JP2001003339A - 定流量越流堰 - Google Patents

定流量越流堰

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JP2001003339A
JP2001003339A JP11180383A JP18038399A JP2001003339A JP 2001003339 A JP2001003339 A JP 2001003339A JP 11180383 A JP11180383 A JP 11180383A JP 18038399 A JP18038399 A JP 18038399A JP 2001003339 A JP2001003339 A JP 2001003339A
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overflow weir
overflow
weir
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cylindrical
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JP11180383A
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Yukiyoshi Ito
征義 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動越流堰において作動摩擦抵抗力を極小と
しかつ耐久性の問題を解消する。 【構成】 流入側11と流出側12とを隔てる境界壁1
3に流入、流出各側を通じる通口部14を有し、流入側
から流出側への越流のための筒形越流堰15を通口部1
4の流出側に配置し、流入側に配置したフロート20と
筒形越流堰15とを一体的に上下動可能に設け、筒形越
流堰15の上下動の抵抗を極小とするために筒形越流堰
15と通口部14との間に微少の漏水量を許容する隙間
16を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流水系統におい
て、流入側の水位変化に拘らず流出側への越流量をほぼ
一定にするための定流量越流堰に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フロートの浮力を動力とする可動構造を
持つ越流堰は公知であり、定流量を確保するために、ま
た作動をより正確にするために、或いは他の目的で様々
な改良がなされている。その中に特開平8−12802
6号の発明があり、堰本体と可動堰板との間に働く水圧
によって誘発された摩擦力に打ち克つべき手段、構成を
開示している。ところが同発明は可動堰板を堰本体内に
遊嵌するという構造を持つために、種々の問題を内蔵す
ることが予測された。
【0003】そこで本発明者は、さきに、越流堰の可動
部を伸縮構造とした越流堰を提案した(特願平10−1
93682号)。水位の変化に応じて上下するフロート
の動きに連動する越流堰の場合、水圧に基づく押圧力に
よる摩擦抵抗力を極力小さくする必要があるが、越流堰
の可動部を伸縮構造とした本発明者のものは水圧がつり
合っているので、問題の摩擦抵抗力も発生せず、円滑な
作動を得ることができる。しかしながら、伸縮構造の可
動部に利用し得るものは、樹脂材料等材質の劣化を考慮
しなければならないものが多く、耐久性に問題を生ずる
ことも予想される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたものであり、その課題は可動越流堰の作
動摩擦抵抗力が極小であると同時に、耐久性にも問題の
ない定流量越流堰を提供することである。また本発明の
他の課題は越流堰機能の停止時には、完全止水が可能な
定流越流堰を提供することである。
【0005】さらに、フロート弁と連動した定流量越流
堰を構成することも本発明の目的の一つである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本発明は、流入側と流出側とを隔てる境界壁に流入側
と流出側とを通じる通口部を有し、流入側から流出側へ
の越流のための筒形越流堰を上記通口部の流出側に上下
動可能に設け、流入側に配置したフロートと筒形越流堰
とを一体的に上下動可能に結合し、前記筒形越流堰が上
下動する際の抵抗を極小とするために筒形越流堰と通口
部との間に微少の漏水量を許容する隙間を設けた定流量
越流堰を構成するという手段を講じている。
【0007】上記手段はフロート弁と連動した構成とす
ることも可能であり、それによって正確な定流量越流堰
を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る定流量越流堰は、用
水路その他様々な流水系統において、流入側の水位変化
に拘ず、流出側への越流量をほぼ一定にする。越流分の
流量(本発明において、単に越流量という。)は調節に
よって可変であるものも可変ではないものもどちらも可
能であるが、調節可能なものは調節により定められた越
流量を保持することとなる。
【0009】この越流堰は水槽などと呼ばれる湛水装置
において、流入側と流出側とを隔てる境界壁に関連して
設けられる。その境界壁には、流入側と流出側とを通じ
る通口部が確保される。そしてこの通口部を通って流入
側から流出側へ流れる水量を可変的に調節可能とするた
めに、筒形越流堰が組み合わされる。
【0010】筒形越流堰は通口部の流出側、つまり下流
側に、上下動可能に配置される。通口部は流入側と流出
側とを通じる手段であり、図2に示される上下方向の開
口に近いものや、図4及び図5に示される曲り管に近い
構造を有するものを含む。そこに筒形越流堰が上下動可
能に嵌め合わされる。
【0011】この嵌め合わせ部分には隙間を設け、何の
抵抗もなく筒形越流堰が上下動可能であるようにする。
可動構造を持つ越流堰においては、堰本体と堰板との間
に水密的な構造を持たせることが従来の技術的常識とさ
れていた。しかし、本発明は積極的に隙間を設けること
により、摩擦抵抗をほぼ零に近付けることを特徴とす
る。
【0012】しかし、このようにすると越流堰の機能を
停止した場合に完全止水を行なうことができないことと
なる。そこで本発明においては筒形越流堰と通口部との
間に封止手段を設け、フロートと筒形越流堰との高さを
調整し、完全止水を確実に行なえるようにする。フロー
ト弁と連動可能とした場合には、フロート弁の閉止によ
って、上記越流堰機能とは無関係に流入側への流入を停
止する状態となる。なお、フロート弁は流入側の水位が
設定値より上昇した場合には閉弁し、同設定値を下回る
場合にはその度合いに応じた開度に開弁して、流入側へ
の水の流入を制御する。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明をより詳細に説明
する。図1及び図2に示す実施例1の場合、水槽は流入
側11と流出側12とに境界壁13によって隔てられて
いる。境界壁13は越流堰を設けるために流入側11に
突出した枡状の部分13′を有しており、その底部に通
口部14となる開口が形成されている。
【0014】上記通口部14には筒形越流堰15が上下
動可能に配置され、特に上下動時の抵抗極小化のため
に、通口部14には隙間16が設けられる。この隙間1
6は筒形越流堰15と摺動部のリング17との間におけ
る微少な漏水量を許容し、上記リング17は通口部14
の出口側に固定もしくは移動可能に格納され、筒形越流
堰15とは非接触の摺動構造を形成する。通口部14に
おける完全止水のために、止水手段18が筒形越流堰1
5と通口部14との間に設けられる。例示の止水手段1
8は、筒形越流堰15の下部に設けられた外向きフラン
ジ部15′と通口部14の内縁19との間に介装したO
−リングのようなシール部材18によって構成されてい
る。図3参照。止水は、ハンドルで示された操作子23
により内縁19とシール部材18を密着するよう、フロ
ート20と筒形越流堰15の位置を調節することで可能
となる。越流部25は、流入側水槽11の水位より高い
位置となる筒形越流堰15により構成されている。
【0015】流入側11へ突出した、枡状の部分13′
の両側はフロート20の配置可能な部分となる。2個の
フロート20、20は接続部材21により、また同部材
21と筒形越流堰15とは吊り軸22により、夫々接続
され、一体に上下動可能とされている。フロート20は
浮力によって筒形越流堰15を上昇させるだけの容積を
有する。
【0016】さらに、筒形越流堰15と2個のフロート
20、20の吊り軸22との位置(高さ)関係をハンド
ルで示された操作子23によって流量目盛24に合わせ
て調節可能とし、これにより越流量を可変調節である。
この調節はフロート位置を規準として筒形越流堰15の
越流部25の位置を上下させることになる。なお、越流
部25は、筒形越流堰15に形成した窓状の開口として
四角堰として示されている。流量目盛24は、越流水深
と越流量及び摺動部の微少な漏水量の合計水量の関係を
流量計算で検定した流量目盛とすることで高濃度の流量
管理を可能とする。
【0017】図4は境界壁13を直壁とし、フロート2
0′は流出側12に配置するもののそのフロート20′
が上下動する水面部分26と、筒形越流堰15を配置す
る通口部14′とを流入側11に連通させた構成を持
つ、実施例2を示している。27は連通管を示す。
【0018】故に、上記実施例1及び2においては、流
入側流水槽11の水位が変化するとフロート20〜2
0′が上昇或いは下降し、フロート20〜20′の昇降
と一体に筒形越流堰15が上下動することになるので、
常に設定越流水深が保持され、流出側水槽12へ設定流
量の送水が行なわれる。この間の送水量変化は全て自動
で行なわれるから、設定値の変更以外には人員の手間を
要しない。なお、各図中28は流入口、29は流出口を
夫々示す。
【0019】図5は、フロート弁30を一体化した定流
量越流堰の実施例3を示す。フロート弁30は、前記の
フロート20と流入口28に組み込まれた弁体31とを
連動手段32によって結合したもので、流入側水槽水位
が設定値より上昇すると弁体31を閉弁し、設定値を下
回る場合はその度合いに応じた開度に開弁して設定流量
の流水を受け入れる構成を有する。
【0020】フロート20と筒形越流堰15とは、フロ
ート20とバランスウェート33とを有するリンク34
のアーム35と、ワイヤ36及び滑車37とで示された
連動機構を介して連絡されている。ワイヤーエンドは調
整軸38に接続されており、前記と同様の操作子23を
操作すると指針39が流量目盛24を指して越流量の可
変設定を可能にする。筒形越流堰15は通口部14の出
口側に嵌挿されており、実施例1及び2と全く同様の構
成、作用により越流部25から設定越流の流水を流出側
へ流出させる。
【0021】実施例3においては、フロート弁30と筒
形越流堰15とが一体として水位の変動に従って変位可
能とされており、流入側水槽11の流量制御と流出側水
槽12への流量制御とが可能となる。図5中、40は流
入する噴流の減勢のための減衰装置を示す。また、他の
構成について実施例1、2と同じものはそれらの符号を
援用し、詳細な説明を省略する。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、筒形越流堰の上下動に際して生じ得
る抵抗はほぼ零になり、かつまた伸縮構造という可動部
が不要とされ、耐久性に十分配慮することが可能である
から、高性能かつ実用価値の極めて高い一定流量越流堰
を実現することができる。また本発明の場合に生じ得る
隙間からの漏水は越流機能停止時に封止手段によって完
全に止められ、さらにフロート弁と連動された定流量越
流堰を構成し所期の効果をよりよく達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定流量越流堰の実施例を示す平面
図。
【図2】同じく縦断面図。
【図3】同じく要部拡大断面図。
【図4】本発明のものの実施例2を示す平面断面図。
【図5】同じく実施例3を示す縦断面図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流水系統において、流入側の水位変化に
    拘らず流出側への越流量をほぼ一定にするための定流量
    越流堰であって、流入側と流出側とを隔てる境界壁に流
    入側と流出側とを通じる通口部を有し、流入側から流出
    側への越流のための筒形越流堰を上記通口部の流出側に
    上下動可能に配置し、流入側に配置したフロートと筒形
    越流堰とを一体的に上下動可能に設け、前記筒形越流堰
    が上下動する際の抵抗を極小とするために筒形越流堰と
    通口部との間に微少の漏水量を許容する隙間を設けたこ
    とを特徴とする定流量越流堰。
  2. 【請求項2】 越流堰機能の停止の際、筒形越流堰と通
    口部との間に設けた封止手段によって完全止水を行なう
    ようにした請求項1記載の定流量越流堰。
  3. 【請求項3】 フロートはフロート弁と筒形越流堰のフ
    ロートとを共有し一体的に作動させることを可能とし、
    フロート弁は流入側の水位が設定値より上昇した場合に
    は閉弁し、同設定値を下回る場合にはその度合いに応じ
    た開度に開弁して、流入側への水の流入を制御可能とさ
    れている請求項1又は2記載の定流量越流堰。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011140797A (ja) * 2010-01-07 2011-07-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 取水装置
CN104099915A (zh) * 2014-04-28 2014-10-15 高志国 带有阀板式气动阀门的水渠放水设施

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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