JP2001002140A - 包装用支持枠 - Google Patents

包装用支持枠

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JP2001002140A
JP2001002140A JP11178437A JP17843799A JP2001002140A JP 2001002140 A JP2001002140 A JP 2001002140A JP 11178437 A JP11178437 A JP 11178437A JP 17843799 A JP17843799 A JP 17843799A JP 2001002140 A JP2001002140 A JP 2001002140A
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剛紀 勝井
Hidesuke Ouchi
秀介 大内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 落下に対する強度や緩衝性を損うことなく、
複数の包装対象物を包装箱内面から離してかつ相互に接
触させないように安定性よく支持でき、しかも素材シー
トを短かくでき経済的な包装用支持枠を提供する。 【解決手段】 合成樹脂発泡シートより成形し、4面の
支持板部1,2,3,4をヒンジ部a1,a2,a3を介して
四角筒状に折曲可能に連設し、各支持板部のヒンジ部延
在方向の所要間隔毎に、包装対象物のコーナー周辺領域
b1,b2,b3,b4を保持する保持用凹部11,21,31,41を
外面側への膨出成形により並設し、ヒンジ部a1,a2,a3
および端縁部19,49を包装対象物Bの4辺外方に位置さ
せて四角筒状に組立てた状態で包装対象物のコーナー周
辺領域を保持するように設け、保持用凹部5に有するコ
ーナー受部5の両側受面に連続して、包装箱内面に当接
する支え脚部6,6を設け、コーナー受部5を包装箱C
の内面より隔離状態に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にパソコンに内
蔵されるハードディスクやCD−ROMを挿入するドラ
イブその他の電子機器部品等を包装箱に収納して包装す
る際、包装箱内に収納される複数の包装対象物を包装箱
内面から隔離してかつ相互に接触しないように支持する
ための中仕切り兼用の包装用支持枠に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】パソコン
のハードディスクやCD−ROMを挿入するドライブそ
の他の電子機器部品を輸送する場合、段ボール箱等の包
装箱に複数個が相互に接触しないように支持されて収納
される。
【0003】このような包装形態において、包装状態で
の落下に対する強度や緩衝性を低下させることなく、複
数の包装対象物を相互に隔離状態にしてコンパクトにか
つ容易に包装できるようにするためのものとして、特開
平8−175582号公報に開示の包装用支持枠が提案
されている。
【0004】この提案の包装用支持枠は、合成樹脂発泡
シートを素材として成形し、底板、左右側板さらには天
板等の各構成板をヒンジ部を介して連設し、これら各構
成板の内面側に、それぞれヒンジ部延在方向に包装対象
物に相当する間隔をおいて間隔保持用の凸状部を並設す
るとともに、各凸状部間に2段の受面を有する受支用の
凸部を設け、この凸部の両側端部に包装対象物のコーナ
ーを位置決めするストッパー部を設けており、これによ
り包装対象物を所定の間隔を保有して、落下時にも底付
きのおそれなく支持できるようになっている。
【0005】ところで、前記提案の包装用支持枠は、構
成素材の発泡シートに対してその内面側に間隔保持用の
凸状部および受支用の凸部を形成しており、本来のシー
ト部が包装箱の内面に当接し、これより内方で包装対象
物を支持する形態になっている。そのため、本来のシー
ト部つまりは構成素材としての発泡シートは、包装対象
物の外方を間隔を存して一回りする長さを必要とし、そ
れだけ発泡シートが長く、使用樹脂量が多くなり、コス
ト高なものとなっている。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、包装状態での落下に対する強度や緩衝性を損うこと
なく、複数の包装対象物を包装箱内面から離してかつ相
互に接触させないように支持できる中仕切り兼用の包装
用支持枠として、特にコスト低下を図るために、素材シ
ートの長さを短かくし、使用樹脂量を少なくして、しか
も従来の支持枠と遜色のない安定かつ良好な支持状態を
保持できるようにした包装用支持枠を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記の課題を
解決する本発明の包装用支持枠は、合成樹脂発泡シート
より成形され、上下部それぞれ左右2面で対をなす4面
の支持板部がヒンジ部を介して四角筒状に折曲可能に連
設され、各支持板部には、それぞれヒンジ部延在方向の
所要間隔毎に、包装対象物のコーナー周辺領域を嵌合し
保持する保持用凹部が外面側への膨出成形により並設さ
れ、前記ヒンジ部および端縁部を包装対象物の4辺外方
に位置させて四角筒状に折曲し組立てた状態で前記各支
持板部の保持用凹部により包装対象物の各コーナー周辺
領域を保持するように設けられてなり、前記保持用凹部
には、包装対象物のコーナー部分を受けるコーナー受部
を有するとともに、該コーナー受部の両側受面に連続し
て、前記ヒンジ部または前記端縁部とともに包装箱内面
に当接するように外面側に突出形成された支え脚部を有
し、前記コーナー受部を包装箱内面より隔離状態に保持
できるように設けられてなることを特徴とする。
【0008】上記した本発明の包装用支持枠は、例えば
ハードディスク等を収容したボックスその他の電子機器
部品等の包装に際し、4面の支持板部のうち、下部の左
右2面の支持板部を両者間のヒンジ部を中央にして折曲
して、両支持板部に有する保持用凹部を相対向させると
ともに、上部の左右2面の支持板部を開いた状態にして
おいて、包装対象物の下部左右のコーナー周辺領域をそ
れぞれ前記下部2面の支持板部の各保持用凹部に嵌め入
れ、各コーナー部分を各保持用凹部に有するコーナー受
部に支持させる。
【0009】こうして、複数の包装対象物を下部2面の
支持板部の保持用凹部に嵌合し保持させた後、上部2面
の支持板部をそれぞれ包装対象物の上に被せるようにヒ
ンジ部で折曲し、それぞれに有する保持用凹部を包装対
象物の上部左右のコーナー周辺領域に嵌合して、かつ各
コーナー部分に対しコーナー受部を嵌め合せる。
【0010】これにより、包装対象物は、四角筒状に組
立てられた包装用支持枠の各ヒンジ部および端縁部が該
包装対象物の四辺外方に位置した状態で、四つの各コー
ナー周辺領域が4面の支持板部の保持用凹部に嵌合し保
持されることになる。
【0011】こうして包装箱内に収納し梱包すると、前
記包装用支持枠の各ヒンジ部および端縁部が包装箱の底
面部、左右側面部および天面部のそれぞれ中央付近の位
置で箱内面に当接し、さらに各支持板部の各コーナー受
部の両側受面に連続して外面側に突出形成された各支え
脚部が、それぞれ前記包装箱の底面部、左右側面部およ
び天面部のうちの隣接する内面に当接する。すなわち、
保持用凹部において包装対象物のコーナー部分を受ける
コーナー受部が包装箱内面から隔離状態に保持される。
【0012】これにより、収納された各包装対象物は、
包装箱の底面部、左右側面部および天面部に対して、コ
ーナー受部近傍の支え脚部および前記ヒンジ部や端縁部
により包装箱内面から隔離状態に保持され、特にコーナ
ー部分も包装箱との間に空隙を保有して隔離状態に支持
される。
【0013】そのため、包装状態での落下に対して底つ
きのおそれがなく良好な緩衝性を保持でき、特に稜落下
に対する緩衝性も良好に保持される。また、各支持板部
における嵌合凹部間が適度の弾力性を保有する仕切り部
分となって、ヒンジ部延在方向(前後方向)に対する緩
衝性も良好に保持される。
【0014】しかも、前記のように、各支持板部を包装
対象物に対して斜めにして断面略菱形等の四角筒状に組
立て、その各支持板部の外面側に膨出形成した保持用凹
部に包装対象物の各コーナー周辺領域を保持するように
したので、これを構成する素材シート自体は、シート部
が包装対象物の外周に沿って一回りする従来の支持枠の
場合よりも長さが短く、それだけ素材の使用樹脂量を削
減できる。
【0015】前記の包装用支持枠において、前記ヒンジ
部または前記端縁部と前記保持用凹部との間が外面側に
凸状をなすように凹設され、該凹設部分が前記四角筒状
に折曲し組立てた状態で包装箱内面に当接するように設
けられてなるものが好適であり、これにより前記ヒンジ
部や前記端縁部での支え強度をさらに高めることができ
る。
【0016】また前記各支持板部における保持用凹部間
の仕切り部は、中央部で落し込み形成しておくのが好ま
しい。これにより、該仕切り部分の弾性力が弱くなりす
ぎるのを抑制できて間隔保有を良好になし、前後方向に
隣接する保持用凹部同士の接触を防止できることにな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0018】図1は適度の剛性と弾性を有する比較的腰
のある合成樹脂発泡シートから展開状態に一体に成形さ
れてなる本発明に係る包装用支持枠(A)を示し、図2
は同包装用支持枠(A)の略示平面図、図3は同包装用
支持枠(A)のX−X線における拡大断面図、図4はY
−Y線における拡大断面図、図5は同包装用支持枠
(A)を断面略菱形等の四角筒状に折曲し組立てた状態
を一部省略して示す斜視図、図6はZ−Z線における拡
大断面図である。
【0019】図において、(1)(2)(3)(4)
は、この包装用支持枠(A)を構成する4面の支持板部
であり、ヒンジ部(a1)(a2)(a3)を介して正面より
みて四角形(図の場合は略菱形)の筒状に折曲可能に連
設されている。すなわち、中央のヒンジ部(a2)を介し
て左右で対をなす下部2面の支持板部(2)(3)が連
設され、さらにこの両支持板部(2)(3)にそれぞれ
ヒンジ部(a1)(a3)を介して、左右で対をなす上部2
面の支持板部(1)(4)が連設されており、図5およ
び図6のように前記各ヒンジ部(a1)(a2)(a3)で四
角筒状に組立て得るようになっている。(19)(49)は
前記の組立て状態において突合される端縁部である。
【0020】図の場合、前記包装用支持枠(A)は、横
長の断面略菱形に組立て得るように形成されているが、
四角筒状の組立て形態としては、縦長の断面略菱形をな
すものであっても、また各ヒンジ部(a1)(a2)(a3)
の折曲角度が全て90°をなすものであってもよい。こ
のほか、下部2面の支持板部(2)(3)と上部2面の
支持板部(1)(4)の幅寸法を異にして、上下で異な
った角度の四角形の筒状に組立てることができるように
する等、電子機器部品等の包装対象物(B)の形状に応
じて、種々の四角形の筒状に折曲し組立て得るように構
成して実施できる。
【0021】前記包装用支持枠(A)における4面の各
支持板部(1)(2)(3)(4)には、それぞれヒン
ジ部(a1)(a2)(a3)の延在方向すなわち前後方向の
所要間隔毎に、包装対象物(B)の4つのコーナー周辺
領域(b1)(b2)(b3)(b4)を嵌合し保持できるよう
に本来のシート部に対して外面側に向って略直角の三角
状に膨出成形された保持用凹部(11)(21)(31)(4
1)が並設され、これら各保持用凹部(11)(21)(3
1)(41)間が包装対象物(B)を隔離する仕切り部(1
2)(22)(32)(42)として形成されている。
【0022】すなわち、前記包装用支持枠(A)は、前
記ヒンジ部(a1)(a2)(a3)および前記端縁部(19)
(49)を包装対象物(B)の4辺中央のやや外方に位置
させて四角筒状に折曲し組立てた状態において、各支持
板部(1)(2)(3)(4)の前記保持用凹部(11)
(21)(31)(41)により包装対象物(B)の各コーナ
ー周辺領域(b1)(b2)(b3)(b4)を嵌合状態に保持
できるように形成されている。
【0023】そのため、前記の包装形態を可能にするよ
うに、各支持板部(1)(2)(3)(4)の幅寸法、
および前記保持用凹部(11)(21)(31)(41)の深さ
や形状が設定されている。つまり前記各保持用凹部(1
1)(21)(31)(41)は、各支持板部(1)(2)
(3)(4)を四角筒状に組立てた状態において包装対
象物(B)に対応した四角形の収納部空間を形成できる
形状をなしている。図の場合、各保持用凹部(11)(2
1)(31)(41)は、前記ヒンジ部(a1)(a2)(a3)
および端縁部(19)(49)よりやや内方に形成されてい
る。(13)(14)、(23)(24)、(33)(34)、(4
3)(44)はそれぞれ各支持板部(1)(2)(3)
(4)の前後両端部を示している。
【0024】前記各保持用凹部(11)(21)(31)(4
1)は、それぞれ最深部の頂角部が前記包装対象物
(B)の4隅の各コーナー部分(b)を受ける略直角の
三角状をなすコーナー受部(5)として形成されるとと
もに、該コーナー受部(5)の両側受面に連続して保持
用凹部(1)(2)(3)(4)の両側面から外面側に
突出形成された支え脚部(6)(6)が設けられてい
る。両支え脚部(6)(6)は、それぞれ前記のように
四角筒状に組立てて包装箱(C)に収納した状態におい
て前記ヒンジ部(a1)(a2)(a3)の一つまたは端縁部
(19)(49)と同一平面上に位置して、包装箱(C)の
底面部(c1)、左右両側面部(c2)(c3)および天面部
(c4)の各内面に対して前記ヒンジ部(a1)(a2)(a
3)の一つまたは端縁部(19)(49)とともに当接する
ようになっている。これにより、前記コーナー受部(1
3)を包装箱(C)の各内面から隔離状態に保持できる
ことになる。
【0025】前記両支え脚部(6)(6)は、三角状の
各コーナー受部(5)の両側受面に対して直角に近い角
度で突出しているのが好ましいが、成形時の型抜きの関
係で、保持用凹部(11)(21)(31)(41)の包装状態
での受支面となる両側面に対して傾斜面をなして連続し
ている。また前記保持用凹部(11)(21)(31)(41)
の両側面における前記支え脚部(6)(6)より開口側
の部分が包装時の受支面部(11a)(21a)(31a)
(41a)として形成されている。
【0026】また前記各保持用凹部(11)(21)(31)
(41)と、前記ヒンジ部(a1)(a2)(a3)または端縁
部(19)(49)との間が外面側へ三角状の凸状をなすよ
うに凹設され、該凹設部分(7)(7)が前記四角筒状
に折曲し組立てた状態において前記ヒンジ部(a1)(a
2)(a3)や端縁部(19)(49)とともに包装箱(C)
の内面に当接して支え作用を果すようになっている。
【0027】なお、上記のコーナー受部(5)におい
て、一部を外方へ僅かに突出形成することにより、包装
体の稜落下に対する緩衝性をさらに高めることもでき
る。
【0028】また前記各支持板部(1)(2)(3)
(4)における各保持用凹部(11)(21)(31)(41)
の間の仕切り部(12)(22)(32)(42)は、それぞれ
の前後両端部(13)(14)、(23)(24)、(33)(3
4)、(43)(44)と同様に本来のシート部のままに残
存させておくこともできるが、保持用凹部(11)(21)
(31)(41)の最深部に相当する部分では、前後方向の
弾性力が弱くなって、隣接する保持用凹部同士が接触す
るおそれがあるので、これを防止するため、図のよう
に、仕切り部(12)(22)(32)(42)の中央部を落し
込み形成しておくのが望ましい。この落し込み部(12
a)(22a)(32a)(42a)の形状は、湾曲状に落し
込み形成してもよいが、図のように三角状に落し込み形
成しておくと、その頂角部がやや硬くなって仕切り部
(12)(22)(32)(42)の前後方向の弾性変形に対す
る耐力が増し、隣接する保持用凹部同士の接触を防止す
る上で特に好ましい。
【0029】なお、上記実施例における各ヒンジ部(a
1)(a2)(a3)は、通常素材シートからのトリミング
と同時に行なわれる各保持用凹部や支え脚部等の成形の
際に、該ヒンジ部相当個所を、例えばV溝状に加熱押圧
することにより形成する。折曲角度が90°より小さく
なるヒンジ部(a1)(a3)については、前記V溝を2条
にして破断のおそれなく折曲できるようにするのがよ
い。
【0030】上記の構成素材である合成樹脂発泡シート
としては、ポリエステル系樹脂の発泡シートが、適度に
剛性および弾性があってかつ強靱性があり、充分なヒン
ジ強度を保持できることから特に好適に用いられる。中
でも、耐熱性等の機械的特性や経済性の点から、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートを
主成分とするものが好適に用いられる。このポリエステ
ル系樹脂は、結晶性であり、この結晶化度を高くするほ
うが、耐熱性等の機械的特性は向上する。したがって、
結晶化度は15%以上、好ましくは20%以上とするの
がよい。
【0031】このほか、ポリスチレン系樹脂、ポリプロ
ピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂その他の適度の剛性および弾性を有して
比較的腰のある合成樹脂発泡シートを用いることがで
き、中でも前記の発泡シートに非発泡樹脂をラミネート
してヒンジ強度を持たせた発泡シートを好適に用いるこ
とができる。さらに比較的硬い発泡シートと、比較的柔
軟性のある発泡シートとを積層した発泡シートを用いる
こともできる。
【0032】前記の発泡シートの厚みは、使用素材によ
っても異なるが、ポリエステル系樹脂発泡シートの場
合、0.5〜8.0mm、好ましく1.0〜3.0mm
程度であり、発泡倍率は、5〜50倍程度のものが好適
である。厚みが前記より小さくなると、充分な支持強度
が得られなくなり、また厚みが前記より大きくなると、
シートからの成形が困難になる上に嵩高になる。また発
泡倍率が前記より小さいと、緩衝性が劣ることになる
上、使用樹脂量が多くなり不経済であり、また発泡倍率
が前記より大きくなると、強度上問題がある。もちろん
包装対象物の種類や使用素材によっては前記以外のもの
を使用することもできる。
【0033】上記した本発明の実施例の包装支持枠
(A)は、使用までの取扱においては、展開状態で多数
枚を重ねて嵩低くしておくことができる。そして、例え
ばハードディスク、CD−ROMを挿入するドライブ等
の電子機器部品その他の包装対象物(B)を集合状態で
段ボール箱等の包装箱(C)に収納して包装する際に組
立てて使用する。
【0034】この使用の際、図7に示すように、包装用
支持枠(A)を構成する4面の支持板部(1)(2)
(3)(4)のうち、下部の左右2面の支持板部(2)
(3)を中央のヒンジ部(a2)で折曲し、両支持板部
(2)(3)に有する保持用凹部(21)(31)を相対向
させ、上部の左右2面の支持板部(1)(4)を開いた
状態にしておく。このとき、必要に応じて折曲した下部
の支持板部(2)(3)を接着テープ等で止めて前記の
折曲状態を保持する。また、下部の支持板部(2)
(3)の部分を図7の鎖線で示す包装箱(C)に嵌め込
んで保持するようにしてもよい。
【0035】この状態で、包装対象物(B)の下部左右
のコーナー周辺領域(b2)(b3)をそれぞれ前記支持板
部(2)(3)の各保持用凹部(21)(31)に嵌め入
れ、各コーナー部分(b)を各保持用凹部(21)(31)
に有する両コーナー受部(5)(5)に嵌め合せて支持
させる。この際、前記保持用凹部(21)(31)は、前記
中央のヒンジ部(a2)と前記両コーナー受部(5)
(5)近傍の下方向きの支え脚部(6)(6)により支
えられており、収納される包装対象物(B)を良好に保
護できる。
【0036】前記のように、複数の包装対象物(B)を
下部2面の支持板部(2)(3)の保持用凹部(21)
(31)に嵌合し保持させた後、図8のように、下部の両
支持板部(2)(3)にヒンジ部(a1)(a3)を介して
連設された上部2面の支持板部(1)(4)を、それぞ
れ包装対象物(B)の上に被せるように折曲して、保持
用凹部(11)(41)を包装対象物(B)の上部左右のコ
ーナー周辺領域(b1)(b4)に嵌合して、かつ上部両側
のコーナー部分(b)に対しコーナー受部(5)(5)
を嵌め合せるとともに、包装用支持枠(A)の全体を断
面略菱形等の四角筒状をなすように組立てる。そして、
必要に応じて、上部2面の支持板部(1)(4)を接着
テープ等により止め、該包装用支持枠(A)による前記
の包装状態に保持する。
【0037】これにより、収納された包装対象物(B)
は、四角筒状に組立てられた包装用支持枠(A)の各ヒ
ンジ部(a1)(a2)(a3)および突合された端縁部(1
9)(49)が該包装対象物(B)の四辺略中央のやや外
方に位置した状態で、四つの各コーナー周辺領域(b1)
(b2)(b3)(b4)が、4面の支持板部(1)(2)
(3)(4)の保持用凹部(11)(21)(31)(41)に
嵌合し、安定性よく保持されることになる。
【0038】こうして包装箱(C)内に図8のように収
納し梱包する。この包装状態では、下部中央のヒンジ部
(a2)が包装箱(C)の底面部(c1)の左右方向の略中
央に、またヒンジ部(a1)(a3)が包装箱(C)の左右
両側面部(c2)(c3)の高さ方向の略中央に、さらに端
縁部(19)(49)が天面部(c4)の左右方向の略中央に
それぞれ位置して箱内面に当接して、各支持板部(1)
(2)(3)(4)は箱内面に対し斜めになる。
【0039】また、各支持板部(1)(2)(3)
(4)に有する各コーナー受部(5)の両側受面に連続
して設けられた支え脚部(6)(6)が、包装箱(C)
の底面部(c1)、左右両側面部(c2)(c3)および天面
部(c4)のうちの隣接する両面に当接して支持される。
これにより、各支持板部(1)(2)(3)(4)の保
持用凹部(11)(21)(31)(41)において包装対象物
(B)のコーナー部分(b)を受けているコーナー受部
(5)が、包装箱(C)の内面から隔離状態に保持され
る。
【0040】したがって、収納された各包装対象物
(B)は、包装箱(C)の底面部(c1)、左右両側面部
(c2)(c3)および天面部(c4)各面に対して、コーナ
ー受部(5)近傍の支え脚部(6)(6)および前記ヒ
ンジ部(a1)(a2)(a3)や端縁部(19)(49)、さら
にはヒンジ部や端縁部に連続する凹設部(7)により支
えられて、包装箱(C)内面から隔離状態に保持され、
特にコーナー部分(b)も包装箱(C)との間に空隙
(d)を保有して隔離状態に支持される。
【0041】そのため、包装対象物(B)を包装した状
態での落下に対して底つきのおそれがなく、良好な緩衝
性を保持でき、特に稜落下に対する緩衝性も良好に保持
される。また、各支持板部(1)(2)(3)(4)に
おける各保持用凹部(11)(21)(31)(41)間の仕切
り部(12)(22)(32)(42)が適度の弾性力を持った
緩衝部として作用し、ヒンジ部延在方向すなわち前後方
向の緩衝性も良好に保持される。
【0042】しかも上記の包装用支持枠(A)は、前記
のように各支持板部(1)(2)(3)(4)を包装対
象物(B)に対して斜めにして断面略菱形等の四角筒状
に組立て、その各支持板部(1)(2)(3)(4)の
外面側に膨出形成した保持用凹部(11)(21)(31)
(41)に包装対象物(B)の各コーナー周辺領域(b1)
(b2)(b3)(b4)を保持するようにしたので、これを
構成する素材シート自体の長さは、包装対象物の外周に
沿って一回りするものに比して短く、それだけ素材の使
用樹脂量を削減でき、コスト安価に製造できる。
【0043】
【発明の効果】上記したように本発明の包装用支持枠に
よれば、各支持板部を折曲して四角筒状に組立て構成し
て、各支持板部に有する保持用凹部に包装対象物のコー
ナー周辺領域を嵌合して保持させることにより、複数の
包装対象物を相互に接触させず、かつ包装箱内面から隔
離した状態に安定性よく支持でき、落下に対する底付き
防止や緩衝性に優れており、緩衝保護を良好になすこと
ができる。
【0044】しかも、本発明の包装用支持枠は、4面の
各支持板部を包装対象物に対して斜めにする特殊な支持
形態としたことで、素材シートを短かくできて、従来よ
りも資材の節約になり、コスト安価に製造、提供でき、
経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装用支持枠の1実施例を示す展
開状態の斜視図である。
【図2】同上の包装用支持枠略示平面図である。
【図3】前図のX−X線における拡大断面図である。
【図4】前図のY−Y線における拡大断面図である。
【図5】同上の包装用支持枠を四角筒状に組立てた状態
を一部省略して示す斜視図である。
【図6】前図のZ−Z線における拡大断面図である。
【図7】包装対象物の収納状態を説明する断面図であ
る。
【図8】包装箱に収納し包装した状態の断面図である。
【符号の説明】
(A) 包装用支持枠 (a1)(a2)(a3) ヒンジ部 (B) 包装対象物 (b1)(b2)(b3)(b4) コーナー周辺領域 (b) コーナー部分 (C) 包装箱 (c1) 底面部 (c2)(c3) 左右両側面部 (c4) 天面部 (1)(2)(3)(4) 支持板部 (11)(21)(31)(41) 保持用凹部 (12)(22)(32)(42) 仕切り部 (5) コーナー受部 (6)(6) 支え脚部 (7)(7) 凹設部 (19)(49) 端縁部
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月25日(1999.6.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】前記各保持用凹部(11)(21)(31)(4
1)は、それぞれ最深部の頂角部が前記包装対象物
(B)の4隅の各コーナー部分(b)を受ける略直角の
三角状をなすコーナー受部(5)として形成されるとと
もに、該コーナー受部(5)の両側受面に連続して保持
用凹部(1)(2)(3)(4)の両側面から外面側に
突出形成された支え脚部(6)(6)が設けられてい
る。両支え脚部(6)(6)は、それぞれ前記のように
四角筒状に組立てて包装箱(C)に収納した状態におい
て前記ヒンジ部(a1)(a2)(a3)の一つまたは端縁部
(19)(49)と同一平面上に位置して、包装箱(C)の
底面部(c1)、左右両側面部(c2)(c3)および天面部
(c4)の各内面に対して前記ヒンジ部(a1)(a2)(a
3)の一つまたは端縁部(19)(49)とともに当接する
ようになっている。これにより、前記コーナー受部
)を包装箱(C)の各内面から隔離状態に保持でき
ることになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E037 AA20 BA02 BB03 BC01 3E066 AA24 AA32 AA44 BA01 CA01 DB01 FA13 GA01 HA04 JA01 KA04 KA05 MA09 NA42 3E096 AA06 BA08 BB03 BB05 CA02 CB01 DA05 DB04 DB07 DC02 DC04 EA02Y FA09 GA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂発泡シートより成形され、上下部
    それぞれ左右2面で対をなす4面の支持板部がヒンジ部
    を介して四角筒状に折曲可能に連設され、各支持板部に
    は、それぞれヒンジ部延在方向の所要間隔毎に、包装対
    象物のコーナー周辺領域を嵌合し保持する保持用凹部が
    外面側への膨出成形により並設され、前記ヒンジ部およ
    び端縁部を包装対象物の4辺外方に位置させて四角筒状
    に折曲し組立てた状態で前記各支持板部の保持用凹部に
    より包装対象物の各コーナー周辺領域を保持するように
    設けられてなり、 前記保持用凹部には、包装対象物のコーナー部分を受け
    るコーナー受部を有するとともに、該コーナー受部の両
    側受面に連続して、前記ヒンジ部または前記端縁部とと
    もに包装箱内面に当接するように外面側に突出形成され
    た支え脚部を有し、前記コーナー受部を包装箱内面より
    隔離状態に保持できるように設けられてなることを特徴
    とする包装用支持枠。
  2. 【請求項2】前記ヒンジ部または前記端縁部と前記保持
    用凹部との間が外面側に凸状をなすように凹設され、該
    凹設部分が前記四角筒状に折曲し組立てた状態で包装箱
    内面に当接するように設けられてなる請求項1に記載の
    包装用支持枠。
  3. 【請求項3】各支持板部における保持用凹部間の仕切り
    部が、中央部で落し込み形成されてなる請求項1または
    2に記載の包装用支持枠。
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CN100389050C (zh) * 2006-02-08 2008-05-21 友达光电股份有限公司 包装结构

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