JP2001003083A - 漂白剤組成物 - Google Patents

漂白剤組成物

Info

Publication number
JP2001003083A
JP2001003083A JP11177045A JP17704599A JP2001003083A JP 2001003083 A JP2001003083 A JP 2001003083A JP 11177045 A JP11177045 A JP 11177045A JP 17704599 A JP17704599 A JP 17704599A JP 2001003083 A JP2001003083 A JP 2001003083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkali metal
hypochlorite
bleaching
composition
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11177045A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Nagatoshi
浩平 永利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Adeka Clean Aid Corp
Original Assignee
Adeka Clean Aid Corp
Asahi Denka Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adeka Clean Aid Corp, Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Adeka Clean Aid Corp
Priority to JP11177045A priority Critical patent/JP2001003083A/ja
Publication of JP2001003083A publication Critical patent/JP2001003083A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵安定性に優れ、樹脂製の容器に保存して
も分解ガスの発生による容器の変形等が発生することの
ない次亜塩素酸アルカリ金属塩を含む漂白剤組成物を提
供すること。 【解決手段】 本発明は、次亜塩素酸アルカリ金属塩、
及びリン酸エステル系界面活性剤を含有し、組成物中の
有効塩素濃度が、0.1〜13重量%である貯蔵安定性
に優れた漂白剤組成物を提供する。リン酸エステル系界
面活性剤は、次の一般式で表わされるものが好ましい。 【化1】 (式中、R1は炭化水素基を表わし、R2はアルキレン基
を表わし、M及びM’は水素原子、金属原子又はアンモ
ニウムを表わし、mは1〜2の数を表わし、nは0又は
1以上の数を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、次亜塩素酸ナトリ
ウム等を含有する貯蔵安定性に優れた漂白剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】次亜塩素酸ナトリウム等の次亜塩素酸塩
を含有する水溶液は、茶渋等の落ちにくい汚れを落とす
ための台所用漂白剤や、油汚れ等が付着した衣類の漂白
剤、トイレ用洗浄剤、浴室用洗浄剤、カビ取り剤等とし
て広く利用されている。しかし、次亜塩素酸塩は、水溶
液中で下記の式に示すように分解し、酸素を発生するこ
とが知られている。 2ClO- → 2Cl- + O2 ↑ 上式による次亜塩素酸イオンの分解による酸素の発生
は、水溶液中に混在する微量の金属原子や有機物によっ
て促進されるが、これらのものが混在していなくても自
然に進行する。従って、次亜塩素酸塩水溶液を漂白剤と
して樹脂製の容器に収容して販売する場合、次亜塩素酸
イオンの分解によって発生する酸素により容器の内部圧
力が上昇し、容器が膨張し破損したり、蓋を開けたとき
に内容物が噴出するという問題があった。このような問
題に対して、まず考えられる対処方法は、樹脂製の容器
の肉厚を大きくしてすることで容器の膨張を防ぐことで
ある。しかし、この方法は容器にかかる費用や輸送にか
かる費用を増加させる結果となり、非経済的である。
【0003】そこで、これまでに次亜塩素酸イオンの分
解を妨げることで酸素の発生を抑制したり、発生した酸
素を捕捉することでこれらの問題を解決する方法が提案
されている。例えば、特開昭62−205199号公報
では、特定の油性化合物と界面活性剤を次亜塩素酸ナト
リウム水溶液に配合することにより、次亜塩素酸イオン
の分解によって発生した酸素を捕捉し、容器の膨張の問
題を解決することが開示されている。又、特開昭63−
110298号公報では、特定の構造を有するアニオン
性界面活性剤を次亜塩素酸ナトリウム水溶液に配合する
ことにより、発生した酸素を捕捉し、容器の膨張の問題
を解決することが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
方法によっても、次亜塩素酸塩水溶液を収容した容器に
おける膨張の問題は解決したとは言いがたい状況であっ
た。そこで本発明者らは鋭意検討した結果、次亜塩素酸
塩水溶液にリン酸エステル系の界面活性剤を配合するこ
とにより、従来提案されていた方法より容器の膨張を抑
制することができ、なおかつ漂白力も向上することを見
出した。従って本発明の目的は、樹脂製の容器に収容し
た場合でもその容器を膨張させることがなく、漂白力に
優れた漂白剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(A)
成分として、次亜塩素酸アルカリ金属塩;(B)成分と
して、リン酸エステル系界面活性剤を含有し、組成物中
の有効塩素濃度が、0.1〜13重量%である漂白剤組
成物である。又、本発明は前記(A)成分及び(B)成
分に加えて、更に(C)成分としてアルカリ金属水酸化
物を含有し、組成物中の有効塩素濃度が、0.1〜13
重量%である漂白剤組成物である。又、本発明は前記
(A)成分、(B)成分及び(C)成分に加えて、更に
(D)成分としてアミンオキサイド系界面活性剤を含有
し、組成物中の有効塩素濃度が、0.1〜13重量%で
ある漂白剤組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分である次亜塩
素酸アルカリ金属塩としては、例えば、次亜塩素酸ナト
リウム、次亜塩素酸カリウム等が挙げられるが、次亜塩
素酸ナトリウムが最も好ましい。組成物中の次亜塩素酸
アルカリ金属塩の含有量は、通常、有効塩素濃度として
表される。有効塩素(濃度)とは、次亜塩素酸アルカリ
金属塩を含有する組成物において、漂白に有効な成分で
ある次亜塩素酸イオンの持つ酸化力を当量の塩素の量に
換算して表わしたものであり、組成物の漂白力の強さの
目安となる。本発明の漂白剤組成物においては、(A)
成分の次亜塩素酸アルカリ金属塩は、組成物中に有効塩
素濃度として0.1〜13重量%、好ましくは1〜10
重量%含有される。組成物中の有効塩素濃度が0.1重
量%未満であると、漂白、殺菌、防臭等の漂白剤として
の効果が不十分であり、13重量%を超えると、漂白剤
組成物の貯蔵安定性が低下するためである。組成物中の
有効塩素濃度は、通常、ヨウ素滴定(JIS−K−01
02の変法)によって測定することができる。
【0007】又、次亜塩素酸アルカリ金属塩は、通常、
副生成物としてアルカリ金属塩化物、例えば、塩化ナト
リウムや塩化カリウム等を含有する。しかし、これらの
アルカリ金属塩化物は次亜塩素酸イオンの分解を促進す
る作用があるので、本発明の漂白剤組成物においては、
これらのアルカリ金属塩化物の含有量はできるだけ少な
いほうが貯蔵安定性が優れている。従って、本発明の漂
白剤組成物に含有される上記アルカリ金属塩化物の量
は、好ましくは10重量%以下、より好ましくは5重量
%以下、最も好ましくは1重量%以下であることが良
い。
【0008】本発明に使用する(B)成分であるリン酸
エステル系界面活性剤としては、次の一般式(1)で表
わされる構造の界面活性剤が好ましい。
【0009】
【化2】
【0010】式中、R1は炭化水素基を表わし、R2はア
ルキレン基を表わし、M及びM’は水素原子、金属原子
又はアンモニウムを表わし、mは1〜2の数を表わし、
nは0又は1以上の数を表わす。
【0011】前記一般式(1)において、R1は炭化水
素基を表わし、例えば、アルキル基、アルケニル基、ア
リール基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基等で
ある。アルキル基としては例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、2級ブチ
ル、ターシャリブチル、ペンチル、イソペンチル、2級
ペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチル、ヘキシ
ル、2級ヘキシル、ヘプチル、2級ヘプチル、オクチ
ル、2−エチルヘキシル、2級オクチル、ノニル、2級
ノニル、デシル、2級デシル、ウンデシル、2級ウンデ
シル、ドデシル、2級ドデシル、トリデシル、イソトリ
デシル、2級トリデシル、テトラデシル、2級テトラデ
シル、ヘシサデシル、2級ヘキサデシル、ステアリル、
イコシル、ドコシル、テトラコシル、トリアコンチル、
2−ブチルオクチル、2−ブチルデシル、2−ヘキシル
オクチル、2−ヘキシルデシル、2−オクチルデシル、
2−ヘキシルドデシル、2−オクチルドデシル、2−デ
シルテトラデシル、2−ドデシルヘキサデシル、2−ヘ
キサデシルオクタデシル、2−テトラデシルオクタデシ
ル、モノメチル分岐−イソステアリル等が挙げられる。
【0012】アルケニル基としては例えば、ビニル、ア
リル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニ
ル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテ
ニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニ
ル、テトラデセニル、オレイル等が挙げられる。アリー
ル基としては例えば、フェニル、トルイル、キシリル、
クメニル、メシチル、ベンジル、フェネチル、スチリ
ル、シンナミル、ベンズヒドリル、トリチル、エチルフ
ェニル、プロピルフェニル、ブチルフェニル、ペンチル
フェニル、ヘキシルフェニル、ヘプチルフェニル、オク
チルフェニル、ノニルフェニル、デシルフェニル、ウン
デシルフェニル、ドデシルフェニル、フェニルフェニ
ル、ベンジルフェニル、スチレン化フェニル、p−クミ
ルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル基等が挙げら
れる。シクロアルキル基、シクロアルケニル基としては
例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、
メチルシクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキ
セニル、シクロヘプテニル、メチルシクロペンテニル、
メチルシクロヘキセニル、メチルシクロヘプテニル基等
が挙げられる。
【0013】これらの中でも、R1として好ましい基は
アルキル基、アルケニル基又はアリール基であり、炭素
数1〜22のアルキル基、アルケニル基又はアリール基
であることがより好ましく、炭素数6〜18のアルキル
基であることが最も好ましい。R1の炭素数があまりに
も小さいと漂白剤組成物の浸透力が低下し、一方あまり
にも炭素数が大きいと水に対する溶解性が悪くなるため
である。
【0014】又、前記一般式(1)において、R2はア
ルキレン基を表わすが、炭素数2〜4のアルキレン基で
あることが好ましい。一般式(1)の(R2−O)nの部
分は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド、α−オレフィンオキサイド、スチレ
ンオキサイド等のアルキレンオキサイド等を付加重合す
ることにより得ることができる。アルキレンオキサイド
等を付加することによって(R2−O)nの部分を形成す
る場合は、付加させるアルキレンオキサイド等の種類に
よりR2が決定される。付加させるアルキレンオキサイ
ド等の重合形態は特に限定されず、1種類のアルキレン
オキサイド等の単独重合、2種類以上のアルキレンオキ
サイド等のランダム共重合、ブロック共重合又はランダ
ム/ブロック共重合等であってよい。R2としてはエチ
レン基又はプロピレン基が最も好ましく、R2が2種以
上の基である場合はそのうちの少なくとも1種はエチレ
ン基であることが好ましい。アルキレンオキサイドの重
合度nは0又は1以上の数であり、好ましくは1〜10
0、より好ましくは1〜30、更に好ましくは1〜20
である。
【0015】又、一般式(1)において、M及びM’は
水素原子、金属原子又はアンモニウムを表わす。M及び
M’は同一であっても異なってもよい。金属原子として
は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアル
カリ金属原子、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ
土類金属原子等が挙げられる。アンモニウムとしては、
例えば、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、
エチルアミン、ジエチルアミン、(イソ)プロピルアミ
ン、ジ(イソ)プロピルアミン、モノエタノールアミ
ン、N−メチルモノエタノールアミン、N−エチルモノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールア
ミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチ
ル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,
3−プロパンジオール、アミノエチルエタノールアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシエチ
ル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキ
ス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン等のア
ンモニウムが挙げられるが、水素原子又はアルカリ金属
原子が最も好ましい。尚、M及びM’の一方が水素原子
であり、他方がアルカリ金属原子である場合、一般式
(1)で表わされるリン酸エステル系界面活性剤は、部
分的に中和されていることを表わす。
【0016】一般式(1)で表わされるリン酸エステル
系界面活性剤は、通常、m=1であるモノエステルと、
m=2であるジエステルの混合物として製造され使用さ
れる。モノエステルとジエステルの混合比は、製造時の
原料比や、工程中で添加される水の量により適宜選択す
ることができる。又、これらのリン酸エステルは、その
製造工程中で生じてしまうピロ型化合物やポリ型化合物
を含んでいてもよい。本発明においては、これらのリン
酸エステルの中で、入手の容易さ等の点からモノエステ
ルとジエステルのほぼ等モルの混合物のリン酸エステル
が好ましい。
【0017】(B)成分であるリン酸エステル系界面活
性剤の含有量は特に限定されない。しかし、含有量があ
まりにも少ないと、次亜塩素酸アルカリ金属塩の分解に
よって発生する酸素を十分に捕捉することが難しくなる
場合があり、含有量があまりにも多いと、漂白剤組成物
の貯蔵安定性が劣る場合があることから、含有量は漂白
剤組成物全量に対して0.01〜10重量%の範囲が好
ましく、0.01〜5重量%の範囲がより好ましく、
0.05〜3重量%の範囲が最も好ましい。
【0018】本発明で使用することができる一般式
(1)で表わされるリン酸エステル系界面活性剤を製造
する方法は、R1−OHで表わされる基を有するアルコ
ールや、このアルコールにアルキレンオキサイドを付加
したR1O−(R2−O)n−Hで表わされる化合物を、
リン酸化剤によって公知の方法でリン酸エステル化すれ
ばよい。リン酸化剤としては、五酸化二リン、オルソリ
ン酸、ポリリン酸等が挙げられる。リン酸エステル化し
た後は、必要に応じて水酸化ナトリウムやアミン等の塩
基で中和すればよい。
【0019】本発明の漂白剤組成物は、上記(A)及び
(B)成分からなるが、更に(C)成分としてアルカリ
金属水酸化物を含有すると、(A)成分の次亜塩素酸ア
ルカリ金属塩の分解を抑制することができるために好ま
しい。アルカリ金属水酸化物としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。(C)成
分の含有量は特に限定されないが、上記次亜塩素酸アル
カリ金属塩の分解抑制効果を有効に発揮できる範囲とし
ては、漂白剤組成物全量に対して好ましくは0.01〜
10重量%の範囲、より好ましくは0.05〜5重量%
の範囲、最も好ましくは0.1〜4重量%の範囲であ
る。
【0020】又、本発明の漂白剤組成物は、更に(D)
成分としてアミンオキサイド系界面活性剤を含有する
と、一層優れた漂白効果を発揮する。アミンオキサイド
系界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキサ
イド、ヤシアルキルジメチルアミンオキサイド等が挙げ
られる。含有量は特に限定されないが、漂白剤組成物全
量に対して0.001〜3重量%の範囲が好ましく、
0.005〜2重量%の範囲がより好ましく、0.01
〜1重量%の範囲が最も好ましい。
【0021】本発明の漂白剤組成物は、次亜塩素酸アル
カリ金属塩水溶液中で安定な他の成分と併用することが
できる。他の成分としては、例えば、アルコールエトキ
シレート、アルキルフェノールエトキシレート、グリセ
リルエーテル、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピ
レンブロックコポリマー等の非イオン性界面活性剤;ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、
アルキルエーテルサルフェート、α―オレフィンスルホ
ネート、アシル化イセチオネート、脂肪酸石鹸、アルキ
ルエーテルカルボキシレート等のアニオン性界面活性
剤;アルキルカルボベタイン、アミドプロピルカルボベ
タイン、イミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性
剤;硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム(芒硝)、炭酸
ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナ
トリウム、珪酸カリウム等のアルカリビルダー;オルト
リン酸又はその塩、トリポリリン酸又はその塩、ヘキサ
メタリン酸又はその塩等の緩衝作用のあるリン酸又はそ
の塩;ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸ナトリウ
ム−オレフィン共重合体等の分散剤;増粘剤等と併用す
ることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例中、部及び%は特に記載が無
い限り重量基準である。又、以下の構造式中、「EO」
はオキシエチレン基を表わす。下記の表1乃至表3に示
す組成からなる本発明の実施例及び比較例の漂白剤組成
物を調製した。ここで界面活性剤としては、以下に記す
ものを使用した。又、漂白剤組成物中の次亜塩素酸ナト
リウムの量は、組成物中での有効塩素濃度(重量%)で
表わした。 <リン酸エステル系界面活性剤1>
【0023】
【化3】
【0024】(m=1のモノエステルとm=2のジエス
テルの1:1混合物) <リン酸エステル系界面活性剤2>
【0025】
【化4】
【0026】(R:C12〜C15の混合アルキル基、m=
1のモノエステルとm=2のジエステルの1:1混合
物) <リン酸エステル系界面活性剤3>
【0027】
【化5】
【0028】(m=1のモノエステルとm=2のジエス
テルの1:1混合物) <リン酸エステル系界面活性剤4>
【0029】
【化6】
【0030】(m=1のモノエステルとm=2のジエス
テルの1:1混合物) <スルホネート系界面活性剤>
【0031】
【化7】
【0032】(R:C9〜C12の混合アルキル基) <アルコールエトキシレート系界面活性剤> C1225O―(EO)8−H 表1乃至表3に示す実施例1〜実施例16、及び比較例
1〜比較例8の各漂白剤組成物について、以下のように
貯蔵安定性、漂白力の試験を行い、各組成物の貯蔵安定
性、漂白力を評価した。
【0033】(試験1:貯蔵安定性試験1)実施例又は
比較例の各漂白剤組成物650gをそれぞれポリエチレ
ン製の700mLの容器(肉厚3mm)に入れ密閉し、
40℃の恒温室に40日間保存した。この保存後の容器
の膨らみの状態を目視により観察し、以下の基準で評価
した。 ○:水平面に置いた時に、容器の座りが良い。 △:水平面に置いた時に、容器の座りが若干悪い。 ×:水平面に置いた時に、容器の座りが悪い。
【0034】(試験2:貯蔵安定性試験2)実施例又は
比較例の各漂白剤組成物650gを、組成物中の微量の
金属や不純物を除去するために、孔径3μmのメンブラ
ンフィルター(ミリポア製)で精密ろ過し、試験1と同
様の試験を行い、この保存後の容器の膨らみの状態を目
視により観察し、試験1と同様の基準で評価した。
【0035】(試験3:漂白力試験)紅茶の葉80gを
イオン交換水3Lにて15分間煮沸した後、糊抜きした
サラシ木綿布でろ過し、このろ液に木綿布を浸漬し、更
に15分間煮沸した。放冷後、木綿布を乾燥、水洗、脱
水プレスを行い、5×5cmの大きさに調製した。この
木綿布に、ラー油0.25mLを均一に塗布し、一晩放
置して汚染布として漂白力実験に供した。実施例又は比
較例の各漂白剤組成物を水で0.5%に希釈し、この希
釈した各漂白液のそれぞれについて、上記汚染布5枚を
25℃で30分間浸漬して漂白処理した。汚染前の木綿
布、漂白前及び漂白後の汚染布について、その反射率を
測定し、以下の式によって漂白率(%)を求めた。
【0036】
【数1】
【0037】以上の評価試験の結果を以下の表1乃至表
3に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】これらの結果から、リン酸エステル系界面
活性剤を使用した本発明の漂白剤組成物は、スルフォネ
ート系界面活性剤やアルコールエトキシレ−ト系界面活
性剤、アミンオキサイド系界面活性剤等を使用した従来
のものに比べて、そのままの貯蔵安定性及び、精密濾過
により不純物等を除去した場合の何れについても容器の
変形等が見られず、貯蔵安定性に優れ、次亜塩素酸ナト
リウムの分解が少ないことが分かる。又、漂白力の評価
においても比較例のものに比べて優れている。
【0042】(試験4:食塩濃度の差異による貯蔵安定
性試験)表4に示す組成の各漂白剤組成物について、そ
の180gをサンプルビンに入れ密封し、40℃で30
日間及び60日間貯蔵した。貯蔵後の各サンプルについ
て、ヨウ素滴定(JIS−K−0102の変法)によっ
て有効塩素量を測定した。ヨウ素滴定は、適量の試料に
水70mL、10%KI水溶液25mL、酢酸:水=
1:1溶液5mLを加え、0.1mol/Lのチオ硫酸
ナトリウム水溶液で自動滴定装置により行った。尚、次
亜塩素酸ナトリウムとしては、塩化ナトリウムを10
%、4%又は1%含有する、有効塩素濃度12%の水溶
液を使用し、これをそれぞれ次亜塩素酸ナトリウム1、
2又は3とした。従って、表4の各次亜塩素酸ナトリウ
ムの使用量は、この水溶液としての使用量を表わしてい
る。試験開始前の有効塩素濃度、30日及び60日貯蔵
後の各サンプルについて測定した有効塩素濃度を表4に
示す。
【0043】
【表4】
【0044】試験4の結果から、塩化ナトリウムの含有
量が少ない漂白剤組成物ほど、貯蔵安定性に優れている
ことがわかる。
【0045】
【発明の効果】本発明の効果は、貯蔵安定性及び漂白力
に優れた次亜塩素酸アルカリ金属塩を有効成分とする漂
白剤組成物を提供したことにある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)成分として、次亜塩素酸アルカリ
    金属塩;(B)成分として、リン酸エステル系界面活性
    剤を含有し、組成物中の有効塩素濃度が、0.1〜13
    重量%である漂白剤組成物。
  2. 【請求項2】 更に、(C)成分として、アルカリ金属
    水酸化物を含有する請求項1に記載の漂白剤組成物。
  3. 【請求項3】 組成物中のアルカリ金属塩化物の含有量
    が、0を超え10重量%以下である請求項1又は2に記
    載の漂白剤組成物。
  4. 【請求項4】 リン酸エステル系界面活性剤が、下記の
    一般式(1) 【化1】 (式中、R1は炭化水素基を表わし、R2はアルキレン基
    を表わし、M及びM’は水素原子、金属原子又はアンモ
    ニウムを表わし、mは1〜2の数を表わし、nは0又は
    1以上の数を表わす。)で表わされるものである請求項
    1乃至3の何れか1項に記載の漂白剤組成物。
  5. 【請求項5】 更に、(D)成分として、アミンオキサ
    イド系界面活性剤を含有する請求項1乃至4の何れか1
    項に記載の漂白剤組成物。
JP11177045A 1999-06-23 1999-06-23 漂白剤組成物 Withdrawn JP2001003083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11177045A JP2001003083A (ja) 1999-06-23 1999-06-23 漂白剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11177045A JP2001003083A (ja) 1999-06-23 1999-06-23 漂白剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001003083A true JP2001003083A (ja) 2001-01-09

Family

ID=16024185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11177045A Withdrawn JP2001003083A (ja) 1999-06-23 1999-06-23 漂白剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001003083A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107255A (ja) * 2012-02-22 2012-06-07 Ecolab Inc アルミニウム表面を洗浄するためのアルカリ洗浄剤
WO2015114994A1 (ja) * 2014-02-03 2015-08-06 株式会社ネオス バイオフィルム除去剤および除去方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107255A (ja) * 2012-02-22 2012-06-07 Ecolab Inc アルミニウム表面を洗浄するためのアルカリ洗浄剤
WO2015114994A1 (ja) * 2014-02-03 2015-08-06 株式会社ネオス バイオフィルム除去剤および除去方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1059866A (en) Drain cleaning compositions
US4347149A (en) Aqueous bleach compositions
US8877091B2 (en) Non-aqueous liquid oxygen bleach composition
US5869440A (en) Peroxide activation method and peroxide composition
CN106414697B (zh) 在活化的过氧和/或碱性洗涤剂配制剂内提高的催化剂稳定性
CA1174550A (en) Liquid detergent compositions
EP1391501B1 (en) Stabilised liquid compositions containing active chlorine
US3708427A (en) Washing and cleansing compositions
DE2624483A1 (de) Bleichendes und die farbuebertragung hemmendes mittel und verfahren zum bleichen und hemmen der farbuebertragung
JP2001003083A (ja) 漂白剤組成物
JP3329613B2 (ja) 漂白剤組成物
AU9411998A (en) Detergents, cleaning compositions and disinfectants comprising chlorine-active substances and fattyacid alkyl ester ethoxylates
DE2043086A1 (de) Schwachschaumendes Wasch , Reimgungs und Enthartungsmittel
JPH06192692A (ja) 液体漂白洗浄剤組成物
JP6752544B2 (ja) 繊維製品用の液体洗浄剤
JPS58152098A (ja) 自動手洗い機用洗剤
JP2013095763A (ja) 洗浄剤組成物
EP0724011A1 (en) Aqueous cleaning composition
JP2559062B2 (ja) 着色剤含有水性アルカリ金属亜塩素酸塩組成物
JP4694056B2 (ja) 2剤型漂白剤
JP3859779B2 (ja) 漂白剤組成物
JP4307151B2 (ja) 自動洗浄機用固形ブロック洗浄剤及びその製造方法
US20100207063A1 (en) Gentle Bleach
JP2801137B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JPH09316491A (ja) 液体漂白剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060203

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905