JP2001004601A - 超音波センサ、探傷検査装置及び方法 - Google Patents

超音波センサ、探傷検査装置及び方法

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JP2001004601A
JP2001004601A JP11177853A JP17785399A JP2001004601A JP 2001004601 A JP2001004601 A JP 2001004601A JP 11177853 A JP11177853 A JP 11177853A JP 17785399 A JP17785399 A JP 17785399A JP 2001004601 A JP2001004601 A JP 2001004601A
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Akio Mori
章雄 森
Minoru Yashima
実 八島
Noriyuki Nishida
紀之 西田
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KANSAI X SEN KK
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管に生じた内外面における腐食及び減肉の検
査に対し、作業性及び検査精度の向上を図る。 【解決手段】 第一送受信振動子6は管1の肉厚部分2
で時計回りである一方向へ向かって透過ビームT1を出
射し、第二送受信振動子7は管1の肉厚部分2で反時計
回りである他方向へ向かって透過ビームT2を出射する
ように、また、第一送受信振動子6は肉厚部分2から透
過ビームT2及び反射ビームH1を受信するように、第
二送受信振動子7は肉厚部分2から透過ビームT1及び
反射ビームH2を受信するように、第一送受信振動子6
及び第二送受信振動子7はそれぞれ配向されている。こ
の受信した被検査箇所の探傷情報を含む透過ビームT
1,T2及び反射ビームH1,H2に基づいて演算装置
60にて腐食位置及び腐食量を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、石油精
製、石油化学等の化学プラントにおいて多用されてい
る、原材料や燃料移送用の例えば配管と、該配管を支え
る、架台やラックと呼称される、配管支持部材との接触
部、等における配管の探傷検査を行う超音波センサ、探
傷検査装置及び探傷検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種プラントにおける配管は、例えば架
台やラックと呼称される梁にて支持されている。よっ
て、特に屋外配管であってさらにほぼ水平方向に延在す
るような配管の場合には、配管と上記梁との接触部分で
は配管の外面が腐食し配管の減肉が発生し易い。このよ
うな配管と上記梁との接触部分における当該配管の外面
腐食の検出方法として、例えば特開平10−27464
2号公報に示されるような、いわゆる周方向2探触子法
がある。この方法は、発信側振動子及び受信側振動子を
管の周囲面に設置し、この発信側振動子から管の周囲に
沿って管を一周する探傷用の超音波ビームを出射させ、
この一周して被検査箇所の探傷情報を含む入射超音波ビ
ームを受信側振動子により受信するものである。この受
信側振動子により受信した入射超音波ビームに基づき、
被検査箇所の腐食量を演算する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では被検査箇所の腐食量は検出できたとしても、管の
周方向における腐食位置を特定することはできない。ま
た、この方法より算出された腐食量は、実際の腐食量に
対し誤差が生じてしまうことが多く、より正確な腐食量
を算出する場合には、腐食箇所の管周方向の長さにより
補正をかける必要性があり、やはりこの方法でも上記接
触部分の外面腐食を目視にて確認せざる得ない。特に管
の内面に腐食が存在した場合、その腐食箇所の管周方向
の長さを測定することができないという問題が生じる。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、筒状体又は管に生じた内外面における腐食及び減
肉の検査に対して、作業性及び検査精度を向上できる超
音波センサ、探傷検査装置及び探傷検査方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様の超音
波センサは、検査対象物である筒状体の被検査箇所であ
る肉厚部分の探傷を行う超音波センサであって、上記筒
状体の周囲面に設置され上記筒状体の周囲の一方向に沿
って探傷用の超音波ビームを出射し、かつ出射された超
音波ビームが上記被検査箇所において少なくとも当該被
検査箇所を含む範囲に拡散可能であるとともに、上記筒
状体の周囲の他方向に沿って入射される上記被検査箇所
の探傷情報を含む超音波ビームを受信可能な位置に配置
される第一送受信振動子と、上記筒状体の周囲面に設置
され上記筒状体の周囲の他方向に沿って探傷用の超音波
ビームを出射し、かつ出射された超音波ビームが上記被
検査箇所において少なくとも当該被検査箇所を含む範囲
に拡散可能であるとともに、上記筒状体の周囲の一方向
に沿って入射される上記被検査箇所の探傷情報を含む超
音波ビームを受信可能な位置に配置される第二送受信振
動子と、を備えたことを特徴とする。
【0005】本発明の第2態様の探傷検査装置は、検査
対象物である筒状体の被検査箇所である肉厚部分の探傷
を行う超音波センサと、演算装置とを備えた探傷検査装
置において、上記超音波センサは、上記筒状体の周囲面
に設置され上記筒状体の周囲の一方向に沿って探傷用の
超音波ビームを出射し、かつ出射された超音波ビームが
上記被検査箇所において少なくとも当該被検査箇所を含
む範囲に拡散可能であるとともに、上記筒状体の周囲の
他方向に沿って入射される上記被検査箇所の探傷情報を
含む超音波ビームを受信可能な位置に配置される第一送
受信振動子と、上記筒状体の周囲面に設置され上記筒状
体の周囲の他方向に沿って探傷用の超音波ビームを出射
し、かつ出射された超音波ビームが上記被検査箇所にお
いて少なくとも当該被検査箇所を含む範囲に拡散可能で
あるとともに、上記筒状体の周囲の一方向に沿って入射
される上記被検査箇所の探傷情報を含む超音波ビームを
受信可能な位置に配置される第二送受信振動子と、を有
し、上記演算装置は、上記第一送受信振動子及び第二送
受信振動子にて受信した上記入射超音波ビームに基づ
き、上記被検査箇所の腐食位置及び腐食量を演算する、
ことを特徴とする。
【0006】本発明の第3態様の探傷検査方法は、検査
対象物である管の周面における、被検査箇所である肉厚
部分の探傷を行う探傷検査方法であって、第一送受信振
動子及び第二送受信振動子を上記管の周方向にて互いの
超音波ビームの送受信が可能となるよう当該管の周面に
設置し、上記管の周面に設置される第一送受信振動子か
ら上記管の周囲の一方向に沿って当該管を一周する探傷
用の超音波ビームを出射するとともに、上記管の周面に
設置される第二送受信振動子から上記管の周囲の他方向
に沿って当該管を一周する探傷用の超音波ビームを出射
した後、上記管の周面に設置される第一送受信振動子に
て、上記第二送受信振動子から出射し上記管を一周する
第一の探傷情報を含む透過ビームとともに、上記第一送
受信振動子が出射し上記被検査箇所から反射された第二
の探傷情報を含む反射ビームを受信するとともに、上記
管の周面に設置される第二送受信振動子にて、上記第一
送受信振動子から出射し上記管を一周する第一の探傷情
報を含む透過ビームとともに、上記第二送受信振動子が
出射し上記被検査箇所から反射された第二の探傷情報を
含む反射ビームを受信し、上記第一送受信振動子及び第
二送受信振動子にて受信した上記第一及び第二の探傷情
報を含む透過及び反射ビームに基づき、演算装置にて上
記被検査箇所の腐食に関わる情報を演算する、ことを特
徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の超音波セン
サ、探傷検査装置、及び探傷検査方法について、図を参
照しながら以下に説明する。なお、上記超音波センサ
は、上記探傷検査装置に備わり、上記探傷検査方法は、
上記探傷検査装置にて実行される。また、各図におい
て、同じ構成部品については同じ符号を付している。こ
のような本実施形態の超音波センサ、探傷検査装置、及
び探傷検査方法は、図1及び図2に示すように、被検査
箇所である管1の肉厚部分2における減肉部3の存在の
有無、その位置、その長さ、及びその減肉量を検査する
場合を例にとる。その検査方法としては、管1の周方向
における両方向(ここで、両方向とは、時計回りを一方
向及び反時計回りを他方向とする)に超音波ビームを発
し、図1に示す一周してきた第一の探傷情報を含む超音
波ビームT1,T2(以下、透過ビームと称す)ととも
に、図2に示す減肉部3より反射してきた第二の探傷情
報を含む超音波ビームH1,H2(以下、反射ビームと
称す)を受信し、この受信した透過ビームT1,T2及
び反射ビームH1,H2に基づき解析を行うものであ
る。なお、上記減肉部3の発生原因は問わないが、図1
に示すように、例えば梁のような管1の支持部材4と管
1との接触部5における肉厚部分2の外面腐食や図2に
示すような肉厚部分2の内面腐食が考えられる。また、
後述するように、本実施形態の超音波センサ、探傷検査
装置、及び探傷検査方法による検査対象は、上記減肉部
3に限定されるものではない。また、本明細書において
上記「一周」とは、上記透過ビームT1,T2の発生位
置と受信位置とが筒状体の周囲方向にずれることなく完
全に一致する場合はもちろんのこと、例えば図1に示す
ように本実施形態における探触子50の場合のように第
一送受信振動子6と第二送受信振動子7とが管1の周方
向に若干ずれて配置され透過ビームT1,T2は360
度に相当する一周を超えて進む場合や、逆に透過ビーム
T1,T2が360度に相当する一周に満たないで進む
ように探触子50内に第一送受信振動子6と第二送受信
振動子7とが設置されている場合をも含む概念である。
また、透過ビームT1,T2及び反射ビームH1,H2
の説明上、図1及び図2にそれぞれ別個に示したが、透
過ビームT1,T2の出射時には、この透過ビームT
1,T2とともに反射ビームH1,H2も同時に生じる
ものである。
【0008】図1及び図2に示すように、本実施形態の
探傷検査装置TAは、大別すると、超音波センサ70
と、演算装置80とを備え、さらに演算装置80には、
表示装置90、印字装置100、記憶装置110が接続
される構成をなす。また、上記超音波センサ70には、
第一送受信振動子6及び第二送受信振動子7を有し、管
1の周面に接触する探触子50と、上記第一送受信振動
子6及び第二送受信振動子7へ電力を供給するととも
に、該第一送受信振動子6及び第二送受信振動子7から
超音波の供給を受ける超音波送受信装置60とを備え
る。なお、超音波送受信装置60と、第一送受信振動子
6及び第二送受信振動子7とは超音波ケーブルを介して
接続され、第一送受信振動子6及び第二送受信振動子7
は上記電力供給により透過ビームT1,T2を出射する
とともに、透過ビームT1,T2及び反射ビームH1,
H2を受信しこれを電気信号に変換して送出する。以
下、これらについて詳しく説明する。
【0009】超音波センサ70を構成する探触子50に
ついて図3を参照して説明する。本実施形態における探
触子50は長方体に形成され、内部に第一送受信振動子
6及び第二送受信振動子7がモールドされ、互いの位置
関係は管1の軸方向に対して同位置でかつ管1の軸方向
視でハの字状に対向して配置されている。上記第一送受
信振動子6及び第二送受信振動子7は平板形状となる同
形状に形成され、探触子50は主にアクリル樹脂にて成
形されている。また、検査時には、探触子50はその長
手方向を管の周面に対する接線方向に沿わして配置さ
れ、第一送受信振動子6及び第二送受信振動子7は管1
の軸方向に対して同位置に配置される。また、図1及び
図2に示すように、第一送受信振動子6は管1の肉厚部
分2で時計回りである一方向へ向かって透過ビームT1
を出射し、第二送受信振動子7は管1の肉厚部分2で反
時計回りである他方向へ向かって透過ビームT2を出射
するように、また、第一送受信振動子6は肉厚部分2か
ら透過ビームT2及び反射ビームH1を受信するよう
に、第二送受信振動子7は肉厚部分2から透過ビームT
1及び反射ビームH2を受信するように、第一送受信振
動子6及び第二送受信振動子7は夫々配向されている。
また、第一送受信振動子6及び第二送受信振動子7は、
超音波送受信装置60から供給される電力により2MH
z〜10MHzの周波数にてなる透過ビームT1,T2
を出射するものである。したがって、第一送受信振動子
6及び第二送受信振動子7は、超音波送受信装置60か
ら供給される電力により夫々が透過ビームT1及びT2
を同時出射した後、上記第一送受信振動子6は、図1に
示す第二送受信振動子7から管1の周方向における他方
向へ出射され一周してきた透過ビームT2とともに、図
2に示す減肉部3から管1の周方向における他方向へ反
射してきた反射ビームH1を受信する一方、第二送受信
振動子7は、図1に示す第一送受信振動子6から管1の
周方向における一方向へ出射され一周してきた透過ビー
ムT1とともに、図2に示す減肉部3から管1の周方向
における一方向へ反射してきた反射ビームH2を受信す
ることとなる。
【0010】また、本実施態様では、図3に示すよう
に、第一送受信振動子6及び第二送受信振動子7の形状
は、平面状のタイプを使用しており出射された透過ビー
ムT1,T2はその進行方向に沿って拡散していく。よ
って、透過ビームT1,T2が減肉部分3に到達した時
点では透過ビームT1,T2は十分な広がりをもち、受
信される超音波の強度は減肉部分3の存在位置に左右さ
れにくくなる。なお、本実施態様では、凸面状のタイプ
の振動子を使用してもよい。
【0011】さらに、第一送受信振動子6及び第二送受
信振動子7は図4に示すように、夫々以下のように配向
されている。すなわち、第一送受信振動子6は、第一送
受信振動子6から管1の肉厚部分2に向けて出射された
透過ビームT1の進行方向が管1の直径方向に対して成
す入射角α1が約53度をなすように配向され、また、
第二送受信振動子7も同様、第二送受信振動子7から管
1の肉厚部分2に向けて出射された透過ビームT2の進
行方向が管1の直径方向に対して成す入射角α2が約5
3度をなすように、第一送受信振動子6とは相反する方
向に配向される。したがって、管1の肉厚部分2内に入
射される透過ビームT1,T2の進行方向が管1の直径
方向に対して成す屈折角θは約70度となる。なお、本
実施態様では入射角α1及びα2の値を約53度に設定
したが、減肉量が最も高精度にて検出可能なように、検
査される管の管径サイズや、肉厚の大きさに応じて、上
記入射角α1及びα2の値は実験データに基づき設定さ
れる。
【0012】また、実際の検査時には、探触子50を管
1の軸方向へ移動させながら探傷を行うことから、図5
に示すような探触子移動治具8が使用される。探触子移
動治具8は、スライドレール9と、該スライドレール9
に対して滑動可能に係合するスライドモジュール10
と、スライドレール9のそれぞれの端部に取り付けられ
るスライドレール9を支持する脚部材11とを備える。
また、スライドモジュール10には、探触子50がアー
ム12に介して取り付けられる。また、検査対象の管1
が鋼管でせある場合には、脚部材11には夫々マグネッ
ト13が取り付けられる。このような探触子移動治具8
は、例えば管1と支持部材4との接触部5における減肉
を検査する場合には、支持部材4の上方を上記軸方向に
沿って探触子50が通過するように、スライドレール9
の延在方向を管1の軸方向に一致させ、マグネット13
を管1に吸着させて探触子移動治具8を管1に設置す
る。このような探触子移動治具8を使用すれば、スライ
ドモジュール10を移動させるだけで容易に減肉検査を
行うことができる。
【0013】次に演算装置80について説明する。演算
装置80は第一送受信振動子6及び第二送受信振動子7
にて受信された透過ビームT1,T2及び反射ビームH
1,H2の強度に従い、超音波送受信装置60から供給
される、図6及び図7に示すような電気信号に基づい
て、管1の肉厚部分2の腐食位置、管1周方向の腐食長
さ及び腐食深さを演算する装置である。なお、図6は、
管1に減肉部3が無い場合における上記電気信号の波形
を示しており、図7は、図2に示した位置に減肉部3が
有る場合における上記電気信号の波形を示している。ま
た、演算装置80は、その演算結果を、CRTのような
表示装置90に管1の軸方向へ移動した範囲内で最も腐
食深さの大きい腐食位置及びその腐食深さを表示可能で
あるとともに、管1の軸方向の特定位置における管周方
向の腐食位置、管周方向の腐食長さ及び腐食深さも表示
可能である。また、上記表示内容を印字装置100にて
印字することもできる。また、上記演算結果を記憶装置
110に記憶させる。
【0014】ここで、図2に示した位置に減肉部3が有
る場合を例に、実際の探傷検査動作とともに演算装置8
0の動作について説明する。図8に示すように、検査員
はまず、ステップS10にて検査対象物の名称、外径、
標準の肉厚、測定範囲等の探傷条件の入力を行う。該入
力により演算装置80は、ステップS11にて、上記検
査対象物の名称、外径、標準の肉厚、測定範囲等の探傷
条件を記憶装置110に記憶させる。検査員が探触子5
0の走査を開始すると同時に、検査員がキーボードの任
意のキーを押下することにより探傷動作が開始される。
これによりステップS12にて、超音波センサ70から
は、検査している管1の周囲を両方向から一周して第一
送受信振動子6及び第二送受信振動子7にて受信される
透過ビームT1,T2の強度とともに、管1の減肉部3
から反射して第一送受信振動子6及び第二送受信振動子
7にて受信される反射ビームH1,H2の強度が、図6
及び図7に示すようなアナログ信号として逐次出力さ
れ、演算装置80は上記透過ビームT1,T2の強度
(請求項記載の第一の探傷情報に相当する)及び上記反
射ビームH1,H2の位置情報(請求項記載の第二の探
傷情報に相当する)を、該アナログ信号をデジタル信号
に変換して透過ビームT1,T2の強度データ及び反射
ビームH1,H2の位置データとして取り込む。なお、
図11の(a)に示す「腐食部透過波高さ」に示す値が
上記透過ビームT1,T2の強度データに、「腐食部一
方向距離」及び「腐食部他方向距離」に示す値が反射ビ
ームH1,H2の位置データに相当する。また、上記腐
食部透過波高さ、腐食部一方向距離及び腐食部他方向距
離とは、例えば図7に示す上記アナログ信号における、
高さh、距離l1及びl2に夫々相当する。また、図1
1の(a)に示す「管一周長さ」に示す値は図6及び図
7に示す距離Lに相当する。更に、図11の(a)に示
す「腐食長さ」に示す値Wは、上記演算装置80によ
り、上記腐食部一方向距離l1、腐食部他方向距離l2
及び管一周長さLの値から、式、W=L−(l1/2+
l2/2)に基づき算出される。また、上記演算装置8
0は、ステップS13にて、取り込んだ上記透過ビーム
T1,T2の強度データ及び反射ビームH1,H2の位
置データを記憶装置110に設けたメモリーに保存して
いくとともに、ステップS14にて減肉部3の減肉の位
置、減肉の管周方向長さの演算を上記式に基づき行い、
ステップS15にて減肉の位置データ及び長さデータと
して上記メモリーに保存する。また、ステップS16に
て減肉量の演算を行い、ステップS17にて減肉量デー
タとして上記メモリーに保存する。また、演算装置80
は、ステップS18にて演算の終了毎に表示装置90に
上記減肉量を表示する。ステップS19にて終了判断が
実行され、検査員が探触子の走査を終了すると同時に、
キーボードの任意のキーを押下することにより、探傷動
作は終了し解析動作に移行する。
【0015】上記解析動作では、演算装置80は、図9
に示すようにまずステップS20、S21にて、上記探
傷検査にて、あらかじめ上記メモリーに保存されている
上記探傷条件及びデータ量に異常がないことを確認す
る。異常があればここで動作を中断するが、正常であけ
ばステップS22にて上記探傷範囲とデータ量とから個
々のデータに対する管の軸方向の位置情報を算出し、ス
テップS23にて、該位置情報と、該位置情報に対応す
る減肉量とを表示装置90に表示する。以上で解析動作
は終了する。また、この解析動作の結果等をプリンター
により印字する。
【0016】また、「減肉量の計算」、即ち、演算装置
80において、第一送受信探触子6及び第二送受信探触
子7にて受信された透過ビームT1,T2及び反射ビー
ムH1,H2に基づく腐食深さの演算は、以下に説明す
る検量線、及び補正値を使用して行われる。まず、上記
検量線について説明する。管1の管径サイズや、管1の
材質等に対して、種々の腐食深さを有する種々のサンプ
ル用の管1を作成し、これら夫々のサンプル管につい
て、探触子50を使用して夫々受信される透過ビームの
強度に対応する電気信号を予め夫々測定する。そしてこ
れらの種々の測定結果に基づき、上記腐食深さと上記電
気信号との関係を表した、図11の(b)に示すよう
な、夫々の検量線を上記各サンプル毎に予め作成し、こ
れらの検量線を表すデータを演算装置80に予め格納し
ておく。
【0017】次に上記補正値について説明する。上記腐
食深さと上記電気信号との関係を表した検量線におい
て、例えば異なる腐食箇所から受信した2つの透過ビー
ムが同じ強度を示す電気信号であったとしても、腐食の
管周方向の長さが異なることで上記腐食深さも異なって
くることを実験過程で本出願人は見出した。そこで、図
11の(c)に示すような、管周方向の腐食長さに対す
る、上記検量線から得られる腐食深さへの補正値をマッ
プデータとして演算装置80に予め格納しておく。
【0018】したがって、実際の検査時には、図10に
示すようにまずステップS30にて、検査される管1の
管径サイズ、材質情報を、検査員が演算装置80に入力
することで、ステップS31にて演算装置80は上記検
量線データの中から今回検査される管1に対応した検量
線を選択する。そして、演算装置80は、ステップS3
2にて、選択した上記検量線を用い、第一送受信探触子
6及び第二送受信探触子7にて受信された透過ビームT
1,T2の強度に対応した電気信号に基づき腐食深さを
演算する。更に演算装置80は、ステップS33にて、
算出されている腐食長さに対応した、腐食深さへの補正
値をマップデータから取り出し、ステップS34にて上
記演算された腐食深さに対し、上記補正値により補正す
る。これにより最終的な減肉量が算出される。
【0019】また、上述したような管周方向の腐食長さ
に対する、上記検量線から得られる腐食深さへの補正値
のマップデータを用いるのではなく、種々の腐食長さに
対応した複数の検量線を表すデータを、上記演算装置8
0に予め格納しておき、この複数の検量線データの中か
ら実際の腐食長さに対応した検量線データを選択し、こ
の検量線を用い、腐食深さを演算してもよい。
【0020】以上のように構成される探傷検査装置TA
における探傷検査動作について説明する。例えば、図1
に示すような、管1の支持部材4と管1との接触部5に
おける外面腐食(内面腐食でもよい)の有無を検査する
場合、図1では図面の説明上、支持部材4に対向する位
置に設置された探触子50が示されているが、実際の検
査時には、支持部材4に対向する位置に対し、管1の周
方向で一方向側あるいは他方向側にある距離をもって設
置するほうがよい。つまり、探触子50が減肉部3に対
向する位置に設置された場合、図7に示すアナログ信号
の出力において、第一送受信振動子6及び第二送受信振
動子7にて受信された透過ビームT1,T2の強度と反
射ビームH1,H2の強度とが干渉してしまい、演算装
置80により透過ビームT1,T2の強度データ及び反
射ビームH1,H2の位置データを取り込むことが困難
になる場合が生じてしまう。一方、図2に示すような、
管1の支持部材4と管1との接触部5からある距離あけ
た箇所の内面腐食(外面腐食でもよい)の有無を検査す
る場合、最も容易に設置可能であることから、図示のよ
うに、支持部材4に対向する位置探触子50を設置する
のが便利である。なお、探触子50の設置位置は特に限
定されるものではなく、上述したような透過ビームT
1,T2の強度と反射ビームH1,H2の強度との干渉
を避けた位置であれば、周囲における任意の位置に設置
可能である。また、使用する探触子50は、検査する管
径等に応じて、上述の入射角α1、α2が所定角に設定
配向されモールドされた探触子50が選択される。次
に、検査員は、検査する管1の管径等の探傷条件の入力
を行った後、探触子50を管1の軸方向に移動させて探
傷データを採取する。よって上述のように演算装置80
は、減肉量の演算を行いその結果を表示装置90に表示
し、また、記憶装置110に格納する。このようにして
一つの検査箇所に対する探傷検査を終了する。
【0021】このように本実施形態の探傷検査装置によ
れば、管1の周囲の両方向に透過ビームT1,T2を出
射し、つまり第一送受信振動子6からは、管1の周方向
における一方向へ向かって透過ビームT1を出射し、第
二送受信振動子7からは、管1の周方向における他方向
へ向かって透過ビームT2を出射するため、管1の周方
向における片方向のみに透過ビームを出射する場合に比
べ、受信される透過ビームの強度データが平均化されて
実際の減肉部3の減肉量をより正確に検出することがで
きる。これは、減肉部3の形状に起因するものであり、
例えば減肉部3の管1周方向の一端形状には角が生じて
おり、他端形状が滑らかであった場合、減肉部3の一端
側から入射された透過ビームの減衰は大きく、一方減肉
部3の他端側から入射された透過ビームの減衰は上記一
端側からの入射に対して小さくなる。したがって、管1
の周方向における片方向のみに透過ビームを出射する場
合では、その出射する透過ビームの方向によって減肉部
3の腐食深さを過大評価したり、過小評価したりすると
いう問題が生じてしまう。また、第一送受信振動子6及
び第二送受信振動子7により反射ビームH1,H2を受
信可能であるため、この反射ビームH1,H2に基づ
き、管1周方向における減肉部3の発生箇所を特定でき
る。これにより、管1の内面腐食の位置の特定も可能と
なる。更に、上記反射ビームH1,H2に基づき、減肉
部3の管1周方向の腐食長さを算出することが可能とな
り、この腐食長さにより減肉部3の腐食深さを補正する
ことができ、より正確な減肉部3の腐食深さを算出でき
る。したがって、配管の外周面から減肉部3を探す必要
性もなく、ましてや腐食長さを測る必要性もない。特に
内面腐食であったとしても正確な減肉部3の腐食深さを
算出できる。
【0022】上述の実施形態では、第一送受信振動子6
及び第二送受信振動子7から出射された透過ビームT
1,T2は管1を一周して第二送受信振動子7及び第一
送受信振動子6にて夫々受信されるように構成している
が、透過ビームT1,T2は必ずしも管1を一周する必
要はない。即ち、管1の周方向において腐食検査を行う
箇所を間に挟む様にして、第一送受信振動子6及び第二
送受信振動子7を設置してもよい。
【0023】また、上述の実施形態では、検査対象物と
して管1を例に採ったが、これに限定されるものではな
く、例えばタンク状の容器のような比較的軸方向への長
さが短い中空体であってもよく、該中空体の肉厚部分の
探傷検査を行うために本実施形態の超音波センサ、探傷
検査装置、及び探傷検査方法を適用することもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明の第1態様の超音波センサによれ
ば、第一送受信振動子からは、筒状体の周囲における一
方向へ向かって超音波ビームを出射し、第二送受信振動
子7からは、筒状体の周囲における他方向へ向かって超
音波ビームを出射するため、筒状体の周囲における片方
向のみに超音波ビームを出射する場合に比べ、受信され
る超音波ビームの探傷情報が平均化されて、より正確な
探傷検査を行うことができる。第一送受信振動子は、被
検査箇所から筒状体の周囲の周方向における他方向へ反
射してきた探傷情報を含む超音波ビームを受信可能であ
るとともに、第二送受信振動子は、被検査箇所から筒状
体の周囲における一方向へ反射してきた探傷情報を含む
超音波ビームを受信可能であるため、上記探傷情報に基
づき筒状体の周囲における腐食位置を特定可能で、また
筒状体の周囲方向における腐食長さを算出可能となり、
より正確な探傷検査を行うことができる。
【0025】また、本発明の第2態様の探傷検査装置に
よれば、第一送受信振動子は、第二送受信振動子から筒
状体の周囲の他方向へ出射された被検査箇所の探傷情報
を含む超音波ビームとともに、被検査箇所から筒状体の
周囲の他方向へ反射してきた被検査箇所の探傷情報を含
む超音波ビームを受信し、第二送受信振動子は、第一送
受信振動子から筒状体の周囲の一方向へ出射された被検
査箇所の探傷情報を含む超音波ビームとともに、被検査
箇所から筒状体の周囲の一方向へ反射してきた被検査箇
所の探傷情報を含む超音波ビームを受信し、この受信し
た被検査箇所の探傷情報を含む超音波ビームに基づいて
演算装置にて腐食位置及び腐食量を演算することで、筒
状体の内外面に発生した腐食減肉の検査に対し作業性及
び検査精度を向上できる。
【0026】また、本発明の第3態様の探傷検査方法に
よれば、管の周面に設置される第一送受信振動子にて、
第二送受信振動子から出射し管を一周する第一の探傷情
報を含む透過ビームとともに、第一送受信振動子が出射
し被検査箇所から反射された第二の探傷情報を含む反射
ビームを受信し、かつ管の周面に設置される第二送受信
振動子にて、第一送受信振動子から出射し管を一周する
第一の探傷情報を含む透過ビームとともに、第二送受信
振動子が出射し被検査箇所から反射された第二の探傷情
報を含む反射ビームを受信し、この受信した第一及び第
二の探傷情報を含む透過及び反射ビームに基づき演算装
置にて被検査箇所の腐食に関わる情報を演算すること
で、管の内外面に発生した腐食減肉の検査に対し作業性
及び検査精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の透過ビームを表した探傷
検査装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態の反射ビームを表した探傷
検査装置の構成を示す図である。
【図3】図1に示す探触子の構造を示す斜視図である。
【図4】図1に示す探触子において、入射超音波ビーム
の進行方向が管の直径方向に対してなす入射角を表す図
である。
【図5】検査時において、図1に示す探触子を管の軸方
向へ移動させるための探触子移動治具を示す図である。
【図6】図1に示す超音波送受信装置から演算装置へ送
出されるアナログ信号を示す図である。
【図7】図1に示す超音波送受信装置から演算装置へ送
出されるアナログ信号を示す図である。
【図8】探傷検査動作を示すフローチャートである。
【図9】解析動作を示すフローチャートである。
【図10】図8に示す減肉量の計算を示すフローチャー
トである。
【図11】(a)は図1に示す演算装置内における検査
結果情報を説明するための図であり、(b)は図1に示
す演算装置に記憶される検量線を示すグラフであり、
(c)は図1に示す演算装置に記憶される腐食深さへの
補正値を示すマップである。
【符号の説明】
1 管 2 肉厚部分 3 減肉部 6 第一送受信振動子 7 第二送受信振動子 50 探触子 60 超音波送受信装置 70 超音波センサ 80 演算装置 90 表示装置 100 印字装置 110 記憶装置 TA 探傷検査装置 T1,T2 透過ビーム H1,H2 反射ビーム
フロントページの続き Fターム(参考) 2F068 AA49 AA50 BB09 CC16 FF03 FF15 FF16 FF20 FF25 GG01 JJ12 KK12 KK17 KK18 2G047 AB01 BA01 BA02 BA03 BC07 BC11 EA10 EA12 GA13 GA19 GG19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物である筒状体の被検査箇所で
    ある肉厚部分の探傷を行う超音波センサであって、上記
    筒状体の周囲面に設置され上記筒状体の周囲の一方向に
    沿って探傷用の超音波ビームを出射し、かつ出射された
    超音波ビームが上記被検査箇所において少なくとも当該
    被検査箇所を含む範囲に拡散可能であるとともに、上記
    筒状体の周囲の他方向に沿って入射される上記被検査箇
    所の探傷情報を含む超音波ビームを受信可能な位置に配
    置される第一送受信振動子と、上記筒状体の周囲面に設
    置され上記筒状体の周囲の他方向に沿って探傷用の超音
    波ビームを出射し、かつ出射された超音波ビームが上記
    被検査箇所において少なくとも当該被検査箇所を含む範
    囲に拡散可能であるとともに、上記筒状体の周囲の一方
    向に沿って入射される上記被検査箇所の探傷情報を含む
    超音波ビームを受信可能な位置に配置される第二送受信
    振動子と、を備えたことを特徴とする超音波センサ。
  2. 【請求項2】 上記第一送受信振動子は、上記第二送受
    信振動子から上記筒状体の周囲の他方向に沿って出射さ
    れ上記被検査箇所を通過して上記筒状体の周囲の他方向
    に沿って入射される第一の探傷情報を含む透過ビームと
    ともに、上記第一送受信振動子から上記筒状体の周囲の
    一方向に沿って出射され上記被検査箇所から反射されて
    上記筒状体の周囲の他方向に沿って入射される第二の探
    傷情報を含む反射ビームを受信可能で、かつ上記第二送
    受信振動子は、上記第一送受信振動子から上記筒状体の
    周囲の一方向に沿って出射され上記被検査箇所を通過し
    て上記筒状体の周囲の一方向に沿って入射される第一の
    探傷情報を含む透過ビームとともに、上記第二送受信振
    動子から上記筒状体の周囲の他方向に沿って出射され上
    記被検査箇所から反射されて上記筒状体の周囲の一方向
    に沿って入射される第二の探傷情報を含む反射ビームを
    受信可能な、請求項1記載の超音波センサ。
  3. 【請求項3】 上記第一の探傷情報は、上記被検査箇所
    の腐食量に関わる情報であるとともに、上記第二の探傷
    情報は、上記被検査箇所の腐食位置に関わる情報であ
    る、請求項2記載の超音波センサ。
  4. 【請求項4】 検査対象物である筒状体の被検査箇所で
    ある肉厚部分の探傷を行う超音波センサと、演算装置と
    を備えた探傷検査装置において、上記超音波センサは、
    上記筒状体の周囲面に設置され上記筒状体の周囲の一方
    向に沿って探傷用の超音波ビームを出射し、かつ出射さ
    れた超音波ビームが上記被検査箇所において少なくとも
    当該被検査箇所を含む範囲に拡散可能であるとともに、
    上記筒状体の周囲の他方向に沿って入射される上記被検
    査箇所の探傷情報を含む超音波ビームを受信可能な位置
    に配置される第一送受信振動子と、上記筒状体の周囲面
    に設置され上記筒状体の周囲の他方向に沿って探傷用の
    超音波ビームを出射し、かつ出射された超音波ビームが
    上記被検査箇所において少なくとも当該被検査箇所を含
    む範囲に拡散可能であるとともに、上記筒状体の周囲の
    一方向に沿って入射される上記被検査箇所の探傷情報を
    含む超音波ビームを受信可能な位置に配置される第二送
    受信振動子と、を有し、上記演算装置は、上記第一送受
    信振動子及び第二送受信振動子にて受信した上記入射超
    音波ビームに基づき、上記被検査箇所の腐食位置及び腐
    食量を演算する、ことを特徴とする探傷検査装置。
  5. 【請求項5】 上記第一送受信振動子は、上記第二送受
    信振動子から上記筒状体の周囲の他方向に沿って出射さ
    れ上記被検査箇所を通過して上記筒状体の周囲の他方向
    に沿って入射される第一の探傷情報を含む透過ビームと
    ともに、上記第一送受信振動子から上記筒状体の周囲の
    一方向に沿って出射され上記被検査箇所から反射されて
    上記筒状体の周囲の他方向に沿って入射される第二の探
    傷情報を含む反射ビームを受信し、上記第二送受信振動
    子は、上記第一送受信振動子から上記筒状体の周囲の一
    方向に沿って出射され上記被検査箇所を通過して上記筒
    状体の周囲の一方向に沿って入射される第一の探傷情報
    を含む透過ビームとともに、上記第二送受信振動子から
    上記筒状体の周囲の他方向に沿って出射され上記被検査
    箇所から反射されて上記筒状体の周囲の一方向に沿って
    入射される第二の探傷情報を含む反射ビームを受信し、
    上記演算装置は、上記第一送受信振動子及び第二送受信
    振動子にて受信した、上記第一の探傷情報を含む透過ビ
    ームに基づき上記被検査箇所の腐食量を演算するととも
    に、上記第二の探傷情報を含む反射ビームに基づき上記
    被検査箇所の腐食位置を演算する、請求項4記載の探傷
    検査装置。
  6. 【請求項6】 検査対象物である管の周面における、被
    検査箇所である肉厚部分の探傷を行う探傷検査方法であ
    って、第一送受信振動子及び第二送受信振動子を上記管
    の周方向にて互いの超音波ビームの送受信が可能となる
    よう当該管の周面に設置し、上記管の周面に設置される
    第一送受信振動子から上記管の周囲の一方向に沿って当
    該管を一周する探傷用の超音波ビームを出射するととも
    に、上記管の周面に設置される第二送受信振動子から上
    記管の周囲の他方向に沿って当該管を一周する探傷用の
    超音波ビームを出射した後、上記管の周面に設置される
    第一送受信振動子にて、上記第二送受信振動子から出射
    し上記管を一周する第一の探傷情報を含む透過ビームと
    ともに、上記第一送受信振動子が出射し上記被検査箇所
    から反射された第二の探傷情報を含む反射ビームを受信
    し、かつ上記管の周面に設置される第二送受信振動子に
    て、上記第一送受信振動子から出射し上記管を一周する
    第一の探傷情報を含む透過ビームとともに、上記第二送
    受信振動子が出射し上記被検査箇所から反射された第二
    の探傷情報を含む反射ビームを受信し、上記第一送受信
    振動子及び第二送受信振動子にて受信した上記第一及び
    第二の探傷情報を含む透過及び反射ビームに基づき、演
    算装置にて上記被検査箇所の腐食に関わる情報を演算す
    る、ことを特徴とする探傷検査方法。
  7. 【請求項7】 上記第一送受信振動子及び第二送受信振
    動子にて受信した、第一の探傷情報を含む透過ビームに
    基づき、上記被検査箇所の腐食量を演算する、請求項6
    の探傷検査方法。
  8. 【請求項8】 上記第一送受信振動子及び第二送受信振
    動子にて受信した、第二の探傷情報を含む反射ビームに
    基づき、上記被検査箇所の腐食の周方向の位置及び長さ
    を演算する、請求項6の探傷検査方法。
  9. 【請求項9】 上記第一送受信振動子及び第二送受信振
    動子にて受信した、第一の探傷情報を含む透過ビームに
    基づき、上記被検査箇所の腐食量を演算するとともに、
    第二の探傷情報を含む反射ビームに基づき、上記被検査
    箇所の腐食の周方向長さを演算し、上記算出された腐食
    量に対し上記腐食の周方向長さで補正する、請求項6の
    探傷検査方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256575A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Sumitomo Metal Ind Ltd 硬化層の深さを計測する方法
JP5720846B1 (ja) * 2014-10-22 2015-05-20 有限会社Ns検査 金属管腐食状態評価方法、及びこれに用いられる金属管腐食状態評価装置
JP2019117078A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 非破壊検査株式会社 検査対象物の非露出部の腐食検査方法及び腐食検査装置
CN110487227A (zh) * 2019-09-26 2019-11-22 西安热工研究院有限公司 一种利用超声波检测管道周向应变的在线监测系统及方法

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