JP2001012359A - 真空ポンプの制御方法及び制御装置 - Google Patents

真空ポンプの制御方法及び制御装置

Info

Publication number
JP2001012359A
JP2001012359A JP2000131300A JP2000131300A JP2001012359A JP 2001012359 A JP2001012359 A JP 2001012359A JP 2000131300 A JP2000131300 A JP 2000131300A JP 2000131300 A JP2000131300 A JP 2000131300A JP 2001012359 A JP2001012359 A JP 2001012359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum pump
operation state
drive motor
abnormality
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000131300A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Yamauchi
和彦 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUMO TECHNOS KK
Original Assignee
ARUMO TECHNOS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUMO TECHNOS KK filed Critical ARUMO TECHNOS KK
Priority to JP2000131300A priority Critical patent/JP2001012359A/ja
Publication of JP2001012359A publication Critical patent/JP2001012359A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空ポンプの保護、クリーンルーム内の真空
度を維持しながら駆動モータの寿命を監視することがで
る真空ポンプの制御装置を提供すること。 【解決手段】 クリーンルーム内の気体を吸引排気する
ためのポンプ本体6及びポンプ本体6を駆動するための
駆動モータ8とを有する真空ポンプ4と、駆動モータ8
を制御するための制御手段14とを具備する真空ポンプ
の制御装置。駆動モータ8に供給される駆動電力を測定
するための電力測定装置16を備え、電力測定装置16
の測定電力が定常値よりも大きい異常値を超えると、制
御手段14は真空ポンプ4を定常運転状態から真空ポン
プ4の異常を調査するための異常調査運転状態に切り換
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ポンプの作動
を制御する制御方法及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体生産ライン等が設置され
るクリーンルームは、内部を真空状態にに保つために多
数の真空ポンプが設けられる。真空ポンプは、気体を吸
引するためのポンプ本体と、このポンプ本体を駆動する
ための駆動モータとを備え、駆動モータが回転すること
によってポンプ本体が作動し、ポンプ本体はクリーンル
ーム内の気体、例えば空気を外部に排出する。従来の真
空ポンプでは、その駆動モータが商用電源、例えば三相
200V電源に直接的に接続され、商用電源からの電流
によって所定数で回転駆動されており、それ故に、電力
を無駄に消費していることが多く、近年の省電力化の要
望に対応していなかった。
【0003】このような省電力化に対応するために、例
えば、真空ポンプを次のように作動制御することも考え
られる。即ち、真空ポンプの駆動モータの回転数を調整
するためのインバータを設け、またクリーンルーム内の
真空度を測定するための真空度検出手段を設け、真空度
検出手段の検出信号を利用してインバータにより駆動モ
ータに供給される駆動電流の周波数を調整することも考
えられる。また、上述した構成に代えて、例えば真空ポ
ンプの駆動モータの回転数を調整するためのインバータ
と、駆動モータの回転数を検出するための回転数検出手
段とを組み合わせ、回転数検出手段の検出信号を利用し
てインバータにより駆動モータに供給される駆動電流の
周波数を調整することも考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、真空ポ
ンプの駆動モータをこのように制御しても、その制御
は、クリーンルーム内を所定の真空度に保つための制御
であり、真空ポンプの寿命を監視しておらず、長期間の
使用によって真空ポンプが寿命になると、クリーンルー
ム内の真空度が保たれず、クリーンルーム内で生産中で
ある半導体が製造不良となり、多大の損失が発生する。
このようなことから、クリーンルームの真空度を保ちな
がら真空ポンプの寿命を監視できる制御装置の実現が望
まれていた。
【0005】本発明の目的は、真空ポンプの保護、空間
(例えばクリーンルーム)内の真空度を維持しながら駆
動モータの寿命を監視することがでる真空ポンプの制御
方法及び制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、空間内の気体
を吸引排気するためのポンプ本体及び前記ポンプ本体を
駆動するための駆動モータとを有する真空ポンプと、前
記真空ポンプの前記駆動モータを制御するための制御手
段とを具備する真空ポンプの制御装置において、前記駆
動モータに供給される駆動電力を測定するための電力測
定装置を備え、前記電力測定装置の測定電力が定常値よ
りも大きい異常値を超えると、前記制御手段は前記真空
ポンプを定常運転状態から前記真空ポンプの異常を調査
するための異常調査運転状態に切り換えることを特徴と
する。
【0007】また、本発明は、空間内の気体を吸引排気
するためのポンプ本体及びこのポンプ本体を駆動するた
めの駆動モータを有する真空ポンプを制御する制御方法
において、前記駆動モータに供給される駆動電力の測定
電力値が定常値よりも大きい異常値を超えると、前記真
空ポンプの運転状態が定常状態から前記真空ポンプの異
常を調査するための異常調査運転状態に切り換えられる
ことを特徴とする。
【0008】本発明に従えば、真空ポンプの駆動モータ
の異常状態がそれに供給される駆動電力を利用して監視
され、駆動電力が異常値を超えると、真空ポンプの運転
状態が定常運転状態から異常調査運転状態に切り換えら
れる。真空ポンプに用いられる駆動モータでは、寿命に
近づくと駆動電力の消費が大きくなり、従って一定回転
で回転駆動していると、その駆動電力が上昇する。この
ようなことから、駆動電力が異常値を超えると、真空ポ
ンプが異常調査運転状態に切り換えられ、この異常調査
運転状態において寿命に近づいているかを運転しながら
調査し、このような異常調査運転を行うことによって寿
命であるかを容易に調べることができる。また、この異
常調査運転状態では真空ポンプの作動が維持されるの
で、真空を保つ空間、例えばクリーンルームの真空度が
低下することはほとんどなく、真空ポンプの異常状態を
調べる間においても所定の真空度を維持することがで
き、例えばクリーンルーム内の製品が製造不良となるこ
とを回避することができる。
【0009】また、本発明の真空ポンプの制御装置で
は、前記制御手段は、前記真空ポンプの前記異常調査運
転状態において第1の設定期間内に前記電力測定装置の
測定電力が前記定常値よりも小さい安全値まで下がる
と、前記真空ポンプを前記異常調査運転状態から前記定
常運転状態に復帰させることを特徴とする。また、本発
明の真空ポンプの制御方法では、前記真空ポンプの前記
異常調査運転状態において、第1の設定期間内に前記駆
動電力の測定電力値が前記定常値より小さい安全値まで
下がると、前記真空ポンプの運転状態が前記異常調査運
転状態から前記定常運転状態に復帰することを特徴とす
る。
【0010】本発明に従えば、真空ポンプの異常調査運
転状態において、駆動モータの駆動電力が安全値まで低
下すると、負荷増大に伴う今回の駆動電流の上昇は一時
的なもので、寿命に達していないとすることができ、従
って駆動モータの運転状態を異常調査運転状態から定常
運転状態に戻し、再び定常運転状態を継続して行い、こ
のように運転することによって、駆動モータの寿命を監
視しながら長期にわたって運転することができる。
【0011】また、本発明の真空ポンプの制御装置で
は、前記制御手段は、前記真空ポンプの前記異常調査運
転状態において第1の設定期間を通して前記電力測定装
置の測定電力が実質上低下する又は実質上変わらない
と、前記真空ポンプを前記異常調査運転状態から前記定
常運転状態に復帰させることを特徴とする。また、本発
明の真空ポンプの制御方法では、前記真空ポンプの前記
異常調査運転状態において、第1の期間を通して駆動電
力が実質上低下する又は実質上変わらないと、前記真空
ポンプの運転状態が前記異常調査運転状態から前記定常
運転状態に復帰することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、真空ポンプの異常調査運
転状態において、第1の設定期間を通して駆動モータの
駆動電力が実質上低下する又は実質上変化しないと、負
荷増大に伴う今回の駆動電流の上昇は一時的なもので、
寿命に達していないとすることができ、従って駆動モー
タの運転状態を異常調査運転状態から定常運転状態に戻
し、再び定常運転状態を継続して行う。また、本発明の
真空ポンプの制御装置では、前記制御手段は、前記真空
ポンプの前記駆動モータの異常状態を判定するための異
常判定手段を含み、前記異常判定手段は、前記真空ポン
プの前記定常運転状態と前記異常調査運転状態とが所定
回数繰り返して遂行されると、前記駆動モータの異常状
態と判定することを特徴とする。
【0013】また、本発明の真空ポンプの制御方法で
は、前記真空ポンプの異常状態を判定するための異常判
定手段を含んでおり、前記異常判定手段は、前記真空ポ
ンプの前記定常運転状態と前記異常調査運転状態とが所
定回数繰り返し遂行されると、前記駆動モータの異常状
態と判定することを特徴とする。本発明に従えば、真空
ポンプの運転状態が定常運転状態と異常調査運転状態と
が繰り返し遂行されるということは、真空ポンプの駆動
モータの駆動電力が少しずつ上昇傾向にあり、寿命に近
づいてきているということである。そこで、定常運転状
態と異常調査運転状態とが所定回数繰り返し遂行される
と、駆動モータが異常状態であると判定されるようにし
た。このように異常状態と判定されると、駆動モータを
点検、修理して寿命であるを作業者が確認するようにな
る。
【0014】また、本発明の真空ポンプの制御装置で
は、前記異常判定手段は、前記真空ポンプの前記異常調
査運転状態において前記電力測定装置の測定電力が実質
上上昇すると、前記駆動モータの異常状態と判定するこ
とを特徴とする。また、本発明の真空ポンプの制御方法
では、前記異常判定手段は、前記異常調査運転状態にお
いて前記駆動電流の測定電力が実質上上昇すると、前記
駆動モータの異常状態と判定することを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、真空ポンプの異常調査運
転状態では、駆動モータが正常であると駆動電力が低下
するようになっており、このような異常調査運転状態に
おいて駆動電力が上昇するということは駆動モータに寿
命などによって異常が発生している可能性が大きい。そ
こで、異常調査運転状態において駆動電力が上昇する
と、駆動モータが異常状態であると判定されるようにし
た。また、本発明の真空ポンプの制御装置では、前記異
常判定手段は、前記真空ポンプの前記定運転状態におけ
る前記電力測定装置の測定電力の増加割合を演算し、前
記測定電力の増加割合が所定値を超えると前記駆動モー
タの異常状態と判定することを特徴とする。
【0016】また、本発明の真空ポンプの制御方法で
は、前記異常判定手段は、前記定常運転状態における前
記駆動電力の増加割合が所定値を超えると、前記駆動モ
ータの異常状態と判定することを特徴とする。本発明に
従えば、真空ポンプの定常運転状態においても寿命等の
異常が発生したかが監視される。定常運転状態において
も例えば負荷が急激に上昇すると、それに伴って駆動電
力も急激に上昇する。そこで、駆動電力の増加割合が所
定値を超えると、駆動モータが異常状態であると判定さ
れるようにした。このような判定を加えることによっ
て、より正確に異常状態の発生を監視することができ
る。
【0017】また、本発明の真空ポンプの制御装置で
は、前記駆動モータの異常状態を警報するための異常警
報手段が設けられており、前記異常判定手段は、前記駆
動モータの異常状態と判定したときに異常信号を生成
し、前記制御手段は前記異常信号に基づいて前記異常警
報手段を作動することを特徴とする。本発明に従えば、
異常判定手段が異常状態であると判定したときには異常
信号を生成し、この異常信号に基づいて異常警報手段が
作動し、それ故に、作業者は異常警報手段の作動によっ
て真空ポンプが異常状態であることを容易に知ることが
できる。尚、この異常警報手段としては、警報ランプ、
例えば黄色ランプや、警報ブザー、例えば断続音を発す
るブザー等である。
【0018】また、本発明の真空ポンプの制御装置で
は、前記真空ポンプに関連してその駆動モータの回転数
を制御するためのインバータが設けられており、前記制
御手段は、前記駆動モータに供給される駆動電流の周波
数を変化させる前記インバータを制御し、前記真空ポン
プの前記定常運転状態から前記異常調査運転状態に切り
換わると、前記駆動モータに供給される駆動電流の周波
数が小さくなり、これによって前記駆動モータの回転数
が低下することを特徴とする。
【0019】また、本発明の真空ポンプの制御方法で
は、前記異常調査運転状態においては、前記駆動モータ
の回転数は前記定常運転状態における回転数よりも低い
ことを特徴とする。本発明に従えば、真空ポンプの駆動
モータの回転数は、定常運転状態のときよりも異常調査
運転状態のときの方が低く設定される。異常調査運転状
態における駆動モータの回転数を低くすることによっ
て、駆動モータに過度の負荷が加わって破損することを
防止するとともに、駆動モータの回転、換言すると真空
ポンプの作動を維持して空間、例えばクリーンルームの
真空度の低下を防止する。
【0020】また、本発明の真空ポンプの制御装置で
は、前記制御手段は、前記真空ポンプの前記駆動モータ
の危険状態を判定するための危険判定手段を含み、前記
危険判定手段は、前記電力測定装置の測定電力が前記異
常値よりも大きい危険値を超えると、前記駆動モータの
危険状態と判定し、前記制御手段は前記真空ポンプを危
険運転状態に切り換えることを特徴とする。また、本発
明の真空ポンプの制御方法では、前記真空ポンプの危険
状態を判定するための危険判定手段を含んでおり、前記
危険判定手段は、前記駆動電力の測定電力値が前記異常
値よりも大きい危険値を超えると、前記駆動モータの危
険状態と判定し、前記真空ポンプの運転状態が危険運転
状態に切り換えられることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、駆動モータの駆動電力が
危険値を超えると、危険判定手段は駆動モータが危険状
態であると判定する。このような駆動モータでは、寿命
に更に近づくと駆動電力の消費が一層大きくなり、従っ
て一定回転で回転駆動していると、その駆動電力が異常
に上昇するようになる。このようなことから、危険値を
超えると、駆動モータが危険状態であると判定し、ま
た、このとき真空ポンプの運転状態を危険運転状態に切
り換えることによって、空間、例えばクリーンルームの
真空度を維持しながら過度の負荷による駆動モータの破
損を回避している。
【0022】また、本発明の真空ポンプの制御装置で
は、前記空間は開閉自在である開閉扉によって仕切られ
ており、前記開閉扉が開閉されると、前記制御手段は、
前記真空ポンプの運転状態を上記定常運転状態から吸引
作用の大きい強運転状態に切り換え、その強運転状態が
第2の設定期間の間維持されるすることを特徴とする。
更に、本発明の真空ポンプの制御方法では、前記空間は
開閉自在である開閉扉によって仕切られており、前記開
閉扉が開閉されると、前記真空ポンプの運転状態が上記
定常運転状態から吸引作用の大きい強運転状態に切り換
えられ、その強運転状態が第2の設定期間の間維持され
るすることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、空間を仕切る開閉扉が開
閉すると、真空ポンプの運転状態が第2の設定期間強運
転状態に維持され、開閉扉の開閉に伴う空間、例えばク
リーンルーム内の真空度の低下を比較的短い時間で回復
させることができる。この第2設定期間内においては、
空間内の真空度が低下しているので、真空ポンプの駆動
モータの回転数が低下することは好ましくなく、従って
駆動モータの駆動電力が上昇しても異常調査運転状態に
切り換わることはない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う真空ポンプの制御方法及び制御装置の実施形態
について説明する。図1は、本発明に従う真空ポンプ制
御装置(本発明に従う真空ポンプの制御方法を実施する
制御装置)を適用したクリーンルームを簡略的に示す簡
略図であり、図2は、図1の真空ポンプの制御装置を簡
略的に示すブロック図であり、図3は、図2の制御装置
における電力測定装置を示す簡略図であり、図4は、電
力測定装置の測定電力と制御手段に送給される電力測定
信号の電圧値との関係を示す図であり、図5は、制御手
段からインバータに送給される作動信号の電圧値とイン
バータから駆動モータに送給される駆動電流の周波数と
の関係を示す図であり、図6は、図2の真空ポンプの制
御装置による異常監視動作の流れを示すフローチャート
であり、図7は、図6のフローチャートにおける真空ポ
ンプの異常調査運転状態をより詳細に示すフローチャー
トであり、図8は、真空ポンプの運転状態の一例におけ
る時間と消費電力との関係を示す図である。
【0025】まず、図1〜図8を参照して本発明に従う
真空ポンプの制御装置の一実施形態を適用したクリーン
ルームの一例について説明する。図1において、略直方
体状の空間2は、例えば建造物の屋内に形成されたクリ
ーンルームであり、このクリーンルーム2に関連して複
数個(図1において4個示す)の真空ポンプ4が設置さ
れている。図2をも参照して、複数個の真空ポンプ4は
実質上同一の構成であり、ポンプ本体6と、このポンプ
本体6に駆動連結された駆動モータ8とから構成されて
いる。駆動モータ8が回転駆動すると、ポンプ本体6が
作動して上記クリーンルーム2内の気体、例えば空気を
吸引排気し、このようにしてクリーンルーム内がクリー
ンな真空状態に保たれる。このクリーンルーム内には、
半導体処理生産ライン、半導体ウェハー処理ライン等が
設置される。
【0026】真空ポンプ4の駆動モータ8は、例えば三
相ACモータから構成され、電源10、例えば動力用三
相200V電源(周波数50Hz又は60Hz)からの
駆動電流がこの駆動モータ8に供給される。この実施形
態では、電源10からの電流がインバータ12に供給さ
れ、インバータ12にて後述する如くその周波数が変換
された後に駆動モータ8に供給され、駆動モータ8に供
給する駆動電流の周波数を変化させることよって、駆動
モータ8の回転数が調整される。この電源10からの電
流は、直流電圧に変換された後に、ポンプ用コントロー
ラである制御手段14に供給される。この制御手段14
は、例えば、マイクロプロセッサから構成され、真空ポ
ンプ4を後述する如く作動制御する。この制御手段14
は、各真空ポンプ4に設け、各真空ポンプを個別に制御
するようにしてもよい。
【0027】この実施形態では、各真空ポンプ4に供給
される駆動電力、即ち消費電力を測定するための電力測
定装置16(図2参照)が設けられ、電力測定装置16
の測定電力信号が制御手段14に送給され、制御手段1
4はかかる測定電力信号に基づいて真空ポンプ4の異常
状態を監視するとともに、真空ポンプ4の運転状態を切
り換える。また、各真空ポンプ4の運転データは、制御
手段14に送給され、制御手段14からパソコン18に
送給され、パソコン18に付設されたHDDの如き記憶
装置20に記憶される。パソコン18には入力手段22
及び表示手段24が接続されている。入力手段22はキ
ーボード、マウス等から構成され、また表示手段24は
CRT又は液晶表示装置等から構成され、入力手段22
を操作することによって真空ポンプ4の運転状態の各種
情報が選択され、この選択された情報が表示手段24に
表示され、この表示を見ることによって操作者は各真空
ポンプ4の運転状況を知ることができる。
【0028】次に、図3を参照して図示の電力測定装置
16について説明する。三相交流電源における総合的消
費電力は、3つライン(U相、V相、W相)のうち任意
の二つのラインに流れる電流値とこれら二つのラインの
電圧値との積によって二つのラインの各電力値を求め、
これら二つの電力値の和によって検出することができ
る。この実施形態においては、電力測定装置16は第1
及び第2電力測定手段26,28を備え、例えば、第1
電力測定手段26は駆動モータ8に駆動電流を供給する
三相交流ライン30のU相及びV相ライン32,34に
関連して設けられ、第2電力測定手段28は三相交流ラ
イン30のV相及びW相ライン34,36に関連して設
けられている。第1電力測定手段26は電流検出器38
含み、電流検出器38はU相ライン32を流れる電流値
を検出し、第1電力測定手段26はこの電流検出器38
の検出電流値とU相及びV相ライン32,34間の電圧
値を利用してU相ライン32の電力を測定する(検出電
流と電圧との積が電力となる)。また、第2電力測定手
段28は電流検出器40含み、電流検出器40はW相ラ
イン36を流れる電流値を検出し、第2電力測定手段2
8はこの電流検出器40の検出電流値とV相及びW相ラ
イン34,36間の電圧値を利用してW相ライン36の
電力を測定する。電力測定装置16は第1及び第2電力
測定手段26,28の電力値を加え、両電力値の和を真
空ポンプ4の駆動モータ8に流れる電流の消費電力(駆
動電力)として測定し、かかる測定電力信号を制御手段
14に送給する。
【0029】この実施形態では、電力測定装置16から
送給される測定電力信号は、測定電力P1(W)を電圧
E1(V)に変換したものが送給され、必要に応じてア
ナログ/デジタル変換された後に制御手段14に送給さ
れる。測定電力信号の変換は、図4に示すように、測定
電力P1(W)が大きくなるに伴って測定電力信号の信
号レベル、即ち電圧レベルが正比例的に大きくなるよう
に行われ、このようにすることによって、駆動モータ8
の消費電力値を測定電力信号の電圧値に変換して制御手
段14に送給することができる。
【0030】図2に戻って、ポンプ用コントローラであ
る制御手段14について説明すると、図示の制御手段1
4は、出力電圧制御手段42、異常判定手段44、危険
判定手段46、第1メモリ48及び第2メモリ50を備
えている。出力電圧制御手段42はインバータ12に送
給される出力信号の電圧を後述する如く制御し、異常判
定手段44は真空ポンプ4の駆動モータ8の異常状態を
後述する如く判定し、異常状態と判定したときに異常信
号を生成する。また、危険判定手段46は駆動モータ8
の危険状態を後述する如く判定し、危険状態と判定した
ときに危険信号を生成する。第1メモリ48には各種デ
ータ、例えば駆動電力(消費電力)の異常値、安全値及
び危険値が記憶されている。また、第2メモリ50に
は、駆動モータ8が後述する如くして定常運転状態から
異常調査運転状態に切り換えられた回数が記憶される。
【0031】この実施形態では、真空ポンプ4の定常運
転時、インバータ12を介して例えば60Hzの駆動電
流が駆動モータ8に供給され、これによって駆動モータ
8は例えば1800rpmで回転駆動され、このときの
消費電力(駆動電力)は定常値、例えば1000Wとな
る。この定常運転状態における消費電力は、駆動モータ
8の寿命に近づいて上昇するようになる。これは、駆動
モータ8を長期にわたって使用すると、その機械的摩耗
が進み、同じ回転数を維持するためには大きい駆動電力
が必要となり、従って消費電力が上昇するためでる。こ
の消費電力の上昇が大きくなると、駆動モータ8にとっ
て過負荷状態となり、このような状態が続くと寿命とな
って破損に至る。駆動モータ8の駆動電力の異常値は上
記定常値より大きく、例えば1500Wに設定され、ま
たその駆動電力の危険値は上記異常値りも更に大きく、
例えば2000Wに設定される。
【0032】制御手段14は、更に、計時手段52及び
カウンタ54を含んでいる。計時手段52は、例えば後
述する異常調査運転状態の運転を行う第1の設定期間等
を計時し、またカウンタ54は定常運転状態から異常調
査運転状態に切り換わった回数をカウントする。この制
御手段に関連して、異常警報手段56及び危険警報手段
58が設けられている。異常警報手段56は、例えば黄
色の異常警報ランプから構成され、異常判定手段44に
て生成されると作動する。また、危険警報手段58は、
例えば赤色の危険警報ランプから構成され、危険判定手
段46にて危険信号が生成されると作動する。異常警報
手段56(又は危険警報手段58)は、異常警報ランプ
(又は危険警報ランプ)に加えて、或いはこれに代え
て、異常警報ブザー(危険警報ブザー)を用いるように
してもよい。
【0033】この制御手段14はインバータ12に作動
信号を送給し、インバータ12は上記作動信号に基づい
て電源10から供給される駆動電流の周波数を変動さ
せ、これによって駆動モータ8の回転数を調整する。こ
の実施形態では、図5に示すように、制御手段14から
の作動信号の電圧E2が上昇すると、電源10からイン
バータ12を通して駆動モータ8に供給される駆動電流
の周波数fが正比例的大きくなるように構成され、この
駆動電流の周波数fが大きくなると、駆動モータ8の回
転数も上昇する。
【0034】次に、図2とともに図6〜図8を参照し
て、真空ポンプ4の制御について説明する。真空ポンプ
4を作動するときには、電源10からの駆動電流がイン
バータ12を介して駆動モータ8に供給される。かく駆
動電流が供給されると、駆動モータ8が所定方向に回転
駆動され、これによってポンプ本体6が作動される(ス
テップS−1)。かくすると、クリーンルーム2内の空
気が吸引排気され、クリーンルーム2内が減圧されてク
リーンな状態に保たれる。このとき、制御手段24から
の作動信号は出力電圧制御手段42によって所定電圧、
即ち定常電圧にに保たれ、定常電圧の出力信号がインバ
ータ12に送給され、インバータ12は、図5に示す作
動信号の電圧E2と駆動電流の周波数fとの関係を示す
マップに基づいて電源10からの駆動電流の周波数を例
えば60Hzにする。このように周波数変換された駆動
電流は駆動モータ8に供給され、この駆動モータ8は定
常回転、例えば1800rpmで回転駆動され、真空ポ
ンプ4は定常運転状態で運転される(ステップS−
2)。
【0035】次に、ステップS−3において、真空ポン
プ4の駆動モータ8の消費電力(駆動電力)の測定が行
われる。この消費電力の測定は、電力測定装置16によ
って上述したように行われ、この電力測定装置16の測
定電力信号が制御手段14に送給される。制御手段4に
送給される測定電力信号は、図4に示す測定電力P1と
電圧E1との関係を示すマップに基づいて測定電力値が
電圧値に変換され、かく電圧レベルに変換された測定電
力信号が制御手段に14に送給される。
【0036】次いで、ステップS−4において、電力測
定装置16の測定電力が異常域に入ったか否か、換言す
るとその測定電力信号値が異常値S1(図8参照)、例
えば1500W(第1メモリ48に記憶されている)を
超えたか否かが判断される。駆動モータ8に異常がない
と、その回転数は定常回転は1800rpmに保たれ、
消費電力も定常電力S0、例えば1000Wに保たれる
が、駆動モータ8の寿命が近づくと、定常回転をしてい
ても消費電力が少しずつ上昇するようになる。
【0037】駆動モータ8の消費電力が異常値S1、例
えば1500Wより小さいと、駆動モータ8には何ら異
常が発生していないとしてステップS−2に戻り、真空
ポンプ4の定常運転状態が継続して行われ、例えば0.
5〜5秒間隔毎に駆動モータ8の消費電力の測定が繰り
返し行われる。真空ポンプ4の定常運転状態において、
駆動モータ8の消費電力が異常域に入る、換言すると消
費電力が異常値S1、例えば1500Wを超えると、ス
テップS−5に進み、この消費電力が危険域に入ったか
否か、換言するとこの消費電力が危険値S2(図8参
照)、例えば2000W(第1メモリ48に記憶されて
いる)を超えたか否かが判断される。駆動モータ8の消
費電力が危険域まで到達していないと、ステップS−6
に進み、電源10からの駆動電流の周波数が強制的に低
下する。即ち、制御手段14の出力電圧制御手段42が
作動信号の電圧を下げ、インバータ12は電源10から
の駆動電流の周波数を小さく、例えば55Hzにし、こ
れによって駆動モータ8の回転数が下がって低回転、例
えば1650rpmで回転され、真空ポンプ4の運転状
態が異常調査運転状態に切り換えられる(ステップS−
7)。このように異常調査運転に切り換わると、制御手
段14のカウンタ54は、定常運転から異常調査運転に
切り換わった回数をカウントし、このカウント値が第2
メモリ50に記憶される。尚、この異常調査運転状態の
運転については、後述する。
【0038】真空ポンプ4の異常調査運転中に、異常判
定手段44が駆動モータ8に異常があると判定した場
合、ステップS−8からステップS−9に進むが、駆動
モータ8に異常がないと判定した場合、ステップS−8
からステップS−2に戻り、真空ポンプ4の運転が異常
調査運転状態から正常運転状態に戻り、再び定常運転状
態でもって運転される。一方、駆動モータ8の異常、例
えば寿命によってステップS−9に進むと、異常判定手
段44は異常信号を生成し、この異常信号に基づいて異
常警報手段56が作動し、これによって作業者は真空ポ
ンプ4が異常状態であることを容易に知ることができ
る。この異常状態においても、真空ポンプ4は異常調査
運転状態で運転され、駆動モータ8は低速で回転してい
る。従って真空ポンプ4の吸引排気が継続して行われ、
これによって、クリーンルーム2内の真空度の低下が回
避され、生産中の製品の製造不良の発生を防止すること
ができる。また、駆動モータ8は低速で回転されるの
で、大きな負荷が作用することが少なく、突然破損に至
ることも回避することができる。尚、駆動モータ8の異
常状態においては、駆動モータ8の回転数を上記異常調
査運転状態のときの回転数よりも低く設定するようにし
てもよい。
【0039】駆動モータ8の異常状態の運転中において
も真空ポンプ4の上述した消費電力測定が行われ(ステ
ップS−10)、その消費電力が危険域に入ったか否か
が判断され(ステップS−11)、危険域に入らないと
きには、この駆動モータ8の異常状態の運転が継続して
行われる。そして、作業者が駆動モータ8の異常状態を
知ってこれを点検、修理すると、ステップS−1に戻
り、真空ポンプ4の定常運転が再開される。
【0040】例えば、駆動モータ8の消費電力値、即ち
電力測定装置16の測定電力値が危険値S2、例えば2
000Wを超えてステップS−5からステップS−13
に進む、又はステップS−11からステップS−13に
進むと、制御手段14の危険判定手段46が危険信号を
生成し、この危険信号に基づいて出力電圧制御手段42
が、上述したと同様に、インバータ12に送給される作
動信号の電圧を下げ、これによって電源10からの駆動
電流の周波数が小さく、例えば50Hzになり(ステッ
プS−14)、この実施形態では、駆動モータ8の回転
数が最低回転、例えば1500rpmに低下し、真空ポ
ンプ4の運転状態が危険運転状態に切り換えられる(ス
テップS−15)。また、この危険信号が危険警報手段
58に送給され、この危険信号に基づいて危険警報手段
58が作動し(ステップS−16)、このように危険警
報手段58が作動することによって、作業者は駆動モー
タ8が危険状態であることを容易に知ることができる。
例えば図8に破線で示すように、駆動モータ8の消費電
力が危険域に達すると、駆動モータ8の運転が危険運転
状態に切り換わってこの運転状態が継続して行われ、こ
のように危険運転状態に切り換えることによって、クリ
ーンルーム2の真空度の低下を回避しながら駆動モータ
8に過度の負荷が作用して破損するのを防止することが
できる。そして、作業者が駆動モータ8の危険状態を知
ってこれを点検、修理すると、ステップS−17からス
テップS−1に戻り、真空ポンプ4の定常運転が再開さ
れる。
【0041】この実施形態では、真空ポンプ4の危険運
転状態における駆動モータ8の回転数をその異常調査運
転状態における回転数よりも小さく設定し、これによっ
て、駆動モータ8に過度の負荷が作用するの一層防止し
ているが、この危険運転状態における回転数を異常調査
運転状態における回転数と同じに設定するようにしても
よい。次に、主として図7を参照して、ステップS−7
の真空ポンプ4の異常調査運転について説明する。真空
ポンプ4が異常調査運転状態に切り換わると、制御手段
14は、まず、この異常調査運転状態への切り換わりが
所定回数目であるか否かを判断する。この実施形態で
は、所定回数として例えば5回が設定されており、この
5回が制御手段14の第1メモリ48に記憶されてい
る。この所定回数は任意に設定することができる。この
異常調査運転状態への切り換えが5回目となると、異常
調査運転への切り換え回数が多くなったとし、ステップ
S7−1からステップS−8に進み、異常判定手段44
は、駆動モータ8に何らかの異常が発生していると判定
し、ステップS−8からステップS−9に進み、上述し
たように異常警報手段56が作動する(図6参照)。
【0042】異常調査運転への切り換え回数が5回に達
しないと、ステップS7−1からステップS7−2に進
み、真空ポンプ4の駆動モータ8の消費電力の測定が行
われる。この消費電力の測定は、上述したステップS−
3と同様に、電力測定装置16によって行われ、その測
定電力信号が制御手段14に送給される。このように測
定電力信号が送給されると、制御手段14は、異常調査
運転状態において消費電力、即ち測定電力が上昇してい
るか否かを判断する(ステップS7−3)。真空ポンプ
4が定常運転状態から異常運転状態に切り換わると、こ
の実施形態では、駆動モータ8の回転数が1800rp
mから1650rpmに低下し、これに伴って駆動モー
タ8に作用する負荷が小さくなり、その消費電力は図8
に示すように低下する。このように異常調査運転状態に
切り換わって駆動モータ8の回転数が低下したにもかか
わらずその消費電力が上昇すると、駆動モータ8に寿命
等の何らかの異常が発生しており、従って、ステップS
7−2からステップS−8に進み、異常判定手段44
は、駆動モータ8に何らかの異常が発生していると判定
し、上述したようにステップS−8からステップS−9
に進む(図6参照)。
【0043】駆動モータ8の消費電力が上昇せず、実質
上等しい又は低下すると、ステップS7−3に進み、制
御手段14は駆動モータ8の消費電力が安全値、例えば
800W以下であるか否かを判断する(ステップS7−
4)。駆動モータ8の消費電力が安全値以下になると、
駆動モータ8の過負荷状態が解消されとしてステップS
−8に進み、このときには、駆動モータ8の異常状態が
一時的で、その異常状態がなくなったとし、異常判定手
段44は異常状態でなしと判定し、ステップS−8から
ステップS−2に戻り、真空ポンプ4が定常運転状態に
復帰して上述した通りに運転される(図6参照)。
【0044】次に、ステップS7−5に進み、異常調査
運転の調査時間が経過したか否かが判断される。第1の
設定期間である調査時間は例えば2〜5時間程度に設定
され、この調査時間は制御手段14の第1メモリ48に
記憶されており、制御手段14の計時手段52がこの調
査時間を計時するまでは上述したステップS7−2から
ステップS7−5が繰り返し遂行される。そして、計時
手段52が上記調査期間を計時すると、ステップS7−
5からステップS−8に進み、この調査期間中において
駆動モータ8の消費電力の上昇がなく、消費電力が実質
上低下する又は実質上変わらないと、異常判断手段44
は駆動モータ8に異常なしと判定し、ステップS−8か
らステップS−2に戻り、真空ポンプ4が定常運転状態
に復帰して上述した運転が再び行われる。
【0045】以上の通りであるので、真空ポンプ4の異
常調査運転状態では、駆動モータ8の消費電力が上述し
た条件で異常か否か判定され、異常状態でないと、真空
ポンプ4の運転が定常運転状態に切り換わって通常の運
転状態に復帰し、寿命に近づくまでその運転状態が維持
され、駆動モータ8を寿命近くまで長く使用することが
できる。これに対して、異常状態であると、異常警報手
段56が作動して作業者は異常状態でることを知ること
ができ、異常状態の駆動モータ8を点検、修理すること
によって、クリーンルーム2を所定の真空度に維持する
ことができる。
【0046】上述した実施形態では、真空ポンプ4の異
常調査運転状態における駆動モータ8の消費電力の変動
状態でもって異常か否かを判定しているが、このような
判定に加えて、例えば真空ポンプ4の定常運転状態にお
ける消費電力の変動でもって異常か否かを判定するよう
にすることによって、駆動モータ8の異常状態をより確
実に判定することができる。この場合にも、電力測定装
置16からの測定電力信号が制御手段14に送給され、
制御手段14は、駆動モータ8の消費電力増加割合、こ
の実施形態では、例えば図8に斜線で示す領域Rの面積
(所定測定期間T0における消費電力の増加割合)を演
算し、この消費電力の増加割合が所定値を超えると、駆
動モータ8の負荷の増加割合が異常に大きく、駆動モー
タ8に何らかの異常が発生しているとし、異常判定手段
44は駆動モータ8が異常であると判定して異常信号を
生成し、図6のステップS−9に移るようにすなる。
尚、この場合、所定測定時間T0及び消費電力の増加割
合値は制御手段14の第1メモリ48に記憶される。
【0047】次に、図9及び図10を参照して、本発明
に従う真空ポンプの制御装置の第2の実施形態を適用し
たクリーンルームの他の例について説明する。図9にお
いて、この形態では、略直方体状の空間102,104
は、例えば建造物の屋内に形成されたクリーンルームで
あり、これらクリーンルーム102,104が連通空間
106を介して接続されている。また、クリーンルーム
102は連通空間108を介して上流側のクリーンルー
ム(図示せず)に連通され、またクリーンルーム104
は連通空間110を介して下流側のクリーンルーム(図
示せず)に連通されている。
【0048】クリーンルーム102,104(他のクリ
ーンルームを含む)には、それらの入口側に第1開閉扉
112a,112bが配設され、それらの出口側に第2
開閉扉114a,114bが配設されている。第1開閉
扉112a,112b及び第2開閉扉114a,114
bは、図9に実線で示す閉位置と図9に二点鎖線で示す
開位置との間を開閉自在であり、上記閉位置においては
連通空間108,106とクリーンルーム102,10
4との連通を遮断し、上記開位置においては連通空間1
08,110とクリーンルーム102,104とを連通
する。クリーンルーム102,104内で処理される例
えば半導体(図示せず)は、図9において左から右に流
れ、例えば第1開閉扉112a(112b)が開位置に
位置付けられてクリーンルーム102(104)の入口
側が開放されると、矢印114(116)で示すように
搬送されてきた半導体がこのクリーンルーム102(1
04)内に搬入される。そして、この搬入後に、第1開
閉扉112a(112b)が閉位置に位置付けられてク
リーンルーム102(104)の入口側が閉じられる。
また、例えば第2開閉扉114a(114b)が開位置
に位置付けられてクリーンルーム102(104)の出
口側が開放されると、クリーンルーム102(104)
内で処理された半導体が矢印118(120)で示すよ
うに連通空間106(110)に搬出される。そして、
この搬出後に、第2開閉扉114a(114b)が閉位
置に位置付けられてクリーンルーム102(104)の
出口側が閉じられる。このようにして処理すべき半導体
が複数のクリーンルーム102,10等を通して搬送さ
れる。
【0049】このようなシステムにおいても、各クリー
ンルーム102,104に関連して複数個(図9におい
て各クリーンルーム102,104に2個示す)の真空
ポンプ122が設置されている。これら真空ポンプ12
2は、第1の実施形態における真空ポンプ4と実質上同
一の構成でよく、クリーンルーム102(104)内の
気体を吸引排気するためのポンプ本体と、このポンプ本
体を駆動するための駆動モータとから構成される。ま
た、真空ポンプ122に関連する構成、即ち駆動モータ
の回転数を制御するためのインバータ及び駆動モータの
消費電力(駆動電力)を測定するための電力測定装置に
ついても図2に示すものと同様の構成でよく、更に真空
ポンプ122の運転を制御するための制御手段について
は、図2の制御手段14に強運転を行うための強運転設
定手段(図示せず)を更に含め、また強運転を行うため
の強運転期間を第1メモリ48(図2参照)に記憶させ
ればよい。第2設定期間である強制運転期間は、例えば
2〜3時間程度に設定される。尚、理解を容易にするた
めに、第2の実施形態において、上記第1実施形態と実
質上同一の部材には同一の番号を付して説明する。
【0050】図1に示す形態のクリーンルーム2では、
クリーンルーム2に比較的大きな開閉扉がなく、従って
クリーンルーム2内の真空度の変動は少ないが、図9に
示す形態のクリーンルーム102,104では、クリー
ンルーム102,104に比較的大きな開閉扉、即ち第
1開閉扉112a,112b及び第2開閉扉114a,
114bが設けられ、従ってこれら開閉扉112a,1
14a(112a,114b)が開閉されると、クリー
ンルーム102(104)内の真空度が大きく変動する
ようになる。それ故に、図9に示す形態のクリーンルー
ム102,104では、各真空ポンプ122を図10に
示すフローチャートに従って運転するのが望ましい。
【0051】主として図10を参照して、上述したクリ
ームルーム102(104)に設置する真空ポンプ12
2では、通常、周波数60Hzの駆動電流が供給され、
これによって駆動モータ8(図示せず)は例えば180
0rpmで回転駆動され、真空ポンプ122は定常運転
状態で運転される(ステップS−21)。そして、クリ
ーンルーム102(104)の入口側の第1開閉扉11
2a(112b)が閉状態に保持されるとともに、その
出口側の第2開閉扉114a(114b)が閉状態に保
持されていると、ステップS−22からステップS−2
3に進み、真空ポンプ122の異常監視ルーチンが遂行
される。この異常監視ルーチンでは、図6及び図7のフ
ローチャートに従って真空ポンプ122の運転が行わ
れ、真空ポンプ122の駆動モータ8の消費電力が異常
値、例えば1500Wを超えるまで上述した定常運転状
態が維持される。尚、この消費電力が異常値を超える
と、上述したように真空ポンプ122は異常調査運転状
態で運転され、またこの消費電力が危険値、例えば20
00Wを超えると、上述したように真空ポンプ122は
危険運転状態で運転される。
【0052】このような定常運転状態において、クリー
ンルーム102(104)の第1開閉扉112a(11
2b)及び/又は第2開閉扉114a(114b)が開
放されると、ステップS−22からステップS−24に
進み、制御手段14の強運転設定手段(図示せず)は強
運転信号を生成し、この強運転信号に基づいて出力電圧
制御手段42はインバータ12に送給される作動信号の
電圧を上昇し、これによって電源10からインバータ1
2を介して駆動モータ8に供給される駆動電流の周波数
が大きく、例えば65Hzなる(ステップS−24)。
かくすると、この駆動モータ8の回転数が上昇し、例え
ば1950rpmで回転駆動され、真空ポンプ122は
強運転状態で運転される(ステップS−25)。この強
運転状態では、真空ポンプ122の吸引排気作用が大き
く、第1開閉扉112a(112b)及び/又は第2開
閉扉114a(114b)の開放に伴うクリーンルーム
102(104)内の真空度の低下が比較的短期間に元
の状態に回復し、例えば半導体の製造不良の発生を回避
することができる。
【0053】この強運転状態は、制御手段14の計時手
段52が所定時間、即ち第2設定期間を計時するまで継
続して行われ、上記所定時間後にステップS−26から
ステップS−27に移る。ステップS−27では、強運
転設定手段による強運転信号の生成が終了し、これによ
って出力電圧制御手段42はインバータ12への作動信
号の電圧を元の電圧に戻し、真空ポンプ122は再び定
常運転状態で運転される。
【0054】このように開閉扉112a、114a(1
12b,114b)が開放されると、真空ポンプ122
が強運転状態になり、駆動モータ8の消費電力が上昇し
ても異常調査運転状態に切り換わることなく、この強運
転状態が第2設定期間の間維持され続けるので、クリー
ンルーム102(104)内の真空度が大きく低下する
ことを防止することができ、これによってクリーンルー
ム102(104)内で生産中の半導体等の不良発生を
防ぐことができる。
【0055】以上、本発明に従う真空ポンプの制御装置
(制御方法)の実施形態について説明したが、本発明は
これら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範
囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能であ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明の請求項1の真空ポンプの制御装
置及び請求項11の真空ポンプの制御方法によれば、真
空ポンプの駆動モータの異常状態をそれに供給される駆
動電力を利用して監視するので、駆動モータが寿命に近
づいたことを検知することができる。また、駆動モータ
の駆動電力が異常値を超えると、真空ポンプの運転状態
を定常運転状態から異常調査運転状態に切り換えるの
で、この異常調査運転状態において寿命に近づいている
かを運転しながら調査し、このような異常調査運転を行
うことによって寿命であるかを容易に調べることができ
る。また、この異常調査運転状態では真空ポンプの作動
状態が維持されるので、減圧すべき空間、例えばクリー
ンルームの真空度が急激に低下することはなく、真空ポ
ンプの異常状態を調べる間においても所定の真空度を維
持することができる。
【0057】また、本発明の請求項2の真空ポンプの制
御装置及び請求項12の真空ポンプの制御方法によれ
ば、真空ポンプの異常調査運転状態において、駆動モー
タの駆動電力が安全値まで低下すると寿命に達していな
いとすることができ、従って真空ポンプの運転状態を異
常調査運転状態から定常運転状態に戻し、再び定常運転
状態を継続して行い、このように運転することによっ
て、駆動モータの寿命を監視しながら長期にわたって運
転することができる。
【0058】また、本発明の請求項3の真空ポンプの制
御装置及び請求項13の真空ポンプの制御方法によれ
ば、真空ポンプの異常調査運転状態において、第1の設
定期間を通して駆動モータの駆動電力が実質上低下する
又は実質上変化しないと、負荷増大に伴う今回の駆動電
流の上昇は一時的なもので、寿命に達していないとする
ことができ、従って駆動モータの運転状態を異常調査運
転状態から定常運転状態に戻し、このように運転するこ
とによって、駆動モータの寿命を監視しながら長期にわ
たって運転することができる。また、本発明の請求項4
の真空ポンプの制御装置及び請求項14の真空ポンプの
制御方法によれば、定常運転状態と異常調査運転状態と
が所定回数繰り返し遂行されると、駆動モータが異常状
態であると判定されるようにし、このように判定するこ
とによっって、駆動モータが寿命に近づいたことを検知
することができる。
【0059】また、本発明の請求項5の真空ポンプの制
御装置及び請求項15の真空ポンプの制御方法によれ
ば、異常調査運転状態において駆動電力が上昇すると、
駆動モータが異常であると判定するようにし、このよう
に判定することによって、駆動モータが寿命に近づいた
ことを検知することができる。また、本発明の請求項6
の真空ポンプの制御装置及び請求項16の真空ポンプの
制御方法によれば、定常運転状態においても例えば負荷
が急激に上昇すると、駆動モータが異常であると判定す
るようにし、このように判定することによって、異常調
査運転に切り換えられなくても駆動モータが寿命に近づ
いたことを検知することができる。
【0060】また、本発明の請求項7の真空ポンプの制
御装置によれば、駆動モータが異常のときにはときには
異常警報手段が作動するので、作業者は真空ポンプが異
常状態であることを容易に知ることができる。また、本
発明の請求項8真空ポンプの制御装置及び請求項17の
真空ポンプの制御方法によれば、真空ポンプの駆動モー
タの回転数は、定常運転状態のときよりも異常調査運転
状態のときの方が低く設定されるので、異常調査運転状
態において駆動モータに過度の負荷が加わって破損する
ことを防止することができる。
【0061】また、本発明の請求項9の真空ポンプの制
御装置及び請求項18の真空ポンプの制御方法によれ
ば、駆動モータの駆動電力が危険値を超えると、駆動モ
ータが危険状態であると判定し、これによって真空ポン
プの運転状態を危険運転状態に切り換えるので、減圧す
る空間の真空度を維持しながら過度の負荷による駆動モ
ータの破損を回避することができる。更に、本発明の請
求項10の真空ポンプの制御装置及び請求項19の真空
ポンプの制御方法によれば、空間を仕切る開閉扉が開閉
すると、真空ポンプの運転状態が第2の設定期間強運転
状態に維持されるので、開閉扉の開閉に伴う空間の真空
度の低下を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う真空ポンプの制御装置(本発明に
従う真空ポンプの制御方法を実施する制御装置)を適用
したクリーンルームを簡略的に示す簡略図である。
【図2】図1の真空ポンプの制御装置を簡略的に示すブ
ロック図である。
【図3】図2の制御装置における電力測定装置を示す簡
略図である。
【図4】電力測定装置の測定電力と制御手段に送給され
る電力測定信号の電圧値との関係を示す図である。
【図5】制御手段からインバータに送給される作動信号
の電圧値とインバータから駆動モータに送給される駆動
電流の周波数との関係を示す図である。
【図6】図2の真空ポンプの制御装置による異常監視動
作の流れを示すフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートにおける真空ポンプの異
常調査運転状態をより詳細に示すフローチャートであ
る。
【図8】真空ポンプの運転状態の一例における時間と消
費電力との関係を示す図である。
【図9】本発明に従う真空ポンプの制御装置(本発明に
従う真空ポンプの制御方法を実施する制御装置)の第2
の実施形態を適用した他の形態のクリーンルームを簡略
的に示す簡略図である。
【図10】第2の実施形態の真空ポンプの運転の概略を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
2,102,104 クリーンルーム 4,122 真空ポンプ 6 ポンプ本体 8 駆動モータ 10 電源 12 インバータ 14 制御手段(ポンプ用コントローラ) 16 電力測定装置 42 出力電圧制御手段 44 異常判定手段 46 危険判定手段 56 異常警報手段 58 危険警報手段 112a,112b 第1開閉扉 114a,114b 第2開閉扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA01 AA12 AA14 AA26 BA02 BA32 BA33 BA39 BA40 BA42 CA09 CA21 CA23 CA25 CA26 CA29 CA30 DA02 DA05 DA34 DA43 DA47 EA11 EA26 EA38 EA41 3H076 AA21 AA37 AA39 BB28 BB31 BB35 BB43 CC07 CC98 CC99

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間内の気体を吸引排気するためのポン
    プ本体及び前記ポンプ本体を駆動するための駆動モータ
    とを有する真空ポンプと、前記真空ポンプの前記駆動モ
    ータを制御するための制御手段とを具備する真空ポンプ
    の制御装置において、 前記駆動モータに供給される駆動電力を測定するための
    電力測定装置を備え、前記電力測定装置の測定電力が定
    常値よりも大きい異常値を超えると、前記制御手段は前
    記真空ポンプを定常運転状態から前記真空ポンプの異常
    を調査するための異常調査運転状態に切り換えることを
    特徴とする真空ポンプの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記真空ポンプの前記
    異常調査運転状態において第1の設定期間内に前記電力
    測定装置の測定電力が前記定常値よりも小さい安全値ま
    で下がると、前記真空ポンプを前記異常調査運転状態か
    ら前記定常運転状態に復帰させることを特徴とする請求
    項1記載の真空ポンプの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記真空ポンプの前記
    異常調査運転状態において第1の設定期間を通して前記
    電力測定装置の測定電力が実質上低下する又は実質上変
    わらないと、前記真空ポンプを前記異常調査運転状態か
    ら前記定常運転状態に復帰させることを特徴とする請求
    項1又は2記載の真空ポンプの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記真空ポンプの前記
    駆動モータの異常状態を判定するための異常判定手段を
    含み、前記異常判定手段は、前記真空ポンプの前記定常
    運転状態と前記異常調査運転状態とが所定回数繰り返し
    て遂行されると、前記駆動モータの異常状態と判定する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の真空ポンプの制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記異常判定手段は、前記真空ポンプの
    前記異常調査運転状態において前記電力測定装置の測定
    電力が実質上上昇すると、前記駆動モータの異常状態と
    判定することを特徴とする請求項4記載の真空ポンプの
    制御装置。
  6. 【請求項6】 前記異常判定手段は、前記真空ポンプの
    前記定運転状態における前記電力測定装置の測定電力の
    増加割合を演算し、前記測定電力の増加割合が所定値を
    超えると前記駆動モータの異常状態と判定することを特
    徴とする請求項4又は5記載の真空ポンプの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動モータの異常状態を警報するた
    めの異常警報手段が設けられており、前記異常判定手段
    は、前記駆動モータの異常状態と判定したときに異常信
    号を生成し、前記制御手段は前記異常信号に基づいて前
    記異常警報手段を作動することを特徴とする請求項4〜
    6のいずれかに記載の真空ポンプの制御装置。
  8. 【請求項8】 前記真空ポンプに関連してその駆動モー
    タの回転数を制御するためのインバータが設けられてお
    り、前記制御手段は、前記駆動モータに供給される駆動
    電流の周波数を変化させる前記インバータを制御し、前
    記真空ポンプの前記定常運転状態から前記異常調査運転
    状態に切り換わると、前記駆動モータに供給される駆動
    電流の周波数が小さくなり、これによって前記駆動モー
    タの回転数が低下することを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の真空ポンプの制御装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記真空ポンプの前記
    駆動モータの危険状態を判定するための危険判定手段を
    含み、前記危険判定手段は、前記電力測定装置の測定電
    力が前記異常値よりも大きい危険値を超えると、前記駆
    動モータの危険状態と判定し、前記制御手段は前記真空
    ポンプを危険運転状態に切り換えることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の真空ポンプの制御装置。
  10. 【請求項10】 前記空間は開閉自在である開閉扉によ
    って仕切られており、前記開閉扉が開閉されると、前記
    制御手段は、前記真空ポンプの運転状態を上記定常運転
    状態から吸引作用の大きい強運転状態に切り換え、その
    強運転状態が第2の設定期間の間維持されるすることを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の真空ポンプ
    の制御装置。
  11. 【請求項11】 空間内の気体を吸引排気するためのポ
    ンプ本体及びこのポンプ本体を駆動するための駆動モー
    タを有する真空ポンプを制御する制御方法において、 前記駆動モータに供給される駆動電力の測定電力値が定
    常値よりも大きい異常値を超えると、前記真空ポンプの
    運転状態が定常状態から前記真空ポンプの異常を調査す
    るための異常調査運転状態に切り換えられることを特徴
    とする真空ポンプの制御方法。
  12. 【請求項12】 前記真空ポンプの前記異常調査運転状
    態において、第1の設定期間内に前記駆動電力の測定電
    力値が前記定常値より小さい安全値まで下がると、前記
    真空ポンプの運転状態が前記異常調査運転状態から前記
    定常運転状態に復帰することを特徴とする請求項11記
    載の真空ポンプの制御方法。
  13. 【請求項13】 前記真空ポンプの前記異常調査運転状
    態において、第1の期間を通して駆動電力が実質上低下
    する又は実質上変わらないと、前記真空ポンプの運転状
    態が前記異常調査運転状態から前記定常運転状態に復帰
    することを特徴とする請求項11又は12記載の真空ポ
    ンプの制御方法。
  14. 【請求項14】 前記真空ポンプの異常状態を判定する
    ための異常判定手段を含んでおり、前記異常判定手段
    は、前記真空ポンプの前記定常運転状態と前記異常調査
    運転状態とが所定回数繰り返し遂行されると、前記駆動
    モータの異常状態と判定することを特徴とする請求項1
    1〜13のいずれかに記載の真空ポンプの制御方法。
  15. 【請求項15】 前記異常判定手段は、前記異常調査運
    転状態において前記駆動電流の測定電力が実質上上昇す
    ると、前記駆動モータの異常状態と判定することを特徴
    とする請求項14記載の真空ポンプの制御方法。
  16. 【請求項16】 前記異常判定手段は、前記定常運転状
    態における前記駆動電力の増加割合が所定値を超える
    と、前記駆動モータの異常状態と判定することを特徴と
    する請求項14又は15記載の真空ポンプの制御方法。
  17. 【請求項17】 前記異常調査運転状態においては、前
    記駆動モータの回転数は前記定常運転状態における回転
    数よりも低いことを特徴とする請求項11〜16のいず
    れかに記載の真空ポンプの制御方法。
  18. 【請求項18】 前記真空ポンプの危険状態を判定する
    ための危険判定手段を含んでおり、前記危険判定手段
    は、前記駆動電力の測定電力値が前記異常値よりも大き
    い危険値を超えると、前記駆動モータの危険状態と判定
    し、前記真空ポンプの運転状態が危険運転状態に切り換
    えられることを特徴とする請求項11〜17のいずれか
    に記載の真空ポンプの制御方法。
  19. 【請求項19】 前記空間は開閉自在である開閉扉によ
    って仕切られており、前記開閉扉が開閉されると、前記
    真空ポンプの運転状態が上記定常運転状態から吸引作用
    の大きい強運転状態に切り換えられ、その強運転状態が
    第2の設定期間の間維持されるすることを特徴とする請
    求項11〜18のいずれかに記載の真空ポンプの制御方
    法。
JP2000131300A 1999-04-30 2000-04-28 真空ポンプの制御方法及び制御装置 Pending JP2001012359A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131300A JP2001012359A (ja) 1999-04-30 2000-04-28 真空ポンプの制御方法及び制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12495399 1999-04-30
JP11-124953 1999-04-30
JP2000131300A JP2001012359A (ja) 1999-04-30 2000-04-28 真空ポンプの制御方法及び制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001012359A true JP2001012359A (ja) 2001-01-16

Family

ID=26461513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000131300A Pending JP2001012359A (ja) 1999-04-30 2000-04-28 真空ポンプの制御方法及び制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001012359A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008143859A1 (en) * 2007-05-14 2008-11-27 Environment One Corporation Wattmeter circuit for operating a grinder pump assembly to inhibit operating under run dry or blocked conditions
JP2011050204A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Ebara Corp ドライ真空ポンプ用電源装置、及びその運転方法
WO2011052675A1 (ja) * 2009-10-29 2011-05-05 株式会社アルバック ポンプユニット,ロードロックチャンバの排気装置,及び真空装置
JP2012072992A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Miura Co Ltd 給水制御装置及びボイラ
JP2019522454A (ja) * 2016-06-07 2019-08-08 レイボルド ゲーエムベーハー 真空ポンプを駆動するための装置及び方法
CN113586503A (zh) * 2020-04-30 2021-11-02 同方威视技术股份有限公司 多风扇调速模块的串行连接控制方法及实现该方法的系统

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008143859A1 (en) * 2007-05-14 2008-11-27 Environment One Corporation Wattmeter circuit for operating a grinder pump assembly to inhibit operating under run dry or blocked conditions
US8678303B2 (en) 2007-05-14 2014-03-25 Environment One Corporation Wattmeter circuit for operating a grinder pump assembly to inhibit operating under run dry or blocked conditions
JP2011050204A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Ebara Corp ドライ真空ポンプ用電源装置、及びその運転方法
WO2011052675A1 (ja) * 2009-10-29 2011-05-05 株式会社アルバック ポンプユニット,ロードロックチャンバの排気装置,及び真空装置
JPWO2011052675A1 (ja) * 2009-10-29 2013-03-21 株式会社アルバック ポンプユニット,ロードロックチャンバの排気装置,及び真空装置
JP2012072992A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Miura Co Ltd 給水制御装置及びボイラ
JP2019522454A (ja) * 2016-06-07 2019-08-08 レイボルド ゲーエムベーハー 真空ポンプを駆動するための装置及び方法
CN113586503A (zh) * 2020-04-30 2021-11-02 同方威视技术股份有限公司 多风扇调速模块的串行连接控制方法及实现该方法的系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6364621B1 (en) Method of and apparatus for controlling vacuum pump
US8303260B2 (en) Method and apparatus for pump protection without the use of traditional sensors
US8070456B2 (en) Method for preventing power surge in a compressor supplied by a power converter by direct torque control
JPS61216011A (ja) 電子装置の冷却系制御装置
JP2004059232A (ja) エレベータの振動低減装置
EP1718868B1 (en) A pumping system
JP2001012359A (ja) 真空ポンプの制御方法及び制御装置
TWI641759B (zh) 真空泵及其運轉方法
JP4656058B2 (ja) ガスレーザ発振器およびガスレーザ加工機
JPS61173692A (ja) 異常監視装置
US11487262B2 (en) Method and apparatus for protecting pump units from cyber attacks
JP2002025877A (ja) 半導体処理装置のパーツ保守装置およびその方法
JP2021044964A (ja) 電池監視装置
US9528718B2 (en) HVAC motor load balancing
JPH03115796A (ja) 磁気軸受保護装置
JP2021092182A (ja) ポンプ装置及びポンプシステム
JPH06147185A (ja) 磁気浮上型真空ポンプ
JP2947500B2 (ja) 送風設備の異常診断装置
US20220252065A1 (en) Fluid Machine Device
JP2000234598A (ja) 多段遠心圧縮機の故障判定方法
JP7249240B2 (ja) ファンフィルタユニット監視制御システムおよびファンフィルタユニット監視制御方法
JPH09195982A (ja) 遠心圧縮機の保護方法
KR20160053593A (ko) 노광 시스템의 공기 흐름 모니터링 방법 및 이를 적용하는 반도체 노광 시스템
JPH10199560A (ja) 燃料電池発電装置
JP2004052583A (ja) ポンプ用制御盤