JP2001003056A - コークス炉炉蓋のシール構造 - Google Patents

コークス炉炉蓋のシール構造

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JP2001003056A
JP2001003056A JP11174183A JP17418399A JP2001003056A JP 2001003056 A JP2001003056 A JP 2001003056A JP 11174183 A JP11174183 A JP 11174183A JP 17418399 A JP17418399 A JP 17418399A JP 2001003056 A JP2001003056 A JP 2001003056A
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JP
Japan
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door frame
knife edge
cover
contact
furnace lid
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Application number
JP11174183A
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Masakatsu Takeshita
将功 竹下
Tetsuo Uchida
哲郎 内田
Shinya Kamiide
信也 神出
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OTTO KK
JFE Steel Corp
Otto Corp
Original Assignee
OTTO KK
Otto Corp
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱変形が生じた場合にも、ガスシール性の低
下を招くことがなく、比較的簡便に製作可能なコークス
炉炉蓋のシール構造について提案する。 【解決手段】 コークス炉におけるドアフレームと炉蓋
とのシール構造であって、該炉蓋のドアフレームとの接
触部に、ナイフエッジを設けるとともに、該ナイフエッ
ジの外周側に接して、ドアフレーム側への突き出し長さ
を炉蓋の周方向位置で任意に調整可能とした、パッキン
グ部材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス炉のドア
フレームと炉蓋との接触部におけるシール構造に関し、
特にこの接触部におけるガスシール性を向上したコーク
ス炉炉蓋のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉の操業においては、石炭が炭
化室に装入されて乾留され、生成したコークスは、炭化
室の両側面に設置された炉蓋を開けて、一方から他方へ
押し出すことにより排出される。このように、コークス
の製造においては、排出作業に伴って、コークス炉炉蓋
の着脱作業が頻繁に行われる。石炭の炭化工程で発生し
たガスは回収して各種用途に供せられるので、上記炉蓋
には、炭化室と外気との遮断機能が必要となり、ガスシ
ール装置が設置されている。
【0003】図1は、従来のコークス炉炉蓋の一般的な
ガスシール構造であり、炉蓋近傍の水平断面を示したも
のである。図1に示すように、ガスシール装置は基本的
には炭化室側面のドアフレーム2とこれと対向位置にあ
る炉蓋本体4のシール部材とを接触させて、この間のガ
ス遮断をはかる構造である。この炉蓋側のシール部材で
あるナイフエッジ7は、シールプレート6を介して炉蓋
本体4に固定されており、ナイフエッジ7は炭化室の開
口部を囲むように炉蓋全周に亘って配置されている。こ
のように、従来のシール構造では、ナイフエッジ7とド
アフレーム2とのメタル同士のいわば線接触のみによっ
て、炭化室1内と外気とを遮断するものであった。
【0004】ナイフエッジをシール部材として使用する
のは次の理由からである。すなわち、ドアフレームには
炉内で進行する石炭炭化にともなって生成されるタール
や粉塵などが混合した異物が付着し、ドアフレームの表
面には凹凸が形成される。このために、炉蓋のシール部
材とドアフレームの間に隙間が生じ、これがガスシール
を不完全にしてしまう。しかし、この異物は比較的軟質
であるので、異物がドアフレームに付着した場合であっ
ても、硬質(金属製)で先鋭なナイフエッジはその先端
が異物に食い込んでいくので、炉蓋とドアフレームとの
接触を密にできシール性を確保することができる。な
お、炉蓋本体4、シールプレート6及びナイフエッジ7
などからなる炉蓋3は、そのほぼ中央部に位置するかん
ぬき8により炉体側に押しつけ固定され、さらに炉蓋3
の周縁部にほぼ等間隔に設けられた押圧装置9(図3参
照)により、ナイフエッジ7の炉体側への一様な押しつ
けを行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなナイフエッジを用いた従来の技術によっても、ドア
フレームが熱により変形するような場合には、ガスシー
ルが完全に行えなくなるという問題があった。ところ
で、このような問題への対策として、実公平2−26913
号公報に、かかる熱変形に合わせて、ナイフエッジが追
従するように予め炉蓋の中間部を外へ凹ませて反りを与
えておくことにより、シール性が特に悪くなり易い炉蓋
の上部と下部がドアフレームに密着し易くして、シール
性を高める技術が提案されている。しかしながら、炉蓋
全体の形をドアフレームの変形に対応させて予め反りを
与えておくという対策は、炉蓋の製作が複雑になり、工
数増大を伴うので、実用化するための障害となってい
た。
【0006】本発明は、熱変形が生じた場合にも、ガス
シール性の低下を招くことがなく、比較的簡便に製作可
能なコークス炉炉蓋のシール構造について提案すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、コ
ークス炉におけるドアフレームと炉蓋とのシール構造で
あって、該炉蓋のドアフレームとの接触部に、ナイフエ
ッジを設けるとともに、該ナイフエッジの外周側に接し
て、ドアフレーム側への突き出し長さを炉蓋の周方向位
置で任意に調整可能とした、パッキング部材を設けたこ
とを特徴とするコークス炉炉蓋のシール構造である。ま
た、上記パッキング部材はセラミック繊維とすることが
好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明のコークス炉炉蓋の
シール構造について詳しく説明する。なお、従来のシー
ル構造と同じ部分については説明を省略する。本発明の
シール構造を図2に示す。本発明は、シールプレート6
の一端にナイフエッジ7を溶接等により固定して、この
ナイフエッジ7とドアフレーム2との線接触を利用する
点では従来技術と類似しているが、ナイフエッジ7に加
えてさらにパッキング部材10を用いた面接触によるシ
ールを有する2重シールとして、両者の利点を相互に補
完させることにより一層良好なシール性を確保するもの
である。パッキング部材には耐熱性と断熱性のほか柔軟
性を有することが必要であり、セラミック繊維とくにシ
リカ・アルミナ系のセラミック繊維を圧縮したものが、
好適である。このシリカ・アルミナ系のセラミック繊維
を用いたパッキング部材では1300℃の使用温度に耐
えることができる。
【0009】このパッキング部材10は、ナイフエッジ
7の外周側に接して、かつドアフレーム側への突き出し
長さを調整可能にしたものとする。パッキング部材10
の接触位置をナイフエッジ7の外周側とするのは、炭化
室からの輻射熱の影響とパッキング部へのタール含浸を
最小限に抑える理由からである。また、ドアフレーム側
への突き出し長さを調整可能にすることにより、所定の
押しつけ力の下での面接触によるシール性の度合いを調
整することが可能となる。特に炉体の変形、すなわちド
アフレームの変形に追随して突き出し長さを調整するこ
とにより、パッキング部材の柔軟な特性と相まって、炉
蓋変形に起因するシール性の低下を防止でき、良好なシ
ール性を確保できる。ここに、突き出し長さとはパッキ
ング部材10の先端とナイフエッジ7の先端とのドアフ
レーム方向への相対的な位置関係をさす。炉蓋が変形し
ていない正常な状態のときの突き出し長さ(パッキング
部材の先端とナイフエッジ7の先端との差)は、パッキ
ング部材の先端がナイフエッジの先端よりも長め(0〜
8mm)になるように設定すると、シール性とパッキン
グ部材の寿命の上で好ましい。
【0010】さて、上記パッキング部材を圧縮状態で保
持するための好適なパッキング部材の固定方法を説明す
る。図2において、先ずナイフエッジ7にL型の外部押
さえ板12を溶接等で固定しておき、さらに外部押さえ
板12の内側に収まる、より小さいL型の内部押さえ板
11を、ナイフエッジ側へは側部固定ボルト13によ
り、ドアフレーム側へは上部固定ボルト14により、そ
れぞれボルトの進退により押しつけ可能に固定する。従
って、側部固定ボルト13はパッキング部材10の圧縮
の程度を、上部固定ボルト14はパッキング部材10の
圧縮と突き出し長さの程度をそれぞれ調整する役割を担
っている。
【0011】これら側部固定ボルト13および上部固定
ボルト14は、図3に示すように、炉蓋3の周縁に沿っ
てほぼ等間隔に配置することが好ましい。このような配
置にすれば、前述した押圧装置9による押し付けのみで
は完全なシールが行えない場合でも、炉蓋周方向各位置
における上部固定ボルト14によりを突き出し長さを個
別に調整することにより、ドアフレーム2との接触を密
に保つことが可能になり、シールの完全性が向上する。
したがって、本発明に従う炉蓋のシール構造を採用すれ
ば、炉蓋における熱的変形の場所的、時間的な変化に追
随した良好なシール性の確保が可能になる。そして当然
のことながら、このようなシール性の確保は、1炉蓋内
に止まらず、窯毎の変形差にも対応して行える。
【0012】また、本発明では、パッキング部材10
を、突き出し長さ調整後、ナイフエッジ7、側部固定ボ
ルト13および上部固定ボルト14の3方向から強固に
固定するので、炉蓋を洗浄するときにパッキング部材が
剥がれ落ちることもない。しかも、本発明では、L型の
外部押さえ板12と内部押さえ板11はいずれも、商用
の山形鋼などを用いることができるので、簡便、安価に
実現することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明のシール構造は、ナイフエッジと
パッキング部材との2重シールとし、かつこのパッキン
グ部材はドアフレーム側への突き出し長さを炉蓋の周方
向位置で任意に調整可能にしているので、炉蓋の熱変形
によるシール性の低下を防止した良好なシール性を簡
便、安価に達成できる。また、本発明のシール構造で
は、セラミック繊維を圧縮状態で強固に保持するので、
炉蓋の洗浄等によっても剥がれ落ちることなく長期にわ
たって安定使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコークス炉炉蓋のシール構造を示す図で
ある。
【図2】本発明のコークス炉炉蓋のシール構造を示す図
である。
【図3】本発明のシール構造を具えたコークス炉炉蓋の
上部正面図である。
【符号の説明】
1 炭化室 2 ドアフレーム 3 炉蓋 4 炉蓋本体 5 炉蓋レンガ 6 シールプレート 7 ナイフエッジ 8 かんぬき 9 押圧装置 10 パッキング部材 11 内部押さえ板 12 外部押さえ板 13 側部固定ボルト 14 上部固定ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 哲郎 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 神出 信也 東京都中央区築地4丁目1番17号 株式会 社オットー内 Fターム(参考) 3E084 AA05 AA14 AB10 BA02 HA03 HB03 HC01 HC02 HD01 4H012 CA01 CA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉におけるドアフレームと炉蓋
    とのシール構造であって、該炉蓋のドアフレームとの接
    触部に、ナイフエッジを設けるとともに、該ナイフエッ
    ジの外周側に接して、ドアフレーム側への突き出し長さ
    を炉蓋の周方向位置で任意に調整可能とした、パッキン
    グ部材を設けたことを特徴とするコークス炉炉蓋のシー
    ル構造。
  2. 【請求項2】 パッキング部材がセラミック繊維である
    請求項1に記載のコークス炉炉蓋のシール構造。
JP11174183A 1999-06-21 1999-06-21 コークス炉炉蓋のシール構造 Pending JP2001003056A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100759304B1 (ko) 2007-04-20 2007-09-17 주식회사 하나테크 코크스 오븐 도어의 세라믹 패킹장치
CN110724537A (zh) * 2019-11-19 2020-01-24 中冶焦耐(大连)工程技术有限公司 一种新型热回收焦炉下炉门

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