JP2001004453A - 自動検温システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】看護婦の労力の軽減を目的とすると共に、患者
の不意の様態悪化に対し速やかに対応できる自動検温シ
ステムを提供する。 【解決手段】温度センサー１を体の計りたい部分に密着
させ、その部分を保温することでいつでも検温のできる
無線通信装置を患者に身に付けてもらう。この無線通信
装置の受信装置から出力するデータをコンピュータネッ
トワークに乗せ、集中管理で病院内の全ての患者の体温
を自動的に計測する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明である自動検温システ
ムは、病院等の医療施設に於いて患者の体温を自動的に
計り、ナースセンター等のコンピュータや表示機器に患
者の体温の状態を表示したり様態の変化を常時監視する
医療施設の設備機器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】これまで病院や医療施設では、患者の体
温の測定は看護婦が１日に何回か時間を決めて各病室を
巡回しながら検温を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、看護婦
が各病室を巡回しながら検温する場合、少ない看護婦で
多数の患者を診て回らなくてはならないため、看護婦の
負担が大きいのが現状である。

【０００４】本発明は、医療機関に従事する看護婦の労
力の軽減を目的とすると共に、患者の不意の様態悪化に
対し速やかに対応できる事を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では常時体温を測定する方法として患者の体
の一部に温度センサーを密着させ、その部分の熱が外部
に逃げないように保温材を用いて保温することで、例え
ば脇の下など通常の検温部と同等の体温を検出できるこ
とを発見した。

【０００６】また、この温度センサーから検出されるア
ナログ温度データをマイクロコンピュータ等でデジタル
処理を行い、電波や赤外線などの無線通信により各病室
に設置してあるセンサー受信端末機に送る。

【０００７】このセンサー受信端末機は、コンピュータ
ネットワークの中の端末として機能し、院内に張り巡ら
せたネットワークによりナースセンターなどに設置され
たコンピュータで一括制御や監視が可能となる。

【０００８】

【作用】上記の様に構成された検温装置から出力される
デジタル信号を各病室に設置したセンサー受信端末機
が、その部屋の患者すべての人数のデータを一括して受
信する。このとき検温データの値をより正確なものにす
るため、一人の患者に対し複数の検温装置を併用する。

【０００９】たとえば、図３の様に無線の腕型検温装置
と有線のベッド型検温装置を併用すると、何らかの障害
で無線の検温装置からのデータが途絶えたり、誤計測が
発生した場合でも、お互いのデータを照合することで計
測結果により確実性を持たせる事ができる。

【００１０】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１で腕型の検温装置の例を表す。この装置では腕時計
のように６バンドで装置を腕に取り付け１温度センサー
とこのセンサーに体温が伝達しやすくするための５アル
ミ導温体を腕の表面に密着させる。

【００１１】腕の体温はこの５アルミ導温体を経て１温
度センサーに熱伝導で伝達されるが、この部分を２保温
材で覆うことで空気中への放熱を防ぎ、上記センサーや
導温体と腕が同じ温度に保つことが出来る。

【００１２】この様に、これまで脇の下や口の中、耳の
中での検温の様に自然に体温が逃げない所を選んでの検
温ではなく、体のどこでも検温する場所の温度とセンサ
ーの温度を積極的に同一に保つ工夫をすることが本発明
の骨子である。

【００１３】次に、腕型の検温装置のシステム図を図２
で示す。上記の様に１温度センサーで得られたアナログ
信号の温度データを９ＡＤ変換器を経てデジタル信号化
し、４マイクロコンピュータによるデータ処理後３発信
機で電波を出力する。

【００１４】図４はセンサー受信端末機のシステム図を
表し、上記発信機より出力された電波を受信し、コンピ
ュータネットワークにこの信号を乗せる処理を行う。

【００１５】

【発明の効果】本発明による自動検温システムおよび検
温方法は以上の様に構成されており、全患者の体温およ
びその他の付帯機能を２４時間無人で監視することが出
来、看護婦の労力の軽減は元より、患者の不意の容態悪
化の発見などに速やかに対応できる。

【００１６】

【図面の簡単な説明】

【図１】腕型の検温装置を示す斜視図である。

【図２】同じく腕型の検温装置のシステム図である。

【図３】様々な方式の検温装置の例を示す。

【図４】センサー受信端末機のシステム図である。

【図５】病院内のコンピュータネットワークにセンサー
受信端末機を接続する例を示す。

【符号の説明】

１．温度センサー ２．保温材 ３．発信機 ４．マイクロコンピュータ ５．アルミ導温体 ６．バンド ７．ナースコールボタン（本装置の付帯機能としての
例） ８．スポーツ用サポータ（市販の物を利用し保温を促進
する） ９．ＡＤ変換器（アナログ信号の温度データをデジタル
信号に変換）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】患者の腕や胴体その他など体の表面に温度
   センサー（１）を密着させ、そのセンサーとそのセンサ
   ーを取り付けた体の部分を保温材（２）で覆い保温する
   ことで、脇の下など特定の検温位置と同等の検温が可能
   な検温方法及び装置であり、この検温装置から得られる
   温度データを電波や赤外線等を使った無線通信を利用
   し、各病室に設置したセンサー受信端末機に集め、コン
   ピュータネットワークに接続することにより全病室の患
   者の体温を常時集中管理し、検温作業を自動化するシス
   テムである。