JP2001008616A - 早漬け用プラスチック製漬物器 - Google Patents

早漬け用プラスチック製漬物器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超高齢化社会に向い、老人等の自助具用早漬
け器を提供する。 【解決手段】 コイルバネをもったネジ式の早漬け器1
にあって、容器2の外面に、この容器2をテ−ブル上に
押し付けて固定するための持ち手9を設け、また、ネジ
棒5の上端に設けたハンドル11を、わし掴み且つ掌当
接の協同作業をするための半球状にして、片手で持ち手
9を握り、他の手でハンドル11を回して、押し蓋7に
所定の押圧力を発生させ、老人でも美味しい早漬けがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる早漬け
(一夜漬けまたは当座漬け等ともいう)用のプラスチッ
ク製ネジ式漬物器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、人口の高齢化に伴い要介護高齢化
が進んでおり、そのため自助具(身の回りの動作を自立
させるために工夫・考案された道具をいう)の必要性が
迫られている。
【0003】すなわち、高齢者の身体の動きの状態に合
った自助具が求められている。例えば、指や手首や腕の
力が弱くなったり、うまく動かなくなった人の操作で
も、通常の人が操作して発揮できる機能と同等の道具が
求められている。
【0004】そこで本発明者らは、早漬け用のプラスチ
ック製漬物器について、通常の人は勿論、要介護高齢者
等でもその取扱いを容易としながら、良好な早漬けがで
きる点に着目した。
【0005】ところで、かかる漬物器は一般的にはネジ
式になっていて、図8に示すように構成されている。
【0006】すなわち、図中100は早漬け用のプラス
チック製漬物器で、101はその容器、102は容器1
01の上方開口部にバョネット結合機構103により開
閉自在に覆った蓋、104はこの蓋102の中央部に設
けられたネジ孔、105は、このネジ孔104に螺合し
て昇降し、かつ、その上端につかみハンドル106を一
体的に設けたパイプ状ネジ棒、107は押え板108の
中心部に一体的に立設し、かつ、前記ネジ棒105に内
嵌して昇降する昇降杆、109は、昇降杆107の上端
側に設けた昇降杆側バネ受110とネジ棒105の上端
側に設けたネジ棒側バネ受111とで支持されたコイル
バネ、112は、ネジ棒105の下端と昇降杆107の
上端とが最大に伸長したときの抜止め用の連結リング
で、両者に回動自在に嵌合している。113は容器10
1の上方開口部外周に設けられたフランジで、前記バョ
ネット結合機構103を補完している。
【0007】次に、かかる漬物器100の取扱いの1例
について述べる。蓋102を掴持して容器101に対し
回し、バョネット結合機構103を解除して容器101
から外すと、蓋102と共に押え板108等も一緒にな
って外れる。そこで、塩を加えながら所定の量の材料
(野菜)を容器101に入れ、再び蓋102をかぶせて
バョネット結合機構103により固定する。
【0008】そして、つかみハンドル106を回して押
え板108を下げるが、その初期は材料の抵抗が少ない
ので軽く回り、最後は重し用の押圧力のため、力を入れ
て回す。その結果、材料から徐々に漬け水が出ると共
に、塩が材料の方に浸透して漬け上がる。
【0009】ここで、前記コイルバネ109に、例えば
自由長105mmのものを採用した場合について述べ
る。このコイルバネ109はネジ棒105と昇降杆10
7との間に取付けると、取付長が85mmに圧縮される
ので、押え板108に約3.7kgの初期押圧力が発生
する。
【0010】そこで、図示の実線のように、ネジ棒10
5を最高の位置に迄、上昇させると、その押え板108
には3.7kgの押圧力が発生するので、この状態の押
え板108より若干上方に迄、材料を入れると、この材
料には、一応、3.7kgの押圧力が作用することにな
る。
【0011】しかし、材料には多数の空間をもち、押圧
力をかけると直ちに空間が消えることや、また、この種
の漬物器100が2〜3リットルの小型のものであって
も、材料の漬け込み標準量は、大体、キザミキャベツで
約600グラム、ナス6本で約750グラム等となって
いることから、所定の材料を入れた押え板108の位置
は図示の2点鎖線のように高くなり、この時のコイルバ
ネ109の押圧力は、取付長さ時の約3倍の力が発生す
る。
【0012】したがって、この3倍の押圧力に抗して、
蓋102を容器101にかぶせるが、この時も一般には
材料に空間があるので、その操作は容易にできる。
【0013】一方、早漬けする目的で漬物を美味しく作
るための条件は、漬物器との関係のみでいえば、1)材
料と重し(押圧力)とのバランスを考えること、2)漬
け水が早く上がる工夫をすること、3)涼しい場所(例
えば冷蔵庫)に置くこと等があり、殊に、ネジ式漬物器
では、かける重しを間違えると失敗する、といわれてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ネジ式漬
物器を自助具用漬物器とするために、前記コイルバネ1
09のバネ力を低くして要介護高齢者や手の小さい人や
握力の弱い人や高齢者等でも、その取扱いを容易にしよ
うとすると、美味しい漬物はできない、という問題があ
った。
【0015】そこで本発明者らは、前記押え板の押圧力
を所定どおりに維持しながら、漬物器の取扱いを更に容
易にすることを目的とし、そのため、漬物器の取扱いを
人間工学的に分析して、例えば、つかみハンドルの直径
と筋電図との関係の実験結果を踏まえ、しかも、高齢者
等が使い易い日用品の常套手段である補助的保持手段
(持ち手)を併用すること等により、取扱い容易なプラ
スチック製漬物器を提供しようとするものである。
【0016】なお、従来、ネジ式漬物器の容器に、片側
または両側に持ち手を設け、漬物器の持ち運びを容易に
する提案は知られている(例えば、実開平4−9498
6号公報参照)。
【0017】しかしながら、かかる提案の漬物器では、
高齢者等が使い易くしながら、早漬け機能を良好に発揮
させたい、という考えは全く示されていないので、これ
は採用できない。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、1)コイルバネ付ネジ式の早漬け用プラス
チック製漬物器において、該漬物器の容器の外面片側
に、該容器の載置面に対し押し付けて固定可能の(また
は固定する)持ち手を設けると共に、前記ネジの上端に
設けたつかみハンドルを、わし掴みおよび手の平当接に
よる協同操作可能の(または協同操作とする)半球状と
して、前記コイルバネの弾力を低下させずに、老人の自
助具等に使用できる(または使用する)ようにしたこと
を特徴とする早漬け用プラスチック製漬物器にあり、ま
た、2)請求項1の容器を透明なプラスチック製とし、
持ち手を容器射出成形時に同樹脂により一体成形して清
潔感を呈するようにした早漬け用プラスチック製漬物器
にあり、また、3)請求項1または請求項2の容器底部
外面に滑り止め兼消音用の弾性リングを装着した早漬け
用プラスチック製漬物器を要旨とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を添付図面に示す実施の形
態例により詳細に述べる。図1は本発明の実施の形態例
の全体斜視図、図2から図7までは図1の部分詳細図
で、図2は容器の一部切断側面図、図3は図2の平面
図、図4は蓋の平面図(A)および一部切断側面図
(B)、図5はネジ棒の平面図(A)および縦断面図
(B)、図6はつかみハンドルの断面図(A)および底
面図(B)、図7はクランプの一部切断正面図(A)お
よび断面図(B)で、図8で示す従来例と共通する部分
は同一用語を用い、その図示および説明を省略する。
【0020】本発明の実施の形態例の早漬け用プラスチ
ック製漬物器1は、容器直径約210mmφ、高さ約1
80mmで、容量4.4リットルの、いわゆる中形の漬
物器であって、その容器2はポリスチレンまたはアクリ
ロニトリル−スチレン共重合体樹脂等からなる透明材で
できており、漬かり具合が直視できるようになってい
る。なお、コイルバネ以外はプラスチックでできてい
る。
【0021】この漬物器1は、通常のネジ式と同様にな
っていて、その構成は、図1において、容器2、この容
器2を開閉自在に覆う蓋3、この蓋3の中央に設けられ
たネジ孔4に螺合したパイプ状ネジ棒5、このネジ棒5
に内嵌して昇降する昇降杆6の下端に設けた押え板7、
これらのネジ棒5と昇降杆6との間で支持されたコイル
バネ(109)(不図示)、前記容器2に蓋3を覆った
とき両者を固定するクランプ(固定装置)8等から大略
構成されている。
【0022】ここで、本実施の形態例では、特に、容器
2の外面片側に、側面視でコ字状または逆L字状の1つ
の、押し付けるだけの小形の持ち手9を、容器使用の透
明樹脂で金型をコンパクトにして安価に一体射出成形し
て、持ち手9を含めて清潔感ないし清涼感を呈すると共
に、特に部品点数を上げることなくやはり安価にしてい
る。その上、この持ち手9の上面を水平状の平坦に形成
して親指押え部(フラット部)10を設け、ここを親指
で押圧できるようにし、また、漬物器1の持ち運び等の
取扱いを容易にしている。
【0023】また、ネジ棒5の上端に取付けられたつか
みハンドル11を、次のように構成して自助具向きにし
ている。
【0024】一般に、身体の筋活動からみて、つかみハ
ンドルの効率のよい回動の仕方をみると、つかみ直径が
6〜7cm前後の場合の筋肉の活動(背側骨間筋と総指
伸筋の筋電図によるもの)が最も少なく、これより増し
ても減っても活動は活発となる。
【0025】このことは、つかみ直径が6〜7cm付近
のときのエネルギの消費が最小であるから、逆に、この
くらいの直径がわし掴み用のハンドルとして選ばれるべ
きであることを示している、とされている。
【0026】そこで、前記つかみハンドル11の直径b
(図6参照)を約65mmφとし、しかも、高さa(図
6参照)を約40mmの半球状に形成して、その半球状
頂面12に手の平を当てるようにし、かつ、半球下縁の
外面に指が掛る4つ(複数)の凸状ポッチ13,13…
を設けている。
【0027】その結果、漬物を漬けるとき、つかみハン
ドル11をわし掴みして回転させて押え板7を下げてい
くが、初期は抵抗が少ないため、これらの凸状ポッチ1
3に掛けた指先だけで簡単に回せるし、この方が早く回
せる。勿論、指先の動きがうまく動かない人は、初期か
ら手の平と協同して回すことができる。
【0028】次いで、回転の最後になると、押え板7に
より重しをかけるため、力を入れて回すが、半球状頂面
12に手の平を当接して、手全体でつかみハンドル11
を回すと、強い力が発揮されて必要な押圧力が得られ
る。
【0029】また、本実施の形態例では、容器2を透明
材の合成樹脂製としたので、漬かり具合が直視できるも
のの、当該樹脂物性の硬度からして、この容器2をテ−
ブルや棚に置くと、高い音(高周波形音)が発生し、耳
障りとなると共に、前記つかみハンドル11の回転の際
にも滑るおそれがあるので、容器2の底外面に滑り止め
リング14を取付けている。
【0030】以上要するに、本実施の形態例の早漬け用
プラスチック製ネジ式の漬物器1では、つかみハンドル
11をわし掴み大の半球状に形成し、片方の指先および
手の平を協同させて、このつかみハンドル11の回転を
容易かつ確実とし、他の手で容器2の持ち手9を把持
し、その親指を持ち手9の親指押え部10に押付けて、
他の4本の指を握りに用いて、容器2をテ−ブル等上面
(容器載置面という)に押え付け固定できるようにして
いる。勿論、安価にして老人等の購入に好個としてい
る。
【0031】特に、容器2の口径が大となり、容器2の
外側の掴みが困難になると、持ち手9の存在意義が大と
なる。
【0032】したがって、両手の協同作業によって押え
板7による重しを充分にかけることができる。したがっ
て、この漬物器1は、美味しい早漬け用の自助具として
好個になる。
【0033】次に、この漬物器1の細部について述べ
る。すなわち、「容器2」、「蓋3」、「ネジ棒5およ
びつかみハンドル11」および「クランプ8」に分けて
詳述する。
【0034】「容器2」は主として図2(左側面図、右
断面図)および図3において、射出成形された有底円筒
体で形成され、その上端側外周に上縁から若干下がった
位置に蓋ストッパ用フランジ15が一体突設され、蓋3
が覆われたときその下縁が当接するようになっている。
【0035】この蓋ストッパ用フランジ15と容器2の
上縁との間に、1対のボックス形クランプ係止部16,
16を設けている。
【0036】このクランプ係止部16は容器2の射出成
形時に耳状に一体成形され、ネジ棒5の締付け回動によ
っても、蓋3が容器2に対しつれ回りがなく、また、押
え板7の反力でも蓋3が浮き上がらないようにし、殊
に、平面視で円弧状になっているクランプ8の顎17と
良好に係合する形状になっている。
【0037】また、容器2の底外面に設けた底環18に
は、ゴム製またはエラストマ−製の弾性の滑り止め兼消
音用リング14を嵌着している。この滑り止め兼消音用
リング14により、テ−ブル等を傷つけない。
【0038】持ち手9は図1図示のコ字状の場合、容器
2に接着剤でその上下端を固着してもよいが、射出成形
により容器2と一体形成し、容器2のフランジ15と親
指押え部10との各上面が面一になるように成形してい
る。
【0039】特に、通常の持ち手のようにその上側が下
方に弯曲しておれば、フランジ15の金型と持ち手の金
型との間にエッジ状の金型が必要となり、その強度が不
足するが、本実施の形態例の、この水平のフラット部の
ため、エッジ金型をなくし、金型に強度をもたせること
ができる。なお、持ち手9の突出は30mm、高さは約
140mmにして大人4本の指で掴むようになってい
る。
【0040】また、その断面形状はH字状として持ち手
9の強度を維持しながら軽量化を図っており、殊に、H
字の腹板に持ち手9を掴んで巻き込んだ指先を掛け、掴
み力を発揮して、手の力の弱った人にも便利にしてい
る。勿論、このH状持ち手9の両側に軟質材(エラスト
マ−)からなる滑り止め部材を装着すると掴んだ時のフ
イット感が増す。
【0041】この持ち手9の形状は、図1では親指押え
部10の拡大を図り、持ち手9が下方に行く程、容器2
に近づけたコ字状になっているが、逆に、図2に示すよ
うに下方に行く程、容器2から離れるように傾斜したコ
字状にすると、実験上、次の効果が得られた。
【0042】すなわち、漬物を漬けるとき、押え板7を
つかみハンドル11を回して下げるが、この時、持ち手
9を握持して容器2を固定するので、つかみハンドル1
1を回す操作がやり易くなる。
【0043】この操作は、通常の人では腰の高さ付近で
行われることが多く、持ち手9が下に広がった傾斜コ字
状になっていると、持ち手9を握る手と腕の位置が自然
な状態となり、容器2の滑り等の動きを止める固定動作
に無理のない姿勢がとれることが判明した。
【0044】次に、「蓋3」には、主として図4
(A)、(B)(右図は(A)図のA〜矢視断面図)に
おいて、前記ボックス形クランプ係止部16に対応する
位置に、クランプ枢支部19,19を凹設し、このクラ
ンプ枢支部19には、対向にした1対の枢軸20,20
を突設している。
【0045】したがって、凹設されたクランプ枢支部1
9と前記ボックス形クランプ係止部16とが両々相俟っ
て、ネジ棒5の締付け回動によっても、蓋3がつれ回り
をしない。
【0046】また、蓋3の中央にはネジ孔4を形成し、
このメネジ山は途切れており、ネジ棒5の締付螺進の摩
擦抵抗を減らしている。
【0047】次に、「ネジ棒5およびつかみハンドル1
1」では、主として図5((B)図は(A)図のA矢視
断面図)および図6((A)図は(B)図のA矢視断面
図)に示すように、ネジ棒5のパイプ中空部にコイルバ
ネ(109)が収容され、その頂部にハンドル係止用頭
部20が一体に形成されている。
【0048】このハンドル係止用頂部20は、前記パイ
プ中空部より大径の、図5(A)の平面図に示すように
正方形厚板状になっていて、1対の差込み縦溝21,2
1と、1対の嵌合横溝22,22が設けられている。ま
た、この略正方形の各コ−ナには円弧状膨出部23,2
3…が形成されている。
【0049】一方、つかみハンドル11は前記のように
半球状に形成され、半球下縁外面に等間隔で4つの凸状
ポッチ13を形成し、これらの凸状ポッチ13の裏面が
前記円弧状膨出部23に嵌合するようになっている。
【0050】また、つかみハンドル11の裏面十文字状
の位置には、前記差込み縦溝21に差込まれる差込片2
4と、前記嵌合横溝22に嵌合する円弧状段部25とが
形成されている。この嵌合横溝22に円弧状段部25を
嵌合させるには、嵌合横溝22の部分を若干の樹脂弾性
により内側に曲げて嵌合させる。
【0051】次に、「クランプ8」は対向して1対にな
っていて、図7(A)、(B)((A)図の縦断面図)
に示すように、側断面視でコ字状で、かつ、平面視で矩
形板(約65mm×50mm)で構成され、その上方内
側に対向してボス用板部26,26が一体形成され、こ
のボス用板部26に枢軸用孔27が設けられている。こ
の枢軸用孔27に前記枢軸20が斜め下方より押込み挿
入するようになっている。
【0052】また、クランプ8の矩形板の下方には顎1
7が延出され、この顎17が前記のようにクランプ係止
部16に係止するようになっている。したがって、この
クランプ8は拡大されていて、手の平でも押圧すること
ができ、老人等に都合がよい。
【0053】なお、本発明の実施の形態例の容器2は有
底円筒体で説明したが、これに限らず、有底角筒体であ
ってもよいし、また、ネジ棒の螺退によりつかみハンド
ルが上昇するもので説明したが、これに限らず、コスト
を若干上げれば本出願人の提案した実公平5−3191
3号公報で提案したネジ棒であってもよい。
【0054】勿論、本発明の漬物器1は自助具のみなら
ず、通常の人にも好都合になるものである。
【0055】
【発明の効果】本発明によると、早漬け用のネジ式のプ
ラスチック製漬物器の容器に、持ち手手を設け、かつ、
つかみハンドルを半球状にしたので、片手で持ち手を握
って容器を押え付けて固定し、かつ、他の手でつかみハ
ンドルをその指先と手の平の協同で、ぎこちなく回して
も両手が使用でき、ネジ棒の締付け作業がし易くなり、
押え板の押圧力不足の心配を払拭し、ひいては、押え板
による漬物重しが充分にでき美味しい早漬けができると
共に、ぎこちない動作の老人等にとっても好都合な漬物
器にすることができる。勿論、人によっては、持ち手を
利用せずして容器を固定させ、つかみハンドルを回して
もよい。
【0056】更に、この漬物器は、手の小さい人や握力
の弱い人等を含めて一般家庭用品として通常の人が用い
ても便利るなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の全体斜視図である。
【図2】容器の一部切断側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】蓋の平面図(A)および一部切断側面図(B)
である。
【図5】ネジ棒の平面図(A)および縦断面図(B)で
ある。
【図6】つかみハンドルの断面図(A)および底面図
(B)である。
【図7】クランプの一部切断正面図(A)および断面図
(B)である。
【図8】従来例である。
【符号の説明】
1…漬物器、2…容器、3…蓋、5…ネジ棒、6…昇降
杆、7…押え板、8…リング、9…持ち手、10…親指
押え部、11…つかみハンドル、14…滑り止め兼消音
用リング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルバネ付ネジ式の早漬け用プラスチ
    ック製漬物器において、 該漬物器の容器の外面片側に、該容器の載置面に対し押
    し付けて固定可能の持ち手を設けると共に、前記ネジの
    上端に設けたつかみハンドルを、わし掴みおよび手の平
    当接による協同操作可能の半球状として、前記コイルバ
    ネの弾力を低下させずに、老人の自助具等に使用できる
    ようにしたことを特徴とする早漬け用プラスチック製漬
    物器。
  2. 【請求項2】 請求項1の容器を透明なプラスチック製
    とし、持ち手を容器射出成形時に同樹脂により一体成形
    して清潔感を呈するようにした早漬け用プラスチック製
    漬物器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の容器底部外面
    に滑り止め兼消音用の弾性リングを装着した早漬け用プ
    ラスチック製漬物器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007117012A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Aron Kasei Co Ltd 漬物器
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