JP2001011349A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2001011349A
JP2001011349A JP18959499A JP18959499A JP2001011349A JP 2001011349 A JP2001011349 A JP 2001011349A JP 18959499 A JP18959499 A JP 18959499A JP 18959499 A JP18959499 A JP 18959499A JP 2001011349 A JP2001011349 A JP 2001011349A
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JP18959499A
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Yoshino Noguchi
愛乃 野口
Tadashi Saito
忠司 斉藤
Kiyoshi Tanigawa
清 谷川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写媒体上に瞬時に鮮明な画像を形成し、か
つ、被記録体上に滲みや裏映りがなく、かつ、耐水性に
優れた転写体像を形成できる、新たな中間転写式の記録
装置を提供する。 【解決手段】 液滴を画像信号に応じて中間転写体2上
に付与して該中間転写体2上に可視画像を形成し、つい
で、前記可視画像を被記録媒体上に転写する。前記中間
転写体2の表面に予め前記液滴により溶解又は膨潤可能
でかつ該液滴の粘度を上昇させることができかつ前記中
間転写体から剥離可能な粉末の層を形成したのち、前記
粉末の上に記録ヘッド1により前記液滴を付与して前記
中間転写体2上に可視画像を形成し、ついで、該中間転
写体上に形成された前記可視画像を被記録媒体に転写す
る。前記記録ヘッド1より噴射されるインクとして、イ
ンクの吸収係数Kaが2.0(ml/m2・ms1/2)以
上、濡れ時間Twが20msec以下の浸透性の高いイ
ンクを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドからイ
ンク滴を吐出させ転写媒体上にインク像を形成した後、
記録媒体に転写し、記録媒体上にインク像を得る転写型
インクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録のごとく、色剤を含
有した液体を液滴として画像信号に応じて記録を行う記
録装置は、機構が簡単でしかも騒音が発生しない点で優
れているが、記録媒体の違い、例えば、被転写紙の紙質
の違いにより印字状態が違うといった印字品質上の問題
を有するほか、被転写紙排出の際に未乾燥状態の記録像
を乱してしまうといった問題を有している。
【0003】上述のような問題の解決を試みた記録装置
としては、一旦、中間転写媒体上にインクジェット記録
方式によりインク像を形成し、その後、インク像を中間
転写媒体から記録媒体上に転写する中間転写方式と呼ば
れる方法が提案されている(米国特許第4538156
号,同第5099256号)。しかし、この記録方式に
おいては、中間転写媒体上に吐出されたインク滴が中間
転写媒体上で不当に広がったり、流れたりしてその位置
や形が大きく変化してしまったのでは、形成される印字
が乱れてしまう。このような現象をインクの「はじき」
と呼ぶ。本来インク滴によるドットが形成されるべき領
域からインク滴のドットが不当に広がったり、流れたり
してその位置や形が変化してしまう「はじき」現象が発
生すると、良好な印字が記録媒体上で得られなくなって
しまう。
【0004】上述のような問題に対して、特開昭62−
92849号公報に記載の発明は、インク滴を一旦転写
媒体上に吐出し、ここでインク滴中の大半の水分を蒸発
させて濃縮し、この濃縮したインクを紙等の記録媒体上
に転写するようにしている。そして、このものは、鮮明
な画像形成を可能にする利点を有しているが、インクの
濃縮に時間を要するため、高速印字という要請には十分
に答えることができないといったさらに解決すべき問題
を抱えている。
【0005】また、特開平3−55283号公報に記載
の発明においては、撥インク性部材のインク転写体上に
吐出したインクを、部分的に冷却することで撥インク性
を変化させ固定化し、さらに、局所冷却によるインクの
高粘度化により記録を行っている。しかし、このもの
も、前記特開昭62−92849号公報に記載の発明と
同様、冷却処理に時間を要するため、高速印字に問題を
残している。
【0006】また、印字品質が記録媒体の違いによらな
いようにインクに処理を行い、かつ画像部のみが分離可
能な転写媒体が特開平7−145576号公報に開示さ
れている。しかし、このものは、分離層の軟化温度とし
て、200度から300度で転写を行うため、高速記録
性やシステムの信頼性に問題が残る。
【0007】また、特開平5−255624号公報に記
載の発明は、キタンサンガムを含有する高粘度のインク
を用いることにより、転写体上のドット形状を保ってい
る。さらに、特開平6−41481号公報に記載の発明
は、転写型インクジェット用のインクとしてインクに乾
燥性成分と非乾燥性成分を含み、そのバランスによって
適度な粘ちょう状態のインク像を転写体上に形成してい
る。しかし、これらは、従来のインクジェット記録用イ
ンクの性質を大きく変えているため、目詰まり性及び吐
出安定性などの点で不十分である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、普通紙を用いた高速記
録及び被記録体上の画像の転写性を向上させることを目
的として、転写媒体上に瞬時に鮮明な画像を形成し、か
つ、被記録体上に滲みや裏映りがなく、かつ、耐水性に
優れた転写体像を形成できる、新たな中間転写式の記録
装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、液滴を画像信
号に応じて中間転写体上に付与して該中間転写体上に可
視画像を形成し、ついで、前記可視画像を被記録媒体上
に転写する記録装置であって、前記中間転写体の表面に
予め前記液滴により溶解又は膨潤可能でかつ該液滴の粘
度を上昇させることができかつ前記中間転写体から剥離
可能な粉末の層を形成したのち、前記粉末の上に前記液
滴を付与して前記中間転写体上に可視画像を形成し、つ
いで、該中間転写体上に形成された前記可視画像を被記
録媒体に転写することを特徴とする記録装置において、
インクの吸収係数Kaが2.0(ml/m2・ms1/2
以上、濡れ時間Twが20msec以下の浸透性の高い
インクを用いたことを特徴とし、もって、インクに対し
吸水性かつ増粘性を示す部材を用いることにより、転写
媒体上で濃縮の時間を要することなく、はじきによる画
像の滲みをおさえ、その転写画像においては、裏映りを
抑え、または、インクにナトリウム,リチウムなどの一
価の塩を含有することで転写体上の画像の剥離性を向上
できるようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1の発明 本発明者らは、インク滴に対し吸水かつ増粘性を示す部
材を用いた記録方法を、中間転写体を用いた記録方法お
よび装置に適用し、紙質によらない滲みの少ない高画
質,高速記録をインクジェット記録において可能とし
た。本発明は、さらに、転写体上でインク滴に対し増粘
性を示す吸水性部材に界面活性剤を含んだインクを印字
して、転写部材を効果的に膨潤させ、転写体から効率よ
く転写させるようにしたものである。前記吸水性部材
は、インク中の界面活性剤により瞬時に膨潤して被記録
媒体上に転写され、形成された画像品位は優れ、しかも
転写残りがない。よって、該吸水性部材を含有させたイ
ンクは、転写体のクリーニング信頼性をあげるため、画
像形成において、安定性に優れる。本発明の実施に用い
られる典型的な着色料は、スルホン酸塩またはカルボン
酸塩の水溶性染料、例えば、C.I. Acid Red 27,C.I. A
cid Blue 9,C.I. Acid Yellow 23,C.I. Direct Blue
199,C.I. DirectYellow 86,Food Black 2.がある。
また、インクの浸透性の調整に以下のような界面活性剤
が挙げられる。ノニオン系ではポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル,ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル,ポリオキシエチレン脂肪酸エステル,ポリオキ
シエチレングリコールアルキルエーテル,ポリエチレン
ポリプロピレングリコール,2,4,7,9−テトラメ
チル−5−アルキル−4,7−ジオール等が使用でき、
アニオン系ではナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物,高級アルコール硫酸エステルナトリウム塩,パーフ
ルオロアルキルエチレンオキシド付加物などが使用でき
る。
【0011】請求項2の発明 請求項1の発明において、前記吸水性部材の一部が脂肪
族アミンで処理されていることによって、疎水性を示
し、該部材の高湿度下における保存安定性に優れる。ま
た、前記請求項1の発明に記載のインクにより、該吸水
性部材に対する濡れが良く、転写体上に高品位の画像を
形成し、被記録媒体に転写される。吸水性部材として、
具体的には、アクリル酸樹脂,アクリル酸/メタクリル
酸共重合体樹脂,メタクリル酸樹脂,マレイン酸樹脂,
アクリル酸/マレイン酸共重合体樹脂などがある。ま
た、使用できる高吸水性高分子の代表例としてポリエチ
レンオキサイド等のポリアルキルオキサイド,ポリビニ
ルピロリドン,ポリビニルアルコール,ポリビニルブチ
ラール,ポリアクリルアミド,ポリプロピレングリコー
ル,にかわ,ゼラチン,ガゼイン,アルブミン,アルギ
ン酸,アルギン酸ソーダ,メチルセルロース,カルボキ
シメチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,ポ
リビニルエーテル,ポリビニルメチルセルロース,ポリ
エチレングリコール,グルコース,キシロース,スクロ
ース,マルトース,アラビノース,α−シクロデキスト
リン,でんぷん等の共重合体,グラフト重合体,架橋体
などがある。また、脂肪族アミンとして、具体的には、
ラウリルアミン,ステアリルアミン,ドデシルアミン,
ロジンアミン,ジアミルアミン,トリアリルアミンなど
が好ましく使用される。脂肪族アミンとして、具体的に
は、ラウリルアミン,ポリアリルアミン,トリブチルア
ミン,ジアミルアミン,トリアリルアミンなどが使用さ
れるがこれに限定されるものではない。また、これらに
紫外線吸収剤を混合してもよい。
【0012】請求項3の発明 請求項2の発明において、インクジェット記録用インク
が前記請求項1の発明で記載したもののほか、色材以外
にナトリウム,リチウムなどの一価の陽イオンを有する
化合物を1種以上含有するとき、前記吸水性部材はイン
クに対し瞬時に応答し、吸水するため、形成された画像
は高品位となる。これは、インク中の塩が耐湿度性に優
れる部材であるカルボキシル基のアミンと置換されるた
め、瞬時に吸水性を増すためである。更に、画像部のす
べての部材が効率よくインクと混合するため、転写性に
も優れている。よって、転写体のクリーニング機構にお
いて、装置の信頼性が向上するとともに、画像の再現性
が保証される。
【0013】請求項4の発明 請求項1の発明において、吸水性部材の一部が脂肪族ア
ミンで処理されていることによって、疎水性を示し、さ
らに、一部のカルボキシル基が一価の陽イオンで塩を形
成させることによって、インク吸水性がよく、該部材の
高湿度下における保存安定性とともに、高品位な画像形
成に優れる。請求項3と同様の効果が期待できる。
【0014】請求項5の発明 前記請求項4の発明で記載の吸水性部材に対し、請求項
3の発明で記載した色材以外に一価の陽イオンを有する
化合物を1種以上含有するインクを用いることにより、
さらにインクと吸水性部材の吸水増粘の応答性が良く、
転写体上の画像品位とともに、被記録媒体上の画像品位
に優れる。これは、耐湿度性に優れる部材に対し、イン
ク中の塩がカルボキシル基と結合している疎水性アミン
と置換されるため、瞬時に吸水性を増すためである。よ
って、吸水性部材中に陽イオンが含有される分、イオン
中の陽イオンが少なくても効果が得られるため、インク
の保存安定性が向上する。
【0015】(実施例)図1は、本発明の実施に使用さ
れる記録装置の一例を説明するための装置概略図で、図
中、1はインクジェット記録ヘッドで、該インクジェッ
ト記録ヘッド1で画像信号に応じてインク液滴を中間転
写媒体が最表面に形成している中間転写体ベルト2に付
与する。該中間転写体ベルト2は3本のローラ3,4,
5の間をエンドレスに駆動搬送されている。中間転写体
ベルト2上に形成されているインク液滴による画像を形
成している中間転写媒体が、被記録体トレイ6から給紙
ローラ7,8,9,10,11及びレジストローラ1
2,13によって搬送された被記録体に転写加圧ローラ
14で転写される。ついで、前記インク液滴による画像
を形成している中間転写媒体が転写された被記録体は排
紙ローラ15,16によって排紙トレイ17に排紙され
る。
【0016】中間転写体ベルト2の最表面には、中間転
写媒体容器18内の中間転写媒体および紫外線吸収剤が
塗布量制御ブレード19で塗布量を制御した塗布補助ロ
ーラ20及び塗布ローラ21で塗布される。この中間転
写体ベルト2上に形成されているインク液滴による画像
を形成している中間転写媒体の被記録体への転写後の中
間転写体ベルト2の最表面に残存している中間転写媒体
は必要に応じてクリーニングローラ22,クリーニング
ブレード23,24によってクリーニングされ、再び、
中間転写媒体の塗布が行われる。
【0017】以下実施例と比較例を挙げて、更に詳細に
説明する。実施例中の成分比はすべての重量パーセント
とする。すべての実施例,比較例において記録装置,記
録紙,画像形成方法の条件はすべて、以下に示すよう
に、同様に設定して行った。 液滴による記録装置:請求項1の中間転写型インクジェ
ットプリンター。 記録紙:上質紙(リコーPPC用紙)。 紙への画像形成方法:図1のごとく、撥水部材の中間転
写体に上記のように調整した吸水性部材を塗布し、普通
紙に画像を形成した。
【0018】実施例1(請求項1の実施例および比較
例) 吸水性部材:吸水性,増粘性部材であるポリアクリル酸
(日光ケミカル製)。 インク:普通紙に対する吸収係数Kaが4.0(ml/
2・ms1/2)、濡れ時間Twが20msecのインク
を調整。 比較例1 実施例1の吸水性部材を用い、普通紙に対する吸収係数
Kaが1.5(ml/m2・ms1/2)、濡れ時間Twが
200msecのインクを調整。
【0019】実施例2(請求項2の実施例および比較
例) 吸水性部材:実施例1のポリアクリル酸に対してデシル
アミンで処理したもの。 インク:普通紙に対する吸収係数Kaが6.0(ml/
2・ms1/2)、濡れ時間Twが20msecのインク
を調整。 比較例2 実施例2の吸水性部材を用い、普通紙に対する吸収係数
Kaが1.0(ml/m2・ms1/2)、濡れ時間Twが
200msecのインクを調整。
【0020】実施例3(請求項3の実施例および比較
例) 吸水性部材:請求項2の実施例と同じ。 インク1:パラトルエンスルフィン酸ナトリウムを6部
含有し、普通紙に対する吸収係数Kaが5.0(ml/
2・ms1/2)、濡れ時間Twが20msecのインク
を調整。 比較例3 吸水性部材:請求項2の実施例と同じ。 インク2:普通紙に対する吸収係数Kaが1.0(ml
/m2・ms1/2)、濡れ時間Twが200msecのイ
ンクを調整。
【0021】実施例4(請求項4の実施例および比較
例) 吸水性部材:実施例1のポリアクリル酸に対してドデシ
ルアミンで処理したものの一部を更にナトリウム置換し
た部材。 インク:普通紙に対する吸収係数Kaが2.0(ml/
2・ms1/2)、濡れ時間Twが20msecのインク
を調整。 比較例4 吸水性部材:請求項2の実施例と同じ。 インク2:普通紙に対する吸収係数Kaが1.0(ml
/m2・ms1/2)、濡れ時間Twが200msecのイ
ンクを調整。
【0022】実施例5(請求項5の実施例及び比較例) 吸水性部材:実施例4の部材と同じ。 インク1:パラトルエンスルフィン酸ナトリウムを3部
含有し、普通紙に対する吸収係数Kaが4.0(ml/
2・ms1/2)。 比較例5 吸水性部材:実施例4の部材と同じ。 インク2:普通紙に対する吸収係数Kaが1.0(ml
/m2・ms1/2)、濡れ時間Twが200msecのイ
ンクを調整。
【0023】上記実施例の条件で画像を形成し、以下の
ように転写性を評価した。 転写性評価 転写体上に上記条件で画像を形成し、普通紙に転写した
後の転写体上の転写残り画像を透明粘着テープに写し取
り、白紙上で目視にて評価した。結果を表1に示す。 ◎:転写体上に転写残りがない。 ○:印字物が読みとれない程度に残るが、印字物の品位
ともに実用上問題ない。 ×:転写残りが多く、印字物の品位も劣る。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明に対応する効果:従来に
比べて、インク液の浸透性が良いため吸水性部材との混
合が瞬時に全体にわたって起こり、転写した後の転写体
上は画像の残りが見られなくなり、システムの信頼性が
向上した。また、従来のインクに粘度を持たせる方法と
異なり、目詰まりなどの問題もなく信頼性が高くなる。
さらに、吸水性部材によって粘性を調整するため、印字
物の滲みはなく、画像品位に優れる。
【0026】請求項2の発明に対応する効果:請求項1
の発明のうち、吸水性部材に耐湿度性を持たせるための
疎水性のアミン処理をすることにより、該吸水性部材の
保存安定性が向上する。さらに、請求項1のインクを用
いることにより疎水基をもつ該吸水性部材と効率よく混
合し増粘する。よって、転写後の転写体上の画像は、従
来のインクを用いた場合に比べ画像の残りが少なく、シ
ステムの信頼性が向上した。
【0027】請求項3の発明に対応する効果:請求項2
の発明のうち、請求項1のインクに一価の陽イオンを含
有させることによって、さらに、吸水性部材とインクの
混合が瞬時に促進されて画像を形成するため、転写後の
画像は高品位となり、転写後の転写体には画像残りがほ
とんど見られなくなり、システムの再現性,信頼性が向
上した。
【0028】請求項4の発明に対応する効果:請求項1
の発明のうち、前記吸水性部材の一部を一価の陽イオン
にすることで、更にインク液との接触が良くなり瞬時に
混合が起こる。転写後の画像は高品位となり、転写後の
転写体には画像残りがほとんど見られなくなり、システ
ムの再現性,信頼性が向上した。
【0029】請求項5の発明に対応する効果:請求項4
のうち、請求項3の発明の浸透性が良くかつ一価の陽イ
オンを含有するインクを用いることにより、転写後の転
写体上の状態が更に良好となった。請求項3の発明に比
べ、インク中の塩の濃度が抑えられるため、システムの
信頼性は、より向上する。本発明において最も効果のあ
る組み合わせである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による記録方法および装置の一例を説
明するための装置概略図である。
【符号の説明】
1…インクジェット記録ヘッド、2…中間転写体ベル
ト、3,4,5…ローラ、6…被記録体トレイ、7,
8,9,10,11…給紙ローラ、12,13…レジス
トローラ、14…転写加圧ローラ、15,16…排紙ロ
ーラ、17…排紙トレイ、18…中間転写媒体容器、1
9…塗布量制御ブレード、20…塗布補助ローラ、21
…塗布ローラ、22…クリーニングローラ、23,24
…クリーニングブレード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 清 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C056 FC01 FD13 2H086 BA02 BA26 BA51 BA55 BA59 BA60 4J039 BA29 EA10 EA38 EA41 EA42 EA47 EA48 GA05 GA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液滴を画像信号に応じて中間転写体上に
    付与して該中間転写体上に可視画像を形成し、ついで、
    前記可視画像を被記録媒体上に転写する記録装置であっ
    て、前記中間転写体の表面に予め前記液滴により溶解又
    は膨潤可能でかつ該液滴の粘度を上昇させることができ
    かつ前記中間転写体から剥離可能な粉末の層を形成した
    のち、前記粉末の上に前記液滴を付与して前記中間転写
    体上に可視画像を形成し、ついで、該中間転写体上に形
    成された前記可視画像を被記録媒体に転写することを特
    徴とする記録装置において、インクの吸収係数Kaが
    2.0(ml/m2・ms1/2)以上、濡れ時間Twが2
    0msec以下の浸透性の高いインクを用いたことを特
    徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記録装置において、前記中間
    転写体に塗布されている吸水性部材を含む粉末がカルボ
    キシル基を有する樹脂であり、その一部がアミンで処理
    してあることを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の記録装置において、イン
    クが色材の他にナトリウム,リチウム系の一価の塩を有
    する化合物を1種以上、含有することを特徴とする記録
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の記録装置において、前記
    中間転写体に塗布されている吸水性部材がカルボキシル
    基を有する樹脂であり、その一部をアミン処理したもの
    の一部を更にナトリウム,リチウムなどの一価の塩で処
    理してあることを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の吸水性部材に対し、請求
    項3記載のインクを用いた記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7744179B2 (en) 2006-12-06 2010-06-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording apparatus and recording method
US7919156B2 (en) 2008-03-07 2011-04-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording apparatus and material set for recording

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7744179B2 (en) 2006-12-06 2010-06-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording apparatus and recording method
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