JP2001003154A - イオン注入装置における汚染された表面を洗浄するための方法および装置 - Google Patents

イオン注入装置における汚染された表面を洗浄するための方法および装置

Info

Publication number
JP2001003154A
JP2001003154A JP2000135932A JP2000135932A JP2001003154A JP 2001003154 A JP2001003154 A JP 2001003154A JP 2000135932 A JP2000135932 A JP 2000135932A JP 2000135932 A JP2000135932 A JP 2000135932A JP 2001003154 A JP2001003154 A JP 2001003154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion beam
cleaning
ion
cleaned
reactive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000135932A
Other languages
English (en)
Inventor
James David Bernstein
デビッド バーンスタイン ジェームズ
Peter Miltiadis Kopalidis
ミルティアディス コパリディス ピーター
Brian Scott Freer
スコット フリーア ブリアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JP2001003154A publication Critical patent/JP2001003154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/004Charge control of objects or beams
    • H01J2237/0041Neutralising arrangements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/31701Ion implantation

Abstract

(57)【要約】 【課題】イオン注入装置の汚染された表面を洗浄して汚
染物質を取り除くようにした装置および方法を提供する
こと。 【解決手段】真空室の表面から汚染物質を洗浄するため
に、(a)反応種の構成要素を有するイオンビーム44を発
生し、(b)このイオンビームを洗浄される表面に向けて
指向し、(c)イオンビーム44が中和ガスの分子と衝突
し、イオンビームと中和ガス分子との間の電荷交換反応
の結果として、反応種の活性的な反応中性原子のイオン
ビームを作り出すような中和ガス70を、真空室内の洗浄
される表面の近くに導くことによってイオンビームを中
和し、(d)反応種の活性的な反応中性原子が汚染物質と
反応して、反応生成物を作ることによって前記表面を洗
浄し、(e)洗浄工程から生じる揮発性の反応生成物を真
空室67から取り除くための手段を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にイオン注
入装置に関し、特に、このような注入装置の汚染された
表面を洗浄するための改良された装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置は、集積回路の大規模製
造において、半導体に不純物を混入させるために、産業
界に望ましい技術として発展してきた。イオン線量およ
びイオンエネルギーは、注入工程を形成するために使用
される最も重要な2つの変数である。
【0003】イオン線量は、所定の半導体材料のための
注入されたイオンの集中に関する。一般的に、高電流イ
オン注入装置(イオンビーム電流が10mA以上のも
の)は、高いイオン線量の注入のために用いられ、一
方、中電流イオン注入装置(イオンビーム電流が約1m
Aまでの能力を有するもの)は、低いイオン線量の利用
に用いられる。
【0004】イオンエネルギーは、半導体素子における
ジャンクション深さを制御するのに用いられる良く知ら
れたパラメータである。イオンビームを作り上げるイオ
ンのエネルギーレベルは、注入されるイオンの深さの程
度により決まる。そのような高エネルギー処理では、半
導体素子にレトログレード・ウエル(retrograde wells)
を形成するために、注入において2〜3ミリオン電子ボ
ルト(MeV)を必要とする。一方、浅いジャンクショ
ンでは、1000電子ボルト(1KeV)以下の超低エネル
ギーレベル(ULE)を必要とするだけである。
【0005】一般的なイオン注入装置は、次の3つのセ
クション及びサブシステムを含む。 (a) イオンビームを出力するためのイオン源、(b) イオ
ンビームを質量分析するための質量分析磁石を含むビー
ムライン、(c) イオンビームによって注入されるべき
半導体ウエハまたは他の基板を含むターゲット室、
【0006】イオン注入装置のイオン源は、一般的に、
イオン源室内でイオン源ガスまたは気化物質をイオン化
することによりイオンビームを発生し、イオン源ガスの
成分は、所望のドーパント要素であり、かつイオンビー
ムの形でイオン化ガスを引き出す。
【0007】ビームラインに沿ってかつターゲット室内
に配置されたイオン注入装置の内部部品は、連続作業の
工程中に、イオン注入されるイオン種によって汚染され
る。汚染されやすい構成部品は、イオンビームが処理中
に衝突する部材である。ビームラインに沿う構成部品
は、汚染されやすく、これには、質量分析磁石内のスト
ライクプレート(strike plate)、加速電極、分析開口、
およびプラズマフラッド(plasma flood) 部品を含む。
少なくとも、高電流イオン注入装置のターゲット室で
は、ターゲットウエハがアルミニウム製ディスクの周囲
に配置されている。このディスクは、イオンビームがウ
エハの全表面にイオンを注入するように、固定のイオン
ビームに対して回転運動と並進移動を共に行なう。その
結果、ウエハによって覆われないディスク部分は、ドー
パント用のイオン種で汚染されるようになる。
【0008】イオン注入装置は、種々の処理方法を用い
て操作されるので、種々のタイプのイオン源ガスがイオ
ン源に流れ込んで、所望のドーパントイオンのイオン種
からなるイオンビームが作られる。しかし、ターゲット
ディスク(または他のビームライン構成要素)は、前の
処理工程中にイオン種の注入またはスパッタリングによ
って汚染される場合(例えば、1つのイオン種としてリ
ンが含まれる)、後の処理工程(例えば、1つには、砒
素を含む)により、この相互汚染によって逆の影響が生
じることがある。
【0009】例えば、アルミニウムのディスク表面また
はビームライン構成要素の表面上にスパッタされ、また
は注入されたリンは、処理中の汚染の結果により生じ
る、後に続く砒素のイオンビームによって除去すること
ができる。
【0010】イオン注入装置の内側部分を洗浄するため
に、連続的な注入処理工程間で、フッ素等の反応性イオ
ン種(反応種)からなるイオンビームを発生させること
が知られている(例えば、ブレイク(Blake)に付与された
米国特許第5554854号を見よ)。しかし、ブレイ
クは、このような洗浄を実行するためにイオン化したフ
ッ素を用いることを提案しているが、イオンビームは、
注入装置を介して運ばれるようにイオン化(正に)され
なければならない。ブレイクの装置は、イオン注入装置
の内側構成要素を洗浄するための中性原子の反応種(rea
ctive species)を用いることを示唆するものではない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑み
て、本発明は、表面を洗浄して汚染を取り除くようにし
た装置および方法を提供することを目的としている。
【0012】また、本発明の更なる目的は、洗浄ガスの
反応性の中性原子基(neutral atomic radicals)を発生
するために、イオンビームを用いてイオン注入装置の内
側構成要素を洗浄するための装置及び方法を提供するこ
とである。また、別の目的は、シリコン被膜または被膜
されていないイオン注入装置の内側構成要素のいずれに
おいても洗浄に用いるための装置および方法を提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、各請求項に記載の構成を有する。本発明
の方法および装置は、真空室の表面からの汚染物質を洗
浄するためのものであり、(a)反応種(例えば、フッ素)
の構成要素を有するイオンビームを発生し、(b)このイ
オンビームを洗浄される表面に向けて指向し、(c) イオ
ンビームが中和ガスの分子と衝突し、イオンビームと中
和ガス分子との間の電荷交換の反応の結果として、反応
種の活性的な反応中性原子のイオンビームを作り出すよ
うな、中和ガス(例えば、キセノン)を洗浄される表面
の近くの真空室内に導入することによってイオンビーム
を中和し、(d)前記反応種の活性的な反応中性原子が汚
染物質と反応して、反応生成物を作ることによって前記
表面を洗浄し、(e)洗浄工程から生じる揮発性の反応生
成物を前記真空室から取り除くための各手段を含んでい
る。
【0014】この中和ガスは、別の反応種の構成要素を
含み、この中和ガスの分子は、イオンビームと衝突した
際に反応性の原子的な中性原子に分離する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、参照符号10で示すイオン注入
装置が開示されており、このイオン注入装置10は、イ
オン源12、質量分析磁石14、ビームラインアセンブ
リ16、及びターゲット、即ち端部ステーション18か
ら構成されている。
【0016】本発明の1つの利用は、図1に示すような
低エネルギーイオン注入装置であり、この装置では、低
エネルギービームが伝播中に拡散(即ち、ブローアッ
プ)する性質により、ビームラインアセンブリ16は、
その長さが比較的短い。
【0017】イオン源12は、プラズマ室22とイオン
引き出しアセンブリ24を形成するハウジング20を含
んでいる。ビームラインアセンブリ16は、真空ポンプ
28によって排気される分析ハウジング26と、プラズ
マフラッド(plasma flood)38を含むビーム中和器36
を有する。分析ハウジング26は、ターミナル開口3
0、分析開口32、フラグファラデー34、及び分析ハ
ウジング内に配置されるいくつかのポスト加速器又は他
の電極を含んでいる。ビーム中和器36は、本発明の一
部を構成していない。
【0018】ビーム中和器36の下流側には、端部ステ
ーション18が設けられ、この端部ステーションは、デ
ィスク形状のウエハ支持ディスク40を備え、このディ
スク上に、処理されるべきウエハWが取り付けられる。
ここに使用されるウエハWは、イオンビームで注入され
るどんな種類の基板も包含されるであろう。
【0019】エネルギーがイオン化可能なドーパントガ
スまたは気化物質に与えられて、プラズマ室22内にイ
オンを発生させる。一般的に、正のイオンが発生する
が、本発明では、イオン源によって負のイオンが発生す
るシステムにも利用可能である。複数の電極を含むイオ
ン引き出しアセンブリ24によってプラズマ室22に設
けたスリットを介して正のイオンが引き出される。した
がって、イオン引き出しアセンブリは、プラズマ室から
引き出し開口プレート46を介して正のイオンのビーム
44を引き出し、さらに、引き出されたイオンを質量分
析磁石14に向けて加速するように機能する。
【0020】質量分析磁石14は、適当な電荷対質量比
のイオンのみをビームラインアセンブリ16に通過させ
るように機能する。質量分析磁石14は、湾曲したビー
ム通路48を含み、この通路は、イオン源12に接続さ
れたビームガイド、すなわちストライクプレート50に
よって形成される。この通路の排気は、真空ポンプ2
8,54によって与えられる。この通路に沿って伝播す
るイオンビーム44は、質量分析磁石14によって発生
した磁界によって影響される。
【0021】磁界は、イオンビーム44を湾曲したビー
ム通路48に沿って、第1の、即ち、イオン源に近い入
口軌道56から第2の、即ち、分析ハウジングに近い出
口軌道58に移動する。不適当な電荷対質量比を有する
イオンからなるビーム44の部分44’と44”は、湾
曲した軌道から離れて、アルミニウムのビームガイド、
即ち、ストライクプレート50の壁に向かって偏向す
る。このように、質量分析磁石14は、ビーム44内で
所望の電荷対質量比を有するイオンのみをビームライン
アセンブリ16に通過させる。
【0022】端部ステーションにあるウエハ支持ディス
ク40は、モータ62によって回転する。ディスク形状
の支持ディスク40は、そこに取り付けられたウエハW
を有し、モータ62によって一定の角速度で回転し、さ
らに、モータ64及びリードネジ(図示略)によって図
1を貫通する方向に垂直移動する。このように、ウエハ
の全表面は、ある一定の時間でウエハの小さい部分のみ
をカバーする固定のビームによってイオン注入される。
ディスク40とこれに配置されたウエハは、処理室ハウ
ジング66内に置かれ、その内部室67が簡単なポンプ
68によって排気される。
【0023】本発明は、分析ハウジング26内に含まれ
るストライクプレート50、開口30、32、または他
の電極等のイオン注入装置10の構成要素、また、通常
作業時にイオンビームと接触するようになるプラズマフ
ラッド38またはウエハ支持ディスクの構成要素におけ
るそれぞれの内部表面を洗浄するのに使用することがで
きる。
【0024】本発明は、(i)フッ素等の反応性のイオン
種(反応種)を用いてイオンビームを発生し、そして、
キセノン等の不活性イオン種を用いて、イオンビームが
当たる洗浄される表面の領域の近くで、イオンビームを
中和する。(ii) 原初の、NF3等の洗浄ガスを、イオン
ビームが当たる洗浄される表面の領域近くに導き、そし
て、このガスを、キセノン等の不活性イオン種から発生
したイオンビームを用いて分離する。いずれの方法を用
いても、フッ素等の反応性の中性原子基が発生して、所
望のイオン注入装置の構成要素の表面を洗浄する。
【0025】本発明は、下記で説明するように、イオン
注入装置10における種々の場所で実行されるが、ウエ
ハ支持ディスク40での実行は、図面およびこの明細書
において十分に説明される。ウエハ支持ディスク40
(図2ないし図4を参照)は、イオン注入工程中アルミ
ニウム表面の汚染の量を減少させるために、アルミニウ
ムまたはシリコン被膜したアルミニウムのいずれかで作
られる。
【0026】本発明は、イオンビームと相互に作用し合
うガス供給源70の形で具体化されており、イオンビー
ムを用いて、被覆されないディスク(図4)のアルミニ
ウム表面を洗浄するか、または、シリコン層(図2およ
び図3)内に注入されるいかなる汚染物質も除去できる
ように、シリコン被膜されたディスクから有限のシリコ
ン層を制御しながら取り除くかのいずれかを行なう。こ
こで使用される用語「侵食」、「洗浄」、「エッチン
グ」、「取り除く」及び「脱着」等は、全て、ウエハ支
持ディスク40等の表面から汚染物質を選択的に取り除
くことを意味する。
【0027】ガス供給源70は、ディスク40を洗浄す
るために選択された機構に依存して、フッ素等の反応性
要素を含むガス、またはキセノンやアルゴン等の不活性
ガスを蓄える。このガスは、処理室ハウジング66の内
部室67に供給される。ガスの入口手段の一例は、高い
アスペクト比(長さ対直径)を有する、長くて薄いガス
入口管72によって与えられる。供給源70からこの入
口管72までのガス流は、制御装置74によって監視さ
れかつその流量が決められる。
【0028】入口管72を介して処理室内に入るガスの
流れは、処理室ハウジング66を貫通する長手軸線76
(図5参照)を有する。この軸線76は、処理室ハウジ
ングに設けた入口80を貫通するイオンビームの軌道5
8と点78で交差する。洗浄されるイオン注入装置の構
成要素の場所近くの供給源70からガスを導入すること
により、ガス流の速度は、最小化され、同時に、排気さ
れた処理室67内の低圧の周囲領域84内に、高圧(お
よびガス集中)の局部的領域82を残す。入口管72か
らのガス流の発散は、入口管のアスペクト比が増加する
に従って減少する。その結果、局所領域82にある高い
ガス流の集中により、イオンビームと衝突する反応性の
原子をより多く生じる。
【0029】本発明により与えられる洗浄機構は、2つ
の機構のいずれかを用いて、フッ素等の洗浄ガスによる
反応性の原子的なイオン種の高集中を作り出す。第1の
反応性の原子的なイオン種は、例えば、NF3,BF3
XeF2,CF4,SiF4,C26等の供給源ガスから供給
源12で発生し、さらに処理室の入口80を通って指向
される、フッ素のイオンビームを用いることによって作
り出すことができる。
【0030】イオン可能なイオンビームは、入口管72
と通るキセノン等の不活性の中和ガスを噴射することに
よって中和される。キセノンは、ウエハ上にある半導体
素子に対して害にならず、かつイオンビームと衝突する
ための電位を高める大きな電荷交換断面積を有するので
好ましい。これにより、活性的で、反応性を有するフッ
素の中性原子が、中和ガス分子と活性イオンビームとの
間に電荷交換反応(charge-exchange reactions)を作り
出す。
【0031】この第1の洗浄機構のサブセットとして、
中和ガスは、上記した一覧のイオン源ガスの1つから選
択することができる。中和ガスとして反応性成分(例え
ば、フッ素)を含むガスを用いると、イオンビームと衝
突することによってもたらされる分子の分離の結果、中
和ガス自体が反応的となる付加的な利点が与えられる。
【0032】これとは別に、非反応性でエネルギーのあ
る(energetic non-reactive)イオンビーム(例えば、キ
セノン)は、イオン源において発生し、さらに,処理室
の入口80を介して指向することができる。このイオン
ビームは、衝突するために使用され、そのために、入口
管を通して導かれるNF3等の反応性成分を含む洗浄ガ
スを分離する。ガスとイオンビームが衝突することから
生じる衝突による副産物は、活性的な、反応性のフッ素
の中性原子の供給を作り出す。
【0033】この代替的な洗浄機構のサブセットとし
て、高い粘着係数を有する洗浄ガスは、入口管72を通
って導かれ、そして、ディスク40の表面上に集めら
れ、この表面内に吸収される。この非反応性でエネルギ
ーのあるイオンビームに吸収された分子の化学的結合を
破壊するために使用することができる。これにより、表
面に固着するガス分子を分離して、反応性の中性原子を
作り出す。このような分離の例は、不活性の非反応的な
CF4分子を破壊してCF3,CF2,CF,及びF原子
にする。(フッ素は、NF3,BF3,XeF2,S iF4
26ガスの形で供給することができる。)
【0034】これらの反応性原子基(reactive radical
s)は、表面から脱着し、そしてポンピングによって取り
除かれる揮発性の副産物を形成するために汚染物質と続
いて反応する。この表面の化学的反応と副産物の脱着の
両方は、イオンビームによって与えられたエネルギーに
よって加速される。リンの汚染物質を取り除く場合、反
応副産物は、容易に排出できる揮発性のフツ化リン(pho
sphorous fluorides)となるであろう。
【0035】本発明によって与えられる洗浄機構は、イ
オン注入装置の被覆されていない(例えば、アルミニウ
ム製の)内部要素あるいは被覆された(例えば、シリコ
ン被膜)を洗浄するために用いられる。また、イオンビ
ームは、洗浄される内部構成要素により、固定式または
走査式のいずれであっても良い。さらに、供給源70か
らのガスは、洗浄される内部構成要素により、イオン注
入装置10に沿う種々の場所に導くことができる。上述
した両方の機構に用いられる洗浄ガスは、フッ素である
が、他の洗浄ガス(例えば、塩素ガス)も考えられる。
【0036】本発明の洗浄機構は、他のイオン注入装置
の構成要素にも利用できるが、ここでは、シリコン被膜
の支持ディスク40の洗浄に関して固定式のイオンビー
ムを用いた場合について、以下に詳述する。ここに記載
した機構は、上述の第2の洗浄機構である。即ち、イオ
ン源12で発生し、処理室の入口80を介して指向され
る非反応性でエネルギーのあるイオンビーム(例えば、
キセノン)を用い、また、入口管72を介して導かれる
NF3等の反応性成分を含む洗浄ガスを分離するための
イオンビームを用いている。
【0037】図2に示すように、支持ディスク40は、
アルミニウムからなるほぼ円形部材であり、この場合、
ウエハWが保持できるようにわずかに持ち上がった13
個のワーク受け台86を有する。図2に示すように、ウ
エハWは、支持ディスク上に位置決めされていない。ク
ランプピン88とストップ90がディスク上でウエハと
噛み合い位置にある。ディスクの流れスロット92は、
イオンビームの一部が分析されるべきディスクを貫通で
きるようにし、また、チャージセンサ94は、ウエハの
チャージングに関する情報を与える。
【0038】図3に示すように、ウエハ支持ディスク4
0は、シリコンの層98で被覆されている。このシリコ
ンは、ウエハが配置されるワーク受け台86と隣接する
ワーク受け台の間およびその回りのディスク部分を除い
たディスク全体を被覆する。シリコンの層98は、プラ
ズマ強化型の化学蒸着法(PECVD)によって付着さ
れる。
【0039】アメリカ合衆国、マサチューセッツ、バー
リングトンのサーメット社は、このようなPECVDシ
リコン被膜を提供する企業である。プラズマまたは火炎
溶射によるシリコンの被膜では、予想できないエッチン
グ特性を有するかなりざらざらした表面を与えるのに対
して、PECVDによるシリコンの被膜では、予想可能
なエッチング速度を示す祖粒構造において、同種均質な
表面を与えることができる。好ましくは、祖粒の寸法
は、十分に細かくかつ十分に高密度であり、Ra=0.2〜
0.4ミクロン(μm)の表面あらさを与えて、その結果、
予想可能な均一性と繰り返し可能なシリコンの除去を確
実にする。
【0040】ディスク40の表面に約25ミクロンの厚
さを有する層が形成されるように、シリコン被膜が付着
する。この厚さは、かなりのものであるが、ディスク4
0上に形成される層は、これと異なる厚さであってもよ
い。シリコン層の選択された厚さは、通常の作業時間で
本発明の洗浄装置および方法を用いて、均一に除去する
ことができることが予想される。
【0041】イオン注入中に、ワーク受け台68に配置
されたウエハと、隣接するワーク受け台の間およびその
回りのディスク部分100の両方が、ドーパントイオン
でイオン注入される。ウエハが配置された外側のディス
ク部分100内に注入されたイオンは、後に続く注入に
おいて汚染問題を呈することになる。
【0042】注入されたイオン(例えば、ボロンまたは
リン)は、約1000オングストロームまたは0.1ミクロン
までの厚さでディスク部分100に注入される。しか
し、約500オングストローム(0.05μm)だけシリコ
ン層を除去することにより、注入されたイオン種の大部
分がディスク40から取り除かれることがわかってき
た。シリコン層98は、約25ミクロン(一般的に、1
8〜35ミクロンの範囲内)の元の厚さを有するので、
理論的に、ディスク40は、シリコン層98の全体がエ
ッチングで取り除かれる前に、500回まで剥ぎ取るこ
とができる。
【0043】供給源70で使用される好ましいガスは、
例えば、NF3,BF3,CF4,またはC26等のガス
が商業的に利用可能である。また、硫黄の汚染物質が増
加しないように抑えることが望ましいが、SF6の使用
も可能である。また、F2は、別に可能なフッ素源であ
り、このような形式も取り扱いの困難性を小さくする。
【0044】好ましい実施形態では、フッ素含有ガス
が、供給源70に貯えられ、そして、処理室67に導か
れる非反応性のガスである。強力な非反応性のイオンビ
ーム(例えば、キセノンまたはアルゴン)がフッ素含有
ガスに衝突して、プラズマ、または他の分離した反応性
のフッ素原子基(atomic fluorine radicals)を有する供
給源のいずれかを作り出す。フッ素含有ガスが、反応性
のフッ素原子基に分離されると、プラズマ内で反応性の
フッ素原子基がシリコン層98の部分と反応し、そして
このシリコン層を消滅させる。
【0045】ダミーウエハDWが、ワーク受け台86上
に設けられ、その結果、ディスク40のウエハ支持部分
は汚染されていないことから洗浄されない。こうして、
ワーク受け台86の間とその回りのディスク部分100
だけが、シリコン除去処理を受ける。非反応性のイオン
ビームは、固定式のままで、ディスク40が、回転しか
つ垂直に移動するので、ディスク部分100の全体が、
シリコン除去を成し遂げるためにプラズマ内の反応性の
原子種にさらされる。
【0046】シリコンの制御された除去作業のための機
構は、(a)反応性のフッ素原子基をシリコン表面に吸収
すること、(b)シリコンの表面と反応性のフッ素原子基
と反応させて、フッ化シリコン等の揮発性反応生成物を
形成すること、(c)この反応生成物を脱着させてガス相
に変えること、の3つのステップ工程を有すると考えら
れる。さらに、反応生成物は、揮発性でありかつガス状
のものであるので、これらは、排気ポンプ68によって
処理室67から連続的に取り除かれる。
【0047】被膜のないアルミニウムディスク(図4)
の場合、リンのイオンビームを用いて前工程でイオン注
入した結果として、リン(P)等の汚染物質99がディス
ク上に飛散する。反応性のフッ素原子基とリンが反応し
て、反応生成物(例えば、フッ化リン)を作り出す。こ
れらの揮発性の反応生成物は、排気ポンプ68によって
処理室67から連続的に除去される。
【0048】さらに、被膜されないアルミニウムディス
クの表面で、反応性のフッ素原子基とアルミニウムが反
応して、安定で不活性のフッ化アルミニウム化合物の層
を作り出し、ディスクの表面上に残る。このような層が
形成されると、フッ素原子は、もはやアルミニウム表面
と反応しなくなる。この不活性層は、非揮発性であり、
処理室から排気されない。アルミニウムディスクの表面
の下側で、フッ素原子の反応は起こらない。
【0049】非イオン化されなかったフッ素原子は、除
去される(図3)またはディスク(図4)から取り除か
れるべきリンの汚染物質99を有するシリコン層98の
部分100と最も良く反応することがわかっている。F
2、F+およびF−イオンは、より反応が低くなること
がわかる。反応性のフッ素原子がシリコン層をエッチン
グまたはリンの汚染物質と反応する方法およびその反応
速度は、いくつかの作業パラメータを監視しかつ制御す
ることによって注意深く制御することができる。
【0050】第1に、タンク70から処理室67へのガ
ス流の速度は、反応性のフッ素原子基に分離するのに役
立つガス量を決定するために制御することが可能であ
る。このガス流の速度は、排気ポンプ68の速度と処理
室の67の容積が固定されたままであるので、一般的
に、処理室67の内圧を決定することになる。
【0051】他のファクターは、洗浄及びエッチングの
方法と速度を決定する。例えば、処理室67に導かれる
ガスは、アルゴンまたは窒素等の不活性ガスで希釈する
ことにより、分離のために役立つフッ素の量を減少する
ことができる。ガスが処理室内に導入される時の圧力
は、部分的に、分離速度を決定する。また、分離速度を
決定するために、イオンビーム電流、エネルギー、およ
びイオン種の組成が、制御される。さらに、シリコン層
98または汚染物質99が反応性のフッ素原子にさらさ
れる間の所要時間が制御される。この露出時間と関連さ
せて、ディスク40の回転及び並進速度を制御可能に変
えることができる。
【0052】総合的な制御装置102または個別の制御
装置を用いて、これらのいくつかまたは全てのパラメー
タを監視しかつ制御して、シリコン層98のエッチング
速度または汚染物質99の除去を正確に制御する。発光
分光学(OES)装置を用いて、処理室ハウジング66
内のディスクの表面に存在するガスの構成要素を監視す
る。例えば、リンの汚染物質が被覆されたディスク(図
3)または被覆されないディスク(図4)のシリコン層
98にある場合、作り出された反応生成物は、フッ化リ
ン(例えば、PF、PF2、またはPF3)の族の中にあ
る。
【0053】監視工程のある時点では、リンの汚染物質
の大部分が、シリコン層98またはディスク表面からの
いずれかにより取り除かれることを示すフッ化リンの量
は、低下するであろう。このように、洗浄工程は、フッ
化リンのレベルが、上述のレベルに以下に降下した時に
処理が完了できるように、最適化される。
【0054】本発明は、上記に一実施形態として詳述し
てきたが、非反応性でエネルギーのある(energetic non
-reactive)のイオンビーム(例えば、キセノン)が反応
性成分(例えば、フッ素)を含む不活性ガスと衝突し
て、反応性のフッ素原子基を作り出す。また、本発明
は、反応性でエネルギーのある(energetic reactive)の
イオンビーム(例えば、フッ素)を用いて、これが不活
性ガス(例えば、キセノン)または反応性成分を含む不
活性ガスと衝突して、同じ反応性のフッ素原子基を作り
出すことも意図している。
【0055】さらに、本発明は、イオン注入装置の構成
要素(ディスク40)が固定式のイオンビームに関して
移動する上述した実施形態として詳細に説明してきた。
また、本発明は、イオン注入装置の固定の構成要素を洗
浄するために走査されるイオンビームを用いることも考
えられる。このような装置において、モータ64に出力
する制御装置74は、その代わりにイオンビームの走査
制御機構に出力することになる。
【0056】例えば、米国特許第5554854号に示
されているようなビーム走査装置は、質量分析磁石14
の磁界およびイオンビームの偏向能力を変えるのに使用
される。ガス供給入口72は、磁石入口、出口、または
キャビティ内の近くに配置することができる。入口72
に導入されたガスと衝突することによって作り出された
反応性の中性原子は、イオンと異なり、湾曲した軌道を
たどらない。これらの反応性の中性原子は、その代わ
り、イオンが中和する前に通過する方向に配置される洗
浄される表面に当たる。ストライクプレートの広い可変
領域は、磁石キャビティの異なる領域内の圧力を変える
ことによって洗浄することができる。ストライクプレー
トの特定の表面に当たる多数の反応性の中性原子は、磁
石キャビティの異なる領域内の圧力を変えることによっ
て制御することができる。
【0057】質量分析磁石の下流側の領域に対して、開
口30および/または32は、その寸法を変えることが
でき、その結果、走査されるビームは、より大きな表面
領域を洗浄することができる。このように、拡張された
開口は、例えば、プラズマフラッド構成要素を洗浄する
のに利用できる。イオン注入装置の通常に作業中に、寸
法を変更できる開口は、イオンビームの質量分析を高め
るためにより制限的な位置にリセットすることができ
る。このようなイオンビームの走査機構を含む装置にお
いて、ガス供給源70は、洗浄される構成要素の近くに
配置される。
【0058】この洗浄機構は、上述したものと同一の構
成とすることができる。例えば、上記で説明したよう
に、質量分析磁石14内のストライクプレート50を洗
浄するために、イオンビームは、ストライクプレートを
横切って走査され、また、ガス供給源は、洗浄される表
面の近くに入口を設けるようにしてもよい。同様に、分
析ハウジング26内の開口または電極が洗浄される場
合、イオンビームは、このような開口及び電極を横切っ
て走査され、またガス供給源は、入口近くに設けるよう
にしてもよい。
【0059】以上、汚染されたイオン注入装置の構成要
素を選択的にかつ制御した洗浄を行なうための方法及び
装置の好ましい実施形態について説明してきた。しか
し、上述の記載は、一例としてのみ作られたものであ
り、本発明は、ここに記載した特定の実施形態に制限さ
れるものではなく、種々の再構成、修正、置換が、特許
請求の範囲およびこれに等価な構成によって限定される
ものである限り、本発明の範囲から逸脱しないで作るこ
とができることは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に従って構成された洗浄装置の一
実施形態を包含するイオン注入装置の断面図である。
【図2】2‐2線に沿って見た図1のイオン注入装置に
おけるウエハ支持ディスクの平面図である。
【図3】3‐3線に沿って見た図2のウエハ支持ディス
クにおけるシリコン被膜形式の断面図である。
【図4】3‐3線に沿って見た図2のウエハ支持ディス
クにおける被膜のない形式の断面図である。
【図5】図1のイオン注入装置の一部拡大詳細図であ
る。
【符号の説明】
10 イオン注入装置 12 イオン源 14 質量分析磁石 16 ビームラインアセンブリ 18 端部ステーション 22 プラズマ室 24 イオン引き出しアセンブリ 26 分析ハウジング 36 ビーム中和器 40 ウエハ支持ディスク 44 イオンビーム 67 処理室 68 ワーク受け台 70 供給源(洗浄ガス) 74 制御装置 100 ディスク部分(洗浄される表面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390033020 Eaton Center,Clevel and,Ohio 44114,U.S.A. (72)発明者 ピーター ミルティアディス コパリディ ス アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02474 アーリントン アパートメント 6 アリゾナ テラス 19 (72)発明者 ブリアン スコット フリーア アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02155 メドフォード ナンバー4 スト ラスモア ロード 11

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空室の表面から汚染物質を洗浄する方法
    であって、 (a)反応種の構成要素を有するイオンビーム(44)を発
    生し、 (b)このイオンビームを洗浄される表面(100)に向けて
    指向し、 (c)イオンビーム(44)が中和ガスの分子と衝突し、イ
    オンビームと中和ガス分子との間の電荷交換反応の結果
    として、反応種の活性的な反応中性原子のイオンビーム
    を作り出すような中和ガス(7 0)を、真空室内の洗浄
    される表面の近くに導くことによってイオンビームを中
    和し、 (d)前記反応種の活性的な反応中性原子が汚染物質と反
    応して、反応生成物を作ることによって前記表面(10
    0)を洗浄し、 (e)洗浄工程から生じる揮発性の反応生成物を前記真空
    室から取り除く各工程を含むことを特徴とする洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】反応種が、フッ素であることを特徴とする
    請求項1記載の洗浄方法。
  3. 【請求項3】中和ガス(70)が不活性であることを特徴
    とする請求項1記載の洗浄方法。
  4. 【請求項4】不活性な中和ガス(70)は、キセノンであ
    ることを特徴とする請求項3記載の洗浄方法。
  5. 【請求項5】中和ガス(70)は、前記中和ガスの分子が
    イオンビーム(44)と衝突して反応性の中性原子に分離
    されるような、別の反応種の構成要素を含むことを特徴
    とする請求項1記載の洗浄方法。
  6. 【請求項6】別の反応種の構成要素は、フッ素であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の洗浄方法。
  7. 【請求項7】真空室は、イオン注入処理室(67)であ
    り、洗浄される表面(100)は、ウエハを支持するディ
    スク(40)であることを特徴とする請求項1記載の洗浄
    方法。
  8. 【請求項8】洗浄される表面(100)は、アルミニウム
    であることを特徴とする請求項1記載の洗浄方法。
  9. 【請求項9】アルミニウムの前記表面は、シリコン被膜
    されていることを特徴とする請求項8記載の洗浄方法。
  10. 【請求項10】汚染物質は、リンであることを特徴とす
    る請求項1記載の洗浄方法。
  11. 【請求項11】イオンビーム(44)は、洗浄される表面
    (100)を横切って走査されることを特徴とする請求項
    1記載の洗浄方法。
  12. 【請求項12】真空室の表面から汚染物質を洗浄する装
    置であって、 (a)反応種の構成要素を有するイオンビーム(44)を発
    生するためのイオン源(12)と、 (b)イオン源からのイオンビームを引き出し、さらに、
    このイオンビームを洗浄される表面(100)に向けて指
    向するための引き出しアセンブリ(24)と、 (c)イオンビーム(44)と中和ガスの分子との衝突によ
    りイオンビームを中和するために、イオンビームと中和
    ガス分子との間の電荷交換反応の結果として、反応種の
    活性的な反応中性原子のイオンビームが作り出されて、
    前記洗浄される表面上で汚染物質と反応し、反応生成物
    を作り出すように、真空室内の洗浄される表面の近くに
    中和ガス(70)を導くための供給源と、 (d)洗浄工程から生じる揮発性の反応生成物を前記真空
    室から取り除くための手段(68)とを含むことを特徴と
    する洗浄装置。
  13. 【請求項13】反応種が、フッ素であることを特徴とす
    る請求項12記載の洗浄装置。
  14. 【請求項14】中和ガス(70)が不活性であることを特
    徴とする請求項12記載の洗浄装置。
  15. 【請求項15】不活性な中和ガス(70)は、キセノンで
    あることを特徴とする請求項14記載の洗浄装置。
  16. 【請求項16】中和ガス(70)は、前記中和ガスの分子
    がイオンビーム(44)と衝突して反応性の中性原子に分
    離されるような、別の反応種の構成要素を含むことを特
    徴とする請求項12記載の洗浄装置。
  17. 【請求項17】別の反応種の構成要素は、フッ素である
    ことを特徴とする請求項16記載の洗浄装置。
  18. 【請求項18】真空室は、イオン注入処理室(67)であ
    り、洗浄される表面(100)は、ウエハを支持するディ
    スク(40)であることを特徴とする請求項12記載の洗
    浄装置。
  19. 【請求項19】洗浄される表面(100)は、アルミニウ
    ムであることを特徴とする請求項12記載の洗浄装置。
  20. 【請求項20】アルミニウムの前記表面は、シリコン被
    膜されていることを特徴とする請求項19記載の洗浄装
    置。
  21. 【請求項21】汚染物質は、リンであることを特徴とす
    る請求項12記載の洗浄装置。
  22. 【請求項22】洗浄される表面(100)を横切ってイオ
    ンビームを走査するためのラスタ制御機構を更に含んで
    いることを特徴とする請求項12記載の洗浄装置。
  23. 【請求項23】前記中和ガス(70)の供給が、高アスペ
    クト(長さ対直径)比を有するガスの入口管(72)によ
    って真空室内に導入されることを特徴とする請求項12
    記載の洗浄装置。
JP2000135932A 1999-05-10 2000-05-09 イオン注入装置における汚染された表面を洗浄するための方法および装置 Pending JP2001003154A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US309096 1999-05-10
US09/309,096 US6221169B1 (en) 1999-05-10 1999-05-10 System and method for cleaning contaminated surfaces in an ion implanter

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001003154A true JP2001003154A (ja) 2001-01-09

Family

ID=23196677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000135932A Pending JP2001003154A (ja) 1999-05-10 2000-05-09 イオン注入装置における汚染された表面を洗浄するための方法および装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6221169B1 (ja)
EP (1) EP1052676B1 (ja)
JP (1) JP2001003154A (ja)
KR (1) KR20000077196A (ja)
DE (1) DE60044272D1 (ja)
SG (1) SG84593A1 (ja)
TW (1) TW452820B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518482A (ja) * 2004-10-26 2008-05-29 アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド イオン注入装置の構成部品を洗浄するための新規な方法
JP2008538158A (ja) * 2005-03-16 2008-10-09 アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド 固体原料から試薬を送出するためのシステム
JP2009516392A (ja) * 2005-11-14 2009-04-16 アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド ガスの導入により、イオン注入処理の間の汚染を軽減し、表面特性を改変するためのシステム及び方法
JP2010503977A (ja) * 2006-04-26 2010-02-04 アドバンスト テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド 半導体処理システムの洗浄方法
JP2017085104A (ja) * 2015-10-28 2017-05-18 漢辰科技股▲ふん▼有限公司 静電チャックを清掃する方法
JPWO2019131974A1 (ja) * 2017-12-28 2019-12-26 Jfeスチール株式会社 方向性電磁鋼板

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6815362B1 (en) * 2001-05-04 2004-11-09 Lam Research Corporation End point determination of process residues in wafer-less auto clean process using optical emission spectroscopy
US6716727B2 (en) * 2001-10-26 2004-04-06 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Methods and apparatus for plasma doping and ion implantation in an integrated processing system
US6955707B2 (en) * 2002-06-10 2005-10-18 The Boc Group, Inc. Method of recycling fluorine using an adsorption purification process
JP4374487B2 (ja) * 2003-06-06 2009-12-02 株式会社Sen イオン源装置およびそのクリーニング最適化方法
US7055263B2 (en) * 2003-11-25 2006-06-06 Air Products And Chemicals, Inc. Method for cleaning deposition chambers for high dielectric constant materials
US20080223409A1 (en) * 2003-12-12 2008-09-18 Horsky Thomas N Method and apparatus for extending equipment uptime in ion implantation
US20080073559A1 (en) * 2003-12-12 2008-03-27 Horsky Thomas N Controlling the flow of vapors sublimated from solids
EP1695038B1 (en) * 2003-12-12 2013-02-13 Semequip, Inc. Controlling the flow of vapors sublimated from solids
KR100558550B1 (ko) * 2003-12-16 2006-03-10 삼성전자주식회사 플라즈마 이온 주입 장치의 포스포러스 세정방법
US7078689B1 (en) * 2004-10-25 2006-07-18 Kla-Tencor Technologies Corporation Integrated electron beam and contaminant removal system
US6992311B1 (en) * 2005-01-18 2006-01-31 Axcelis Technologies, Inc. In-situ cleaning of beam defining apertures in an ion implanter
US7199383B2 (en) * 2005-08-25 2007-04-03 United Microelectronics Corp. Method for reducing particles during ion implantation
US20100112795A1 (en) * 2005-08-30 2010-05-06 Advanced Technology Materials, Inc. Method of forming ultra-shallow junctions for semiconductor devices
JP4875886B2 (ja) * 2005-11-22 2012-02-15 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置
US8278222B2 (en) * 2005-11-22 2012-10-02 Air Products And Chemicals, Inc. Selective etching and formation of xenon difluoride
US20080142039A1 (en) * 2006-12-13 2008-06-19 Advanced Technology Materials, Inc. Removal of nitride deposits
WO2009039382A1 (en) * 2007-09-21 2009-03-26 Semequip. Inc. Method for extending equipment uptime in ion implantation
KR101822779B1 (ko) 2008-02-11 2018-01-26 엔테그리스, 아이엔씨. 반도체 가공 시스템에서의 이온 공급원 세정법
CN102047376A (zh) * 2008-05-30 2011-05-04 艾克塞利斯科技公司 注入硼烷时在半导体基片上的粒子控制
US20110021011A1 (en) 2009-07-23 2011-01-27 Advanced Technology Materials, Inc. Carbon materials for carbon implantation
US9627180B2 (en) * 2009-10-01 2017-04-18 Praxair Technology, Inc. Method for ion source component cleaning
US20110108058A1 (en) * 2009-11-11 2011-05-12 Axcelis Technologies, Inc. Method and apparatus for cleaning residue from an ion source component
US20130017644A1 (en) * 2011-02-18 2013-01-17 Air Products And Chemicals, Inc. Fluorine Based Chamber Clean With Nitrogen Trifluoride Backup
US9960042B2 (en) 2012-02-14 2018-05-01 Entegris Inc. Carbon dopant gas and co-flow for implant beam and source life performance improvement
US9530615B2 (en) 2012-08-07 2016-12-27 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Techniques for improving the performance and extending the lifetime of an ion source
US9887067B2 (en) 2014-12-03 2018-02-06 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Boron implanting using a co-gas
CN104607415A (zh) * 2014-12-19 2015-05-13 张远海 一种车灯等离子清洗工艺
US10522330B2 (en) 2015-06-12 2019-12-31 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. In-situ plasma cleaning of process chamber components
US20180247800A1 (en) * 2017-02-28 2018-08-30 International Business Machines Corporation Gallium implantation cleaning method
US10580616B2 (en) * 2017-10-09 2020-03-03 Axcelis Technologies, Inc. System and method for in-situ beamline film stabilization or removal in the AEF region

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59132628A (ja) * 1983-01-20 1984-07-30 Matsushita Electronics Corp ドライエツチング装置
US4703183A (en) * 1985-12-05 1987-10-27 Eaton Corporation Ion implantation chamber purification method and apparatus
JP2821751B2 (ja) * 1988-12-06 1998-11-05 東京エレクトロン株式会社 イオン注入装置のクリーニング方法
JPH06103682B2 (ja) * 1990-08-09 1994-12-14 富士通株式会社 光励起ドライクリーニング方法および装置
JPH04112441A (ja) * 1990-08-31 1992-04-14 Toshiba Corp イオン注入装置及びそのクリーニング方法
US5466929A (en) * 1992-02-21 1995-11-14 Hitachi, Ltd. Apparatus and method for suppressing electrification of sample in charged beam irradiation apparatus
JPH07169746A (ja) * 1993-12-14 1995-07-04 Ebara Corp 低エネルギー中性粒子線を用いた微細加工装置
US5514246A (en) 1994-06-02 1996-05-07 Micron Technology, Inc. Plasma reactors and method of cleaning a plasma reactor
US5554854A (en) 1995-07-17 1996-09-10 Eaton Corporation In situ removal of contaminants from the interior surfaces of an ion beam implanter
US5633506A (en) * 1995-07-17 1997-05-27 Eaton Corporation Method and apparatus for in situ removal of contaminants from ion beam neutralization and implantation apparatuses
US5843239A (en) 1997-03-03 1998-12-01 Applied Materials, Inc. Two-step process for cleaning a substrate processing chamber
US5940724A (en) * 1997-04-30 1999-08-17 International Business Machines Corporation Method for extended ion implanter source lifetime
GB2325561B (en) * 1997-05-20 2001-10-17 Applied Materials Inc Apparatus for and methods of implanting desired chemical species in semiconductor substrates

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518482A (ja) * 2004-10-26 2008-05-29 アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド イオン注入装置の構成部品を洗浄するための新規な方法
JP2013055328A (ja) * 2004-10-26 2013-03-21 Advanced Technology Materials Inc イオン注入装置の構成部品を洗浄するための新規な方法
JP2008538158A (ja) * 2005-03-16 2008-10-09 アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド 固体原料から試薬を送出するためのシステム
JP2012052669A (ja) * 2005-03-16 2012-03-15 Advanced Technology Materials Inc 固体原料から試薬を送出するためのシステム
JP4922286B2 (ja) * 2005-03-16 2012-04-25 アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド イオン注入システム及びフッ素化学物質供給源並びに二フッ化キセノン供給方法
JP2009516392A (ja) * 2005-11-14 2009-04-16 アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド ガスの導入により、イオン注入処理の間の汚染を軽減し、表面特性を改変するためのシステム及び方法
JP2010503977A (ja) * 2006-04-26 2010-02-04 アドバンスト テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド 半導体処理システムの洗浄方法
JP2017085104A (ja) * 2015-10-28 2017-05-18 漢辰科技股▲ふん▼有限公司 静電チャックを清掃する方法
US10699876B2 (en) 2015-10-28 2020-06-30 Advanced Ion Beam Technology, Inc. Method of cleaning electrostatic chuck
JPWO2019131974A1 (ja) * 2017-12-28 2019-12-26 Jfeスチール株式会社 方向性電磁鋼板

Also Published As

Publication number Publication date
EP1052676A2 (en) 2000-11-15
EP1052676A3 (en) 2001-05-23
SG84593A1 (en) 2001-11-20
DE60044272D1 (de) 2010-06-10
TW452820B (en) 2001-09-01
KR20000077196A (ko) 2000-12-26
US6221169B1 (en) 2001-04-24
EP1052676B1 (en) 2010-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001003154A (ja) イオン注入装置における汚染された表面を洗浄するための方法および装置
JP4117507B2 (ja) イオン注入装置、その内側表面からの汚染物質の除去方法とそのための除去装置
JP4013083B2 (ja) 自浄式イオンビーム中和装置及びその内部表面に付着した汚染物質を清浄する方法
KR100855135B1 (ko) 이온빔 내에 유입된 입자에 대한 정전기 트랩
WO2012067653A1 (en) Implementation of co-gases for germanium and boron ion implants
JPH11329266A (ja) イオン源とイオン処理工程中の洗浄方法
JP2008546155A (ja) ビームストップ及びビーム調整方法
KR100587630B1 (ko) 이온 주입기의 실리콘-코팅된 표면을 세척하는 시스템과 방법
JP5224014B2 (ja) イオンビームに対して汚染粒子を除去するためのシステム及び方法
KR100855134B1 (ko) 이온 빔내로 끌려오는 입자들을 제거하기 위한 장치 및 방법
EP0468521B1 (en) Method and apparatus for irradiating low-energy electrons
JP2000350970A (ja) イオン注入装置における汚染された表面を洗浄するための方法および装置
KR20120049883A (ko) 조절 가능한 루버드된 플라즈마 일렉트론 플루드 외피
MATSUDA et al. Industrial Aspects of Ion-Implantation Equipment and Ion Beam Generation
JPH11144671A (ja) イオン注入装置
JP2002008579A (ja) イオン注入装置及びイオン注入方法