JP2001013661A - 熱現像感光材料の処理方法と熱現像機 - Google Patents

熱現像感光材料の処理方法と熱現像機

Info

Publication number
JP2001013661A
JP2001013661A JP11185734A JP18573499A JP2001013661A JP 2001013661 A JP2001013661 A JP 2001013661A JP 11185734 A JP11185734 A JP 11185734A JP 18573499 A JP18573499 A JP 18573499A JP 2001013661 A JP2001013661 A JP 2001013661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
heat
sls
sec
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11185734A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Hirabayashi
和彦 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP11185734A priority Critical patent/JP2001013661A/ja
Publication of JP2001013661A publication Critical patent/JP2001013661A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱現像による現像ムラがなく、均一現像性
(現像安定性)、高濃度、硬調を改良することにより仕
上がり品質の向上した熱現像感光材料の処理方法と、そ
れに用いる熱現像機を提供する。 【解決手段】 支持体上に有機銀粒子、感光性ハロゲン
化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像感光材
料を処理する方法において、ローラー内部に熱源を有す
る直径が15cm以上30cm以下のヒートローラーを
有し、該ヒートローラーの外周に接する搬送ローラーの
ローラー間の最短距離が1mm以上20mm以内であ
り、かつ処理時のラインスピード(SLS)が15mm
/sec以上45mm/sec以下で、待機時のライン
スピード(TLS)との比TLS/SLSが、0.01
≦TLS/SLS≦0.75であることを特徴とする熱
現像感光材料の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱現像感光材料の
処理方法と熱現像機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製版作業は、手作業から電子集版にここ
数年で大きく変貌し、この流れの中で、イメージセッタ
ー等のプロッターが急速に普及している。しかし、この
ような精密機器にコンベンショナル銀塩感光材料の処理
機がオンラインで接続されており、処理液からのガスや
水分で基盤が腐食し高価な機器の故障が増えている。
【0003】コンベンショナル銀塩感光材料では、現
像、定着液の希釈や水洗のため水道配管が必要であるこ
とや、廃液の処理も業者に引き取ってもらう必要があり
手間がかかる。
【0004】これらの背景から水を使わないドライ処理
システムが期待されている。ドライシステムの中でも熱
現像処理が製造コスト、性能の面から最も実用化に適し
ている。
【0005】但し、熱現像感光材料は、熱現像部の温度
バラツキの影響を受けやすく、現像ムラが出やすい。そ
のため特開平9−297384号、同9−297385
号、同9−297386号に開示されているようにヒー
トドラム表面の温度を均一にすることにより仕上がり品
質を向上させている。しかし、この方法のみでは感光材
料の仕上がり品質は向上するものの、均一現像(現像安
定性)、高濃度、硬調という面で十分ではなく、印刷製
版用としてはなお十分な性能を具備していない。
【0006】又、WO98/27458には熱現像機の
記載があるが、均一現像性(現像安定性)、高濃度、硬
調化について注目しているわけではなく、それに関連す
る記載はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱現
像による現像ムラがなく、均一現像性(現像安定性)、
高濃度、硬調を改良することにより仕上がり品質の向上
した熱現像感光材料の処理方法と、それに用いる熱現像
機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点につき鋭意検討した結果、熱現像機の待機時にローラ
ー付近で空気の対流が起きると、現像温度が一定になら
ないため現像濃度等が不安定になることが明らかとなっ
た。この対策としては、未使用時はローラー回転数を下
げる、あるいはローラー間の空隙を小さくして、極力空
気の対流を少なくするのが有効である。
【0009】即ち、本発明の目的は、下記構成のいずれ
かを採ることにより達成される。
【0010】〔1〕 支持体上に有機銀粒子、感光性ハ
ロゲン化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像
感光材料を処理する方法において、ローラー内部に熱源
を有する直径が15cm以上30cm以下のヒートロー
ラーを有し、該ヒートローラーの外周に接する搬送ロー
ラーのローラー間の最短距離が1mm以上20mm以内
であり、かつ処理時のラインスピード(SLS)が15
mm/sec以上45mm/sec以下で、待機時のラ
インスピード(TLS)との比TLS/SLSが、0.
01≦TLS/SLS≦0.75であることを特徴とす
る熱現像感光材料の処理方法。
【0011】〔2〕 支持体上に有機銀粒子、感光性ハ
ロゲン化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像
感光材料を処理する方法において、熱現像部及びプレヒ
ート部のローラーの直径が20mm以上30mm以下で
あり、該ローラー本数が全部で19本以上38本以下で
あり、上側に配置されたローラー間の最短距離が1mm
以上20mm以内であり、下側に配置されたローラー間
の最短距離が1mm以上20mm以内であり、かつ処理
時のラインスピード(SCS)が15mm/sec以上
45mm/sec以下で、待機時のラインスピード(T
CS)との比TCS/SCSが、0.01≦TCS/S
CS≦0.75であることを特徴とする熱現像感光材料
の処理方法。
【0012】〔3〕 支持体上に有機銀粒子、感光性ハ
ロゲン化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像
感光材料を処理する熱現像機の熱現像部及びまたはプレ
ヒート部が、上下少なくとも一方の側にベルト搬送を有
し、かつ処理時のラインスピード(SLS)が15mm
/sec以上45mm/sec以下で、待機時のライン
スピード(TLS)との比TLS/SLSが、0.01
≦TLS/SLS≦0.75であることを特徴とする熱
現像感光材料の処理方法。
【0013】〔4〕 支持体上に有機銀粒子、感光性ハ
ロゲン化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像
感光材料を処理する熱現像機の熱現像部またはプレヒー
ト部の少なくともいずれかが、各プロセスの入口と出口
を除き、搬送は下側のベルト搬送のみで上側にはローラ
ーがなく、上部熱源からベルト上面までの距離が10m
m以上50mm以下であり、かつ処理時のラインスピー
ド(SLS)が15mm/sec以上45mm/sec
以下で、待機時のラインスピード(TLS)との比TL
S/SLSが、0.01≦TLS/SLS≦0.75で
あることを特徴とする熱現像感光材料の処理方法。
【0014】〔5〕 支持体上に有機銀粒子、感光性ハ
ロゲン化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像
感光材料を処理する熱現像機において、ローラー内部に
熱源を有する直径が15cm以上30cm以下のヒート
ローラーを有し、該ヒートローラーの外周に接する搬送
ローラーにおいて搬送ローラー間の最短距離が1mm以
上20mm以内であり、かつ処理時のラインスピード
(SLS)が15mm/sec以上45mm/sec以
下で、待機時のラインスピード(TLS)との比TLS
/SLSが、0.01≦TLS/SLS≦0.75であ
ることを特徴とする熱現像機。
【0015】〔6〕 支持体上に有機銀粒子、感光性ハ
ロゲン化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像
感光材料を処理する熱現像機において、熱現像部及びプ
レヒート部のローラーの直径が20mm以上30mm以
下であり、該ローラー本数が全部で19本以上38本以
下であり、上側に配置されたローラー間の最短距離が1
mm以上20mm以内であり、下側に配置されたローラ
ー間の最短距離が1mm以上20mm以内であり、かつ
処理時のラインスピード(SCS)が15mm/sec
以上45mm/sec以下で、待機時のラインスピード
(TCS)との比TCS/SCSが、0.01≦TCS
/SCS≦0.75であることを特徴とする熱現像機。
【0016】〔7〕 支持体上に有機銀粒子、感光性ハ
ロゲン化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像
感光材料を処理する熱現像機の熱現像部及びまたはプレ
ヒート部において、上下少なくとも一方の側にベルト搬
送を有し、かつ処理時のラインスピード(SLS)が1
5mm/sec以上45mm/sec以下で、待機時の
ラインスピード(TLS)との比TLS/SLSが、
0.01≦TLS/SLS≦0.75であることを特徴
とする熱現像機。
【0017】〔8〕 支持体上に有機銀粒子、感光性ハ
ロゲン化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像
感光材料を処理する熱現像機の熱現像部またはプレヒー
ト部の少なくともいずれかにおいて、各プロセスの入口
と出口を除き、搬送は下側のベルト搬送のみで上側には
ローラーがなく、上部熱源からベルト上面までの距離が
10mm以上50mm以下であり、かつ処理時のライン
スピード(SLS)が15mm/sec以上45mm/
sec以下で、待機時のラインスピード(TLS)との
比TLS/SLSが、0.01≦TLS/SLS≦0.
75であることを特徴とする熱現像機。
【0018】上記における〔1〕及び〔5〕は、ヒート
ローラーを用いて熱現像するケースにおいての対応法に
関する発明である(図1参照)。
【0019】例えば新聞ファクシミリ用のサイズ(紙面
2面分、約610mm×900mm)では感光材料のロ
ーラー幅手の長さが610mmに当たるため、900m
mがローラーの回転方向の長さとなる。ヒートローラー
の直径が15cm未満になると、ヒートローラーが3回
以上感光材料面に接触し、ヒートローラーが感光材料に
熱を奪われるためローラー温度が下がり、3回転目では
現像が充分行われない。そのため感光材料後端で画像濃
度低下が起き好ましくない。
【0020】ヒートローラーの直径が30cmより大き
くなると表面積が大きくなり、温度制御が困難となるこ
とと、製作のコストアップにもつながり好ましくない。
又、ラインスピード比(TLS/SLS)が0.01未
満になると、待機時のスピードは非常にゆっくりとな
り、静止に近い状態となる。このような場合は、待機時
にローラー表面に汚れが付着する傾向があり、これが起
こると現像時にローラーの円周長さ毎の汚れが感光材料
に付着する。しかし、ラインスピード比が0.75より
大きい場合は、対流が大きく現像後の感光材料の濃度が
安定しない。
【0021】尚、ローラー間の距離は小さい方が好まし
いが1mm未満では組立時の精度が要求され、製作の効
率が悪くコストアップが大きい。
【0022】〔2〕及び〔6〕は、コンベンショナルで
は一般的な、ちどり状や対向ローラーのケースの対処方
法である(図2参照)。
【0023】ちどり状や対向ローラーの場合は、本数を
増やし19本以上のローラーで搬送する。感光材料に接
触する本数を増やすことで濃度を安定にする。多くのロ
ーラーに接触することで現像ばらつきは少なくなる。こ
のケースにおいては、ローラーは多い方が良いが、装置
が大きくなることと、製作工数増加やコストアップを考
慮すると38本以下とする必要がある。
【0024】尚、この項における発明においては、ロー
ラー間にベルトコンベアを有してもよく、上記のローラ
ーにはベルトコンベア方式に使用しているローラーも含
む。
【0025】ローラー直径は20mm未満になるとたわ
みが大きくなり搬送性が悪くなり、又、両サイドは感光
材料に強く接し、中央部が弱く接するため現像ムラが大
きくなる。
【0026】〔3〕及び〔7〕は、ベルト搬送を用いた
ケースにおける解決策を提供するものである。ベルト搬
送にすることにより空間を少なくし、対流をなくして濃
度を安定にすることができる(図3参照)。
【0027】〔4〕及び〔8〕は、ローラーに接触させ
ず輻射熱で熱現像する方式に関しての解決策を提供する
ものである(図4参照)。
【0028】熱源から感光体までの隙間を小さくししか
も均一にすることにより均一現像を達成する方法を提供
している。
【0029】本発明の構成と関連技術につきさらに述べ
る。
【0030】熱現像部の温度は95℃以上150℃以下
が好ましく、100℃以上130℃以下がより好まし
い。この範囲外では現像が起こりにくいか、或いはカブ
リが大きくなりすぎて実用上好ましくない可能性があ
る。
【0031】本発明の熱現像感光材料は硬調化剤を含有
し、硬調化剤としてはヒドラジン誘導体、下記一般式
(G)で表される化合物および下記一般式(P)で表さ
れる4級オニウム化合物が挙げられる。
【0032】
【化1】
【0033】一般式(G)において、XとRはシスの形
で表示してあるが、XとRがトランスの形も一般式
(G)に含まれる。この事は具体的化合物の構造表示に
おいても同様である。
【0034】ヒドラジン誘導体としては、下記一般式
〔H〕で表される化合物が挙げられる。
【0035】
【化2】
【0036】式中、A0はそれぞれ置換基を有してもよ
い脂肪族基、芳香族基、複素環基又は−G0−D0基を、
0はブロッキング基を表し、A1、A2はともに水素原
子、又は一方が水素原子で他方はアシル基、スルホニル
基又はオキザリル基を表す。ここで、G0は−CO−
基、−COCO−基、−CS−基、−C(=NG11
−基、−SO−基、−SO2−基又は−P(O)(G1
1)−基を表し、G1は単なる結合手、−O−基、−S−
基又は−N(D1)−基を表し、D1は脂肪族基、芳香族
基、複素環基又は水素原子を表し、分子内に複数のD1
が存在する場合、それらは同じであっても異なってもよ
い。D0は水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、
アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基を表す。好ましいD0としては
水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基等が挙
げられる。
【0037】一般式〔H〕において、A0で表される脂
肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであり、特に
炭素数1〜20の直鎖、分岐又は環状のアルキル基が好
ましく、例えばメチル基、エチル基、t−ブチル基、オ
クチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基が挙げられ、
これらは更に適当な置換基(例えば、アリール基、アル
コキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、スルホキシ基、スルホンアミド基、スルファ
モイル基、アシルアミノ基、ウレイド基等)で置換され
ていてもよい。
【0038】一般式〔H〕において、A0で表される芳
香族基は、単環又は縮合環のアリール基が好ましく、例
えばベンゼン環又はナフタレン環が挙げられ、A0で表
される複素環基としては、単環又は縮合環で窒素、硫
黄、酸素原子から選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子
を含む複素環が好ましく、例えばピロリジン環、イミダ
ゾール環、テトラヒドロフラン環、モルホリン環、ピリ
ジン環、ピリミジン環、キノリン環、チアゾール環、ベ
ンゾチアゾール環、チオフェン環、フラン環が挙げられ
る。A0の芳香族基、複素環基及び−G0−D0基は置換
基を有していてもよい。A0として、特に好ましいもの
はアリール基及び−G0−D0基である。
【0039】又、一般式〔H〕において、A0は耐拡散
基又はハロゲン化銀吸着基を少なくとも一つ含むことが
好ましい。耐拡散基としては、カプラー等の不動性写真
用添加剤にて常用されるバラスト基が好ましく、バラス
ト基としては、写真的に不活性であるアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、フェニル基、
フェノキシ基、アルキルフェノキシ基等が挙げられ、置
換基部分の炭素数の合計は8以上であることが好まし
い。
【0040】一般式〔H〕において、ハロゲン化銀吸着
促進基としては、チオ尿素、チオウレタン基、メルカプ
ト基、チオエーテル基、チオン基、複素環基、チオアミ
ド複素環基、メルカプト複素環基或いは特開昭64−9
0439号に記載の吸着基等が挙げられる。
【0041】一般式〔H〕において、B0はブロッキン
グ基を表し、好ましくは−G0−D0基であり、G0は−
CO−基、−COCO−基、−CS−基、−C(=NG
11)−基、−SO−基、−SO2−基又は−P(O)
(G11)−基を表す。好ましいG0としては−CO−
基、−COCO−基が挙げられ、G1は単なる結合手、
−O−基、−S−基又は−N(D1)−基を表し、D1
脂肪族基、芳香族基、複素環基又は水素原子を表し、分
子内に複数のD1が存在する場合、それらは同じであっ
ても異なってもよい。D0は水素原子、脂肪族基、芳香
族基、複素環基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基を表し、好ま
しいD0としては水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、アミノ基等が挙げられる。A1、A2はともに水素原
子、又は一方が水素原子で他方はアシル基(アセチル
基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基等)、スル
ホニル基(メタンスルホニル基、トルエンスルホニル基
等)、又はオキザリル基(エトキザリル基等)を表す。
【0042】次に一般式〔H〕で表される化合物の具体
例を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
【0043】
【化3】
【0044】
【化4】
【0045】
【化5】
【0046】
【化6】
【0047】
【化7】
【0048】
【化8】
【0049】
【化9】
【0050】更に好ましいヒドラジン誘導体は、下記一
般式(H−1)、(H−2)、(H−3)、(H−4)
で表される。
【0051】
【化10】
【0052】一般式(H−1)において、R11、R12
びR13はそれぞれ独立に置換もしくは無置換のアリール
基またはヘテロアリール基を表すが、アリール基として
具体的には、例えばフェニル、p−メチルフェニル、ナ
フチルなどが挙げられる。ヘテロアリール基として具体
的には、例えばトリアゾール残基、イミダゾール残基、
ピリジン残基、フラン残基、チオフェン残基などがあげ
られる。また、R11、R12及びR13はそれぞれ任意の連
結基を介して結合しても良い。R11、R12及びR13が置
換基を有する場合、その置換基としては例えばアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環
基、4級化された窒素原子を含むヘテロ環基(例えばピ
リジニオ基)、ヒドロキシ基、アルコキシ基(エチレン
オキシ基もしくはプロピレンオキシ基単位を繰り返し含
む基を含む)、アリールオキシ基、アシルオキシ基、ア
シル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルバモイル基、ウレタン基、カルボキシル
基、イミド基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホン
アミド基、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイ
ルアミノ基、セミカルバジド基、チオセミカルバジド
基、ヒドラジノ基、4級のアンモニオ基、(アルキル、
アリール、またはヘテロ環)チオ基、メルカプト基、
(アルキルまたはアリール)スルホニル基、(アルキル
またはアリール)スルフィニル基、スルホ基、スルファ
モイル基、アシルスルファモイル基、(アルキルもしく
はアリール)スルホニルウレイド基、(アルキルもしく
はアリール)スルホニルカルバモイル基、ハロゲン原
子、シアノ基、ニトロ基、リン酸アミド基などが挙げら
れる。R11、R12及びR13として好ましくはいずれもが
置換もしくは無置換のフェニル基であり、より好ましく
はR11、R12及びR13のいずれもが無置換のフェニル基
である。
【0053】R14はヘテロアリールオキシ基、ヘテロア
リールチオ基を表すが、ヘテロアリールオキシ基として
具体的には、ピリジルオキシ基、ピリミジルオキシ基、
インドリルオキシ基、ベンゾチアゾリルオキシ基、ベン
ズイミダゾリルオキシ基、フリルオキシ基、チエニルオ
キシ基、ピラゾリルオキシ基、イミダゾリルオキシ基等
が挙げられる。ヘテロアリールチオ基として具体的には
ピリジルチオ基、ピリミジルチオ基、インドリルチオ
基、ベンゾチアゾリルチオ基、ベンズイミダゾリルチオ
基、フリルチオ基、チエニルチオ基、ピラゾリルチオ
基、イミダゾリルチオ基等が挙げられる。R14として好
ましくはピリジルオキシ基、チエニルオキシ基である。
【0054】A1、A2は、ともに水素原子、又は一方が
水素原子で他方はアシル基(アセチル、トリフルオロア
セチル、ベンゾイル等)、スルホニル基(メタンスルホ
ニル、トルエンスルホニル等)、又はオキザリル基(エ
トキザリル等)を表す。好ましくはA1、A2ともに水素
原子の場合である。
【0055】一般式(H−2)において、R21は置換も
しくは無置換のアルキル基、アリール基またはヘテロア
リール基を表すが、アルキル基として具体的には、メチ
ル基、エチル基、t−ブチル基、2−オクチル基、シク
ロヘキシル基、ベンジル基、ジフェニルメチル基等が挙
げられる。アリール基及びヘテロアリール基として具体
的には、R11、R12及びR13と同様のものが挙げられ
る。また、R21が置換基を有する場合の置換基の具体的
な例としては、R11、R12及びR13の置換基と同様のも
のが挙げられる。R21として好ましくはアリール基また
はヘテロアリール基であり、特に好ましくは置換もしく
は無置換のフェニル基である。
【0056】R22は水素、アルキルアミノ基、アリール
アミノ基、ヘテロアリールアミノ基を表すが、アルキル
アミノ基として具体的には、メチルアミノ基、エチルア
ミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等
が挙げられる。アリールアミノ基としてはアニリノ基、
ヘテロアリール基としてはチアゾリルアミノ基、ベンズ
イミダゾリルアミノ基、ベンズチアゾリルアミノ基等が
挙げられる。R22として好ましくはジメチルアミノ基ま
たはジエチルアミノ基である。
【0057】A1、A2は一般式(H−1)で記載したA
1、A2と同様である。
【0058】一般式(H−3)において、R31、R32
一価の置換基を表すが、一価の置換基としては、R11
12及びR13の置換基として挙げられた、基が挙げられ
るが、好ましくは、アルキル基、アリール基、ヘテロア
リール基、アルコキシ基、アミノ基が挙げられる。更に
好ましくはアリール基またはアルコキシ基である。特に
好ましいのは、R31とR32の少なくとも一つがtert
−ブトキシ基であるものであり、別の好ましい構造は、
31がフェニル基のとき、R32がtert−ブトキシ基
である。
【0059】G31、G32は−(CO)p−基、−C(=
S)−、スルホニル基、スルホキシ基、−P(=O)R
33−基又はイミノメチレン基を表し、pは1又は2の整
数を表し、R33はアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アルケニルオキシ
基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アミノ基
を表す。但し、G31がスルホニル基のとき、G32はカル
ボニル基ではない。G31、G32として好ましくは−CO
−基、−COCO−基、スルホニル基または−CS−で
あり、より好ましくは互いに−CO−基または互いにス
ルホニル基である。
【0060】A1、A2は一般式(H−1)で記載したA
1、A2と同様である。
【0061】一般式(H−4)において、R41、R42
よびR43は一般式(H−1)におけるR11、R12および
13と同義である。R41、R42およびR43として好まし
くはいずれもが置換もしくは無置換のフェニル基であ
り、より好ましくはR41、R42及びR43のいずれもが無
置換のフェニル基である。R44、R45は無置換または置
換アルキル基を表すが、具体的な例としては、メチル
基、エチル基、t−ブチル基、2−オクチル基、シクロ
ヘキシル基、ベンジル基、ジフェニルメチル基等が挙げ
られる。R44、R45として好ましくは互いにエチル基で
ある。
【0062】A1、A2は一般式(H−1)で記載したA
1、A2と同様である。
【0063】以下に本発明の一般式(H−1)〜(H−
4)で表される化合物の具体例を挙げるが本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0064】
【化11】
【0065】
【化12】
【0066】
【化13】
【0067】
【化14】
【0068】
【化15】
【0069】
【化16】
【0070】
【化17】
【0071】これら本発明の一般式(H−1)〜(H−
4)で表される化合物は、公知の方法により容易に合成
することができる。例えば米国特許第5,464,73
8号または米国特許第5,496,695号を参考にし
て合成することができる。
【0072】その他に好ましく用いることのできるヒド
ラジン誘導体は、米国特許第5,545,505号カラ
ム11〜20に記載の化合物H−1〜H−29、米国特
許第5,464,738号カラム9〜11に記載の化合
物1〜12である。これらのヒドラジン誘導体は公知の
方法で合成することができる。
【0073】一般式(G)において、Xは電子吸引性基
を表し、Wは水素原子、アルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、
アシル基、チオアシル基、オキサリル基、オキシオキサ
リル基、チオオキサリル基、オキサモイル基、オキシカ
ルボニル基、チオカルボニル基、カルバモイル基、チオ
カルバモイル基、スルホニル基、スルフィニル基、オキ
シスルフィニル基、チオスルフィニル基、スルファモイ
ル基、オキシスルフィニル基、チオスルフィニル基、ス
ルフィナモイル基、ホスホリル基、ニトロ基、イミノ
基、N−カルボニルイミノ基、N−スルホニルイミノ
基、ジシアノエチレン基、アンモニウム基、スルホニウ
ム基、ホスホニウム基、ピリリウム基、インモニウム基
を表す。
【0074】Rはハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルケ
ニルオキシ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル
オキシ基、アミノカルボニルオキシ基、メルカプト基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、ア
ルケニルチオ基、アシルチオ基、アルコキシカルボニル
チオ基、アミノカルボニルチオ基、ヒドロキシ基又はメ
ルカプト基の有機又は無機の塩(例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩、銀塩等)、アミノ基、アルキルアミノ
基、環状アミノ基(例えば、ピロリジノ基)、アシルア
ミノ基、オキシカルボニルアミノ基、ヘテロ環基(5〜
6員の含窒素ヘテロ環、例えばベンツトリアゾリル基、
イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基
等)、ウレイド基、スルホンアミド基を表す。XとW、
XとRは、それぞれ互いに結合して環状構造を形成して
もよい。XとWが形成する環としては、例えばピラゾロ
ン、ピラゾリジノン、シクロペンタンジオン、β−ケト
ラクトン、β−ケトラクタム等が挙げられる。
【0075】一般式(G)について更に説明すると、X
の表す電子吸引性基とは、置換基定数σpが正の値をと
りうる置換基のことである。具体的には、置換アルキル
基(ハロゲン置換アルキル等)、置換アルケニル基(シ
アノビニル等)、置換・未置換のアルキニル基(トリフ
ルオロメチルアセチレニル、シアノアセチレニル等)、
置換アリール基(シアノフェニル等)、置換・未置換の
ヘテロ環基(ピリジル、トリアジニル、ベンゾオキサゾ
リル等)、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基(アセチ
ル、トリフルオロアセチル、ホルミル等)、チオアセチ
ル基(チオアセチル、チオホルミル等)、オキサリル基
(メチルオキサリル等)、オキシオキサリル基(エトキ
サリル等)、チオオキサリル基(エチルチオオキサリル
等)、オキサモイル基(メチルオキサモイル等)、オキ
シカルボニル基(エトキシカルボニル等)、カルボキシ
ル基、チオカルボニル基(エチルチオカルボニル等)、
カルバモイル基、チオカルバモイル基、スルホニル基、
スルフィニル基、オキシスルホニル基(エトキシスルホ
ニル等)、チオスルホニル基(エチルチオスルホニル
等)、スルファモイル基、オキシスルフィニル基(メト
キシスルフィニル等)、チオスルフィニル基(メチルチ
オスルフィニル等)、スルフィナモイル基、スフィナモ
イル基、ホスホリル基、ニトロ基、イミノ基、N−カル
ボニルイミノ基(N−アセチルイミノ等)、N−スルホ
ニルイミノ基(N−メタンスルホニルイミノ等)、ジシ
アノエチレン基、アンモニウム基、スルホニウム基、ホ
スホニウム基、ピリリウム基、インモニウム基が挙げら
れるが、アンモニウム基、スルホニウム基、ホスホニウ
ム基、インモニウム基等が環を形成したヘテロ環状のも
のも含まれる。σp値として0.30以上の置換基が特
に好ましい。
【0076】Wとして表されるアルキル基としてはメチ
ル、エチル、トリフルオロメチル等が、アルケニル基と
してはビニル、ハロゲン置換ビニル、シアノビニル等
が、アルキニル基としてはアセチレニル、シアノアセチ
レニル等が、アリール基としてはニトロフェニル、シア
ノフェニル、ペンタフルオロフェニル等が、ヘテロ環基
としてはピリジル、ピリミジル、トリアジニル、スクシ
ンイミド、テトラゾリル、トリアゾリル、イミダゾリ
ル、ベンゾオキサゾリル等が挙げられる。Wとしてはσ
p値が正の電子吸引性基が好ましく、更にはその値が
0.30以上のものが好ましい。
【0077】上記Rの置換基の内、好ましくはヒドロキ
シ基、メルカプト基、アルコキシ基、アルキルチオ基、
ハロゲン原子、ヒドロキシ基又はメルカプト基の有機又
は無機の塩、ヘテロ環基が挙げられ、更に好ましくはヒ
ドロキシ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基又はメルカプ
ト基の有機又は無機の塩、ヘテロ環基が挙げられ、特に
好ましくはヒドロキシ基、ヒドロキシ基又はメルカプト
基の有機又は無機の塩が挙げられる。
【0078】また上記X及びWの置換基の内、置換基中
にチオエーテル結合を有するものが好ましい。
【0079】次に一般式(G)で表される化合物の具体
例を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
【0080】
【化18】
【0081】
【化19】
【0082】
【化20】
【0083】
【化21】
【0084】
【化22】
【0085】
【化23】
【0086】
【化24】
【0087】
【化25】
【0088】
【化26】
【0089】
【化27】
【0090】
【化28】
【0091】
【化29】
【0092】
【化30】
【0093】
【化31】
【0094】
【化32】
【0095】
【化33】
【0096】
【化34】
【0097】
【化35】
【0098】
【化36】
【0099】
【化37】
【0100】
【化38】
【0101】
【化39】
【0102】
【化40】
【0103】
【化41】
【0104】一般式(P)において、Qは窒素原子又は
燐原子を表し、R1、R2、R3及びR4は各々、水素原子
又は置換基を表し、X-はアニオンを表す。尚、R1〜R
4は互いに連結して環を形成してもよい。
【0105】R1〜R4で表される置換基としては、アル
キル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ヘキシル基、シクロヘキシル基等)、アルケニル基(ア
リル基、ブテニル基等)、アルキニル基(プロパルギル
基、ブチニル基等)、アリール基(フェニル基、ナフチ
ル基等)、複素環基(ピペリジニル基、ピペラジニル
基、モルホリニル基、ピリジル基、フリル基、チエニル
基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、
スルホラニル基等)、アミノ基等が挙げられる。
【0106】R1〜R4が互いに連結して形成しうる環と
しては、ピペリジン環、モルホリン環、ピペラジン環、
キヌクリジン環、ピリジン環、ピロール環、イミダゾー
ル環、トリアゾール環、テトラゾール環等が挙げられ
る。
【0107】R1〜R4で表される基はヒドロキシル基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、カルボキシル基、ス
ルホ基、アルキル基、アリール基等の置換基を有しても
よい。
【0108】R1、R2、R3及びR4としては、水素原子
及びアルキル基が好ましい。
【0109】X-が表すアニオンとしては、ハロゲンイ
オン、硫酸イオン、硝酸イオン、酢酸イオン、p−トル
エンスルホン酸イオン等の無機及び有機のアニオンが挙
げられる。
【0110】更に好ましくは下記一般式(Pa)、(P
b)又は(Pc)で表される化合物、及び下記一般式
〔T〕で表される化合物である。
【0111】
【化42】
【0112】式中、A1、A2、A3、A4及びA5は、含
窒素複素環を完成させるための非金属原子群を表し、酸
素原子、窒素原子、硫黄原子を含んでもよく、ベンゼン
環が縮合しても構わない。A1、A2、A3、A4及びA5
で構成される複素環は置換基を有してもよく、それぞれ
同一でも異なっていてもよい。置換基としては、アルキ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、ハロゲン原子、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、スルホ基、カル
ボキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アミド基、スルファモイル基、カルバモイル基、
ウレイド基、アミノ基、スルホンアミド基、スルホニル
基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、アルキルチオ
基、アリールチオ基を表す。A1、A2、A3、A4及びA
5の好ましい例としては、5〜6員環(ピリジン、イミ
ダゾール、チオゾール、オキサゾール、ピラジン、ピリ
ミジン等の各環)を挙げることができ、更に好ましい例
として、ピリジン環が挙げられる。
【0113】BPは2価の連結基を表し、mは0又は1
を表す。2価の連結基としては、アルキレン基、アリー
レン基、アルケニレン基、−SO2−、−SO−、−O
−、−S−、−CO−、−N(R6)−(R6はアルキル
基、アリール基、水素原子を表す)を単独又は組み合わ
せて構成されるものを表す。Bpとして好ましくは、ア
ルキレン基、アルケニレン基を挙げることができる。
【0114】R1、R2及びR5は各々、炭素数1〜20
のアルキル基を表す。又、R1及びR2は同一でも異って
いてもよい。アルキル基とは、置換或いは無置換のアル
キル基を表し、置換基としては、A1、A2、A3、A4
びA5の置換基として挙げた置換基と同様である。
【0115】R1、R2及びR5の好ましい例としては、
それぞれ炭素数4〜10のアルキル基である。更に好ま
しい例としては、置換或いは無置換のアリール置換アル
キル基が挙げられる。
【0116】Xp -は分子全体の電荷を均衡させるのに必
要な対イオンを表し、例えば塩素イオン、臭素イオン、
沃素イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、p−トルエンス
ルホナート、オキザラート等を表す。npは分子全体の
電荷を均衡さすに必要な対イオンの数を表し、分子内塩
の場合にはnpは0である。
【0117】
【化43】
【0118】上記一般式〔T〕で表されるトリフェニル
テトラゾリウム化合物のフェニル基の置換基R5、R6
7は、水素原子もしくは電子吸引性度を示すハメット
のシグマ値(σP)が負のものが好ましい。
【0119】フェニル基におけるハメットのシグマ値は
多くの文献、例えばジャーナル・オブ・メディカルケミ
ストリー(Journal of Medical C
hemistry)20巻、304頁、1977年に記
載のC.ハンシュ(C.Hansch)等の報文等に見
ることが出来、特に好ましい負のシグマ値を有する基と
しては、例えばメチル基(σP=−0.17以下何れも
σP値)、エチル基(−0.15)、シクロプロピル基
(−0.21)、n−プロピル基(−0.13)、is
o−プロピル基(−0.15)、シクロブチル基(−
0.15)、n−ブチル基(−0.16)、iso−ブ
チル基(−0.20)、n−ペンチル基(−0.1
5)、シクロヘキシル基(−0.22)、アミノ基(−
0.66)、アセチルアミノ基(−0.15)、ヒドロ
キシ基(−0.37)、メトキシ基(−0.27)、エ
トキシ基(−0.24)、プロポキシ基(−0.2
5)、ブトキシ基(−0.32)、ペントキシ基(−
0.34)等が挙げられ、これらは何れも一般式〔T〕
の化合物の置換基として有用である。
【0120】nは1或いは2を表し、XT n-で表される
アニオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオ
ン、ヨウ化物イオン等のハロゲンイオン、硝酸、硫酸、
過塩素酸等の無機酸の酸根、スルホン酸、カルボン酸等
の有機酸の酸根、アニオン系の活性剤、具体的にはp−
トルエンスルホン酸アニオン等の低級アルキルベンゼン
スルホン酸アニオン、p−ドデシルベンゼンスルホン酸
アニオン等の高級アルキルベンゼンスルホン酸アニオ
ン、ラウリルスルフェートアニオン等の高級アルキル硫
酸エステルアニオン、テトラフェニルボロン等の硼酸系
アニオン、ジ−2−エチルヘキシルスルホサクシネート
アニオン等のジアルキルスルホサクシネートアニオン、
セチルポリエテノキシサルフェートアニオン等の高級脂
肪酸アニオン、ポリアクリル酸アニオン等のポリマーに
酸根のついたもの等を挙げることができる。
【0121】以下、4級オニウム化合物の具体例を下記
に挙げるが、これらに限定されるものではない。
【0122】
【化44】
【0123】
【化45】
【0124】
【化46】
【0125】
【化47】
【0126】
【化48】
【0127】
【化49】
【0128】
【化50】
【0129】
【化51】
【0130】
【化52】
【0131】
【化53】
【0132】上記4級オニウム化合物は公知の方法に従
って容易に合成でき、例えば上記テトラゾリウム化合物
はChemical Reviews Vol.55
p.335〜483に記載の方法を参考にできる。
【0133】これら4級オニウム化合物の添加量は、ハ
ロゲン化銀1モル当たり1×10-8〜1モル程度、好ま
しくは1×10-7〜1×10-1モルである。これらはハ
ロゲン化銀粒子形成時から塗布までの任意の時期に感光
材料中に添加できる。
【0134】本発明の硬調化剤は、単独で用いても2種
以上を適宜併用して用いてもよい。また感光材料の構成
層中のいかなる層に添加してもよいが、好ましくは感光
層を有する側の構成層の少なくとも1層、更には感光層
及び/又はその隣接層に添加する。
【0135】本発明において有機銀塩は還元可能な銀源
であり、還元可能な銀イオン源を含有する有機酸及びヘ
テロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、好ましくは
15〜25の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸及び含窒
素複素環が好ましい。配位子が、4.0〜10.0の銀
イオンに対する総安定定数を有する有機又は無機の銀塩
錯体も有用である。好適な銀塩の例は、RD17029
及び29963に記載されており、次のものがある:有
機酸の塩(例えば、没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、ア
ラキジン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸
等の塩);銀のカルボキシアルキルチオ尿素塩(例え
ば、1−(3−カルボキシプロピル)チオ尿素、1−
(3−カルボキシプロピル)−3,3−ジメチルチオ尿
素等);アルデヒドとヒドロキシ置換芳香族カルボン酸
とのポリマー反応生成物の銀錯体(例えば、アルデヒド
類(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアル
デヒド等)、ヒドロキシ置換酸類(例えば、サリチル
酸、安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、5,5
−チオジサリチル酸)、チオン類の銀塩又は錯体(例え
ば、3−(2−カルボキシエチル)−4−ヒドロキシメ
チル−4−(チアゾリン−2−チオン、及び3−カルボ
キシメチル−4−チアゾリン−2−チオン)、イミダゾ
ール、ピラゾール、ウラゾール、1,2,4−チアゾー
ル及び1H−テトラゾール、3−アミノ−5−ベンジル
チオ−1,2,4−トリアゾール及びベンゾトリアゾー
ルから選択される窒素酸と銀との錯体または塩;サッカ
リン、5−クロロサリチルアルドキシム等の銀塩;及び
メルカプチド類の銀塩。好ましい銀源はベヘン酸銀、ア
ラキジン酸銀および/またはステアリン酸銀である。
【0136】有機銀塩化合物は、水溶性銀化合物と銀と
錯形成する化合物を混合することにより得られるが、正
混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−12764
3号に記載されている様なコントロールドダブルジェッ
ト法等が好ましく用いられる。例えば、有機酸にアルカ
リ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
など)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソープ(例えば、
ベヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナトリウムなど)を
作製した後に、コントロールドダブルジェットにより、
前記ソープと硝酸銀などを添加して有機銀塩の結晶を作
製する。その際にハロゲン化銀粒子を混在させてもよ
い。
【0137】本発明におけるハロゲン化銀粒子は光セン
サーとして機能するものである。
【0138】ハロゲン化銀は上記有機銀塩分散液を調製
した後、これに、例えば臭化ナトリウムや臭化アンモニ
ウム等のハライド成分を加えコンバージョンにより有機
銀塩の一部をハロゲン化銀にかえ調製してもよいが、通
常のハロゲン化銀乳剤調製技術を用いて別途調製するの
がハロゲン化銀のサイズや形状等をコントロール出来る
ので好ましい。但し、これらの方法を組み合わせる事も
できる。
【0139】本発明において、調製したハロゲン化銀は
画像形成後の白濁を低く抑えるため、及び良好な画質を
得るために平均粒子サイズが小さい方が好ましく、平均
粒子サイズが0.1μm以下、より好ましくは0.01
μm〜0.1μm、特に0.02μm〜0.08μmが
好ましい。ここでいう粒子サイズとは、ハロゲン化銀粒
子が立方体或いは八面体のいわゆる正常晶である場合に
は、ハロゲン化銀粒子の稜の長さをいう。又、正常晶で
ない場合、例えば球状、棒状、或いは平板状の粒子の場
合には、ハロゲン化銀粒子の体積と同等な球を考えたと
きの直径をいう。またハロゲン化銀は単分散であること
が好ましい。ここでいう単分散とは、下記式で求められ
る単分散度が40%以下をいう。更に好ましくは30%
以下であり、特に好ましくは0.1%以上20%以下と
なる粒子である。
【0140】単分散度=(粒径の標準偏差)/(粒径の
平均値)×100 本発明においては、ハロゲン化銀粒子が平均粒径0.1
μm以下でかつ単分散粒子であることがより好ましく、
この範囲にすることで画像の粒状性も向上する。
【0141】ハロゲン化銀粒子の形状については、特に
制限はないが、ミラー指数〔100〕面の占める割合が
高いことが好ましく、この割合が50%以上、更には7
0%以上、特に80%以上であることが好ましい。ミラ
ー指数〔100〕面の比率は増感色素の吸着における
〔111〕面と〔100〕面との吸着依存性を利用した
T.Tani,J.Imaging Sci.,29,
165(1985)により求めることができる。
【0142】またもう一つの好ましいハロゲン化銀の形
状は、平板粒子である。ここでいう平板粒子とは、投影
面積の平方根を粒径rμmとして垂直方向の厚みをhμ
mとした場合のアスペクト比=r/hが3以上のものを
いう。その中でも好ましくはアスペクト比が3以上50
以下である。また粒径は0.1μm以下であることが好
ましく、さらに0.01μm〜0.08μmが好まし
い。これらは米国特許第5,264,337号、第5,
314,798号、第5,320,958号等に記載さ
れており、容易に目的の平板状粒子を得ることができ
る。本発明においてこれらの平板状粒子を用いた場合、
さらに画像の鮮鋭性も向上する。
【0143】ハロゲン組成としては特に制限はなく、塩
化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃化
銀のいずれであってもよい。本発明に用いられる写真乳
剤は、P.Glafkides著Chimie et
Physique Photographique(P
aul Montel社刊、1967年)、G.F.D
uffin著 Photographic Emuls
ion Chemistry(The Focal P
ress刊、1966年)、V.L.Zelikman
et al著Making and Coating
Photographic Emulsion(Th
e Focal Press刊、1964年)等に記載
された方法を用いて調製することができる。
【0144】本発明に用いられるハロゲン化銀には、照
度不軌改良や改良調整のために、元素周期律表の6族か
ら10族に属する金属のイオン又は錯体イオンを含有す
ることが好ましい。上記の金属としては、W、Fe、C
o、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Re、Os、I
r、Pt、Auが好ましい。
【0145】感光性ハロゲン化銀粒子はヌードル法、フ
ロキュレーション法等、当業界で知られている方法の水
洗により脱塩することができるが本発明においては脱塩
してもしなくてもよい。
【0146】本発明における感光性ハロゲン化銀粒子は
化学増感されていることが好ましい。好ましい化学増感
法としては当業界でよく知られているように硫黄増感
法、セレン増感法、テルル増感法、金化合物や白金、パ
ラジウム、イリジウム化合物等の貴金属増感法や還元増
感法を用いることができる。
【0147】本発明においては感光材料の失透を防ぐた
めには、ハロゲン化銀及び有機銀塩の総量は、銀量に換
算して1m2当たり0.5g以上2.2g以下であるこ
とが好ましい。この範囲にすることで硬調な画像が得ら
れる。また銀総量に対するハロゲン化銀の量は、重量比
で50%以下、好ましくは25%以下、更に好ましくは
0.1%〜15%の間である。
【0148】本発明の熱現像感光材料に用いられる還元
剤としては、一般に知られているものが挙げられ、例え
ば、フェノール類、2個以上のフェノール基を有するポ
リフェノール類、ナフトール類、ビスナフトール類、2
個以上の水酸基を有するポリヒドロキシベンゼン類、2
個以上の水酸基を有するポリヒドロキシナフタレン類、
アスコルビン酸類、3−ピラゾリドン類、ピラゾリン−
5−オン類、ピラゾリン類、フェニレンジアミン類、ヒ
ドロキシルアミン類、ハイドロキノンモノエーテル類、
ヒドロオキサミン酸類、ヒドラジド類、アミドオキシム
類、N−ヒドロキシ尿素類等があり、さらに詳しくは例
えば、米国特許第3,615,533号、同第3,67
9,426号、同第3,672,904号、同第3,7
51,252号、同第3,782,949号、同第3,
801,321号、同第3,794,488号、同第
3,893,863号、同第3,887,376号、同
第3,770,448号、同第3,819,382号、
同第3,773,512号、同第3,839,048
号、同第3,887,378号、同第4,009,03
9号、同第4,021,240号、英国特許第1,48
6,148号若しくはベルギー特許第786,086号
各明細書及び特開昭50−36143号、同50−36
110号、同50−116023号、同50−9971
9号、同50−140113号、同51−51933
号、同51−23721号、同52−84727号若し
くは特公昭51−35851号各公報に具体的に例示さ
れた還元剤があり、本発明はこのような公知の還元剤の
中から適宜選択して使用することが出来る。
【0149】上記の還元剤の中で、有機銀塩として脂肪
族カルボン酸銀塩を使用する場合に好ましい還元剤とし
ては、2個以上のフェノール基がアルキレン基又は硫黄
によって連結されたポリフェノール類、特にフェノール
基のヒドロキシ置換位置に隣接した位置の少なくとも一
つにアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、t−ブチル基、シクロヘキシル基等)又はアシル基
(例えばアセチル基、プロピオニル基等)が置換したフ
ェノール基の2個以上がアルキレン基又は硫黄によって
連結されたポリフェノール類、例えば1,1−ビス(2
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,
5−トリメチルヘキサン、1,1−ビス(2−ヒドロキ
シ−3−t−ブチル−5−メチルフェニル)メタン、
1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルフェニル)メタン、(2−ヒドロキシ−3−t−ブチ
ル−5−メチルフェニル)−(2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)メタン、6,6′−ベンジリデン−ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)、6,6′−ベ
ンジリデン−ビス(2−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール)、6,6′−ベンジリデン−ビス(2,4−ジメ
チルフェノール)、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプロパン、
1,1,5,5−テトラキス(2−ヒドロキシ−3,5
−ジメチルフェニル)−2,4−エチルペンタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジ−t−ブチルフェニル)プロパン等の米国特許第
3,589,903号、同第4,021,249号若し
くは英国特許第1,486,148号各明細書及び特開
昭51−51933号、同50−36110号、同50
−116023号、同52−84727号若しくは特公
昭51−35727号公報に記載されたポリフェノール
化合物、米国特許第3,672,904号明細書に記載
されたビスナフトール類、例えば、2,2′−ジヒドロ
キシ−1,1′−ビナフチル、6,6′−ジブロモ−
2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−ビナフチル、6,
6′−ジニトロ−2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−
ビナフチル、ビス(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)メ
タン、4,4′−ジメトキシ−1,1′−ジヒドロキシ
−2,2′−ビナフチル等、更に米国特許第3,80
1,321号明細書に記載されているようなスルホンア
ミドフェノール又はスルホンアミドナフトール類、例え
ば、4−ベンゼンスルホンアミドフェノール、2−ベン
ゼンスルホンアミドフェノール、2,6−ジクロロ−4
−ベンゼンスルホンアミドフェノール、4−ベンゼンス
ルホンアミドナフトール等を挙げることが出来る。
【0150】本発明の熱現像感光材料に使用される還元
剤の量は、有機銀塩や還元剤の種類、その他の添加剤に
よって変化するが、一般的には有機銀塩1モル当たり
0.05モル乃至10モル好ましくは0.1モル乃至3
モルが適当である。又この量の範囲内において、上述し
た還元剤は2種以上併用されてもよい。本発明において
は、前記還元剤を塗布直前に感光溶液に添加混合して塗
布した方が、感光溶液の停滞時間による写真性能変動が
小さく好ましい場合がある。
【0151】本発明の熱現像感光材料に好適なバインダ
ーは透明又は半透明で、一般に無色であり、天然ポリマ
ー合成樹脂やポリマー及びコポリマー、その他フィルム
を形成する媒体、例えば:ゼラチン、アラビアゴム、ポ
リ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセルロー
ス、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチ
レート、ポリ(ビニルピロリドン)、カゼイン、デンプ
ン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メチルメタクリル
酸)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(メタクリル酸)、コ
ポリ(スチレン−無水マレイン酸)、コポリ(スチレン
−アクリロニトリル)、コポリ(スチレン−ブタジエ
ン)、ポリ(ビニルアセタール)類(例えば、ポリ(ビ
ニルホルマール)及びポリ(ビニルブチラール))、ポ
リ(エステル)類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹
脂、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、
ポリ(カーボネート)類、ポリ(ビニルアセテート)、
セルロースエステル類、ポリ(アミド)類がある。親水
性でも疎水性でもよいが、本発明においては、熱現像後
のカブリを低減させるために、疎水性透明バインダーを
使用することが好ましい。好ましいバインダーとして
は、ポリビニルブチラール、セルロースアセテート、セ
ルロースアセテートブチレート、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリアクリル酸、ポリウレタンなどがあげ
られる。その中でもポリビニルブチラール、セルロース
アセテート、セルロースアセテートブチレートは特に好
ましく用いられる。
【0152】感光材料の表面を保護したり擦り傷を防止
するために、感光層の外側に非感光層を有することがで
きる。これらの非感光層に用いられるバインダーは感光
層に用いられるバインダーと同じ種類でも異なった種類
でもよい。通常は擦り傷や相の変形等を防止するために
熱現像感光層を構成するバインダーポリマーよりも軟化
点の高いポリマーが用いられセルロースアセテート、セ
ルロースアセテートブチレートがこの目的にかなってい
る。
【0153】本発明においては、熱現像の速度を速める
ために感光層のバインダー量が1.5〜10g/m2
あることが好ましい。さらに好ましくは1.7〜8g/
2である。1.5g/m2未満では未露光部の濃度が大
幅に上昇し、使用に耐えない場合がある。
【0154】本発明においては、感光層側にマット剤を
含有することが好ましく、熱現像後の画像の傷つき防止
のためには、感光材料の表面にマット剤を配することが
好ましく、そのマット剤を感光層側の全バインダーに対
し、重量比で0.5〜30%含有することが好ましい。
また、支持体をはさみ感光層の反対側に非感光層を設け
る場合は、非感光層側の少なくとも1層中にマット剤を
含有することが好ましく、感光材料のすべり性や指紋付
着防止のためにも感光材料の表面にマット剤を配するこ
とが好ましく、そのマット剤を感光層側の反対側の層の
全バインダーに対し、重量比で0.5〜40%含有する
ことが好ましい。
【0155】マット剤の形状は、定形、不定形どちらで
も良いが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられ
る。
【0156】本発明の熱現像感光材料は支持体上に少な
くとも一層の感光層を有している。支持体の上に感光層
のみを形成しても良いが、感光層の上に少なくとも1層
の非感光層を形成することが好ましい。感光層に通過す
る光の量又は波長分布を制御するために感光層と同じ側
にフィルター染料層および/又は反対側にアンチハレー
ション染料層、いわゆるバッキング層を形成しても良い
し、感光層に染料又は顔料を含ませても良い。
【0157】これらの非感光層には前記のバインダーや
マット剤を含有することが好ましく、さらにポリシロキ
サン化合物やワックスや流動パラフィンのようなスベリ
剤を含有してもよい。
【0158】また、本発明の熱現像感光材料には、塗布
助剤として各種の界面活性剤が用いられる。その中でも
フッ素系界面活性剤が、帯電特性を改良したり、斑点状
の塗布故障を防ぐために好ましく用いられる。
【0159】感光層は複数層にしても良く、また階調の
調節のため感度を高感層/低感層又は低感層/高感層に
しても良い。
【0160】本発明に用いられる好適な色調剤の例はR
D17029号に開示されている。
【0161】本発明の熱現像材料には現像を抑制あるい
は促進させ現像を制御するため、分光増感効率を向上さ
せるため、現像前後の保存性を向上させるためなどにメ
ルカプト化合物、ジスルフィド化合物、チオン化合物を
含有させることができる。
【0162】本発明の熱現像感光材料中にはかぶり防止
剤が含まれて良い。
【0163】各種の添加剤は感光層、非感光層、又はそ
の他の形成層のいずれに添加しても良い。本発明の熱現
像感光材料には例えば、界面活性剤、酸化防止剤、安定
化剤、可塑剤、紫外線吸収剤、被覆助剤等を用いても良
い。これらの添加剤及び上述したその他の添加剤はRD
17029(1978年6月p.9〜15)に記載され
ている化合物を好ましく用いることができる。
【0164】本発明で用いられる支持体は、現像処理後
に所定の光学濃度を得るため、及び現像処理後の画像の
変形を防ぐためにプラスチックフィルム(例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ナイロン、セルローストリアセテート、ポリエチレ
ンナフタレート)であることが好ましい。
【0165】その中でも好ましい支持体としては、ポリ
エチレンテレフタレート(以下PETと略す)及びシン
ジオタクチック構造を有するスチレン系重合体を含むプ
ラスチック(以下SPSと略す)の支持体が挙げられ
る。特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0166】また上記プラスチック支持体を熱処理した
ものを用いることもできる。採用するプラスチックとし
ては、前記のプラスチックが挙げられる。支持体の熱処
理とはこれらの支持体を製膜後、感光性層が塗布される
までの間に、支持体のガラス転移点より30℃以上高い
温度で、好ましくは35℃以上高い温度で、更に好まし
くは40℃以上高い温度で加熱することがよい。但し、
支持体の融点を超えた温度で加熱するのは好ましくな
い。これらのうち最も好ましいのは上記条件で熱処理さ
れた即ち熱延伸されたポリエチレンテレフタレートフィ
ルムである。
【0167】本発明においては帯電性を改良するために
金属酸化物および/または導電性ポリマーなどの導電性
化合物を構成層中に含ませることができる。これらはい
ずれの層に含有させてもよいが、好ましくは下引層、バ
ッキング層、感光層と下引の間の層などである。
【0168】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0169】実施例 〈PET支持体の作製〉PETペレットを130℃で4
時間乾燥した後、300℃で溶融後T型ダイから押し出
した後急冷し、未延伸のフィルムを作製した。これを周
速の異なるロールを用い3.0倍に縦延伸、ついでテン
ターで4.5倍に横延伸を実施した。この時の温度はそ
れぞれ110℃、130℃であった。この後、240℃
で20秒間熱固定後これと同じ温度で横方向に4%緩和
した。この後テンターのチャック部をスリッターした
後、両端にナール加工を行い、4kg/cm2で巻き取
った。このようにして巾2.4m、長さ800m、厚み
125μmのPETフィルムのロールを得た。PETの
ガラス転移点は79℃であった。
【0170】上記のようにして作製した2軸延伸熱固定
済みの厚さ125μmの厚みをもったPETフィルム支
持体の両面にそれぞれ8w/m2・分のコロナ放電処理
を施し、一方の面に下記下引塗布液a−1を乾燥膜厚
0.8μmになるように塗設し乾燥させて下引層A−1
とし、また反対側の面に下記帯電防止加工した下引塗布
液b−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗設し乾燥
させて帯電防止加工下引層B−1とした。
【0171】 《下引塗布液a−1》 ブチルアクリレート(30重量%) t−ブチルアクリレート(20重量%) スチレン(25重量%) 2−ヒドロキシエチルアクリレート(25重量%) の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g (C−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g ポリスチレン微粒子(平均粒径3μm) 0.05g コロイダルシリカ(平均粒径90μm) 0.1g 水で1lに仕上げる 《下引塗布液b−1》 SnO2/Sb(9/1 重量比、平均粒径0.18μm) 200mg/m2になる量 ブチルアクリレート(30重量%) スチレン(20重量%) グリシジルアクリレート(40重量%) の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g (C−1) 0.6g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 0.8g 水で1lに仕上げる 引き続き、下引層A−1及び下引層B−1の上表面に、
8w/m2・分のコロナ放電を施し、下引層A−1の上
には、下記下引上層塗布液a−2を乾燥膜厚0.1μm
になる様に下引上層A−2として、下引層B−1の上に
は下記下引上層塗布液b−2を乾燥膜厚0.8μmにな
る様に帯電防止機能をもつ下引上層B−2として塗設し
た。
【0172】 《下引上層塗布液a−2》 ゼラチン 0.4g/m2になる重量 (C−1) 0.2g (C−2) 0.2g (C−3) 0.1g シリカ粒子(平均粒径3μm) 0.1g 水で1lに仕上げる 《下引上層塗布液b−2》 (C−4) 60g (C−5)を成分とするラテックス液(固形分20%) 80g 硫酸アンモニウム 0.5g (C−6) 12g ポリエチレングリコール(重量平均分子量600) 6g 水で1lに仕上げる
【0173】
【化54】
【0174】
【化55】
【0175】(支持体の熱処理)上記の下引済み支持体
の下引乾燥工程において、支持体を140℃で加熱し、
その後徐々に冷却した。
【0176】(ハロゲン化銀乳剤Aの調製)水900m
l中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10
mgを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた
後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと(60/3
8/2)のモル比の塩化ナトリウムと臭化カリウムと沃
化カリウム及び〔Ir(NO)Cl5〕塩を銀1モル当
たり1×10-6モル及び塩化ロジウム塩を銀1モル当た
り1×10-6モル含む水溶液370mlを、pAg7.
7に保ちながらコントロールドダブルジェット法で添加
した。その後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデンを添加しNaOHでpHを
8、pAg6.5に調整することで還元増感を行い平均
粒子サイズ0.06μm、単分散度10%の投影直径面
積の変動係数8%、〔100〕面比率87%の立方体沃
臭化銀粒子を得た。この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて
凝集沈降させ脱塩処理後フェノキシエタノール0.1g
を加え、pH5.9、pAg7.5に調整して、ハロゲ
ン化銀乳剤Aを得た。
【0177】(ベヘン酸Na溶液の調製)945mlの
純水にベヘン酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ス
テアリン酸5.6gを90℃で溶解した。次に高速で撹
拌しながら1.5Mの水酸化ナトリウム水溶液98ml
を添加した。次に濃硝酸0.93mlを加えた後、55
℃に冷却して30分撹拌させてベヘン酸Na溶液を得
た。
【0178】(ベヘン酸銀とハロゲン化銀乳剤Aのプレ
フォーム乳剤の調製)上記のベヘン酸Na溶液に前記ハ
ロゲン化銀乳剤Aを15.1g添加し水酸化ナトリウム
溶液でpH8.1に調整した後に1Mの硝酸銀溶液14
7mlを7分間かけて加え、さらに20分撹拌し限外濾
過により水溶性塩類を除去した。できたベヘン酸銀は平
均粒子サイズ0.8μm、単分散度8%の粒子であっ
た。分散物のフロックを形成後、水を取り除き、更に6
回の水洗と水の除去を行った後乾燥させた。
【0179】(感光性乳剤の調製)できあがったプレフ
ォーム乳剤を分割し、それにポリビニルブチラール(平
均分子量3000)のメチルエチルケトン溶液(17w
t%)544gとトルエン107gを徐々に添加して混
合した後に、0.5mmサイズZrO2のビーズミルを
用いたメディア分散機で4000psiで30℃、10
分間の分散を行った。
【0180】前記の支持体上に下記の各層を両面同時塗
布し、試料を作製した。尚、乾燥は60℃、15分間で
行った。
【0181】(バック面側塗布)支持体のB−1層の上
に以下の組成の液を塗布した。
【0182】 セルロースアセテートブチレート 15ml/m2 (10%メチルエチルケトン溶液) 下記の染料を露光波長における吸収が濃度1.3になる量 マット剤:単分散度15%平均粒子サイズ8μm単分散シリカ 90mg/m2817(CH2CH2O)12817 50mg/m2919−C64−SO3Na 10mg/m2
【0183】
【化56】
【0184】(感光層面側塗布) 感光層1:支持体のA−1層の上に以下の組成の液を塗
布銀量が1.5g/m2になる様に塗布した。
【0185】 前記感光性乳剤 240g 増感色素(0.1%メタノール溶液) 1.7ml ピリジニウムプロミドペルブロミド(6%メタノール溶液) 3ml 臭化カルシウム(0.1%メタノール溶液) 1.7ml 酸化剤(10%メタノール溶液) 1.2ml 2−4−クロロベンゾイル安息香酸(12%メタノール溶液)9.2ml 2−メルカプトベンズイミダゾール(1%メタノール溶液) 11ml トリブロモメチルスルホキノリン(5%メタノール溶液) 17ml ヒドラジン誘導体H−26 0.4g 硬調化促進剤P−51 0.3g フタラジン 0.6g d−1(0.1%メタノール溶液) 2ml d−2(0.1%メタノール溶液) 4ml d−3(0.1%メタノール溶液) 4ml d−4(0.5%メタノール溶液) 10ml d−5(0.5%メタノール溶液) 7ml 4−メチルフタル酸 0.25g テトラクロロフタル酸 0.2g 平均粒径3μmの炭酸カルシウム 0.1g 1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプ ロパン(20%メタノール溶液) 20.5ml イソシアネート化合物 0.5g (モーベイ社製、Desmodur N3300)
【0186】
【化57】
【0187】
【化58】
【0188】表面保護層:以下の組成の液を感光層の上
になるよう同時塗布した。
【0189】 アセトン 5ml/m2 メチルエチルケトン 21ml/m2 セルロースアセテートブチレート 2.3g/m2 メタノール 7ml/m2 フタラジン 250mg/m マット剤:単分散度10%平均粒子サイズ4μm単分散シリカ 5mg/m2 CH2=CHSO2CONHCH2CH2NHCOCH2SO2CH=CH2 35mg/m2 フッ素系界面活性剤 C1225(CH2CH2O)101225 10mg/m2817−C64−SO3Na 10mg/m2 塗膜形成した後の試料を用い、バインダーを除去した後
に、レプリカ法で電子顕微鏡観察して測定したところ、
有機銀粒子は、長軸径0.5±0.05μm、短軸径
0.4±0.05μm、厚み0.01μmの平板状粒子
が全有機銀粒子の90%である単分散度5%の粒子であ
った。
【0190】上記で作製したそれぞれの熱現像感光材料
を610mm×61m巻きのロール形状にし、明室装填
用の包装形態とした。これらを用いて以下のような評価
を行った。
【0191】実施例1 熱現像機は図1の概略断面図にあるような熱現像機を用
いた。ヒートローラーには厚さ3mmのシリコーンゴム
が装着されており、直径とはこのシリコーンゴムを含め
ての径を指す。ヒートローラーの外周に接しているロー
ラーも表面はシリコーンゴムでローラー直径は25mm
になるようにした。ヒートローラー直径と外周のローラ
ー間距離を可変できるようにし、かつ処理時と待機時の
ラインスピードも可変できるようにし、入口にフィルム
検出センサーを設置することによって感知するように設
計した。
【0192】図において、1はヒートローラー、2はそ
の直径、3はシリコーンゴム層、4はローラー間距離、
又5は搬送ローラーであり、Sは熱現像感光材料を表
す。
【0193】感光材料の処理は待機時間3分後に行っ
た。
【0194】評価方法 露光:NEC社製FT−280Rの光源を780nmの
高出力半導体レーザーにしたプロッターを使用した。
【0195】ΔD4角:610mm×450mmのシー
トにカットされたものをプロッターで露光し、中央部に
理論値50%のアミ%となる出力で露光し、測定値が4
9%以上51%となる条件で全面ベタ露光し、各頂点か
ら対角線上に100mm内側に入ったところの濃度を測
定し、最大値と最小値の差をΔD4角として表記した。
濃度はマクベス濃度計、アミ%はX−Riteを使用し
た。
【0196】Dmax:太陽光に60秒さらし、現像し
た時の最大濃度である。
【0197】ガンマ:特性曲線の濃度1.2と2.5を
結ぶ傾きを、脚切れを表すガンマ(γ)とした。
【0198】Δアミ%:理論値80%になる出力値で全
面アミ出力し、最大値と最小値の差をとった。
【0199】搬送不良回数:610mm×450mmの
シートを100mm間隔で50枚処理した時の搬送不良
回数で示した。
【0200】処理は全て感光層面をヒートローラーによ
り加熱処理した。
【0201】処理条件は、プレヒート部は110℃、1
0秒間、熱現像部は123℃、10秒間とした。
【0202】具体的な性能評価テスト条件とその結果を
下記表1に示した。
【0203】
【表1】
【0204】実施例2 熱現像機は図2に概略断面図を示した。複数の搬送ロー
ラーをかねたプレヒート部ローラーC1を備えているプ
レヒート部P、熱現像部D(やはり複数の搬送ローラー
の役割も有する現像部ローラーC2を有する)、冷却部
Rからなり、冷却部も複数の搬送ローラーC3を有して
いる。感光材料挿入口Iから感光材料Sが導入されプレ
ヒート部P、熱現像部D、冷却部Rを通って矢印のよう
に排出口Oから排出される。プレヒート部Pと熱現像部
Dの各処理時間は感光材料が各部において通過するロー
ラーの数で滞留時間を変えられるようにした。即ち、ラ
インスピードは10mm/secと一定にし、処理時間
はローラー間隔をほぼ一定にし、通過させる本数を変え
ることによって変更した。
【0205】ローラー上下にヒーターを内蔵した金属ブ
ロックを設置した。ローラー表面はシリコーンゴムとし
た。厚みは4.5mmとした。感光材料は実施例1で作
製したものを使用した。
【0206】図中に示すごとくローラー2本ないし3本
をヒーター内蔵の金属ブロック11と組み合わせたユニ
ットを複数作製し、これを組み合わせることによりロー
ラー本数を変更した(図2(b)、(c)、(d)を参
照)。
【0207】そのほかの条件等は実施例1と同様として
評価し、具体的な性能評価テスト条件とその結果を下記
表2に示した。
【0208】
【表2】
【0209】実施例3 図3の概略断面図に示す熱現像機を使用した。ローラー
表面は肉厚4.5mmのシリコーンゴムとし、ベルト部
12は100μmのステンレスにコルクを接着したもの
を使用した。感光材料は実施例1で作製したものを使用
した。
【0210】そのほかの条件等は実施例1と同様として
評価し、具体的な性能評価テスト条件とその結果を下記
表3に示した。
【0211】
【表3】
【0212】実施例4 図4の概略断面図に示す熱現像機を使用した。実施例3
で使用した熱現像機の上部のローラーをはずし、上部熱
源の金属ブロック11とベルト間の距離13を可変でき
るように設計した。感光材料は実施例1で作製したもの
を使用した。
【0213】そのほかの条件等は実施例1と同様として
評価し、具体的な性能評価テスト条件とその結果を下記
表4に示した。
【0214】
【表4】
【0215】表1〜4からわかるように、本発明内のも
ののみがいずれの性能も満足出来るレベルにあることが
わかる。
【0216】
【発明の効果】本発明により、熱現像による現像ムラが
なく、均一現像性(現像安定性)、高濃度、硬調を改良
することにより仕上がり品質の向上した熱現像感光材料
の処理方法と、それに用いる熱現像機を提供することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で用いた熱現像機の概略断面図。
【図2】実施例2で用いた熱現像機の概略断面図。
【図3】実施例3で用いた熱現像機の概略断面図。
【図4】実施例4で用いた熱現像機の概略断面図。
【符号の説明】
C1 プレヒート部ローラー C2 現像部ローラー C3 搬送ローラー P プレヒート部 D 熱現像部 R 冷却部 S 感光材料 I 感光材料挿入口 O 感光材料排出口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に有機銀粒子、感光性ハロゲン
    化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像感光材
    料を処理する方法において、ローラー内部に熱源を有す
    る直径が15cm以上30cm以下のヒートローラーを
    有し、該ヒートローラーの外周に接する搬送ローラーの
    ローラー間の最短距離が1mm以上20mm以内であ
    り、かつ処理時のラインスピード(SLS)が15mm
    /sec以上45mm/sec以下で、待機時のライン
    スピード(TLS)との比TLS/SLSが、0.01
    ≦TLS/SLS≦0.75であることを特徴とする熱
    現像感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 支持体上に有機銀粒子、感光性ハロゲン
    化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像感光材
    料を処理する方法において、熱現像部及びプレヒート部
    のローラーの直径が20mm以上30mm以下であり、
    該ローラー本数が全部で19本以上38本以下であり、
    上側に配置されたローラー間の最短距離が1mm以上2
    0mm以内であり、下側に配置されたローラー間の最短
    距離が1mm以上20mm以内であり、かつ処理時のラ
    インスピード(SCS)が15mm/sec以上45m
    m/sec以下で、待機時のラインスピード(TCS)
    との比TCS/SCSが、0.01≦TCS/SCS≦
    0.75であることを特徴とする熱現像感光材料の処理
    方法。
  3. 【請求項3】 支持体上に有機銀粒子、感光性ハロゲン
    化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像感光材
    料を処理する熱現像機の熱現像部及びまたはプレヒート
    部が、上下少なくとも一方の側にベルト搬送を有し、か
    つ処理時のラインスピード(SLS)が15mm/se
    c以上45mm/sec以下で、待機時のラインスピー
    ド(TLS)との比TLS/SLSが、0.01≦TL
    S/SLS≦0.75であることを特徴とする熱現像感
    光材料の処理方法。
  4. 【請求項4】 支持体上に有機銀粒子、感光性ハロゲン
    化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像感光材
    料を処理する熱現像機の熱現像部またはプレヒート部の
    少なくともいずれかが、各プロセスの入口と出口を除
    き、搬送は下側のベルト搬送のみで上側にはローラーが
    なく、上部熱源からベルト上面までの距離が10mm以
    上50mm以下であり、かつ処理時のラインスピード
    (SLS)が15mm/sec以上45mm/sec以
    下で、待機時のラインスピード(TLS)との比TLS
    /SLSが、0.01≦TLS/SLS≦0.75であ
    ることを特徴とする熱現像感光材料の処理方法。
  5. 【請求項5】 支持体上に有機銀粒子、感光性ハロゲン
    化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像感光材
    料を処理する熱現像機において、ローラー内部に熱源を
    有する直径が15cm以上30cm以下のヒートローラ
    ーを有し、該ヒートローラーの外周に接する搬送ローラ
    ーにおいて搬送ローラー間の最短距離が1mm以上20
    mm以内であり、かつ処理時のラインスピード(SL
    S)が15mm/sec以上45mm/sec以下で、
    待機時のラインスピード(TLS)との比TLS/SL
    Sが、0.01≦TLS/SLS≦0.75であること
    を特徴とする熱現像機。
  6. 【請求項6】 支持体上に有機銀粒子、感光性ハロゲン
    化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像感光材
    料を処理する熱現像機において、熱現像部及びプレヒー
    ト部のローラーの直径が20mm以上30mm以下であ
    り、該ローラー本数が全部で19本以上38本以下であ
    り、上側に配置されたローラー間の最短距離が1mm以
    上20mm以内であり、下側に配置されたローラー間の
    最短距離が1mm以上20mm以内であり、かつ処理時
    のラインスピード(SCS)が15mm/sec以上4
    5mm/sec以下で、待機時のラインスピード(TC
    S)との比TCS/SCSが、0.01≦TCS/SC
    S≦0.75であることを特徴とする熱現像機。
  7. 【請求項7】 支持体上に有機銀粒子、感光性ハロゲン
    化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像感光材
    料を処理する熱現像機の熱現像部及びまたはプレヒート
    部において、上下少なくとも一方の側にベルト搬送を有
    し、かつ処理時のラインスピード(SLS)が15mm
    /sec以上45mm/sec以下で、待機時のライン
    スピード(TLS)との比TLS/SLSが、0.01
    ≦TLS/SLS≦0.75であることを特徴とする熱
    現像機。
  8. 【請求項8】 支持体上に有機銀粒子、感光性ハロゲン
    化銀粒子、還元剤及び硬調化剤を含有する熱現像感光材
    料を処理する熱現像機の熱現像部またはプレヒート部の
    少なくともいずれかにおいて、各プロセスの入口と出口
    を除き、搬送は下側のベルト搬送のみで上側にはローラ
    ーがなく、上部熱源からベルト上面までの距離が10m
    m以上50mm以下であり、かつ処理時のラインスピー
    ド(SLS)が15mm/sec以上45mm/sec
    以下で、待機時のラインスピード(TLS)との比TL
    S/SLSが、0.01≦TLS/SLS≦0.75で
    あることを特徴とする熱現像機。
JP11185734A 1999-06-30 1999-06-30 熱現像感光材料の処理方法と熱現像機 Pending JP2001013661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11185734A JP2001013661A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 熱現像感光材料の処理方法と熱現像機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11185734A JP2001013661A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 熱現像感光材料の処理方法と熱現像機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001013661A true JP2001013661A (ja) 2001-01-19

Family

ID=16175936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11185734A Pending JP2001013661A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 熱現像感光材料の処理方法と熱現像機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001013661A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002023302A (ja) 熱現像記録材料とその処理方法
EP0996032B1 (en) A thermally developable material
JP2000267245A (ja) 熱現像感光材料の画像形成方法
JP2001075232A (ja) 熱現像写真感光材料及びロール状熱現像写真感光材料
JP2001013661A (ja) 熱現像感光材料の処理方法と熱現像機
JP3731396B2 (ja) 熱現像感光材料およびその画像形成方法
JP2001013660A (ja) 熱現像感光材料の処理方法と熱現像機
JP2000321745A (ja) 自動熱現像装置
JP2001005143A (ja) 熱現像感光材料とその画像形成方法
JP2000284398A (ja) 熱現像感光材料の処理方法
JP2001083653A (ja) 熱現像感光材料の処理方法
JP2001005136A (ja) 熱現像感光材料および画像形成方法
JP2002162713A (ja) 熱現像感光材料及びその処理方法
JP2001166418A (ja) 熱現像感光材料
JP2001092098A (ja) 熱現像感光材料の処理方法
JP2002049125A (ja) 熱現像感光材料及びその処理方法
JP2001117198A (ja) 写真用支持体及びその製造方法並びに熱現像写真感光材料
JP2000275779A (ja) 熱現像感光材料とその処理方法
JP2001215650A (ja) 熱現像感光材料及びその画像形成方法
JP2001117207A (ja) 熱現像画像形成方法
JP2001066728A (ja) 熱現像感光材料とそれを用いた画像形成方法
JP2002268174A (ja) 熱現像感光材料およびその処理方法
JP2001013628A (ja) 熱現像感光材料及びそれを用いる画像形成方法
JP2001051373A (ja) 熱現像感光材料および画像形成方法
JP2002148756A (ja) 熱現像感光材料及びその処理方法