JP2001010827A - 光学素子成形用ガラスゴブの製造装置及びその製造方法 - Google Patents

光学素子成形用ガラスゴブの製造装置及びその製造方法

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JP2001010827A
JP2001010827A JP11176145A JP17614599A JP2001010827A JP 2001010827 A JP2001010827 A JP 2001010827A JP 11176145 A JP11176145 A JP 11176145A JP 17614599 A JP17614599 A JP 17614599A JP 2001010827 A JP2001010827 A JP 2001010827A
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molten glass
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dropping nozzle
gas
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Masaru Hidaka
勝 日高
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/10Cutting-off or severing the glass flow with the aid of knives or scissors or non-contacting cutting means, e.g. a gas jet; Construction of the blades used
    • C03B7/12Cutting-off or severing a free-hanging glass stream, e.g. by the combination of gravity and surface tension forces

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不活性ガスの圧力でガラス滴下ノズルから強
制的に溶融ガラスを成形型内に滴下させることによっ
て、このガラス滴下ノズルの流出口の大きさとは無関係
に任意の大きさの球形ガラスゴブを正確に、しかも確実
に成形できるようにする。 【解決手段】 成形型部材2の上部に配置したガラス滴
下ノズル3の周囲に、120°毎に3箇所のガス噴出ノ
ズル6を設け、ガラス滴下ノズル3から流下する溶融ガ
ラスがその流出口3aで所定の大きさにまで成長した時
に、この流出口3aに向けて斜め上方から窒素ガスを噴
出させ、この窒素ガスの噴出圧によって、溶融ガラスを
自然滴下する前の段階で強制的に分離して、成形型部材
2に滴下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ等の光学素
子をプレス成形するための素材としてのガラスゴブの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ等の精密な光学素子は、近年にお
いては、プレス成形により製造する方式が広く用いられ
るようになってきている。光学素子として、例えばレン
ズをプレス成形するには、所定形状のガラスの塊からな
るガラスゴブを成形型内に配置して、この成形型を加熱
することによりガラスゴブを軟化させた状態で上下から
所定の加圧力を作用させることにより行う。従って、こ
のプレス成形を行う前の段階で所定形状のガラスゴブを
製造しなければならない。この種のガラスゴブの製造方
法及び製造装置は、例えば特開平2−14839号公報
等に示されているものが従来から知られている。この従
来技術によれば、製造されるガラスゴブとして、球形の
ものと、最終製品であるレンズ等の形状に比較的近い形
状のもの、例えば両凸レンズの場合にあっては概略碁石
形状というように、非球形状のものがある。
【0003】ここで、球形のガラスゴブを製造するに
は、概略円錐形状となった成形面を有する成形型を用い
て、この成形型の下方から窒素ガス(N2 ガス)等の不
活性ガスを吹き上げるようになし、成形型の上部に配置
したガラス滴下ノズルから溶融ガラスを滴下させる。そ
の結果、溶融ガラス塊と成形面との間にガス流の層が形
成されることになり、もって溶融ガラス塊を成形型の成
形面に対してフローティングさせた状態に保持すること
によって、溶融ガラスは球形に成形され、かつこのガス
流により冷却される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したガラス滴下ノ
ズルから溶融ガラスが滴下されるのは、その流出口から
流下する溶融ガラスが所定の重量となった時であり、こ
の滴下時におけるガラスの重量は流出口の開口径に依存
する。ところで、近年においては、光ディスクの高密度
化により、その読み取りヘッドの小型化及び軽量化のた
めに、口径が極めて小さい集光レンズを必要とする等、
光学素子の小型化の要請が極めて大きくなっている。従
って、小型のレンズ等を形成するためには、ノズル口を
それだけ小さくしなければならない。しかしながら、ガ
ラス滴下ノズルにおけるノズル口の細径化には限度があ
るために、自然滴下方式ではあまり小さいガラスゴブを
製造できないことになる。以上の点から、前述した従来
技術のものにあっては、カッタ等を設けて、ガラス滴下
ノズルから流下する溶融ガラスが所定量となった時に、
このカッタを作動させて、溶融ガラスをガラス滴下ノズ
ルから切断して、強制的に成形型に落下させるように構
成したものも示されている。
【0005】このように構成すれば、ガラスゴブの大き
さを任意に設定でき、しかも大きさの揃ったものを製造
することができる。しかしながら、ガラス滴下ノズルか
ら流下する溶融ガラスを途中で切断すると、成形型内で
必ずしも球形に成形できない場合がある。つまり、ガラ
ス滴下ノズルから流下する溶融ガラスは、その成長に応
じて流出口近傍で細くなるようにくびれが生じることに
なり、このくびれが細くなるに応じて全体がほぼ球形状
になるのであって、このくびれが生じる前の段階で強制
的に切断すると、概略半球形状等、切断面が扁平な形状
のまま成形型に落下することになる。
【0006】ここで、成形型内では不活性ガスとして窒
素ガス(N2 ガス)等を吹き上げるようになし、従って
ガラス滴下ノズルから分離した溶融ガラスの塊は成形型
の内面とは接触せず、所謂フローティング状態に保持さ
れ、この間に溶融ガラス塊が回転して完全な球形状にな
るが、そのためには成形型に供給される際に、その塊は
できるだけ球形に近い形状となっている必要がある。溶
融ガラスをガラス滴下ノズルから分離した時に半球形状
等となっていると、それが成形型に滴下されて窒素ガス
の供給部の上部を覆うように位置した時に、窒素ガスは
成形型の表面を伝うように層流状態で上昇する流れが形
成され、この窒素ガスの流れにより溶融ガラス塊に確実
に回転力を作用させることができず、従って必ずしも完
全な球状のガラスゴブを製造できないという不都合があ
る。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、ガラス滴下ノズルか
ら強制的に溶融ガラスを成形型内に滴下させることによ
り、このガラス滴下ノズルの流出口の口径とは無関係に
任意の大きさの球形ガラスゴブを確実に成形できるよう
にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明による光学素子成形用ガラスゴブの製造
装置は、概略漏斗状に形成した成形型の上方にガラス滴
下ノズルを配置して、このガラス滴下ノズルから溶融ガ
ラスを滴下させると共に、成形型の下部側から不活性ガ
スを上方に向けて噴出させるようにすることによって、
所定の大きさの球形ガラスゴブを製造するものにおい
て、前記ガラス滴下ノズルの溶融ガラスの流出部に対し
て斜め上方から不活性ガスを噴出させるガス噴出ノズル
を設ける構成としたことをその特徴とするものである。
【0009】また、本発明による光学素子成形用ガラス
ゴブの製造方法としては、概略漏斗状に形成した成形型
の上方にガラス滴下ノズルを配置して、このガラス滴下
ノズルから溶融ガラスを滴下させると共に、成形型の下
部側から不活性ガスを上方に向けて噴出させことによっ
て、所定の大きさの球形ガラスゴブを製造するためのも
のであって、前記ガラス滴下ノズルにおける溶融ガラス
の流出口から所定量の溶融ガラスが流下した時に、この
流出口に向けて斜め上方から不活性ガスを噴射させて、
このガラス滴下ノズルから溶融ガラスを強制的に滴下さ
せるようにしたことをその特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】そこで、以下に図面を参照して本
発明の実施の一形態について説明する。まず、図1乃至
図3にガラスゴブの製造装置の一例についての概略構成
を示す。図1及び図2において、1はインデックステー
ブルを示し、このインデックステーブル1には、その外
周側の位置に円周方向に向けて所定角度毎に透孔1a
(図1に示したものでは8インデックス分)が形成され
ており、これら各透孔1aには成形型部材2が設けられ
ている。成形型部材2は、概略円錐形状となった成形面
部2aの下部に円筒状に形成したガス流路2bを備えた
概略漏斗状の空間を有するものである。そして、ガス流
路2bの下端部には、インデックステーブル1の下面に
形成したガスチャンバ1bに開口しており、このガスチ
ャンバ1bには不活性ガスとして、例えば窒素ガス(N
2 ガス)が供給されるようになっている。
【0011】3はガラス滴下ノズルであって、このガラ
ス滴下ノズル3はインデックステーブル1上における所
定の位置に、成形型部材2から一定の間隔だけ上方に離
間した位置に配置されており、このガラス滴下ノズル3
は図示しないるつぼに接続されている。ガラス滴下ノズ
ル3はこのるつぼから供給される溶融ガラスを成形型部
材2に供給するためのものである。さらに、インデック
ステーブル1における所定のインデックス数だけ離間し
た位置にはピックアンドプレイス手段4が配置されてい
る。従って、ガラス滴下ノズル3と対面する位置が溶融
ガラスの供給位置であり、またピックアンドプレイス手
段4が臨む位置がガラスゴブの取り出し位置であり、さ
らに供給位置から取り出し位置までの間は、成形型部材
2内に供給される窒素ガスの作用等により溶融ガラスを
所定の温度にまで冷却される徐冷工程となる。さらに、
取り出し位置から溶融ガラスの供給位置までは、成形型
部材2を成形時の温度にまで加熱するプリヒート工程と
なる。このように、成形型部材2はインデックステーブ
ル1の回転時にそれぞれの位置で温度を制御する必要が
あり、このために成形型部材2には図示しないヒータが
内蔵されている。
【0012】図3にガラス滴下ノズル3から成形型部材
2に溶融ガラスが滴下される状態を示す。而して、ガラ
ス滴下ノズル3の下端部は所定の開口径を有する流出口
3aとなっており、かつこのガラス滴下ノズル3の外周
部には、その流出口3aを含む位置までヒータ5が設け
られている。従って、このヒータ5の温度によりガラス
滴下ノズル3から流出する溶融ガラスの温度が制御され
る。
【0013】而して、ガラス滴下ノズル3に溶融ガラス
が供給されると、その流出口3aから流下が開始する。
溶融ガラスは流出口3aで表面張力により所定の大きさ
まで成長した時に、その自重により表面張力が破れて、
ガラス滴下ノズル3から離脱して成形型部材2に滴下さ
れる。インデックステーブル1における溶融ガラスの供
給位置では、成形型部材2の中心軸線の延長線にガラス
滴下ノズル3が位置するように位置決め設置されてい
る。そして、成形型部材2の下方からは窒素ガスが供給
されるようになっており、これによって、図3に矢印で
示したように、この窒素ガスは成形型部材2における成
形面部2aと滴下された溶融ガラスとの間を上方に向け
て流れることから、その間にガス層が形成されて、図3
にGで示したように、溶融ガラス塊は成形面部2aとは
非接触状態、即ちフローティング状態に保持される。そ
して、この間に窒素ガス流の作用により溶融ガラス塊G
は球形に成形され、かつ溶融ガラスが窒素ガスにより冷
却される。このフローティング状態はインデックステー
ブル1がピックアンドプレイス手段4によるガラスゴブ
の取り出し位置に移行するまで継続し、これによって球
状に固形化したガラスゴブが形成される。そして、イン
デクステーブル1が停止している間に取り出し位置で
は、ピックアンドプレイス手段4が図1の矢印方向に変
位することにより、ガラスゴブが吸着されてパレット等
の所定の治具に収納される。
【0014】ところで、前述のようにして生成されるガ
ラスゴブの大きさは、ガラス滴下ノズル3における流出
口3aの口径に応じて定まるものである。つまり、流出
口3aの口径が大きいと、滴下時における溶融ガラス塊
Gが大きくなるから、小さいガラスゴブを作るには流出
口3aの口径を小さくしなければならない。ただし、流
出口3aの口径を小さく加工するには精度上の限界があ
り、加工限界より小さい口径を必要とする場合には、ガ
ラス滴下ノズル3における溶融ガラスの自然流下に頼る
ことはできず、溶融ガラスをガラス滴下ノズル3から強
制的に分離する必要がある。
【0015】そこで、本発明においては、ガラス滴下ノ
ズル3から流下する溶融ガラスがその流出口3aで所定
の大きさにまで成長した時に、この流出口3aに向けて
斜め上方から不活性ガスを噴出させ、この不活性ガスの
噴出圧によって、溶融ガラスを自然滴下する前の段階で
強制的に分離する構成としている。このために、ガラス
滴下ノズル3の周囲に少なくとも3箇所乃至それ以上の
ガス噴出ノズル6を設け、これらガス噴出ノズル6から
不活性ガスとして窒素ガスを供給する構成としている。
これらガス噴出ノズル6はガラス滴下ノズル3を中心と
して120°毎に配置され、それらは円環状に形成した
ノズル支持部材7に装着されている。なお、ガス噴出ノ
ズルを4箇所設ける場合には90°間隔に配置するとい
うように、全てのガス噴出ノズルは等ピッチ間隔に設け
られる。
【0016】ガラス滴下ノズル3は鉛直状態に設けられ
ているのに対して、ガス噴出ノズル6は、図4に示した
ように、ガラス滴下ノズル3の流出口3aに向くよう
に、斜め下方に傾けるようにしてい配置されている。こ
こで、ガス噴出ノズル6のガラス滴下ノズル3の中心軸
線Aに対する角度θ1 は90°以下とする必要があり、
特に45°以下の角度とするのが望ましい。しかも、ガ
ス噴出ノズル6の延長線Fの成形型部材2における成形
面部2aに対する角度θ2 も90°以下とするのが望ま
しい。
【0017】ここで、ガス噴出ノズル6からは、ガラス
滴下ノズル3の流出口3aから所定量の溶融ガラスが流
下した時に、窒素ガスが設定された時間だけ噴出するよ
うに制御される。このために、各ガス噴出ノズル6から
の配管6aには電磁開閉弁8に接続されており、この電
磁開閉弁8によって窒素ガスの噴出時間が制御されるよ
うになっている。ここで、各々のガス噴出ノズル6から
電磁開閉弁8に至る配管6aは全てほぼ同じ長さになっ
ている。
【0018】電磁開閉弁8が開いて、各ガス噴出ノズル
6から窒素ガスを噴出させるのは、ガラス滴下ノズル3
の流出口3aから所定量の溶融ガラスが流下した時であ
るが、溶融ガラスはるつぼから供給されるものであり、
しかもポンプ等の圧送手段を用いずに、るつぼを高所に
配置して、その位置のエネルギ、つまりヘッド圧により
溶融ガラスがガラス滴下ノズル3に供給される。従っ
て、ガラス滴下ノズル3からの溶融ガラスの流下速度は
るつぼにおける溶融ガラスの貯留量に応じて変化し、貯
留量が減少すると、その分だけ流下速度が遅くなる。こ
のために、電磁開閉弁8を開放してガス噴出ノズル6か
ら窒素ガスを噴出させるタイミングは、ガラス滴下ノズ
ル3から溶融ガラスが実際に流下する量に基づいて設定
するのが望ましい。
【0019】以上のことから、ガラス滴下ノズル3の流
出口3aから流下する溶融ガラスの量を直接検出して、
電磁開閉弁8の開放タイミングを制御する。ただし、溶
融ガラスは透明であり、かつ1000℃前後にまで熱せ
られているので、必ずしも確実にその流下量を検出でき
る訳ではない。そこで、流下量の検出エラーが生じた時
には、前回と同じタイミングで電磁開閉弁8を開放する
ようにする。つまり、電磁開閉弁8の開放タイミング
は、第一義的にはガラス滴下ノズル3からの溶融ガラス
の流下量の検出により行うようになし、しかも時間制御
を併用するのが望ましい。
【0020】そこで、ガラス滴下ノズル3からの溶融ガ
ラスの流下量の検出方式の一例について、図5に基づい
て説明する。この図から明らかなように、ガラス滴下ノ
ズル3から流下する溶融ガラスGをテレビカメラ10で
撮影して、画像処理を行うことによって、溶融ガラスG
の流下量を検出する。ガラス滴下ノズル3から流下する
溶融ガラスに対して、何等の外力も加わらないとする
と、溶融ガラスが自重で流下する際に、表面張力の作用
により常に球形となろうとする。従って、溶融ガラスを
立体的に把握しなくても、テレビカメラ10による二次
元的な映像でも溶融ガラスの塊の大きさは正確に認識で
きる。
【0021】以上のことから、テレビカメラ10に画像
処理装置11を接続し、この画像処理装置11によって
画像領域に所定の測定エリアMAを設定しておき、この
測定エリアMAにおける溶融ガラスGの占有面積を測定
する。ガラス滴下ノズル3から溶融ガラスGの流下量が
増大すると、測定エリアMAにおける溶融ガラスGの占
有面積、つまりガラス占有面積GAが大きくなってい
く。そして、画像処理装置11において、測定エリアM
A内におけるガラス占有面積GAが占める画素数を計算
すると(または溶融ガラスGの下端位置を検出する
と)、ガラス滴下ノズル3からの溶融ガラスGの流下量
が測定される。この測定エリアMA内のガラス占有面積
GAが所定の値となったことを検出した時に、この検出
信号に基づいて電磁開閉弁8を開放して、ガス噴出ノズ
ル6から窒素ガスを噴出させるように設定する。
【0022】そこで、画像処理装置11に制御回路12
を接続して設け、この画像処理装置11からガラス滴下
ノズル3における溶融ガラスGの流下量が所定の値とな
った時に、この制御回路12から電磁開閉弁8にトリガ
信号を入力して、この電磁開閉弁8を所定の時間だけ開
放してガス噴出ノズル6から窒素ガスを噴出させる。ま
た、図1に示したように、インデックステーブル1はモ
ータ13により1インデックス毎に間欠回転するように
なっており、このモータ13の作動はサーボ回路14に
より制御される構成としている。従って、前述した制御
回路12をこのサーボ回路14にも接続しておき、ガラ
ス滴下ノズル3における溶融ガラスGの流下量が設定値
となった後に、所定のタイミングでインデックステーブ
ル1を1インデックス分回転させるように制御される。
【0023】次に、このように構成されるガラスゴブの
製造装置を用いてガラスゴブを製造する方法について説
明する。ガラス滴下ノズル3からは溶融ガラスが連続的
に流下している。このようにしてガラス滴下ノズル3か
ら流下する溶融ガラスは、その流出口3aからある程度
の量が流下すると、表面張力の作用によりほぼ球形とな
る。そして、このガラス滴下ノズル3からの溶融ガラス
の流下量はテレビカメラ10により測定されており、こ
のテレビカメラ10からの映像が画像処理装置11に取
り込まれて、その大きさが測定される。
【0024】ガラス滴下ノズル3からの溶融ガラスの流
下量が、生成されるガラスゴブの大きさにまで成長した
ことが検出されると、電磁開閉弁8が開放されて、ガス
噴出ノズル6から窒素ガスが噴出される。この窒素ガス
の噴出方向はほぼガラス滴下ノズル3における流出口3
aに向けられ、しかもその流れは斜め下方に向けられる
から、球形となった溶融ガラスを下方に向けて強制的に
引き下ろすようにガス圧が作用することになる。従っ
て、このガス圧の作用によってガラス滴下ノズル3から
溶融ガラスが分離されて、成形型部材2に向けて落下す
ることになる。
【0025】このように、ガラス滴下ノズル3における
流出口3aの口径で定まる自然滴下時の大きさの溶融ガ
ラスにまで成長する前の段階で、ガス噴出ノズル6から
窒素ガスを噴出させることにより、実際に成形型部材2
に滴下される溶融ガラスは流出口3aにより定まる大き
さより小さい状態とすることができる。従って、窒素ガ
スの噴出タイミングを適宜設定することによって、ガラ
ス滴下ノズル3の流出口3aの形状とは無関係に、所望
の大きさのガラスゴブを製造できる。しかも、ガラス滴
下ノズル3から溶融ガラスを強制的に分離させるように
しているが、分離時においては、多少の尾引きや変形が
生じるものの、溶融ガラスの大半の部分は球形に近い形
状を保持することになる。
【0026】ここで、成形型部材2には、ガス流路2b
から窒素ガスが流出しており、落下した溶融ガラスはこ
の窒素ガスによるガスクッション作用で成形面部2aに
対して非接触状態にして受けられる。そして、溶融ガラ
スが成形面部2aに受けられた直後の状態では、この溶
融ガラスは高温状態で流動性を保っている。しかも、こ
の溶融ガラスはガス流路2bの上部に位置することか
ら、このガス流路2bから流出する窒素ガスは成形面部
2aの表面に沿った流れを形成することになる。この結
果、溶融ガラスは成形型部材2の内部でフローティング
状態に保持され、極めて高い温度の溶融ガラスが成形型
部材2の成形面部2aに接触することがなく、成形面部
2aにダメージが生じるのを防止できる。
【0027】成形型部材2に供給された溶融ガラスはガ
ス流路2bからの窒素ガス等の作用で徐々に冷却されて
固形化し、もってガラスゴブが生成される。ここで、ガ
ラスゴブはプレス成形手段によりレンズ等の光学部品に
成形される素材となるものであるから、正確に球形に成
形する必要がある。前述したように、溶融ガラスはガラ
ス滴下ノズル3からガス圧で強制的に分離することか
ら、尾引きが生じ、またガス圧により多少変形している
から、これらを修正して完全な球形となるようにする。
完全な球形となるように修正するために、成形型部材2
内において溶融ガラスに回転力を作用させる。ここで、
回転力による溶融ガラスの形状修正はなおそれが流動性
を保っている時、つまり成形型部材2への落下直後に極
めて短い時間だけ行うようにしなければならない。
【0028】ガラス滴下ノズル3から溶融ガラスが強制
的に分離された後にも、なお所定の時間だけガス噴出ノ
ズル6から窒素ガスを噴出させるのはこのためである。
ガス噴出ノズル6から噴出する窒素ガスは成形型部材2
の成形面部2aに当って方向が変えられるが、この窒素
ガスの流れ方向はガス流路2bから吹き上げられる窒素
ガスの方向と対向する方向となるので、成形型部材2の
内部に窒素ガスの乱流を生じることになる。この結果、
成形型部材2内での溶融ガラスの回転が促進されて、こ
の間に尾引き部分や変形した部分が修正されて、完全な
球形になる。ここで、ガス噴出ノズル6からの窒素ガス
の噴出時間は成形型部材2内の溶融ガラスの塊に初期回
転力を作用させる程度の極めて短時間で良い。この溶融
ガラスの形状修正を行っている間においても、ガラス滴
下ノズル3から次の溶融ガラスの流下が開始するが、溶
融ガラスが分離された直後の僅かな時間では次の溶融ガ
ラスの流下量は極僅かなものであるから、この噴出窒素
ガスによりガラス滴下ノズル3から流下する溶融ガラス
に実質的な影響を与えることはない。
【0029】溶融ガラスが成形型部材2内で完全な球形
となるように修正され、ガス噴出ノズル6からの窒素ガ
スの噴出を遮断した後に、インデックステーブル1が1
インデックス分回転される。これによって、次の成形が
行われると共に、成形型部材2内の溶融ガラスの徐冷が
開始する。そして、順次この動作を繰り返すことによっ
て、インデックステーブル1がガラスゴブの取り出し位
置にまで回転すると、溶融ガラスは所定の温度にまで冷
却されてガラスゴブなり、ピックアンドプレイス手段4
が作動して、成形型部材2内のガラスゴブが取り出され
る。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、ガ
ラス滴下ノズルから強制的に溶融ガラスを成形型内に滴
下させることにより、このガラス滴下ノズルの流出口の
大きさとは無関係に任意の大きさの球形ガラスゴブを正
確に、しかも確実に成形できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における光学素子成形用
ガラスゴブの製造方法を実施するための装置の概略構成
図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】ノズル及び成形型部材の断面図である。
【図4】ガラス滴下ノズル及び成形型部材に対するガス
噴出ノズルの角度を示す構成説明図である。
【図5】ガラス滴下ノズルからの溶融ガラスの流下量測
定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インデックステーブル 1a 透孔 1b ガスチャンバ 2 成形型部材 2a 成形面部 2b ガス流路 3 ガラス滴下ノズル 4 ピックアンドプレ
イス手段 6 ガス噴出ノズル 8 電磁開閉弁 10 テレビカメラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 概略漏斗状に形成した成形型の上方にガ
    ラス滴下ノズルを配置して、このガラス滴下ノズルから
    溶融ガラスを滴下させると共に、成形型の下部側から不
    活性ガスを上方に向けて噴出させるようにすることによ
    って、所定の大きさの球形ガラスゴブを製造するものに
    おいて、前記ガラス滴下ノズルの溶融ガラスの流出部に
    対して斜め上方から不活性ガスを噴出させるガス噴出ノ
    ズルを設ける構成としたことを特徴とする光学素子成形
    用ガラスゴブの製造装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス噴出ノズルは前記ガラス滴下ノ
    ズルの周囲に少なくとも等しい角度間隔で3箇所設ける
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の光学ガラス
    成形用ガラスゴブの製造装置。
  3. 【請求項3】 概略漏斗状に形成した成形型の上方にガ
    ラス滴下ノズルを配置して、このガラス滴下ノズルから
    溶融ガラスを滴下させると共に、成形型の下部側から不
    活性ガスを上方に向けて噴出させことによって、所定の
    大きさの球形ガラスゴブを製造するための方法であっ
    て、前記ガラス滴下ノズルにおける溶融ガラスの流出口
    から所定量の溶融ガラスが流下した時に、この流出口に
    向けて斜め上方から不活性ガスを噴射させて、このガラ
    ス滴下ノズルから溶融ガラスを強制的に滴下させるよう
    にしたことを特徴とする光学素子成形用ガラスゴブの製
    造方法。
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