JP2001003178A - プラスチックメッキ用の部品テープ及びそのリールとメッキ方法 - Google Patents

プラスチックメッキ用の部品テープ及びそのリールとメッキ方法

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JP2001003178A
JP2001003178A JP11173685A JP17368599A JP2001003178A JP 2001003178 A JP2001003178 A JP 2001003178A JP 11173685 A JP11173685 A JP 11173685A JP 17368599 A JP17368599 A JP 17368599A JP 2001003178 A JP2001003178 A JP 2001003178A
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plating
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Masahiko Shiho
昌彦 志甫
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プラスチックメッキ工程において、人手のかか
る作業を削減し、メッキの高速化、不良率の低減、処理
能力の増大を図る成形品及びそのリールとプラスチック
メッキ方法を提供する。 【解決手段】表面の所要個所にメッキを施す必要がある
複数個のプラスチック部品が、射出成形によって、電線
をインサート成形しつつ形成されたテープ間に形成され
て成る部品テープであって、該部品テープは、プラスチ
ック部品の近傍に電線の金属露出部を有し、表面及び裏
面に複数個の柱状部が設けられていて、リールに巻かれ
て層間材と隔離し、電線の両端を通電ハンガーのフック
に接続して、無電解メッキを施した後、電解メッキを施
す方法でプラスチックメッキされることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、射出成形によって
同時に形成される電線入りのテープ間に形成されて成る
プラスチックメッキに供される帯状の成形品(部品テー
プ)及びその搬送やメッキに使用されるリールとプラス
チックメッキ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面の所要個所にメッキを施す必
要があるプラスチック部品15は、ABS樹脂を中心に各
種エッチング方法等の表面改質方法で改質され易い樹脂
で射出成形され、図5に示す様に、ランナ9を、各処理
液に浸漬される部分が絶縁材料で被覆63されている通
電ハンガー61のフック64の被覆63切除部に引掛け
て、各種エッチング処理等で表面改質し、核付け処理、
活性化処理した後、無電解メッキ液に浸漬して、表面に
薄いメッキ層を形成する無電解メッキ工程を経て、電解
メッキ工程で給電バー65より給電を受け、通常の電解
メッキにて形成される。
【0003】また、近年、電磁波シールド部品等では、
各種のエッチング方法等の表面改質方法で改質され易い
の樹脂で射出成形され、製品部分だけの成形品を多数個
網籠等に入れ、各処理液中で回転や揺動をかけ、無電解
メッキ工程だけでプラスチックメッキを施す方法が採ら
れている。
【0004】更に、プラスチック部品表面のメッキを施
したく無い部分21の形成方法は、メッキ前に各種のエ
ッチング方法等の表面改質方法で改質され難い塗料で印
刷する方法等の表面コーティング(マスキング)してプ
ラスチックメッキする方法や、二色成形等でメッキを施
したく無い部分を各種エッチング方法等の表面改質方法
で改質され難い樹脂で成形し、他方を各種のエッチング
方法等の表面改質方法で改質され易いの樹脂で成形した
後プラスチックメッキする方法等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プラスチックメッキの
最大の課題は、プラスチック部品をフックに引掛ける作
業に多大の人手を要し、1バッチ当たりメッキの処理量
が少ないうえに処理速度が遅いことにある。次に、プラ
スチック部品表面のメッキ所要の個所からフックまでの
無電解メッキ時に形成されるメッキ層の不安定さによる
高不良率にある。更に、マスキングにも人手を要し、二
色成形自体がコストアップの要因になることにある。ま
た、前記無電解メッキ工程だけでプラスチックメッキを
施す方法でも、メッキ槽から引き上げる際、成形品どう
しが重なり合ってメッキ表面に処理液の残さによるシミ
ができる為、キートップや筐体等の外表面に出る部品に
は適さず、外表面に出ない電磁波シールド部品でも、複
雑な成形品では成形品どうしが絡み合ったり、所要のメ
ッキ厚を得るには、長時間の無電解メッキ時間を要する
課題がある。
【0006】携帯電話等の電気機器に用いられる表面の
所要個所にメッキが施されているキートップや筐体や電
磁波シールド部品は、最近、富みに需要が増えており、
その意匠性が製品の売上を左右する為高品質が要求され
ている上、コスト低減の要求が極めて強い。かかる市場
の状況に拘らず、メッキ設備の増設は環境問題の高まり
と伴に許認可され難く、然して、発展途上国に公害を伴
って依存する危険性があり、単位設備当たりのプラスチ
ックメッキ処理能力を飛躍的に向上させる必要がある。
【0007】また、携帯電話や電気機器等における電磁
波シールドの問題は、人体への影響など社会問題化して
おり、電磁波遮蔽能力の向上を図るため諸策が試みられ
ているが、携帯電話等の電気機器は同時に小型化、軽量
化の要求が強く、したがって、プラスチック部品にメッ
キをより厚く付けることが求められる。さらに、近年、
電気機器の小型化や部品点数の削減の為、プラスチック
部品の表面に電子回路を形成する要求があるが、この場
合、電子回路の導体抵抗を低く抑える為、従来に比べ更
に厚いメッキ厚のプラスチックメッキが必要とされてい
る。
【0008】そこで、本発明の課題は、プラスチックメ
ッキ工程において、人手のかかる作業を削減し、メッキ
の高速化、不良率の低減、処理能力の増大を図る部品テ
ープ及びそのリールとプラスチックメッキ方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく検
討した結果、マスキング工程を射出成形工程に連結し、
引掛け作業等を大幅に削減し、メッキ工程の各処理にお
いて処理液をプラスチック部品の周りに充分行き渡ら
せ、プラスチック部品の近傍に電流供給源を配置するこ
とにより、電解メッキの高速化を図ることができる中間
製品として、射出成形によって同時に形成される電線入
りのテープ間に形成されて成るプラスチックメッキ用の
帯状の成形品である第一、第二の発明に達した。
【0010】すなわち、第一の発明は、表面の所要個所
にメッキを施す必要がある複数個のプラスチック部品
が、各種のエッチング方法等の表面改質方法で改質され
易い樹脂を使用した射出成形によって、電線をインサー
ト成形しつつ形成されたテープ間に形成されて成る部品
テープであって、該部品テープは、プラスチック部品と
テープの連結枝近傍に電線の金属露出部を有し、前記金
属露出部以外の金属表面は前記射出成形で被覆されてい
るとともに、テープの表面及び裏面には、リールに巻き
取られる時、プラスチック部品が層間材と隔離されるよ
うに複数個の柱状部が設けられていることを特徴とする
プラスチックメッキ用の部品テープにある。第二の発明
は、表面の所要個所にメッキを施す必要がある複数個の
プラスチック部品が、各種のエッチング方法等の表面改
質方法で改質され難い透光性の樹脂を使用した第一回目
の射出成形と各種のエッチング方法等の表面改質方法で
改質され易い樹脂を使用した第二回目の射出成形との二
回の射出成形によって形成され、且つプラスチック部品
の各々が第一回目の射出成形によって電線をインサート
成形しつつ形成されたテープ間に形成されて成る部品テ
ープであって、該部品テープは、プラスチック部品とテ
ープの連結枝近傍に電線の金属露出部を有し、前記金属
露出部以外の金属表面は前記第一回目と第二回目の射出
成形で被覆されていて、また、テープの表面及び裏面に
は、プラスチック部品がリールに巻き取られる時、層間
材と隔離される様に複数個の柱状部が設けられている。
さらに、プラスチック部品の前記第一回目の射出成形に
よって形成される第一射出成形部は、第一射出成形部上
に第二回目の射出成形が施されて形成された第二射出成
形部と一体化されていることを特徴とするプラスチック
メッキ用の部品テープにある。
【0011】また、第三の発明は、前記各工程間の搬送
に使用され、メッキ工程においては前記部品テープごと
各処理液に浸漬されるリールにある。すなわち、請求項
1,2記載のプラスチックメッキ用の部品テープを巻き
取り、搬送やプラスチックメッキに供される、各種のエ
ッチング方法等の表面改質方法で改質され難い樹脂製の
リールであって、巻き胴部内のリール中心部には、通電
ハンガーを貫通し得る穴が設けられいて、前記巻き胴部
には、部品テープの巻き始め部分をリール中心部へ案内
できる様スリットが設けられていると供に、フランジ部
には、各種処理液が充分循環できる様多数の窓が設けら
れている。更に、各種のエッチング方法等の表面改質方
法で改質され難い樹脂製のテープを層間材として使用す
ることを特徴とするプラスチックメッキ用のリールにあ
る。更に、第四の発明は、メッキ不良を低減し、処理能
力を大幅に向上できるプラスチックメッキ方法にある。
すなわち、表面の所要個所にメッキを施す必要があるプ
ラスチック部品のプラスチックメッキ方法であって、請
求項1,2記載の部品テープが請求項3記載のリールに
巻かれた状態で、前記部品テープの各電線の両端を、リ
ール中心部とリール外縁部に配置された二本の通電ハン
ガーのフックに通電可能に接続して、無電解メッキを施
した後、電解メッキを施すことを特徴とするプラスチッ
クメッキ方法にある。
【0012】本発明によれば、メッキ工程において、多
数のプラスチック部品の引掛け作業を無くし、電線の両
端を通電ハンガーのフックに絡げる作業だけで済ますこ
とができ、大幅な人手削減を図ることができる。また、
射出成形工程、(マスキング工程)、メッキ工程の各工
程間の梱包、搬送が容易な上、プラスチック部品の表面
が傷つく心配が無く、メッキ工程においては、メッキを
施す必要があるプラスチック部品の表面が処理液面にほ
ぼ垂直姿勢を維持し、表面付近の必要なスペースが確保
されている為、各種処理液や洗浄液が循環し易く、メッ
キ槽から引き上げる際の水切れも良いことにより、メッ
キの不良率を低減できる。更に、電解メッキ時には、プ
ラスチック部品の表面の近傍に複数箇所の電流供給源を
配置することができる為、メッキ厚のバラツキの低減や
電解メッキの高速化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、第一の発明に係る部品テ
ープの実施の形態を斜視図で示す。先ず、巻き枠10よ
り電線11を引き出しプラスチック金型内にセットし
て、各種のエッチング方法等の表面改質方法で改質され
易い樹脂を使用して、一側に接続端12を有する最初の
成形を行う。次に、金型内の他側に隣接する空所に移動
させ、接続端12を溶融させて一体化しつつ次の成形を
行う。一連の操作を繰り返すことによって、帯状の部品
テープ20が形成される。部品テープ20には、プラス
チック部品15とテープ16の連結枝17近傍に電線1
1の金属露出部14を有し、前記金属露出部14以外の
金属表面は前記射出成形で被覆されているとともに、テ
ープの表面及び裏面には、リールに巻き取られる時、プ
ラスチック部品15が層間材と隔離されるように複数個
の柱状部18が設けられている。かかる部品テープ20
は、リールに巻くことができ、リール単位で荷処理でき
る為、各工程間の梱包、搬送が容易になる上、メッキ工
程においては、多数のプラスチック部品の引掛け作業を
無くし、電線端部13を通電ハンガーのフックに絡げる
作業だけで済ますことができ、大幅な人手削減と作業時
間の短縮を図ることができる。
【0014】また、電線11は、導電性の良い銅線等を
使用し、1リール内での切れ目が無く、電線11の断面
形状及び断面積は、1リール内の電線11の長さに応じ
て選択することにより、電流供給のアンバラスを許容範
囲に抑えることができるとともに、電線11の金属露出
部14は、露出面積の大きさにより電流供給速度をコン
トロールできる。電解メッキ時には、無電解メッキで形
成された必要限度の薄いメッキ層でも、プラスチック部
品15とテープ16の連結枝17の近傍に配置された2
箇所の金属露出部14から同時に通電できる為、メッキ
厚のバラツキの低減や電解メッキの高速化を図ることが
できる。ここで、プラスチック部品15は、1セットと
して扱われる為、組立て時の配置を考慮して部品テープ
長手方向に配列したが、プラスチック部品15を部品テ
ープ20帯幅方向に配列してもよく、その場合、プラス
チック部品15の各々の間に電線入りのテープを増設す
ればよい。また、プラスチック部品15の各々の連結枝
17を2箇所だけにしたのは、部品テープ20がリール
に巻かれた時のプラスチック部品15の変形を最小限に
抑えるためである。更に、電線11の射出成形で被覆さ
れる部分は、金属露出部14以外の金属表面であって、
無被覆電線の場合、前記金属露出部14と電線端部13
以外の全ての部分になるが、被覆電線の場合、被覆は露
出していてもよい。柱状部18については、図3で説明
する。
【0015】尚、孔19は、射出成形工程、マスキング
工程等の位置決め、或いは、プラスチック部品15の移
送に利用される。プラスチック部品15表面のメッキを
施したく無い部分21のマスキングは、孔19を利用す
ることによって、自動化が容易になる。更に、両工程を
連結ことによって、半永久的な連続自動運転ができ、マ
スキング工程の大幅な人手削減を図ることができる。部
品テープ20をリールに巻き取るのは、その後でよい。
【0016】図2は、第二の発明に係る部品テープの実
施の形態を斜視図で示す。第一回目の射出成形30は、
電線11を第一回目の射出成形30のプラスチック金型
キャビティ内にセットし、各種のエッチング方法等の表
面改質方法で改質され難い樹脂を使用して、一側に接続
端12を有する最初の成形を行う。次に、金型内の他側
に隣接する空所に移動させ、接続端12を溶融させて一
体化しつつ次の成形を行う。一連の操作を繰り返すこと
によって、帯状の第一回目の部品テープ20aが形成さ
れる。第一回目の部品テープ20aには、第一射出成形
部15aとテープ16の連結枝17a近傍に電線11の金
属露出部14を有し、金属露出部14以外の金属表面は
第一回目の射出成形30で被覆されているとともに、テ
ープ16の表面及び裏面には、リールに巻き取られる
時、プラスチック部品15が層間材と隔離されるように
複数個の柱状部18が設けられている。第二回目の射出
成形40は、第一回目の部品テープ20aを第二回目の
射出成形40の金型キャビティ内にセットし、各種のエ
ッチング方法等の表面改質方法で改質され易い樹脂を使
用して、第一射出成形部15aの文字や記号等のメッキ
を施したく無い部分21をプラスチック部品15の表面
に露出させつつ、第一射出成形部15a上に第二射出成
形部15bが一体化してプラスチック部品15形成さ
れ、次々と移動して、第二回目の射出成形40を行い、
部品テープ20が形成される。ここでも、孔19を利用
することによって、一般の射出成形機2台を同期化して
連結し、自動化することは容易である。第二の発明によ
り、プラスチック部品15表面のメッキを施したく無い
部分21の形成を射出成形工程だけで形成できる。勿
論、かかる成形は二色成形機を使用しても可能である
が、二色成形機は汎用性に乏しく、その特殊性故に、機
能も陳腐化しており、その反転装置も使用する必要がな
い為、一般の射出成形機で充分である。
【0017】図3は、第三の発明に係るリールの実施の
形態を斜視図で示す。第三の発明は、第一、第二の発明
の部品テープ20を巻き取り、搬送やプラスチックメッ
キに供される、塩化ビニール樹脂等の各種エッチング方
法等の表面改質方法で改質され難い樹脂製のリール50
であって、巻き胴部51内のリール50中心部には、通
電ハンガーを貫通し得る穴52が設けられいて、巻き胴
部51には、部品テープ20の巻き始め部分をリール中
心部へ案内できる様スリット53が設けられていると供
に、フランジ部には、各種処理液が充分循環できる様多
数の窓54が設けられている。更に、塩化ビニール樹脂
製テープ等の各種エッチング方法等の表面改質方法で改
質され難い樹脂製のテープを層間材55として使用する
ことにより、プラスチックメッキに繰り返し使用するこ
とができるリサイクルリールである。
【0018】また、テープ16の表面及び裏面より林立
する複数個の柱状部18は、リール50に巻き取られる
時、プラスチック部品15が層間材56と隔離されるよ
うに設けられていることにより、プラスチック部品15
の表面が傷つくのを防ぐとともに、、プラスチック部品
15の表面の周囲は、必要なスペースが確保される為、
メッキ工程の各処理において処理液をプラスチック部品
15の周りに充分行き渡らせ、メッキの不良率を低減で
きる。
【0019】図4は、第四の発明に係るプラスチックメ
ッキの実施の形態を斜視図で示す。二本の通電ハンガー
61が、第一、第二の発明の部品テープ20を巻いた第
三の発明のリール50を載置する架台62上に、一本は
リール中心部を貫通して架台62中心部に、他方はリー
ル外縁部を通過して架台62端部に林立している。かか
る架台62上に二本の通電ハンガー61が林立するメッ
キ治具60は、リール60を載置する前に、各種処理液
に浸漬される部分が、各種のエッチング方法等の表面改
質方法で改質され難い絶縁材料で被覆63されている。
然る後、通電ハンガー61のフック64の被覆63を切
除して、部品テープ20の各電線の電線端部13をフッ
ク64に絡げて接続する。かかる状態で、各種の表面処
理をした後、無電解メッキ液に浸漬して、表面に薄い必
要限度のメッキ層を形成する無電解メッキを施し、電解
メッキ工程で給電バー65より給電を受け、電解メッキ
施すプラスチックメッキ方法である。ここで、フック6
4の電線絡げ部の金属露出部は、各種のエッチング方法
等の表面改質方法で改質され難い絶縁塗料スプレー等で
被覆補修しておく。また、多数のリール50を段重ねす
る場合、リール50外縁部周囲を通過する複数の通電ハ
ンガー61を追加したメッキ治具を用意することによ
り、1回当たりのメッキ処理量の増大に対応する電流供
給量を増加させることができる。
【0020】第四の発明により、プラスチック部品の表
面が、処理液面にほぼ垂直姿勢を維持でき、各種処理液
や洗浄液が循環し易く、メッキ槽から引き上げる際の水
切れも良いことにより、メッキの不良率を低減できる。
更に、電解メッキ時には、プラスチック部品15の表面
の近傍に配置された2箇所の電流供給源から同時に通電
できる為、メッキ厚のバラツキの低減や電解メッキの高
速化を図ることができ、プラスチック部品の表面に電子
回路を形成するに充分なメッキ厚のメッキを施すことが
できる。表裏両面に電子回路を形成する場合は、予め射
出成形時に形成されたスルーホールも同時にメッキを施
すことができるので更に有利である。さらに、1回に多
数のリールを段重ねしてメッキ処理できることによっ
て、単位設備当たりのプラスチックメッキ処理能力を飛
躍的に向上させ、新たな要求による新規需要にも対応す
ることができ、さらに大幅なコスト低減を図ることがで
きる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、表
面の所要個所にメッキを施す必要があるプラスチック部
品の引掛け作業を無くし、大幅な人手削減を図ることが
できる。また、各工程間の梱包、搬送が容易な上、メッ
キ不良率の低減やメッキ工程の高速化、大量処理を図る
ことができる。また、プラスチック部品表面のメッキを
施したく無い部分は、2回の射出成形工程だけで形成で
き、マスキングを施す場合でもマスキング工程の人手削
減を図ることが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品テープを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る部品テープの他の例を示す斜視図
である。
【図3】本発明に係るリールを示す斜視図である。
【図4】本発明に係るプラスチックメッキ方法を示す斜
視図である。
【図5】従来のプラスチックメッキ方法を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
9 ランナー 10 巻き枠 11 電線 12 接続端 13 電線端部 14 金属露出部 15 プラスチック部品 15a 第一射出成形部 15b 第二射出成形部 16 テープ 17 連結枝 18 柱状部 19 孔 20 部品テープ 20a 第一回目の部品テープ 21 メッキを施したく無い部分 30 第1回目の射出成形 40 第2回目の射出成形 50 リール 51 巻き胴部 52 穴 53 スリット 54 窓 55 層間材 60 メッキ治具 61 通電ハンガー 62 架台 63 被覆 64 フック 65 給電バー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 21/00 C25D 21/00 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の所要個所にメッキを施す必要があ
    る複数個のプラスチック部品が、各種のエッチング方法
    等の表面改質方法で改質され易い樹脂を使用した射出成
    形によって、電線をインサート成形しつつ形成されたテ
    ープ間に形成されて成る部品テープであって、該部品テ
    ープは、プラスチック部品とテープの連結枝近傍に電線
    の金属露出部を有し、前記金属露出部以外の金属表面は
    前記射出成形で被覆されているとともに、テープの表面
    及び裏面には、リールに巻き取られる時、プラスチック
    部品が層間材と隔離されるように複数個の柱状部が設け
    られていることを特徴とするプラスチックメッキ用の部
    品テープ。
  2. 【請求項2】 表面の所要個所にメッキを施す必要があ
    る複数個のプラスチック部品が、各種のエッチング方法
    等の表面改質方法で改質され難い透光性の樹脂を使用し
    た第一回目の射出成形と各種のエッチング方法等の表面
    改質方法で改質され易い樹脂を使用した第二回目の射出
    成形との二回の射出成形によって形成され、且つプラス
    チック部品の各々が第一回目の射出成形によって電線を
    インサート成形しつつ形成されたテープ間に形成されて
    成る部品テープであって、該部品テープは、プラスチッ
    ク部品とテープの連結枝近傍に電線の金属露出部を有
    し、前記金属露出部以外の金属表面は前記第一回目と第
    二回目の射出成形で被覆されていて、また、テープの表
    面及び裏面には、プラスチック部品がリールに巻き取ら
    れる時、層間材と隔離される様に複数個の柱状部が設け
    られている。さらに、プラスチック部品の前記第一回目
    の射出成形によって形成される第一射出成形部は、第一
    射出成形部上に第二回目の射出成形が施されて形成され
    た第二射出成形部と一体化されていることを特徴とする
    プラスチックメッキ用の部品テープ。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載のプラスチックメッキ
    用の部品テープを巻き取り、搬送やプラスチックメッキ
    に供される、各種のエッチング方法等の表面改質方法で
    改質され難い樹脂製のリールであって、巻き胴部内のリ
    ール中心部には、通電ハンガーを貫通し得る穴が設けら
    れいて、前記巻き胴部には、部品テープの巻き始め部分
    をリール中心部へ案内できる様スリットが設けられてい
    ると供に、フランジ部には、各種処理液が充分循環でき
    る様多数の窓が設けられている。更に、各種のエッチン
    グ方法等の表面改質方法で改質され難い樹脂製のテープ
    を層間材として使用することを特徴とするプラスチック
    メッキ用のリール。
  4. 【請求項4】 表面の所要個所にメッキを施す必要があ
    るプラスチック部品のプラスチックメッキ方法であっ
    て、請求項1,2記載の部品テープが請求項3記載のリ
    ールに巻かれた状態で、前記部品テープの各電線の両端
    を、リール中心部とリール外縁部に配置された二本の通
    電ハンガーのフックに通電可能に接続して、無電解メッ
    キを施した後、電解メッキを施すことを特徴とするプラ
    スチックメッキ方法。
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JP11173685A Pending JP2001003178A (ja) 1999-06-21 1999-06-21 プラスチックメッキ用の部品テープ及びそのリールとメッキ方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008140283A1 (en) 2007-05-16 2008-11-20 Lg Chem, Ltd. Composition for anti-glare film and anti-glare film prepared using the same
JP2012233258A (ja) * 2011-05-05 2012-11-29 Lpkf Laser & Electronics Ag 樹脂成形品上に金属めっきを施すための方法

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