各電圧検出用電
極からそれぞれ各二次電池毎の検査端子に接続し、各検
査端子に前記異常状態に対応する電圧を印加したとき、
正極入出力回路の遮断動作がなされることを検査して構
成される電池パックにおいて、この電池パックの正極入
出力端子と直列接続された正極端の二次電池に対応する
検査端子との間に接続することにより、正極端の二次電
池に対応する抵抗器の両端電圧を検出し、抵抗器の既知
の抵抗値と検出された両端電圧とから、各二次電池から
制御回路に流れる電流値を算出する電流値算出部と、前
記正極端の二次電池を除く他の二次電池それぞれに対応
する各検査端子にそれぞれ接続して、前記他の二次電池
それぞれから制御回路に流れる電流を打ち消す方向に前
記電流値算出手段によって算出された電流値の電流を流
す補償電流印加部と、前記正極入出力端子、前記他の二
次電池に対応する各検査端子及び負極入出力端子に接続
して、各二次電池それぞれの電圧を測定する電圧測定部
と、前記電圧測定部によって測定された各二次電池それ
ぞれの電圧が、予め設定された最大電圧と最小電圧との
範囲内にあるか否かを判定する電圧バランス判定部と、
を具備してなることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、電池パックを構成する
複数の二次電池それぞれの電圧は、電池パックの電池保
護動作を検査する検査端子と正負の入出力端子とを利用
して測定することができる。複数の二次電池を直列接続
して電池パックを構成するとき、各二次電池の充電量が
均等な状態にする必要があり、各二次電池の充電量はそ
れぞれの電圧から判定できるので、各二次電池の電圧バ
ランスを測定することによって充電量のばらつきが検出
できる。各二次電池の電圧はそれぞれの正負両極間から
検出できるが、電池パックとして完成された状態ではパ
ックケース内にある二次電池に電圧測定手段を触針させ
ることはできない。そこで、本発明では保護回路を備え
た電池パックに設けられる検査端子を利用して各二次電
池の電圧を測定することができるので、電圧バランスの
判定のために各二次電池の正負両極から電圧バランス判
定用の端子を設けることによるスペース占拠の無駄やコ
ストアップを伴うことなく電圧バランスを判定すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0015】図1は、リチウムイオン二次電池を用いた
電池パックの実施形態を示すもので、電池パック1は、
直列接続された3個のリチウムイオン二次電池(以下、
二次電池)5a、5b、5cと、各二次電池5a〜5c
を過充電、過放電等から保護する電池保護装置とを備
え、この電池保護装置は、制御回路IC4により各二次
電池5a〜5cの電圧を検出して、電池電圧が過充電、
過放電等の異常状態に至る電圧になったとき、MOSF
ETからなるスイッチング素子21、22、23を制御
して正極入出力回路を遮断するように構成されている。
【0016】この電池パック1には、直列接続された正
極端の二次電池5aの正極からスイッチング素子21、
22を通じて接続された正極入出力端子2と、負極端の
二次電池5cの負極に接続された負極入出力端子3と、
検査端子8a、8b、8cとが外部に露出する端子とし
て設けられている。前記検査端子8a、8b、8cは、
この電池パック1の動作テスト用の端子であって、この
端子から各二次電池5a、5b、5cが過充電や過放電
になった異常状態に相当する電圧を制御回路IC4の各
電圧検出電極4a、4b、4cに印加して、電池保護装
置が正常に動作するか否かを検査するためのものであ
る。
【0017】上記構成において、各二次電池5a、5
b、5cそれぞれの正極は、それぞれ抵抗器7a、7
b、7cを通じて制御回路IC4の各電圧検出電極4
a、4b、4cに接続されているので、制御回路IC4
は各二次電池5a、5b、5cそれぞれの電圧を検出す
ることができる。制御回路IC4は各二次電池5a、5
b、5cの電圧を監視して、電池パック1の充電時に
は、設定された過充電状態に対応する電圧(充電停止電
圧)が各二次電池5a、5b、5cのいずれかから検出
されたときには、スイッチング素子21を0FFに制御
して正極入出力回路を遮断し、二次電池5a〜5cが過
充電状態となることを防止する。また、電池パック1の
放電時には、設定された過放電状態に対応する電圧(放
電終止電圧)が各二次電池5a、5b、5cのいずれか
から検出されたときには、スイッチング素子23を介し
てスイッチング素子22をOFFに制御して正極入出力
回路を遮断し、二次電池5a〜5cが過放電状態となる
ことを防止する。リチウムイオン二次電池は過充電や過
放電により劣化をまねき、サイクル寿命を著しく低下さ
せるので、この電池保護装置の構成により安全な使用が
可能となる。
【0018】この電池パック1のように複数の二次電池
5a〜5cを直列接続して構成した場合、制御回路IC
4の過充電防止の機能により、各二次電池5a、5b、
5cのいずれかから充電停止電圧が検出されたとき充電
は停止される。従って、各二次電池5a〜5cそれぞれ
の初期状態の電池電圧に差があると、充電停止電圧とな
った電池以外の電池は満充電になる以前に充電が停止さ
れてしまうことになる。このような各二次電池5a〜5
cの電池電圧のばらつきは、放電時には電池電圧の小さ
い電池が最も早く放電終止電圧に達し、過放電防止の機
能により他の電池に放電可能な電池容量があっても放電
停止となってしまう。この電池電圧のばらつきは、電池
パック1としての電池容量の利用率を低下させることに
なる。
【0019】二次電池5a〜5cは、その製造工程にお
いて電池として組み立てられた後、満充電し、これを放
電終止電圧に達するまで放電させたときの放電持続時間
から電池容量が算出され、所定の電池容量を有するもの
だけが選別される。この後、所定の充電量で部分充電さ
れて出荷状態に完成される。この部分充電された二次電
池5a〜5cを用いて電池パック1が構成されるので、
各二次電池5a〜5cは同一の部分充電量のものが採用
される。しかしながら、充電電気量や電池性能のばらつ
き、あるいは充電時の環境温度によって電池性能が変化
することから、電池パック1として構成した複数の二次
電池5a〜5cが同一の電池電圧となっているとは限ら
ない。もし、電池電圧の差が大きい二次電池5a〜5c
の組み合わせに構成されたときには、前述のような電池
容量の利用率の低い電池パック1が形成されてしまうこ
とになる。
【0020】そこで、電池電圧が均等な二次電池5a〜
5cを用いて電池パック1を構成するために、本実施形
態では以下に示す第1及び第2の実施形態による電池パ
ック1の構成を提供する。 (1)電池容量の利用率を低下させない許容範囲の電池
電圧によって選別された二次電池5a〜5cにより電池
パック1を構成する。 (2)電池パック1に構成された複数の二次電池5a〜
5cが電池容量の利用率を低下させない状態にあるか否
かを各二次電池5a〜5cの電圧測定から選別して電池
パック1を構成する。
【0021】まず、第1の実施形態による電池パック1
は、図2に示すように選別された二次電池を用いて組み
立てられる。製造された二次電池について、前述したよ
うに満充電し(S1)、これを放電終止電圧に達するま
で放電させたとき(S2)、その放電持続時間から電池
容量を算出する(S3)。算出された電池容量が所定範
囲内にある二次電池を選別した後(S4)、所定の充電
量に部分充電する(S5)。この部分充電された二次電
池について開路電圧を測定する(S6)。測定された開
路電圧の電圧差が0.1Vの範囲内にある二次電池を選
別し(S7)、選別された二次電池を用いて電池パック
1を組み立てる(S8)。
【0022】前記開路電圧は、図3に充電量(横軸%)
と電圧(縦軸V)との関係を示すグラフのように、充電
量に対応しているので、開路電圧を測定すると、その二
次電池の充電量を検知することができる。しかし、同一
の充電量であっても電池性能や充電電気量のばらつき、
あるいは温度条件等によって開路電圧に差が生じる。そ
こで、開路電圧を測定して電圧差が0.1Vの範囲内に
ある二次電池を選別し、この選別された二次電池を用い
て電池パック1を構成することにより、電池容量の利用
率の低下を抑制した電池パック1を構成することができ
る。
【0023】これをリチウムイオン二次電池、リチウム
ポリマー二次電池等のリチウム二次電池に限定したとき
には、充電量C(%)で部分充電された二次電池の開路
電圧Eを測定し、その電圧が下式(1)に示す範囲内に
あるものを選別して電池パック1に組み立てると、電池
容量の利用率の低下を抑制することができる。
【0024】 3.6(V)+C(%)×k≦E<3.7(V)+C(%)×k……(1) 但し、充電量Cは20%≦C<40%、係数k=0.0
033とする。
【0025】以上の説明のように、二次電池の開路電圧
を測定して、開路電圧が所定範囲にあるものを組み合わ
せて電池パック1を構成すると、直列接続された各二次
電池の電圧バランス、即ち充電量が均等化されているの
で、複数の二次電池が同等に充電及び放電するようにな
り、電池容量の利用率の高い電池パック1を構成するこ
とができる。
【0026】逆に、電池パック1として組み立てた状態
から各二次電池の電圧バランスを検出することもできる
が、そのためには、電池パック1のパックケースを開放
し、収容されている各二次電池の正負両極に検針プロー
ブを当てることを要し、パックケースは一般に接合封止
されているため、この作業は困難となる。そこで、各二
次電池の正負両極から電圧バランス検出用の端子にリー
ド接続することが考えられるが、小型化、薄型化された
電池パック1では、端子を設けるスペースを確保するこ
とは容易でなく、一時使用のためにこれを設けることは
コスト的にも得策とはいえない。
【0027】そこで、第2の実施形態では、電池パック
1に構成された各二次電池の電圧バランスを既設の端子
を用いて測定することを可能にした電圧バランス測定装
置について説明する。
【0028】図4は、電圧バランス測定装置10の構成
と、電池パック1に接続して二次電池5a、5b、5c
の電圧バランスを測定する状態とを示すものである。電
圧バランス測定装置10は、電池パック1の正極入出力
端子2と、検査端子8aとに接続して、直列接続された
正極端の二次電池5aの正極と制御回路IC4の電圧検
出電極4aとの間に接続された抵抗器7aの両端電圧を
測定して、この両端電圧から補償電流の値を算出する電
流値算出部11と、電池パック1の検査端子8b、8c
に接続して、抵抗器7b、7cに前記補償電流を印加す
る補償電流印加部12と、電池パック1の正極入出力端
子2、負極入出力端子3及び検査端子8b、8cに接続
して各二次電池5a、5b、5cそれぞれの電圧を測定
する電圧測定部13と、この電圧測定部13によって測
定された各二次電池5a、5b、5cそれぞれの電圧か
ら電圧バランスを判定する電圧バランス判定部14とを
備えて構成されている。これら各部の動作について以下
に説明する。
【0029】まず、電流値算出部11は、正極入出力端
子2と検査端子8aとに接続される。正極入出力端子2
はスイッチング素子22、21を通じて二次電池5aの
正極に接続され、検査端子8aは制御回路IC4の電圧
検出電極4aに接続されているので、電流値算出部11
は抵抗器7aの両端に接続された状態となる。即ち、ス
イッチング素子21、22として用いたMOSFETの
ソース−ドレイン間は正常状態においては制御回路IC
4によって導通状態に制御されているので、ソース−ド
レイン間の無視できる低抵抗により正極入出力端子2は
二次電池5aの正極に接続され、検査端子8aの接続に
よって電流値算出部11は抵抗器7aの両端に接続され
る。制御回路IC4の電圧検出電極4aには制御回路I
C4内に構成された電圧比較のためのコンパレータ回路
が接続されており、二次電池5aから電圧検出電極4a
に向けて微小電流が流れ、これが抵抗器7aを流れるの
で、電流値算出部11により抵抗器7aの両端電圧を測
定すると、抵抗器7aの既知の抵抗値と両端電圧とから
前記微小電流の電流値が算出できる。
【0030】二次電池5aから電圧検出電極4aに向け
て流れる微小電流は、二次電池5bから電圧検出電極4
bに、二次電池5cから電圧検出電極4cに流れる微小
電流と同一条件にあるので、抵抗器7aについて電流値
を求めることによって、二次電池5bに対応する抵抗器
7b、二次電池5cに対応する抵抗器7cを流れる電流
値も得ることができる。算出された微小電流の電流値は
電流値算出部11から補償電流印加部12に入力され
る。
【0031】補償電流印加部12は、入力された電流値
と同一値の補償電流を発生させて、これを検査端子8
b、8cからそれぞれ抵抗器7b、7cを通じて、それ
ぞれ二次電池5b、5cに向けて流れるように印加す
る。この補償電流は、二次電池5b、5cから電圧検出
電極4b、4cに向けて流れる微小電流と同一値であ
り、電流方向が逆方向となるので、それぞれ二次電池5
b、5cから電圧検出電極4b、4cに向けて流れる微
小電流は打ち消された状態となる。即ち、電流の打ち消
しにより抵抗器7b、7cの両端電圧は同一となり、検
査端子8b、8cからそれぞれ二次電池5b、5cが測
定できる状態となる。
【0032】電圧測定部13は、正極入出力端子2、負
極入出力端子3及び検査端子8b、8cに接続している
ので、前記補償電流が印加された状態で各二次電池5
a、5b、5cそれぞれの電圧を測定することができ
る。測定された各二次電池5a、5b、5cそれぞれの
電圧は電圧バランス判定部14に入力される。
【0033】電圧バランス判定部14は、各二次電池5
a、5b、5cの電圧差が所定の範囲内にあるか否かか
ら、電圧バランスを判定して判定結果を出力する。この
判定部14によって電圧バランスが所定範囲内であった
電池パック1のみを検査合格とすることにより、電池容
量の利用率を低下させない電池パック1を構成すること
ができる。
【0034】以上説明した実施形態においては、3個の
二次電池5a、5b、5cを用いた電池パック1の例を
示したが、使用する電池数が増減しても同様に構成する
ことができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、複数
の二次電池を直列接続して構成された電池パックの各二
次電池それぞれの電池電圧を所定の範囲内にして構成す
ることができるので、充電停止電圧の検出による充電完
了時に各二次電池の充電量に大きな差が生じることがな
く、放電終止電圧まで放電させたときにも充電量を大き
く残した状態の二次電池が発生しない。従って、複数の
二次電池はそれぞれの電池容量の利用率が高い状態で使
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る電池パックの構成を示す回路
図。
【図2】第1の実施形態に係る二次電池の選別による電
池パックの組み立てに至る工程を示すフローチャート。
【図3】リチウムイオン二次電池の充電量と電圧との関
係を示すグラフ。
【図4】第2の実施形態に係る電圧バランス測定装置の
構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 電池パック 2 正極入出力端子 3 負極入出力端子 4 制御回路IC 4a、4b、4c 電圧検出電極 5a、5b、5c 二次電池 7a、7b、7c 抵抗器 8a、8b、8c 検査端子 10 電圧バランス測定装置 11 電流値算出部 12 補償電流印加部 13 電圧測定部 14 電圧バランス判定部 21、22 スイッチング素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北田 秀彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 佳親 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H030 AA06 AA10 AS06 FF42 FF44

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の二次電池を直列接続し、各二次電
    池の電圧を検出して、過充電、過放電等の異常状態に対
    応する電池電圧が検出されたとき、入出力回路を遮断す
    る電池保護装置が設けられてなる電池パックであって、
    所定の充電量に部分充電された二次電池の開路電圧を測
    定して、測定された開路電圧の電圧差が0.1Vの範囲
    内にある複数の二次電池を用いて構成したことを特徴と
    する電池パック。
  2. 【請求項2】 所定の充電量に部分充電された複数のリ
    チウム二次電池を直列接続し、各リチウム二次電池の電
    圧を検出して、過充電、過放電等の異常状態に対応する
    電池電圧が検出されたとき、入出力回路を遮断する電池
    保護装置が設けられてなる電池パックであって、前記部
    分充電後の開路電圧:Eが、下式で表される範囲内のリ
    チウム二次電池を用いて構成したことを特徴とする電池
    パック。 3.6(V)+C(%)×k≦E<3.7(V)+C
    (%)×k 但し、Cは部分充電量で20%≦C<40%、係数k=
    0.0033
  3. 【請求項3】 所定の充電量に部分充電された複数の二
    次電池を直列接続し、各二次電池毎にそれぞれ抵抗器を
    通じて制御回路の各二次電池毎の電圧検出用電極に接続
    することによって各二次電池毎の電池電圧を検出し、過
    充電、過放電等の異常状態に対応する電池電圧が検出さ
    れたとき、入出力回路に直列接続されたスイッチング素
    子をOFFに制御して各二次電池を保護する電池保護装
    置を備え、前記各電圧検出用電極からそれぞれ各二次電
    池毎の検査端子に接続し、各検査端子に前記異常状態に
    対応する電圧を印加したとき、正極入出力回路の遮断動
    作がなされることを検査して構成される電池パックにお
    いて、 この電池パックの正極入出力端子と直列接続された正極
    端の二次電池に対応する検査端子との間に接続すること
    により、正極端の二次電池に対応する抵抗器の両端電圧
    を検出し、抵抗器の既知の抵抗値と検出された両端電圧
    とから、各二次電池から制御回路に流れる電流値を算出
    する電流値算出部と、前記正極端の二次電池を除く他の
    二次電池それぞれに対応する各検査端子にそれぞれ接続
    して、前記他の二次電池それぞれから制御回路に流れる
    電流を打ち消す方向に前記電流値算出手段によって算出
    された電流値の電流を流す補償電流印加部と、 前記正極入出力端子、前記他の二次電池に対応する各検
    査端子及び負極入出力端子に接続して、各二次電池それ
    ぞれの電圧を測定する電圧測定部と、 前記電圧測定部によって測定された各二次電池それぞれ
    の電圧が、予め設定された最大電圧と最小電圧との範囲
    内にあるか否かを判定する電圧バランス判定部と、 を具備してなることを特徴とする電池パックの電圧バラ
    ンス測定装置。
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