JP2001004014A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

Info

Publication number
JP2001004014A
JP2001004014A JP11177513A JP17751399A JP2001004014A JP 2001004014 A JP2001004014 A JP 2001004014A JP 11177513 A JP11177513 A JP 11177513A JP 17751399 A JP17751399 A JP 17751399A JP 2001004014 A JP2001004014 A JP 2001004014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
hydraulic
feedback
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11177513A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitomo Suzuki
明智 鈴木
Kenichi Tsuchida
建一 土田
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Masaaki Nishida
正明 西田
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP11177513A priority Critical patent/JP2001004014A/ja
Publication of JP2001004014A publication Critical patent/JP2001004014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給油路の切り換えや信号圧油路の切り換え
を行わずに、調圧弁を介する1系統の給排制御による高
精度のコントロール圧の調圧と、高い係合維持圧の出力
とを可能とする。 【解決手段】 自動変速機の油圧制御装置は、油圧の供
給源90と、供給源からの油圧を摩擦係合要素の係脱制
御のためのコントロール圧(PC )に調圧する調圧弁1
と、調圧弁を介するコントロール圧の給排により摩擦係
合要素を係脱する油圧サーボ2とを備え、調圧弁は、コ
ントロール圧のフィードバック圧(PF )を閉弁方向に
印加されて調圧作動する。調圧弁に印加されるフィード
バック圧の上限を所定値以下に制限する制限手段3Aを
設けた。これにより、油圧サーボへコントロール圧供給
後に、連続して所定値を超えた高い係合維持用油圧を供
給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の摩擦
係合要素を制御する油圧制御装置に関し、特に、摩擦係
合要素の油圧サーボへのコントロール圧の給排を制御す
る制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、プラネタリギヤ変速機構
の各変速要素間に配設されたクラッチ、ブレーキ等の摩
擦係合要素を選択的に係脱させて所定の変速段を達成す
るものであり、主として各摩擦係合要素の摩擦部材を係
脱させる油圧サーボを制御し、関連してトルクコンバー
タを制御し、更に潤滑油を供給すべく、油圧制御装置を
備えている。油圧制御装置は、マニュアル弁、ソレノイ
ド弁、調圧弁、切換弁等の多数の弁を配設した油圧回路
を1つのブロック内に内蔵させたバルブボディとして構
成され、バルブボディは、変速機ケース内に変速機構の
下部又は側部に沿わせて組み込まれるのが通例である。
【0003】こうしたバルブボディの形態を採る油圧制
御装置において、油圧サーボを制御するコントロール圧
の制御回路部分は、油圧源としてのオイルポンプの吐出
圧をレギュレータ弁により車両負荷に応じた回路最高圧
(ライン圧)に調圧した油圧が出力されるライン圧油路
を供給源として、その油圧を基圧として、所定の特性で
立ち上がる供給圧をつくり出す調圧弁と、調圧弁の調圧
動作を電気信号制御するリニアソレノイド弁とを基本的
な構成要素とするが、特に、摩擦係合要素が車両停止に
おいても係合状態となる要素である場合、該要素にはト
ルクコンバータのフルストール状態の増幅されたトルク
が伝達されるところから、係合操作時に必要とする油圧
と、フルストール状態での係合を維持するに要する油圧
とで、大きな隔たりが生じる。
【0004】こうした変動幅の大きな油圧を単一の調圧
弁により全域に渡って調圧させる構成を採る場合、調圧
弁の調圧ストロークに対する油圧変化(ゲイン)を大き
く設定しなければならないため、調圧精度が低下する。
そこで、従来の回路構成では、摩擦係合要素の油圧サー
ボへの供給を、調圧弁を介する係合制御時の低圧の供給
と、ライン圧を直接供給する係合維持時の高圧の供給と
の2系統に分ける方法が採られ、そのための油路の切り
換え手段として、切換弁が用いられる。こうした回路構
成の代表例として、従来、特公昭61−16862号公
報に開示の技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成を採ると、通常大きな専有スペースを要するスプ
ール弁の形態を採る切換弁の組み込みで、構成要素の
数、配設スペースともに増大し、更に油路接続も複雑化
するため、バルブボディが大型化する問題点を避けるこ
とができない。
【0006】他方、調圧弁のゲインをコントロール圧の
調圧時と係合維持時とで切り換えることで、供給油路の
切り換えなしで、ライン圧を基圧とする油圧サーボへの
油圧供給を可能とする技術が特開平6−33953号公
報に開示されている。この技術では、調圧弁を開弁方向
に付勢する信号圧を、ライン圧を減圧したモジュレータ
圧をデューティソレノイド弁で調圧したソレノイド圧
(又はソレノイド自体による付勢力)と、モジュレータ
圧自体の2系統とし、係合制御時はソレノイド圧(又は
ソレノイド負荷)のみを調圧弁に印加し、係合維持時
は、それに重畳してモジュレータ圧を印加することで、
コントロール圧調圧時の低ゲインによる精密な調圧と、
係合維持時の高ゲインによるライン圧の供給を両立させ
ている。しかしながら、この技術においても、ソレノイ
ド圧(又はソレノイド負荷)に重畳してモジュレータ圧
を印加する信号圧回路構成の関係で、調圧弁へのモジュ
レータ圧の給排のための切換弁の配設を必須とするた
め、上記問題点の解決には至っていない。
【0007】そこで、本発明は、上記のような供給油路
の切り換えも、また信号圧油路の切り換えも行わずに、
調圧弁を介する1系統の給排制御による高精度のコント
ロール圧の調圧と、高い係合維持圧の出力とを可能にし
た単純な回路構成の自動変速機の油圧制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の自動変速機の油圧制御装置は、油圧の供給
源と、該供給源からの油圧を摩擦係合要素の係脱制御の
ためのコントロール圧に調圧する調圧弁と、前記コント
ロール圧の給排により摩擦係合要素を係脱する油圧サー
ボとを備え、前記調圧弁は、コントロール圧のフィード
バック圧を閉弁方向に印加されて調圧作動する自動変速
機の油圧制御装置において、前記調圧弁に印加されるフ
ィードバック圧の上限を所定値以下に制限する制限手段
が設けられたことを特徴とする。
【0009】上記の構成において、前記制限手段は、調
圧弁に内蔵された構成とすることができる。
【0010】次に、上記の構成において、前記供給源か
らの油圧を減圧したモジュレータ圧を調圧弁に供給する
モジュレータ弁を備え、前記調圧弁は、モジュレータ圧
を基圧として調圧される信号圧による開弁方向の付勢力
と、該付勢力に対向して印加されるフィードバック圧と
により調圧作動する構成を採ることもできる。
【0011】また、上記構成において、前記調圧弁は、
ソレノイドによる付勢力を直接開弁方向に受けて調圧作
動するソレノイド弁とされた構成としてもよい。
【0012】あるいは、上記構成において、前記調圧弁
は、ソレノイド信号によりモジュレータ圧を調圧したソ
レノイド圧を信号圧として開弁方向に印加されることに
より調圧作動する構成としてもよい。
【0013】更に、具体的には、前記制限手段は、調圧
弁に印加されるフィードバック圧をドレンするリリーフ
弁で構成されるのが有効である。
【0014】更に、前記リリーフ弁は、ドレンポートが
周面に開口する弁穴内に摺動自在に嵌挿された弁体を有
し、該弁体に弁穴内に導入されるフィードバック圧が開
弁方向に印加される構成を採るのも有効である。
【0015】あるいは、前記リリーフ弁は、対向する2
つのランド間でフィードバック圧をドレンする連通路を
形成する弁体を有し、該弁体の一方のランドの外端にフ
ィードバック圧が開弁方向に印加される構成を採るのも
有効である。
【0016】更に、前記リリーフ弁は、閉弁方向にモジ
ュレータ圧を印加される構成を採るのも有効である。
【0017】また、前記調圧弁にフィードバック圧を印
加するフィードバック油路と、調圧弁にモジュレータ圧
を供給するモジュレータ圧油路は、フィードバック油路
からモジュレータ圧油路への油圧の導通のみを許容する
一方向弁を介して接続された構成を採ることもできる。
【0018】
【発明の作用及び効果】上記請求項1記載の構成では、
調圧弁に印加されるフィードバック圧の上限が所定値以
内に制限され、それにより調圧弁の閉弁方向の付勢力が
頭打ちとなるため、油圧サーボに対する所定値内でのフ
ィードバック制御によるコントロール圧の調圧と、所定
値を超えた非調圧状態の高圧油圧の供給を、単一の調圧
弁で行うことができる。したがって、この構成によれ
ば、低ゲインによる精密なコントロール圧の調圧と、摩
擦係合要素の係合維持のための供給源からの回路最高油
圧の供給を調圧弁への信号圧の切り換えないしで両立さ
せることができる。しかもそのための手段は、フィード
バック圧の制限を行う単純な制限手段であるため、従来
のような調圧弁経由のコントロール圧の供給と、油圧の
供給源の油圧を直接供給とを切り換える切換弁が不要と
なり、回路の簡略化によるバルブボディのコンパクト化
が可能となる。また、コントロール圧から高圧へ連続し
て調圧が行われることにより、前記切換弁を用いた場合
に生じる切換弁作動時の圧低を防止することができる。
【0019】次に、請求項2記載の構成では、制限手段
と調圧弁とを接続する油路をバルブボディに形成する必
要がなくなるため、油圧回路を構成するバルブボディ内
油路を削減することができ、それによりバルブボディの
コンパクト化が可能となる。
【0020】更に、請求項3記載の構成では、フィード
バック圧による閉弁方向の付勢力に対して、モジュレー
タ圧を基圧とする信号圧を開弁方向の付勢力として対向
させることで、調圧弁を作動させるため、モジュレータ
圧の設定により調圧弁のゲインを任意に調整することが
できる。
【0021】次に、請求項4記載の構成では、ソレノイ
ドによる開弁方向の付勢力と、フィードバック圧による
閉弁方向の付勢力の釣合いで調圧弁が調圧作動するた
め、モジュレータ弁の配設を不要とすることができ、そ
れにより回路構成が一層単純化され、バルブボディの更
なるコンパクト化が可能となる。
【0022】また、請求項5記載の構成では、ソレノイ
ドの付勢力をモジュレータ圧を基圧とするソレノイド圧
に変換して調圧弁に印加することで、ソレノイド駆動信
号と調圧弁のゲインとの関係を任意に設定することがで
き、それによりコントロール圧の調圧精度を向上させる
ことができる。
【0023】更に、請求項6記載の構成では、リリーフ
弁によるドレンでフィードバック圧の上昇を所定圧以内
に制限することができるため、制限手段を極めて単純な
構成で実現することができる。
【0024】更に、請求項7記載の構成では、弁穴内に
導入されるフィードバック圧により弁体が弁穴内を摺動
して弁穴周面に開口するドレンポートを開放するリリー
フ作動が生じるため、弁開閉による受圧面積差が生じな
い。したがって、リリーフ弁の開閉に伴うフィードバッ
ク圧の上限付近での変動を防ぐことができ、調圧弁の調
圧作動を安定させることができる。
【0025】また、請求項8記載の構成では、リリーフ
弁の2つのランド間をドレン連通路とすることで、弁開
閉による受圧面積差が本質的に生じないようにすること
ができ、しかも開弁方向へのフィードバック圧の印加
を、フィードバック圧のドレンに直接影響を与えずに行
うことができるため、リリーフ弁の応答性の調整が容易
となり、リリーフ弁の開閉に伴うフィードバック圧の上
限付近での変動を更に確実に防ぐことができ、調圧弁の
調圧作動を一層安定させることができる。
【0026】更に、請求項9記載の構成では、単純な油
路接続だけでモジュレータ圧を利用した所定圧の設定が
可能となるため、リリーフ弁のスプリング荷重のみで所
定圧を設定する場合に比べて、所定圧設定のための大荷
重のスプリングが不要となるため、リリーフ弁を小型化
することができる。
【0027】また、請求項10記載の構成では、単純な
油路接続だけでモジュレータ圧を利用した所定圧の設定
が可能となるため、制限手段としての一方向弁をチェッ
クボール等の極めて安価かつ配設スペースの小さな弁で
構成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。まず、図1は自動変速機の油圧制御
装置の第1実施形態を示す。図1に示すように、この油
圧制御装置におけるコントロール圧制御回路は、ライン
圧油路90で構成される油圧の供給源と、供給源からの
油圧(PL )を図示しない摩擦係合要素の係脱制御のた
めのコントロール圧(PC )に調圧する調圧弁1と、調
圧弁1を介するコントロール圧(PC )の給排により摩
擦係合要素を係脱する油圧サーボ2とを備える構成とさ
れ、調圧弁1は、コントロール圧(PC )のフィードバ
ック圧(PF )を閉弁方向(図上で上方向)に印加され
て調圧作動するものとされている。そして、本発明の特
徴に従い、調圧弁1に印加されるフィードバック圧(P
F )の上限を所定値以下に制限する制限手段3が設けら
れている。この形態では、制限手段3は、調圧弁1に印
加されるフィードバック圧(PF )をドレンするリリー
フ弁3Aで構成されている。
【0029】以下関連要素も含めて、各構成要素とそれ
らの関係を詳細に説明する。油圧の供給源としてのライ
ン圧油路90は、変速機の入力軸の回転で機械的に駆動
されるオイルポンプ4を油圧源とし、その吐出圧を車両
負荷に応じた回路最高圧(ライン圧)に調圧するプライ
マリレギュレータ弁5をライン圧の調圧手段として構成
されている。プライマリレギュレータ弁5は、ライン圧
油路90のセカンダリ圧油路(トルクコンバータと潤滑
回路への油圧供給油路)91とドレン油路(オイルポン
プの吸い込み側への戻り油路)92への連通度合いを調
整するスプール51と、スプール51を閉弁方向に付勢
するスプリング52と、スプール51のスプリング負荷
側の端部に当接するプランジャ53を備えており、スプ
ール51の一端にオリフィス経由のライン圧(PL )を
印加され、プランジャ53に対向する端部に車両負荷を
反映するスロットル圧(PT )を印加されて、セカンダ
リ圧(PS )の出力とドレン量のバランスでライン圧
(PL )を車両負荷に応じて摩擦係合要素の係合を維持
するに足る所要の油圧に調圧する作用をする。
【0030】ライン圧油路90には、ソレノイドモジュ
レータ弁6が接続されている。このソレノイドモジュレ
ータ弁6は、高圧のライン圧(PL )を信号圧に適した
低圧に減圧すべく設けられており、スプール61の一端
に負荷されるスプリング62による開弁方向の荷重に対
向させて、出力圧(本明細書を通じてモジュレータ圧と
いう)(PM )のオリフィス経由のフィードバック圧を
他端に閉弁方向に付勢力として印加されて、モジュレー
タ圧(PM )を一定に保つ二次圧作動の減圧弁を構成し
ている。このモジュレータ圧(PM )が出力されるモジ
ュレータ圧油路93は、調圧弁1の信号圧入力ポートに
接続されている。
【0031】この形態では、調圧弁1は、スプール弁か
らなる出力調圧部1Aと、出力調圧部1Aのスプール1
1に信号圧を印加する信号圧調圧部1Bとから構成され
ている。図2に拡大して詳細を示すように、出力調圧部
1Aは、バルブボディ9の弁孔内に嵌挿固定された弁座
としてのスリーブ10と、スリーブ10の摺動孔内に嵌
挿されたスプール11と、スプール11に閉弁方向の荷
重を負荷するスプリング12と、そのシート13と、荷
重設定ボルト14とから構成されている。スリーブ10
には、油圧サーボ2に油路95を介して通じる出力ポー
ト102と、それを挟んで一方側(図示下方)に形成さ
れてライン圧油路90に通じる入力ポート101と、他
方側(図示上方)に形成されたドレンポート103と、
出力ポート102をスプリング負荷側スプール端に連通
するオリフィス付のフィードバック油路104と、スプ
ール11のランド径差部への油圧の閉じ込みを防ぐドレ
ンポート105が設けられている。
【0032】スプール11は、縮径部を挟んで対向する
同径の一対のランド111,112と、一方のランド1
12の外端に径差を付けて設けられた大径のランド11
3とを備え、他方のランド111の内側にスプリング1
2の収容穴が形成された構成とされている。図2に中心
軸を挟んで左右に位置をずらして作動範囲を示すよう
に、他方のランド111は、出力ポート102に対して
入力ポート101を開閉及び絞り制御する機能を果た
し、一方のランド112は、出力ポート102に対して
ドレンポート103を開閉及び絞り制御する機能を果た
す。スプール一端の大径のランド113は、ソレノイド
圧(PSOL )の受圧部を構成し、他端のランド111
は、フィードバック圧(PF )の受圧部を構成する。
【0033】信号圧調圧部1Bは、バルブボディ9の弁
孔内に嵌挿固定された弁座としのスリーブ15と、径差
を持ったランドを両端に備えるスプール16と、スプー
ル16を開弁方向に付勢するスプリング17と、スプー
ル16を閉弁方向に付勢するリニアソレノイド18とか
ら構成されている。スリーブ15には、出力調圧部1A
の大径のランド113側のスプール端に通じる信号圧出
力ポート152と、それを挟んで一方側に形成されてモ
ジュレータ圧油路93に通じる信号圧入力ポート151
と、他方側に形成されたドレンポート153が設けられ
ている。スプール16のランドは、信号圧出力ポート1
52に面する側が大径とされ、信号圧出力ポート152
側の出力信号圧が閉弁方向に作用する構成とされ、スプ
リング負荷による開弁方向の付勢力と、出力信号圧とリ
ニアソレノイド18によるソレノイド荷重による閉弁方
向の付勢力との釣合いで、ソレノイド信号に応じた信号
圧としてのソレノイド圧(PSOL )を出力調圧部1Aの
大径ランド113側スプール端に印加する作用をする。
【0034】図1に戻って、本発明の主題に係るリリー
フ弁3Aは、調圧弁1のフィードバック油路104のオ
リフィス下流側に接続され、弁座30にスプリング32
によるリリーフ圧の設定荷重を閉部方向に負荷されて着
座する順座型の弁体31を備える直動型リリーフ弁とさ
れ、その開弁によりフィードバック油路104をドレン
連通させる作用をする。
【0035】こうした構成からなる回路において、ソレ
ノイド信号電流(詳しくは、電流制御による実効値)が
最大値とされる非制御時は、リニアソレノイド18のプ
ランジャ181が電磁吸引力で押し出され、信号圧調圧
部1Bのスプール16の小径のランドがモジュレータ圧
(PM )とソレノイド圧(PSOL )の入出力ポート間を
閉じるため、出力調圧部1Aの大径ランド側スプール端
には信号圧が印加されない。したがって、スプール11
はその他端側に作用する閉弁方向のスプリング荷重によ
り、図2の左側に示すように下方のランド111で入出
力ポート間を閉じ、上方のランド112との間の縮径部
で出力ポート102とドレンポート103を連通させ
て、油圧サーボ2をドレン連通状態とする。
【0036】次に、ソレノイド信号電流が最大値から低
減される制御状態に入ると、プランジャ181に懸かる
電磁吸引力が減少するため、信号圧調圧部1Bのスプー
ル16はリターンスプリング荷重により開弁方向に変位
し始め、信号圧入力ポート151から入るモジュレータ
圧(PM )が電流値に応じたソレノイド圧(PSOL )に
調圧されて信号圧出力ポート152からの出力が開始さ
れる。このソレノイド圧(PSOL )は、出力調圧部1A
の大径ランド側スプール端に印加され、スプール11が
スプリング荷重に抗して調圧作動に入る。
【0037】図3はこの調圧弁1によるソレノイド信号
電流値とリニアソレノイド圧(PSO L )との関係を破線
で、またソレノイド信号電流値と出力されるコントロー
ル圧(PC )及びフィードバック圧(PF )との関係を
実線と点線で示す。図に示すように、リニアソレノイド
圧(PSOL )は、電流値の減少に対してモジュレータ圧
(PM )と一致するまではリニアに上昇する。一方、コ
ントロール圧(PC)は、電流値の減少に対してリニア
に上昇し、フィードバック圧(PF )が係合完了時の油
圧(PCmax)と一致した時点のリリーフ弁3Aの開放に
より一気にライン圧(PL )まで上昇し、その後はソレ
ノイド信号電流値オフ(電流値0)までライン圧
(PL )を維持する。こうしてコントロール圧(PC
の調圧時点では、ソレノイド信号電流値に逆比例したコ
ントロール圧(PC )の低ゲインでの高精度の調圧作動
が生じ、係合完了後は摩擦係合要素の係合維持のための
一気の昇圧が生じる。
【0038】図4は変速機のシフトアップ時の係合油圧
(P)の時間変化と、変速機入力回転数(N)及び変速
機出力軸トルク(TO )との関係を示す。図に示すよう
に、油圧(P)は、油圧サーボのシリンダ内を充たす当
初のピストンストローク時と摩擦係合要素の摩擦材のク
リアランスを詰める期間は、ほぼ一定値を維持する。そ
して、クリアランスを詰めた状態となると、コントロー
ル圧はほぼ一定の割合で上昇を開始する。これにより摩
擦材を介するトルク伝達が始まると、トルクの引込みに
より変速機出力軸トルク(TO )は一時的に低下し、や
がてトルク伝達による変速機入力回転数(N)の低下が
始まり、それに伴って出力軸トルクはイナーシャトルク
の分だけ上昇する。この時期、係合圧制御による変速シ
ョックを低減するためのゆるやかなコントロール圧(P
C )の上昇で摩擦材の係合が進行し、やがて変速機入力
回転数(N)が、シフトアップに応じたギヤ比変化に見
合った分(ΔN)だけ減少して、次段に同期した入力回
転数となる。この段階では、摩擦材の係合は完了してい
るので、コントロール圧(PC )の制御を終わり、油圧
は一気にライン圧まで高められ、変速を終了する。本実
施形態では、こうした経過を辿る油圧0から係合完了時
の油圧(PCmax )までの油圧幅をソレノイド圧(P
SOL )に応じた調圧弁1の調圧ストロークで制御し、そ
の後のライン圧(PL )までの昇圧を、リリーフ弁3A
の開放によるフィードバック圧(PF )の頭打ちで生じ
させているのである。
【0039】このときの作動を調圧弁1の動きで説明す
ると、図2において、フィードバック圧(PF )がスプ
ール11のランド111のスプリング負荷側端部に印加
されている間は、スプール11の大径ランド113側端
部に開弁方向に印加されているソレノイド圧(PSOL
に対して、スプリング負荷側端部に印加されるスプリン
グ荷重とフィードバック圧(PF )が閉弁方向に作用し
て、三者の釣合いによりコントロール圧(PC )の制御
が成されるわけであるが、フィードバック圧(PF )が
所定値(PCmax )に達すると、リリーフ弁3Aが開放
されることで、スプリング負荷側端部に印加されるフィ
ードバック圧(PF )が出力油圧に対して上昇しなくな
り、ソレノイド圧(PSOL )が勝るようになるめ、スプ
ール11は図示右側のストロークエンド位置にロックさ
れる動作が生じる。この状態になると、入力ポート10
1のライン圧(PL )は、無調圧で出力ポート102に
出力され、これによりライン圧(PL )が直接油圧サー
ボ2に供給されるようになるわけである。
【0040】この間のトルクと油圧の関係を式で表すと
次のようになる。 変速機への入力トルク:Tt(kg・m) 係合要素のトルク分担係数:k 係合要素のトルク容量:k・Tt 変速前後の入力回転数差:ΔN 変速時間:t とすると、 ω=ΔN/t イナーシャ:I・ω 油圧サーボのピストン面積〔cm2 〕×摩擦材枚数×有
効半径〔cm〕×摩擦 係数=A、ピストンストローク圧=B として、一般に係合完了油圧(PCmax )は、 PCmax =(k・Tt+I・ω)/A+B で表される。ここで、フィードバック圧(PF)の上限
値(PFmax )は、入力トルク(Tt)が最大(Tt
max )のとき、つまり、スロットル開度(θ)が100
%のときに合わせて設定されているので、 PFmax =PCmax =(k・Ttmax +I・ω)/A+B となる。
【0041】かくして、上記第1実施形態の油圧制御装
置によれば、調圧弁1に印加されるフィードバック圧
(PF )の上限が所定値(PFmax )以内に制限され、
それにより調圧弁1の閉弁方向の付勢力がソレノイド圧
(PSOL )に対して頭打ちとなるため、油圧サーボ2に
対する所定値内でのフィードバック制御によるコントロ
ール圧(PC )の調圧と、所定値を超えた非調圧状態の
ライン圧(PL )の供給を、単一の調圧弁1で行うこと
ができる。したがって、この構成によれば、低ゲインに
よる精密なコントロール圧(PC )の調圧と、摩擦係合
要素の係合維持のための供給源90からの回路最高油圧
(PL )の供給を調圧弁1への信号圧(P M )の切り換
えないしで両立させることができる。しかもそのための
手段は、フィードバック圧(PF )の制限を行う単純な
リリーフ弁3Aであるため、従来のような調圧弁経由の
コントロール圧の供給と、油圧の供給源の油圧の直接供
給とを切り換える切換弁が不要となり、回路の簡略化に
よるバルブボディ9のコンパクト化が可能となる。ま
た、コントロール圧(PC )から高圧へ連続して調圧が
行われることにより、前記切換弁を用いた場合に生じる
切換弁作動時の圧低を防止することができる。
【0042】次に、図5は制限手段を変更した第2実施
形態の回路構成を示す。この形態では、調圧弁1にフィ
ードバック圧(PF )を印加するフィードバック油路1
04と、調圧弁1にモジュレータ圧(PM )を供給する
モジュレータ圧油路93は、フィードバック油路104
からモジュレータ圧油路93への油圧の導通のみを許容
する一方向弁3Bを介して接続された構成が採られてい
る。すなわち、この構成では、フィードバック圧
(PF )がモジュレータ圧(PM )以上には上昇しない
回路接続が成されている。一方向弁3Bは、板状のスプ
リングからなる弁体31Bをプラグ33で弁座30Bに
押し付けた極めて単純な構成が採用されている。
【0043】こうした第2実施形態の構成によっても、
調圧弁1に印加されるフィードバック圧(PF )の上限
がモジュレータ圧(PM )を上限とする所定値以内に制
限され、それにより調圧弁1の閉弁方向の付勢力が頭打
ちとなるため、油圧サーボ2に対する所定値内でのフィ
ードバック制御によるコントロール圧(PC )の調圧
と、所定値を超えた非調圧状態のライン圧(PL )の供
給を、単一の調圧弁1で行うことができる。したがっ
て、この構成によっても、低ゲインによる精密なコント
ロール圧(PC )の調圧と、摩擦係合要素の係合維持の
ための供給源90からの回路最高油圧(PL )の供給を
調圧弁1への信号圧(PM )の切り換えなしで両立させ
ることができる。そして、特にこの構成の場合、一方向
弁3Bの閉弁方向の負荷としてモジュレータ圧(PM
が用いられているため、第1実施形態のリリーフ弁構成
の場合に比べて、制限圧の設定手段が不要となるため、
制限手段自体のコンパクト化と単純化も可能となる利点
が得られる。
【0044】次に、図6は制限手段を更に単純化した第
3実施形態の部分回路構成を示す。この形態は第2実施
形態の一方向弁3Bをボール型のチェック弁3Cに置き
替えたものである。この形態の場合、チェックボール3
1Cの自重を利用した弁座30Cへの着座維持が可能と
なるため、そのための着座維持用のスプリングの配設を
省略することができる。他の利点については、上記第2
実施形態の場合と同様である。
【0045】更に、図7は制限手段を更に変更した第4
実施形態の回路構成を示す。この形態は、前記第1実施
形態と第2又は第3実施形態との折衷案ともいうべきも
ので、第1実施形態の場合と同様のリリーフ弁3Aから
なる制限手段に、背圧としてモジュレータ圧(PM )を
印加するようにしたものである。すなわち、リリーフ弁
3Aの弁体31の背後の空間がモジュレータ圧油路93
に接続されている。こうした構成を採る利点は、前記の
説明から自ずと明らかであるが、リリーフ弁3Aの荷重
設定にモジュレータ圧(PM )を用いることができるた
め、スプリング32を弁体31の弁座30への着座を維
持するだけの低荷重のものとして小型化できる点にあ
る。
【0046】ところで、前記各実施形態のように、制限
手段3を開閉部自体を受圧部とするリフト弁形式のリリ
ーフ弁や逆止弁で構成した場合、弁座径で定まる閉弁時
の受圧面積に対して、弁体径が受圧面となる開弁状態で
は、受圧面積が大きくなるため、開弁時の油圧と閉弁時
の油圧に差が生じる。この油圧差は、弁作動の安定上は
好ましいが、コントロール圧(PC )の最大値(P
Cmax )付近で油圧変動を生じさせることにつながる。
かといって、こうした油圧差が生じないように弁座と弁
体の径差を小さくすると、開弁によるフィードバック油
路104の過渡的な油圧低下と、それに反応した過敏な
閉弁による過渡的な油圧上昇との繰り返しで弁が振動的
に開閉するチャタリングが生じる。
【0047】そこで、次にこうした懸念を回避できる制
限手段を用いた実施形態を例示する。図8は、制限手段
としてスプール型リリーフ弁を用いた第5実施形態を部
分回路図で示す。この例では、スプール型リリーフ弁3
Fは、対向する2つのランド311,312間でフィー
ドバック圧をドレンする連通路を形成する弁体31Fを
有し、弁体31Fの一方のランド312の外端にフィー
ドバック圧が開弁方向に印加される構成とされている。
詳しくは、弁体31Fが両端に開閉ランド311と受圧
ランド312を備えるスプール31Fとされ、それに対
して、バルブボディ9側の弁穴30Fの入力ポート30
1とドレンポート302が周方向に位置をずらして開口
する構成とされ、それらの間が弁座とされている。そし
て、受圧ランド312外端側の弁穴部は、オリフィス9
6を介してフィードバック油路104に接続され、スプ
リング負荷側の開閉ランド311外端側の弁穴部は、モ
ジュレータ圧油路93に接続されている。
【0048】こうした形態を採ると、スプール31F径
で定まる受圧面積は不変となり、開閉に伴う受圧面積の
変化によるリリーフ圧の変動をなくすことができる。更
に、この形態では、フィードバック圧(PF )の印加
を、ドレン経路とは分岐させたオリフィス96経由とし
ているため、弁開閉に伴うフィードバック油路104の
油圧の脈動が直にスプール31Fにかかることが防が
れ、しかもオリフィス96径の設定で、ドレンの応答性
に影響を与えることなく、自由にスプール型リリーフ弁
3Fの応答性を調整することができ、チャタリングの懸
念のない安定した弁作動を得ることができる。
【0049】次に、図9は同様の形式において、弁構成
を簡略化した第6実施形態を部分回路図で示す。この例
では、上記第5実施形態における受圧ランド312をな
くした構成が採られている。すなわち、この場合のリリ
ーフ弁3Gは、ドレンポート302が周面に開口する弁
穴30G内に摺動自在に嵌挿された弁体31Gを有し、
弁体31Gはその端面に弁穴30G内に導入されるフィ
ードバック圧が直接開弁方向に印加され、スプリング負
荷側背面に背圧としてモジュレータ圧を印加されるピス
トン型のリリーフ弁とされている。こうした構成を採る
場合、油圧の脈動に対する弁作動自体の安定性において
上記第5実施形態に対して劣る点は否めないが、この形
態では、それに対する補償としてフィードバック油路1
04にドレンの応答性を損なわない程度の比較的大径の
オリフィス97を介在させ、弁開閉に伴う油圧の脈動が
生じても、ある程度はそれが上流側のフィドバック油路
104に及ばない構成が採られている。したがって、こ
の構成では、リリーフ弁3G自体の応答性をオリフィス
97径で自由に設定することはできないが、オリフィス
97の介在でフィードバック油路104の油圧の脈動は
防がれ、上記第5実施形態に対して制限手段としてのリ
リーフ弁構成を大幅に単純化することができる利点が得
られる。
【0050】以上の各実施形態では、制限手段3と調圧
弁1とをバルブボディ9内で油路接続した構成を採って
いるが、制限手段3は調圧弁1に内蔵させることもでき
る。次の図10はこうした構成を採る第7実施形態の弁
構成を断面で示す。この例では、制限手段は第6実施形
態と同様のピストン型のリリーフ弁3Dとされ、出力調
圧部1Aと信号圧調圧部1Bの間に、弁座を構成するス
リーブ30Dをスリーブ10に嵌合固定して配設されて
いる。この形態のリリーフ弁3Dは、その内蔵による調
圧弁1の軸長の伸長を最少限に抑えるべく、弁体31D
の背後にスプリング32Dの収容穴を形成したカップ型
とされている。なお、この例では、出力調圧部1Aと信
号圧調圧部1Bの間にリリーフ弁3Dを配設した位置関
係に合わせて、信号圧調圧部1Bのスプリング17のシ
ートがリリーフ弁3Dの設定スプリング32Dのシート
を兼ねる構成が採られている。また、スプール11にも
若干の変更が加えられている。この例のスプール11
は、同径の一対のランド111,112の一方の外端が
ソレノイド圧(PSOL )の受圧部とされている関係で、
ソレノイド圧の受圧面積とフィードバック圧(PF )の
受圧面積との間で面積差を与えるように、他方のランド
111の外端側に小径のランド114を設け、径差部分
をフィードバック圧(PF )の受圧部としている。
【0051】次に、図11は同様に制限手段3を調圧弁
1に内蔵させた第8実施形態の弁構成を断面で示す。こ
の形態の場合、制限手段としてのリリーフ弁3Eは、出
力調圧部1Aの外端側にスリーブ10に直接嵌挿して配
設されている。そして、スプール11の形状自体は、第
7実施形態と同様とされているが、他方のランド111
の外端側に設けた小径のランド114の端部がフィード
バック圧(PF )の受圧部とされ、径差部分はドレン接
続とされて油圧の閉じ込みが防がれている。
【0052】これら両実施形態のように、制限手段3を
調圧弁1に内蔵させた構成を採ると、制限手段3と調圧
弁1とを接続する油路をスリーブ10に形成するだけで
足り、バルブボディ9に形成する必要がなくなるため、
油圧回路を構成するバルブボディ内油路を削減すること
ができ、それによりバルブボディのコンパクト化が可能
となる。
【0053】最後に、図12は調圧弁の構成と、回路構
成を一層単純化した第9実施形態を示す。この形態で
は、調圧弁1は、ソレノイド18による付勢力を直接開
弁方向に受け、スプリング12による付勢力を閉弁方向
に受けて調圧作動するリニアソレノイド弁とされてい
る。この形態では、スリーブ10に形成された入力ポー
ト101に対して、その一方側(図示上方)に油圧サー
ボ2に通じる出力ポート102が形成され、他方側(図
示下方)にフィードバック油路104に通じるポートが
形成されている。制限手段については、第1実施形態の
場合と同様にフィードバック油路104に通じるリリー
フ弁3Aとされている。
【0054】このように調圧弁1をリニアソレノイド弁
とすることで、調圧弁1に信号圧を印加するためのソレ
ノイドモジュレータ弁と、それに関連する信号圧系の回
路は廃されている。この形態の場合、信号対出力油圧の
関係は、ソレノイド負荷電流の増大によりコントロール
圧が上昇する関係となり、前記各実施形態の場合と逆と
なるが、ソレノイド負荷に対向するフィードバック圧と
スプリング荷重の釣り合いによる調圧弁の弁作動は同様
となる。こうした形態を採る場合、制限手段にモジュレ
ータ圧利用の一方向弁や、荷重設定にモジュレータ圧を
用いたリリーフ弁を用いることはできないが、回路構成
は極めて単純化され、バルブボディの最大限のコンパク
ト化が可能となる利点が得られる。
【0055】以上、本発明を代表的な実施形態を挙げて
詳説したが、本発明の思想は例示の形態に限定されるも
のではなく、他の種々の形態で実施することができるも
のである。例えば、制限手段を調圧弁に内蔵させた形態
において、モジュレータ圧油路への接続により、制限手
段を一方向弁で構成することができ、又は、リリーフ弁
に背圧としてモジュレータ圧を印加する構成を採ること
もできる。また、調圧弁の信号圧制御部又は調圧弁自体
を構成するリニアソレノイド弁は、デューティソレノイ
ド弁とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動変速機の油圧
制御装置の回路図である。
【図2】油圧制御装置の調圧弁を拡大して示す詳細断面
図である。
【図3】油圧制御装置によるソレノイド負荷電流対油圧
特性のグラフである。
【図4】自動変速機の変速特性を示すタイムチャートで
ある。
【図5】本発明の第2実施形態に係る自動変速機の油圧
制御装置の回路図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る自動変速機の油圧
制御装置の部分回路図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る自動変速機の油圧
制御装置の部分回路図である。
【図8】本発明の第5実施形態に係る自動変速機の油圧
制御装置の部分回路図である。
【図9】本発明の第6実施形態に係る自動変速機の油圧
制御装置の部分回路図である。
【図10】本発明の第7実施形態に係る自動変速機の油
圧制御装置の調圧弁を拡大して示す詳細断面図である。
【図11】本発明の第8実施形態に係る調圧弁を拡大し
て示す詳細断面図である。
【図12】本発明の第9実施形態に係る自動変速機の油
圧制御装置の回路図である。
【符号の説明】
1 調圧弁 2 油圧サーボ 3A,3D,3E,3F,3G リリーフ弁(制限手
段) 3B 一方向弁(制限手段) 3C チェック弁(制限手段) 6 モジュレータ弁 18 リニアソレノイド 30G 弁穴 31F,31G 弁体 90 ライン圧油路(供給源) 93 モジュレータ圧油路 104 フィードバック油路 302 ドレンポート 311,312 ランド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 一雅 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 西田 正明 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 早渕 正宏 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J052 AA18 CA04 CA05 CA06 CA31 FB02 FB34 HA01 HA02 KA01 LA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧の供給源と、該供給源からの油圧を
    摩擦係合要素の係脱制御のためのコントロール圧に調圧
    する調圧弁と、前記コントロール圧の給排により摩擦係
    合要素を係脱する油圧サーボとを備え、前記調圧弁は、
    コントロール圧のフィードバック圧を閉弁方向に印加さ
    れて調圧作動する自動変速機の油圧制御装置において、 前記調圧弁に印加されるフィードバック圧の上限を所定
    値以下に制限する制限手段が設けられたことを特徴とす
    る自動変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制限手段は、調圧弁に内蔵された、
    請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記供給源からの油圧を減圧したモジュ
    レータ圧を調圧弁に供給するモジュレータ弁を備え、 前記調圧弁は、モジュレータ圧を基圧として調圧される
    信号圧による開弁方向の付勢力と、該付勢力に対向して
    印加されるフィードバック圧とにより調圧作動する、請
    求項1又は2記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記調圧弁は、ソレノイドによる付勢力
    を直接開弁方向に受けて調圧作動するソレノイド弁とさ
    れた、請求項1又は2記載の自動変速機の油圧制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記調圧弁は、ソレノイド信号によりモ
    ジュレータ圧を調圧したソレノイド圧を信号圧として開
    弁方向に印加されることにより調圧作動する、請求項
    1、2又は3記載の自動変速機の油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制限手段は、調圧弁に印加されるフ
    ィードバック圧をドレンするリリーフ弁で構成される、
    請求項1〜5のいずれか1項記載の自動変速機の油圧制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記リリーフ弁は、ドレンポートが周面
    に開口する弁穴内に摺動自在に嵌挿された弁体を有し、
    該弁体に弁穴内に導入されるフィードバック圧が開弁方
    向に印加される、請求項1〜6のいずれか1項記載の自
    動変速機の油圧制御装置。
  8. 【請求項8】 前記リリーフ弁は、対向する2つのラン
    ド間でフィードバック圧をドレンする連通路を形成する
    弁体を有し、該弁体の一方のランドの外端にフィードバ
    ック圧が開弁方向に印加される、請求項1〜6のいずれ
    か1項記載の自動変速機の油圧制御装置。
  9. 【請求項9】 前記リリーフ弁は、閉弁方向にモジュレ
    ータ圧を印加される、請求項6、7又は8記載の自動変
    速機の油圧制御装置。
  10. 【請求項10】 前記調圧弁にフィードバック圧を印加
    するフィードバック油路と、調圧弁にモジュレータ圧を
    供給するモジュレータ圧油路は、フィードバック油路か
    らモジュレータ圧油路への油圧の導通のみを許容する一
    方向弁を介して接続された、請求項3又は5記載の自動
    変速機の油圧制御装置。
JP11177513A 1999-06-23 1999-06-23 自動変速機の油圧制御装置 Pending JP2001004014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11177513A JP2001004014A (ja) 1999-06-23 1999-06-23 自動変速機の油圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11177513A JP2001004014A (ja) 1999-06-23 1999-06-23 自動変速機の油圧制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001004014A true JP2001004014A (ja) 2001-01-09

Family

ID=16032231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11177513A Pending JP2001004014A (ja) 1999-06-23 1999-06-23 自動変速機の油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001004014A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002276784A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2006177389A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2006207742A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2007162762A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
WO2018083909A1 (ja) * 2016-11-04 2018-05-11 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用伝動装置の油圧制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002276784A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP4608795B2 (ja) * 2001-03-22 2011-01-12 アイシン精機株式会社 自動変速機の油圧制御装置
JP2006177389A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP4715191B2 (ja) * 2004-12-21 2011-07-06 アイシン精機株式会社 自動変速機の油圧制御装置
JP2006207742A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2007162762A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
WO2018083909A1 (ja) * 2016-11-04 2018-05-11 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用伝動装置の油圧制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1790855B1 (en) Hydraulic pump system with variable flow and pressure
US6378557B2 (en) Pressure regulation valve
US7036525B2 (en) Three-way bleed type proportional electromagnetic valve
US5567123A (en) Pump displacement control for a variable displacement pump
JP3451056B2 (ja) 選択的に係合可能な摩擦装置用の多重ゲインのトリムバルブ
JP3820229B2 (ja) トランスミッションの電気液圧制御装置
RU2624926C1 (ru) Пропорциональный клапан управления фрикционами гидромеханической передачи
JP2001004014A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
EP0534971A1 (en) Control system for a continuously variable cone pulley-drive belt transmission
US6412392B1 (en) Hydraulic valve for a hydraulic consumer of a vehicle
US6796330B1 (en) Pressure control apparatus for a torque-transmitting mechanism
US20200025286A1 (en) Hydraulic control device for automatic transmission
JPH081241B2 (ja) ロックアップクラッチの制御装置
JP4151430B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP4857275B2 (ja) 制御装置を備える無段変速機
US4981198A (en) Hydraulic retarder and control
EP0103349A1 (en) Variable pressure control valve
JP2567878Y2 (ja) 油圧漸増装置
RU61376U1 (ru) Клапан для управления давлением (варианты)
JP3361767B2 (ja) 油圧制御装置およびこの油圧制御装置を用いたロックアップクラッチ制御装置
JPS647373Y2 (ja)
JP2922961B2 (ja) ロックアップクラッチの制御装置
JP2900273B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JPH0814381A (ja) ロックアップクラッチの油圧制御装置
JP3218666B2 (ja) 可変容量ポンプの容量制御機構

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041227