JP2001001457A - 防湿防錆緩衝紙 - Google Patents

防湿防錆緩衝紙

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JP2001001457A
JP2001001457A JP11174025A JP17402599A JP2001001457A JP 2001001457 A JP2001001457 A JP 2001001457A JP 11174025 A JP11174025 A JP 11174025A JP 17402599 A JP17402599 A JP 17402599A JP 2001001457 A JP2001001457 A JP 2001001457A
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JP
Japan
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paper
proof
rust
moisture
water
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JP11174025A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nishimura
剛 西村
Yukio Yasuda
幸夫 安田
Yasutaka Hashimoto
康隆 橋本
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UEMURA SHIGYO KK
New Oji Paper Co Ltd
Keiwa Inc
Original Assignee
UEMURA SHIGYO KK
Keiwa Inc
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防湿能及び防錆能を有し、かつ、リサイクル
が可能な防湿防錆緩衝紙の提供を目的とするものであ
る。 【解決手段】 水離解性を有する防湿剤層2と基材層3
とからなる防湿紙4、耐水性を有する耐水紙6、8及び
防錆剤を含む防錆紙10がこの順に積層された防湿防錆
緩衝紙1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防湿能及び防錆能
を有し、輸送及び緩衝用の包装材料に好適な防湿防錆緩
衝紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】輸送及び緩衝用の包装材料として、
(A)紙管原紙にポリエチレン等の合成樹脂をラミネー
ト加工したものや、(B)段ボール原紙に水離解性を有
する防湿剤を含浸又は塗布したものなどが用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の包装材料に
あっては以下に示す不都合がある。すなわち、(1)上
記(A)の包装材料は、合成樹脂のラミネート加工が施
されていることから、紙素材のリサイクルが不可能であ
り、リサイクルの義務が課されている諸国(例えば、ヨ
ーロッパ各国)への輸出品には当該包装材料を使用する
ことができない。
【0004】(2)上記(B)の包装材料は、紙素材の
リサイクルが可能であるが、防錆能については考慮され
ておらず、錆の発生が防止できない。
【0005】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、防湿能及び防錆能を有し、かつ、リサイク
ルが可能な防湿防錆緩衝紙の提供を目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた発明は、水離解性を有する防湿剤層と基材層
とからなる防湿紙、耐水性を有する耐水紙及び防錆剤を
含む防錆紙がこの順に積層された防湿防錆緩衝紙であ
る。ここで「水離解性」とは、水に対して離解する性質
を意味し、水溶性及び水分散性をも含む概念である。
【0007】この手段によれば、基材層の表面に積層さ
れた防湿剤層によって防湿能が付与される。また防錆紙
に含浸する防錆剤によって防錆能が付与される。さらに
防湿剤層は水離解性を有する防湿剤からなるため水に離
解でき、かつ、その他の基材層、耐水紙及び防錆紙も紙
素材で形成されているため水に離解できることから、当
該防湿防錆緩衝紙はすべて水に離解することができ、紙
素材としてリサイクルが可能である。また耐水紙を用い
ていることから、強度が高く、かつ、水に濡れても強度
の低下が低減できる。
【0008】上記防湿紙、耐水紙及び防錆紙相互間を水
離解性の接着剤で接着すると、上述のような当該防湿防
錆緩衝紙全体の水離解性が促進でき、リサイクルをより
容易にできる。
【0009】上記防錆紙として中性クラフト紙を用いる
と、被包装物に錆を発生させる等の悪影響を防止でき
る。
【0010】上記耐水紙として紙管原紙を用いると、強
度及び硬度が大きいため、包装する物品に合わせた形状
の箱等への加工が可能になる。また、耐水性の確保にパ
ラフィンなどの他のものを用いていないため、紙素材の
リサイクルに最適である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係る防湿防錆緩衝紙を示す模式的断面図である。
【0012】図1の防湿防錆緩衝紙1は、防湿紙4、2
枚の耐水紙6と耐水紙8及び防錆紙10がこの順に積層
されている。この防湿紙4と耐水紙6とは接着剤層5を
介して接着されている。また2枚の耐水紙6、8も同様
に接着剤層7を介して接着されている。耐水紙8と防錆
紙10も接着剤層9を介して接着されている。
【0013】防湿紙4は、基材層3の表面に防湿剤層2
が積層された構造である。基材層3の材料としては、リ
サイクルを考慮して紙が用いられ、例えば上質紙、中質
紙、晒クラフト紙、未晒クラフト紙、片艶未晒クラフト
紙、ライナー紙、紙管原紙等を用いることができる。こ
れら基材層3の秤量は特には限定されないが、例えば3
0g/m2以上300g/m2のものの中から、使用目的
に応じ適宜選択されて用いられる。なお、当該防湿防錆
緩衝紙1に印刷を施す場合、印刷の容易性を考慮し、接
着前の基材層3表面に印刷を施すとよい。
【0014】防湿剤層2は、水離解性を有する防湿剤の
塗布によって上記基材層3の表面に形成された皮膜であ
る。かかる水離解性防湿剤としては、従来用いられてい
るワックスエマルジョン、樹脂エマルジョン、ラテック
ス、これらの混合物等が用いられる。
【0015】水離解性防湿剤の塗布量は、固形分換算で
10g/m2以上30g/m2以下が好ましい。塗布量が
上記範囲未満であると、防湿性能が獲得できず、逆に、
塗布量が上記範囲を越えると、当該防湿防錆緩衝紙1の
重量及び製造コストが増大してしまうことからである。
防湿防錆緩衝紙1の軽量化、製造コスト低減及び再生紙
の品質向上の観点と防湿性能の向上の観点とを効果的に
バランスさせるには、その塗布量は15g/m2以上2
5g/m2以下が特に好ましい。
【0016】水離解性を有する防湿剤の基材層3への塗
布の方法は、既知の各種方法を採用することができ、例
えばバーコーター、ロールコーター、ブレードコータ
ー、キスコーター等により塗布すればよい。なお、水離
解性防湿剤の塗布は、図1に示されるように基材層3の
片面のみになされる場合のみならず、両面になされるこ
ともある。
【0017】耐水紙6、8は、耐水能が大きい紙であれ
ば特に限定されるものではなく、例えば、含有水分の増
加に伴う強度の低下が小さい紙管原紙、撥水段ボール、
耐水段ボール等や、紙素材に溶融パラフィンや微結晶ワ
ックスなどを含浸させたものなどが挙げられる。リサイ
クルを考慮すると、古紙として再利用できる紙、特に紙
管原紙が最適である。この耐水紙6、8の秤量は、特に
は限定されないが、例えば330g/m2以上650g
/m2のものの中から、使用目的に応じた強度及び耐水
性を確保すべく適宜選択して用いられる。
【0018】防錆紙10は、紙素材に気化性の防錆剤を
含浸させたものである。この防錆剤としては、例えば、
トリエタノールアミン等の1,2,3級アミン類、安息
香酸ナトリウム等の有機酸のアルカリ塩類、チオ尿素等
の硫黄化合物、安息香酸ブチルエステル等のエステル
類、石油スルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸
塩類などが挙げられる。かかる防錆剤の塗工量は、固形
分換算で8g/m2以上30g/m2以下が好ましく、1
0g/m2以上15g/m2以下が特に好ましい。これ
は、塗工量が上記範囲未満であると、防錆効果が不十分
になり、逆に、塗工量が上記範囲を超えると、防錆紙1
0の表面がべとついたり、防錆剤が結晶化したりするこ
とからである。
【0019】防錆紙10に使用する紙素材としては、例
えば、上質紙、中質紙、晒クラフト紙、未晒クラフト
紙、片艶未晒クラフト紙、ライナー紙、紙管原紙クラフ
ト紙などを用いることができる。輸送用の梱包材料とし
て用いる場合、錆の発生を防止する観点から中性クラフ
ト紙が好適である。また、この防錆紙10に使用する紙
素材の秤量も、特に限定されるものではなく、例えば3
0g/m2以上300g/m2以下の範囲から使用目的に
応じて適宜選択して用いられる。
【0020】接着剤層5、7、9を形成する接着剤とし
ては、水離解性を有し、当該防湿防錆緩衝紙の紙素材と
してのリサイクルが可能な接着剤であれば特に限定され
るものではなく、例えば酢酸ビニル系の接着剤がリサイ
クルに好適である。この接着剤の塗工量は、固形分換算
で10g/m2以上12g/m2以下が好ましい。
【0021】当該防湿防錆緩衝紙1は、上述の防湿紙
4、2枚の耐水紙6、8及び防錆紙10をそれらが単独
に巻き取られているロールから順次繰り出し、各層間を
順次接着することによって製造する。
【0022】上述の構造を有する防湿防錆緩衝紙1は、
防湿紙4によって防湿効果が発揮され、2枚の耐水紙
6、8によって所定の強度と耐水性が発揮され、さらに
防錆紙10によって防錆効果が発揮される。従って、輸
送用の梱包材料に最適になる。また当該防湿防錆緩衝紙
1を構成する各要素、つまり防湿紙4、2枚の耐水紙
6、8、防錆紙10及び接着剤層5、7、9はすべて水
離解性を有することから、紙素材としてリサイクルが可
能になる。
【0023】次に、当該防湿防錆緩衝紙1の使用方法を
説明する。上述のように当該防湿防錆緩衝紙1は強度が
高いことから、例えば2枚の当該防湿防錆緩衝紙1を梱
包対象物の天地板として用い、側面を他の包装紙で腰巻
き状に包装する方法や、当該防湿防錆緩衝紙1を用いて
箱を形成し、内部に梱包対象物を収納する方法などがあ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防湿防錆
緩衝紙によれば、以下に示す効果が発揮できる。すなわ
ち、 (1)防湿能と防錆能とを兼ね備え、かつ、強度及び硬
度が大きいことから、輸送用の梱包材料として、最適な
ものになる。従って、当該防湿防錆緩衝紙は、上記
(A)及び(B)に記載の従来の梱包材料にはない防錆
効果が発揮でき、長時間の輸送でも錆の発生を防止でき
る。
【0025】(2)リサイクルが可能であり、紙素材の
有効活用を図ることができる。今日ではリサイクルを義
務化する国があるが、かかる国への輸出用の梱包材料と
して使用することができる。
【0026】(3)防湿能を有する層と、防錆能を有す
る層とを積層することで、それらの各機能を獲得してい
ることから、各層に対してそれぞれの機能を効果的に付
与することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る防湿防錆緩衝紙を示
す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 防湿防錆緩衝紙 2 防湿剤層 3 基材層 4 防湿紙 5 接着剤層 6 耐水紙 7 接着剤層 8 耐水紙 9 接着剤層 10 防錆紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 剛 佐賀県佐賀郡久保田町大字久保田1 王子 製紙株式会社佐賀工場内 (72)発明者 安田 幸夫 福岡県北九州市小倉北区上到津3丁目4番 1号 上村紙業株式会社内 (72)発明者 橋本 康隆 大阪府大阪市東淀川区上新庄1丁目2番5 号 恵和株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AR00A BA04 BA10A BA10D BA13 CA14D CB00 DG10B DG10C DG10D GB15 JB07C JB09G JD04A JK01 JK11 JK12 JL00 4L055 AC06 AG35 AG51 AG64 AG97 AH23 AH28 AH37 AJ02 BE08 BE10 BE14 FA11 FA13 FA19 FA30 GA05 GA34 GA47 GA50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水離解性を有する防湿剤層と基材層と
    からなる防湿紙、耐水性を有する耐水紙及び防錆剤を含
    む防錆紙がこの順に積層されている防湿防錆緩衝紙。
  2. 【請求項2】 上記防湿紙、耐水紙及び防錆紙相互間が
    水離解性の接着剤で接着されている請求項1に記載の防
    湿防錆緩衝紙。
  3. 【請求項3】 上記防錆紙の紙素材として、中性クラフ
    ト紙が用いられている請求項1又は請求項2に記載の防
    湿防錆緩衝紙。
  4. 【請求項4】 上記耐水紙として、紙管原紙が用いられ
    ている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の防湿防
    錆緩衝紙。
JP11174025A 1999-06-21 1999-06-21 防湿防錆緩衝紙 Pending JP2001001457A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002211682A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Denki Kagaku Kogyo Kk 金属ベース回路基板の梱包方法
CN104480785A (zh) * 2014-11-04 2015-04-01 金华盛纸业(苏州工业园区)有限公司 一种热敏纸
CN106425050A (zh) * 2016-12-15 2017-02-22 合肥紫金钢管股份有限公司 一种海洋环境用高耐候多丝埋弧焊钢管强化方法

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