JP2001001558A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2001001558A
JP2001001558A JP17749099A JP17749099A JP2001001558A JP 2001001558 A JP2001001558 A JP 2001001558A JP 17749099 A JP17749099 A JP 17749099A JP 17749099 A JP17749099 A JP 17749099A JP 2001001558 A JP2001001558 A JP 2001001558A
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Japan
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real
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unit
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Yuichi Sugiyama
裕一 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リアルタイムクロックを電池によりバックアッ
プすることなしに、簡便なハードウェアで所定の機能を
実現することができる印字装置を提供する。 【解決手段】タイマー回路214は、時間を計測するた
めのハードウェア構成のリアルタイムクロック部(RT
C)306と、電源投入時に直ちにRTC306に電力
を供給する第1のスイッチ手段304、305と、電源
オン期間中に電荷を蓄積するコンデンサ303と、電源
オフ期間中にコンデンサ303からRTC306へ電力
を供給する第2のスイッチ手段301、302とにより
構成される。回復動作終了時にRTCの値を不揮発性メ
モリに記憶し、電源投入時または印字前に、不揮発性メ
モリに記憶した値とRTCの現在の値に基づいて、前回
の回復動作からの経過時間を求め、この経過時間が予め
定めた時間以上である場合は吸引動作を行う。電源投入
時にRTCが停止している場合にも吸引動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、プロッ
タ等の印字装置に関し、特にインクジェット方式の印字
ヘッドの回復動作等に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、インクジェットプリンタにおいて
は、印字ヘッドの乾燥を防ぐために、印字動作以外の期
間では、ノズルのインク吐出部が外気に触れないように
インク吐出部にキャッピングがなされる。また、印字中
であっても、一定時間吐出を行っていないノズルがある
と、そのノズルがインクを吐出しなくなる可能性がある
ため、一定時間毎にインクの予備吐出(全ノズルからの
インク吐出であり、単に「予備吐」とも呼ばれる)を行
っている。
【0003】さらに、キャッピングを行っていても長時
間(3日以上)印字動作を行っていないと、次の印字の
時にインクを吐出しなくなる可能性があるため、印字前
にインク吐出部に対していわゆる吸引回復動作を施す必
要がある。
【0004】このように、インクジェットプリンタは、
印字目的以外にもインクの吐出動作を行う必要があるの
が現状である。これに関連して、リアルタイムクロック
(RTC)を電池によりバックアップしたシステムによ
り、プリンタの電源オン、オフに関わりなく印字ヘッド
のキャッピング状態の時間を管理できるようにしたもの
がある。また、電源投入時には、必ず吸引動作をするも
のがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リアル
タイムクロック(RTC)を電池でバックアップする方
式は、コストアップになるのみならず、電池の消耗、管
理が問題になる。また、電源投入ごとに吸引回復動作を
行うと、必要以上にインク消費量が多くなり、ユーザに
不利益になるおそれがある。
【0006】常時電源を投入してプリンタを使用するこ
とも考えられるが、不使用の期間中も電源消費が発生す
るので、これは得策ではない。
【0007】コンデンサの放電時間により、電源がオフ
されていた時間を予測することも考えられるが、例えば
3日以上という長時間に対応することは難しい。また、
環境により、コンデンサからの放電電流のばらつきが大
きくなってしまう。
【0008】したがって、本発明の目的は、リアルタイ
ムクロックを電池によりバックアップすることなしに、
簡便なハードウェアで所定の機能を実現することができ
る印字装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による印字装置
は、タイマー回路を備えた印字装置であって、前記タイ
マー回路は、時間を計測するためのハードウェア構成の
リアルタイムクロック(RTC)部と、電源投入時に直
ちに前記リアルタイムクロック部に電力を供給する第1
のスイッチ手段と、電源オン期間中に電荷を蓄積するコ
ンデンサと、
【0010】電源オフ期間中に前記コンデンサから前記
リアルタイムクロック部へ電力を供給する第2のスイッ
チ手段とにより構成されたことを特徴とする。
【0011】これにより、電池によるRTCのバックア
ップと同等の効果を有し、かつ電池の寿命を考慮する必
要がなくなる。
【0012】このようなタイマー回路は、印字装置にお
いて、以下のような種々の応用が可能である。
【0013】例えば、印字ヘッドの回復動作を行う回復
手段を備えたインクジェット方式の印字装置において、
不揮発性メモリと、制御手段とを備え、この制御手段
は、各回復動作終了時に、前記リアルタイムクロック部
の値を不揮発性メモリに記憶し、電源投入時または印字
前に、前記不揮発性メモリに記憶した値と前記リアルタ
イムクロック部の現在の値に基づいて、前回回復動作を
行ってからの経過時間を求め、この経過時間が予め定め
た第1の時間以上である場合は前記回復手段によるイン
クの吸引動作を行い、電源投入時に前記リアルタイムク
ロック部が停止している場合にも前記回復手段による吸
引動作を行う。
【0014】電源投入時にリアルタイムクロック部が停
止しているということは、電源オフ後に所定の時間(放
電時間)以上の時間が経過したことを意味し、したがっ
て、このようなときには直ちに回復手段によるインクの
吸引動作を行うべきであると考えられるからである。本
発明の構成により、簡便なハードウェア構成で回復動作
に関する時間管理を行うことができ、その結果、印字品
質を安定させることができる。
【0015】電源オフ後、前記リアルタイムクロック部
が前記コンデンサの電荷で動作可能な時間は、例えば、
前記予め定めた第1の時間程度である。
【0016】他の応用例として、用紙としてロール紙を
用い、ロール紙の印字後、用紙をカットし、用紙をセッ
ト状態に待機することができる印字装置において、不揮
発性メモリと、ロール紙への印字に先立ってロール紙の
先端をカットするプリカット手段と、制御手段とを備
え、この制御手段は、前記待機状態になったときに前記
リアルタイムクロック部の値を不揮発性メモリに記憶
し、印字前に、前記不揮発性メモリに記憶した値と前記
リアルタイムクロック部の現在の値に基づいて、前記待
機状態になってからの経過時間を求め、この経過時間が
予め定めた第2の時間以上である場合は前記プリカット
手段によるプリカット動作を行い、電源投入時に前記リ
アルタイムクロック部が停止している場合にも前記プリ
カット手段によるプリカット動作を行うものも考えられ
る。
【0017】これにより、簡便なハードウェア構成でプ
リカット動作に関する時間管理を行うことができる。
【0018】さらに他の応用例としては、印字ヘッドの
回復動作を行う回復手段を備えたインクジェット方式の
印字装置において、不揮発性メモリと、制御手段とを備
え、この制御手段は、エラーの発生に伴って非キャッピ
ング状態で印字ヘッドが放置されたとき、前記リアルタ
イムクロック部の値を不揮発性メモリに記憶し、エラー
への対処後の電源投入時または印字前に、前記不揮発性
メモリに記憶したデータと前記リアルタイムクロック部
の現在の値に基づいて、前記非キャッピング状態で印字
ヘッドが放置されてからの経過時間を求め、この経過時
間が予め定めた第3の時間以上である場合は前記回復手
段による予備吐出または吸引動作を行い、電源投入時に
前記リアルタイムクロック部が停止している場合には前
記回復手段による吸引動作を行うことを特徴とするもの
が考えられる。
【0019】これにより、長時間ローラ下に接したメデ
ィアの癖による印字不具合を防ぐためのプリカットに関
する時間管理を簡便なハードウエア構成で実現すること
ができる。
【0020】前記非キャッピング状態で印字ヘッドが放
置されるのは、例えば、用紙のジャム等のエラーが発生
したときである。このような場合の回復措置に関連した
時間管理も、上記の簡便なハードウエア構成で実現する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
よる印字装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明による印字装置として、イ
ンクジェット式カラープロッタの印字ユニット回りの外
観を示す図である。図1において、キャリッジ12は、
カラー4個のヘッド17を搭載している。各ヘッド17
のインク吐出面には160個の印字ノズルが配列されて
いる。キャリッジモータによる無端ワイヤの駆動によ
り、キャリッジ12が主走査方向(Y)に移動する。こ
れに伴い、ガイドレール(いずれも図示せず)に沿って
設けられたリニアスケール18の規則的なストライプパ
ターンまたはスリットを、キャリッジ12に搭載された
リニアスケールセンサ209が検知することにより、キ
ャリッジ12(ひいてはヘッド17)の現在の位置が分
かるようになっている。
【0023】なお、図中、13は、エンジンコントロー
ラ(図示せず)からヘッド17ヘ電力および各種信号を
供給するフラットケーブルを示す。このフラットケーブ
ル13はプレート11の内部から外側へ導出される。
【0024】一方、ヘッド17による印字が行われる用
紙14は、搬送モータ15の駆動により、用紙搬送ロー
ラ16およびピンチローラ(図示せず)を介して、プラ
テン19上をキャリッジ移動方向(Y)とほぼ垂直な用
紙搬送方向(X)に搬送される。
【0025】キャリッジ12の、用紙14上での左右方
向の往復移動に伴ってヘッド17からインクを吐出する
ことにより印字が行われる。ヘッド17の一回の走査で
画像の帯状部分(1バンド分)を印字すると、用紙14
をキャリッジ移動方向と垂直の方向(X)に所定量搬送
し、次のバンドの印字へ移行する。このような1バンド
の印字と所定量の用紙の搬送との繰り返しで用紙1枚の
印字が完了する。
【0026】また、20は、印字ヘッド17のキャッピ
ングおよび、予備吐出、吸引等の回復動作を行うための
回復ユニットであり、ヘッド17の走査経路の一端に設
けられている。一定条件のもとで、印字中の予備吐出や
印字前の吸引が行われる。212は、吸引動作の駆動源
であるモータ、213は、回復動作の初期位置を検出す
るためのセンサ(フォトインタラプタ)である。
【0027】図2は、図1に示したカラープロッタの制
御ブロック図である。図2を参照しながら、画像データ
の入力から印字ヘッド17へのデータ転送までを説明す
る。
【0028】画像入力制御部201は、外部インターフ
ェイスを介して画像データの入力を受け付ける。画像入
力制御部201は、直ちに、MPU204に対しDMA
リクエスト(REQ1)を出力する。MPU204は、
これに応答して入力画像データを画像メモリ202にD
MA転送するとともに、DMAアクノリッジ(ACK
1)を画像入力制御部201に返送する。
【0029】また、MPU204は、印字を開始するた
めに、ヘッド制御部203に画像データを転送する。画
像データの転送を受けたヘッド制御部203は、キャリ
ッジ12の移動に同期してリニアスケールセンサ209
から入力されるリニアスケール信号のカウント値に基づ
き、印字データを印字ヘッド(図示せず)に転送すると
ともに、印字パルスをヘッド17に与えることにより印
字を行う。ヘッド制御部203内の画像データが無くな
れば、ヘッド制御部203は、画像データの要求をMP
U204に対して行う(DMA2)。なお、キャリッジ
12の移動に関連してその基準位置を定めるホームポジ
ションセンサ210がプロッタ内の所定位置に装備され
ている。
【0030】MPU204は、駆動制御部206を介し
て、記録媒体を搬送するための搬送モータ207、およ
びキャリッジを往復移動するためのキャリッジモータ2
08を駆動する。また駆動制御部206は、上記吸引回
復動作のための回復モータ212を駆動する。本実施の
形態では、印字中、一定時間毎に印字ヘッドを回復ユニ
ット20上に移動させて予備吐出を行うが、そのインク
を印字終了時に吸引を行うため、および、印字前に印字
ヘッドの回復のために、前回の回復動作からの経過時間
に応じて印字ヘッドの吸引動作を行う。また、場合によ
っては、印字中にもユーザ指示により吸引動作が行われ
る。
【0031】214は、タイマー回路であり、その詳細
回路は図3を参照して後述する。215は、不揮発性メ
モリ(EE_PROM)であり、プロッタ本体の各種補
正データや、回復動作を行った時刻を記憶するためにあ
る。ユーザによる指示およびユーザに対する表示等は、
操作パネル211を介して行われる。
【0032】以上のMPU204による制御はプログラ
ムメモリ205に格納された制御プログラムに従って実
現される。
【0033】図3に、タイマー回路214の具体的な回
路構成例を示す。303は、プロッタの電源がオンされ
ているときに充電(電荷が蓄積)され、オフされている
ときに放電してRTC(リアルタイムクロック発生用集
積回路)306に電力を供給するためのコンデンサ(こ
の例では0.47F)である。ダイオード302のアノ
ードが抵抗301に接続され、カソードがコンデンサ3
03の一端に接続されている。コンデンサ303の他端
は接地されている。抵抗301は、コンデンサ303を
充電するときに充電電流を制限するための素子であり、
この例の抵抗値は100オームである。ダイオード30
2は、電源をオフしたときにコンデンサ303の電力が
逃げないようにするために設けたものである。抵抗30
1とダイオード302の組み合わせが第1のスイッチ手
段を構成する。304、305は、電源投入時に、RT
C306に即電力を供給するために設けられたダイオー
ドであり、第2のスイッチ手段を構成する。ダイオード
304のアノードがコンデンサ303の一端に接続さ
れ、他端がRTC306の電源入力端子に接続されてい
る。また、ダイオード305のアノードは電源電圧Vc
cに接続され、カソードはRTC306の電源入力端子
に接続されている。RTC306はMPU204から任
意の時刻をセットするためのコマンド等の入力端子と、
現在の時刻をMPU204へ出力する出力端子を有す
る。
【0034】電源のオフ時間が長い場合、コンデンサ3
03の電圧が低くなりRTC306の動作が不安定とな
った状態、さらには、コンデンサ303の電圧がRTC
306の動作電圧より低下してRTC306の動作が停
止した状態が考えられる。このような状態で電源がオン
されても、コンデンサ303の充電を待つことなく、ダ
イオード305を経由して、直ちにRTC306に電力
を供給することができる。
【0035】このような構成のタイマー回路214の幾
つかの応用例を以下に説明する。
【0036】まず、図4に回復動作の実行管理用にタイ
マー回路を利用する応用例を示す。図4(a)は回復動
作実行に伴って行われる本応用例関連の処理のフローチ
ャートであり、図4(b)は印字処理前に行われる本応
用例関連の処理のフローチャートであり、図4(c)は
プロッタのメインスイッチ(電源スイッチ)がオンされ
たときに行われる本応用例関連の処理のフローチャート
である。
【0037】図4(a)において、例えば印字終了後等
に回復動作を行った場合、回復動作終了時にRTC30
6の値を不揮発性メモリ215に記憶する(S11)。
RTC306の値とはその時点の時刻(時刻a)であ
る。
【0038】図4(b)において、印字処理時には、印
字処理に先立って不揮発性メモリ215からデータ(時
刻a)を読み出し(S21)、この時刻aからRTC3
06の示す現在時刻までの経過時間をチェックする(S
22)。この経過時間が所定の時間(この例では72時
間)以上であれば、印字処理前に回復動作不要と判断し
て回復動作を実行する(S23)。所定時間に達してい
なければ、印字処理前の回復動作は不要と判断して印字
処理へ移行する(S24)。
【0039】ここでメインスイッチにより電源がオフさ
れると、図3の電源電圧Vccはダウンし、コンデンサ
303に蓄えられた電荷により、RTC306は動作し
続ける。しかし、電源オフから一定時間以上経過する
と、コンデンサ303の電圧が低下してRTC306は
動作不能となる。この時点で、RTC306の現在時刻
の更新は停止する。RTC306は、MPU204から
のコマンド入力が無い限り、再度の電源供給があって
も、動作を再開しなくなる。このため、再度電源がオン
されたときに、MPU204は、まずRTC306が停
止している(またはイニシャル値になっている)かどう
かをチェックする(S31)。RTC306が停止して
いれば、電源のオフ期間中にコンデンサ電圧低下により
RTC306が停止に至ったと判断することができる。
この場合には、前回の回復動作から、コンデンサ303
の電荷の放電時間以上の時間が経過していることにな
る。ここで、「放電時間」とは、RTC306を動作さ
せうる時間であり、この例では72時間程度と想定して
いる。したがって、RTC306が停止していれば、回
復動作を実行する(S34)。なお、停止しているRT
C306にはMPU204から適当な初期時刻をセット
する。
【0040】ステップS31でRTC306が停止して
いなければ、電源オフ期間中もRTC306が正確に動
作していたと判断し、不揮発性メモリ215からデータ
(時刻a)を読み出し(S32)、この時刻aからRT
C306の示す現在時刻までの経過時間をチェックする
(S33)。RTC306が停止しておらず、かつ、時
刻aから72時間以上経過していないと判断された場合
には、そのままこのメインスイッチオン時の処理を終了
する。
【0041】コンデンサ303の放電時間が長く電源再
投入時にRTC306が有効に動作している場合であっ
ても、所定の時間(ここでは72時間)の限度で回復動
作が実行されることが保証される。また、RTC306
が停止していれば、このことは電源再投入がコンデンサ
303の放電時間経過後であることを意味するから、こ
の場合には無条件で回復動作が実行される。
【0042】このようにして、コンデンサ303とRT
C306の組み合わせにより、簡便なハードウェアのみ
で、回復動作実行に関する効果的な時間管理が行える。
【0043】図5は、印字処理中等のエラー発生に伴っ
て行う予備吐出および回復動作に関する時間管理用にタ
イマー回路を利用する応用例を示している。図5(a)
はエラー発生時に行われる本応用例関連の処理のフロー
チャートであり、図5(b)はメインスイッチオン時に
行われる本応用例関連の処理のフローチャートである。
ここで対象とするエラーは、それによって印字ヘッド1
7の非キャッピング状態で印字処理が停止するようなエ
ラーであり、例えば、用紙のジャムである。
【0044】図5(a)において、このようなエラーが
発生した場合には、その時点のRTC306の時刻(時
刻b)を不揮発性メモリ215に書き込む(S41)。
一方、図5(b)に示すように、メインスイッチオン時
には、まず、RTC306が現在停止しているかどうか
を調べる(S51)。RTC306が停止していれば、
電源オフ期間中にRTC306が停止に至ったと判断す
ることができる。この場合には、図4(c)の場合と同
様、回復動作を実行する(S55)。
【0045】ステップS51でRTC306が停止して
いなければ、電源オフ期間中もRTC306が正確に動
作していたと判断し、不揮発性メモリ215からデータ
(時刻b)を読み出し(S52)、この時刻からRTC
306の示す現在時刻までの経過時間をチェックする
(S53)。RTC306が停止しておらず、かつ、時
刻bから所定時間(ここでは1分)以上経過していない
と判断された場合には、ヘッドの予備吐出(または吸引
動作)を実行する(S54)。ステップS53で時刻b
から所定時間以上経過していると判断された場合には、
予備吐出では不十分と判断して回復動作を実行する(S
55)。いずれもこれらは、エラーに伴って、非キャッ
ピング状態でヘッドが放置されたことに対処するための
処理である。
【0046】このように、非キャッピング状態でヘッド
が放置されるようなエラーに対して、図3のタイマー回
路214の構成で効果的な時間管理を行うことができ
る。
【0047】次に図6で、ロール紙のプリカットに関す
る時間管理への、タイマー回路214の応用例を説明す
る。図6(a)はロール紙セット時の本応用例関連処理
のフローチャートであり、図6(b)はメインスイッチ
オン時の本応用例関連処理のフローチャートである。印
字用紙としてロール紙を使用している場合には、ロール
紙がセットされた状態、すなわち、搬送ローラに挟持さ
れた状態で放置されると、ロール紙の挟持された部分に
変形くせがついたり、変色したりすることがある。これ
は、出力された用紙の見栄えを悪くするだけでなく、印
字品質を損なう原因となる。本応用例は、このようなと
きにロール紙先端をプリカットするか否かの判断に関す
る時間管理に関するものである。
【0048】図6(a)において、ロール紙のセット時
にRTC306の現在時刻(時刻c)を不揮発性メモリ
215に記憶する(S61)。ここでの「ロール紙のセ
ット時」とは、ロール紙が搬送ローラに挟持された状態
で継続的な停止の状態となった時点である。「継続的
な」とは、印字処理時の用紙の間欠送り時の一時的な用
紙停止を排除する意味である。典型的には、ロール紙交
換直後のプリカット時、および、その後の各印字処理終
了時のロール紙のカット時である。この例では、このよ
うなロール紙セット状態が連続して12時間以上経過し
たら、ロール紙の先端が、そのまま利用するのに好まし
くない状態にあると判断して、プリカットを行おうとす
るものである。
【0049】図6(b)において、メインスイッチオン
時には、まず、RTC306が現在停止しているかどう
かを調べる(S71)。RTC306が停止していれ
ば、電源のオフ期間中にRTC306が停止に至ったと
判断することができる。前述のようなコンデンサの放電
時間を72時間程度としたとき、この放電時間を経過し
ていれば12時間以上経過していることは確実なので、
プリカットを行う(S74)。
【0050】ステップS71でRTC306が停止して
いなければ、電源オフ期間中もRTC306が正確に動
作していたと判断し、不揮発性メモリ215からデータ
(時刻c)を読み出し(S72)、この時刻からRTC
306の示す現在時刻までの経過時間をチェックする
(S73)。時刻cから12時間以上経過していれば、
プリカットを行い(S74)、経過していなければ、そ
のまま本処理を終了する。
【0051】特に図示しないが、その後、各印字動作開
始時にも、ステップS73と同様の判断を行い、条件判
断結果に応じてプリカットを行うことが望ましい。
【0052】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、
上記図4、図5、図6の応用例は、同じプロッタにおい
て同時に採用することができる。その場合には、それぞ
れの時刻を、不揮発性メモリ215の異なるメモリエリ
アに記憶するようにする。
【0053】
【発明の効果】本発明の印字装置によれば、リアルタイ
ムクロックを電池によりバックアップすることなしに、
簡便なハードウェアで同等の機能を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印字装置として、インクジェット
式カラープロッタの印字ユニット回りの外観を示す図で
ある。
【図2】図1に示したカラープロッタの制御ブロック図
である。
【図3】図2に示したタイマー回路214の具体的な回
路構成例を示す回路ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態における、回復動作の実行
管理用にタイマー回路を利用する応用例を示すフローチ
ャートである。
【図5】本発明の実施の形態における、印字処理中等の
エラー発生に伴って行う予備吐出および回復動作に関す
る時間管理用にタイマー回路を利用する応用例を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における、ロール紙のプリ
カットに関する時間管理用にタイマー回路を利用する応
用例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12 キャリッジ 17 ヘッド 20 回復ユニット 204 MPU 205 プログラムメモリ 211 操作パネル 212 回復モータ 213 回復ホームポジションセンサ 214 タイマー回路 215 EE_PROM(不揮発性メモリ) 306 リアルタイムクロック部(RTC)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイマー回路を備えた印字装置であって、 前記タイマー回路は、 時間を計測するためのハードウェア構成のリアルタイム
    クロック(RTC)部と、 電源投入時に直ちに前記リアルタイムクロック部に電力
    を供給する第1のスイッチ手段と、 電源オン期間中に電荷を蓄積するコンデンサと、 電源オフ期間中に前記コンデンサから前記リアルタイム
    クロック部へ電力を供給する第2のスイッチ手段とによ
    り構成されたことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の印字装置であって、 前記印字装置は、印字ヘッドの回復動作を行う回復手段
    を備えたインクジェット方式の印字装置において、 不揮発性メモリと、 制御手段とを備え、 この制御手段は、 各回復動作終了時に、前記リアルタイムクロック部の値
    を不揮発性メモリに記憶し、 電源投入時または印字前に、前記不揮発性メモリに記憶
    した値と前記リアルタイムクロック部の現在の値に基づ
    いて、前回回復動作を行ってからの経過時間を求め、 この経過時間が予め定めた第1の時間以上である場合は
    前記回復手段によるインクの吸引動作を行い、 電源投入時に前記リアルタイムクロック部が停止してい
    る場合にも前記回復手段による吸引動作を行うことを特
    徴とする印字装置。
  3. 【請求項3】電源オフ後、前記リアルタイムクロック部
    が前記コンデンサの電荷で動作可能な時間が前記予め定
    めた第1の時間程度であることを特徴とする請求項2記
    載の印字装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の印字装置において、 前記印字装置は、用紙としてロール紙を用い、ロール紙
    の印字後、用紙をカットし、用紙をセット状態に待機す
    ることができる印字装置であって、 不揮発性メモリと、 ロール紙への印字に先立ってロール紙の先端をカットす
    るプリカット手段と、 制御手段とを備え、 この制御手段は、 前記待機状態になったときに前記リアルタイムクロック
    部の値を不揮発性メモリに記憶し、 印字前に、前記不揮発性メモリに記憶した値と前記リア
    ルタイムクロック部の現在の値に基づいて、前記待機状
    態になってからの経過時間を求め、 この経過時間が予め定めた第2の時間以上である場合は
    前記プリカット手段によるプリカット動作を行い、 電源投入時に前記リアルタイムクロック部が停止してい
    る場合にも前記プリカット手段によるプリカット動作を
    行うことを特徴とする印字装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の印字装置において、 前記印字装置は、印字ヘッドの回復動作を行う回復手段
    を備えたインクジェット方式の印字装置であって、 不揮発性メモリと、 制御手段とを備え、 この制御手段は、 エラーの発生に伴って非キャッピング状態で印字ヘッド
    が放置されたとき、前記リアルタイムクロック部の値を
    不揮発性メモリに記憶し、 エラーへの対処後の電源投入時または印字前に、前記不
    揮発性メモリに記憶したデータと前記リアルタイムクロ
    ック部の現在の値に基づいて、前記非キャッピング状態
    で印字ヘッドが放置されてからの経過時間を求め、 この経過時間が予め定めた第3の時間以上である場合は
    前記回復手段による予備吐出または吸引動作を行い、 電源投入時に前記リアルタイムクロック部が停止してい
    る場合には前記回復手段による吸引動作を行うことを特
    徴とする印字装置。
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