JP2002170599A - 監視装置、制御装置及び電池モジュール - Google Patents

監視装置、制御装置及び電池モジュール

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JP2002170599A JP2000364883A JP2000364883A JP2002170599A JP 2002170599 A JP2002170599 A JP 2002170599A JP 2000364883 A JP2000364883 A JP 2000364883A JP 2000364883 A JP2000364883 A JP 2000364883A JP 2002170599 A JP2002170599 A JP 2002170599A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路構成が簡単でコストも低く、かつ高精度
に容量調整を行うことができる組電池の監視装置を提供
する。 【解決手段】 単電池電圧と基準電圧源6の基準電圧と
の比較結果の論理積、論理和を出力するAND回路7、
OR回路8を備え、電圧比較器5の比較結果により単電
池を基準電圧まで定抵抗放電させる構成としたので、単
電池電圧をデジタル値として測定することなく、簡単な
回路構成で単電池電圧のバラツキ幅を推定することが可
能である。また、バラツキ幅が大きい場合のみ容量調整
抵抗で基準電圧まで放電して単電池電圧のバラツキをな
くすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は監視装置、制御装置
及び電池モジュールに係り、特に、複数個の単電池を直
列に接続した組電池を監視する監視装置、該監視装置を
制御する制御装置及び該制御装置を備えた電池モジュー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単電池が複数個直列に接続された
組電池では、例えば、特開2000−92732号公報
に開示されているように、単電池にスイッチを介して単
電池の容量を調整する容量調整用抵抗を並列に接続し、
単電池の電圧を測定する電圧測定回路で得られた単電池
電圧が高い単電池のスイッチをオンとすることで単電池
を放電し、単電池間の電圧差を小さくする単電池容量調
整方法が用いられてきた。特に、開路電圧と充電レベル
との相関性が高い非晶質系炭素を負極活物質に用いたリ
チウムイオン電池では、単電池電圧のバラツキを小さく
する制御が行われている。
【0003】具体的には、起動時に組電池の各単電池の
開放電圧を測定し、その値から残存容量を推定して、最
も残存容量の少ない単電池との差分の電気量を、該電気
量と容量調整用抵抗の抵抗値とから計算される調整時間
の間、容量調整用抵抗を通じて放電させる方法が採られ
ている。この容量調整用抵抗の接続は、通常の充放電を
行いながら行うようにしてもよい。充電時に容量調整用
抵抗を接続した場合には、単電池に流れる充電電流が、
容量調整用抵抗を接続しない場合に比べて、容量調整用
抵抗に流れる電流分単電池に流れる充電電流が少なくな
り、放電時に容量調整用抵抗を接続した場合には、容量
調整用抵抗を接続しない場合に比べて、容量調整用抵抗
に流れる電流分単電池に流れる放電電流が多くなるだけ
であり、残存容量の差分の容量調整を行うことができ
る。
【0004】図7に、この方式で容量調整を行う、従来
の組電池の監視装置の構成例を示す。組電池1を構成す
る各単電池には、容量調整抵抗2とスイッチSW3との
直列回路が並列に接続される。また、単電池電圧を計測
するために、単電池は差動増幅器4を介してマルチプレ
クサ15の入力に接続されている。マルチプレクサ15
の出力はマイクロコンピュータ16のA/D変換入力に
接続されている。マイクロコンピュータ16は、マルチ
プレクサ15に対してマイクロコンピュータ16への入
力指定を出力ポートから行い、入力されたマルチプレク
サ15の出力をA/D変換することで単電池の電圧をデ
ジタル値として取得(測定)する。マイクロコンピュー
タ16は、単電池の電圧を測定すると共に、通信インタ
ーフェイス部17を介して充放電制御を行う上位の充放
電制御システムと電圧測定データについて通信を行う。
また、マイクロコンピュータ16は、出力ポートがスイ
ッチSW3に接続されており、単電池間の電圧バラツキ
が小さくなるようにスイッチ3をオン・オフ制御する。
制御部9は、上位の充放電制御システムからの制御入力
信号がハイレベルのときに、電源制御部10が監視装置
各部に電源を供給するように制御し、制御入力信号がロ
ーレベルのときに、電源制御部10が監視装置各部への
電源供給をシャットダウンし監視装置の消費電流が0と
なるように電源制御部10を制御するものである。ここ
で、監視装置の動作電源のGND(グランド)基準は、
組電池1の最下位単電池の−端子側である。
【0005】この容量調整が必用な理由は、単電池の充
電レベルが何らかの原因で平均値からずれた場合に、単
電池が充放電において過充電又は過放電となり、組電池
1の放電性の低下、過充電での安全性の低下、過放電で
の寿命低下等を招くためである。特に、リチウムイオン
電池では、過充電状態となると電池内部が高圧となるの
で、これを未然に防止するために過充電状態を検出する
検出回路を別途設ける必要があり、単電池の充電レベル
が平均値からずれた場合には、早期に過充電検出機能が
作動して、電池異常状態と判断されて充電が停止してし
まう場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の容量調整方法では、全ての単電池の電圧を測定し、
その電圧から容量調整抵抗を接続する時間を計算しなけ
ればならず、そのために、単電池電圧を高精度のデジタ
ル値として測定し、かつ、マイクロコンピュータ等で容
量調整時間を算出して制御しなければならないので、回
路構成が複雑となり、コストも高くなる、という問題が
ある。特に、最近実用化されたハイブリッド自動車用の
リチウムイオン電池を用いた組電池では、単電池が10
0個程度直列に接続されているので、全単電池の電池電
圧を高精度に測定するだけでコストが非常に高くなって
きている。
【0007】本発明は上記事案に鑑み、回路構成が簡単
でコストも低く、かつ高精度に容量調整を行うことがで
きる組電池の監視装置、該監視装置を制御する制御装
置、該制御装置を備えた電池モジュールを提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、複数個の単電池を直列に
接続した組電池を監視する監視装置において、前記単電
池の単電池電圧と所定基準電圧とを比較し比較結果を出
力する電圧比較器と、前記電圧比較器の出力の論理積を
出力するAND回路と、前記電圧比較器の出力の論理和
を出力するOR回路と、を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、電圧比較器、AND回路
及びOR回路により、各単電池電圧と基準電圧との論理
積及び論理和を出力することができるので、この出力を
監視することで、全ての単電池電圧が基準電圧未満、1
個以上(組電池を構成する単電池数−1)個以下の単電
池が基準電圧以上、全ての単電池が基準電圧以上、とい
う3つの状態を判定することが可能となる。単電地電圧
が基準電圧より大きい場合に電圧比較器の出力をH(ハ
イレベル)、小さい場合に電圧比較器の出力をL(ロー
レベル)とする論理では、これら3つの状態は、下表1
に示す通りである。
【0010】
【表1】
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
において、前記単電池の容量を調整するための容量調整
抵抗と、この容量調整抵抗を該単電池に並列に接続する
ためのスイッチと、を更に備え、前記スイッチは、前記
電圧比較器の比較結果で該単電池の単電池電圧が前記基
準電圧より大きいときに該単電池が前記基準電圧となる
までオン状態に制御されることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、電圧比較器の比較結果で
単電池電圧が基準電圧より大きいときに単電池を基準電
圧となるまでスイッチをオンとすることで、単電池電圧
が基準電圧より高い単電池を基準電圧まで容量調整抵抗
に放電させることができるので、組電池を構成する全単
電池を基準電圧に揃えることができる。このとき、単電
池電圧が基準電圧より大きいか否かの判断、単電池が基
準電圧となったかの判断は監視装置内で行っても監視装
置外で行ってもよく、スイッチはそれらの判断によりオ
ンオフ制御されればよい。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2の発明
において、前記スイッチは、前記AND回路の出力、前
記OR回路の出力及び前記組電池の電圧に基づいて推定
される前記単電池電圧間のバラツキ値が予め定められた
設定値より大きいときにオン状態に制御されることを特
徴とする。
【0014】単電池電圧間のバラツキ値の推定は、監視
装置側で行っても、請求項5に記載の発明のように、監
視装置を制御する制御装置側で行なうようにしてもよ
い。実際の充放電を行う場合を想定し、本発明を限定し
ない図面を参照して、単電池電圧間のバラツキ値につい
て説明する。図1に示すように、組電池1は監視装置1
1に接続されており、全単電池の電圧と基準電圧との比
較結果のAND出力とOR出力は監視装置11を制御す
る充放電制御部12へ出力される。充放電制御部12は
負荷/充電電源13への充放電を制御するもので、組電
池1の総電圧を測定する総電圧測定器14を有してい
る。ここで、基準電圧の設定値が実使用領域の平均値と
すると、充放電を行い電圧が基準電圧近傍を上下する度
に、このOR出力とAND出力は切り替わる。その場
合、全ての電池特性が同一、つまり開放電圧と充放電電
流通電時の分極電圧とが同じ場合には、充放電電流通電
時の充放電電圧も同一のため、電圧比較器の誤差を0と
すると、OR出力とAND出力とは同時に切り替わるは
ずである。しかし、単電池の開放電圧が異なっている場
合を想定すると、AND出力とOR出力とは同時に変化
しなくなり、AND出力とOR出力が変化した時点での
組電池の平均電圧(=総電圧測定器14による測定値/
組電池1を構成する単電池数)と基準電圧値との差が単
電池電圧のバラツキの幅を示す。
【0015】この例を、本発明を限定しない図面を用い
て説明する。図2は、充電により全ての単電池電圧が基
準電圧未満の状態から基準電圧以上となった場合の、単
電池電圧と、AND出力及びOR出力との変化を示す特
性線図である。ここで、充電開始時の単電池電圧の最小
値は3.56V、最大値は3.65Vであり、(最大値
−最小値)は0.09Vである。また、基準電圧値は3
700mVとした。充電開始後約2.6分でOR出力が
LからHに変化し、単電池の何れかが基準電圧3700
mV以上となり、このときの組電池1の総電圧を、組電
池1を構成する単電池数で割った平均単電池電圧は3.
657Vとなった。更に、充電を行い約7.1分経過後
にAND出力がLからHに変化し、組電池1中の全ての
単電池電圧が基準電圧3700mV以上となった。この
時点での平均単電池電圧は3.747Vであった。従っ
て、単電池電圧のバラツキ値は、AND出力がLからH
に変化時点での平均単電池電圧3.747Vと、OR出
力がLからHに変化時点での平均単電池電圧3.657
Vとの差(=0.09V)として演算することができ
る。請求項5の発明のように単電池電圧間のバラツキ値
の推定を制御装置側で行う場合には、図1に示すよう
に、例えば制御入力によりその演算結果又は当該演算結
果に基づく作動命令を充放電制御部12側から監視装置
11側に渡すようにしてもよい。
【0016】このように、本発明によれば、実使用での
充放電中に単電池の基準電圧との比較結果のAND出力
とOR出力及び組電池の総電圧を監視することにより、
単電池電圧の(最大値−最小値)を、各単電池電圧をデ
ジタル値として測定せずに推定することが可能であり、
推定された単電池電圧間のバラツキ値が予め定められた
設定値より大きいときに、スイッチを、電圧比較器の比
較結果で単電池電圧が基準電圧より大きい単電池を基準
電圧となるまでオンとすることにより、組電池を構成す
る単電池の単電池電圧を揃えることができる。
【0017】なお、図3では充放電制御部12を請求項
5の発明の制御装置側で行う例で示したが、この場合に
総電圧測定器14への組電池1の総電圧は監視装置11
を介して供給するようにしてもよい。また、充放電制御
部12を負荷/充電電池13から分離して監視装置11
の制御のみを行う制御装置とするようにしてもよい。更
に、図4では充電中の場合の状態を示したが、放電中で
も同様に単電池電圧間のバラツキ値を推定することがで
きる。また、本発明は、ハイブリッド自動車等での短時
間充電と放電が煩雑に繰り返されるような用途において
も有効である。この場合には、例えば、所定時間間隔で
組電池の総電圧を計測し、AND出力がHと出力された
場合の平均単電池電圧と、OR出力がHと出力された場
合の平均単電池電圧との差を単電池電圧のバラツキ幅と
して推定するようにすればよい。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項3の発明
において、前記監視装置の作動電源は前記組電池から供
給され、前記単電池電圧の全てが前記基準電圧未満とな
ったときに前記作動電源の供給が遮断されることを特徴
とする。
【0019】請求項3の発明によれば、組電池を構成す
る単電池の全ての単電池電圧が基準電圧未満となった場
合に、監視装置の作動電源を遮断するようにしたので、
容量調整後の電圧比較器等の監視装置の消費電流をほぼ
0とすることができ、組電池の消費電力量を最小とする
ことができる。従って、本発明によれば、通常の充放電
を行なう実負荷の運転を終了した後に、容量調整抵抗で
単電池の容量調整を行って、その後自動的に停止状態
(消費電流がほぼ0の状態)とすることができる。これ
は充放電が繰り返されるハイブリッド自動車用電池の制
御に特に有効であり、自動車の運転中に単電池電圧のバ
ラツキ値が設定値以上となった場合のみ、運転停止後に
単電池電圧を揃え、監視装置の作動電源を遮断して停止
状態とすることができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれか1項に記載の監視装置を1個以上制御
する制御装置において、前記AND回路からの出力と、
前記OR回路からの出力と、前記組電池の組電池電圧
と、に基づいて前記単電池電圧間のバラツキ値を前記監
視装置毎に推定することを特徴とし、本発明の作用は上
記請求項3と共に説明した通りである。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項5の発明
において、請求項4に記載の監視装置を2個以上備え、
前記全ての単位電池電圧が前記基準電圧未満となったと
きに前記監視装置毎に前記作動電源の供給を遮断させる
ことを特徴とする。
【0022】本発明によれば、監視装置は2個以上で構
成され、各構成単位内の全ての単電池電圧が基準電圧未
満となった場合に、各構成単位別に監視装置の作動電源
を遮断させることとしたので、監視装置の各構成単位別
の作動総電圧を小さくすることができる。例えば、ハイ
ブリッド自動車用電池では、単電池100個程度を直列
に接続して組電池としているので、組電池トータルの総
電圧がリチウムイオン電池の場合には360V程度の高
電圧となる。このような高電圧下で監視装置を作動させ
るには半導体素子の耐電圧の関係から難しく、通常の半
導体素子の許容作動電源である数十V程度で使用可能な
ように、リチウムイオン電池を4〜8直列単位で作動電
源を分割し監視装置とすることが実用的である。また、
本発明によれば、制御装置は複数の監視装置を制御する
ようにしたので、制御装置の個数を最低1個として集約
することができる。
【0023】そして、請求項6に記載の発明は、電池モ
ジュールであって、請求項5又は請求項6に記載の制御
装置と、前記監視装置の監視対象となる組電池と、を備
えたことを特徴とする。本発明では、例えば、ハイブリ
ッド自動車用電池のように多数個の単電池を有する組電
池、監視装置及び制御装置を1つに纏めモジュールとし
たので、全単電池の監視・制御を効率的に行うことが可
能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を適
用した監視・制御装置の実施の形態について説明する。
【0025】図3に示すように、本実施形態の組電池1
は単電池が4直列に接続されている。各単電池には、単
電池と並列に単電池の容量を調整する容量調整抵抗2と
スイッチSW3とで構成された直列回路が接続される。
各単電池の両端は、差動増幅回路4の入力に接続されさ
れており、差動増幅器4の出力は電圧比較器5の入力と
して接続されている。電圧比較器5の比較電圧は基準電
圧源6で与えられている。電圧比較器5の出力はAND
回路7及びOR回路8の入力にそれぞれ接続されてい
る。AND回路7、OR回路8の出力は、それぞれ全単
電池の電圧比較器5のAND(論理積)、OR(論理
和)をとったもので、全ての単電池の単電池電圧が基準
電圧源6の基準電圧以上であればAND出力がH(ハイ
レベル)となり、何れかの単電池電圧が基準電圧以上で
あればOR出力がHとなって、組電池1を構成する単電
池の電圧状態を外部へ出力することが可能とされてい
る。ここで、各部の電源のグランド基準は組電池1の最
下位の単電池の−端子側である。
【0026】制御入力信号A、Bは、監視・制御装置全
体に動作制御を行わせるための信号で、監視・制御装置
を制御する上位制御装置側から出力される。上位制御装
置は、AND出力、OR出力及び組電池1の総電圧に基
づいて上記表1に示した組電池の状態を把握し、組電池
1を構成する単電池電圧のバラツキを演算した上で、組
電池全体の充放電状況に基づいてこれら制御入力信号
A、Bを監視・制御装置に出力する。制御入力信号Aが
Hであれば、制御部9は電源制御部10に、差動増幅器
4、電圧比較器5、基準電圧源6、AND回路7及びO
R回路8の作動電源を組電池1から供給させる。この結
果、制御入力信号AがHであれば、AND回路7及びO
R回路8から単電池電圧と基準電圧との比較結果が出力
される。一方、制御入力信号AがL(ローレベル)であ
れば、制御部9は電源制御部10に、差動増幅器4、電
圧比較器5、基準電圧源6、AND回路7及びOR回路
8への組電池1からの電源供給を遮断させ、監視・制御
回路内の電源はシャットダウン状態となり監視・制御回
路内では消費電流が流れない状態となる。
【0027】制御入力信号Bは、容量調整終了後に自動
的にシャットダウン状態となるモードの制御信号であ
る。容量調整を行う場合、制御入力信号AがHのまま、
制御入力信号BをHからLとすると、制御部9は各電圧
比較器5の比較結果に従ってスイッチSW3をオンオフ
制御する。従って、単電池は容量調整抵抗2を通じて基
準電圧まで放電することになり、単電池の電圧は揃うこ
とになる。また、制御部9は全ての単電池の電圧が基準
電圧未満となったことを検出すると、電源制御部10を
制御して電源供給を遮断させるため、容量調整後は自動
的にシャットダウン状態となる。
【0028】(試験)次に、この組電池1の監視・制御
装置を用いて実際に運転した場合の充放電試験について
説明する。用いた単電池は正極にマンガン系、負極に非
晶質炭素を用いたリチウムイオン電池で、単電池の定格
は3.6V、3.6Ahである。この単電池を40本直
列とし、ハイブリッド自動車を想定して充放電試験と放
置とを繰り返した。すなわち、組電池1は単電池4直列
とし、10個の組電池1、これらの組電池1を監視・制
御する10個の監視・制御装置、及び10個の監視・制
御装置を制御する上位制御装置で電池モジュールを構成
した。
【0029】充放電試験は1回の充放電で積算の充放電
容量を定格容量の約20%とした。また、放置期間は1
週間とした。試験開始前に40本の単電池の電圧レベル
を定格容量の50%の電圧=3710mVに全て合わ
せ、この状態から試験を開始した。なお、充放電による
充電レベルの変動は無いものとし、1回の充放電終了後
は平均の充電レベルが50%となるように調整した。た
だし、単電池の電圧バラツキが大きくなることを想定
し、充放電後に容量調整を行う場合には平均の充電レベ
ルを60%まで上げることとした。これは単電池電圧の
バラツキ幅が大きくなった場合に、平均の充電レベルを
50%のままにしておくと、充放電終了後の容量調整開
始時に、既に基準電圧3700mV以下の単電池が存在
するので、電圧を揃えることができなくなるためであ
る。従って、ハイブリッド自動車用の組電池の監視・制
御装置では、単電池の電圧バラツキが大きくなることを
想定し、運転終了前に充放電制御のレベルを50%より
大きくするように制御にすればよい。
【0030】また、監視装置の設定値としては基準電圧
源6の基準電圧を3700mV、容量調整条件として
は、充放電中に検出した単電池電圧の(最大値−最小
値)が100mVとなると、充放電終了後に基準電圧=
3700mVまで容量調整を行う条件とした。組電池の
総電圧の測定時間間隔、及び、AND出力、OR出力の
監視(出力)時間間隔は、それぞれ1secとした。な
お、容量調整抵抗2の抵抗値は78Ωとした。
【0031】(試験結果)図4に示すように、電圧検出
誤差、つまり、電圧比較器5が動作する電圧の誤差の実
測値の最大値は24mV、最小値は−44mVであっ
た。また、この電池モジュールで充放電と放置とを繰り
返した場合の単電池電圧の推移を図5に、単電池電圧の
(最大値−最小値)の推移を図6に示す。
【0032】図5に示すように、単電池の電圧推移では
56日経過後に容量調整がかかり、その後は98日毎に
容量調整がかかって、最も電圧バラツキが大きい状態で
も単電池電圧のバラツキは(最大値−最小値)で約10
0mV以内となっている。
【0033】また、図6に示すように、(最大検出値−
最小検出値)は容量調整がかかる前の充放電で100m
V異常となったことを検出している。なお、(最大検出
値−最小検出値)の値が実測値とずれているのは、電圧
比較器5の電圧検出誤差が影響しているためであり、容
量調整後の単電池電圧は一定の値となるので、特に問題
はない。
【0034】以上のように、本実施形態の監視・制御装
置では、単電池電圧と基準電圧との比較結果のAND及
びORを出力する機能を備え、かつ、電圧比較器5の比
較結果を用いて基準電圧まで単電池を定抵抗放電させる
構成としたので、単電池電圧をデジタル値として測定す
ることなく、簡単な回路構成で単電池電圧のバラツキ幅
(値)を推定することが可能であり、かつ、バラツキ幅
が大きい場合のみ容量調整抵抗で基準電圧まで放電して
単電池電圧のバラツキをなくすことができると共に、上
述した試験結果から明らかなように、監視・制御装置の
精度も高く、その工業的価値は大なるものである。
【0035】また、本実施形態の電池モジュールでは、
単位電池電圧の全てが基準電圧未満となったときに監視
・制御装置がその単位毎に消費電力が0となるようにシ
ャットダウン状態となるので、低消費電力型の電池モジ
ュールを実現することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電圧比較器、AND回路及びOR回路により、各単電池
電圧と基準電圧との論理積及び論理和を出力することが
できるので、この出力を監視することで、全ての単電池
電圧が基準電圧未満、1個以上(組電池を構成する単電
池数−1)個以下の単電池が基準電圧以上、全ての単電
池が基準電圧以上、という3つの状態を判定することが
できる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項3、請求項5の構成例を説明す
るためのブロック構成図である。
【図2】縦軸に単電池電圧の推移及びAND及びOR出
力をとり、横軸に充電開始からの経過時間をとったとき
の本発明が適用可能な監視装置の1試験例の特性線図で
ある。
【図3】本発明が適用可能な実施形態の監視・制御装置
の構成を示すブロック構成図である。
【図4】本発明が適用可能な実施形態の電池モジュール
を構成する監視・制御装置の電圧比較器の検出誤差を示
す特性線図である。
【図5】本発明が適用可能な実施形態の電池モジュール
を、容量調整を行いつつ実負荷での充放電及び放置を繰
り返したときの単電池電圧の変化を示す特性線図であ
る。
【図6】本発明が適用可能な実施形態の電池モジュール
を、容量調整を行いつつ実負荷での充放電及び放置を繰
り返したときの単電池電圧の(最大値−最小値)と(最
大検出値−最小検出値)の変化を示す特性線図である。
【図7】従来の監視・制御装置の構成を示すブロック構
成図である。
【符号の説明】
1 組電池 2 容量調整抵抗 3 スイッチSW 4 作動増幅器 5 電圧比較器 6 基準電圧源 7 AND回路 8 OR回路 9 制御部(制御装置) 10 電源制御部 11 監視装置 12 充放電制御部(制御装置) 14 総電圧測定器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の単電池を直列に接続した組電池
    を監視する監視装置において、 前記単電池の単電池電圧と所定基準電圧とを比較し比較
    結果を出力する電圧比較器と、 前記電圧比較器の出力の論理積を出力するAND回路
    と、 前記電圧比較器の出力の論理和を出力するOR回路と、
    を備えたことを特徴とする監視装置。
  2. 【請求項2】 前記単電池の容量を調整するための容量
    調整抵抗と、この容量調整抵抗を該単電池に並列に接続
    するためのスイッチと、を更に備え、前記スイッチは、
    前記電圧比較器の比較結果で該単電池の単電池電圧が前
    記基準電圧より大きいときに該単電池が前記基準電圧と
    なるまでオン状態に制御されることを特徴とする請求項
    1に記載の監視装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチは、前記AND回路の出
    力、前記OR回路の出力及び前記組電池の電圧に基づい
    て推定される前記単電池電圧間のバラツキ値が予め定め
    られた設定値より大きいときにオン状態に制御されるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の監視装置。
  4. 【請求項4】 前記監視装置の作動電源は前記組電池か
    ら供給され、前記単電池電圧の全てが前記基準電圧未満
    となったときに前記作動電源の供給が遮断されることを
    特徴とする請求項3に記載の監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の監視装置を1個以上制御する制御装置において、
    前記AND回路からの出力と、前記OR回路からの出力
    と、前記組電池の組電池電圧と、に基づいて前記単電池
    電圧間のバラツキ値を前記監視装置毎に推定することを
    特徴とする制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の監視装置を2個以上備
    え、前記全ての単位電池電圧が前記基準電圧未満となっ
    たときに前記監視装置毎に前記作動電源の供給を遮断さ
    せることを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載の制御装置
    と、前記監視装置の監視対象となる組電池と、を備えた
    ことを特徴とする電池モジュール。
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