JP2001008187A - 双方向tvシステム - Google Patents

双方向tvシステム

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JP2001008187A
JP2001008187A JP11177362A JP17736299A JP2001008187A JP 2001008187 A JP2001008187 A JP 2001008187A JP 11177362 A JP11177362 A JP 11177362A JP 17736299 A JP17736299 A JP 17736299A JP 2001008187 A JP2001008187 A JP 2001008187A
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Shin Hikino
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加入者端末装置から放送局へのデータ送信
を、通信回線の下り回線の帯域を圧迫せずに、周波数利
用効率の高い信号によって行え、またノイズや反射波妨
害に対して伝送エラーの少ないデータ伝送が可能な双方
向TVシステムを得る。 【解決手段】 各加入者端末装置2に、放送局1に送信
する加入者情報のエンコーダ22を持たせ、各加入者端
末装置と放送局の間のデータの送信/受信を中継する中
継局4に、各加入者端末装置でエンコードされた情報に
て所定の搬送波を変調する変調手段42と、その搬送波
を互いに直交関係にする搬送波直交化手段44と、直交
化された搬送波を変調した被変調波を周波数多重する多
重手段45とを持たせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各加入者端末装
置と放送局との間でデータの送受信を行うことによっ
て、加入者が所望のサービスを享受する双方向TVシス
テムに関し、特に当該双方向TVシステムにおける加入
者端末装置側から放送局側へのデータ伝送に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば特開昭57−65984
号公報に示されたCATV(Cable Televi
sion)による、従来の双方向TVシステムの構成を
示すブロック図である。図において、1は放送局であ
り、2は複数の加入者端末装置、3は通信回線である。
また、放送局1内において、10はソース、11はエン
コーダ、12は記憶手段、13は変調手段であり、14
は通信制御手段、15は復調手段、16は制御手段、1
7はヘッドエンドである。さらに、加入者端末装置2内
において、20は復調手段、21はデコーダであり、2
2はエンコーダ、23は変調手段、24は双方向分配器
である。
【0003】次に動作について説明する。なお、ここで
は従来のCATVによる双方向TVシステムの動作とし
て、VOD(Video on Demand)の動作
について説明する。放送局1は加入者端末装置2にサー
ビスを提供するための様々な映像や音声をエンコーダ1
1でエンコードし、それを記憶手段12に送って記憶し
ている。放送局1は通信制御手段14の制御によって、
所定の加入者端末装置2との通信回線3を接続して制御
信号を送る。一方、加入者は希望する映像を選択して、
加入者端末装置2にリクエスト情報を入力する。加入者
端末装置2は放送局1から制御信号を受け、放送局1と
通信回線3が接続されたことが確認された後、そのリク
エスト情報の送信を開始する。加入者端末装置2からの
リクエスト情報は、エンコーダ22でエンコードされ、
変調手段23における変調の後、通信回線3を介して放
送局1に伝送される。
【0004】この加入者端末装置2から伝送されてきた
被変調波を受けると、放送局1はそれを復調手段15に
送る。復調手段15は入力された被変調波を復調し、加
入者のリクエスト情報を得る。制御手段16はこの復調
されたリクエスト情報に従って記憶手段12を制御し、
加入者の希望する映像情報の符号化データを記憶手段1
2から読み出す。読み出されたデータは変調手段13で
変調され、通信制御手段14よりそのリクエスト情報を
送出した加入者端末装置2に送信される。加入者端末装
置2は受信したデータを復調手段20で復調し、さらに
デコーダ21でデコードして希望する映像や音声の表示
を行う。
【0005】放送局1は上記の動作を通信制御手段14
で通信回線3を制御して複数の加入者端末装置2に対し
て順次行っている(ポーリング)。
【0006】上記のように構成されたCATVによる従
来の双方向TVシステムによれば、放送局1と加入者端
末装置2とを通信回線3で結び、互いにデータを送受信
する手段を備えることによって、放送局1と加入者端末
装置2の間で対話的に情報を交換しながら、加入者が希
望するサービスを享受することができる。
【0007】なお、この他にも、このような従来の双方
向TVシステムについての記載がある文献としては、例
えば、特開平7−170244号公報などがある。しか
しながら、これはCATVの下り回線にOFDM(Or
thogonal Frequency Divisi
on Multiplex;直交周波数多重)を適用す
ることで、多くのチャンネルを提供することを目的とし
たものであり、この発明の双方向TVシステムとは直接
関係のないものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の双方向TVシス
テムは以上のように構成されているので、通信回線3の
伝送帯域を、放送局1から加入者端末装置2へのデータ
伝送用(下り回線)と加入者端末装置2から放送局1へ
のデータ伝送用(上り回線)に帯域分割し、1回線の通
信回線3で双方向のデータ伝送が行われ、放送局1では
複数の加入者端末装置2に向けて1台ずつ時分割で制御
信号を送信し、それに対する各加入者端末装置2の応答
を受け取る形で加入者からの情報を得ているものであっ
た。このようなポーリングによる放送局1との通信は、
加入者側は放送局1から自分の加入者端末装置2に制御
信号が送られてくるまで放送局1との通信ができず、サ
ービスをリクエストしてからの反応が遅いといったスト
レスを感じるという課題があった。
【0009】このような課題を解決するため、従来の双
方向TVシステムでは、1台の加入者端末装置2あたり
の放送局1との通信時間をできるだけ短くする方法をと
っていた。そのため加入者端末装置2はなるべく短時間
で加入者リクエスト情報を放送局1に送信する必要があ
るが、短時間でデータを送信するためには、通信回線3
の上り回線の帯域を広くして、データ伝送速度の高い伝
送方式で送信せざるを得なくなる。また、加入者が増加
すると、それに伴って加入者のリクエスト情報のデータ
量も増加し、それがいっそう上記上り回線の帯域を圧迫
するという課題もあった。
【0010】なお、このような課題を解決するために
は、通信回線の上り回線の帯域を広げればよいが、上り
回線の帯域を広げるということは、サービス提供のため
の下り回線の帯域を圧迫することになり、またデータの
伝送速度が高くなるとそれだけ雑音に対して弱くなるた
め、誤りなく信号を伝送するための通信回線3の品質に
対する要求が厳しくなり、設備費用が増大するという課
題があった。
【0011】また、CATVの通信回線3を形成するケ
ーブルは、通常複数の加入者端末装置2に分岐配線され
ており、かつ各加入者端末装置2のケーブルへの接続状
況がそれぞれ異なるため、完全に伝送路特性にマッチし
た終端が行われていることは少なく、通信回線3の終端
は不完全な場合が多い。このような不完全な終端の通信
回線3で信号を伝送した場合、反射波が発生してもとの
信号と干渉するという課題もあった。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、加入者端末装置から放送局へのデ
ータ送信を、通信回線の下り回線の帯域を圧迫すること
のない、周波数利用効率の高い信号によって行える双方
向TVシステムを得ることを目的とする。
【0013】また、この発明は、ノイズや反射波妨害に
対して伝送エラーの少ないデータ伝送が行える双方向T
Vシステムを得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る双方向T
Vシステムは、放送局に送信する加入者情報をエンコー
ドするエンコーダを各加入者端末装置に持たせるととも
に、各加入者端末装置においてエンコードされた加入者
情報にて所定の搬送波を変調する変調手段と、その搬送
波を互いに直交関係にする搬送波直交化手段と、直交化
された搬送波を各加入者情報で変調した被変調波を周波
数軸上で多重する多重手段とを備えた中継局を設け、こ
の中継局によって各加入者端末装置と放送局との間のデ
ータの送信および受信を中継するようにしたものであ
る。
【0015】この発明に係る双方向TVシステムは、中
継局内にさらに、シンボル期間設定手段を配置して、変
調手段のシンボル期間を可変的に設定するようにしたも
のである。
【0016】この発明に係る双方向TVシステムは、放
送局の基準信号生成手段より、搬送波を直交化する際の
基準となる基準信号を生成し、各加入者端末装置に、放
送局に送信する加入者情報をエンコードするエンコーダ
とともに、エンコードされた加入者情報で搬送波を変調
する変調手段、放送局からの基準信号を抽出する基準信
号抽出手段、および抽出した基準信号に基づいて搬送波
の直交関係に保つための搬送波直交化手段を持たせ、各
加入者情報による被変調波を周波数軸上で多重する多重
手段を有した中継局によって、各加入者端末装置と放送
局との間のデータの送信および受信を中継するようにし
たものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による双
方向TVシステムの構成を示すブロック図である。図に
おいて、1は映像、音声、その他の情報のサービスを提
供する放送局であり、2はこの放送局1の提供するサー
ビスを加入者が享受するための複数の加入者端末装置で
ある。3はこの放送局1と各加入者端末装置2との間を
接続して、データを伝送するための通信回線であり、例
えばCATVの各加入者端末装置2へのケーブルがこれ
にあたる。また、4は各加入者端末装置2から送信され
た、所望のサービスの提供を要求するリクエスト情報等
の加入者情報を直交変調して周波数多重し、各加入者端
末装置2と放送局1との間のデータの送信および受信を
中継する中継局である。
【0018】放送局1内において、10は放送局1が加
入者端末装置2にサービスを提供するための様々な映像
や音声などのソースであり、11はこのソース10から
の映像や音声などをデジタルデータにエンコードするエ
ンコーダである。12はこのエンコーダ11でエンコー
ドされたデータを記憶する記憶手段であり、13はこの
記憶手段12から読み出されたデータにて所定の搬送波
の変調を行う変調手段である。15は加入者端末装置2
側から送られてきた被変調信号を復調する復調手段であ
り、16はこの復調手段15から出力される加入者情報
によって、記憶手段12の読み出しを制御する制御手段
である。17は変調手段13および復調手段15に入出
力される信号の切り換え、混合などを行うヘッドエンド
である。なお、この放送局1は上り回線のポーリングを
行っていないので、従来の放送局1に備えられていた通
信制御手段14は不要となる。
【0019】また、加入者端末装置2内において、20
は放送局1から送られてきた被変調波を復調する復調手
段であり、21はこの復調手段20で復調されたデータ
をもとの映像や音声の情報、あるいはその他の情報にデ
コードするデコーダである。22は加入者からのリクエ
スト情報等の加入者情報をエンコードするエンコーダで
あり、24は通信回線3からの信号を復調手段20に、
エンコーダ22からの信号を通信回線3にそれぞれ分配
する双方向分配器である。なお、これら各加入者端末装
置2内には、エンコーダ22の出力によって所定の搬送
波を変調する変調手段23は備えられていない。
【0020】さらに、中継局4内において、40は放送
局1から各加入者端末装置2へのデータが伝送される下
り回線、41は各加入者端末装置2から放送局1への加
入者情報が伝送される上り回線であり、この上り回線4
0中にある各種手段についてはその図示を省略してい
る。42は加入者端末装置2から上り回線41に入力さ
れた加入者情報によって所定の搬送波を変調する、各加
入者端末装置2対応の変調手段であり、43はこれら各
変調手段42に対応して用意され、対応付けられた変調
手段42のそれぞれに所定の搬送波を与える搬送波生成
手段である。44はこれら各搬送波生成手段43で生成
される搬送波を、互いに直交関係にするための搬送波直
交化手段であり、45は各変調手段42が、搬送波直交
化手段44で直交化された搬送波をそれぞれの加入者情
報によって変調した被変調波を、周波数軸上で多重する
多重手段である。46および47は下り回線40と上り
回線41の分配を行う双方向分配器である。
【0021】次に動作について説明する。ここでは、ま
ず、加入者端末装置2より放送局1に加入者情報を送信
する、上り回線41における動作について説明する。加
入者は、希望するサービスを選択して、リクエスト情報
(加入者情報)を加入者端末装置2に入力する。入力さ
れたリクエスト情報は加入者端末装置2のエンコーダ2
2でエンコードされて中継局4に送信される。中継局4
では、この加入者端末装置2からのエンコードされたリ
クエスト情報が、双方向分配器46を介して対応する変
調手段42に入力される。一方、搬送波直交化手段44
は搬送波生成手段43を制御して、各加入者端末装置2
からのリクエスト情報を放送局1に送信するための、各
々の搬送波が互いに直交関係にある搬送波を生成させ
る。なお、この搬送波の直交性については後に説明す
る。変調手段42はこの搬送波生成手段43によって生
成された搬送波を対応する加入者端末装置2から送られ
てきたリクエスト情報によって変調する。多重手段45
は各変調手段41から出力される被変調波を周波数軸上
で多重し、1つのOFDM信号にして放送局1へ送信す
る。
【0022】ここで、信号の直交性について説明してお
く。図2は2つの信号の直交関係を示した説明図であ
る。なお、この図2の縦軸は周波数、横軸は時間を示し
ている。図2において、ある時刻jからある時間単位T
sだけ切り出した周波数f(k)の信号g(j,k)
と、時刻j+1(時刻jから時間単位Tsが経過した時
刻)から同じく時間単位Tsだけ切り出した周波数f
(k+1)の信号g(j+1,k+1)の2つの信号を
考える。この2つの信号の周波数差Δf=|f(k)−
f(k+1)|が、(1/Ts)の倍数であるとき、こ
の2つの信号は直交関係にあるという。従って、直交関
係にある2つの信号は、その一方の信号の電力のピーク
周波数において他の信号の電力はゼロになる。このた
め、直交関係にある搬送波に重畳した振幅および位相情
報は、他の信号の情報と区別することができる。
【0023】そこで、搬送波直交化手段44は、各搬送
波生成手段43で生成されるそれぞれの搬送波を、シン
ボル期間がTs、周波数間隔Δfがn/Ts(nは自然
数)となるように設定する。このようにして生成され
た、各々が直交関係にある搬送波を変調手段42で位相
あるいは振幅変調することで、各変調手段42より出力
される被変調波には、それぞれの加入者端末装置2から
のエンコードされた加入者情報が伝送される。これらの
被変調波は多重手段45に入力される。
【0024】次に多重手段45について説明する。ここ
で、複数の加入者端末装置2の送信信号で変調する搬送
波の周波数スペクトラムを図3に示す。前述のように、
直交関係にある信号はお互いに干渉しないため、隣接し
た周波数であっても搬送波に乗せた情報を失わずに多重
することが可能である。複数の加入者端末装置2の送信
信号による被変調波の搬送波は、図3(a)に示すよう
に、それぞれΔf間隔で多重される。これは理論的に最
も周波数間隔の狭い多重化である。また、このように、
理論的に最も周波数間隔の狭い多重化で多重された信号
の周波数スペクトラムは、図3(b)に示すように矩形
状になり、極めて周波数利用効率の高い信号になる。
【0025】ここで、放送局1は加入者端末装置2にサ
ービスを提供するための様々な映像や音声、あるいはそ
の他の情報をエンコーダ11でエンコードし、それを記
憶手段12に送って記憶している。加入者は希望する映
像等の情報を選択してリクエスト情報(加入者情報)を
加入者端末装置2に入力し、このリクエスト情報は上記
のような手順でエンコード、変調が行われて、被変調波
として中継局4の多重手段45を経由して放送局1に中
継される。この加入者端末装置2から伝送されてきた被
変調波を受けると、放送局1はそれを復調手段15に送
る。復調手段15は入力された被変調波より加入者のリ
クエスト情報を復調する。この復調されたリクエスト情
報は制御手段16に送られ、制御手段16はそのリクエ
スト情報に従って記憶手段12を制御して、加入者の希
望する映像や音声などの情報の符号化データを記憶手段
12から読み出す。
【0026】このようにして記憶手段12から読み出さ
れたデータは、変調手段13に送られて所定の搬送波の
変調を行う。この加入者の希望する映像や音声等の情報
の符号化データによる被変調波が、中継局4の下り回線
40を経由して、通信回線3よりそのリクエスト情報を
送出した加入者端末装置2に送信される。当該加入者端
末装置2はその被変調波を受信すると、それを復調手段
20で復調してデコーダ21に入力し、このデコーダ2
1でデコードした後、表示手段(図示せず)に送って希
望する映像や音声を表示する。
【0027】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、加入者端末装置2から送られてくる情報がお互いに
直交関係にある搬送波によって伝送され、さらに理論上
最も周波数間隔の狭い多重化で多重されるため、信号の
周波数利用効率が高く、多くの加入者端末装置2からの
加入者情報を、上り回線41の帯域を広げることなく伝
送することが可能になるという効果が得られる。
【0028】実施の形態2.次にこの発明の実施の形態
2による双方向TVシステムについて説明する。この実
施の形態2は上記実施の形態1に示す双方向TVシステ
ムに、中継局の各加入者情報の変調手段にシンボル期間
を可変的に設定する手段をさらに付加したものである。
【0029】図4はそのようなこの発明の実施の形態2
による双方向TVシステムの中継局の構成を示すブロッ
ク図である。図において、48は各変調手段42のシン
ボル期間を可変的に設定するシンボル期間設定手段であ
り、先に述べた搬送波の直交関係Δf=n/Tsを保っ
たまま、シンボル期間Tsを可変的に設定するものであ
る。なお、その他の部分については、図1に同一符号を
付して示した実施の形態1の対応部分と同等であるた
め、その説明は省略する。
【0030】次に動作について説明する。シンボル期間
設定手段48は、搬送は各生成手段43より生成される
搬送波の直交関係Δf=n/Tsを保ったまま、それぞ
れの変調手段42のシンボル期間を可変的に設定してい
る。ここで、反射波はその遅延時間が大きいほど元の信
号に対する妨害の程度が大きくなるものである。しかし
ながら、この場合、シンボル期間設定手段48によって
各変調手段42のシンボル期間Tsを、反射波の遅延時
間より十分長くなるように設定することによって、信号
に対する反射波の遅延時間を相対的に小さくすることが
できる。また、反射波の遅延時間は通信回線3の状態に
よっても異なるものであるが、そのような場合において
も、搬送波の直交関係Δf=n/Tsを保ったまま、変
調手段42のシンボル期間を可変的に設定することで、
各通信回線3の状況に適したシンボル期間の設定を行う
ことができる。
【0031】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、信号に対する反射波の遅延時間を相対的に小さくす
ることが可能となるため、反射波の影響を受けにくい信
号を得ることができ、また、各通信回線3の状況に適し
たシンボル期間の設定を行うことで、通信回線3の状況
に応じた反射波による歪みの低減も可能になるなどの効
果が得られる。
【0032】発明の実施の形態3.次にこの発明の実施
の形態3による双方向TVシステムについて説明する。
この実施の形態3は上記実施の形態1に示す双方向TV
システムが、搬送波直交化手段を中継局が備えていたの
に対して、その搬送波直交化手段を加入者端末装置が備
えている。
【0033】図5はそのようなこの発明の実施の形態3
による双方向TVシステムの中継局の構成を示すブロッ
ク図であり、相当部分には図1に同一符号を付してその
説明を省略する。図において、18は放送局1内に設け
られ、各加入者端末装置2にて加入者から入力される加
入者情報によって変調される搬送波の直交化を行う際の
基準となる基準信号を生成する基準信号生成手段であ
る。
【0034】また、23は加入者より入力され、エンコ
ーダ22でエンコードされた加入者情報によって所定の
搬送波を変調する変調手段であり、実施の形態1におい
て、中継局4内に配置されていた変調手段42と同等の
ものである。25はこの変調器23で変調される搬送波
を生成する搬送波生成手段であり、実施の形態1におい
て、中継局4内に配置されていた搬送波生成手段43と
同等のものである。26は放送局1の基準信号生成手段
18が生成した基準信号を復調手段20の復調情報より
抽出する基準信号抽出手段である。27はこの基準信号
抽出手段26が抽出した基準信号に基づいて、各加入者
端末装置2の搬送波生成手段25が生成する搬送波を互
いに直交関係にするための搬送波直交化手段であり、こ
の搬送波直交化手段27は実施の形態1において、中継
局4内に配置されていた搬送波直交化手段44と同等の
ものであるが、各加入者端末装置2それぞれに備えられ
ている。
【0035】なお、加入者端末装置2と放送局1との間
のデータの送信および受信を中継する中継局4は、搬送
波直交化手段27によって直交化された搬送波を、エン
コードされた加入者情報で変調した被変調波を、周波数
軸上で多重する多重手段のみを有しており、実施の形態
1における中継局4が備えていた変調手段42、搬送波
生成手段43、搬送波直交化手段44などは、すべて加
入者端末装置2内に備えられている。
【0036】次に動作を説明する。前述のごとく、各加
入者からの情報によって変調される搬送波は、お互いが
先に述べた直交関係になっていなければならない。しか
しながら、複数の各加入者端末装置2内においては、そ
れぞれの搬送波生成手段25はお互いに独立して動作し
ているため、生成された搬送波はそのままでは互いに直
交関係になってはいない。そこで、この実施の形態3の
双方向TVシステムにおいては、各加入者端末装置2に
おいて加入者情報によって変調される搬送波の直交化を
行う際の基準となる基準信号を生成する基準信号生成手
段18を放送局1に持たせている。この基準信号生成手
段18の生成した基準信号は、記憶手段12から読み出
されたデータとともに変調手段13に送られて所定の搬
送波を変調する。この変調手段13より出力された被変
調波は中継局4を経由して所定の加入者端末装置2に入
力される。
【0037】当該加入者端末装置2では受け取った被変
調波を復調手段20で復調し、デコーダ21に送る。こ
の被変調波を受けたデコーダ21は、それを映像や音声
にデコードして表示手段(図示せず)に表示する。一
方、この復調手段20の出力する復調情報は基準信号抽
出手段26にも送られ、そこで放送局1内の基準信号生
成手段18が生成した基準信号の抽出が行われる。基準
信号抽出手段26の抽出した基準信号は搬送波直交化手
段27に送られ、搬送波直交化手段27はこの基準信号
に対して、生成する搬送波が直交関係を保つように搬送
波生成手段25を制御する。変調手段23はこの搬送波
生成手段25から出力された、直交関係の保たれた搬送
波を、エンコーダ22でエンコードされた加入者情報に
よって変調し、得られた被変調波を中継局4に送る。
【0038】中継局4は各加入者端末装置2からの被変
調波を、多重手段45で周波数軸上で多重して放送局1
に送信する。以下、実施の形態1の場合と同様に、この
被変調波を復調した情報によって記憶手段12より加入
者の希望する映像や音声などの情報の符号化データを読
み出す。
【0039】このように、この実施の形態3によれば、
搬送波直交化手段27を加入者端末装置2内に備えた構
成によっても、実施の形態1の場合と同様に、加入者か
ら送られる情報がお互いに直交関係にある搬送波によっ
て伝送され、さらに理論上最も周波数間隔の狭い多重化
で多重されるため、信号の周波数利用効率が高く、多く
の加入者の情報を上り回線の帯域を広げることなく伝送
することができ、さらに、各加入者端末装置2からの情
報を多重した信号を複数の放送局1に分配することによ
って、加入者端末装置2側から複数の放送局1に信号を
送信できるようにすることが可能となって、加入者はサ
ービスの選択の幅が広がるなどの効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、各加
入者端末装置からの加入者情報による変調手段、その搬
送波を互いに直交化する搬送波直交化手段、直交化され
た搬送波の被変調波を周波数軸上で多重する多重手段を
有する中継局を設けて、各加入者端末装置と放送局との
間のデータの送信および受信を中継するように構成した
ので、各加入者端末装置からの加入者情報によって変調
される搬送波が互いに直交関係になるため、搬送波相互
の干渉を抑えることが可能となり、これら複数の信号を
周波数軸上で多重することにより、理論上最も周波数間
隔が狭い多重化で周波数多重されて、周波数利用効率の
高い信号での伝送ができ、狭帯域で多数の加入者情報を
伝送できる双方向TVシステムが得られる効果がある。
【0041】この発明によれば、さらにシンボル期間設
定手段を中継局に持たせて、変調手段のシンボル期間を
可変的に設定するように構成したので、送信する信号の
シンボル期間を反射波の遅延時間より十分に長く設定す
れば、反射波による妨害を最も受けにくい信号による送
信ができ、加入者端末装置から送信される加入者情報の
伝送エラーを低くすることが可能になるという効果があ
る。
【0042】この発明によれば、各加入者端末装置に、
エンコードされた加入者情報で搬送波を変調する変調手
段、その搬送波を直交化する際の基準となる基準信号を
抽出する基準信号抽出手段、抽出した基準信号に基づい
て搬送波の直交関係に保つ搬送波直交化手段を持たせ、
放送局の基準信号生成手段よりその基準信号を各加入者
端末装置に供給するように構成したので、各加入者端末
装置からの加入者情報を多重した信号を、複数の放送局
に分配すれば、加入者端末装置側から複数の放送局に信
号を送信できるようにすることが可能となり、加入者は
サービスの選択の幅が広がるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による双方向TVシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 2つの信号の直交関係を説明するための説明
図である。
【図3】 複数の送信信号で変調する搬送波の周波数ス
ペクトラムを示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による双方向TVシ
ステムにおける中継局の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による双方向TVシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の双方向TVシステムの構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 放送局、2 加入者端末装置、3 通信回線、4
中継局、 18 基準信号生成手段、22 エンコー
ダ、23 変調手段、26 基準信号抽出手段、27
搬送波直交化手段、42 変調手段、44 搬送波直交
化手段、45 多重手段、48 シンボル期間設定手
段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスを提供する放送局と、通信回線
    を介して前記放送局に接続された、当該放送局より提供
    されるサービスを享受するための複数の加入者端末装置
    とを備え、 前記各加入者端末装置が前記放送局との間でデータの送
    信および受信を行って希望するサービスを受ける双方向
    TVシステムにおいて、 前記各加入者端末装置から送信された加入者情報を直交
    変調して多重し、前記各加入者端末装置と前記放送局と
    の間のデータの送信および受信を中継する中継局を設
    け、 前記各加入者端末装置に、前記放送局に送信する加入者
    情報をエンコードするエンコーダを持たせ、 前記中継局に、前記各加入者端末装置より前記放送局に
    送られるエンコードされた前記加入者情報によって所定
    の搬送波を変調する変調手段、 前記各加入者情報にて変調される搬送波を互いに直交関
    係にする搬送波直交化手段、 および、前記搬送波直交化手段にて直交化された搬送波
    が前記各加入者情報で変調された被変調波を、周波数軸
    上で多重する多重手段を持たせたことを特徴とする双方
    向TVシステム。
  2. 【請求項2】 中継局に、変調手段のシンボル期間を可
    変的に設定するシンボル期間設定手段を持たせたことを
    特徴とする請求項1に記載の双方向TVシステム。
  3. 【請求項3】 サービスを提供する放送局と、通信回線
    を介して前記放送局に接続された、当該放送局より提供
    されるサービスを享受するための複数の加入者端末装置
    とを備え、 前記各加入者端末装置が前記放送局との間でデータの送
    信および受信を行って希望するサービスを受ける双方向
    TVシステムにおいて、 直交化された搬送波を前記各加入者端末装置より前記放
    送局に送信される各加入者情報で変調した被変調波を、
    周波数軸上で多重する多重手段を有して、前記各加入者
    端末装置と前記放送局との間のデータの送信および受信
    を中継する中継局を設け、 前記放送局に、前記搬送波を直交化する際の基準となる
    基準信号を生成する基準信号生成手段を持たせ、 前記各加入者端末装置に、前記放送局に送信する加入者
    情報をエンコードするエンコーダ、 前記エンコーダにてエンコードされた前記加入者情報に
    よって所定の搬送波を変調する変調手段、 前記放送局の基準信号生成手段が生成した基準信号を抽
    出する基準信号抽出手段、 および、前記基準信号抽出手段の抽出した基準信号に基
    づいて、前記各加入者情報にて変調される搬送波を互い
    に直交関係にするための搬送波直交化手段を持たせたこ
    とを特徴とする双方向TVシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010278902A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Mecc Co Ltd 放送信号送信装置

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