JP2001009619A - コアドリル用補助具 - Google Patents

コアドリル用補助具

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JP2001009619A
JP2001009619A JP11181346A JP18134699A JP2001009619A JP 2001009619 A JP2001009619 A JP 2001009619A JP 11181346 A JP11181346 A JP 11181346A JP 18134699 A JP18134699 A JP 18134699A JP 2001009619 A JP2001009619 A JP 2001009619A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コアドリルを使用して既設の孔周りに拡径孔
を穿孔する作業が、被穿孔物の種類を問わずに簡単に的
確にできる補助具を提供する。 【解決手段】 補助具周面に、既設の孔口部に嵌装され
る嵌装部2を設け、補助具上面に、コアドリルBのセン
タードリルC又はセンターピンDを保持する保持部4を
設ける。嵌装部2はテーパ面又は円柱状面で構成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コアドリルに組み
合わせ、既設の孔周りに、一回り大きな拡径孔を穿孔す
るのに使用するコアドリル用補助具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、大径孔の穿孔には、コアドリ
ルが広く実用されている。この種のコアドリルは、穿孔
作業を円滑に遂行するために、下端縁に穿孔刃を設けた
円筒状のコア体とセンタードリルとを組み合わせ、セン
タードリルでセンター孔を先行させてこの後からコア体
で大径孔を穿孔するものや、コア体とセンターピンとを
組み合わせ、センターピンでコア体を保持してコア体で
大径孔を穿孔するもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】建造物の壁、床、その
他に水道、ガス、エアコン用その他の目的のために、コ
アドリルで穿孔した大径孔の場合、実際に孔を使用する
に当たって、孔径を一回り大くすることが求められるこ
とがよくある。
【0004】ところが、コアドリルで穿孔された大径
孔、すなわち、既設の孔を、再度、コアドリルを使用し
て一回り大きな孔に加工する(拡径孔を穿孔する)に
は、センタードリルやセンターピンで位置決めができな
いため、被穿孔物によってはコアドリルでは穿孔ができ
ない場合がある。また、既設の孔口部を塞ぐ等して穿孔
が可能な場合でも、コア体の保持が不安定になり作業性
が悪く、できあがった拡径孔の精度や外観等を悪くす
る。特に、回転ハンマードリルを使用してコンクリート
や石材等に拡径孔を穿孔する時は、軸心方向の振動的な
打撃力と回転トルクの両作用を同時に与えての穿孔とな
るため、穿孔作業はますます困難になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明のコアドリル用補助具は、補助具周面に、既
設の孔口部に嵌装される嵌装部を設け、補助具上面に、
コアドリルのセンタードリル又はセンターピンを保持す
る保持部を設けたことを特徴とする。
【0006】このように構成されたコアドリル用補助具
によれば、補助具を既設の孔口部に嵌装すると、補助具
が既設の孔口部を塞いで安定するので、コアドリルのセ
ンタードリル又はセンターピンを保持部に保持させて位
置決めし、既設の孔周りに拡径孔を穿孔することができ
る。従って、本発明の補助具を使用した拡径孔の穿孔
は、既設の孔の有無に関係なくコアドリルを安定させて
行われるので、穿孔作業を円滑に遂行できる。また、拡
径孔の精度及び外観も、当初より普通にコアドリルで穿
孔される孔と同じになる。また、回転ハンマードリルを
使用してコンクリートや石材等に対する拡径孔の穿孔で
も、当初より普通にコアドリルで穿孔するのと同じ作業
要領で的確に能率よくできる。
【0007】補助具を既設の孔口部に嵌装した状態で、
補助具を安定させるための嵌装部と既設の孔口部との接
触態様は、線接触、面接触、点接触又はこれらの組み合
わせのいずれも適用できる。
【0008】そこで、嵌装部が、補助具周面に形成した
テーパ面又は円柱状面で構成すると、テーパ面構成のも
のは、テーパ面が既設の孔口部に全周的にしまりばめ状
に圧着して補助具を安定させるので、既設の孔径に対し
ある程度の余裕を持たせることができる。また、円柱状
面構成のものは、円柱状面部が既設の孔口部内に嵌入し
て補助具を安定させる。
【0009】また、補助具周面に、径の異なる複数の嵌
装部を段階状に設けると、径の異なる複数の既設の孔に
対し、一つの補助具で対応させて拡径孔の穿孔ができる
ので、既設の孔それぞれに合わせた複数の補助具を用意
する必要がなく、利用度の高い補助具を提供できる。
【0010】また、嵌装部を構成するテーパ面又は円柱
状面の母線方向に、複数個の固定用突起条を設けると、
既設の孔口部に対し、固定用突起条がくい込む形で圧着
して補助具の安定性を高めるので、コンクリートや石材
等に拡径孔を穿孔するような時に、穿孔途中で補助具が
ぐらついたりすることがなく、高精度の拡径孔の穿孔が
できる。
【0011】本発明のコアドリル用補助具は、構成素材
面からの材質的な制約はなく、汎用の金属又は合成樹脂
材又は木材等で構成される。特に、補助具中心に穿設し
た貫通孔で保持部を構成する補助具では、補助具を、金
属板材をプレス加工して中空浅皿状に構成し、その外周
面を嵌装部とし、底部中心から立ち上げた筒部で保持部
を形成することができる。このような補助具は、剛性が
高く、軽量で携行性に優れ、大量生産で安価に提供でき
る。
【0012】既設の孔周りに穿孔される拡径孔は、必ず
しも既設の孔と同心円にするとは限らず、既設の孔に対
し拡径孔を横にずらしたい場合がある。そこで、補助具
上面に設けた保持部を、補助具の軸心から偏心した位置
に設けると、この保持部にセンタードリル又はセンター
ピンを保持して穿孔される拡径孔は既設の孔から横ずれ
たものとなる。
【0013】さらに、本発明のコアドリル用補助具とし
て、補助具周面に、コアドリルのコア体の切刃部内に嵌
合される嵌合面と、コア体の切刃部外径より小さく既設
の孔と同一径のガイド面を段設した構成を採用すると、
嵌合面部をコア体の切刃部に嵌着した状態で、そのガイ
ド面部が切刃部前方に突出するので、コア体ごと補助具
を既設の孔内に挿入して移動させると、ガイド面部より
外部に突出する切刃部で既設の孔を拡径孔にすることが
できる。この際に既設の孔が拡径されるのは、補助具の
ガイド部径とコア体の切刃部外径の差に相当する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の実施の形態を示す補助具の
一部を断面で示す正面図、図2は底面図である。
【0016】図1,2において、補助具1は、金属製で
円形盤状をなし、周面中間部に肩部3を段設して周面下
半部に嵌装部2を設け、補助具中心に保持部4を設けて
いる。
【0017】嵌装部2は、被穿孔物Aの既設の孔口部
A′に嵌装して補助具1を被穿孔物Aに対して安定させ
るためのもので、図1,2に示す実施の形態のものは、
既設の孔口部A′に全周的にしまりばめ状に圧着して補
助具1を安定させるテーパ面で構成している。また、図
7,8に示す実施の形態では、嵌装部2を円柱状面で構
成し、径の異なる複数の嵌装部2a,2b,2cを補助
具周面に段階状に設けている。
【0018】嵌装部2と既設の孔口部A′との接触態様
は、線接触、面接触、点接触又はこれらの組み合わせの
いずれも適用できる。そこで、図5〜8に示す実施の形
態のものは、嵌装部2を構成するテーパ面又は円柱状面
に、その母線方向に複数個の固定用突起条5を等配的に
設けている。これらの固定用突起条5は、例えば、コン
クリートや石材等に拡径孔を穿孔するような時に、既設
の孔口部にくい込ませる形で圧着させて補助具の安定性
を高めるためのもので、穿孔途中で補助具がぐらついた
りすることがなく、高精度の拡径孔の穿孔ができる。
【0019】前記保持部4は、後述するコアドリルのセ
ンタードリル又はセンターピンを緩挿状に保持するため
のもので、図示の実施の形態のものは、補助具中心に穿
設した貫通孔で保持部4を構成しているが、保持部4
は、補助具上面に開口させた有底凹部形式のものであっ
てもよい。
【0020】また、保持部4を補助具中心に穿設した貫
通孔で構成したものでは、図5,7に示すように、補助
具1を、金属板材をプレス加工して中空浅皿状に構成
し、その外周面を嵌装部2とし、底部中心から立ち上げ
た筒部の中孔を保持部4とすることができる。このよう
な構成の補助具1は、剛性が高く、軽量で携行性に優
れ、大量生産で安価に提供できる。
【0021】上記構成において、図9,10を参照しな
がらコアドリルBで被穿孔物に拡径孔を穿孔する要領を
説明する。
【0022】図9に示すように、センタードリルCを有
するコアドリルBを用いて一般的な被穿孔物A、例え
ば、木質、サイジング壁等に拡径孔を穿孔する時は、被
穿孔物Aの既設の孔口部A′に補助具1を嵌装し、セン
タードリルCを補助具の保持部4に挿通保持してコア体
B′で拡径孔を穿孔する。
【0023】図10に示すように、センターピンDを有
するコアドリルBを用いてコンクリートや石材等の被穿
孔物Aに拡径孔を穿孔する時は、被穿孔物Aの既設の孔
口部A′に補助具1を嵌装し、センターピンDを保持部
4に保持してコア体B′で拡径孔を穿孔する。
【0024】こうして、既設の孔周りに穿孔される拡径
孔は、被穿孔物の種類を問わず、当初より普通にコアド
リルで穿孔するのと同じ作業要領で的確に能率よくでき
る。
【0025】本発明の補助具1を使用して既設の孔周り
に穿孔される拡径孔は、必ずしも既設の孔と同心円にす
るとは限らない。そこで、図2に破線で示すように、補
助具1の軸心から偏心した位置に保持部4′を設け、こ
の保持部4′にセンタードリルC又はセンターピンDを
保持して拡径孔を穿孔すると、この拡径孔は既設の孔か
ら横ずれしたものとなる。
【0026】図3,4は、本発明の他の実施の形態を示
すもので、図3は補助具の一部を断面で示す正面図、図
4は平面図である。
【0027】この実施の形態の補助具6は、補助具周面
に、後述するコアドリルのコア体の切刃部内に嵌合され
る嵌合面7と、コア体の切刃部外径より小さく既設の孔
と同一径のガイド面8を段設し、補助具中心に穿設した
貫通孔で保持部4を構成している。
【0028】図11に示すように、この補助具6とコア
ドリルBとを組み合わせて被穿孔物Aに拡径孔を穿孔す
る時、例えば、木質、サイジング壁等に穿孔されている
孔や配管等の端部で中孔径を少しばかり拡径するような
時は、補助具6の嵌合面7部をコア体B′の切刃部内に
嵌着し、ガイド面8部を切刃部前方に突出させ、このま
まガイド面8部を既設の孔口部A′内に挿入し、コアド
リルBごと補助具6を既設の孔内に移動させてコア体
B′で拡径孔を穿孔する。この際の拡径されるのは、補
助具6のガイド面8部径(既設の孔径と同じ)とコア体
B′の切刃部外径の差に相当する。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、本発明によれば、被穿孔物の種類を問わず、コ
アドリルを使用して既設の孔周りに拡径孔を穿孔する作
業が、当初より普通にコアドリルで穿孔するのと同じ要
領で簡単に的確にできるので、作業能率を向上する。ま
た、繰り返し使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す補助具の一部を断面
で示す正面図である。
【図2】図1に示す補助具の底面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す一部を断面で示
す補助具の正面図である。
【図4】図3に示す補助具の平面図である。
【図5】嵌装部に固定用突起条を有する補助具の一部を
断面で示す正面図である。
【図6】図5に示す補助具の底面図である。
【図7】径の異なる複数の嵌装部を段階状にもうけた補
助具の一部を断面で示す正面図である。
【図8】図7に示す補助具の底面図である。
【図9】コアドリルと組み合わせて拡径孔を穿孔する要
領説明図である。
【図10】コアドリルと組み合わせて拡径孔を穿孔する
要領説明図である。
【図11】コアドリルと組み合わせて拡径孔を穿孔する
要領説明図である。
【符号の説明】
1 補助具 2 嵌装部 2a,2b,2c 径の異なる嵌装部 3 肩部 4,4′ 保持部 5 固定用突起条 6 補助具 7 嵌合面 8 ガイド面 A 被穿孔物 B コアドリル C センタードリル D センターピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月13日(2000.3.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 コアドリル用補助具
【特許請求の範囲】
【請求項】径の異なる複数の嵌装部を、補助具周面に
段階状に設けたことを特徴とする請求項1記載のコアド
リル用補助具。
【請求項】嵌装部を構成するテーパ面又は円柱状面の
母線方向に、少なくとも3個の固定用突起条を設けたこ
とを特徴とする請求項1又は2項に記載のコアドリル用
補助具。
【請求項】補助具を、金属板材をプレス加工して中空
浅皿状に構成し、その外周面を嵌装部とし、底部中心か
ら立ち上げた筒部で保持部を形成したことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1の項に記載のコアドリル用補
助具。
【請求項】保持部を、補助具の軸心から偏心した位置
に設けたことを特徴とする請求項1記載のコアドリル用
補助具。
【請求項】補助具周面に、コアドリルのコア体の切刃
部内に嵌合される嵌合面と、コア体の切刃部外径より小
さく既設の孔の同一径のガイド面を段設したことを特徴
とするコアドリル用補助具。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コアドリルに組み
合わせ、既設の孔周りに、一回り大きな拡径孔を穿孔す
るのに使用するコアドリル用補助具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、大径孔の穿孔には、コアドリ
ルが広く実用されている。この種のコアドリルは、穿孔
作業を円滑に遂行するために、下端縁に穿孔刃を設けた
円筒状のコア体とセンタードリルとを組み合わせ、セン
タードリルでセンター孔を先行させてこの後からコア体
で大径孔を穿孔するものや、コア体とセンターピンとを
組み合わせ、センターピンでコア体を保持してコア体で
大径孔を穿孔するもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】建造物の壁、床、その
他に水道、ガス、エアコン用その他の目的のために、コ
アドリルで穿孔した大径孔の場合、実際に孔を使用する
に当たって、孔径を一回り大くすることが求められるこ
とがよくある。
【0004】ところが、コアドリルで穿孔された大径
孔、すなわち、既設の孔を、再度、コアドリルを使用し
て一回り大きな孔に加工する(拡径孔を穿孔する)に
は、センタードリルやセンターピンで位置決めができな
いため、被穿孔物によってはコアドリルでは穿孔ができ
ない場合がある。また、既設の孔口部を塞ぐ等して穿孔
が可能な場合でも、コア体の保持が不安定になり作業性
が悪く、できあがった拡径孔の精度や外観等を悪くす
る。特に、回転ハンマードリルを使用してコンクリート
や石材等に拡径孔を穿孔する時は、軸心方向の振動的な
打撃力と回転トルクの両作用を同時に与えての穿孔とな
るため、穿孔作業はますます困難になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明のコアドリル用補助具は、補助具周面に、既
設の孔口部に嵌装されるテーパ面又は円柱状面からなる
嵌装部を設け、補助具上面に、コアドリルのセンタード
リル又はセンターピンを保持する保持部を設けたことを
特徴とする。
【0006】このように構成されたコアドリル用補助具
によれば、補助具を既設の孔口部に嵌装すると、補助具
が既設の孔口部を塞いで安定するので、コアドリルのセ
ンタードリル又はセンターピンを保持部に保持させて位
置決めし、既設の孔周りに拡径孔を穿孔することができ
る。従って、本発明の補助具を使用した拡径孔の穿孔
は、既設の孔の有無に関係なくコアドリルを安定させて
行われるので、穿孔作業を円滑に遂行できる。また、拡
径孔の精度及び外観も、当初より普通にコアドリルで穿
孔される孔と同じになる。また、回転ハンマードリルを
使用してコンクリートや石材等に対する拡径孔の穿孔で
も、当初より普通にコアドリルで穿孔するのと同じ作業
要領で的確に能率よくできる。
【0007】補助具を既設の孔口部に嵌装した状態で、
補助具を安定させるための嵌装部と既設の孔口部との接
触態様は、線接触、面接触、点接触又はこれらの組み合
わせのいずれも適用できる。
【0008】そこで、補助具周面の嵌装部がテーパ面構
成のものは、テーパ面が既設の孔口部に全周的にしまり
ばめ状に圧着して補助具を安定させるので、既設の孔径
に対しある程度の余裕を持たせることができる。また、
円柱状面構成のものは、円柱状面部が既設の孔口部内に
嵌入して補助具を安定させる。
【0009】また、補助具周面に、径の異なる複数の嵌
装部を段階状に設けると、径の異なる複数の既設の孔に
対し、一つの補助具で対応させて拡径孔の穿孔ができる
ので、既設の孔それぞれに合わせた複数の補助具を用意
する必要がなく、利用度の高い補助具を提供できる。
【0010】また、嵌装部を構成するテーパ面又は円柱
状面の母線方向に、少なくとも3個の固定用突起条を設
けると、既設の孔口部に対し、固定用突起条がくい込む
形で圧着して補助具の安定性を高めるので、コンクリー
トや石材等に拡径孔を穿孔するような時に、穿孔途中で
補助具がぐらついたりすることがなく、高精度の拡径孔
の穿孔ができる。
【0011】本発明のコアドリル用補助具は、構成素材
面からの材質的な制約はなく、汎用の金属又は合成樹脂
材又は木材等で構成される。特に、補助具中心に穿設し
た貫通孔で保持部を構成する補助具では、補助具を、金
属板材をプレス加工して中空浅皿状に構成し、その外周
面を嵌装部とし、底部中心から立ち上げた筒部で保持部
を形成することができる。このような補助具は、剛性が
高く、軽量で携行性に優れ、大量生産で安価に提供でき
る。
【0012】既設の孔周りに穿孔される拡径孔は、必ず
しも既設の孔と同心円にするとは限らず、既設の孔に対
し拡径孔を横にずらしたい場合がある。そこで、補助具
上面に設けた保持部を、補助具の軸心から偏心した位置
に設けると、この保持部にセンタードリル又はセンター
ピンを保持して穿孔される拡径孔は既設の孔から横ずれ
たものとなる。
【0013】さらに、本発明のコアドリル用補助具とし
て、補助具周面に、コアドリルのコア体の切刃部内に嵌
合される嵌合面と、コア体の切刃部外径より小さく既設
の孔と同一径のガイド面を段設した構成を採用すると、
嵌合面部をコア体の切刃部に嵌着した状態で、そのガイ
ド面部が切刃部前方に突出するので、コア体ごと補助具
を既設の孔内に挿入して移動させると、ガイド面部より
外部に突出する切刃部で既設の孔を拡径孔にすることが
できる。この際に既設の孔が拡径されるのは、補助具の
ガイド部径とコア体の切刃部外径の差に相当する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の実施の形態を示す補助具の
一部を断面で示す正面図、図2は底面図である。
【0016】図1,2において、補助具1は、金属製で
円形盤状をなし、周面中間部に肩部3を段設して周面下
半部に嵌装部2を設け、補助具中心に保持部4を設けて
いる。
【0017】嵌装部2は、被穿孔物Aの既設の孔口部
A′に嵌装して補助具1を被穿孔物Aに対して安定させ
るためのもので、図1,2に示す実施の形態のものは、
既設の孔口部A′に全周的にしまりばめ状に圧着して補
助具1を安定させるテーパ面で構成している。また、図
7,8に示す実施の形態では、嵌装部2を円柱状面で構
成し、径の異なる複数の嵌装部2a,2b,2cを補助
具周面に段階状に設けている。
【0018】嵌装部2と既設の孔口部A′との接触態様
は、線接触、面接触、点接触又はこれらの組み合わせの
いずれも適用できる。そこで、図5〜8に示す実施の形
態のものは、嵌装部2を構成するテーパ面又は円柱状面
に、その母線方向に個の固定用突起条5を等配的に設
けている。これらの固定用突起条5は、例えば、コンク
リートや石材等に拡径孔を穿孔するような時に、既設の
孔口部にくい込ませる形で圧着させて補助具の安定性を
高めるためのもので、穿孔途中で補助具がぐらついたり
することがなく、高精度の拡径孔の穿孔ができる。
【0019】前記保持部4は、後述するコアドリルのセ
ンタードリル又はセンターピンを緩挿状に保持するため
のもので、図示の実施の形態のものは、補助具中心に穿
設した貫通孔で保持部4を構成しているが、保持部4
は、補助具上面に開口させた有底凹部形式のものであっ
てもよい。
【0020】また、保持部4を補助具中心に穿設した貫
通孔で構成したものでは、図5,7に示すように、補助
具1を、金属板材をプレス加工して中空浅皿状に構成
し、その外周面を嵌装部2とし、底部中心から立ち上げ
た筒部の中孔を保持部4とすることができる。このよう
な構成の補助具1は、剛性が高く、軽量で携行性に優
れ、大量生産で安価に提供できる。
【0021】上記構成において、図9,10を参照しな
がらコアドリルBで被穿孔物に拡径孔を穿孔する要領を
説明する。
【0022】図9に示すように、センタードリルCを有
するコアドリルBを用いて一般的な被穿孔物A、例え
ば、木質、サイジング壁等に拡径孔を穿孔する時は、被
穿孔物Aの既設の孔口部A′に補助具1を嵌装し、セン
タードリルCを補助具の保持部4に挿通保持してコア体
B′で拡径孔を穿孔する。
【0023】図10に示すように、センターピンDを有
するコアドリルBを用いてコンクリートや石材等の被穿
孔物Aに拡径孔を穿孔する時は、被穿孔物Aの既設の孔
口部A′に補助具1を嵌装し、センターピンDを保持部
4に保持してコア体B′で拡径孔を穿孔する。
【0024】こうして、既設の孔周りに穿孔される拡径
孔は、被穿孔物の種類を問わず、当初より普通にコアド
リルで穿孔するのと同じ作業要領で的確に能率よくでき
る。
【0025】本発明の補助具1を使用して既設の孔周り
に穿孔される拡径孔は、必ずしも既設の孔と同心円にす
るとは限らない。そこで、図2に破線で示すように、補
助具1の軸心から偏心した位置に保持部4′を設け、こ
の保持部4′にセンタードリルC又はセンターピンDを
保持して拡径孔を穿孔すると、この拡径孔は既設の孔か
ら横ずれしたものとなる。
【0026】図3,4は、本発明の他の実施の形態を示
すもので、図3は補助具の一部を断面で示す正面図、図
4は平面図である。
【0027】この実施の形態の補助具6は、補助具周面
に、後述するコアドリルのコア体の切刃部内に嵌合され
る嵌合面7と、コア体の切刃部外径より小さく既設の孔
と同一径のガイド面8を段設し、補助具中心に穿設した
貫通孔で保持部4を構成している。
【0028】図11に示すように、この補助具6とコア
ドリルBとを組み合わせて被穿孔物Aに拡径孔を穿孔す
る時、例えば、木質、サイジング壁等に穿孔されている
孔や配管等の端部で中孔径を少しばかり拡径するような
時は、補助具6の嵌合面7部をコア体B′の切刃部内に
嵌着し、ガイド面8部を切刃部前方に突出させ、このま
まガイド面8部を既設の孔口部A′内に挿入し、コアド
リルBごと補助具6を既設の孔内に移動させてコア体
B′で拡径孔を穿孔する。この際の拡径されるのは、補
助具6のガイド面8部径(既設の孔径と同じ)とコア体
B′の切刃部外径の差に相当する。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、本発明によれば、被穿孔物の種類を問わず、コ
アドリルを使用して既設の孔周りに拡径孔を穿孔する作
業が、当初より普通にコアドリルで穿孔するのと同じ要
領で簡単に的確にできるので、作業能率を向上する。ま
た、繰り返し使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す補助具の一部を断面
で示す正面図である。
【図2】図1に示す補助具の底面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す一部を断面で示
す補助具の正面図である。
【図4】図3に示す補助具の平面図である。
【図5】嵌装部に固定用突起条を有する補助具の一部を
断面で示す正面図である。
【図6】図5に示す補助具の底面図である。
【図7】径の異なる複数の嵌装部を段階状にもうけた補
助具の一部を断面で示す正面図である。
【図8】図7に示す補助具の底面図である。
【図9】コアドリルと組み合わせて拡径孔を穿孔する要
領説明図である。
【図10】コアドリルと組み合わせて拡径孔を穿孔する
要領説明図である。
【図11】コアドリルと組み合わせて拡径孔を穿孔する
要領説明図である。
【符号の説明】 1 補助具 2 嵌装部 2a,2b,2c 径の異なる嵌装部 3 肩部 4,4′ 保持部 5 固定用突起条 6 補助具 7 嵌合面 8 ガイド面 A 被穿孔物 B コアドリル C センタードリル D センターピン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補助具周面に、既設の孔口部に嵌装される
    嵌装部を設け、補助具上面に、コアドリルのセンタード
    リル又はセンターピンを保持する保持部を設けたことを
    特徴とするコアドリル用補助具。
  2. 【請求項2】嵌装部が、補助具周面に形成したテーパ面
    又は円柱状面からなることを特徴とする請求項1記載の
    コアドリル用補助具。
  3. 【請求項3】径の異なる複数の嵌装部を、補助具周面に
    段階状に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    コアドリル用補助具。
  4. 【請求項4】嵌装部を構成するテーパ面又は円柱状面の
    母線方向に、複数個の固定用突起条を設けたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載のコアドリ
    ル用補助具。
  5. 【請求項5】補助具を、金属板材をプレス加工して中空
    浅皿状に構成し、その外周面を嵌装部とし、底部中心か
    ら立ち上げた筒部で保持部を形成したことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1の項に記載のコアドリル用補
    助具。
  6. 【請求項6】保持部を、補助具の軸心から偏心した位置
    に設けたことを特徴とする請求項1記載のコアドリル用
    補助具。
  7. 【請求項7】補助具周面に、コアドリルのコア体の切刃
    部内に嵌合される嵌合面と、コア体の切刃部外径より小
    さく既設の孔の同一径のガイド面を段設したことを特徴
    とするコアドリル用補助具。
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