JP2001010982A - 1,4−ジエン類の製造方法 - Google Patents
1,4−ジエン類の製造方法Info
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Abstract
体を従来の方法に比べて高い選択率で得ることができる
1,4−ジエン類の製造方法を提供する。 【解決手段】 エチレンと、イソプレン、1,3−ペン
タジエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン等の1,
3−ジエン類とを、鉄化合物及び有機アルミニウム化合
物を含有する触媒を用いて、50〜100℃、特に80
〜90℃の温度、3MPa以上、特に3〜50MPaの
圧力で、3分から2時間反応させる。鉄化合物として
は、鉄(III)アセチルアセトナート及びその類似化合
物が触媒活性の観点から特に好ましい。有機アルミニウ
ム化合物としては、トリメチルアルミニウム、トリエチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等のトリ
アルキルアルミニウム類が好ましい。また、特定の異性
体の選択率の向上等を目的として、触媒に、ホスフィン
化合物、アミン化合物等を配合することもできる。
Description
プレン等のアルキル置換1,3−ジエン類などとを反応
させて1,4−ジエン類を製造する方法に関する。特
に、加硫速度の大きい不飽和性エチレン系共重合体の製
造において有用な特定の1,4−ジエン類を選択的に製
造する方法に関する。
レンと、ブタジエン及びイソプレンに代表される1,3
−ジエン類とを反応させる方法により製造されている。
この製造方法では、各種の遷移金属化合物と、有機アル
ミニウム化合物及び有機リチウム化合物等とを組み合わ
せた触媒成分が用いられている。より具体的には、用い
る遷移金属化合物の種類によって、(1)鉄化合物を用
いる方法、(2)コバルト化合物を用いる方法、(3)
ロジウム化合物を用いる方法、及び(4)ニッケル化合
物を用いる方法に大別される。
いて詳述すると、エチレンがイソプレンのどの炭素原子
に結合するかによって、(a)5−メチル−1,4−ヘ
キサジエン、(b)4−メチル−1,4−ヘキサジエ
ン、(c)3−メチル−1,4−ヘキサジエン、及び
(d)2,3−ジメチル−1,4−ペンタジエンの4種
類の異性体が生成する。これらのうちで前記の不飽和性
エチレン系共重合体の製造において有用な1,4−ジエ
ン類に相当するのは(a)の5−メチル−1,4−ヘキ
サジエンである。
る異性体の選択率が、それぞれ以下の文献に報告されて
いる。 (1)J.Am.Chem.Soc.,1964,8
6,3903、選択率は(a):(b)=40:60で
ある。 (2)Bull.Chem.Soc.Jpn.,196
8,41,2443、選択率は(a):(b)=16:
84である。 (3)J.Am.Chem.Soc.,1967,8
9,3756、選択率は(a):(b):(d)=0.
5:96:3.5である。 (4)J.Am.Chem.Soc.,1965,8
7,5638、選択率は(b):(c)=80:20で
ある。
4−ヘキサジエン類を製造することは、特公昭45−7
282号公報、特公昭45−22936号公報及び特公
昭48−24364号公報等にも記載されている。しか
し、上記の各文献及びこれらの公報に記載の方法では、
いずれも特定の有用な異性体の選択率は45%未満であ
る。このように、特定の異性体の選択率を高くするた
め、従来より、反応条件の検討等が種々なされている
が、この選択率を45%を超えて僅かに高くすることす
ら容易ではない。
1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、2−フ
ェニル−1,3−ブタジエン等に代表されるイソプレン
以外の置換1,3−ジエン類との反応についても報告さ
れている(J.Org.Chem.,1967,32,
3754、J.Am.Chem.Soc.,1967,
89,3756)。しかし、これらの報告においても、
前記の不飽和性エチレン系共重合体の製造において有用
な1,4−ジエン類に相当する異性体の選択率は、イソ
プレンの場合に比べ、より以上に低いのが実状である。
反応条件については以下のように報告されている。例え
ば、(a):(b)=40:60の選択率である上記の
J.Am.Chem.Soc.,1964,86,39
03における反応温度は30℃、反応圧力は4MPa、
反応時間は1.5時間である。この反応では、異性体
(a)の選択率が低く、その収率[イソプレンの転化率
×異性体(a)の選択率]も28%と低い。しかも、触
媒活性の点から反応温度が低く設定されているため、イ
ソプレンの転化率も70%と低い。
報における反応温度は80℃、反応圧力は5MPa、反
応時間は25時間であり、反応時間が長いためイソプレ
ンの転化率は90%と高い。しかし、異性体の選択率は
(a):(b)=2:98であり、(a)の選択率が極
端に低く、(a)の収率は僅か1%である。このよう
に、従来の方法では、異性体(a)の収率が低い他、反
応時間が長い等、問題が多く、工業的には採用し得ない
ことが多い。
エチレンと1,3−共役ジエン類とを反応させ、特定の
有用な異性体を高い選択率で得ることは非常に困難であ
った。また、J.Org.Chem.,1967,3
2,3754等の文献には、異性体の選択率を調整する
ことは難しいとの記載もあり、このことからも特定の異
性体を選択的に生成させることが容易ではないことが理
解される。
技術の問題点を解決するものであり、エチレンと1,3
−ブタジエン類との反応における反応温度、反応時間及
び反応圧力を特定することにより、不飽和性エチレン系
共重合体の製造において有用な異性体構造を有する1,
4−ジエン類を、従来の方法に比べてより多く生成させ
ることができる1,4−ジエン類の製造方法を提供する
ことを目的とする。
ン類の製造方法は、エチレンと、前記一般式(1)で表
される1,3−ジエン類とを、鉄化合物及び前記一般式
(2)で表される有機アルミニウム化合物を含有する触
媒を使用し、50〜100℃の温度、3MPa以下の圧
力で、3分〜2時間反応させ、前記一般式(3)で表さ
れる1,4−ジエン類を得ることを特徴とする。
エン類」としては、炭素数2〜20の1,3−共役ジエ
ン類が挙げられる。具体的には、イソプレン、1,3−
ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、3
−メチル−1,3−ペンタジエン、2−フェニル−1,
3−ブタジエン、或いはこれらがアルキル基、アルキリ
デン基、芳香族基等により更に置換された誘導体などを
挙げることもできる。これらの1,3−ジエン類は1種
のみを使用してもよいし。2種以上を併用することもで
きる。
で表される有機アルミニウム化合物によって容易に還元
され得る1価乃至2価の鉄化合物を使用することができ
る。そのような鉄化合物としては、フッ化物、塩化
物、臭化物、ヨウ化物等のハロゲン化物、水酸化物、
硫酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、及びその他の無機酸、
有機酸の塩、並びに少なくとも一個の鉄−炭素、鉄−
窒素、鉄−リン、鉄−酸素、鉄−硫黄の各原子間の配位
結合、若しくは共有結合を有する鉄化合物などが挙げら
れる。これらの化合物のうちでは、の鉄化合物が好ま
しく、ジアミン型配位子、ジカルボニル型配位子等を有
するものがより好ましい。また、アセチルアセトナート
型配位子を有する2価乃至3価の鉄化合物が特に有用で
ある。
の化合物が挙げられる。 フッ化第二鉄、フッ化第二鉄水和物、塩化第一鉄、塩
化第二鉄、塩化第二鉄水和物、臭化第一鉄、臭化第二
鉄、臭化第二鉄水和物、ヨウ化第一鉄及びヨウ化第二鉄
等、 水酸化第一鉄及び水酸化第二鉄、 硝酸第二鉄、o−リン酸第一鉄、o−リン酸第一鉄水
和物、o−リン酸第二鉄、o−リン酸第二鉄水和物、
硫酸第一鉄、硫酸第一鉄水和物、硫酸第二鉄、硫酸第二
鉄水和物、硫酸第一鉄アンモニウム、硫酸第二鉄アンモ
ニウム、及びシュウ酸鉄、ステアリン酸鉄、オクテン酸
鉄及びナフテン酸鉄等、
イソプロポキシ鉄、鉄カルボニル、テトラフルオロボレ
ート鉄、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,
5−ヘプタンジオネート)鉄、ペンタシアノニトリル鉄
(III)酸ナトリウム、テトラシアノ(エチレンジアミ
ン)鉄(III)酸ナトリウム、ジクロロビス[1,2−
ビス(ジエチルホスフィノ)エタン]鉄、ジクロロビス
(トリフェニルホスフィン)鉄、エチレンビス(ジフェ
ニルホスフィン)鉄(III)、鉄(III)アセチルアセトナ
ート及び鉄(III)トリフルオロメチルアセチルアセト
ナート等。
チルアセトナートは、その配位子に含まれる水素原子
が、ハロゲン原子、カルボキシル基、炭素数1〜20の
炭化水素基、炭素数1〜20のアルコキシル基、炭素数
2〜20のエステル基、炭素数1〜20のハロゲン化炭
化水素基、又は炭素数1〜20のアルキルシリル基等に
より置換されたものであってもよい。この鉄(III)ア
セチルアセトナート及びその類似化合物は、触媒活性の
観点から特に好ましい。これらの鉄化合物は1種のみを
使用してもよいし、2種以上を併用することもできる。
ニウム化合物」としては、以下の化合物が挙げられる。 トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、
トリブチルアルミニウム及びトリイソプロピルアルミニ
ウム等のトリアルキルアルミニウム類、 ジイソプロピルアルミニウムクロライド、イソプロピ
ルアルミニウムジクロライド、トリイソブチルアルミニ
ウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロライ
ド、イソブチルアルミニウムジクロライド、トリ−t−
ブチルアルミニウム、ジ−t−ブチルアルミニウムクロ
ライド、t−ブチルアルミニウムジクロライド、トリア
ミルアルミニウム、ジアミルアルミニウムクロライド、
アミルアルミニウムジクロライド及びトリエチルジアル
ミニウムトリクロライド等のアルキルアルミニウムハラ
イド類、
イソブチルアルミニウムハイドライド及びジオクチルア
ルミニウムハイドライド等のアルキルアルミニウムハイ
ドライド類、 メチルアルミニウムジメトキシド、ジイソブチルアル
ミニウムメトキシド及びイソブチルアルミニウムエトキ
シド等のアルキルアルミニウムアルコキシド類等。 有機アルミニウム化合物としては、触媒活性の観点か
ら、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム等のトリアルキルアル
ミニウム類が好ましい。これらの有機アルミニウム化合
物は1種のみを使用してもよいし、2種以上を併用する
こともできる。
0〜90℃とすることが好ましい。この重合温度が50
℃未満であると、特定の有用な異性体を高い選択率で得
ることができない。一方、重合温度が100℃を超える
と、50℃未満の場合ほどではないが選択率が低下し、
且つ1,3−ジエン類の転化率も低くなる。また、反応
時間は、特に5分から2時間とすることが好ましい。反
応時間が3分未満であると、1,3−ジエン類の転化率
が大きく低下し、実用的ではない。一方、反応時間が2
時間を超えると、特定の有用な異性体の選択率が低下す
る。更に、重合圧力は、特に3〜50MPaとすること
が好ましい。重合圧力が3MPa未満であると、特定の
有用な異性体の選択率が低下する。一方、重合圧力は、
この選択率には大きな影響は及ぼさないが、必要以上に
高くないほうが実用的、且つ経済的である。
特定の有用な異性体をより高い選択率で得ることを目的
として、主に鉄化合物を安定化させる作用のある電子供
与性化合物等を含有する触媒を使用することもできる。
この電子供与性化合物としては、ホスフィン化合物及び
アミン化合物等が好ましい。
スフィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィ
ン、トリヘキシルホスフィン、トリシクロヘキシルホス
フィン、トリオクチルホスフィン、トリフェニルホスフ
ィン、トリ(o−トリルフェニル)ホスフィン、ジフェ
ニルホスフィノエタン、ジフェニルホスフィノプロパ
ン、ジフェニルホスフィノブタン及びジフェニルホスフ
ィノテトラフルオロエタン等が挙げられる。
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリヘキシ
アミン、トリシクロヘキシルアミン、トリオクチルアミ
ン、トリメチレンジアミン、トリエチレンジアミン、ビ
ペリジン、モルフォリン、アニリン、ピリジン及びビピ
リジル等を挙げることができる。これらホスフィン化合
物及びアミン化合物等は、1種のみを使用してもよい
し、2種以上を併用することもできる。
くとも1種を担体に担持させることもできる。この担体
としては特に限定はされず、無機酸化物等の無機物から
なる担体、及び有機物からなる担体のいづれも用いるこ
とができ、担持方法も特に限定はされない。
とのモル比も特定はされないが、鉄化合物:有機アルミ
ニウム化合物=1:0.01〜1:20000の範囲と
することが好ましい。尚、エチレンと1,3−ジエン類
との反応に際し、鉄化合物、有機アルミニウム化合物
等、触媒に含有される各成分は、それぞれ個別に供給し
てもよいし、いずれか2種以上を予め接触させてから供
給してもよい。
溶液中で行うこともでき、バルクで行うこともできる。
溶媒或いは媒体としては、α−オレフィンと共役ジエン
類との反応において一般に用いられるものを使用するこ
とができる。具体的には、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン及び塩化メチ
レン等が挙げられ、トルエン若しくはキシレンが好まし
い。更に、反応に供する1,3−ジエン類を溶媒として
用いることもできる。これらの溶媒或いは媒体は1種の
みを使用してもよいし、2種以上を併用することもでき
る。
は、連続式であってもよいし、バッチ式であってもよ
い。また、反応速度を調整するために、水素等の連鎖移
動剤を添加することもできる。
詳しく説明する。実施例及び比較例における1,3−ジ
エン類の転化率、異性体の選択率は、いずれもガスクロ
マトグラフィーにより定量した。更に、1,4ジエン類
の構造解析は’H−NMRにより行った。
レーブに、1000gの精製トルエン、及び500gの
イソプレンを投入し、攪拌しながら30℃に昇温した。
その後、11mlの精製トルエンに溶解したトリエチル
アルミニウム1.5mmolを添加し、次いで、16m
lのトルエンに溶解した鉄(III)アセチルアセトナー
ト0.5mmolを添加し、攪拌した。その後、80℃
に昇温し、エチレンで加圧し、系全体が3MPaに保持
されるように連続的にエチレンを供給しつつ2時間反応
させた。
系を大気圧に戻し、10gのメタノールを添加して反応
を停止した。ガスクロマトグラフィーにて反応をモニタ
ーしたところ、収率=85%で5−メチル−1,4−ヘ
キサジエン[以下、(a)とする。]と4−メチル−
1,4−ヘキサジエン[以下、(b)とする。]が生成
していた。また、(a)と(b)の選択率は(a):
(b)=50:50であった。
にして反応させた。収率;84%で(a)と(b)が生
成した。(a)と(b)の選択率は(a):(b)=5
0:50であった。 実施例3 反応温度を90℃にした他は実施例2と同様にして反応
させた。収率;87%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=50:50
であった。
応させた。収率;93%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=54:46
であった。 実施例5 反応時間を1時間にした他は実施例2と同様にして反応
させた。収率;79%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=49:51
であった。
反応させた。収率;62%で(a)と(b)が生成し
た。(a)と(b)の選択率は(a):(b)=49:
51であった。 実施例7 反応時間を0.1時間にした他は実施例2と同様にして
反応させた。収率;33%で(a)と(b)が生成し
た。(a)と(b)の選択率は(a):(b)=48:
52であった。
応させた。収率;91%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=49:51
であった。 実施例9 反応圧力を10MPaにした他は実施例2と同様にして
反応させた。収率;95%で(a)と(b)が生成し
た。(a)と(b)の選択率は(a):(b)=48:
52であった。
反応させた。収率;96%で(a)と(b)が生成し
た。(a)と(b)の選択率は(a):(b)=48:
52であった。 実施例11 反応時間を1時間にした他は実施例3と同様にして反応
させた。収率;90%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=48:52
であった。
反応させた。収率;65%で(a)と(b)が生成し
た。(a)と(b)の選択率は(a):(b)=48:
52であった。 実施例13 反応圧力を4MPaにした他は実施例3と同様にして反
応させた。収率;94%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=49:51
であった。
反応させた。収率;96%で(a)と(b)が生成し
た。(a)と(b)の選択率は(a):(b)=48:
52であった。 実施例15 イソプレンに代えて1,3−ペンタジエンを用いた他は
実施例4と同様にして反応させた。収率;85%で1,
4−ヘプタジエン[以下、(c)という。]と1,5−
ヘプタジエン[以下、(d)という。]が生成した。
(c)と(d)の選択率は(c):(d)=40:60
であった。
を用いた他は実施例4と同様にして反応させた。収率;
80%で5−フェニル−1,3−ヘキサジエン[以下、
(e)という。]と4−フェニル−1,3−ヘキサジエ
ン[以下、(f)という。]が生成した。(e)と
(f)の選択率は(e):(f)=40:60であっ
た。 実施例17 鉄アセチルアセトナート溶液とトリエチルアルミニウム
溶液を添加した後、更に7mmolのトリエチルアミン
を加えた他は実施例1と同様にして反応させた。収率;
90%で(a)と(b)が生成した。(a)と(b)の
選択率は(a):(b)=49:51であった。
例17と同様にして反応させた。収率;92%で(a)
と(b)が生成した。(a)と(b)の選択率は
(a):(b)=49:51であった。 実施例19 トリエチルアミンに代えて3.5mmolのジフェニル
ホスフィノエタンを用いた他は実施例17と同様にして
反応させた。収率;93%で(a)と(b)が生成し
た。(a)と(b)の選択率は(a):(b)=50:
50であった。
4,86,3903」に記載の方法でエチレンとイソプ
レンとを反応させた。十分に窒素置換した内容量5lの
ステンレス製オートクレーブに、1000gの精製トル
エン、及び500gのイソプレンを投入し、攪拌しなが
ら30℃に昇温した。その後、30mlの精製トルエン
に溶解したトリエチルアルミニウム20mmolを添加
し、次いで、40mlのトルエンに溶解した鉄(III)
アセチルアセトナート5mmolを添加し、攪拌した。
その後、エチレンで加圧し、系全体が3MPaに保持さ
れるように連続的にエチレンを供給しつつ2時間反応さ
せた。
系を大気圧に戻し、30gのメタノールを添加して反応
を停止した。ガスクロマトグラフィーにて反応をモニタ
ーしたところ、収率=80%で(a)と(b)が生成し
た。(a)と(b)の選択率は(a):(b)=40:
60であった。
応させた。収率;65%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=42:58
であった。 比較例3 反応温度を80℃とし、反応時間を3時間にした他は比
較例1と同様にして反応させた。収率;85%で(a)
と(b)が生成した。(a)と(b)の選択率は
(a):(b)=38:62であった。
応させた。収率;90%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=25:75
であった。 比較例5 反応時間を20時間にした他は比較例3と同様にして反
応させた。収率;92%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=9:91で
あった。
較例1と同様にして反応させた。収率;65%で(a)
と(b)が生成した。(a)と(b)の選択率は
(a):(b)=33:67であった。 比較例7 反応圧力を1MPaにした他は比較例6と同様にして反
応させた。収率;52%で(a)と(b)が生成した。
(a)と(b)の選択率は(a):(b)=25:75
であった。
比較例1と同様にして反応させた。収率;68%で
(c)と(d)が生成した。(c)と(d)の選択率は
(a):(b)=20:80であった。 比較例9 イソプレンに代えて2−フェニル−1,3−ブタジエン
を用いた他は比較例1と同様にして反応させた。収率;
60%で(e)と(f)が生成した。(e)と(f)の
選択率は(e):(f)=24:76であった。
を変えた実施例2〜4及び比較例1〜2のイソプレンの
転化率、特定の有用な異性体の選択率及びその収率を表
1に示す。また、これらの結果のうち、反応温度に対す
る転化率と選択率を図1に示す。更に、反応時間を変え
た実施例5〜7及び11〜12並びに比較例3〜5のイ
ソプレンの転化率、特定の有用な異性体の選択率及びそ
の収率を表2に示す。また、これらの結果のうち、実施
例5〜7及び比較例3〜5について、反応時間に対する
転化率と選択率を図2に示す。
び13〜14並びに比較例6〜7のイソプレンの転化
率、特定の有用な異性体の選択率及びその収率を表3に
示す。また、これらの結果のうち、実施例8〜10及び
比較例6〜7について、反応圧力に対する転化率と選択
率を図3に示す。更に、1,3−ジエン類の種類を変え
た実施例15〜16及び比較例8〜9並びに選択率を向
上させるための添加剤を配合した実施例17〜19の
1,3−ジエン類の転化率、特定の有用な異性体の選択
率及びその収率を表4に示す。
4では、(a)の選択率が50%以上と高い。一方、反
応温度が低い比較例1では、(a)の選択率が相当に低
下しており、反応温度が高い比較例2では、(a)の選
択率が低下するとともに、イソプレンの転化率もかなり
低くなっていることが分かる。また、表2及び図2の結
果によれば、実施例5〜7及び11〜12では、反応時
間が0.1時間と短い実施例7も含め、(a)の選択率
は48%以上と高い。一方、比較例3〜5では、反応時
間が長くなるとともに(a)の選択率が大きく低下して
いることが分かる。
例8〜10及び13〜14では、反応圧力が30MPa
と高い実施例10も含め、(a)の選択率は48%以上
と高い。一方、比較例6〜7では、反応圧力が低くなる
とともに(a)の選択率が大きく低下し、且つイソプレ
ンの転化率もかなり低くなっていることが分かる。ま
た、表4の結果によれば、1,3−ジエン類の種類を変
えた実施例15〜16でも、従来の方法にくらべ特定の
有用な異性体の選択率が高い。一方、反応温度の低い比
較例8〜9では、特定の有用な異性体の選択率が、イソ
プレンの場合に比べてより大きく低下していることが分
かる。
エン類との反応において、特定の触媒を使用し、反応条
件を制御することにより、加硫速度の大きい不飽和性エ
チレン系共重合体の製造において有用な異性体を、従来
の方法に比べて高い選択率で得ることができる。
び特定の有用な異性体の選択率を示すグラフである。
び特定の有用な異性体の選択率を示すグラフである。
び特定の有用な異性体の選択率を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 エチレンと、下記一般式(1)で表され
る1,3−ジエン類とを、鉄化合物及び下記一般式
(2)で表される有機アルミニウム化合物を含有する触
媒を使用し、50〜100℃の温度、3MPa以上の圧
力で、3分〜2時間反応させ、下記一般式(3)で表さ
れる1,4−ジエン類を得ることを特徴とする1,4−
ジエン類の製造方法。 【化1】 (R1、R2、R3は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭
素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のハロゲン
化炭化水素基、又はアルキルシリル基である。R1、R2、
R3は、それぞれ同一であってもよいし、異なっていても
よい。但し、R1、R2、R3のすべてが水素原子である場合
を除く。) R4 nAlZn-3 (2) (R4は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、Z
は水素原子、アルコキシル基、又はハロゲン原子であ
り、nは0<n≦3の範囲の任意の数である。) 【化2】 [R1、R2、R3は、それぞれ上記一般式(1)における
R1、R2、R3と同一である。] - 【請求項2】 上記1,3−ジエン類がイソプレンであ
る請求項1記載の1,4−ジエン類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178946A JP2001010982A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 1,4−ジエン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178946A JP2001010982A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 1,4−ジエン類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001010982A true JP2001010982A (ja) | 2001-01-16 |
JP2001010982A5 JP2001010982A5 (ja) | 2006-01-12 |
Family
ID=16057424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11178946A Pending JP2001010982A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 1,4−ジエン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001010982A (ja) |
-
1999
- 1999-06-24 JP JP11178946A patent/JP2001010982A/ja active Pending
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A521 | Written amendment |
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