JP2001012944A - 視差画像入力装置及び撮像装置 - Google Patents

視差画像入力装置及び撮像装置

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JP2001012944A
JP2001012944A JP11184463A JP18446399A JP2001012944A JP 2001012944 A JP2001012944 A JP 2001012944A JP 11184463 A JP11184463 A JP 11184463A JP 18446399 A JP18446399 A JP 18446399A JP 2001012944 A JP2001012944 A JP 2001012944A
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imaging
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JP11184463A
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Shuji Ono
修司 小野
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外界における奥行き位置の分解能を向上する
ことのできる視差画像入力装置及び撮像装置を提供す
る。 【解決手段】 第1及び第2視点から観察される外界の
画像を結ぶ視差用結像部14と、視差用結像部14によ
り結ばれた画像を取り込む視差用撮像部16と、第1視
点又は第2視点の少なくとも一方の視点において、視差
用結像部14又は視差用撮像部16を移動させて視差用
撮像部16に外界の画像を取り込ませる視差用制御部3
2とを有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の視点から見
た画像を取り込む視差画像入力装置及び撮像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、被測定物体の3次元形状や奥行き
情報を非接触に測定する方法として、レンズ焦点法、単
眼視、ステレオ法、動画像等の受動的な方法や、光レー
ダ法、アクティブステレオ法、照度差ステレオ法、モア
レ法、干渉法等の能動的な方法が知られている。
【0003】ステレオ法は、三角測量の原理を応用し、
被測定物体を異なる位置(視点)から撮影して得られた
複数の画像から、被測定物体の形状を測定する方法であ
る。このステレオ法では、まず、被測定物体を異なる位
置から撮影して複数の画像を取得する。次いで、1の画
像中の所定の点(領域)に対応する他の画像の点(領
域)を検出する処理、いわゆる対応点決定(マッチン
グ)処理を行う。この対応点決定処理はステレオ法の最
も重要な処理である。この対応点決定処理の方法として
は、画像の相関を用いる方法等が提案されている。これ
らの詳細は、「コンピュータビジョン:技術論評と将来
展望、(株)新技術コミュニケーションズ、1998、
ISBN4−915851−17−6」の「第8章 ス
テレオ視」に詳しく記載されている。この文献には、対
応点決定処理の方法は、画像の所定の領域を使ってマッ
チングする「area-based matching」と、画像からエッ
ジ等を検出し、当該エッジの形状を使ってマッチングす
る「feature-based matching」とに大別されるといった
内容が記述されている。
【0004】次いで、複数の視差画像間での対応する点
の位置の差である視差(disparity)量を求め、三角測
量の原理に基づいて、当該視差量を使うことにより所定
の被写体までの距離を算出する。ここで、例えば、複数
の視点の光軸が交差する場合においては、視点間隔、視
点位置から視点の光軸が交差する点(視差光軸交差点)
までの距離、視点位置から被写体までの距離、視差量の
4つの要素は、簡単な関係式で表せる。視点間隔及び視
点位置から視点光軸交差点までの距離は、予め設定する
ことができ、規定の値とすることができる。また、視差
量は視差画像から算出することができる。このため、前
記関係式により視点位置から被写体までの距離を求める
ことができる。
【0005】図1は、上記したステレオ法を実施する従
来例に係る視差画像入力装置の構成を示す図である。視
差画像入力装置100は、レンズ102と、シャッター
部104と、CCD(charge coupled device)106
と、視差画像記憶部108と、奥行検出部110と、制
御部112とを有する。レンズ102は外界からの光を
集める。シャッター部104は、視点となる開閉自在な
開閉部104A、104Bを有している。シャッター部
104の開閉部104A又は104Bは制御部112の
制御によりいずれか一方が開くようになっている。CC
D106は、自己の受光面上に結ばれた複数の視点から
の外界の画像を取り込む。
【0006】視差画像記憶部108はCCD106によ
り取り込まれた画像データを記憶する。奥行検出部11
0は、視差画像記憶部108に記憶された複数の画像同
士の対応点を検出し、当該対応点間の視差量を検出し、
対応点に該当する被写体までの距離を検出する。制御部
112は、各部を制御する。例えば、シャッター部10
4の開閉部104A、104Bの開閉を制御する。
【0007】視差画像入力装置100において、制御部
112が一方の開閉部104A又は104Bを開ける。
これにより、レンズ102及び、開いている一方の開閉
部104A又は104Bを介して、外界の像がCCD1
06に結ばれる。CCD106は、結ばれた像の画像を
取り込んで、視差画像記憶部108に記憶する。次い
で、制御部112が他方の開閉部104A又は104B
のみを開ける。これにより、レンズ102及び、開いて
いる開閉部104A又は104Bを介して、外界の像が
CCD106に結ばれる。CCD106は、結ばれた像
を取り込んで、視差画像記憶部108に記憶する。次い
で、奥行検出部110がこれら視差画像記憶部108に
記憶された異なる視点から見た外界の画像に基づいて、
画像同士の対応点を検出し、当該対応点間の視差量を検
出し、当該対応点の被写体までの距離を検出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCD10
6で取り込まれたデジタル画像データの最小単位はCC
D106の画素により定まる。このため、対応点決定処
理により得られる視差量は、一般に1画素を単位とした
整数値(1画素、2画素等)となる。この視差量は、離
散的なサンプリングによって発生する丸め誤差を含んで
いるので、本来の視差量を正確に表していない。このた
め、当該視差量に基づいて算出される被写体までの距離
の値に対して、当該丸め誤差の影響が生じてしまうとい
う問題が生じる。
【0009】図2は、視差画像により検出される視差量
及び奥行き位置を説明する図である。図2(A)は、2
つの視点及び各被写体A〜Fの奥行き位置を示し、図2
(B)は、視差量と奥行き位置とを説明する図である。
図2(A)に示すように、視点から遠い順に、被写体
A、B、C、D、E、Fが存在し、これらの中の被写体
Bが視点の焦点位置(focus)に存在している。
【0010】これら被写体A、B、C、D、E、Fに対
する2つの視点から見た画像に発生する視差量は、実際
には、それぞれ、−0.3PIXEL、0.0PIXEL、0.3
PIXEL、0.7PIXEL、1.3PIXEL、1.6PIXELであ
る。しかしながら、図2(B)に示すように、デジタル
画像データを使用した対応点決定処理によると、被写体
A、B、Cについては、視差量0PIXELと検出され、被
写体D、Eについては、視差量1PIXELと検出され、被
写体Fについては、視差量2PIXELと検出される。この
ため、被写体A、B、Cまでの距離は、当該視差量0PI
XELに基づいて算出され、実際には異なる位置にある被
写体が、同じ奥行き位置にあると扱われてしまう問題が
生じる。
【0011】このような問題を解決するためには、丸め
誤差を無視できる程度にサンプリングを高密度にする必
要があった。しかしながら、高密度なサンプリングを行
うためには、画素が細かい高価な撮像素子や、画像スキ
ャナー等が必要となり、コストが大きくなるという問題
が生じる。また、高密度なサンプリングによって得られ
る画像データの量は膨大になるために、対応点決定処理
等の処理時間の増大し、画像データを記憶するために必
要な記憶容量が増大するという問題がある。そこで本発
明は、上記の課題を解決しつつ、外界の被写体の奥行き
位置の分解能を効果的に向上することのできる視差画像
入力装置及び撮像装置を提供することを目的とする。こ
の目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の
組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更
なる有利な具体例を規定する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の形態に係る視差画像入力装置は、第
1視点及び第2視点から観察される外界の画像を取得す
る視差画像入力装置であって、第1及び第2視点から観
察される外界の画像を結ぶ視差用結像部と、視差用結像
部により結ばれた画像を取り込む視差用撮像部と、第1
視点又は第2視点の少なくとも一方の視点において、視
差用結像部又は視差用撮像部を移動させて視差用撮像部
に外界の画像を取り込ませる撮像制御部とを有すること
を特徴とする。
【0013】撮像制御部は、視差用撮像部を第1視点及
び第2視点を結ぶ視差方向に移動させるようにしてもよ
い。視差用撮像部は、画像の一構成単位である画素のデ
ータを検出するセルを複数有し、撮像制御部は、セルの
視差方向の幅の整数倍の距離に、セルの視差方向の幅未
満の距離を加算した距離だけ視差用撮像部を移動させる
ようにしてもよい。撮像制御部は、視差用結像部を第1
視点及び第2視点を結ぶ視差方向に移動させるようにし
てもよい。
【0014】視差用撮像部により取り込まれた一方の視
点における複数の画像と、他方の視点における画像とに
基づいて、外界の所定の被写体についての奥行きを表す
奥行情報を検出する奥行検出部を更に有するようにして
もよい。奥行検出部は、視差用撮像部により取り込まれ
た複数の視点の画像に基づいて、外界の所定の被写体の
視差量を検出し、一方の視点における複数の画像に基づ
いて視差量を補正し、当該補正した視差量に基づいて奥
行情報を検出するようにしてもよい。
【0015】奥行検出部は、視差用撮像部により取り込
まれた一方の視点の複数の画像に基づいて、外界の所定
の被写体の画像中の詳細な位置を検出し、当該画像中の
詳細な位置に基づいて視差量を検出し、当該視差量に基
づいて奥行情報を検出するようにしてもよい。
【0016】上記目的を達成するために、本発明の第1
の形態に係る撮像装置は、所望の外界を撮像する撮像装
置であって、外界の画像を結ぶ結像系と、結像系により
結ばれた画像を撮像する撮像系と、複数の視点の少なく
とも一つの視点において、結像系又は撮像系を移動させ
て撮像系に外界の画像を取り込ませる撮像制御部と、撮
像系により取り込まれた一の視点における複数の画像
と、他の視点における画像とに基づいて、外界の所定の
被写体についての奥行きを表す奥行情報を検出する奥行
検出部とを有することを特徴とする。
【0017】結像系は、外界の画像を結ぶ結像部と、第
1及び第2視点から観察される外界の画像を結ぶ視差用
結像部とを有し、撮像系は、結像部により結ばれた画像
を撮像する撮像部と、視差用結像部により結ばれた画像
を取り込む視差用撮像部とを有し、撮像制御部は、第1
視点又は第2視点の少なくとも一方の視点において、視
差用結像部又は視差用撮像部を移動させて視差用撮像部
に外界の画像を取り込ませ、奥行検出部は、視差用撮像
部により取り込まれた一方の視点における複数の画像
と、他方の視点における画像とに基づいて、外界の所定
の被写体についての奥行きを表す奥行情報を検出するよ
うにしてもよい。なお、上記の発明の概要は、本発明の
必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特
徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲
に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中
で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決
手段に必須であるとは限らない。図3は、本発明の第1
の実施形態に係る視差画像入力装置を有する撮像装置1
0の一例としてのデジタルカメラの構成を示す。ここ
で、デジタルカメラには、画像を一枚毎に取り込むカメ
ラだけでなく、画像を連続して取り込むビデオカメラ等
が含まれる。撮像装置10は、視差画像入力装置12
と、結像部24と、撮像部26と、記憶部28と、制御
部30とを有する。視差画像入力装置12は、視差用結
像部14と、シャッター部34と、撮像制御部の一例と
しての視差用制御部32と、視差用撮像部16と、視差
画像記憶部18と、奥行検出部20と、奥行記憶部22
とを有する。ここで、本実施形態では、特許請求の範囲
にいう結像系は、結像部24及び視差用結像部14によ
って構成され、撮像系は、撮像部26及び視差用撮像部
16によって構成される。
【0019】結像部24は、例えば、単数或いは複数の
レンズを有しており、外界からの光を集めることによ
り、撮像部26の受光面上に外界の被写体の画像を結
ぶ。本実施形態では、撮像部26は、光電変換素子の一
例としてのCCD(Charge Coupled Device)であり、
受光面上に結ばれた画像を画像データに変換して取り込
む。記憶部28は、撮像部26によって変換された画像
データを記憶する。
【0020】視差用結像部14は、外界の画像を視差用
撮像部16の受光面上に結ぶ。シャッター部34は、視
点となる複数の開閉自在な開閉部34A、34Bを有す
る。シャッター部34は視差用結像部14の瞳面、或い
はその近傍に配置されることが好ましい。視差用撮像部
16は、視差用結像部14により結ばれた画像を画像デ
ータに変換する。本実施形態では、視差用撮像部16
は、画像データの1画素のデータを生成する構成単位で
あるセルを複数有するCCD(Charge Coupled Devic
e)である。視差画像記憶部18は、視差用撮像部16
により変換された画像データを記憶する。
【0021】視差用制御部32は、シャッター部34の
開閉部34A、34Bの一方を開けた状態にして、視差
用撮像部16に外界の画像を画像データに変換させる。
また、視差用制御部32は、少なくとも一つの視点にお
いて、視差用撮像部16を複数の視点を結ぶ方向(視差
方向)に微少移動させて、当該位置において外界の画像
を画像データに変換させる。本実施形態では、視差用制
御部32は、2つの視点のそれぞれにおいて、視差用撮
像部16を1つのセルの視差方向の幅(単位をPIXELと
いう)未満(例えば、0.5PIXEL)の距離移動させ
る。
【0022】奥行検出部20は、視差画像記憶部18に
記憶された複数の視点における画像に基づいて、外界の
所定の被写体について対応点決定処理を行うことにより
視差量を求める。対応点決定処理は、従来より知られて
いる技術であるので説明を省略する。次いで、奥行検出
部20は、各視点において視差用撮像部16を移動させ
る前に取り込まれた画像と、移動後に取り込まれた画像
とに基づいて、当該視点における所定の被写体の位置を
詳細に検出する。
【0023】図4は、本発明の第1の実施形態に係る奥
行検出部における所定の被写体の位置を詳細に検出する
処理を説明する図である。図4(A)は、視差用撮像部
16を移動前における視差用撮像部16の受光面上の様
子を示し、図4(B)は、視差用撮像部16を視差方向
に、0.5PIXEL移動させた後における視差用撮像部1
6の受光面上の様子を示す。なお、同図においては、視
差用撮像部16の図中最上部を基準としてPIXELを単位
として距離を示し、被写体の存在する距離範囲の平均値
を当該被写体の位置とする。
【0024】図4(A)に示すように、視差用撮像部1
6の図中上から3番目のセル上に被写体α及び被写体β
の像が結ばれている場合には、奥行検出部20は視差用
撮像部16により変換される画像データに基づいて、被
写体α及び被写体βは上から3番目の画素、すなわち、
2.5(2.0〜3.0)PIXELにあると把握する。
【0025】この時に、視差用撮像部16を視差方向
に、0.5PIXEL移動させると、図4(B)に示すよう
に被写体αは上から2番目のセル上に結ばれ、被写体β
は上から3番目のセル上に結ばれる。この場合には、奥
行検出部20は視差用撮像部16により変換される画像
データに基づいて、被写体αは当該上から2番目の画
素、すなわち、1.5(1.0〜2.0)PIXELにある
として把握し、被写体βは上から3番目の画素、すなわ
ち、2.5(2.0〜3.0)PIXELにあると把握す
る。
【0026】ここで、奥行検出部20は、移動後におけ
る各被写体の位置について、移動する前の視差用撮像部
16の最上部の位置を基準として修正する、すなわち、
各位置に視差用撮像部16の移動量を反映させる。この
結果、被写体αは、2.0(1.5〜2.5)PIXELに
あると把握され、被写体βは3.0(2.5〜3.5)
PIXELにあると把握される。次いで、奥行検出部20
は、移動前後における各画像データから把握された各被
写体の位置について統合する。この結果、被写体αは、
2.25(2.0〜2.5)PIXELにあると把握され、
被写体βは、2.75(2.5〜3.0)PIXELにある
と把握される。このように、各被写体の位置をより詳細
に把握することができる。
【0027】また、奥行検出部20は、詳細に検出した
位置に基づいて、前記視差量を補正し、補正後の視差量
に基づいて奥行き位置(奥行き情報)を検出する。視差
量に基づいて奥行き位置を検出する処理は、従来より知
られている三角測量の原理に基づいて行うことができる
のでここでは説明を省略する。
【0028】奥行記憶部22は、奥行検出部20により
検出された被写体の奥行き位置を記憶する。制御部30
は、奥行記憶部22に記憶されている被写体の奥行き位
置に基づいて、光学系24のフォーカスや、CCD26
による撮像動作等を制御する。ここで、記憶部28、視
差画像記憶部18、及び奥行記憶部22は、それぞれ、
撮像装置10内に常設されているRAM(Random Acces
s Memory)、フラッシュメモリであってもよく、また、
撮像装置10に対して着脱可能な、例えば、フロッピー
ディスク、MD(Mini Disk)、スマートメディア(商
標)等の記録媒体であってもよい。
【0029】次に、撮像装置10の動作を説明する。撮
像装置10において、視差用制御部32がシャッター部
34の開閉部34Aのみを開放して、視差用撮像部16
に開閉部34Aを介して結ばれた外界の画像を画像デー
タに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納
させる。また、視差用制御部32がシャッター部34の
開閉部34Bのみを開放して、視差用撮像部16に開閉
部34Bを介して結ばれた外界の画像を画像データに変
換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させ
る。
【0030】次いで、視差用制御部32が視差用撮像部
16を視差方向に微少移動させる。その後、視差用制御
部32がシャッター部34の開閉部34Aのみを開放し
て、視差用撮像部16に開閉部34Aを介して結ばれた
外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部1
8に画像データを格納させる。また、視差用制御部32
がシャッター部34の開閉部34Bのみを開放して、視
差用撮像部16に開閉部34Bを介して結ばれた外界の
画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画
像データを格納させる。
【0031】次いで、奥行検出部20が、視差画像記憶
部18に記憶された複数の視点における画像に基づい
て、外界の所定の被写体について対応点決定処理を行う
ことにより視差量を求める。次いで、奥行検出部20
は、各視点において視差用撮像部16を移動させる前に
取り込まれた画像と、移動後に取り込まれた画像とに基
づいて、当該視点における所定の被写体の位置を詳細に
検出する。次いで、奥行検出部20は、詳細に検出した
位置に基づいて、視差量を補正し、補正後の視差量に基
づいて奥行情報を検出する。そして、奥行記憶部22が
検出された被写体についての奥行情報を記憶する。
【0032】次いで、制御部30が奥行記憶部22に記
憶されている被写体の奥行き位置に基づいて、結像部2
4及び撮像部26を制御する。これにより、結像部24
が外界からの光を集め、撮像部6の受光面上に外界の被
写体の画像を結ぶ。そして、撮像部26が自己の受光面
上に結ばれた画像を画像データに変換し、記憶部28が
撮像部26によって変換された画像データを記憶する。
【0033】このとき、記憶部28は、自己が記憶する
画像データと、当該画像データを取り込むに際して、視
差用撮像部16により取り込まれて視差画像記憶部18
に記憶された複数の視点からの画像と、当該複数の視点
からの画像により算出されて奥行記憶部22に記憶され
ている被写体の奥行情報とを対応付ける対応付け情報も
記憶する。これにより、後に、画像データと、当該画像
データに関する複数の視点からの画像と、当該画像デー
タに含まれている被写体の奥行情報とを対応付けて利用
することができる。上記したように、外界の所定の被写
体の位置を詳細に検出することができ、奥行情報の分解
能を向上することができる。更に、奥行情報の分解能が
向上したために、結像部24及び撮像部26を高精度に
制御することができ、高品位な画像を取り込むことがで
きる。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態に係る視差
画像入力装置を有する撮像装置について説明する。本実
施形態に係る撮像装置は、図3に示す第1の実施形態に
係る撮像装置と視差画像入力装置12の構成のみ異なる
ので、ここでは、視差画像入力装置12について説明す
ることとし、他の構成については説明を省略する。
【0035】図5は、本発明の第2の実施形態に係る視
差画像入力装置の構成を示す図である。ここで、図3に
示す第1の実施形態に係る視差画像入力装置と同一機能
を有する構成については同一符号を付すこととする。本
視差画像入力装置12は、第1の実施形態に係る視差画
像入力装置において、視差用制御部32に換えて視差用
制御部36を備え、奥行検出部20に換えて奥行検出部
38を備える。
【0036】視差用制御部36は、シャッター部34の
開閉部34A、34Bの一方を開けた状態にして、視差
用撮像部16に外界の画像を画像データに変換させる。
また、視差用制御部36は、少なくとも一つの視点にお
いて、視差用結像部14を複数の視点を結ぶ方向(視差
方向)に微少移動させて、外界の画像を画像データに変
換させる。本実施形態では、視差用制御部36は、2つ
の視点のそれぞれにおいて、視差用撮像部14を移動さ
せる。
【0037】奥行検出部38は、視差画像記憶部18に
記憶された複数の視点における画像に基づいて、外界の
所定の被写体について対応点決定処理を行うことにより
視差量を求める。対応点決定処理は、従来より知られて
いる技術であるので説明を省略する。次いで、奥行検出
部38は、各視点において視差用結像部14を移動させ
る前に取り込まれた画像と、移動後に取り込まれた画像
とに基づいて、当該視点における所定の被写体の位置を
詳細に検出する。図6は、本発明の第2の実施形態に係
る奥行検出部における所定の被写体の位置を詳細に検出
する処理を説明する図である。図6(A)は、視差用結
像部14を移動前における視差用撮像部16の受光面上
の様子を示し、図6(B)は、視差用結像部14を視差
方向に移動させた後における視差用撮像部16の受光面
上の様子を示す。
【0038】図6(A)に示すように、視差用撮像部1
6の図中上から3番目のセル上に被写体γ及び被写体δ
の像が結ばれている場合において、視差用結像部14を
視差方向に微少移動させると、例えば、図6(B)に示
すように被写体γは上から3番目のセル上に結ばれ、被
写体δは上から4番目のセル上に結ばれる。図示するよ
うに、視差用結像部14の移動後における被写体γ及び
被写体δの位置は、主に視差用結像部14の移動距離及
びセル内における被写体の位置により決まる。そこで、
奥行検出部38は、視差用結像部14の移動後における
被写体の位置を検出することにより、移動前における被
写体のセル内の位置を詳細に検出する。また、奥行検出
部38は、詳細に検出した位置に基づいて、前記視差量
を補正し、補正後の視差量に基づいて奥行情報を検出す
る。視差量に基づいて奥行情報を検出する処理は、従来
より知られている三角測量の原理に基づいて行うことが
できるのでここでは説明を省略する。
【0039】次に、撮像装置10の動作を説明する。撮
像装置10において、視差用制御部36がシャッター部
34の開閉部34Aのみを開放して、視差用撮像部16
に開閉部34Aを介して結ばれた外界の画像を画像デー
タに変換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納
させる。また、視差用制御部36がシャッター部34の
開閉部34Bのみを開放して、視差用撮像部16に開閉
部34Bを介して結ばれた外界の画像を画像データに変
換させ、視差画像記憶部18に画像データを格納させ
る。
【0040】次いで、視差用制御部36が視差用結像部
14を視差方向に微少移動させる。その後、視差用制御
部36がシャッター部34の開閉部34Aのみを開放し
て、視差用撮像部16に開閉部34Aを介して結ばれた
外界の画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部1
8に画像データを格納させる。また、視差用制御部36
がシャッター部34の開閉部34Bのみを開放して、視
差用撮像部16に開閉部34Bを介して結ばれた外界の
画像を画像データに変換させ、視差画像記憶部18に画
像データを格納させる。
【0041】次いで、奥行検出部38が、視差画像記憶
部18に記憶された複数の視点における画像に基づい
て、外界の所定の被写体について対応点決定処理を行う
ことにより視差量を求める。次いで、奥行検出部38
が、各視点において視差用結像部14を移動させる前に
取り込まれた画像と、移動後に取り込まれた画像とに基
づいて、当該視点における所定の被写体の位置を詳細に
検出する。次いで、奥行検出部38が、詳細に検出した
位置に基づいて、視差量を補正し、補正後の視差量に基
づいて奥行情報を検出する。そして、奥行記憶部22が
検出された被写体についての奥行情報を記憶する。
【0042】次いで、制御部30が奥行記憶部22に記
憶されている被写体の奥行き位置に基づいて、結像部2
4及び撮像部26を制御する。これにより、結像部24
が外界からの光を集め、撮像部6の受光面上に外界の被
写体の画像を結ぶ。そして、撮像部26が自己の受光面
上に結ばれた画像を画像データに変換し、記憶部28が
撮像部26によって変換された画像データを記憶する。
【0043】上記したように、外界の所定の被写体の位
置を詳細に検出することができ、奥行情報の分解能を向
上することができる。更に、奥行情報の分解能が向上し
たために、結像部24及び撮像部26を高精度に制御す
ることができ、高品位な画像を取り込むことができる。
【0044】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施
形態では、視差用制御部32は、視点において、視差用
撮像部16を視差方向に1つのセルの視差方向の幅未満
の距離ずらすようにしていたが、本発明はこれに限られ
ず、視差方向に1つのセルの視差方向の幅の整数倍の距
離にセルの視差方向の幅未満の距離を加算した距離だけ
視差用撮像部16を動かすようにしてもよい。
【0045】また、上記の実施形態では、奥行検出部2
0、38は、複数の視点における画像に基づいて視差量
を求め、その後、各視点において視差用結像部14又は
視差用撮像部16を移動させることにより得られた複数
の画像に基づいて視差量を補正するようにしていたが、
本発明はこれに限られず、少なくとも一つの視点におい
て視差用結像部14又は視差用撮像部16を移動させる
ことにより得られた複数の画像に基づいて当該画像中の
所定の被写体の詳細な位置を求め、その後、当該詳細な
位置に基づいて視差量を検出するようにしてもよい。こ
の場合、各視点において視差用結像部14又は視差用撮
像部16を移動させることにより得られた複数の画像に
基づいて当該画像中の所定の被写体の詳細な位置を求
め、その後、各視点における当該詳細な位置に基づい
て、視差量を検出することが好ましい。
【0046】また、上記実施形態では、別構成の視差用
結像部14及び結像部24を備えていたが、本発明はこ
れに限られず、結像系が単一のレンズ系のみを有してい
てもよい。この場合、単一のレンズ系によって視差用結
像部14及び結像部24を構成してもよく、プリズム等
の光分岐手段によって外界の画像を視差用撮像部16及
び撮像部26に結ばせるようにしてもよい。また、視差
用結像部14及び結像部24の一部を共通の構成にして
もよい。また、撮像系は、複数の撮像部、すなわち、視
差用撮像部16及び撮像部26を有していたが、本発明
はこれに限られず、撮像系が単一の撮像部のみを有して
いてもよい。この場合、単一の撮像部が視差用撮像部1
6及び撮像部26として機能してもよい。
【0047】上記の実施形態では、撮像部26としてC
CDを用いて例を示したが、本発明はこれに限られず、
撮像部26に、例えば、光化学反応部材の一例としての
フィルムを設置する設置部を備え、設置部に設置された
フィルムにより画像を撮像するようにしてもよい。ま
た、上記実施形態では、デジタルカメラを例に取って説
明したが、本発明はこれに限られず、人間の体腔内を観
察する内視鏡等の他の撮像装置に適用することもでき
る。
【0048】また、上記実施形態では、視差用撮像部1
6として、CCDを用いていたが、本発明はこれに限ら
れず、視差用撮像部16に、例えば、光化学反応部材の
一例としてもフィルムを設置する設置部を備え、設置部
に設置されたフィルムにより画像を撮像するようにして
もよい。このようにした場合には、当該フィルムに取り
込まれた複数の視点からの画像を、例えばフィルムスキ
ャナ等でデジタル画像データとして視差用画像記憶部1
7に記憶させることにより、上記同様に、奥行情報の分
解能を向上することができる。
【0049】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができることが当業者に明らかであ
る。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術
的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から
明らかである。
【0050】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、外界における奥行き位置の分解能を容易且つ効
果的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例に係る視差画像入力装置の構成を示す
図である。
【図2】 視差画像により検出される視差量を説明する
図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係る視差画像入力
装置を有する撮像装置の構成を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態に係る奥行検出部に
おける所定の被写体の位置を詳細に検出する処理を説明
する図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る視差画像入力
装置の構成を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る奥行検出部に
おける所定の被写体の位置を詳細に検出する処理を説明
する図である。
【符号の説明】
10 撮像装置 12 視差画像入力
装置 14 視差用結像部 16 視差用撮像部 18 視差画像記憶部 20 38 奥行検
出部 22 奥行記憶部 24 結像部 26 撮像部 28 記憶部 30 制御部 32 36 視差用制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 13/02 G06F 15/62 415 Fターム(参考) 2F065 AA06 DD03 FF05 FF09 JJ03 JJ26 KK02 LL30 MM23 PP02 QQ23 QQ28 UU05 UU07 2F112 AC06 BA06 BA09 CA12 DA13 DA32 FA03 GA10 2H059 AA08 AA18 5B057 BA15 DA07 DB03 DC02 5C061 AB03 AB08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1視点及び第2視点から観察される外
    界の画像を取得する視差画像入力装置であって、 前記第1及び第2視点から観察される前記外界の画像を
    結ぶ視差用結像部と、 前記視差用結像部により結ばれた前記画像を取り込む視
    差用撮像部と、 前記第1視点又は前記第2視点の少なくとも一方の視点
    において、前記視差用結像部又は前記視差用撮像部を移
    動させて前記視差用撮像部に前記外界の画像を取り込ま
    せる撮像制御部とを有することを特徴とする視差画像入
    力装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像制御部は、前記視差用撮像部を
    前記第1視点及び第2視点を結ぶ視差方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の視差画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記視差用撮像部は、前記画像の一構成
    単位である画素のデータを検出するセルを複数有し、 前記撮像制御部は、前記セルの視差方向の幅の整数倍の
    距離に、前記セルの視差方向の幅未満の距離を加算した
    距離だけ前記視差用撮像部を移動させることを特徴とす
    る請求項2に記載の視差画像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像制御部は、前記視差用結像部を
    前記第1視点及び第2視点を結ぶ視差方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の視差画像入力装置。
  5. 【請求項5】 前記視差用撮像部により取り込まれた一
    方の視点における複数の画像と、他方の視点における前
    記画像とに基づいて、前記外界の所定の被写体について
    の奥行きを表す奥行情報を検出する奥行検出部を更に有
    することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の視差画像入力装置。
  6. 【請求項6】 前記奥行検出部は、前記視差用撮像部に
    より取り込まれた複数の視点の画像に基づいて、前記外
    界の所定の被写体の視差量を検出し、一方の視点におけ
    る複数の画像に基づいて視差量を補正し、当該補正した
    視差量に基づいて奥行情報を検出することを特徴とする
    請求項5に記載の視差画像入力装置。
  7. 【請求項7】 前記奥行検出部は、前記視差用撮像部に
    より取り込まれた一方の視点の複数の画像に基づいて、
    前記外界の所定の被写体の画像中の詳細な位置を検出
    し、当該画像中の詳細な位置に基づいて視差量を検出
    し、当該視差量に基づいて奥行情報を検出することを特
    徴とする請求項5に記載の視差画像入力装置。
  8. 【請求項8】 所望の外界を撮像する撮像装置であっ
    て、 前記外界の画像を結ぶ結像系と、 前記結像系により結ばれた前記画像を撮像する撮像系
    と、 複数の視点の少なくとも一つの視点において、前記結像
    系又は前記撮像系を移動させて前記撮像系に前記外界の
    画像を取り込ませる撮像制御部と、 前記撮像系により取り込まれた一の視点における複数の
    画像と、他の視点における前記画像とに基づいて、前記
    外界の所定の被写体についての奥行きを表す奥行情報を
    検出する奥行検出部とを有することを特徴とする撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 前記結像系は、 前記外界の画像を結ぶ結像部と、 第1及び第2視点から観察される前記外界の画像を結ぶ
    視差用結像部とを有し、 前記撮像系は、 前記結像部により結ばれた前記画像を撮像する撮像部
    と、 前記視差用結像部により結ばれた前記画像を取り込む視
    差用撮像部とを有し、 前記撮像制御部は、前記第1視点又は前記第2視点の少
    なくとも一方の視点において、前記視差用結像部又は前
    記視差用撮像部を移動させて前記視差用撮像部に前記外
    界の画像を取り込ませ、 前記奥行検出部は、前記視差用撮像部により取り込まれ
    た一方の視点における複数の画像と、他方の視点におけ
    る前記画像とに基づいて、前記外界の所定の被写体につ
    いての奥行きを表す奥行情報を検出することを特徴とす
    る請求項8に記載の撮像装置。
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