JP2001003407A - 蛇口ユニット - Google Patents

蛇口ユニット

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JP2001003407A JP11212600A JP21260099A JP2001003407A JP 2001003407 A JP2001003407 A JP 2001003407A JP 11212600 A JP11212600 A JP 11212600A JP 21260099 A JP21260099 A JP 21260099A JP 2001003407 A JP2001003407 A JP 2001003407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水道水等で洗い物をしたとき、その後の乾燥
は、別の場所に設置した乾燥器具で行っているので、器
具類をわざわざ設置することとなり、場所や費用の面で
不利である。 【解決手段】 以上のような問題を解決するために、水
またはお湯の開閉弁の後流側通水管6に乾燥用空気の吐
出口10を配置したものである。そして、洗浄液も選択
的に吐出させることによって、洗浄効果をより高めてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、水道水の蛇口ユ
ニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水道水で手を洗ったり食器類を洗ったり
した後に、空気を吹き付けて乾燥させることが行われて
いる。手の場合には、別の箇所に設置された温風器で乾
燥させている。他方、食器類の乾燥は食器洗浄器に組み
込まれた乾燥空気の吐出口からの空気で乾燥させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上述のような従
来例であると、蛇口ユニットとは別の箇所に温風器を設
置したり、食器洗浄器に空気口を設置したりしているた
めに、乾燥手段が追加的な設置状態になって、設置スペ
ースや費用の面で不利である。とくに、手を洗ってから
他の場所まで手を移動させなければならないので、滴が
落ちて床を汚すことになる。あるいは、食器類の場合、
1個や2個の食器を洗った直後に乾燥させるときには、
布巾でいちいち拭かねばならないので、大変、手間どる
ことになる。また、洗剤を溶かした洗浄液を使用すると
きにも、同様な不便な問題がある。
【0004】
【問題を解決するための手段とその作用】本発明は、以
上に述べた問題点を解決するために発案されたもので、
請求項1の発明は、水またはお湯の開閉弁の後流側通水
管に乾燥用空気の吐出口を配設したことを特徴とするも
ので、水またはお湯を停止してから乾燥用空気を吐出さ
せて、手や食器類を乾燥させる。
【0005】請求項2と請求項3の発明は、請求項1に
おいて、乾燥用空気の供給管が設置され、この供給管は
前記後流側通水管の内側に挿入されているか、あるいは
後流側通水管の外側に固定された状態とされていること
を特徴とするもので、水またはお湯の流出口の直ぐ近く
から乾燥用空気が吐出されてその場で手や食器類の乾燥
ができる。
【0006】請求項4の発明は、請求項1、請求項2お
よび請求項3のいずれかにおいて、供給管には乾燥用空
気以外に洗浄液も流すことができるように構成されてい
ることを特徴とするもので、こうすることによって洗浄
液も前記流出口から出すことができる。
【0007】請求項5の発明は、請求項1、請求項2、
請求項3および請求項4のいずれかにおいて、乾燥用空
気と洗浄液は蛇口ユニットの近くに設置された電気スイ
ッチを操作することによって流出および停止がなされる
ように構成したことを特徴ととするもので、手近にある
電気スイッチを操作するだけであるから、洗い物乃至は
乾燥が簡便化される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施形態にしたがっ
て、本発明をくわしく説明する。まず、図1、図2のも
のについて説明すると、図示の蛇口ユニット1は、水用
の開閉栓2とお湯用の開閉栓3を有する形式のもので、
各開閉栓には図示していないが開閉弁が設置され、それ
を操作する回転式の取っ手4、5が取り付けてある。符
号6は開閉弁の後流側通水管であり、左右に揺動する流
出管7の部分も含まれている。そして、流出管7の先端
に流出口8が開口している。なお、蛇口ユニット1は壁
材9に固定されている。
【0009】後流側通水管6には、乾燥用空気の吐出口
10が開口させてあり、そこに供給管11が接続してあ
る。この供給管11は、乾燥用空気の供給を果たすもの
であるが、後述のように洗浄液をも流通させる機能をも
っている。供給管11は空気管12と洗浄液管13に分
岐させられており、それぞれに電気作動式の開閉弁1
4、15が取り付けられ、各々に電気スイッチ16、1
7が結線されている。空気管12にはポンプ18が挿入
され、二点鎖線で図示した温風用のヒータ19が空気管
12に接続してある。一方、洗浄液管13は洗浄液タン
ク20に接続され、洗浄液を送るポンプ21が洗浄液管
13に接続されている。洗浄液は洗剤を溶かしたもので
ある。
【0010】電気スイッチ14、15を押すと乾燥用空
気や洗浄液の流量を設定するために、それぞれにタイマ
ー22、23が結線され、電気スイッチ16、17から
の結線は開閉弁14、15およびポンプ18、21に配
線してある。電気スイッチ14、15は、図1に示した
ように蛇口ユニット1の近くの壁材9に取り付けてあ
る。
【0011】以上の実施形態の作用効果を説明する。水
やお湯で手とか食器・鍋等を洗ったら、取っ手4、5を
まわして開閉弁を閉じ、それから電気スイッチ16を押
すと開閉弁14が開くのと同時にポンプ18も作動を開
始して、乾燥用空気が空気管12から供給管11を経て
吐出口10にいたる。吐出された空気は後流側通水管6
の流出口8から放出されて、手や食器類を乾燥させる。
このように水やお湯が出てくる箇所から電気スイッチの
操作だけで乾燥用空気が出てくるので、手や食器類はそ
の場で乾かすことができる。このことは、従来技術のよ
うに手や食器類を他の箇所に移動させなくてもよいとい
う便利さがあるのである。そして、電気スイッチ16
は、蛇口ユニット1の近くに設置してあるから、手近な
ところで取扱が非常に便利である。また、温風を併用す
ると乾燥時間も短縮されて一層便利なものとなる。
【0012】さらに、洗浄液を使うときには、電気スイ
ッチ17を作動させて、前述の空気と同様に所定量の洗
浄液を吐出口10から供給する。この供給は、洗浄液だ
けを吐出させてもよく、あるいは水やお湯が流れている
ところに合流させてもよい。洗浄液の吐出が終了した
ら、さらに水洗して洗剤を落とし、その後は前述のよう
な乾燥用空気の供給を行うのである。以上のように洗剤
の供給、水またはお湯での洗剤落とし、そして、空気乾
燥を蛇口ユニット1の近くで全て終了させることがで
き、従来技術で述べた問題点が解決される。
【0013】図3の実施形態は、後流側通水管6、ここ
では流出管7の内側に挿入されて、その吐出口10は、
流出口8の真近に開口している。また、図4のものは供
給管11を流出管8の外側に固定したもので、その吐出
口10は流出口8の近くに開口している。これらの実施
形態は、供給管11の配管の変形例を示したもので、作
動は前述のものと同じであり、吐出口10が流出口8の
近くに設置されていることによって、手や食器類に的確
に乾燥用空気や洗剤を吹き付けることが可能になる。
【0014】つぎに、図5から図8に示した実施形態に
ついて説明する。この実施形態において、先に説明した
部材と同じ機能を果たすものについては、同じ符号を図
中に記載して詳細な説明は省略してある。ここでの蛇口
ユニット1は、上下2段に流出管7、7が配置された形
式のもので、水通路24からの水は取っ手25を操作す
ると、下側の流出管7から出るようになっており、上側
の流出管7からは乾燥用空気または洗浄液が出るように
構成されている。水通路24からの水(またはお湯)は
通孔26から後流側通水管6、流出管7を通って流れ出
る。この通孔26に開閉弁27が組み付けてあり、開閉
弁27は進退軸28にはめ込んである。進退軸28には
ねじ部29が設置され、この進退軸28に取っ手25が
結合されている。したがって、取っ手25を回して開閉
弁27を進退させると、水の流れがオン・オフされる。
【0015】一方、上側の流出管7は、水通路24とは
仕切られた通路30を経て供給管11に接続され、それ
から先の空気管12や洗浄液管13等の構成は、先の実
施形態と同じである。なお、図8は、流出管7の接続構
造の一般的なものを示す縦断側面図であり、流出管7の
上部に硬質のプラスティック製リング31が固定され、
さらにその上にゴム製のシールリング32がはめ込んで
ある。そして、袋ナット33をねじ部34にねじ込むこ
とによって、流出管7の取り付けがなされる。
【0016】この実施形態の作用は、先のものから容易
に理解できるので、その説明は省略してある。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、水やお湯で手とか食器
・鍋等を洗ったら、取っ手をまわして開閉弁を閉じ、そ
れから乾燥用空気が吐出口10から放出されて、手や食
器類を乾燥させる。このように蛇口ユニットから乾燥用
空気が出てくるので、手や食器類はその場で乾かすこと
ができる。このことは、従来技術のように手や食器類を
他の箇所に移動させなくてもよいという便利さがあるの
である。同時に、個別に乾燥専用の機器類を設置する必
要がないので、スペース節約の面でも有利である。そし
て、乾燥用空気の供給管を後流側通水管の内側あるいは
外側に配置することによって、その吐出口を流出管の流
出口の近くに配置でき、したがって乾燥用空気を手や食
器類に的確に無駄なく当てることができる。
【0018】また、乾燥用空気以外に洗浄液を流すもの
であるから、最初に水洗いあるいはお湯洗い、それから
洗剤付け、最後に洗剤落としと乾燥といった一連の作業
が一か所ででき、前述のように1個や2個の少数の食器
類を洗浄器にいれて処理するような無駄なことが回避で
きる。
【0019】さらに、電気スイッチを蛇口ユニットの近
傍に配置することによって、操作は手近で簡単に行うこ
とができ、また、洗浄液と乾燥用空気とを状況に応じて
選択的に使い分けられるという便利さがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す簡略的な立体図であ
る。
【図2】図1のものの簡略的な回路図である。
【図3】流出管の縦断側面図である。
【図4】流出管の外観側面図である。
【図5】他の蛇口ユニットの外観側面図である。
【図6】図5のものの簡略的な平面図である。
【図7】図6の(7)−(7)断面図である。
【図8】流出管の接続構造を示す部分的な縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
6 後流側通水管 10 吐出口 1 蛇口ユニット 11 供給管 16、17 電気スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水またはお湯の開閉弁の後流側通水管に
    乾燥用空気の吐出口を配設したことを特徴とする蛇口ユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、乾燥用空気の供給管
    が設置され、この供給管は前記後流側通水管の内側に挿
    入された状態とされていることを特徴とする蛇口ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1において、乾燥用空気の供給管
    が設置され、この供給管は前記後流側通水管の外側に固
    定された状態とされていることを特徴とする蛇口ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2および請求項3のい
    ずれかにおいて、供給管には乾燥用空気以外に洗浄液も
    流すことができるように構成されていることを特徴とす
    る蛇口ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3および請
    求項4のいずれかにおいて、乾燥用空気と洗浄液は蛇口
    ユニットの近くに設置された電気スイッチを操作するこ
    とによって流出および停止がなされるように構成したこ
    とを特徴とする蛇口ユニット。
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