JP2001012834A - 人工降雪装置および方法 - Google Patents

人工降雪装置および方法

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JP2001012834A
JP2001012834A JP11184887A JP18488799A JP2001012834A JP 2001012834 A JP2001012834 A JP 2001012834A JP 11184887 A JP11184887 A JP 11184887A JP 18488799 A JP18488799 A JP 18488799A JP 2001012834 A JP2001012834 A JP 2001012834A
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ice
snow
conveyor
switching
feeder
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JP11184887A
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English (en)
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Seiichiro Akiyoshi
清一郎 秋吉
Yoshikazu Ishikawa
嘉一 石川
Yoshishige Nitta
寿重 新田
Toshiaki Hamada
俊昭 濱田
Masaharu Shigamatsu
雅春 志賀松
Takahiro Koyakata
貴弘 古舘
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Mayekawa Manufacturing Co
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯氷庫を設けず、製氷装置の運転を停止せず
に、散布装置の切り換え作業を行う。 【解決手段】 製氷装置2で製氷した氷雪60をコンベ
ア6、7に供給する。コンベア6、7によって氷雪60
をフィーダ8に供給する。フィーダ8から雪遊び施設に
敷設された氷雪輸送管3に氷雪60を定量供給する。氷
雪輸送管3の途中には、氷雪散布区域を切り換えるため
の散布装置4が配設されている。散布装置4の切り換え
を行うときに搬送量制御手段によってコンベア6、7の
搬送量を制御してコンベア6、7に氷雪60を貯留させ
る。 【効果】 貯氷庫を設ける必要がない。製氷装置の運転
を停止せずに、散布装置の切り換え作業が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工スキー場等
の雪遊び施設において人工造雪された氷雪をゲレンデの
各散布区域に搬送し散布する際に用いるのに好適な人工
降雪装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の人工スキー場で用いられて
いる人工降雪システムの一例(以下、「先行技術1」と
いう)を示す模式図である。図8に示すように、人工降
雪装置21は、製氷装置22、貯氷庫29、氷雪圧送装
置23を備える。ポンプ等により水を製氷装置22に供
給して、製氷装置22に、これに供給された水64から
氷雪60を製造させ、貯氷庫29に貯氷しておく。散布
時は貯氷庫29から氷雪60を取り出し氷雪圧送装置2
3の氷雪フィーダ25へ供給する。また、氷雪圧送装置
23では、ブロア26を駆動して外部の空気をエアフィ
ルタを介して吸入して圧縮した後、ブロア26の断熱圧
縮によって昇温した圧縮空気50'を熱交換器27によ
り吸入以前の温度に戻してエア50を生成し、氷雪フィ
ーダ25へ供給する。そして、貯氷庫29から供給され
た氷雪60と、熱交換器27で冷却したエア50とを氷
雪フィーダ25において混合する。フィーダ25から供
給された氷雪60は、エア50により、氷雪圧送管30
を通って圧送され、取り出し口31〜3nから散布ホー
ス35を介してゲレンデ40に供給される。氷雪60
を、ゲレンデ40を構成する第1、第2〜第n散布区域
41、42〜4nに対応して設けられた開閉自在な第
1、第2〜第n取出し口31、32〜3nから散布ホー
ス35を介して取出し、氷雪60を各散布区域4n毎に
散布する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先行技術1は、散布区
域を変更する際において、取出し口31〜3nのいずれ
かを閉じ、他の取出し口のいずれかを開く散布区域の切
り換え作業をする時間中は、氷雪圧送管30に氷雪60
が滞留すると閉塞するため、氷雪圧送管30に氷雪60
を供給しないように氷雪フィーダ25を停止させること
が必要である。従って、その間製氷装置22によって製
造された氷雪を貯蔵しておく貯氷庫29が必要となる。
【0004】また、貯氷庫を設けない場合は製氷装置2
2を停止する必要がある。しかしながら、散布区域の切
り換え作業を行うたびに製氷装置22を停止すると製氷
装置の稼動率が低下し、ゲレンデの作成に要する時間が
長くなる。
【0005】以上、先行技術1には、下記の問題点があ
る。
【0006】 貯氷庫が必要であるため装置が大きく
なり、保冷装置なども必要である。
【0007】 貯氷庫を設けないときは、製氷装置の
稼働率が低下し、氷雪の散布、ゲレンデ作成の効率が悪
い。
【0008】従って、この発明の目的は、貯氷庫を設け
ず、製氷装置の運転を停止せずに、散布区域の切り換え
作業を行うことができる人工降雪装置および方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のこの発明
の人工降雪装置は、雪遊び施設に氷雪を供給する人工降
雪装置において、前記雪遊び施設に敷設された氷雪輸送
管と、前記氷雪輸送管の途中に配設された、氷雪の散布
および氷雪散布区域の切り換えを行う散布装置と、前記
氷雪輸送管に氷雪を定量供給するフィーダと、前記フィ
ーダに氷雪を供給するコンベアと、前記コンベアに氷雪
を供給する製氷装置と、前記散布装置の切り換えを行う
ときに前記コンベアに氷雪を貯留するように前記コンベ
アの搬送量を制御可能な搬送量制御手段とを備えること
に特徴を有するものである。
【0010】請求項2記載のこの発明の人工降雪方法
は、雪遊び施設に敷設された氷雪輸送管と、前記氷雪輸
送管の途中に配設された、氷雪の散布および氷雪散布区
域の切り換えを行う散布装置と、前記氷雪輸送管に氷雪
を定量供給するフィーダと、前記フィーダに氷雪を供給
するコンベアと、前記コンベアに氷雪を供給する製氷装
置とを備える人工降雪装置に、前記コンベアの搬送量を
制御可能な搬送量制御手段を設け、前記散布装置の切り
換えを行うときに前記搬送量制御手段によって前記コン
ベアの搬送量を制御して前記コンベアに氷雪を貯留させ
ることに特徴を有するものである。
【0011】請求項3記載のこの発明の人工降雪方法
は、雪遊び施設に敷設された氷雪輸送管と、前記氷雪輸
送管の途中に配設された、氷雪の散布および氷雪散布区
域の切り換えを行う散布装置と、前記氷雪輸送管に氷雪
を定量供給するフィーダと、前記フィーダに氷雪を供給
するコンベアと、前記コンベアに氷雪を供給する製氷装
置とを備える人工降雪装置に、前記コンベアの搬送量を
制御可能な搬送量制御手段を設け、前記散布装置の切り
換えを行うときに前記搬送量制御手段より出氷停止指令
を出令し、前記出氷停止指令の受令により前記コンベア
を停止して前記コンベア上への貯氷を開始すると同時
に、前記コンベアからの氷雪の供給を停止し、前記輸送
管内部にある氷雪の散布を終了したら、前記散布装置に
対し切り換え指令を出令して前記散布装置の切り換えを
開始し、前記散布装置の切り換えが完了するまで前記製
氷装置により製造された氷雪を前記コンベア上に貯留せ
しめ、前記散布装置の切り換えが完了したら、前記搬送
量制御手段より出氷開始指令を出令して前記コンベアの
運転を通常運転時の定格速度よりも高速で再開し、前記
コンベア上の氷雪の量が前記散布装置の切り換え前と同
量まで減少したら前記コンベアの速度を下げて定格速度
での運転を行い、前記散布装置の次の切り換えを行うま
で定格速度で運転を継続することに特徴を有するもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0013】図1は、この発明の実施の形態に係る人工
降雪装置を示す模式図である。
【0014】図1に示すように、ゲレンデ40に氷雪6
0を供給散布するための人工降雪装置1は人工スキー場
70に設けられている。人工降雪装置1は、人工雪とし
てゲレンデ40に散布する氷雪60を製造し得る製氷装
置2を有している。製氷装置2には、該製氷装置2によ
って製造される氷雪60をゲレンデ40に搬送するため
の氷雪搬送装置5が接続されている。氷雪搬送装置5
は、図1に示すように、1次コンベアとしてベルトコン
ベア6および2次コンベアとしてスクリューコンベヤ7
を備える。ベルトコンベア6は、その搬送始端側におい
て氷取出口を介して製氷装置2と連通した形で設けられ
ており、氷雪60を供給され、ベルト6aの回転動作に
より氷雪60を搬送する。スクリューコンベヤ7は、そ
の搬送始端側において、ベルトコンベア6の搬送終端か
ら搬送される氷雪60を供給され、スクリュー状の羽根
7aが装着された駆動軸7bが、該駆動軸7bの軸心を
中心として回転する動作によって、氷雪60を矢印A方
向に向けて搬送し得るようになっている。ベルトコンベ
ア6およびスクリューコンベヤ7にはインバータによっ
て可変速式のモータ(図示せず)が、ベルト6aおよび
駆動軸7bを任意の速度で回転駆動し得る形で設けられ
ている。
【0015】更に、ベルトコンベア6には、ベルト6a
の回転を停止するか回転速度を制御して、また、スクリ
ューコンベヤ7には駆動軸7bの回転を停止するか、回
転速度を制御して氷雪搬送速度を制御し、ベルトコンベ
ア6およびスクリューコンベア7に氷雪を貯留し得る搬
送量制御装置が設けられている。また、スクリューコン
ベヤ7の搬送終端側にはフィーダー8が、落下管7c、
ホッパ8a等を介して該スクリューコンベヤ7に接続し
た形で設けられている。前記製氷装置2とベルトコンベ
ヤ6、スクリューコンベア7は、氷雪搬送装置5のフィ
ーダー8に氷雪60を供給するための氷雪供給手段を構
成する形になっている。
【0016】人工降雪装置1においては、連続的に氷雪
60を搬送し散布する場合には、ベルトコンベア6、ス
クリューコンベア7を好適な搬送速度で運転することが
できる。一方、氷雪60を散布する区域を切り換える場
合には、ベルトコンベア6およびスクリューコンベヤ7
(以下、「コンベア6、7」という)内に氷雪を貯留
し、フィーダー8に氷雪を供給しないようにコンベア
6、7を極めて低速度の搬送速度で運転するかあるいは
運転を停止するように制御可能となっている。フィーダ
ー8は、スクリューコンベヤ7から落下管7c、ホッパ
8a等によって該フィーダー8内に供給された氷雪60
を氷雪輸送管3に供給自在な形で、該フィーダー8の吐
出端側が該氷雪輸送管3に接続された形になっている。
【0017】また、フィーダー8の氷雪輸送管の上流側
にはブロア9が、該フィーダー8に供給された氷雪60
を氷雪輸送方向である矢印A方向に向けて輸送し得る形
で接続されており、ブロア9には、エアフィルタ91
が、外気を吸込みこれをブロア9に供給自在な形で接続
されている。またブロア9とフィーダー8との間には、
熱交換器92が、エアフィルタ91によって供給される
外気からブロア9が生成吐出した圧縮空気50’を熱交
換してその温度を降下させ得る形で設けられており、ブ
ロア9は、熱交換器92によって所定の温度に調整した
氷雪輸送用のエア50を該フィーダー8中に、該ブロア
9に設けられた操作盤93によって設定した任意の圧力
で供給自在な形で、氷雪搬送装置5におけるエア供給手
段を構成している。一方、フィーダー8には前記氷雪輸
送管3が、該フィーダー8に供給される氷雪60を、ブ
ロア9によるエア圧を介してゲレンデ40に搬送し得る
形で、接続装着されており、氷雪輸送管3はゲレンデ4
0に延長敷設されている。ゲレンデ40に敷設された部
分の氷雪輸送管3には、複数の散布装置4が配設されて
いる。散布装置4は、分岐部4aを有し、分岐部4aの
それぞれから分岐されて該氷雪輸送管3によって搬送さ
れる氷雪60を吐出させるための取出口4bを有してい
る。各取出口4bには吐出口4cが、ここから氷雪60
をゲレンデ40に吐出自在な形でそれぞれ設けられてい
る。分岐部4aには氷雪輸送管3を輸送される氷雪60
の一部を取出口4bに分けて取り出したり、取り出しを
停止することを可能にする取り出し開閉機構が設けられ
ている。散布区域を切り換える際には、この機構を用い
て散布装置を切り換える。そして、氷雪輸送管3では、
前記ブロア9によってフィーダー8に供給されるエア5
0中に、前記スクリューコンベヤ7によってフィーダー
8に供給された氷雪60が混合された形で、該氷雪輸送
管3を通って氷雪60がエア輸送され得る形になってい
る。なお、氷雪輸送管3は、前記吐出口4cにおいて圧
力開放され得る形になっている。
【0018】吐出口4cには圧力センサ(図示せず)が
設けられ、それぞれの散布装置4の切り換えを行う際
に、輸送エア圧力の変化を検知し、制御装置に信号を送
信するようになっている。
【0019】本発明に係る人工降雪装置1は以上のよう
な構成を有しているので、人工降雪装置1を用いてゲレ
ンデ40に氷雪60を散布するときには、まず、製氷装
置2によって、氷雪60を製造し、氷雪60をコンベア
6、7によってフィーダー8に定格速度で所定の氷雪供
給量Wi(単位時間当り氷雪重量)づつ供給する。
【0020】こうしてフィーダー8に氷雪60を供給す
る一方で、ブロア9を運転駆動して、エアフィルタ91
から吸入した外気を圧縮することによって圧縮空気5
0’を生成し、該圧縮空気50’を熱交換器92を通し
て熱交換することによって温度降下させたエア50を該
フィーダー8に供給する。フィーダー8は所定量づつの
氷雪60をエア50と混合して、これを氷雪輸送管3に
供給する。こうして氷雪60は、エア50の圧力によっ
て氷雪輸送管3を輸送される形で、ゲレンデ40の各散
布区域まで搬送されていく。そこで、ゲレンデ40に敷
設された氷雪輸送管3の、任意の散布装置4の取出口4
bを開放すると、該開放された取出口4bの吐出口4c
からエア50の圧力をもって氷雪60が吐出する形で、
該ゲレンデ40の各散布区域に氷雪60が散布される。
【0021】一方、氷雪60を散布する散布区域を切り
換えるために散布装置4を切り換える場合には、コンベ
ア6、7を極めて低速度の搬送速度で運転するかあるい
は運転を停止して搬送量を制御し、コンベヤ6、7内に
氷雪を貯留し、フィーダー8へ氷雪を供給しないように
する。そして、散布装置4の切り換えが完了したら、コ
ンベア6、7を定格速度よりも高速で運転する。この高
速運転により、コンベア6、7上の氷雪の量が散布装置
の切り換え前と同量まで減少したらコンベア6、7の速
度を下げて定格速度とし、運転を継続する。
【0022】なお、先行技術1では、貯氷庫(図8、貯
氷庫29参照)を設け、取り出し口(図8、取り出し口
31〜3n参照)を切り換える場合には、製氷した氷雪
60を、一旦、貯氷庫29に貯蔵する構成であり、貯氷
庫が必須構成要件であった。本願発明では、上記のよう
に、貯氷庫を必要としない。
【0023】また、氷雪60をフィーダ8に供給する搬
送装置としてベルトコンベア、スクリューコンベアを単
独で用いてもよい。また、バケットコンベアなど他のコ
ンベア搬送機を用いてもよい。
【0024】また、氷雪輸送管3内を氷雪60を輸送す
る手段として、真空ポンプを用いて吸引して輸送しても
よい。
【0025】また、氷雪取出口に撤氷機(図示せず)を
設け、氷雪60が散布されるようにしてもよい。この撤
氷機は、空気と氷片を分離する分離機、分離された氷片
を分離機から排出する排出機、排出された氷片を雪状に
粉砕する粉砕機、雪状に粉砕された氷雪をゲレンデに散
布する手段から構成されている。
【0026】
【実施例】次に、コンベアの搬送量を搬送量制御手段に
よって制御し、氷雪を貯留するこの発明の実施例を説明
する。 1.貯氷フロー 氷雪輸送において、製氷装置を停止せず、散布装置を切
りかえるフローを説明する。ここで、氷雪の散布区域を
切り換えるために散布装置を切り換えるには、分岐部か
ら取り出し口に氷雪を分けて取り出したり、取り出しを
停止する取り出し開閉機構を備えた分岐部において、該
開閉機構を操作し、分岐部を切り換える。氷雪輸送中に
は分岐部を切り換えることができないため、氷雪の輸送
を停止し、空気のみの圧送(ブロー)のみとし、分岐部
を切り換える。分岐部切り換え指令が出て、出氷を停止
してから、再出氷するまでの時間、製造された氷雪を搬
出装置(コンベア)内に貯留させる。
【0027】図2に貯留を行う操作フローを示す。操作
はコンベアの氷雪搬送装置制御手段により制御される。
以下に操作手順を述べる。 (1)散布装置の切り換えを行う時には、分岐部切り換
え指令を出令し、出氷停止指令を出令する。 (2)前記出氷停止指令の受令により、2次コンベアを
停止し、フィーダへの氷雪の供給を停止し、2次コンベ
ア上への貯氷を開始する。 (3)2次コンベアの停止から適宜時間経過後、1次コ
ンベアを停止し、1次コンベア上への貯氷を開始する。 (4)フィーダから氷雪輸送管への氷雪の供給が停止さ
れた後、氷雪輸送管内に残留している氷雪を排出する。
残氷排出運転を開始する。 (5)残氷排出が終了した後、散布装置に対し切替指令
を出令して散布装置の切り換えを開始する。切り換え前
に散布していた前使用散布装置の分岐部について、分岐
流を開状態から閉状態に切り換える。同時に切り換え後
散布する次使用散布装置の分岐部について分岐流を閉状
態から開状態に切り換える。 (6)散布装置の切り換えが完了したら、搬送量制御手
段より出氷開始指令を出令し、コンベアの運転を再開す
る。運転再開時には、コンベア上には貯氷されていて通
常運転時よりも多めの氷雪が貯留しているので、通常運
定時の定格速度よりも高速で運転する。 (7)コンベア上の氷雪の量が散布装置の切り換え前と
同量まで減少したら、通常運転時の定格速度での運転を
行う。散布装置の次の切り換えを行うまで、定格速度で
運転を継続する。
【0028】出氷停止から再出氷までの時間は、氷雪輸
送配管内の残氷雪をすべて排出しブローする時間
(TB)と分岐部の切り換え時間(TV)との和であり、
その時間に製造された氷雪を1次、2次コンベアで貯留
する。再出氷開始後、貯留された氷雪を短時間に搬出し
(以下、「切り換えモード搬出」という)、その後定格
搬出に戻す。
【0029】ここで、図2において、 TB:残氷雪搬出時間(s) TV:分岐部切り換え時間(s) TC1:1次コンベア貯氷時間(s) TC2:2次コンベア貯氷時間(s) SC1:1次コンベア貯氷容量(m3) SC2:2次コンベア貯氷容量(m3) TD:切り換えモード搬出時間(s) HD:切り換えモード搬出量(m3/s) 2.製氷容量の算出 出氷停止から再出氷まで(以下「切り換えモード時」と
いう)の製氷容量は、次式で表される。
【0030】S=V(TB+TV) ここで、 S:切り換えモード時の製氷容量(m3) V:単位時間当たりの製氷容量(m3/s) TB:残氷雪搬出時間(s) TV:分岐部切り換え時間(s) 残氷搬出時間は、氷雪到達時間(氷雪フィーダから吐出
口までの氷雪移動時間)とブロー時間とから求める。
【0031】TB=t1+tB1=L/U11=φUAA=4QA/(πd2) ここで、 t1:氷雪到達時間(s) tB:ブロー時間 L:氷雪輸送管長(m) U1:平均氷雪速度(m/s) UA:平均空気速度(m/s) φ:速度比(−)(氷雪と輸送空気との速度比) d:管内径(m) QA:平均風量(m3/s) 上記の計算より出氷停止から再出氷までの製氷雪量を求
める。 3.コンベア貯氷容量および貯氷時間の算出 切り換えモード時に製造された氷雪は1次コンベア上、
および、2次コンベア上に貯氷する。
【0032】まず、2次コンベア上に貯氷するが、出氷
停止時はコンベア上に残存している氷雪の上に貯氷す
る。2次コンベアの貯氷容積が最大限に達する前に1次
コンベア上への貯氷を開始する。
【0033】前項で求めた切り換えモード時の製氷容量
に相当する容積の氷雪を貯氷出来るように、1次コンベ
ア、2次コンベアの貯氷の有効幅、長さ、高さを算定
し、1次コンベア、2次コンベアの仕様を決定する。1
次コンベアにベルトコンベア、2次コンベアにスクリュ
ーコンベアを用いて貯氷する場合を例として述べる。 (1)1次コンベア 図3は、1次コンベアを示す側面図、図4は、図3のA
矢視図である。
【0034】図3、4に示すように、切り換えモード時
に製造された氷を出氷停止時の残氷上に略三角柱状に貯
蔵する。このとき、1次コンベア貯氷容量は、以下のよ
うになる。
【0035】SC1=h2 1cot・b1C1=SC1/V ここで、 SC1:1次コンベア貯氷容量(m3) TC1:1次コンベア貯氷時間(s) h1:貯氷の有効高さ(m) b1:貯氷の有効長さ(m) ψ:氷の安息角(度) V:単位時間当たりの製氷容量(m3/s) (2)2次コンベア 図5は、2次コンベアを示す側面図、図6は、図5の正
面図である。
【0036】図5、6に示すように、切り換えモード時
に製造された氷を出氷停止時の残氷上に貯蔵する。安全
側に考え、残氷は2次コンベアの羽根高さまであると
し、製造された氷は、ホッパ内に貯蔵する。このとき、
2次コンベア貯氷容量および2次コンベア貯氷容量およ
び2次コンベア製氷時期は、以下のようになる。
【0037】SC2=(l2+h2cotψ)h22C2=SC2/V ここで、 SC2:2次コンベア貯氷容量(m3) TC2:2次コンベア貯氷時間(s) h2:貯氷の有効高さ(m) l2:貯氷の有効長さ(m) b2:2次コンベアの幅(m) ψ:氷の安息角(度) V:単位時間当たりの製氷容量(m3/s) 次式で示すように、出氷停止から再出氷までの切り換え
モード時の製氷容量に相当する容積を1次コンベアと2
次コンベアで貯氷する。
【0038】S=V(TB+TV)=SC1+SC2B+TV=TC1+TC2 ここで、 S:切り換えモード時の製氷容量(m3) SC1:1次コンベア貯氷容量(m3) SC2:2次コンベア貯氷容量(m3) TB:残氷雪搬出時間(s) TV:分岐部切り換え時間(s) TC1:1次コンベア貯氷時間(s) TC2:2次コンベア貯氷時間(s) 4.切り換えモート゛搬出時間の算出 図7は、貯氷容量と搬出量との関係を示すグラフであ
る。
【0039】図7に示すように、貯氷容量と搬出量との
関係より切り換えモード搬出時間は、以下のようにな
る。
【0040】TD=S/(HD−Ho) ここで、 TD:切り換えモード搬出時間(s) S:切り換えモード時の製氷容量(m3) HD:切り換えモード搬出量(m3/s) Ho:定格搬出量(m3/s) コンベアとして、1次コンベア、2次コンベアの2つを
用いる実施例を述べたが、1つのコンベアで氷雪の貯留
を行ってもよいし、3つ以上の複数のコンベアを用いて
もよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コンベアの搬送量を制御可能な搬送量制御手段を設
け、コンベアに氷雪を貯留させることにより、以下に示
す有用な効果がもたらされる。
【0042】 貯氷庫を設ける必要がないため、設備
占有面積が小さくなり、建設費、運転費を低減すること
ができ、経済的に有利である。
【0043】 製氷装置の運転を停止せずに、吐出口
の切り換え作業が行えるので、ゲレンデ等の雪遊び施設
への氷雪搬送効率が高く、短期間に雪遊び施設の形成が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る人工降雪装置を示
す模式図である。
【図2】この発明の実施例に係る貯氷フローを示すフロ
ー図である。
【図3】この発明の実施例に係る1次コンベアを示す側
面図である。
【図4】この発明の実施例に係る図3のA矢視図であ
る。
【図5】この発明の実施例に係る2次コンベアを示す側
面図である。
【図6】この発明の実施例に係る図5の正面図である。
【図7】この発明の実施例に係る貯氷容量と搬出量との
関係を示すグラフである。
【図8】先行技術1を示す模式図である。
【符号の説明】
1 人工降雪装置 2 製氷装置 3 氷雪輸送管 4 散布装置 4a 分岐部 4b 取り出し口 4c 吐出口 5 氷雪搬送装置 6 ベルトコンベア 6a ベルト 7 スクリューコンベア 7a 羽根 7b 駆動軸 7c 落下管 8 フィーダー 8a ホッパ 9 ブロア 21 人工降雪装置 22 製氷装置 23 氷雪圧送装置 25 氷雪フィーダ 26 ブロア 27 熱交換器 29 貯氷庫 30 氷雪圧送管 31〜3n 取り出し口 35 散布ホース 40 ゲレンデ 41、42〜4n 散布区域 50 エア 50’圧縮空気 60 氷雪 64 水 70 人工スキー場 91 エアフィルタ 92 熱交換器 93 操作盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 嘉一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 新田 寿重 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 (72)発明者 濱田 俊昭 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 (72)発明者 志賀松 雅春 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 (72)発明者 古舘 貴弘 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 Fターム(参考) 3L045 AA04 BA02 BA03 CA04 DA02 EA03 GA07 HA01 KA03 KA04 PA01 PA02 PA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雪遊び施設に氷雪を供給する人工降雪装
    置において、前記雪遊び施設に敷設された氷雪輸送管
    と、前記氷雪輸送管の途中に配設された、氷雪の散布お
    よび氷雪散布区域の切り換えを行う散布装置と、前記氷
    雪輸送管に氷雪を定量供給するフィーダと、前記フィー
    ダに氷雪を供給するコンベアと、前記コンベアに氷雪を
    供給する製氷装置と、前記散布装置の切り換えを行うと
    きに前記コンベアに氷雪を貯留するように前記コンベア
    の搬送量を制御可能な搬送量制御手段とを備えることを
    特徴とする人工降雪装置。
  2. 【請求項2】 雪遊び施設に敷設された氷雪輸送管と、
    前記氷雪輸送管の途中に配設された、氷雪の散布および
    氷雪散布区域の切り換えを行う散布装置と、前記氷雪輸
    送管に氷雪を定量供給するフィーダと、前記フィーダに
    氷雪を供給するコンベアと、前記コンベアに氷雪を供給
    する製氷装置とを備える人工降雪装置に、前記コンベア
    の搬送量を制御可能な搬送量制御手段を設け、 前記散布装置の切り換えを行うときに前記搬送量制御手
    段によって前記コンベアの搬送量を制御して前記コンベ
    アに氷雪を貯留させることを特徴とする人工降雪方法。
  3. 【請求項3】 雪遊び施設に敷設された氷雪輸送管と、
    前記氷雪輸送管の途中に配設された、氷雪の散布および
    氷雪散布区域の切り換えを行う散布装置と、前記氷雪輸
    送管に氷雪を定量供給するフィーダと、前記フィーダに
    氷雪を供給するコンベアと、前記コンベアに氷雪を供給
    する製氷装置とを備える人工降雪装置に、前記コンベア
    の搬送量を制御可能な搬送量制御手段を設け、 前記散布装置の切り換えを行うときに前記搬送量制御手
    段より出氷停止指令を出令し、前記出氷停止指令の受令
    により前記コンベアを停止して前記コンベア上への貯氷
    を開始すると同時に、前記コンベアからの氷雪の供給を
    停止し、前記輸送管内部にある氷雪の散布を終了した
    ら、前記散布装置に対し切り換え指令を出令して前記散
    布装置の切り換えを開始し、前記散布装置の切り換えが
    完了するまで前記製氷装置により製造された氷雪を前記
    コンベア上に貯留せしめ、前記散布装置の切り換えが完
    了したら、前記搬送量制御手段より出氷開始指令を出令
    して前記コンベアの運転を通常運転時の定格速度よりも
    高速で再開し、前記コンベア上の氷雪の量が前記散布装
    置の切り換え前と同量まで減少したら前記コンベアの速
    度を下げて定格速度での運転を行い、前記散布装置の次
    の切り換えを行うまで定格速度で運転を継続することを
    特徴とする人工降雪方法。
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