JP2001014674A - 相変化光ディスクの記録方法および記録装置 - Google Patents

相変化光ディスクの記録方法および記録装置

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JP2001014674A
JP2001014674A JP11184027A JP18402799A JP2001014674A JP 2001014674 A JP2001014674 A JP 2001014674A JP 11184027 A JP11184027 A JP 11184027A JP 18402799 A JP18402799 A JP 18402799A JP 2001014674 A JP2001014674 A JP 2001014674A
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JP
Japan
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recording
optical disk
laser
phase change
change optical
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JP11184027A
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English (en)
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Kenichi Ishizuka
賢一 石塚
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーライト時の消え残りの問題を簡素な
構成で低コストに解消できる相変化光ディスクの記録方
法および記録装置を提供する。 【解決手段】 相変化光ディスク11に情報を記録する
と共に、必要に応じて記録情報を消去するための相変化
光ディスクの記録方法である。第1および第2のレーザ
モジュール2および3から互いに波長が等しくビーム径
が異なる両レーザビームをビームスプリッタ5によって
同一光軸上に合成する。合成したレーザビームを対物レ
ンズ6で同一点に集光する。ビーム径が大きい第1のレ
ーザモジュール2からのレーザビームを記録用として用
い、ビーム径が小さい第2のレーザモジュール3からの
レーザビームを消去用として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理機器、映
像機器、あるいは音響機器等において各種情報の記録お
よび再生を行うために広く用いられつつある相変化光デ
ィスクの記録方法および相変化光ディスクの記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光学技術ならびに電子技術の発展に伴
い、レーザダイオード等により発生させたレーザビーム
を用いて記録媒体としての光ディスク上に各種情報を記
録し、記録情報をレーザビームを用いて光センサによっ
て検出して情報を再生する技術が広く利用されつつあ
る。
【0003】光ディスクは、機能別にみて、書き換え不
可能な再生専用型ディスクの他に、一回に限り情報の書
き込みが可能な追記型ディスクと、書き換え可能なイレ
ーザブルディスクとに大別され、特に、近年は、書き換
え可能な光ディスクが注目されている。
【0004】書き換え可能な光ディスクは、現在のとこ
ろ、ディスク材料や記録方式別にみて、垂直磁気異方性
のある磁性膜を使用する光磁気ディスクと、物質が結晶
状態とアモルファス状態とで反射率に差があることに着
目して結晶−アモルファスの相変化を利用した相変化光
ディスクとに分けられることは周知のとおりである。
【0005】一般に、相変化光ディスクの記録方法なら
びに再生方法では、光源から出射されたレーザビーム
を、記録パワー段、消去パワー段、および再生パワー段
の3段階に変化させ、情報の記録ならびに記録情報の再
生を行っている。
【0006】しかし、上記従来の方法では、各段の単位
面積あたりのレーザパワーが、“再生パワー < 消去
パワー < 記録パワー”という強弱関係になっている
ため、相変化光ディスクの相変化記録膜にパルス信号を
もとに記録を行った場合に、図3に示すように、記録部
21と消去部22との幅が異なる。
【0007】この場合、単一回数の記録であれば問題は
生じないが、オーバーライトすると、消去部22の幅を
超えた記録部21は消去されずに消え残る。この状態を
図4に示す。尚、通常のオーバーライトでは新たな記録
部が上書きされるが、図4では、図示を簡潔にするた
め、消え残り部23のみを示している。
【0008】このような消え残り部23は、オーバーラ
イトの度に重ねられてゆき、ノイズとなって再生信号に
現れ、オーバーライトの度にノイズを生じさせる原因に
なっている。
【0009】従来、オーバーライト時の消え残りの問題
を解消すべく、種々の相変化光ディスクの記録方法が開
示されている。即ち、記録時は超解像スポットとする一
方、消去時は通常スポットとして集光することにより、
スポット幅を変える方法(特開平5−94621号公
報)、記録時と消去時とで実効NAを変えることによ
り、スポット幅を変える方法(特開平5−334674
号公報)、記録時と消去時とで放射角を変えることによ
り、スポット幅を変える方法(特開平6−295438
号公報)等が開示されている。
【0010】また、特開昭63−64642号公報で
は、消去用ビームのパワーを高めて高速消去を可能にす
るために、複数の消去用ビームを用いる構成が開示され
ているが、この複数の消去用ビームのうちの最後のビー
ムのパワーを低くすることで消去率を高めることも記載
されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したいずれの従来
例でも、多くの光学部品を要すると共に、複雑かつ精密
なビーム制御が必要であり、コスト高になるという問題
点がある。
【0012】本発明の目的は、相変化光ディスクの記録
に関し、オーバーライト時の消え残りの問題を、簡素な
構成で低コストに解消できる相変化光ディスクの記録方
法および記録装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、相変化
光ディスクに情報を記録すると共に、必要に応じて記録
情報を消去するための相変化光ディスクの記録方法にお
いて、互いに波長が等しくビーム径が異なる両レーザビ
ームを同一光軸上に合成し、合成したレーザビームを同
一点に集光し、一方のレーザビームを消去用として用
い、他方のレーザビームを記録用として用いることを特
徴とする相変化光ディスクの記録方法が得られる。
【0014】本発明によればまた、ビームスポットサイ
ズの大きいレーザビームを消去用として用いる一方、ビ
ームスポットサイズの小さいレーザビームを記録用とし
て用いる前記相変化光ディスクの記録方法が得られる。
【0015】本発明によればさらに、前記ビームスポッ
トサイズの小さいレーザビームを記録情報の再生用とし
ても用いる前記相変化光ディスクの記録方法が得られ
る。
【0016】本発明によればまた、前記ビームスポット
サイズの大きいレーザビームを照射しながら前記ビーム
スポットサイズの小さいレーザビームを必要に応じて照
射することによって相変化光ディスクに情報を記録する
前記相変化光ディスクの記録方法が得られる。
【0017】さらに、本発明によれば、相変化光ディス
クに情報を記録すると共に、必要に応じて記録情報を消
去するための相変化光ディスクの記録装置において、互
いに波長が等しくビーム径が異なるレーザビームを出力
する第1および第2の光モジュールと、前記第1および
前記第2の光モジュールからそれぞれ出力された両レー
ザビームを同一光軸上に合成するビームスプリッタと、
前記ビームスプリッタからの合成されたレーザビームを
同一点に集光する対物レンズとを有することを特徴とす
る相変化光ディスクの記録装置が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明の理解を助けるため
に、相変化光ディスクへの相変化記録原理を説明する。
【0019】図1を参照して、相変化光ディスク11
は、片面に螺旋状の溝(以下グルーブ)を形成した厚さ
0.6mmの透明基板のグルーブ形成面に、相変化記録
膜12を成膜し、これと同様の構成の基板の相変化記録
膜12成膜面同士を貼り合わせて1枚の相ディスクとし
たものである。
【0020】相変化記録では、記録膜を一度レーザビー
ムスポットで昇温して記録膜を熔融した後、徐冷するか
急冷するかによって、結晶相として固化させるか非晶質
(アモルファス)相として固化させるかによって記録を
行う。結晶相はアモルファス相に比べて反射率が高いこ
とから、反射率の差を利用して再生を行う。
【0021】徐冷と急冷は、温度差によって実現してい
る。まず、徐冷部分は、記録相が熔融するのに必要最小
限のレーザパワーを照射することで照射後環境温度に降
温するときの温度差を小さくすることで実現する。一
方、急冷は、徐冷時よりも高いレーザパワーを照射し、
環境温度に降温するときの温度差を大きくすることで実
現する。記録相の設計によって、レーザパワーの大きさ
は異なるが、次のような切り分けを行うことができる。
【0022】記録パワー:記録相を熔融し、急冷によっ
てアモルファス相を形成するレーザパワー 消去パワー:記録相を熔融し、徐冷によって結晶相を形
成するレーザパワー 再生パワー:記録相を熔融しないレーザパワー これらの単位面積あたりのパワーの大きさの関係は、
“再生パワー < 消去パワー < 記録パワー”とな
る。
【0023】以下、本発明による相変化光ディスクの記
録方法および記録装置を説明する。
【0024】[構成]図1を参照して、光ヘッド1は、
2個のレーザモジュール(第1および第2のレーザモジ
ュール2および3)と、ミラー4と、ビームスプリッタ
5と、対物レンズ6と、図示しないアクチュエータ、サ
ーボ回路、および光ヘッド筐体等とにより構成されてい
る。
【0025】第1および第2のレーザモジュール2およ
び3は、図示しない半導体レーザ、フォトディテクタ、
および光学部品等がユニット化されたもので、円形平行
ビームを出射、受光する。2個の光モジュールのうち一
方は、比較的ビーム径の大きいビームを出射し、他方は
比較的ビーム径の小さいビームを出射する。
【0026】図1では、比較的ビーム径の大きい方を第
1のレーザモジュール2とし、記録再生用光源として使
用する。比較的ビーム径の小さい方は第2のレーザモジ
ュール3とし、消去用光源として使用する。
【0027】第1のレーザモジュールから出射されたレ
ーザビームは、ビームスプッリタ5を透過して対物レン
ズ6に到達する。一方、第2のレーザモジュールから出
射されたレーザビームは、ミラー4およびビームスプリ
ッタ5を反射し、ここで第1のレーザモジュールからの
レーザビームと合成されて対物レンズ6に到達する。
【0028】ビームスプリッタでの反射および透過は、
各レーザモジュールの偏光面によって設定する。
【0029】図1では第1のレーザモジュールが大きな
ビーム径、第2のレーザモジュールが小さいビーム径と
なっているが、これは逆でも構わない。ただし、ミラー
などの付加された光学部品を通る方に小さいビーム径を
配置した方が全体の構成を小さくでき有利である。
【0030】対物レンズを透過した第1のレーザモジュ
ール2からのレーザビームは、ビーム径が大きく対物レ
ンズの開口いっぱいを通るため、相変化記録膜面に集光
した場合比較的小さいビームスポットを形成する。
【0031】第2のレーザモジュール3から出射された
レーザビームは、対物レンズの開口に対して中心部分の
みを通るため、変化記録膜面に集光した場合、比較的大
きなビームスポットを形成する。
【0032】この時それぞれの集光点は等しくなるよう
に入射光が調整されている。
【0033】[動作]続いて図1を参照して本発明の相
変化光ディスクの記録方法および記録装置の動作を説明
する。
【0034】相変化記録動作において第2のレーザモジ
ュール3から出射されたレーザビームは、消去パワー相
当のレーザパワーで相変化記録膜12上に連続的に照射
される。これと同時に、第1のレーザモジュール2から
出射されたレーザビームは、前記消去パワーによって昇
温された相変化記録膜12を記録パワー相当まで引き上
げるようにパルス照射される。この時のパルスは、デー
タ信号によって変調されている。
【0035】図2を参照して相変化光ディスク11への
記録状態を説明する。
【0036】相変化記録媒体12には前記のように螺旋
状にグルーブが形成されており、その一部を拡大したも
のが図2である。グルーブとグールブの隙間はランドと
呼ばれる。
【0037】第2のレーザモジュール3によって消去パ
ワーで相変化記録膜12に照射されたレーザビームはス
ポットサイズが大きいことから比較的幅広な範囲を昇温
し、図2のような消去部22を形成する。
【0038】第1のレーザモジュール2によって記録パ
ワー相当まで相変化記録膜12を昇温した部分は、ビー
ムスポット径が比較的小さいことから消去部よりも幅の
狭い図2のような記録部21を形成する。
【0039】ここで各部の温度分布は中心が高く周辺は
温度か低くなるため、周辺部は中間層となる。図2で示
した記録部21および消去部22は中間層を含めて図示
している。
【0040】再生時には、ビームスポットが比較的小さ
い第1のレーザモジュール2のレーザビームを再生パワ
ーで連続照射し、結晶部とアモルファス部の反射率を利
用して記録データを再生する。
【0041】
【発明の効果】本発明による相変化光ディスクの記録方
法および記録装置は、相変化光ディスクに情報を記録す
ると共に、必要に応じて記録情報を消去するための相変
化光ディスクの記録方法において、互いに波長が等しく
ビーム径が異なる両レーザビームを同一光軸上に合成
し、合成したレーザビームを同一点に集光し、一方のレ
ーザビームを消去用として用い、他方のレーザビームを
記録用として用いるため、オーバーライト時の消え残り
の問題を簡素な構成で低コストに解消できる。
【0042】即ち、消去部が記録部よりも幅広にできる
ため、重ね書き(オーバーライト)した場合に、事前に
記録されていた、マークをオーバーライト時の消去部が
完全に消去するため、消し残りが発生しない。
【0043】記録側のレーザモジュールは消去側のレー
ザモジュールによって昇温された部分をさらに昇温する
動作となることから、1ビーム記録に比べてレーザモジ
ュール単体のレーザパワーを小さくでき、安価なレーザ
モジュールの使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による相変化光ディスクの
記録装置を示す概略的な構成図である。
【図2】本発明による相変化光ディスクの記録方法を説
明するための図である。
【図3】従来の相変化光ディスクの記録方法を説明する
ための図である。
【図4】従来の相変化光ディスクの記録方法を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド 2 第1のレーザモジュール 3 第2のレーザモジュール 4 ミラー 5 ビームスプリッタ 6 対物レンズ 11 相変化光ディスク 12 相変化記録膜 21 記録部 22 消去部 23 消え残り部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相変化光ディスクに情報を記録すると共
    に、必要に応じて記録情報を消去するための相変化光デ
    ィスクの記録方法において、互いに波長が等しくビーム
    径が異なる両レーザビームを同一光軸上に合成し、合成
    したレーザビームを同一点に集光し、一方のレーザビー
    ムを消去用として用い、他方のレーザビームを記録用と
    して用いることを特徴とする相変化光ディスクの記録方
    法。
  2. 【請求項2】 ビームスポットサイズの大きいレーザビ
    ームを消去用として用いる一方、ビームスポットサイズ
    の小さいレーザビームを記録用として用いる請求項1に
    記載の相変化光ディスクの記録方法。
  3. 【請求項3】 前記ビームスポットサイズの小さいレー
    ザビームを記録情報の再生用としても用いる請求項1ま
    たは2に記載の相変化光ディスクの記録方法。
  4. 【請求項4】 前記ビームスポットサイズの大きいレー
    ザビームを照射しながら前記ビームスポットサイズの小
    さいレーザビームを必要に応じて照射することによって
    相変化光ディスクに情報を記録する請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の相変化光ディスクの記録方法。
  5. 【請求項5】 相変化光ディスクに情報を記録すると共
    に、必要に応じて記録情報を消去するための相変化光デ
    ィスクの記録装置において、互いに波長が等しくビーム
    径が異なるレーザビームを出力する第1および第2の光
    モジュールと、前記第1および前記第2の光モジュール
    からそれぞれ出力された両レーザビームを同一光軸上に
    合成するビームスプリッタと、前記ビームスプリッタか
    らの合成されたレーザビームを同一点に集光する対物レ
    ンズとを有することを特徴とする相変化光ディスクの記
    録装置。
  6. 【請求項6】 ビームスポットサイズの大きいレーザビ
    ームを消去用として用いる一方、ビームスポットサイズ
    の小さいレーザビームを記録用として用いる請求項5に
    記載の相変化光ディスクの記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ビームスポットサイズの小さいレー
    ザビームを記録情報の再生用としても用いる請求項5ま
    たは6に記載の相変化光ディスクの記録装置。
  8. 【請求項8】 前記ビームスポットサイズの大きいレー
    ザビームを照射しながら前記ビームスポットサイズの小
    さいレーザビームを必要に応じて照射することによって
    相変化光ディスクに情報を記録する請求項5乃至7のい
    ずれかに記載の相変化光ディスクの記録装置。
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020306