JP2001006527A - 電界放出デバイス - Google Patents

電界放出デバイス

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JP2001006527A
JP2001006527A JP17540799A JP17540799A JP2001006527A JP 2001006527 A JP2001006527 A JP 2001006527A JP 17540799 A JP17540799 A JP 17540799A JP 17540799 A JP17540799 A JP 17540799A JP 2001006527 A JP2001006527 A JP 2001006527A
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雅則 金高
Shigeo Ito
茂生 伊藤
Takehiro Niiyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOS−FET駆動型の電界放出デバイスに
おいて、シリコン基板上に形成されたMOS−FETの
実効チャネル長を長くすることによってソース/ドレイ
ン間の耐圧を向上すると共に、微細化加工ができるよう
にする。 【解決手段】 複数個のエミッタを島状の結合したブロ
ック200に対して第1,及び第2のゲート電極20
2.203を形成すると共に、ソース電極204を設け
る。ドレイン電極となるブロック200のエミッタゲー
ト層104に電圧を印加すると、その直下に反転層が広
がり、ソース電極204との間に電子、または正孔が移
動できるチャネルが構成される。ブロック200と第2
のゲート電極203の中間にトレンチ部30を設ける
と、このトレンチの壁面に沿ってチャネルが形成され、
実効チャネル長が長くなり、ゲート電極に信号が印加さ
れたときに誤動作を生じないようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコールドカソードと
して知られている電界放出カソード(FEC)に関わ
り、特に電界放出カソードから放出される電子を制御し
て、表示装置等に適応できる電界放出デバイスに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電界を10
9 [V/m]程度にすると、トンネル効果により電子が
障壁を通過して、常温でも真空中に電子放出が行われる
ようになる。これを電界放出(Field Emission)と呼
び、このような原理で電子を放出するカソードを電界放
出カソード(Field Emission Cathode)(以下、FEC
という)と呼んでいる。
【0003】近年、半導体加工技術を駆使して、ミクロ
ンサイズの電界放出カソードからなる面放出型の電界放
出カソードを作製することが可能となっており、電界放
出カソードを基板上に多数個形成したものは、その各エ
ミッタから放出された電子を蛍光面に照射することによ
ってフラットな表示装置や各種の電子装置を構成する素
子として期待されている。
【0004】このような電界放出素子の製造方法の1つ
としてスピントの開発した回転斜め蒸着方法(米国特許
3789471号明細書)がある。スピント(SPINDT)
法によって製造されたFECの模式的な構造図を図7に
示す。この図において、ガラス等の基板100の上にカ
ソード電極となる薄膜導体層101が蒸着により形成さ
れており、さらにその上に不純物をドープしたSiを成
膜して抵抗層102が形成され、さらにSiO2 によっ
て絶縁層103が形成されている。そして、その上にエ
ミッタゲート層104となるNbが蒸着される。
【0005】絶縁層103及びエミッタゲート層104
にはホール114が設けられ、このような基板のホール
114側にエミッタ材料であるMoを蒸着によって堆積
させることによって、抵抗層102の上にコーン状のエ
ミッタ115が形成されている。
【0006】このようなFECはコーン状のエミッタ1
15とエミッタゲート層104との距離をサブミクロン
とすることができるため、エミッタ115とエミッタゲ
ート層104間に数十ボルトの電圧を印加することによ
り、エミッタ115から電子を放出させることができ
る。
【0007】また、この図のようなFECを用いること
で表示装置を構成することができ、例えば表示装置は、
上記のFECがアレイ状に多数個形成されている基板の
上方に蛍光体材料が付着されているアノード基板116
を配置する。そして、エミッタゲート層104に対して
制御電圧VG1を印加し、また、アノード基板116にア
ノード電圧VA を印加することにより、エミッタ115
から放出された電子によって蛍光体を発光させることが
でき、表示装置とすることができる。
【0008】図8は上記したようなFECを例えば表示
装置として駆動するために薄膜のトランジスタを電界放
出基板に形成したTFT駆動型電界放出表示装置の一部
の平面図を示したものである。この図においては複数個
のエミッタ115を、一つの島状のブロック200とし
て駆動する場合を示している。この複数個のエミッタか
らなるブロック200のエミッタゲート層104に対し
てグリッド電圧が供給され、表示装置の場合はこの1つ
のブロック200が1画素となるように駆動される。
【0009】すなわち、この各ブッロク200を駆動す
るためにガラス基板等からなる電界放出素子基板上に、
1〜2個の薄膜トランジスタ105,および106が薄
膜技術等によって構成されており、マトリックス状に配
線されているX、およびY走査ライン107、108に
信号を供給することにより、その交点に位置する薄膜ト
ランジスタ105,106をオンにする。そして、各ブ
ロック200に対して走査電圧及び画像データを与え、
ブロックを1画素として電子の放出量を制御するように
している。
【0010】放出された電子はアノード電極116に塗
布されている蛍光材117に衝突することによって発光
する。
【0011】各ブロック200に対してダイナミック方
式で映像データを供給することにより、ストライプ状に
形成されたアノード基板上の蛍光体を発光し、カラー表
示等も行うことができるようにしている。なお、109
は電圧を所定期間保持するコンデンサを示す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スピント法によりコーン状のエミッタを形成するFEC
では次のような問題点がある。エミッタコーンを蒸着と
いう比較的制御性の悪い方法で形成するため、エミッタ
形状/サイズやエミッタ−ゲート間の距離などの精度を
保ちにくい。また、FECを表示装置とする場合にTF
T駆動とすると、非常に有利となるが、ガラス基板上に
広い面積で多数のTFTを形成することは、加工技術か
ら極めて困難であり製品のコストアップを招くという問
題が生じる
【0013】そこで、シリコン基板上に熱処理を施し、
コーン状のエミッタ、または屋根型のエミッタをエッチ
ングによって形成するEFCの製造方法が開発されてい
る。この方法は、シリコン基板上に電子を放出するカソ
ードとなるエミッタをエッチング加工によって形成し、
該エミッタに対峙するエミッタゲート層や、トランジス
タを構成するMOS−FETのゲート電極を蒸着によっ
て構成するもので、トランジスタの制御電極への印加電
圧に応じて電界放出がなされるようにしたものである。
【0014】このような電界放出デバイスは、カソード
層を形成するシリコン基板上にマスク層を形成し、パタ
ーニングされたマスク層をマスクとしてエミッタとなる
部分を加工する工程、その表面に熱酸化膜を成膜する工
程と、熱酸化膜の上面側に絶縁層、制御電極層、及び保
護層を形成する工程と、エミッタの上方となるマスク
層、保護層、及び熱酸化膜を除去しエミッタを形成する
工程と、各電極部ラインを接続する工程等によって製造
できるので、この工程におけるマスク技術をトランジス
タ形成部分に適応して、電界放出カソードを駆動するM
OS−FETを同時に形成することができるというメリ
ットがあるが、以下のような問題点が生じる。
【0015】(1)FECのエミッタゲート層には少な
くとも電子を引き出すための高電圧が印加されるが、動
作時にエミッタゲート層の絶縁膜の直下、及びその周辺
部に反転層(チャネル)が広がって形成される。そのた
めに電界放出デバイスを微細化すると、この反転層の影
響によってエミッタに電流を供給しているMOS−FE
Tのチャネルの実効長が短くなる。そのため、MOS−
FETの制御電極に印加される信号によって電流を正確
にコントロールすることができなくなり、誤動作が生じ
る原因となる。 (2)そこで、アノート電流量を制御すべきMOS−F
ETのチャネルのソースードレイン間の距離を長くする
ことによって、ゲート電極で制御されるチャネルLを長
くすることが考えられるが、この場合は必要な電流量は
少ないため、MOS−FETのW/Lが1/100程度
になる。仮にW=5μとするとL=500μとなり、結
果的に電界放出カソ−ドとなるエミッタが形成される領
域が実質的に小さくなり、表示の解像度及び輝度が低下
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
問題点を解消するためになされたものであり、シリコン
基板によるカソードの一部エッチングにより形成された
少なくとも1つ以上のエミッタと、該エミッタと絶縁層
を介して対峙しているエミッタゲート層を有し、該エミ
ッタゲート層への印加電圧に応じて前記エミッタから電
界放出がなされるように構成された電界放出素子と、前
記電界放出素子のエミッタをドレイン電極とし、ソース
をアース電極とするチャネルの上方に少なくとも1、ま
たは2個形成したゲート電極を備え、前記エミッタから
放出される電子を制御するようにした電界放出デバイス
において、前記チャネルの一部がトレンチ状に形成され
た空隙部の壁面に沿って形成されるように構成した電界
放出素子を提供するものである。
【0017】電界放出カソードの領域と駆動用のMOS
ーFETが形成されている領域を分離するようにトレン
チ構造の溝を設けているので、エミッタゲート層に印加
されている電圧によって形成される反転層が広がること
を防止することができ、実質的に電界放出素子を制御す
るチャネルが長くなることにより、ソース/ドレイン間
耐圧が向上する。また、ゲート電極下のゲート長(L)
を短くすることができ微細化構造とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明の電界効
果デバイスの製造法を順次説明するための工程図を示し
たもので、この製造方法ではMOS−FETとエミッタ
が形成される領域のシリコン基板の一部のみが示されて
いる。本発明の場合は、図1(a)のようにまずP型シ
リコン基板(Si)1を3種の溶液、例えば、アンモニ
アと過酸化水素の溶液、ふっ化水素の溶液、塩酸と過酸
化水素の溶液で洗浄する。
【0019】次に洗浄したシリコン基板1を酸化炉にい
れ、図1(b)のように熱酸化膜(SiO2 )2を成膜
する。酸化炉処理は、例えば1000°Cで4〜5時間
とし、O2 ガスを流入する。次にフォトリソグラフィー
によって円形状のマスク3を付加して、この円形状のマ
スク3をパターンとして熱酸化膜2をウエットエッチン
グ法にてフッ酸(BHF)でエッチングを行ない、熱酸
化膜(SiO2)2を図1(c)(d)のようにパター
ニングする(なお、図面では1個のエミッタとなる部分
のみを示している)。
【0020】次に図2(a)に示すように円形マスク3
を有機洗浄により除去すると共に、形成した円形の熱酸
化膜2aをマスクとしてSF6ガスのプラズマエッチン
グ(RIEエッチング)によりシリコン表面をエッチン
グしコーン状のエミッタに加工する。
【0021】そして、このように加工されたら、熱酸化
炉にいれて図2(b)のようにスチーム酸化を行い表面
に熱酸化膜4を成膜する。この成膜によって同時にエミ
ッタチップの先鋭化が行われる。酸化炉処理は、O2
スを流入して処理時間としては、例えば、熱酸化膜Si
2 を取り除いた際のエミッタ先端部位が所定の形状で
先鋭化するために好適な膜厚の熱酸化膜SiO2 が得ら
れる時間に設定される。
【0022】次に図2(c)のように、酸素ガス雰囲気
中でのSiO真空蒸着によりゲート絶縁層5a,5b,
5cを形成した後に、同一チャンバー内でゲート電極材
料としてニオブ膜6a,6b,6cを蒸着する。これら
の真空蒸着の際にエミッタコーンの上に残してあるエッ
チングマスクが蒸着マスクとなりエミッタの周囲に自己
整合的に絶縁膜とゲート電極(エミッタゲート層)が形
成される。
【0023】次に図2(d)のようにフォトリソグラフ
ィーにより7a,7b,7c,7dのレジスト膜を形成
し、ニオブ膜6(a,b,c)の部分をプラズマエッチ
ングによりエッチングすることによりゲート電極を形成
し、ゲート電極、エミッタゲート層を図3(a)のよう
に形成すると共に、有機洗浄にてレジストマスク7
(a,b、c、d)を除去する。6dはXコントロール
ゲート、6eはYコントロールゲート、6(f、c)の
部分はエミッタゲート層となる部分である。
【0024】この状態から、図3(b)のようにさらに
フォトリソグラフィーによりレジスト膜8a、8bを形
成する。そしてこのレジスト膜8a,8bをマスクとし
て熱酸化膜4、及びゲート絶縁層5をウエットエッチン
グ法によりフッ酸にてエッチングし、シリコン基板の一
部を露出し、トレンチ部30となる部分のシリコン基板
を図3(c)に示すように露出する。次にさらに同じマ
スクにてBF6ガスのプラズマエッチングによりシリコ
ン基板をエッチングし、同図(d)のようにトレンチ
(溝部)30を形成する。
【0025】さらに、図4(a)のように有機洗浄にて
レジストマスク8(a,b)を除去する。次にイオン注
入にてエミッタ部及びソース部のドーピングのための開
口を行うために、図4(b)のようにフォトリソグラフ
ィーによりレジストマスク9a,9bを形成する。そし
て、このレジストマスク9(a,b,c)をマスクとし
て酸化膜をウエットエッチング法によりフッ酸にてエッ
チングし、ソース電極部となる部分と、エミッタ電極部
(ドレイン)となる部分エミッタ形成部分のシリコン基
板を図4(c)のように露出させる。次にイオン注入に
てエミッタ部、及びソース電極部にセルフアラインにて
リンを、続いて砒素を連続で注入する。イオンの注入飛
程を浅くすることにより、ソース電極部にはリンインプ
ラ領域20a、砒素インプラ領域21aが、ドレイン電
極部にはリンインプラ領域20b,砒素インプラ領域2
1bが形成されるが、各ゲート絶縁膜、及びニオブ電極
下の絶縁層、及びシリコン基板の深い部分には不純物が
導入されないようにした。
【0026】イオン注入後の注入損傷の回復と不純物の
活性化のために、真空中で900度C30分間程度のア
ニールを行い、図4(d)のようにソース電極部、及び
ドレイン電極部のインプラ領域がリン拡散層20C,2
0d、砒素拡散層21C、21dとなるように形成す
る。イオン注入でのエネルギーを同一としたことで、注
入深さが質量数に比例することを利用し、ソース、およ
び、ドレインとなる部分には一般的に使われているLD
D(Lightly Dopud Drain)構造が実現できるようにし
た。
【0027】エミッタ(ドレイン)直下での高電界での
ホットエレクトンのゲート絶縁膜中への注入による絶縁
膜の劣化を抑制するため、このLDD構造によって抵抗
層(n)としてのリン拡散層20dを形成しているの
で、電界放出素子を微細化構造としたときでもホットエ
レクトンの発生を抑制させることができる。
【0028】なお、ソースとなるリン拡散層20c、砒
素拡散層21cの上面にはアースラインのパターニング
によってアルミ、またはニオブ等を蒸着し、アース電極
ラインを形成する。また同様に、X、Yコントロールゲ
ート6d,6eに対してパターニングによってゲート電
極ラインが接続される。そして、このような工程で電界
放出カソード基板にMOS−FET構造のトランジスタ
が埋め込まれることになり、MOS−EFT駆動型の電
界放出デバイスを構成する。
【0029】上記実施の形態に示す工程は、シリコン基
板はCZ法で形成されたものを使用したが、その上層に
数μmのEpiーSilicon(エピタキシャル法で
形成したシリコン層)層を形成したものでもよい。Ep
iで形成したシリコン領域は酸素析出も無く、DZ(Den
uded Zone)が形成されているため、ゲート基板と下地基
板(カソード電極)との絶縁膜の品質が向上する。
【0030】また、今回の実施の形態では、円形酸化膜
マスク形成での酸化膜エッチングにて初期酸素析出を行
っているが、Epiを利用した方がより絶縁性は向上す
る。なお、上記製造工程ではエミッタ成型時にイオン注
入を31P(リン)75As(砒素)とするようにした
が、注入イオンは172Sb(アンチモン)等でもよ
い。またゲート電極材料をニオブ(Nb)としたが、M
o(モリブデン)、DopedPolysiicon(ドープドポリシ
リコン)等を使用することもできる。
【0031】図5は上記したような方法で製造された電
界放出デバイスの一部の1ブロックの平面図を示したも
ので、A−A線の断面の一部が図4(d)によって示さ
れていることになる。この図において、204はソース
電極部(図4(d)の21c)を示し、このソース電極
204と、島状のエミッタからなるブロック200をド
レイン電極として形成されるチャネルを制御するため
に、2個のゲート電極(6d)202.(6e)203
が形成されている。そして、この第一のゲート電極20
2,第二のゲート203に電圧を印加することによっ
て、その直下に形成されるチャネルを制御して、各ブロ
ック200毎にエミッタから放出される電子を制御する
ようにしている。
【0032】本発明の実施の形態では図5に示すよう
に、チャネルが形成される領域にトレンチ部(溝)30
が形成されており、このトレンチ部30によってエミッ
タゲート層に高電圧が印加されることによって広がって
くる反転層をゲート電極202,203直下のチャネル
部分と分離するように形成しているため、実質的にソー
ス、及びエミッタゲート層をドレイン電極とする間に形
成されるチャネルの実効長を長くし、ソース/ドレイン
間の耐圧を向上する。
【0033】この図では、206はアース電極ラインを
示し、207、208はマトリックス状に配線されてい
るX走査電極ラインととY走査電極ラインを示す。これ
らの電極ラインはその交点が絶縁膜300によって互い
に絶縁された状態でパターニングされ、1つの画素領域
を形成する。
【0034】なお、上記トレンチ部30はMOS−FE
Tのゲート電極202,203とエミッタ(ブロック2
00)を結ぶ直線上に配置されているが、図5の点線で
示すように、トレンチ部30を島状のブロック200を
囲い込む外堀のような形状にすることもできる。しかし
ながら、あまりトレンチによる影響が大きくなると、チ
ャネル部のオフ抵抗が高くなり、制御電極202,20
3によるコントロール感度が低下するから、トレンチ部
30の規模とFET構造の実際のチャネル長は印加され
る電圧や、信号レベルに応じて適宜に設定することが必
要になる。
【0035】図5に示した電極構造からなるFECを駆
動する回路を図6に示す。この実施例ではカソード基板
上に形成されている島状の各ブロック200を構成する
エミッタゲート層104は所定の電圧となるようにグリ
ッド電極ライン201を介してゲート電圧VGが印加さ
れており、島状の各ブロック200のエミッタは二つの
電界型トランジスタT1,T2で構成されているチャネ
ルを介してアース電極ライン206に接続されることに
なる。
【0036】X走査電極ラインXi、およびY走査電極
ラインYiに所定のパルス電圧が印加されたときに、M
OSーFETからなるトランジスタT1、T2が導通
し、このマトリックスの交点に位置するブロック200
iのエミッタ、ゲート間に電圧VGが印加され、このブ
ロック200iから電子を放出する駆動状態になる。ま
たゲート電極202,または203のいずれか一方を走
査電極、他方をデータ電極とすることによって、ブロッ
ク200iから放出される電子の流れをコントロールす
ることができるので、先に述べたような表示装置におい
てダイナミック表示や、種種の階調表示を行うことがで
きるようになる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電界放出デ
バイスはコールドカソードを駆動するために形成されて
いるMOS−FETのソースードレイン間寸法が同じ場
合においても、実行寸法が拡大するためにFETのゲー
トオフリーク電流を低減することができる。つまり、駆
動信号が印加されていないときに完全にカソード電位を
フローティングすることによって、電子流の流出を阻止
する。また、高電界のエミッタゲート層により形成され
る直下のチャネルと、コントロールゲート側のチャネル
層とをトレンチによって分離できるため、制御性のよい
ゲートになる。さらに、MOS−FETのゲート長
(L)を短く設計できるため微細化構造を達成すること
ができ、集積度が向上する。さらにまた、実効チャネル
長が長くなることによってFETのソース/ドレイン間
耐圧(スナックバック耐圧)を向上し、表示装置として
使用する際に輝度を高くすることができる。
【0038】FECの製造過程にインプラ領域を拡散す
る処理を加えているので、LDD構造とすることがで
き、特にドレイン近傍での高電界にて発生するホットエ
レクトンの発生を抵抗層(n)を入れることによって
抑制し、ゲート絶縁膜中への注入を減少させることによ
って、絶縁膜の劣化を抑制することができるため、信頼
性が向上する等の実用的な効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電界放出デバイスの製造プロセスを
示す説明図である。
【図2】 本発明の電界放出デバイスの製造プロセスを
示す説明図である。
【図3】 本発明の電界放出デバイスの製造プロセスを
示す説明図である。
【図4】 本発明の電界放出デバイスの製造プロセスを
示す説明図である。
【図5】 本発明の電界放出デバイスの一部の表面と電
極位置を示す平面図である。
【図6】 マトリックス上の配置されたMOS−FET
によって駆動される電界放出素子の回路図である。
【図7】 スピント型の電界放出カソードの模式図であ
る。
【図8】 スピント型電界放出カソードを駆動するTF
Tトランジスタの配置とその回路を示す説明図である。
【符号の説明】 1 シリコン基板、 2 熱酸化膜、 3 フォトマスク、 4 熱酸化膜、 5(a,b,c) 真空蒸着酸化膜、 6(d,e) X、Yコントロールゲート 7(a,b,c,d) フォトレジスト、 8(a,b) フォトレジスト、 9(a,b) フォトレジスト、 11(a,b) リンインプラ領域、 11(c,d) リン拡散層、 12(a,b) 砒素インプラ領域、 12(c,d) 砒素拡散層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の一部エッチングにより形
    成された少なくとも1つ以上のエミッタと、該エミッタ
    と絶縁層を介して対峙しているエミッタゲート層を有
    し、該エミッタゲート層への印加電圧に応じて前記エミ
    ッタから電界放出がなされるように構成された電界放出
    素子と、 前記電界放出素子から所定の距離離間した位置に配置さ
    れているソース電極と、前記ソース電極と前記電界放出
    素子の中間に配置されているゲート電極を備え、 前記電界放出素子のエミッタをドレインとし、前記ソー
    ス電極の間に形成されるチャネルに流れる電流を、前記
    ゲート電極に印加される電圧によって制御する電界放出
    デバイスにおいて、 前記チャネルの一部がトレンチ状に形成された空隙部の
    壁面に沿って形成されていることを特徴とする電界放出
    デバイス。
  2. 【請求項2】 上記トレンチ状の溝は上記エミッタの周
    辺部を囲むように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の電界放出デバイス。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極はマトリックス状に配線
    されているXコントロールゲートと、Yコントロールゲ
    ートによって構成されていることを特徴とする請求項
    1,または2に記載の電界放出デバイス。
  4. 【請求項4】 前記ソース電極及びエミッタの電極(ド
    レイン)はLDD構造とされていることを特徴とする請
    求項1,2,もしくは3に記載の電界放出デバイス。
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