JP2001001859A - 乗員保護システム - Google Patents

乗員保護システム

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JP2001001859A
JP2001001859A JP11171311A JP17131199A JP2001001859A JP 2001001859 A JP2001001859 A JP 2001001859A JP 11171311 A JP11171311 A JP 11171311A JP 17131199 A JP17131199 A JP 17131199A JP 2001001859 A JP2001001859 A JP 2001001859A
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occupant protection
protection device
acceleration sensor
collision
protection system
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Yasumasa Hanazaki
泰将 花崎
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の乗員保護装置では、各乗員保護装置個
々に対して書込み作業を行う必要があるため、乗員保護
装置の数が多いほど作業に費やす時間も多くなり作業効
率が悪いという問題点があった。 【解決手段】 それぞれ、前後方向加速度センサ11、
左右方向加速度センサ24から出力される加速度信号を
基にして、マイクロコンピュータ10、23によって衝
突の程度を判定し、その判定結果によりエアバッグを展
開するように構成された運転席エアバッグシステム1及
び運転席サイドエアバッグシステム2を備え、マイクロ
コンピュータ10、23の衝突の判定に用いるパラメー
タを運転席エアバッグシステム1のEEPROM15に
記憶させ、運転席サイドエアバッグシステム2には、通
信ライン19を通じて、電源投入のつどパラメータを送
信するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両の衝
突事故時に乗員を保護する乗員保護装置が複数個備えら
れた乗員保護システムに関するもので、特に各乗員保護
装置同士の通信に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の乗員保護システムを示す
回路ブロック図である。最初に、各乗員保護装置同士が
通信を行う一般的なシステムを、図2に基づいて説明す
る。この種の乗員保護システムは主乗員保護装置である
運転席エアバッグシステムと副乗員保護装置である運転
席サイドエアバッグシステムとから成る。まず、運転席
エアバッグシステムから説明する。
【0003】図2において、1は第一の乗員保護装置で
あり主乗員保護装置である運転席エアバッグシステム、
2は第二の乗員保護装置であり副乗員保護装置である運
転席サイドエアバッグシステム、3はイグニッションス
イッチ4を介して運転席エアバッグシステム1に電圧を
供給するバッテリ、5はバッテリ3の供給する電圧を昇
圧する昇圧回路、6は昇圧回路5によって昇圧された電
圧で充電されるバックアップコンデンサ、7は昇圧回路
5によって昇圧された電圧が供給される電源回路で、運
転席エアバッグシステム1を構成する各回路に電力を供
給する。8は昇圧回路5によって昇圧された電圧が供給
されるサイド電源回路で、運転席サイドエアバッグシス
テム2に電源ライン9を介して電源電圧を供給する。1
0はマイクロコンピュータで、電源回路7によって電力
が供給される。11は車両の前後方向に発生する加速度
を検出する第一の加速度センサである前後方向加速度セ
ンサで、検出された第一の加速度信号はマイクロコンピ
ュータ10に供給される。マイクロコンピュータ10は
衝突判定機能である第一の衝突判定部を有し、前後方向
加速度センサ11から供給される加速度信号に基づいて
衝突の規模を判定し、重大衝突と判定した時に第一スイ
ッチ回路12をオンすることによって、バックアップコ
ンデンサ6に充電された電荷を放電し、機械式加速度ス
イッチ13、スクイブ14に点火電流を流し、乗員保護
部であるエアバッグ等を展開させる。ここで、機械式加
速度スイッチ13は通常時オフ状態であるが、衝突時に
オン状態となる。
【0004】15は前後方向衝突判定に使用するパラメ
ータが収納されている不揮発性メモリを構成するEEP
ROMで、このパラメータは車両の衝突試験を経て決ま
る数字であって車種毎に異なるものである。EEPRO
M15は重大衝突時に前後方向加速度センサ11から供
給される加速度信号を記憶保持する。16は第二スイッ
チ回路、17は第二スイッチ回路16とバックアップコ
ンデンサ6に接続されたスクイブである。18は運転席
サイドエアバッグシステム2と通信手段を構成する通信
ライン19を介して通信を行う通信インターフェースで
ある。20はグランドラインである。
【0005】また、マイクロコンピュータ10は機械式
加速度スイッチ13、スクイブ14、前後方向加速度セ
ンサ11等の故障診断機能である第一の診断部を有す
る。このうち、機械式加速度スイッチ13、スクイブ1
4の断線または短絡診断等は、機械式加速度スイッチ1
3、スクイブ14のそれぞれの端子電圧及びその電圧差
に基づいてマイクロコンピュータ10が判断し、断線ま
たは短絡等と判断した場合には、図示されないアラーム
ランプ等の警報装置を用いて乗員に知らせる。
【0006】また、前後方向加速度センサ11の故障診
断は、前後方向加速度センサ11が検出した加速度信号
に基づいてマイクロコンピュータ10が判断し、故障と
判断した場合には、上記と同様にアラームランプ等の警
報装置を用いて乗員に知らせる。さらにこれらの診断結
果は、EEPROM15に記憶保持される。
【0007】さらに、マイクロコンピュータ10は通信
インターフェース18、通信ライン19を介して運転席
サイドエアバッグシステム2に対して各種診断信号の供
給を要求する要求信号を一定周期毎に出力する一方で、
その要求信号に対して運転席サイドエアバッグシステム
2から通信ライン19、通信インターフェース18を介
して各種診断信号を応答信号として受信し、その応答信
号の種類に応じて上記と同様にアラームランプ等の警報
装置を用いて乗員に知らせる。マイクロコンピュータ1
0は、運転席サイドエアバッグシステム2から重大衝突
に係わる応答信号を受信した時、第二スイッチ回路16
をオンすることによってバックアップコンデンサ6に充
電された電荷を放電し、スクイブ17に点火電流を流し
て乗員保護部であるサイドエアバッグ等を展開させる。
【0008】次に、運転席サイドエアバッグシステム2
の詳細について説明する。21は電源回路であり、運転
席エアバッグシステム1から電源ライン9を介して供給
される電圧を受け、運転席サイドエアバッグシステム2
を構成する各回路に電力を供給する。22は運転席エア
バッグシステム1と通信ライン19を介して通信を行う
通信インターフェース、23は運転席サイドエアバッグ
システム2を制御するマイクロコンピュータである。2
4は前後方向加速度センサ11と同一の加速度センサ
で、前後方向加速度センサ11と検出方向が異なり、車
両の左右方向の加速度を検出するように取り付けられ、
その検出出力である第二の加速度信号をマイクロコンピ
ュータ23に供給する第二の加速度センサの左右方向加
速度センサである。マイクロコンピュータ23はマイク
ロコンピュータ10と同様に衝突判定機能である第二の
衝突判定部を有し、左右方向加速度センサ24から供給
される加速度信号に基づいて衝突の規模を判断し、その
判断結果を後述の診断結果と共に、応答信号として通信
インターフェース22、通信ライン19を介して運転席
エアバッグシステム1に対して送信する。
【0009】25はEEPROMであり、EEPROM
15と同様に左右衝突判定に使用するパラメータが収納
されており、このパラメータは車両の衝突試験を経て決
まる数字であって車種毎に異なる。また、EEPROM
25は重大衝突時に左右方向加速度センサ24から供給
される加速度信号を記憶保持する。
【0010】また、マイクロコンピュータ23はマイク
ロコンピュータ10と同様に診断機能である第二の診断
部を有し、左右方向加速度センサ24等の故障診断を行
い、運転席エアバッグシステム1から通信ライン19、
通信インターフェース22を介して要求信号を受信する
毎に、この診断結果を応答信号として通信インターフェ
ース22、通信ライン19を介して運転席エアバッグシ
ステム1に送信する。
【0011】図7は、従来の乗員保護システムのEEP
ROMに収納される情報の内容を示す図である。図7
は、運転席エアバッグシステム1のEEPROM15及
び運転席サイドエアバッグシステム2のEEPROM2
5に収納される情報の内容を示している。EEPROM
15にはマイクロコンピュータ10の前後衝突判定にお
いて使用される主乗員保護装置用パラメータ、前後衝突
時に前後方向加速度センサ11から供給される加速度信
号、及びマイクロコンピュータ10の故障診断による運
転席エアバッグシステム1の故障の有無が収納される。
ここで、主乗員保護装置用パラメータは、衝突試験を通
して得られるものであり、車種毎に異なり、書込み冶具
等を用いて書込まれる。この書込み作業は、運転席エア
バッグシステム1を車両に取り付ける前に予め行われる
か、または車両取付後に行われる。また、EEPROM
25もEEPROM15と同様にマイクロコンピュータ
23の左右衝突判定において使用される副乗員保護装置
用パラメータ、左右衝突時に左右方向加速度センサ24
から供給される加速度信号、及びマイクロコンピュータ
23の故障診断による運転席サイドエアバッグシステム
2の故障の有無が収納される。ここで、副乗員保護装置
用パラメータは、衝突試験を通して得られるものであ
り、車種毎に異なり、書込み冶具等を用いて書込まれ
る。この書込み作業も、主乗員保護装置用パラメータと
同様に、運転席サイドエアバッグシステム2を車両に取
り付ける前に予め行われるか、または車両取付後に行わ
れる。
【0012】次に、上記構成の乗員保護システムの動作
について説明する。イグニッションスイッチ4がオンさ
れると昇圧回路5が動作を開始し、入力電圧を所定の電
圧まで昇圧し、バックアップコンデンサ6を充電する。
また、電源回路7は昇圧回路5から供給される電圧を低
電圧に降圧して、マイクロコンピュータ10に作動用電
力として供給する。また、サイド電源回路8は昇圧回路
5から供給される電圧を低電圧に降圧し、電源ライン9
を介して運転席サイドエアバッグシステム2に作動用電
力として供給する。マイクロコンピュータ10は動作を
開始すると、EEPROM15から前後衝突判定に使用
するパラメータを読み込む。そして、このパラメータを
用いて前後方向加速度センサ11から供給された加速度
信号に基づいて衝突判定を実行し、重大衝突と判定する
と第一スイッチ回路12をオンすることによってスクイ
ブ14に点火電流を流し、運転席エアバッグを展開させ
る。また、マイクロコンピュータ10は、重大衝突判定
時前後一定時間の加速度データをEEPROM15に記
憶する。また、マイクロコンピュータ10は機械式加速
度スイッチ13、スクイブ14、前後方向加速度センサ
11等の故障診断を実行し、故障の有無をEEPROM
15に記憶するとともに、故障発生時にはアラームラン
プ等の警報装置を用いて乗員に知らせる。さらにマイク
ロコンピュータ10は通信インターフェース18、通信
ライン19を介して運転席サイドエアバッグシステム2
に対して各種診断信号の供給を要求する要求信号を送信
する。
【0013】運転席エアバッグシステム1から電源ライ
ン9を介して運転席サイドエアバッグシステム2に供給
された電力は電源回路21に入力される。電源回路21
はこの電力を低電圧に降圧して、マイクロコンピュータ
23に作動用電力として供給する。マイクロコンピュー
タ23は電力を供給されると動作を開始し、EEPRO
M25から左右衝突判定に使用するパラメータを読み込
む。そして、このパラメータを用いて左右方向加速度セ
ンサ24から供給される加速度信号に基づいて衝突判定
を実行し、重大衝突と判定すると運転席エアバッグシス
テム1から通信ライン19、通信インターフェース22
を介して送信された要求信号に対して衝突判定信号を後
述の診断結果と共に応答信号として送信する。運転席エ
アバッグシステム1のマイクロコンピュータ10は、運
転席サイドエアバッグシステム2から通信ライン19、
通信インターフェース18を介して衝突判定信号を受信
すると、第二スイッチ回路16をオンすることによって
スクイブ17に点火電流を流し、サイドエアバッグ等を
展開させる。また、マイクロコンピュータ23は、重大
衝突判定時前後一定時間の加速度データをEEPROM
25に記憶する。また、マイクロコンピュータ23は左
右方向加速度センサ24等の故障診断を実行し、故障の
有無をEEPROM25に記憶するとともに、運転席エ
アバッグシステム1から要求信号を受信する毎に、この
診断結果を応答信号として運転席エアバッグシステム1
に送信する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のものにあっては、運転席エアバッグシステム
1(主乗員保護装置)のEEPROM15には各車種毎
に異なる前後衝突判定用パラメータが、また運転席サイ
ドエアバッグシステム2(副乗員保護装置)のEEPR
OM25には各車種毎に異なる左右衝突判定用パラメー
タが予め書込まれる場合、各乗員保護装置は車種毎に1
対1で対応する。そのため、各乗員保護装置を車両に取
り付ける際に主乗員保護装置と副乗員保護装置の組み合
わせを間違えて取り付ける可能性があるという問題点が
あった。また、パラメータ書込み作業の実施時期(車両
取付前または車両取付後)によらず、各乗員保護装置個
々に対して書込み作業を行う必要があるため、乗員保護
装置の数が多いほど作業に費やす時間も多くなり作業効
率が悪いという問題点があった。
【0015】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたものであり、副乗員保護装置を全車種に
対して共通化し、主乗員保護装置と副乗員保護装置の誤
組み合わせをなくすことができるとともに、パラメータ
書込み作業の効率化を図ることができる乗員保護システ
ムを提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる乗員保
護システムにおいては、衝突に応じた第一の加速度信号
を出力する第一の加速度センサと、衝突判定に用いられ
るパラメータを記憶する記憶部と、この記憶部に記憶さ
れたパラメータを用いて第一の加速度センサから出力さ
れる第一の加速度信号を基にして衝突を判定する第一の
衝突判定部とを有する第一の乗員保護装置及び、衝突に
応じた第二の加速度信号を出力する第二の加速度センサ
と、第一の乗員保護装置の記憶部に記憶されたパラメー
タを用いて、第二の加速度センサから出力される第二の
加速度信号を基にして衝突を判定する第二の衝突判定部
とを有する第二の乗員保護装置を備え、第一の乗員保護
装置と第二の乗員保護装置とは、通信手段によって接続
され、記憶部に記憶されたパラメータは通信手段によっ
て第二の乗員保護装置に通知されるものである。また、
第一の乗員保護装置は、第一の加速度センサの故障を診
断する第一の診断部を有するものである。
【0017】また、第二の乗員保護装置は、第二の加速
度センサの故障を診断する第二の診断部を有し、第二の
診断部の診断結果は、通信手段により第一の乗員保護装
置に通知されるものである。さらに、第一の加速度セン
サは、前後方向の加速度センサであり、第二の加速度セ
ンサは、左右方向の加速度センサであるものである。
【0018】また、記憶部は、不揮発性メモリによって
構成されるものである。また、第一の乗員保護装置は、
電源が投入されるつど、記憶部のパラメータを第二の乗
員保護装置に通知するものである。加えて、第二の乗員
保護装置は、第一の乗員保護装置から送信されたパラメ
ータを不揮発性メモリに記憶させるものである。また、
第二の乗員保護装置は、複数備えられているものであ
る。また、第一の乗員保護装置及び第二の乗員保護装置
は、衝突判定時に動作する乗員保護部を有するものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明による実
施の形態1を図に基づいて説明する。図1は、この発明
の実施の形態1による乗員保護システムのEEPROM
に収納される情報の内容を示す図である。なお、この発
明の実施の形態1による乗員保護システムの回路ブロッ
クを示す図は、図2と同じであるので、図2を援用して
説明し、動作について上記従来例と異なる部分について
のみ説明を加える。図3は、この発明の実施の形態1に
よる主乗員保護装置の動作を示すフローチャートであ
る。図4は、この発明の実施の形態1による副乗員保護
装置の動作を示すフローチャートである。図5は、この
発明の実施の形態1による副乗員保護装置が2個ある場
合のEEPROMに収納される情報の内容を示す図であ
る。図6は、この発明の実施の形態1による副乗員保護
装置にパラメータを書込む場合のEEPROMに収納さ
れる情報の内容を示す図である。
【0020】図1は、運転席エアバッグシステム1の記
憶部である不揮発性メモリを構成するEEPROM15
及び運転席サイドエアバッグシステム2のEEPROM
25に収納される情報の内容を示している。EEPRO
M15にはマイクロコンピュータ10の前後衝突判定に
おいて使用される主乗員保護装置用パラメータ、マイク
ロコンピュータ23の左右衝突判定において使用される
副乗員保護装置用パラメータ、前後衝突時に前後方向加
速度センサ11から供給される加速度信号、及びマイク
ロコンピュータ10の故障診断による運転席エアバッグ
システム1の故障の有無が収納される。ここで、主乗員
保護装置用パラメータ及び副乗員保護装置用パラメータ
は衝突試験を通して得られるものであり、車種毎に異な
り、書込み冶具等を用いて車両取付前または車両取付後
に書込まれる。また、EEPROM25には左右衝突時
に左右方向加速度センサ24から供給される加速度信号
及びマイクロコンピュータ23の故障診断による運転席
サイドエアバッグシステム2の故障の有無が収納され
る。
【0021】次に、上記構成の乗員保護システムの動作
を、図3、図4に基づいて説明する。イグニッションス
イッチ4がオンされると、マイクロコンピュータ10は
動作を開始し、衝突判定で使用するパラメータをEEP
ROM15から読み出し済みかどうかチェックする(ス
テップ1)。読み出し未完了の場合、マイクロコンピュ
ータ10は、まずEEPROM15からマイクロコンピ
ュータ10の前後衝突判定において使用される前後衝突
判定用パラメータを読み出す(ステップ2)。次に、同
様にマイクロコンピュータ23の左右衝突判定において
使用される左右衝突判定用パラメータを読み出す(ステ
ップ3)。そして、パラメータの読み出しが全て終了す
ると、マイクロコンピュータ10は通信インターフェー
ス18、通信ライン19を介して運転席サイドエアバッ
グシステム2にEEPROM15から読み出した左右衝
突判定用パラメータを送信する(ステップ4)。
【0022】パラメータ送信終了時またはステップ2に
おいてパラメータの読み出しが完了済みの場合、マイク
ロコンピュータ10は、機械式加速度スイッチ13、ス
クイブ14、前後方向加速度センサ11等の故障診断を
実行し、故障の有無をEEPROM15に記憶するとと
もに、故障発生時にはアラームランプ等の警報装置を用
いて乗員に知らせる(ステップ5)。また、マイクロコ
ンピュータ10は、前後衝突判定用パラメータを用いて
前後方向加速度センサ11から供給された加速度信号に
基づいて衝突判定を実行する(ステップ6)。さらにマ
イクロコンピュータ10は、通信インターフェース1
8、通信ライン19を介して運転席サイドエアバッグシ
ステム2に対して各種診断信号の供給を要求する要求信
号を送信する(ステップ7)。
【0023】マイクロコンピュータ23は動作を開始す
ると、左右衝突判定で使用するパラメータを、運転席エ
アバッグシステム1から受信済みかどうかチェックする
(ステップ11)。受信未完了の場合、マイクロコンピ
ュータ23は、運転席エアバッグシステム1から通信ラ
イン19、通信インターフェース22を介して送信され
る左右衝突判定用パラメータの受信待ち状態となる(ス
テップ12)。そして、運転席エアバッグシステム1か
ら左右衝突判定用パラメータを受信すると、これをマイ
クロコンピュータ23のRAMに保管する。左右衝突判
定で使用するパラメータの受信が完了すると、マイクロ
コンピュータ23は、左右方向加速度センサ24等の故
障診断を実行し、故障の有無をEEPROM25に記憶
する(ステップ13)。また、ステップ12においてR
AMに保管した左右衝突判定用パラメータを用いて、左
右方向加速度センサ24から供給された加速度信号に基
づいて衝突判定を実行する(ステップ14)。さらに、
運転席エアバッグシステム1から要求信号を受信する毎
に、故障診断結果または衝突判定結果を応答信号として
運転席エアバッグシステム1に送信する(ステップ1
5)。
【0024】この構成によって、運転席サイドエアバッ
グシステム2に衝突判定で使用するパラメータの書込み
作業を不要にすることができる。また、副乗員保護装置
は故障検出時、通信ラインを介して主乗員保護装置から
要求信号を受信する毎に、故障診断結果を応答信号とし
て主乗員保護装置に送信するので、主乗員保護装置は副
乗員保護装置から送信された故障診断結果を主乗員保護
装置内のEEPROMに記憶することが可能である。さ
らに、副乗員保護装置は、重大衝突と判定した時に衝突
判定信号を主乗員保護装置に送信後、衝突時の加速度信
号を送信し、主乗員保護装置内のEEPROMに副乗員
保護装置の衝突時の加速度信号を記憶することが可能で
ある。この構成によって、副乗員保護装置のEEPRO
Mを不要にすることができる。
【0025】また、副乗員保護装置が複数個ある場合
は、各副乗員保護装置の衝突判定で使用されるパラメー
タを主乗員保護装置のEEPROMに書込む。図5は、
副乗員保護装置が2個ある場合の主乗員保護装置及び各
副乗員保護装置のEEPROMに収納される情報の内容
を示す。また、主乗員保護装置及び副乗員保護装置は、
イグニッションスイッチをオンするとパラメータの送受
信動作を開始するが、車両生産工場で主乗員保護装置及
び副乗員保護装置を車両に取り付け、最初にイグニッシ
ョンスイッチをオンした時のみパラメータの送受信動作
が成功するまでパラメータの送受信動作を繰り返すよう
にし、送受信中はアラームランプを点滅させるなどの方
法で外部からパラメータ送受信中であることが確認でき
るようにする。成功した場合アラームランプを消灯し、
副乗員保護装置はEEPROMにパラメータを書込む。
【0026】次回からは送受信動作は成功失敗にかかわ
らず1回で終了させ、失敗した場合EEPROMからパ
ラメータを読み込んで対応する。従って、通信を失敗し
た場合も衝突判定機能は正常に動作する。また、図6の
ように副乗員保護装置のEEPROMに、主乗員保護装
置と副乗員保護装置の衝突判定で使用されるパラメータ
を書込むことも可能である。
【0027】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。衝突に
応じた第一の加速度信号を出力する第一の加速度センサ
と、衝突判定に用いられるパラメータを記憶する記憶部
と、この記憶部に記憶されたパラメータを用いて第一の
加速度センサから出力される第一の加速度信号を基にし
て衝突を判定する第一の衝突判定部とを有する第一の乗
員保護装置及び、衝突に応じた第二の加速度信号を出力
する第二の加速度センサと、第一の乗員保護装置の記憶
部に記憶されたパラメータを用いて、第二の加速度セン
サから出力される第二の加速度信号を基にして衝突を判
定する第二の衝突判定部とを有する第二の乗員保護装置
を備え、第一の乗員保護装置と第二の乗員保護装置と
は、通信手段によって接続され、記憶部に記憶されたパ
ラメータは通信手段によって第二の乗員保護装置に通知
されるので、第二の乗員保護装置は、衝突判定に用いる
パラメータを自身で記憶しておく必要がない。また、第
一の乗員保護装置は、第一の加速度センサの故障を診断
する第一の診断部を有し、第一の加速度センサの診断を
行うことができる。
【0028】また、第二の乗員保護装置は、第二の加速
度センサの故障を診断する第二の診断部を有し、第二の
診断部の診断結果は、通信手段により第一の乗員保護装
置に通知されるので、第二の加速度センサの診断を行う
ことができ、その診断結果を第一の乗員保護装置に通知
することができる。さらに、第一の加速度センサは、前
後方向の加速度センサであり、第二の加速度センサは、
左右方向の加速度センサであるので、前後方向及び左右
方向の加速度を検出することができる。
【0029】また、記憶部は、不揮発性メモリによって
構成されるので、一度書込を行うだけでよい。また、第
一の乗員保護装置は、電源が投入されるつど、記憶部の
パラメータを第二の乗員保護装置に通知するので、第二
の乗員保護装置は、パラメータを記憶しておく必要がな
い。
【0030】加えて、第二の乗員保護装置は、第一の乗
員保護装置から送信されたパラメータを不揮発性メモリ
に記憶させるので、送信されないときでも、パラメータ
を利用することができる。また、第二の乗員保護装置
は、複数備えられていても、記憶部は一つだけでよい。
また、第一の乗員保護装置及び第二の乗員保護装置は、
衝突判定時に動作する乗員保護部を有するので、乗員を
保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による乗員保護シス
テムのEEPROMに収納される情報の内容を示す図で
ある。
【図2】 この発明の実施の形態1及び従来の乗員保護
システムを示す回路ブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による主乗員保護装
置の動作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1による副乗員保護装
置の動作を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1による副乗員保護装
置が2個ある場合のEEPROMに収納される情報の内
容を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による副乗員保護装
置にパラメータを書込む場合のEEPROMに収納され
る情報の内容を示す図である。
【図7】 従来の乗員保護システムのEEPROMに収
納される情報の内容を示す図である。
【符号の説明】
1 運転席エアバッグシステム、 2 運転席サイドエ
アバッグシステム、3 バッテリ、 4 イグニッショ
ンスイッチ、 5 昇圧回路、6 バックアップコンデ
ンサ、 7 電源回路、 8 サイド電源回路、9 電
源ライン、 10 マイクロコンピュータ、11 前後
方向加速度センサ、 12 第一スイッチ、13 機械
式加速度スイッチ、 14 スクイブ、 15 EEP
ROM、16 第二スイッチ、 17 スクイブ、 1
8 通信インターフェース、19 通信ライン、 20
グランドライン、 21 電源回路、22 通信イン
ターフェース、 23 マイクロコンピュータ、24
左右方向加速度センサ、 25 EEPROM。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝突に応じた第一の加速度信号を出力す
    る第一の加速度センサと、衝突判定に用いられるパラメ
    ータを記憶する記憶部と、この記憶部に記憶されたパラ
    メータを用いて上記第一の加速度センサから出力される
    第一の加速度信号を基にして衝突を判定する第一の衝突
    判定部とを有する第一の乗員保護装置、衝突に応じた第
    二の加速度信号を出力する第二の加速度センサと、上記
    第一の乗員保護装置の記憶部に記憶されたパラメータを
    用いて、上記第二の加速度センサから出力される第二の
    加速度信号を基にして衝突を判定する第二の衝突判定部
    とを有する第二の乗員保護装置を備え、第一の乗員保護
    装置と第二の乗員保護装置とは、通信手段によって接続
    され、上記記憶部に記憶されたパラメータは上記通信手
    段によって第二の乗員保護装置に通知されることを特徴
    とする乗員保護システム。
  2. 【請求項2】 第一の乗員保護装置は、第一の加速度セ
    ンサの故障を診断する第一の診断部を有することを特徴
    とする請求項1記載の乗員保護システム。
  3. 【請求項3】 第二の乗員保護装置は、第二の加速度セ
    ンサの故障を診断する第二の診断部を有し、上記第二の
    診断部の診断結果は、通信手段により第一の乗員保護装
    置に通知されることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の乗員保護システム。
  4. 【請求項4】 第一の加速度センサは、前後方向の加速
    度センサであり、第二の加速度センサは、左右方向の加
    速度センサであることを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれか一項記載の乗員保護システム。
  5. 【請求項5】 記憶部は、不揮発性メモリによって構成
    されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか
    一項記載の乗員保護システム。
  6. 【請求項6】 第一の乗員保護装置は、電源が投入され
    るつど、記憶部のパラメータを第二の乗員保護装置に通
    知することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか
    一項記載の乗員保護システム。
  7. 【請求項7】 第二の乗員保護装置は、第一の乗員保護
    装置から送信されたパラメータを不揮発性メモリに記憶
    させることを特徴とする請求項1〜請求項6にいずれか
    一項記載の乗員保護システム。
  8. 【請求項8】 第二の乗員保護装置は、複数備えられて
    いることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一
    項記載の乗員保護システム。
  9. 【請求項9】 第一の乗員保護装置及び第二の乗員保護
    装置は、衝突判定時に動作する乗員保護部を有すること
    を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項記載の
    乗員保護システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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