JP2001013290A - 原子力燃料取扱装置 - Google Patents

原子力燃料取扱装置

Info

Publication number
JP2001013290A
JP2001013290A JP11185181A JP18518199A JP2001013290A JP 2001013290 A JP2001013290 A JP 2001013290A JP 11185181 A JP11185181 A JP 11185181A JP 18518199 A JP18518199 A JP 18518199A JP 2001013290 A JP2001013290 A JP 2001013290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mast
fuel
nuclear fuel
channel
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11185181A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Suzuki
泰浩 鈴木
Tsuyoshi Someya
剛志 染谷
Kaoru Takagi
薫 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Engineering Corp, Toshiba Corp filed Critical Toshiba Engineering Corp
Priority to JP11185181A priority Critical patent/JP2001013290A/ja
Publication of JP2001013290A publication Critical patent/JP2001013290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料吊上装置のマスト各段の継目部において隣
り合うマスト同士が強くあたるのを防いで、燃料を高速
で昇降することができるようにする。また、チャンネル
ボックス付き燃料集合体からチャンネルファスナおよび
チャンネルボックスを取り外し取り付ける作業の時間を
短縮することができるようにする。 【解決手段】径の異なる複数の中空円筒1a,1b,1
cを同心状に配置して伸縮自在に構成し原子力燃料を吊
上げるマスト1の円筒の継目部に、マストの伸縮に伴う
衝撃を緩和する緩衝材5を設けた構成とする。また、縦
断面が門形をなすハウジング27と、このハウジングの開
口端に設けられ燃料集合体に装着されたチャンネルボッ
クス18の内壁に導かれるガイド29と、前記ハウジングの
中心部に設けられチャンネルボックスの燃料取手20と係
合する開閉アーム28と、前記ハウジングの開口側部に設
けられチャンネルファスナ19のボルト22と結合しこのボ
ルトの締結または弛緩作業を行うボルト操作部とを備え
た構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電所の原
子炉と燃料プール等の間での原子力燃料移動等のために
設置される原子力燃料取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所では、原子炉の定期検査時
に燃料交換機を用いて数百本の燃料の交換を行ってい
る。この燃料交換作業は、使用済燃料を炉外に取出し燃
料プール側に移動させるとともに、新しい燃料を炉内に
装荷するものであり、この燃料交換作業と同時に燃焼度
の異なる燃料の炉心内における配置変えも行う。
【0003】図6に示すように燃料交換機50は、燃料プ
ール51と原子炉ウェルプール52とドライヤセパレータプ
ール53の上をまたぐようにしながら、燃料交換フロア54
上を走行するように設けられている。この燃料交換機50
に組み込まれた燃料吊上装置55を使って、燃料56を吊上
げ、昇降させ、原子炉ウェルプール52の下方に位置し原
子炉格納容器57内に収納されている原子炉圧力容器58内
の炉心59と燃料プール51内の使用済燃料貯蔵ラック60と
の間で燃料移送を行う。
【0004】次に燃料吊上装置55の詳細について図7を
参照して説明する。燃料吊上装置55は、中心にワイヤロ
ープ11が通り、径の異なる複数の中空円筒を伸縮自在に
収めて形成したマスト1と、このマスト1の先端に設け
られたグラップルヘッド10とを有し、このグラップルヘ
ッド10で燃料56を着脱自在にクランプするように構成さ
れている。
【0005】図7は5本の中空円筒から構成されている
マスト1の例を示している。ここでは、最も径の小さい
マストを1段目マスト1aと呼び、小さい方から順に2
段目マスト1b、3段目マスト1c、4段目マスト1
d、5段目マスト1eと呼ぶ。最も径の大きい5段目マ
スト1eは、燃料交換機50に直接支持されている。各段
のマスト1a〜1eの外周の上部および内周の上下端に
はそれぞれストッパ2,3,4が設けられている。隣り
合うマスト各段の間は、特別に気密状態を維持してはい
ない。
【0006】最も内側の1段目マスト1aの上端はワイ
ヤロープ11に接続され、このワイヤロープ11は燃料交換
機50に設けられた滑車12を介して吊上駆動装置13と接続
されており、この駆動により昇降が行われる構成となっ
ている。上記のように構成された吊上装置55は昇降に際
して以下のように動作する。
【0007】すなわち、1〜4段面マスト1a,1b,
1c,1dが5段目マスト1eに格納された状態から巻
き下げを開始すると各段のストッパ2,3,4の作用で
1〜4段目マスト1a,1b,1c,1dが一体で下降
を始める。引き続き巻き下げを行うと、4段目マスト1
d上部外周に設けられたストッパ2が5段目マスト1e
の下部内周に設けられたストッパ4に当接して4段目マ
スト1dは完全に伸び切った状態となる。この部分はマ
ストの継目と呼ばれる。さらに巻き下げを続けると1〜
3段マスト1a,1b,1cが一体になった状態で、伸
び切った4段目マスト1eから下降する。
【0008】図7は、上記動作を続け、3段目マスト1
cまで伸び切り、1,2段目マスト1a,1bが一体で
降下している状態を示している。巻き上げ動作は巻き下
げの反対の動作となる。
【0009】前記燃料56は、沸騰水型原子力発電所のも
のは図8に示すように、複数の燃料棒16を集合して燃料
集合体17を構成し、この燃料集合体17は上端部に燃料取
手20および4本のスタッド21が取り付けられている。燃
料集合体17は上方からチャンネルボックス18で覆われ、
チャンネルファスナ19によって締結固定される。チャン
ネルファスナ19にはボルト22が設けられ、このボルト22
を燃料集合体17のスタッド21にねじ込むことによってチ
ャンネルファスナ19がチャンネルボックス18を外方から
固定する。
【0010】そして定期点検や照射燃料体の点検時また
は使用済燃料集合体の再処理時においては、燃料集合体
17からチャンネルボックス18を取り外す作業が行われ
る。この取外し作業は次のように行う。
【0011】まず、図6に示したように原子炉圧力容器
58の内部から燃料56、すなわちチャンネルボックス18付
き燃料集合体17を、原子炉ウェルプール52を経て燃料プ
ール51内の使用済燃料貯蔵ラック60内部に移動する。次
にこのチャンネルボックス18付き燃料集合体17を燃
料プール51の壁面に設けられた燃料チャンネル着脱機
23にセットする。この燃料チャンネル着脱機23におい
て、作業員がチャンネルボルトトレンチを用いてチャン
ネルファスナ19を緩め取り外す。その後、チャンネル取
扱具を用いて燃料集合体17からチャンネルボックス18を
取り外す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料吊上装置は
上記のように構成され駆動されるため、マストの継目部
分以外では昇降速度を制限する必要はないが、継目部で
は隣り合うマストがストッパによって機械的に接触する
ため、あまり高速では運転できない。このため、あらか
じめこの位置を検出して速度を落として通過させるよう
にしている。すなわち、マストの継目付近では最高速度
の約20%程度まで減速させ、大きな衝撃力が加わること
を防止している。
【0013】一方、原子力発電所における定期検査は、
発電所の稼働率を向上させるためにできるだけ短期間で
終了させることが望ましいが、この期間の中で実施され
る原子炉の燃料交換作業は、上述したように炉心内に配
列される数百本の燃料の移動を行うため、1日24時間
連続で作業を続けても定期検査期間の中で約25%の期間
を占める。
【0014】以上のような背景から、定期検査期間を短
縮するには、その中でも長期間クリチカル工程を占める
燃料交換作業を短縮すればよいことになるが、上述した
ように燃料交換に使用する燃料交換機の燃料吊上装置の
構造上、速度を上げることに制約があるため、燃料交換
作業に要する時間を短縮するのには限界がある。
【0015】また上述したように、チャンネルボックス
付き燃料集合体という形をとる原子力燃料は、一旦使用
済燃料貯蔵ラックに貯蔵され、次に燃料チャンネル着脱
機において作業員によってチャンネルファスナが取り外
される。続いて燃料集合体からチャンネルボックスが取
り外され、これらは燃料交換機によって別々に使用済燃
料貯蔵ラックに戻され、それぞれ別個の所定箇所に貯蔵
される。
【0016】この取外し作業は、作業員によって燃料に
ついて1本ずつ行われる。また、例えば新設の沸騰水型
原子力発電所においては、年間200 本程度の燃料につい
て行っている。このため、チャンネルボックスの取外し
に長時間の作業を要するという問題がある。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、マスト昇降中に速度を落とさなくても各段の継目部
において隣り合うマストのストッパが強くあたるのを防
いで、燃料吊上装置の昇降に要する時間を短縮し、燃料
交換に要する作業時間を短くすることのできる原子力燃
料取扱装置を提供することを目的とする。
【0018】また本発明は、チャンネルボックス付き燃
料集合体からチャンネルファスナとチャンネルボックス
を容易且つ同時に取り外し、あるいは装着するチャンネ
ルファスナ・チャンネルボックス着脱装置を備え、燃料
取扱工数と時間を低減することのできる原子力燃料取扱
装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、径の異なる複数の中空円筒を同心
状に配置して伸縮自在に構成したマストを有する原子力
燃料取扱装置において、マスト各段の継目部に緩衝材を
配置したことを特徴とするものである。
【0020】この発明の原子力燃料取扱装置ではマスト
の各段の接触部(継目)に緩衝材を配置したので、マス
トを昇降する最に継目部での衝撃が緩和され高速で昇降
させることができる。
【0021】請求項2の発明は、マストを構成する複数
の中空円筒間に気密室を設けこの気密室の一部にオリフ
ィスを設けたことを特徴とするものである。この発明の
原子力燃料取扱装置では、マストの各段間に気密室を設
け、その一端にオリフィスを設けたので、マスト昇降に
際してはこの部分がダンパの機能を果たし、特に継目部
での衝撃が緩和されるため、マストを高速で昇降させる
ことができる。
【0022】請求項3の発明は、請求項2の原子力燃料
取扱装置において、オリフィスを複数とし、このオリフ
ィスに閉止栓を取り付けることのできる構造としたこと
を特徴とするものである。
【0023】この発明によれば、マストの円筒に複数の
オリフィスを設け、必要に応じて閉止栓を取り付けられ
るようにしたので、ダンパ効果の調整を行うことがで
き、継目部でのマストの最適な速度を得ることができ
る。
【0024】請求項4の発明は、請求項2の原子力燃料
取扱装置において、オリフィスに逆止弁を設けたことを
特徴とするものである。この発明の原子力燃料取扱装置
では、オリフィスに逆止弁を設けたので、マストを接ぐ
方向にのみダンパ効果を生じさせ、反対方向には燃料吊
上装置の昇降速度に応じたスムーズな動作を実現するこ
とができる。
【0025】請求項5の発明は、請求項2の原子力燃料
取扱装置において、中空円筒の伸縮方向に複数のオリフ
ィスを設けたことを特徴とするものである。この発明の
原子力燃料取扱装置では、マストの伸縮方向にオリフィ
スを配置したので、継目より遠い部分ではオリフィスが
多いためにダンパ効果が低く、継目近くなるとオリフィ
スの数が減少しダンパ効果が高くなる。その結果、円滑
なマスト移行が可能となる。
【0026】請求項6の発明は、縦断面が門形をなすハ
ウジングと、このハウジングの開口端に設けられ燃料集
合体に装着されたチャンネルボックスの内壁に導かれる
ガイドと、前記ハウジングの中心部に設けられチャンネ
ルボックスの燃料取手と係合する開閉アームと、前記ハ
ウジングの開口側部に設けられチャンネルファスナのボ
ルトと結合しこのボルトの締結または弛緩作業を行うボ
ルト操作部とを備えたことを特徴とする。
【0027】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
てハウジングは、燃料チャンネル着脱機の操作ポール,
チャンネル取扱ブームまたは燃料交換機の吊上装置のい
ずれかに接続され、原子力燃料が燃料チャンネル着脱機
または使用済燃料貯蔵ラックのいずれかにある状態で使
用されることを特徴とする。
【0028】請求項8の発明は、請求項6の発明におい
て開閉アームおよびボルト操作部は電磁弁とエアシリン
ダを備えたアクチュエータによって駆動されることを特
徴とする。
【0029】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
てアクチュエータの切り替えにより、チャンネルファス
ナおよびチャンネルボックスの単独または同時の取付け
または取外しを行うことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態の原子力燃料取扱装置の要部を示す図である。説明を
容易にするため、多段で構成されるマスト1のうち、最
小径の1段目マスト1aから3段目マスト1cの部分に
ついて示している。各段のマスト1a,1b,1cに
は、外周上部と内周上下端にストッパ2,3,4が設け
られている。マスト1の昇降の際は、先に記述したとお
り、隣り合うマストのストッパ2,3,4同士が当接す
る。本実施の形態では、この隣り合うマストの当接部
(継目)にばね,ゴムなどの緩衝材5を設ける。
【0031】このように構成した本実施の形態の原子力
燃料取扱装置においては、マスト1の昇降の際に高速で
マスト継目部分を通過しても、ばね,ゴム等の緩衝材5
が作用して、継目部分に大きな衝撃を与えることはな
い。これにより、マストの継目で減速することなく、燃
料吊上装置をマスト長全領域にわたって高速で昇降する
ことが可能となる。
【0032】なお、図1はマスト下降動作を例にあげて
いるが、上昇の場合も継目で当接する部分に同じくば
ね,ゴム等の緩衝材を設けることによって同様の効果を
得ることができる。
【0033】次に図2に、本発明の第2の実施の形態の
原子力燃料取扱装置の要部を示す。図1と同様に、多段
で構成されるマスト1のうち、最小径の1段目マスト1
aから3段目マスト1cの部分について示している。こ
の実施の形態は、マスト1を構成する径の異なる中空円
筒の間に気密室6を形成し、その一端の下部内周ストッ
パ4にオリフィス7を設ける。
【0034】この実施の形態の作用と効果は次のように
なる。ここでは下降の動作を例にとる。すなわち、1,
2段目マスト1a,1b,は一体で3段目マスト1cの
中を下降する。この時、3段目マスト1cと2段目マス
ト1bの間は気密状態となっているため、速度が上がる
とオリフィス7からの排水が追いつかなくなり、気密室
6内の圧力が増大し、マストが継がれる前にさらに内側
の1段目マスト1aが下降を始め、しばらくしてから2
段目マスト1bがゆっくりと3段目1cと継ぐことにな
る。
【0035】このため、燃料吊上装置を高速で下降して
も、継目部分でダンパ効果が効き、グラップルヘッド10
の降下速度とは別にマスト1が遅れて動作し、各段の当
接の際の衝撃が緩和される。これにより、高速での昇降
が可能となる。
【0036】なお、この第2の実施の形態において、オ
リフィス7を複数配置し、このオリフィス7にメネジを
切り、この部分に必要によって閉止栓8を取り付けられ
るようにしてもよい。閉止栓8は各段のマスト1a〜1
eの外部から着脱する。
【0037】このような構成によれば、マスト1a〜1
eの継目部でのマストの速度を、閉止栓8の数を調整す
ることによって適切に変化させることができる。これに
より、マスト継目での衝撃を実際の運転を通して支障の
ない程度に低減することができる。
【0038】図3は、本発明の第2の実施の形態の更に
別の形を示すものである。すなわち、マスト1a〜1e
の下部内周ストッパ4に設けたオリフィス7に逆止弁9
を設ける。
【0039】このように構成した燃料吊上装置は、マス
ト1の昇降に際して、マスト1a〜1eを継ぐ方向(下
降)には、前述のとおりダンパ効果を効かすことがで
き、高速昇降を可能とし、また、その反対方向(上昇)
にはダンパ効果を軽減させ、燃料吊上装置55の昇降速度
に合わせたスムーズなマスト伸縮動作を実現させること
ができる。
【0040】図4は、本発明の第2の実施の形態の更に
別の形を示すものである。すなわち、燃料吊上装置のマ
スト各段の円筒部に伸縮方向に沿って複数のオリフィス
7を設ける。
【0041】このように構成した燃料吊上装置は、マス
ト1の昇降に際して、継目から遠い部分では作用するオ
リフィス7の数が多いためダンパ効果が小さく、マスト
の継目に近づくにしたがってオリフィスの数が少なくな
るためダンパ効果が増す。これによってグラップルヘッ
ド10は高速で昇降可能となるとともに、マスト各段につ
いても適切な昇降速度を得ることができる。
【0042】次に本発明の第3の実施の形態を図5を参
照して説明する。図5に示すように、チャンネルファス
ナ・チャンネルボックス着脱装置25は操作ポール26に接
続された一端が閉じた筒形で縦断面が門形のハウジング
27を備えている。このハウジング27の筒形の中には燃料
集合体17の燃料取手20と係合するガイド機能付きの開閉
アーム28を備え、下端部にはチャンネルボックス18の内
壁を利用するガイド29が形成されている。
【0043】なお、前記のように、燃料集合体17はチャ
ンネルボックス18で覆われており、このチャンネルボッ
クス18は、燃料集合体17のスタッド21にチャンネルファ
スナ19のボルト22を装着させることにより締結固定され
る。
【0044】ハウジング27の側方にファスナ挟持機構
が設けられている。このファスナ挟持機構は、挟持部と
挟持部内に設けられたエアシリンダ30とを備えている。
挟持部内のエアシリンダ30にはシャフト31を介して円筒
体32が垂直方向に移動可能に取り付けられている。ま
た、挟持部内には、円筒体32と独立して駆動モータ33が
取り付けられている。また、駆動モータ33には、トルク
ガード34を介して鋼球35を有するボルト結合部36が取り
付けられている。この鋼球35は、エアシリンダ30の動作
によって下降する円筒体32と当接して半径方向内方へ引
き込まれ、ボルト22の首部と結合されてボルト22を挟持
するものである。また、トルクガード34は過負荷から駆
動モータ33を保護するものである。
【0045】また、ハウジング27の内部にはチャンネル
ボックス保持機構が設けられている。このチャンネルボ
ックス保持機構は開閉アーム28とハウジング27の中に設
けられたエアシリンダ37とを備えている。エアシリンダ
37のシャフト38にはピン39を介してアーム開閉用リンク
40が垂直方向に移動可能に取り付けられている。なお、
それぞれのエアシリンダ30,37およびモータ33の駆動
は、燃料交換フロア54に設けられた制御箱から供給され
るエアーおよび電源により行われる。
【0046】ハウジング27の内部には電磁弁41が内装さ
れており、制御箱からの制御信号によって電磁弁41が切
り換わり、エアシリンダ30,37の駆動及び供給断が選択
できるようになっている。また、電磁弁41とエアシリン
ダ30,37の間には図示しない開閉弁があり、制御箱から
の制御信号により開閉し、エアシリンダ30,37の単独動
作および同時動作を可能としている。
【0047】エアシリンダ30の供給断の状態は、ボルト
22の緩みまたは締め付け回転に従って上下方向に移動す
るボルト22のストローク分をこのエアシリンダ30部で吸
収するためである。
【0048】次にこのような構成からなる第3の実施の
形態の作用について説明する。まず、第6図に示したよ
うに原子炉圧力容器58の内部からチャンネルボックス18
付き燃料集合体17(燃料56)を吊り上げ、原子炉ウェル
プール52を経て燃料チャンネル着脱機23まで移動する。
【0049】次に操作ポール26に取り付けた本実施の形
態のチャンネルファスナ・チャンネルボックス着脱装置
25をチャンネルボックス18付き燃料集合体17の直上に装
着する。チャンネルファスナ・チャンネルボックス着脱
装置25の装着作業は、ハウジング27内のガイド29をチャ
ンネルボックス18内壁に内接させることによって、また
は開閉アーム28を燃料取手20に係合させることによって
行われる。
【0050】この時点で、ボルト結合部36はチャンネル
ファスナ19のボルト22に着座し、この着座状態は、燃料
交換フロア54の制御箱に表示される。この場合、エアシ
リンダ30によって円筒体32を上方に持ち上げておくこと
に注意する。
【0051】次にエアシリンダ30,37を同時に駆動させ
ると、開閉アーム28が開いてチャンネルボックス18の耳
を保持すると同時に、円筒体32が降下し、ボルト22の首
部を鋼球35によって挟持する。続いてエアシリンダ30を
エア供給断の状態とし、駆動モータ33を駆動させてボル
ト結合部36を回転させ、ボルト22を燃料集合体17のスタ
ッド21から取り外す。この状態で、ハウジング27を持ち
上げることによりチャンネルファスナ19とチャンネルボ
ックス18を同時に燃料集合体17から取り外すことができ
る。
【0052】なお、上記においては、チャンネルファス
ナ・チャンネルボックス着脱装置25を、燃料チャンネル
着脱機23に配置されたチャンネルボックス18付き燃料集
合体17(燃料56)上に装着してチャンネルファスナ19お
よびチャンネルボックス18を取り外す例を示したが、チ
ャンネルファスナ・チャンネルボックス着脱装置25を燃
料交換機50の主または補助吊上装置に取り付けて、使用
済燃料ラック60内に配置されたチャンネルボックス18付
き燃料集合体17(燃料56)上に装着するようにしてもよ
い。
【0053】
【発明の効果】本発明の原子力燃料取扱装置において
は、燃料吊上装置のマスト各段の継目部において隣り合
うマスト同士が強くあたるのを防いで、燃料を高速で昇
降することを可能とし、燃料吊上装置の昇降に要する時
間を短縮することができる。
【0054】また、チャンネルボックス付き燃料集合体
からチャンネルファスナおよびチャンネルボックスを取
り外しまたは取り付ける作業の時間を短縮し、作業員の
被ばくを低減することができる。これにより、燃料交換
作業の安全を高めるとともに作業時間を短くすることが
でき、その結果発電所の稼働率向上に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の要部を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の第1の構成例の要
部を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の第2の構成例の要
部を示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態の第3の構成例の要
部を示す図
【図5】本発明の第3の実施の形態の要部を示す図。
【図6】原子力燃料取扱作業を説明する図。
【図7】燃料吊上装置の図。
【図8】原子力燃料の分解斜視図。
【符号の説明】
1…マスト、2…上部外周ストッパ、3…上部内周スト
ッパ、4…下部内周ストッパ、5…緩衝材、6…気密
室、7…オリフィス、8…閉止栓、9…逆止弁、10…グ
ラップルヘッド、11…ワイヤロープ、12…滑車、13…吊
上駆動装置、17…燃料集合体、18…チャンネルボック
ス、19…チャンネルファスナ、20…燃料取手、21…スタ
ッド、22…ボルト、23…燃料チャンネル着脱機、25…チ
ャンネルファスナ・チャンネルボックス着脱装置、26…
…操作ポール、27…ハウジング、28…開閉アーム、29…
ガイド、30…エアシリンダ、31…シャフト、32…円筒
体、33…駆動モータ、34…トルクガード、35…鋼球、36
…ボルト結合部、37…エアシリンダ、38…シャフト、39
…ピン、40…アーム開閉用リンク、41…電磁弁、50…燃
料交換機、51…燃料プール、52…原子炉ウェルプール、
53…ドライヤセパレータプール、54…燃料交換フロア、
55…燃料吊上装置、56…燃料、57…原子炉格納容器、58
…原子炉圧力容器、59…炉心、60…使用済燃料ラック。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21C 19/19 G21C 19/19 L (72)発明者 染谷 剛志 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高木 薫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 3F004 AA03 AB14 AE05 AG01 AG04 AJ01 EA30 NA02 3F203 AA02 BA04 CA03 CC01 DA02 FA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径の異なる複数の中空円筒を同心状に配
    置して伸縮自在に構成したマストを介して原子力燃料を
    吊上げる原子力燃料取扱装置において、前記マストの円
    筒の継目部にマストの伸縮に伴う衝撃を緩和する緩衝材
    を設けたことを特徴とする原子力燃料取扱装置。
  2. 【請求項2】 径の異なる複数の中空円筒を同心状に配
    置して伸縮自在に構成したマストを介して原子力燃料を
    吊上げる原子力燃料取扱装置において、前記マストの円
    筒間に気密室を設け、この気密室にオリフィスを設けた
    ことを特徴とする原子力燃料取扱装置。
  3. 【請求項3】 オリフィスを複数とし、いずれかのオリ
    フィスに閉止栓を取り付けることのできる構造としたこ
    とを特徴とする請求項2記載の原子力燃料取扱装置。
  4. 【請求項4】 オリフィスに逆止弁を設けたことを特徴
    とする請求項2記載の原子力燃料取扱装置。
  5. 【請求項5】 オリフィスはマストの伸縮方向に複数設
    けられていることを特徴とする請求項2記載の原子力燃
    料取扱装置。
  6. 【請求項6】 縦断面が門形をなすハウジングと、この
    ハウジングの開口端に設けられ燃料集合体に装着された
    チャンネルボックスの内壁に導かれるガイドと、前記ハ
    ウジングの中心部に設けられチャンネルボックスの燃料
    取手と係合する開閉アームと、前記ハウジングの開口側
    部に設けられチャンネルファスナのボルトと結合しこの
    ボルトの締結または弛緩作業を行うボルト操作部とを備
    えたことを特徴とする原子力燃料取扱装置。
  7. 【請求項7】 ハウジングは、燃料チャンネル着脱機の
    操作ポール,チャンネル取扱ブームまたは燃料交換機の
    吊上装置のいずれかに接続され、原子力燃料が燃料チャ
    ンネル着脱機または使用済燃料貯蔵ラックのいずれかに
    ある状態で使用されることを特徴とする請求項6記載の
    原子力燃料取扱装置。
  8. 【請求項8】 開閉アームおよびボルト操作部は電磁弁
    とエアシリンダを備えたアクチュエータによって駆動さ
    れることを特徴とする請求項6記載の原子力燃料取扱装
    置。
  9. 【請求項9】 アクチュエータの切り替えにより、チャ
    ンネルファスナおよびチャンネルボックスの単独または
    同時の取付けまたは取外しを行うことを特徴とする請求
    項8記載の原子力燃料取扱装置。
JP11185181A 1999-06-30 1999-06-30 原子力燃料取扱装置 Pending JP2001013290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11185181A JP2001013290A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 原子力燃料取扱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11185181A JP2001013290A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 原子力燃料取扱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001013290A true JP2001013290A (ja) 2001-01-19

Family

ID=16166269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11185181A Pending JP2001013290A (ja) 1999-06-30 1999-06-30 原子力燃料取扱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001013290A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102689835A (zh) * 2012-06-07 2012-09-26 清华大学 可伸缩式乏燃料贮罐吊装导向装置
JP2013079952A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc 沸騰水型原子炉制御棒を操作するつかみ具のための方法および装置
CN112786222A (zh) * 2020-12-30 2021-05-11 浙江万纳核电检修有限公司 核电厂燃料装卸工具及装卸工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013079952A (ja) * 2011-09-30 2013-05-02 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc 沸騰水型原子炉制御棒を操作するつかみ具のための方法および装置
CN102689835A (zh) * 2012-06-07 2012-09-26 清华大学 可伸缩式乏燃料贮罐吊装导向装置
CN112786222A (zh) * 2020-12-30 2021-05-11 浙江万纳核电检修有限公司 核电厂燃料装卸工具及装卸工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR830001007B1 (ko) 원자로용 연료교체 기계
KR890002381B1 (ko) 일체화된 원자로 헤드조립체
US4886635A (en) Gripping tool for a device for the remote-controlled removal of samples from a container, in particular from a pressure vessel of a reactor
US4885123A (en) Apparatus for handling constituent elements of reactor core
JP2001013290A (ja) 原子力燃料取扱装置
JPH0682594A (ja) 制御棒取扱装置及び方法
JP6416788B2 (ja) 核燃料集合体取扱装置
ZA200208929B (en) Method and device for loading the core of a nuclear reactor with fuel assemblies.
CN115376713B (zh) 一种一体化反应堆装换料装置、系统与工艺
CN213320178U (zh) 一种气动夹爪
JPS61120080A (ja) 燃料集合体端部ノズルの取外し・再設置装置
CN110950237A (zh) 一种适用于压力容器顶盖海上装卸的顶盖吊具
JP5010165B2 (ja) 原子炉燃料取替装置
JPS6032839B2 (ja) 制御棒を炉心から抜き出すためのリフト具
CN215358478U (zh) 一种基于重力式自动抓具的乏燃料篮操作工具
CN216719510U (zh) 一种核电站用阻流塞组件水下操作工具传动装置
GB2565887A (en) Moving method of shroud head, upper guide rod, and suspension tool
CN212967141U (zh) 阻力塞组件的抓取装置
JPS6329279Y2 (ja)
JPH03211496A (ja) 制御棒駆動機構の取扱方法およびその取扱装置
CN115083639A (zh) 一种可切换高度的核电厂压力容器导向栓装置及吊装方法
JPS63214696A (ja) 原子炉の燃料把持具
JPH0712958Y2 (ja) 制御棒駆動軸の取扱工具
CN116142952A (zh) 一种乏燃料转运容器室内吊具及吊装方法
JPS62209391A (ja) 燃料つかみ具

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040319

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050404

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071113