JP2001003906A - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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JP2001003906A
JP2001003906A JP11173904A JP17390499A JP2001003906A JP 2001003906 A JP2001003906 A JP 2001003906A JP 11173904 A JP11173904 A JP 11173904A JP 17390499 A JP17390499 A JP 17390499A JP 2001003906 A JP2001003906 A JP 2001003906A
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valve
pressure
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pressure reducing
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Kazumi Oshima
一監 大嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブボディ17やキャップを小さくできる
装置を提供すること。 【解決手段】 減圧弁Ga、Gbをスプール穴54に組
み込んで、スプール55の両側に位置させるとともに、
これら減圧弁Ga、Gbとスプール端との間にパイロッ
ト室60a、60bを形成する一方、比例ソレノイド5
8a、58bを、スプール穴54に組み込んだ減圧弁G
a、Gbと同軸上に設けて、しかも、これら比例ソレノ
イド58a、58bによってスプール穴54を塞ぐ構成
にしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォークリフト
などに用いるアクチュエータを制御する油圧制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4、5に従来の装置を示す。図4に示
すように、ポンプPには、供給流路1を接続するととも
に、この供給流路1に、中立流路2とパラレル流路3と
を接続している。そして、これら中立流路2およびパラ
レル流路3に、切換弁a〜cを接続している。これら切
換弁a〜cは、それぞれ図示していないリフトシリン
ダ、チルトシリンダ、およびアタッチメントシリンダを
制御するものである。
【0003】また、これら切換弁a〜cは、図示する中
立位置のときに中立流路2を開いて、パラレル流路3を
遮断する。したがって、全ての切換弁a〜cが中立位置
にあれば、ポンプPからの圧油が、中立流路2を介して
タンクTに排出される。また、上記いずれかの切換弁a
〜cを切り換えると、その切り換えた切換弁によって、
中立流路2が遮断され、いずれか一方のアクチュエータ
ポートとパラレル流路3とが連通し、いずれか他方のア
クチュエータポートと排出流路5とが連通する。したが
って、その切換弁に接続したシリンダが作動する。
【0004】上記供給流路1には、流路6を接続すると
ともに、この流路6に流量制御弁7を設けている。流量
制御弁7は、その下流側に設けた絞り8前後の差圧を一
定に制御し、この絞り8を通過する流量を一定に保つ。
また、この絞り8の下流側には、リリーフ弁9を接続
し、このリリーフ弁9によって、その上流側に所定のパ
イロット圧を発生させるようにしている。そして、上記
リリーフ弁9で発生させたパイロット圧を、パイロット
ライン10を介して上記切換弁a〜cの比例電磁式減圧
弁11a〜13c、11b〜13cに導くようにしてい
る。
【0005】したがって、例えば、比例電磁式減圧弁1
1aを励磁すると、その励磁電流に応じて減圧されたパ
イロット圧がパイロット室14aに供給される。そし
て、この切換弁aのスプールが、パイロット圧による図
面右方向の推力によって、図面右側のセンタリングスプ
リングsのバネ力に抗しながら右方向に移動する。この
ようにして、切換弁aが切り換わるが、他の切換弁b、
cについても同様である。なお、図中符号14a〜16
a、14b〜16bは、パイロット室を示し、符号R
は、メインリリーフ弁を示す。
【0006】図5は、上記図4の切換弁aの具体的な構
造を示したものである。なお、他の切換弁b、cも、切
換弁aと同じ構成なので、ここでは切換弁aについての
み説明する。また、図4に示す構成要素と同じ構成要素
については、同じ符号を付している。図5に示すよう
に、バルブボディ17には、スプール穴18を形成する
とともに、このスプール穴18にスプール19を摺動自
在に組み込んでいる。また、バルブボディ17には、キ
ャップ20a、20bを取り付けるとともに、これらキ
ャップ20a、20bによって、上記スプール穴18を
塞いでいる。そして、キャップ20a、20b内に形成
したパイロット室14a、14bに、スプール19の端
部をそれぞれ臨ませている。
【0007】さらに、バルブボディ17には、比例電磁
式減圧弁11a、11bを構成する減圧弁21a、21
bを、スプール19の図面下方に組み込んでいる。そし
て、これら減圧弁21a、21bを切り換える比例ソレ
ノイド22a、22bを、上記キャップ20a、20b
の図中下方に固定している。上記減圧弁21a、21b
によって制御されたパイロット圧は、バルブボディ17
に形成した流路23a、23bによってそれぞれパイロ
ット室14a、14bに供給される。なお、上記減圧弁
21aとソレノイド22aとで図4に示す比例電磁式減
圧弁11aを構成し、減圧弁21bとソレノイド22b
とで図4に示す比例電磁式減圧弁11bを構成してい
る。
【0008】上記パイロット室14a、14bには、そ
れぞれセンタリングスプリングs、sを組み込むととも
に、これらセンタリングスプリングs、sのバネ力を、
バネ受24a、24bを介してスプール19の両端に作
用させている。そして、このセンタリングスプリング
s、sのバネ力によって、図示する中立位置にスプール
19を保っている。
【0009】一方、上記バルブボディ17には、リフト
シリンダに接続する一対のアクチュエータポート25、
26と、図4の排出流路5に連通するタンクポート27
とを形成し、また、図4の中立流路2に連通するポンプ
ポート28、29と、その下流側に切換弁bのポンプポ
ートを接続する流出ポート30とを形成している。そし
て、上記ポンプポート28、29の上流側に連通する流
路32に、ロードチェック弁31を組み込むとともに、
この流路32とブリッジ流路33とを連通させている。
【0010】上記切換弁aは、スプール19が図示する
中立位置にあるとき、このスプール19に形成した環状
溝19a、19bを介してポンプポート28、29と流
出ポート30とを連通する。したがって、ポンプPから
の圧油が、ポンプポート28、29側から流出ポート3
0を介してその下流の切換弁b、c側に導かれる。そし
て、これら切換弁bおよび切換弁cも、図4に示すよう
に中立位置にあれば、ポンプPからの圧油が、そのまま
タンクTに戻される。したがって、全ての切換弁a〜c
が中立位置にある場合には、流出ポート30の圧力がほ
ぼタンク圧となる。
【0011】上記中立位置から、例えば右方向にスプー
ル19を移動させると、ポンプポート28、29と流出
ポート30との連通が遮断されるとともに、ブリッジ流
路33とアクチュエータポート25とがスプール19に
形成した環状溝19cを介して連通する。したがって、
ポンプPの圧油が、流路32→ロードチェック弁31→
ブリッジ流路33→環状溝19cを介してアクチュエー
タポート25に供給される。なお、このようにスプール
19が右方向に移動した状態が、図4に示す切換弁aの
右側位置(l)に相当する。
【0012】また、上記中立位置から、左方向にスプー
ル19を移動させると、ポンプポート28、29と流出
ポート30との連通が遮断されるとともに、ブリッジ流
路33とアクチュエータポート26とがスプール19に
形成した環状溝19dを介して連通する。したがって、
ポンプPの圧油が、流路32→ロードチェック弁31→
ブリッジ流路33→環状溝19dを介してアクチュエー
タポート26に供給される。なお、このようにスプール
19が左方向に移動した状態が、図4に示す切換弁aの
右側位置(r)に相当する。
【0013】一方、スプール19を中立位置から右方向
に移動させていくと、スプール19に形成したノッチ3
5を介してポンプポート28側から流出ポート30に勢
いよく流れ込むため、流体がスプール18に形成したラ
ンド部36の図面左側面に当たる。したがって、スプー
ル19には、図面右方向の力が作用する。また、スプー
ル19を中立位置から左方向に移動させていくと、スプ
ール19に形成したノッチ37を介してポンプポート2
9側から流出ポート30に勢いよく流れ込むため、流体
がスプール18に形成したランド部37の図面右側面に
当たる。したがって、スプール19には、図面左方向の
力が作用する。つまり、スプール19を切り換えると、
流体によって、このスプール19を動かそうとする力が
作用する。これを流体力という。
【0014】そして、上記流体力の大きさは、ノッチ3
5、37を通過する流速、すなわちノッチ35、37前
後に生じる差圧に依存する。すなわち、ノッチ35、3
7前後の差圧が大きくなればなるほど、流体力も大きく
なる。ここで、この従来の装置では、アクチュエータの
作動速度を、切換弁a〜cによってブリードオフ制御し
ているため、流出ポート30の圧力が、ほぼタンク圧ま
で低下する。したがって、ノッチ35、37前後の差圧
が大きくなりやすい。つまり、大きな流体力がスプール
19に作用する。そこで、この従来の装置では、センタ
リングスプリングs、sのバネ力を強くして、大きな流
体力がスプール19に作用したとしても、それが簡単に
動かないようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
スプール19と比例電磁式減圧弁11a、11bとを、
上下2段に配置しているので、バルブボディ17が高さ
方向に大型化する。そのため、この装置を車両などに組
み付けようとした場合に、バルブボディ17が他の機器
に干渉して、それを取り付けることができないという問
題があった。
【0016】また、この従来の装置では、強いバネ力の
センタリングスプリングs、sを用いているが、センタ
リングスプリングs、sのバネ力を強くすると、どうし
てもそれが大型化する。その結果、センタリングスプリ
ングs、sを組み込むキャップ20a、20bも大型化
して、これらキャップ20a、20bが、他の機器に干
渉して、装置を取り付けることができないという問題も
あった。この発明の目的は、バルブボディ17やキャッ
プ20a、20bを小さくできる油圧制御装置を提供す
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、バルブボ
ディと、このバルブボディに形成したスプール穴と、こ
のスプール穴に摺動自在に組み込んだスプールと、この
スプールの両端に設けたパイロット室と、これらパイロ
ット室に組み込むとともに、そのバネ力によって上記ス
プールを中立位置に保つセンタリングスプリングと、減
圧したパイロット圧を上記パイロット室に供給する一対
の減圧弁と、バルブボディに固定するとともに、上記減
圧弁を制御する一対の比例ソレノイドとを備え、、上記
スプールは、パイロット圧によって推力を与えられる
と、センタリングスプリングに抗して移動する油圧制御
装置を前提にする。
【0018】第1の発明は、上記装置を前提にしつつ、
上記減圧弁を、スプール穴に組み込んで、スプールの両
側に位置させるとともに、これら減圧弁とスプール端と
の間にパイロット室を形成する一方、上記比例ソレノイ
ドを、スプール穴に組み込んだ減圧弁と同軸上に設け
て、しかも、これら比例ソレノイドによってスプール穴
を塞ぐ構成にしたことを特徴とする。
【0019】第2の発明は、スプールの両端には、軸方
向に向かって軸穴を形成する一方、上記減圧弁のスプー
ル側には、小径部を形成し、この小径部を上記スプール
の軸穴に挿入したことを特徴とする。
【0020】第3の発明は、ポンプからの圧油を制御流
ポート側と余剰流ポート側とに振り分けるコンペンセー
タバルブと、コンペンセータバルブの制御流ポート側に
接続した制御流路と、この制御流路に接続するととも
に、アクチュエータを制御する切換弁と、コンペンセー
タバルブの余剰流ポートに接続した余剰流路とを備え、
上記切換弁は、中立位置でアクチュエータポートを閉じ
て、制御流路とアクチュエータとの連通を遮断し、切り
換わったときにアクチュエータポートを開いて、アクチ
ュエータと制御流路とを連通する一方、上記コンペンセ
ータバルブには、第1パイロット室と第2パイロット室
とを設けるとともに、第1パイロット室に第2パイロッ
ト室の圧力作用に対向するスプリングを設け、かつ、こ
の第1パイロット室にアクチュエータの負荷圧を導き、
第2パイロット室に切換弁の上流側の圧力を導く構成に
し、このコンペンセータバルブが上記切換弁前後の差圧
を一定に保つように作動する油圧制御装置を前提にす
る。
【0021】第3の発明は、上記装置を前提にしつつ、
切換弁は、バルブボディと、このバルブボディに形成し
たスプール穴と、このスプール穴に摺動自在に組み込ん
だスプールと、このスプールの両端に設けたパイロット
室と、これらパイロット室に組み込むとともに、そのバ
ネ力によって上記スプールを中立位置に保つセンタリン
グスプリングと、減圧したパイロット圧を上記パイロッ
ト室に供給する一対の減圧弁と、バルブボディに固定す
るとともに、上記減圧弁を制御する一対の比例ソレノイ
ドとを備え、上記減圧弁を、スプール穴に組み込んで、
スプールの両側に位置させるとともに、これら減圧弁と
スプール端との間にパイロット室を形成する一方、上記
比例ソレノイドを、スプール穴に組み込んだ減圧弁と同
軸上に設けて、しかも、これら比例ソレノイドによって
スプール穴を塞ぐ構成にしたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜3に、実施例を示すが、前
記従来例と同じ構成については同じ符号を付し、その詳
細な説明を省略する。図1に示すように、ポンプPに接
続した供給流路1には、コンペンセータバルブ40を接
続している。コンペンセータバルブ40は、制御流量を
優先的に制御流ポート41側に供給し、制御流量以上の
余剰流量を余剰流ポート42に供給する。このコンペン
セータバルブ40の作用については、後で詳しく説明す
る。
【0023】上記コンペンセータバルブ40の制御流ポ
ート41には、制御流路43を介して切換弁A〜Cをパ
ラレルに接続している。そして、これら切換弁A〜Cに
よって、図示していないリフトシリンダ、チルトシリン
ダ、およびアタッチメント用シリンダを制御するように
している。また、上記コンペンセータバルブ40の余剰
流ポート42には、余剰流路44を接続し、この余剰流
路44からタンク流路4を介して余剰流量をタンクTに
戻すようにしている。なお、上記切換弁A〜Cには、そ
れぞれパイロット室60a〜62a、60b〜62b
と、比例電磁式減圧弁63a〜65a、63b〜65b
を設けている。
【0024】上記切換弁A〜Cには、負荷圧を導く第1
〜3負荷圧ライン45〜47をそれぞれ接続している。
そして、第2負荷圧ライン46と第3負荷圧ライン47
とを、第1シャトル弁48の入力ポートに接続し、この
第1シャトル弁48の出力ポートと第1負荷圧ライン4
5とを、第2シャトル弁49の入力ポートに接続してい
る。そして、第2シャトル弁49の出力ポートとパイロ
ットライン10から分岐させた分岐ライン51とを、第
3シャトル弁50の入力ポートに接続し、この第3シャ
トル弁50の出力ポートをコンペンセータバルブ40の
第1パイロット室40aに接続している。したがって、
コンペンセータバルブ40の第1パイロット室40aに
は、最も高い負荷圧が導かれる場合と、リリーフ弁9で
設定されたパイロット圧が導かれる場合とがある。
【0025】また、コンペンセータバルブ40の第2パ
イロット室40bには、パイロットライン52を介して
制御流路43を接続し、上記切換弁A〜Cの上流側の圧
力を導くようにしている。そして、このコンペンセータ
バルブ40は、その第1パイロット室40aに負荷圧を
導いたシリンダに対して、ロードセンシング機能を発揮
する。
【0026】例えば、コンペンセータバルブ40の第1
パイロット室40aにリフトシリンダの負荷圧が導かれ
ると、このコンペンセータバルブ40のスプールは、リ
フトシリンダを制御する切換弁A前後の差圧を一定に保
つようにバランスする。そして、このように切換弁A前
後の差圧を一定に保てば、リフトシリンダに負荷変動が
生じたとしても、このシリンダへの供給量が一定に保た
れる。したがって、リフトシリンダ負荷変動に係わら
ず、リフトシリンダを安定的に作動させることができ
る。
【0027】また、コンペンセータバルブ40の第1パ
イロット室40aにチルトシリンダの負荷圧が導かれた
場合には、このチルトシリンダに対してコンペンセータ
バルブ40がロードセンシング機能を発揮し、アタッチ
メント用シリンダの負荷圧が導かれた場合には、このア
タッチメント用シリンダに対してロードセンシング機能
を発揮する。
【0028】また、コンペンセータバルブ40の第1パ
イロット室40aに、リリーフ弁9によって設定された
パイロット圧が導かれると、コンペンセータバルブ40
が、ポンプ圧を、パイロット圧よりもスプリング40c
のバネ力分だけ高くなるように制御する。なお、上記コ
ンペンセータバルブ40は、複数のシリンダを同時に作
動させた場合には、最も負荷の大きいシリンダを制御す
るだけであり、同時に全てのアクチュエータを個別に制
御することまではできない。
【0029】一方、図2は、上記切換弁Aの具体的構成
を示した断面図であるが、切換弁B、Cも同じ構造なの
で、ここでは切換弁Aについてのみ説明する。また、図
1に示した構成要素と同じ構成要素については、同じ符
号を付している。
【0030】図2に示すように、切換弁Aは、バルブボ
ディ53にスプール穴54を形成するとともに、このス
プール穴54にスプール55を摺動自在に組み込んでい
る。スプール55は、その両端から軸方向に大径軸穴5
5a、55aと小径軸穴55b、55bとをそれぞれ形
成し、これら大径軸穴55aと小径軸穴55bとの境目
を、ストッパー部55c、55cとしている。なお、図
面右側の小径軸穴55bの先端には、さらに軸穴55d
を形成しているが、この軸穴55dは、ネジ部材56に
よって塞いでいる。
【0031】上記のようにスプール55を組み込んだス
プール穴54には、減圧弁本体57、57を組み込んで
いる。そして、これら減圧弁本体57、57とスプール
55との間に、それぞれパイロット室60a、60bを
形成している。上記バルブボディ53には、比例ソレノ
イド58a、58bを固定している。そして、これら比
例ソレノイド58a、58bによって、スプール穴54
から減圧弁本体57、57が抜け出さないようにしてい
る。また、これら比例ソレノイド58a、58bのプッ
シュロッドRの軸心と、上記スプール55の軸心とを一
致させるている。
【0032】なお、上記切換弁Aの構成は、ほぼ左右対
称なので、以下には図3を用いて図面右側の構成のみを
説明する。図3に示すように、上記減圧弁本体57は、
大径部57aと小径部57bとからなり、両端を貫通す
るサブスプール穴59を備えている。このサブスプール
穴59には、小径部57b側からボルト66を組み付け
るとともに、このボルト66の頭部66aを、スプール
55の小径穴55bに臨ませている。そして、上記ボル
ト66の頭部66aに、ストッパー部66bを設けてい
る。なお、上記減圧弁本体57の小径部57bとボルト
66とによって、この発明の小径部を構成している。
【0033】上記減圧弁本体57の大径部57aとスプ
ール55のストッパー部55cとの間には、センタリン
グスプリングSとバネ受け67とを設けている。そし
て、バネ受け67を、センタリングスプリングSのバネ
力によって、スプール55のストッパー部55cとボル
ト66のストッパー部66bとに押しつけている。した
がって、スプール55には、バネ受け67を介してセン
タリングスプリングSのバネ力が作用し、このバネ力に
よってその中立位置が保たれている。
【0034】また、上記サブスプール穴59には、大径
部側57a側からサブスプール68を摺動自在に組み込
むとともに、このサブスプール68と上記ボルト59と
の間にサブスプリング69を介在させている。そして、
上記サブスプリング69のバネ力によって、サブスプー
ル68の一端を比例ソレノイド58bのブッシュロッド
Rに押しつけている。さらに、上記サブスプール68と
ボルト66との間に形成される室をスプリング室70と
し、このスプリング室70と上記パイロット室60bと
を、ボルト66に形成した連通路72によって連通させ
ている。
【0035】上記サブスプール68には、二次圧供給路
71を形成している。この二次圧供給路は、その一方を
外周に開口し、その他方をスプリング室70に開口させ
ている。また、バルブボディ53には、スプール穴54
に開口させたパイロット圧供給路73を形成している。
そして、このパイロット圧供給路73を介して、図1に
示すパイロットライン10からパイロット圧を導くよう
にしている。
【0036】さらに、上記減圧弁本体57には、一次圧
供給油路74を形成し、この一次圧供給油路74を介し
てサブスプール穴59と上記パイロット圧供給路73と
を連通している。なお、減圧弁本体57と比例ソレノイ
ド58bとの間には、排出路75を形成し、この排出路
75をドレン通路76に連通させている。
【0037】上記サブスプール68は、比例ソレノイド
58bが図示する非励磁状態のとき、二次圧供給油路7
1を排出路75に連通する。そのため、この非励磁状態
では、パイロット室60bが、連通路72→スプリング
室70→二次圧供給路71→排出路75→ドレン通路7
6を介してタンクTに連通する。したがって、スプール
55には、センタリングスプリングのバネ力のみが作用
し、このスプール55の中立位置が保たれる。そして、
このスプール55が中立位置にあるとき、図2に示すよ
うに、全てのポート、すなわちポンプポート77、連通
ポート78、79、アクチュエータポート80、81、
タンクポート82、83がスプール55によって閉じら
れる。
【0038】一方、比例ソレノイド58bを励磁して、
そのプッシュロッドRでサブスプール68を図面左方向
に押すと、一次圧供給路74と二次圧供給路71とが連
通する。そして、これら一次圧供給路74と二次供給路
71との連通開度に応じて減圧されたパイロット圧が、
二次圧供給路71→スプリング室70→連通路72を介
してパイロット室60bに供給される。そのため、上記
パイロット圧が、スプール55の受圧面Xに作用するこ
とにより、このスプール55に図面左方向の推力が生じ
る。そして、このスプール55が、図2中左側のセンタ
リングスプリングSに抗して左方向に移動する。
【0039】上記のようにスプール55が、左方向に移
動すると、ポンプポート77と連通ポート79とがスプ
ールに形成した環状溝84bを介して連通し、この連通
ポート79とアクチュエータポート81とが環状溝85
bを介して連通する。また、アクチュエータポート80
とタンクポート82とが環状溝85aを介して連通す
る。したがって、ポンプPの圧油が、流路84→チェッ
ク弁85→ポンプポート77→環状溝84b→連通ポー
ト79→環状溝85b→アクチュエータポート81を介
して図示していないリフトシリンダの一方の室に供給さ
れ、他方の室の圧油がアクチュエータポート80→環状
溝85a→タンクポート82を介してタンクTに排出さ
れる。
【0040】一方、図面左側の比例ソレノイド58aを
励磁すれば、上記と反対にスプール55が図面右方向に
移動し、ポンプPの圧油がアクチュエータポート80を
介して図示していないリフトシリンダの他方の室に供給
され、一方の室の圧油がアクチュエータポート81から
タンクポート83を介してタンクTに排出される。な
お、上記減圧弁本体57、ボルト66、サブスプール6
8、およびサブスプリング69によって減圧弁Ga、G
bを構成している。そして、減圧弁Gaと比例ソレノイ
ド58aとによって、図1の比例電磁式減圧弁63aを
構成し、減圧弁Gbと比例ソレノイド58bとによっ
て、図1の比例電磁式減圧弁63bを構成している。ま
た、この実施例では、減圧弁本体57にボルト66を取
り付けているが、これら減圧弁本体57とボルト66と
を一つの部材で構成してもよい。
【0041】上記実施例によれば、スプール穴54内で
あって、スプール55の両端に、減圧弁Ga、Gbを組
み込むとともに、これら減圧弁Ga、Gbを制御する比
例ソレノイド58a、58bで、スプール穴54を塞い
でいる。上記のようにした比例ソレノイド58a、58
bは、スプール55と同軸上に設けているので、バルブ
ボディ53の高さ方向の寸法を前記従来例よりも小さく
できる。また、切換弁A〜Cの上流側に、コンペンセー
タバルブ40を設け、このコンペンセータバルブ40に
よって切換弁に供給する流量を制御するようにしたの
で、前記従来例に比べて、切換弁のスプール55に作用
する流体力を小さく抑えることができる。
【0042】このようにスプールに作用する流体力が小
さくなれば、切換弁のセンタリングスプリングのバネ力
が弱くても足りるので、バネ力の弱い小型のセンタリン
グスプリングを用いることができ、その分、センタリン
グスプリングを組み込むためのスペースも小さくでき
る。したがって、バルブボディ53を従来例よりもコン
パクトにできる。
【0043】
【発明の効果】第1の発明によれば、スプールの両側に
減圧弁を設け、この減圧弁と同軸上に比例ソレノイドを
設けたので、バルブボディの高さ方向のサイズを小さく
抑えることができる。第2の発明によれば、スプール端
に軸穴を形成し、この軸穴に減圧弁の小径部を挿入する
構成にしたので、軸方向の長さ、すなわちバルブボディ
の幅方向の大きさが大きくなるのを抑えることができ
る。
【0044】第3の発明によれば、切換弁の上流側に、
ブリードオブ制御するコンペンセータバルブを設け、こ
のコンペンセータバルブによって制御された流量を切換
弁に供給するようにしたので、切換弁のスプールに作用
する流体力を小さく抑えることができる。このようにス
プールに作用する流体力を小さくできるので、切換弁
に、バネ力の弱い小型のセンタリングスプリングを用い
ることができる。したがって、センタリングスプリング
を組み込むためのスペースも小さくできる。バルブボデ
ィを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の回路図である。
【図2】切換弁Aの断面図である。
【図3】図2の要部を拡大した図である。
【図4】従来例の回路図である。
【図5】従来の切換弁aの断面図である。
【符号の説明】
40 コンペンセータバルブ 40a 第1パイロット室 40b 第2パイロット室 40c スプリング 41 制御流ポート 42 余剰流ポート 43 制御流路 44 余剰流路 53 バルブボディ 54 スプール穴 55 スプール 55a 大径軸穴 55b 小径軸穴 57b 小径部 60a、60b パイロット室 66 ボルト 77 ポンプポート 80、81 アクチュエータポート 82、83 タンクポート S、S センタリングスプリング Ga、Gb 減圧弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F333 AA02 AB13 DB10 FH05 FH08 3H059 AA12 BB22 CA03 CD05 CE04 EE13 FF03 FF14 3H089 AA61 BB27 CC01 DA02 DB03 DB13 DB33 DB45 DB47 DB48 DB49 EE07 EE14 EE31 GG02 HH05 JJ09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボディと、このバルブボディに形
    成したスプール穴と、このスプール穴に摺動自在に組み
    込んだスプールと、このスプールの両端に設けたパイロ
    ット室と、これらパイロット室に組み込むとともに、そ
    のバネ力によって上記スプールを中立位置に保つセンタ
    リングスプリングと、減圧したパイロット圧を上記パイ
    ロット室に供給する一対の減圧弁と、バルブボディに固
    定するとともに、上記減圧弁を制御する一対の比例ソレ
    ノイドとを備え、上記スプールは、パイロット圧によっ
    て推力を与えられると、センタリングスプリングに抗し
    て移動する油圧制御装置において、上記減圧弁を、スプ
    ール穴に組み込んで、スプールの両側に位置させるとと
    もに、これら減圧弁とスプール端との間にパイロット室
    を形成する一方、上記比例ソレノイドを、スプール穴に
    組み込んだ減圧弁と同軸上に設けて、しかも、これら比
    例ソレノイドによってスプール穴を塞ぐ構成にしたこと
    を特徴とする油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 スプールの両端には、軸方向に向かって
    軸穴を形成する一方、上記減圧弁のスプール側には、小
    径部を形成し、この小径部を上記スプールの軸穴に挿入
    したことを特徴とする請求項1記載の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 ポンプからの圧油を制御流ポート側と余
    剰流ポート側とに振り分けるコンペンセータバルブと、
    コンペンセータバルブの制御流ポート側に接続した制御
    流路と、この制御流路に接続するとともに、アクチュエ
    ータを制御する切換弁と、コンペンセータバルブの余剰
    流ポートに接続した余剰流路とを備え、上記切換弁は、
    中立位置でアクチュエータポートを閉じて、制御流路と
    アクチュエータとの連通を遮断し、切り換わったときに
    アクチュエータポートを開いて、アクチュエータと制御
    流路とを連通する一方、上記コンペンセータバルブに
    は、第1パイロット室と第2パイロット室とを設けると
    ともに、第1パイロット室に第2パイロット室の圧力作
    用に対向するスプリングを設け、かつ、この第1パイロ
    ット室にアクチュエータの負荷圧を導き、第2パイロッ
    ト室に切換弁の上流側の圧力を導く構成にし、このコン
    ペンセータバルブが上記切換弁前後の差圧を一定に保つ
    ように作動する油圧制御装置において、上記切換弁は、
    バルブボディと、このバルブボディに形成したスプール
    穴と、このスプール穴に摺動自在に組み込んだスプール
    と、このスプールの両端に設けたパイロット室と、これ
    らパイロット室に組み込むとともに、そのバネ力によっ
    て上記スプールを中立位置に保つセンタリングスプリン
    グと、減圧したパイロット圧を上記パイロット室に供給
    する一対の減圧弁と、バルブボディに固定するととも
    に、上記減圧弁を制御する一対の比例ソレノイドとを備
    え、上記減圧弁を、スプール穴に組み込んで、スプール
    の両側に位置させるとともに、これら減圧弁とスプール
    端との間にパイロット室を形成する一方、上記比例ソレ
    ノイドを、スプール穴に組み込んだ減圧弁と同軸上に設
    けて、しかも、これら比例ソレノイドによってスプール
    穴を塞ぐ構成にしたことを特徴とする。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110778761A (zh) * 2019-11-28 2020-02-11 宇通物联网技术(深圳)有限公司 一种流量压控阀
JP2021038811A (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 ナブテスコ株式会社 圧力調整弁および建設機械
JP7492816B2 (ja) 2019-09-04 2024-05-30 ナブテスコ株式会社 圧力調整弁および建設機械

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