JP2001013419A - 正立顕微鏡 - Google Patents

正立顕微鏡

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JP2001013419A
JP2001013419A JP11188659A JP18865999A JP2001013419A JP 2001013419 A JP2001013419 A JP 2001013419A JP 11188659 A JP11188659 A JP 11188659A JP 18865999 A JP18865999 A JP 18865999A JP 2001013419 A JP2001013419 A JP 2001013419A
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JP
Japan
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upper limit
stage
objective lens
limit position
sample
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Withdrawn
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JP11188659A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Furuhashi
英彦 古橋
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標本や対物レンズの損傷を確実に防止でき、
しかも上限位置を容易に調節できる安価な焦準機構を備
える正立顕微鏡を提供する。 【解決手段】 標本を載置するステージ66と、レボル
バ42によって切り換えられる複数の対物レンズ41
と、ステージ66を移動させ、対物レンズ41と標本と
の間隔を調節する上下動機構30とを備える正立顕微鏡
において、上下動機構30に溝54aとボルト67aと
で構成される調整機構を設け、機械的にステージ66の
上方への移動を制限できるとともに、ステージ66の上
限位置を調節できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は正立顕微鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】正立顕微鏡では焦準ハンドルによって例
えばステージを上下動させて焦準を行っている。
【0003】フィルムのように非常に薄い標本だけでな
くシャーレの底や培養瓶の内壁を観察するために、この
正立顕微鏡のステージはステージの上面より下の標本載
置面とステージの上面数十mmの面との範囲で焦準でき
るストロークを有している。
【0004】最も標準的な厚さ(1mm)のプレパラー
ト標本を用いたとき、例えば焦準を合わせた位置から上
方への移動が制限される上限位置までの移動量は一般的
に1〜2mm程度に設計されている。これは、上述した
フィルムのように非常に薄い標本も観察できるようにす
るためである。
【0005】ところで、高倍の対物レンズの作動距離は
短い。したがって、顕微鏡観察で例えば作動距離が1m
m以下の対物レンズを用いて厚さ1mmのプレパラート
標本を観察するとき、作動距離の短い高倍の対物レンズ
は焦点深度が浅いので、不用意なハンドルによる焦準操
作によってステージを上げ過ぎ、上限位置に達する前に
標本を対物レンズに衝突させ、標本を破損させたり、高
価な対物レンズを損傷させたりする事態が発生するおそ
れがある。
【0006】この事態を避けるため、作動距離の短い高
倍の対物レンズには、対物レンズの先端に外力が加わっ
たとき、対物レンズに設けられたスプリングによって数
mm凹むように安全機能が付加されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、観察者による
乱暴な操作(ステージを急激に上昇させる等)があった
場合には、対物レンズと標本とが接触し、安全機能が付
加されているにもかかわらず標本の破損や対物レンズの
損傷が発生してしまう。
【0008】従来、このような事態を防止するため、再
焦準機構を焦準ハンドルに取り付けている。
【0009】焦準ハンドルによって焦準した後、この再
焦準機構をセットすると、焦準位置がステージの上限位
置となり、焦準ハンドルはステージを下降させることし
かできなくなる。
【0010】しかし、この再焦準機構は組付けが面倒で
あり、高価である。
【0011】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は標本や対物レンズの損傷を確実に
防止でき、しかも上限位置を容易に調節できる安価な焦
準機構を備える正立顕微鏡を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、標本を載置する載置台と、レ
ボルバによって切り換えられる複数の対物レンズと、前
記載置台を移動させ、前記対物レンズと前記標本との間
隔を調節する焦準機構とを備える正立顕微鏡において、
前記焦準機構は、機械的に前記載置台の上方への移動を
制限できるとともに、前記載置台の上限位置を調節でき
る調節機構を備えていることを特徴とする。
【0013】調節機構によって上方制限位置を調節して
標本と対物レンズとの接触を回避することができる。ま
た、高価かつ組付けが面倒な再焦準機構を用いなくてよ
い。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の正立顕微鏡において、前記調節機構は上限位置を段階
的に調節できることを特徴とする。
【0015】標本の厚さに応じて複数の上限位置を選択
して適切な上限位置に確実に調節できる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の正立顕微鏡において、前記調節機構は上限位置を連続
的に調節できることを特徴とする。
【0017】標本の厚さに応じて任意の上限位置を選択
して適切な上限位置に確実に調節できる。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の正立顕微鏡において、前記調節の
範囲は、前記標本が載置される載置面と前記対物レンズ
の焦点面との間であることを特徴とする。
【0019】高倍の対物レンズで焦準を行った場合、焦
準位置を見出せなかったときでも標本と高倍の対物レン
ズとが接触する前に載置台が上限位置に突き当り、載置
台の上昇が防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0021】図1、2はこの発明の一実施形態に係る正
立顕微鏡の一部を断面で示した側面図、図3は図2のA
方向から見た正立顕微鏡の一部拡大図である。なお、図
1は集光レンズユニットが取り付けられたときを、図2
は集光レンズユニットが取り外されたときを示す図であ
る。
【0022】正立顕微鏡1は、ベース部10と、集光レ
ンズユニット20と、上下動機構(焦準機構)30とを
備える。
【0023】ベース部10は板状の底板部10aとこの
底板部10aの端面から立ち上がる側板部10b,10
cとで上方へ開口するほぼU字状に形成されている。
【0024】底板部10aにはソケット固定板11がビ
ス(図示せず)で取り付けられ、ソケット固定板11に
は光源用ランプ13を装着したソケット12が取り付け
られている。光源用ランプ13は対物レンズ41の光軸
上に配置されている。
【0025】対物レンズ41はスタンド部40に取り付
けられたレボルバ42に複数個装着されている。なお、
スタンド部40には接眼レンズ43を有する鏡筒44が
取り付けられている。
【0026】集光レンズユニット20は蓋部材25に設
けられ、上下方向に連なる複数のレンズ21a,21b
を備える。
【0027】蓋部材25はガイド及び位置決め部(いず
れも図示せず)によってベース部10に着脱可能に設け
られている。また、レンズ21a,21bの光軸は対物
レンズ41の光軸に一致している。
【0028】上下動機構30は焦準用上下動部本体50
と上下動部材60とを備える。
【0029】焦準用上下動部本体50には上下方向へ延
びるクロスローラガイド等のメスレース51aが形成さ
れ、上下動部材60にはメスレース51aに摺動可能な
オスレース61aが形成されている。
【0030】また、上下動部材60に形成された上下方
向へ延びる溝と焦準用上下動部本体50に形成された上
下方向へ延びる対向する溝との間に複数のローラ65が
配置されている。
【0031】この上下動機構30によって上下動部材6
0は焦準用上下動部本体50に沿って直線的に上下方向
へ移動できる。
【0032】また、上下動部材60は標本を載せるため
のステージ66を支持している。この上下動部材60の
スタンド部40側にはラック62が形成されている。
【0033】このラック62は、焦準用上下動部本体5
0に回転可能に設けられた回転軸52に設けられたピニ
オン52aと噛合している。
【0034】回転軸52には焦準ハンドル53が一体的
に設けられ、焦準ハンドル53の回転によってピニオン
52aが回転する。
【0035】焦準用上下動部本体50の下端のスタンド
部40と反対側には上下方向へ延びる溝54aが形成さ
れている。この溝54aには上下動部材60を通してね
じ込まれたボルト67aの先端部が位置している。
【0036】また、焦準用上下動部本体50には溝54
aに平行に延びる他の溝54bも形成され(図3参
照)、この溝54bにも上下動部材60を通してねじ込
まれたボルト67bの先端部を位置させることができ
る。
【0037】溝54a及びボルト67aと溝54b及び
ボルト67bとで調節機構が構成される。この調節機構
によって機械的にステージ66の上方への移動を制限で
き、ステージの上限位置を調節できる。
【0038】ボルト67bはボルト67aより距離hだ
け上方に位置している。
【0039】ボルト67aがねじ込まれたとき、上限位
置(ステージ66を最も上まで上昇させた状態)にある
ステージ66の焦準位置はステージ66の上面66aよ
り僅かに下に設定されており、ステージ66の上面66
aより僅かに下まで観察することができる。
【0040】ボルト67bがねじ込まれたとき、両ボル
ト67a,67bの上下方向の距離hだけステージ66
の上昇量が減少する。
【0041】したがって、対物レンズ41の焦点位置を
例えばステージ66の上面66aから0.8mmとする
と、焦準ハンドル53を操作してステージ66を上限位
置とし、0.8mm以上の厚さの標本を対物レンズ41
に接触させることなく観察することができる。
【0042】ボルト67a,67bの位置の変更は集光
レンズユニット20をベース部10から取り外して行わ
れる。
【0043】この実施形態によれば、ボルト67a,6
7bの位置を変更するだけでステージ66の位置を段階
的に調整することができるので、上限位置を容易に調節
することができるとともに製造コストを低減させること
ができる。しかも観察の際、所定の厚さ(上記した0.
8mm)の標本であれば、高倍の対物レンズ41の接触
による標本の破損や対物レンズ41の損傷を確実に防止
できる。
【0044】また、上限位置を集光レンズユニット20
をベース部10から取り外すことによって変更すること
ができ、調節作業が簡単である。
【0045】なお、上記実施形態ではボルト67a,6
7bを用いて上限位置を段階的に調整するようにした
が、ボルト67a,67bを用いる代わりに偏心カム等
を用いて上限位置を連続的に調節できるようにしてもよ
い。
【0046】上記のように構成することによって、焦準
機構の使い勝手が更に向上する。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1に記載の
発明の正立顕微鏡によれば、標本や対物レンズの損傷を
確実に防止できる。また、上方制限位置を容易に調節で
き、製造コストを低減させることができる。
【0048】請求項2に記載の発明の正立顕微鏡によれ
ば、厚さの異なる複数の標本の観察をすることができ
る。
【0049】請求項3に記載の発明の正立顕微鏡によれ
ば、厚さの異なる複数の標本の観察をすることができる
とともに、使い勝手が更に向上する。
【0050】請求項4に記載の発明の正立顕微鏡によれ
ば、高倍の対物レンズによる観察の際、標本と高倍の対
物レンズとが接触し、破損したり損傷したりすることが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施形態に係る正立顕微鏡
の一部を断面で示した側面図であり、集光レンズユニッ
トが取り付けられたときを示す図である。
【図2】図2はこの発明の一実施形態に係る正立顕微鏡
の一部を断面で示した側面図であり、集光レンズユニッ
トが取り外されたときを示す図である。
【図3】図3は図2のA方向から見た正立顕微鏡の一部
拡大図である。
【符号の説明】
1 正立顕微鏡 30 上下動機構(焦準機構) 41 対物レンズ 42 レボルバ 54a,54b 溝 66 ステージ(載置台) 67a,67b ボルト
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月15日(1999.7.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月16日(1999.7.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本を載置する載置台と、レボルバによ
    って切り換えられる複数の対物レンズと、前記載置台を
    移動させ、前記対物レンズと前記標本との間隔を調節す
    る焦準機構とを備える正立顕微鏡において、 前記焦準機構は、機械的に前記載置台の上方への移動を
    制限できるとともに、前記載置台の上限位置を調節でき
    る調節機構を備えていることを特徴とする正立顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記調節機構は上限位置を段階的に調節
    できることを特徴とする請求項1に記載の正立顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記調節機構は上限位置を連続的に調節
    できることを特徴とする請求項1に記載の正立顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記調節の範囲は、前記標本が載置され
    る載置面と前記対物レンズの焦点面との間であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の正立顕
    微鏡。
JP11188659A 1999-07-02 1999-07-02 正立顕微鏡 Withdrawn JP2001013419A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009282357A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Olympus Corp 観察装置及び観察方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009282357A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Olympus Corp 観察装置及び観察方法

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Effective date: 20060905