JP2001000564A - 避難用すべり台 - Google Patents

避難用すべり台

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JP2001000564A
JP2001000564A JP11172823A JP17282399A JP2001000564A JP 2001000564 A JP2001000564 A JP 2001000564A JP 11172823 A JP11172823 A JP 11172823A JP 17282399 A JP17282399 A JP 17282399A JP 2001000564 A JP2001000564 A JP 2001000564A
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JP
Japan
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slide
roller
building
type
evacuation slide
Prior art date
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Pending
Application number
JP11172823A
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English (en)
Inventor
Kenji Okuda
健二 奥田
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Sanyo Kenko Co Ltd
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Sanyo Kenko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より多くの人を、より短時間で、かつ安全に
避難させることができる避難用すべり台を提供すること
にある。 【解決手段】 建物Bに併設される螺旋式の避難用すべ
り台において、建物Bの一階分を螺旋状に一回転して滑
り降りる勾配角度としたすべり面1を内外に二つ並列設
し、少なくともその内の一方を多数のテーパーローラー
2を進行方向に対して直角に配したローラー式とすると
共に、そのテーパーローラー2を一つ置きに回転不能に
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として病院や身
障者施設等の建物に併設する螺旋式の避難用すべり台に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、主として、病院、老人福祉セ
ンターあるいは身障者施設等の建物には、火災発生時等
の緊急時に患者等を建物から迅速に避難させるために、
螺旋式の避難用すべり台が併設されている。この従来の
避難用すべり台には、図5乃至図7に示すように、すべ
り面(床面)1を、複数のパイプ3を進行方向に配して
構成したいわゆるパイプ式すべり台と、図8乃至図10
に示すように、すべり面1を、多数の回転するテーパー
ローラー2を進行方向に対して直角に配して構成したい
わゆるローラー式すべり台とがある。
【0003】パイプ式すべり台は、すべり面1が比較的
滑り難いのでその勾配角度を25°〜35°に設定する
ことが許容されており(「日本消防安全センター」によ
る)、建物Bの一階分を螺旋状に略一回転することによ
って滑り降りることができる。従って、例えば、建物B
の二階から地面Eまでは、このすべり台を螺旋状に略一
回転滑り降りることによって安全に到達することができ
る。
【0004】一方、ローラー式すべり台は、テーパーロ
ーラー2が回転するのですべり面1が滑りやすく、その
勾配角度をパイプ式すべり台の約半分である15°前後
に設定するよう規制されている。従って、建物Bの一階
分を滑り降りるために、螺旋状に略二回転することにな
り、例えば、建物Bの二階から地面Eまでは略二回転す
ることによって安全に滑り降りることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パイプ式すべり台およびローラー式すべり台は、共にす
べり面1が一面しか設けられていないので、各階から一
度に一人ずつしか滑り降りることができない。従って、
短時間に多くの人を避難させることが困難である。ま
た、これらのすべり台は、必然的に下の階に行くほど混
雑してしまうので、その混雑によって新たな危険を招く
結果となる。
【0006】こうした問題を解決するために、ローラー
式すべり台の勾配角度をパイプ式すべり台と同程度に設
定して、地面Eまでの滑降距離を短くし、地面Eまでよ
り短時間で滑り降りることができるようにする手段が考
えられる。しかし、そうすると、滑降速度が速くなりす
ぎて、危険性がさらに増加してしまう。特に、病院の患
者や身障者施設の身障者等を避難させるためのすべり台
としては、大きな危険が伴うことになる。
【0007】そこで、本発明の目的とするところは、よ
り多くの人を、より短時間で、かつ安全に避難させるこ
とができる避難用すべり台を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の避難用すべり台は、建
物(B)に併設される螺旋式の避難用すべり台におい
て、建物(B)の一階分を螺旋状に略一回転して滑り降
りる勾配角度としたすべり面(1)を内外に二つ並列設
し、少なくともその内の一方を多数のテーパーローラー
(2)を進行方向に対して直角に配したローラー式とす
ると共に、そのテーパーローラー(2)を所定の間隔で
回転不能に固定してなることを特徴とする。ここで、所
定の間隔とは、例えば一つ置き、二つ置きなどのことを
示す。
【0009】また、請求項2に記載の避難用すべり台
は、前記内外に二つ並列設したすべり面(1)の内、外
側のすべり面(1a)をローラー式とすると共に、内側
のすべり面(1b)を進行方向に向かって複数のパイプ
(3)を螺旋状に配したパイプ式としてなることを特徴
とする。
【0010】さらに、請求項3に記載の避難用すべり台
は、建物(B)に併設される螺旋式の避難用すべり台に
おいて、建物の一階分を螺旋状に略一回転して滑り降り
る勾配角度としたすべり面(1)を設け、そのすべり面
(1)を多数のテーパーローラー(2)を進行方向に対
して直角に配したローラー式とすると共に、そのテーパ
ーローラー(2)を所定の間隔で回転不能に固定してな
ることを特徴とする。
【0011】また、請求項4に記載の避難用すべり台
は、テーパーローラー(2)の固定を、そのテーパーロ
ーラー(2)の外側端部と、その外側端部に不動に対向
位置するローラーガイド(4)とを結合して行ってなる
ことを特徴とする。
【0012】なお、カッコ内の記号は、図面および後述
する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応
事項を示す。
【0013】本発明の請求項1に記載の避難用すべり台
によれば、すべり面を内外に並列設して二つ設けたの
で、従来の一面のものと比較して、一度により多くの人
を避難させることができる。また、少なくとも一方のす
べり面をローラー式とし、かつその勾配角度を、建物の
一階分を略一回転で滑り降りることができるものに設定
したので、従来のローラー式と比較して滑降距離を半分
に短縮することができ、よってより短時間で地面まで到
達することができる。
【0014】さらに、このローラー式のすべり面におい
て、それを構成するテーパーローラーを一つ置きなど所
定の間隔に固定したので、滑降速度を抑制することがで
き、よって地面まで安全に到達することができる。な
お、このローラー式のすべり面は、テーパーローラーを
所定の間隔で固定してはいるものの、その滑降速度はパ
イプ式のものより速い。従って、従来のパイプ式すべり
台と比較して、安全性を同等に確保しつつ、より多くの
人を短時間で避難させることができる。
【0015】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の作用効果に加えて、外側のすべり
面をローラー式とし、内側のすべり面を進行方向に向か
って複数のパイプを螺旋状に配したパイプ式としたの
で、ローラー式のすべり面を滑り降りる人と、パイプ式
のすべり面を滑り降りる人を、ほぼ同じ時間内で地面ま
で到達させることができる。すなわち、ローラー式はパ
イプ式より滑り易いので滑降速度が速い一方、外側のす
べり面を構成するので滑降距離が長い。その結果、内側
のすべり面を構成し、滑降速度は遅いが滑降距離の短い
パイプ式のすべり面と、地面まで到達する時間がほぼ同
じとなる。その結果、より速く地面まで到達することの
できるすべり面に人々が殺到するといった事態を未然に
防止することができ、さらに安全な避難用すべり台を提
供することができる。
【0016】なお、請求項1及び2に記載の発明では、
すべり面を並設させたが、請求項3に記載の発明のよう
に、所定の間隔で回転不能に固定されたテーパーローラ
ーを多数有してなるすべり面を単独で使用することもで
きる。これによれば、請求項1で記載したと同様に従来
のローラー式と比較して滑降距離を半分に短縮すること
ができ、よってより短時間で地面まで到達することがで
きる。
【0017】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加えて、テー
パーローラーの固定を、そのテーパーローラーの外側端
部と、その外側端部に不動に対向位置するローラーガイ
ドとを結合して行うこととしているので、容易に当該テ
ーパーローラーを固定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図4を参照して、本発明
の実施形態に係る避難用すべり台について説明する。図
1は避難用すべり台を示す一部垂直断面図であり、図2
はその平面図である。また、図3は図1に示す避難用す
べり台のテーパーローラー2の固定手段を示す一部拡大
断面図であり、図4はビス孔6を形成したテーパーロー
ラー2の側面図である。従来例で示したものと同一部分
には、同一符号を付した。なお、この避難用すべり台の
全体形状は、二つのすべり面1を並列設した構成を除
き、図5に示す従来例とほぼ同じである。
【0019】本発明の実施形態に係る避難用すべり台
は、建物Bに併設される螺旋式の避難用すべり台におい
て、建物Bの一階分を螺旋状に略一回転して滑り降りる
勾配角度としたすべり面1を内外に二つ並列設し、その
内、外側のすべり面1aを多数のテーパーローラー2を
進行方向に対して直角に配したローラー式とすると共
に、内側のすべり面1bを進行方向に向かって複数のパ
イプ3を螺旋状に配したパイプ式としている。そして、
ローラー式のテーパーローラー2を、一つ置きに回転不
能に固定して構成している。この固定は、テーパーロー
ラー2の外側端部にビス孔6を形成し、その外側端部に
不動に対向位置するローラーガイド4に通孔を形成し、
その通孔にビス9を通してビス孔6にねじ込むことによ
って行っている。なお、この避難用すべり台のすべり面
1は、中心部に設けた支柱7を中心として螺旋状に配置
され、また、各すべり面1の両側には手すり8が設けら
れている。
【0020】建物Bに火災等が発生した際、各階の避難
口からこの避難用すべり台を滑り降りて地面Eまで避難
する。その際、当該避難用すべり台は、すべり面1を内
外に並列設して二つ設けているので、一度により多くの
人を避難させることができる。また、外側のすべり面1
aをローラー式とし、その勾配角度も、建物Bの一階分
を略一回転で滑り降りることができるものとしているの
で、従来のものより滑降距離を半分に短縮することがで
き、よって、人々をより短時間で地面Eまで到達させる
ことができる。また、テーパーローラー2を一つ置きに
固定しているので、滑降速度を抑えることができ、よっ
て地面Eまで安全に運ぶことができる。このローラー式
のすべり面1は、テーパーローラー2を一つ置きに固定
してはいるものの、その滑降速度はパイプ式のものより
速く、従って、従来のパイプ式すべり台と比較して、安
全性を同等に確保しつつ、より多くの人を短時間で避難
させることができる。
【0021】また、本実施形態に係る避難用すべり台
は、外側のすべり面1aをローラー式とし、内側のすべ
り面1bをパイプ式としているので、ローラー式のすべ
り面1aを滑り降りる人と、パイプ式のすべり面1bを
滑り降りる人を、ほぼ同じ時間内で地面Eまで到達させ
ることができる。ローラー式はパイプ式より滑り易いの
で滑降速度が速い一方、外側のすべり面1を構成するの
で滑降距離が長いからである。そのため、より速く地面
Eまで到達することのできるすべり面1に人々が殺到す
るといった事態を未然に防止することができる。
【0022】また、テーパーローラー2の固定を、その
テーパーローラー2の外側端部と、その外側端部に不動
に対向位置するローラーガイド4とをビス9で結合して
行うこととしているので、容易にテーパーローラー2を
固定することができている。なお、テーパーローラー2
の固定手段としては、ビス9の他に、ピンや溶接等があ
る。また、ワッシャを、テーパーローラー2の回転軸5
とローラーガイド4との間に嵌めてテーパーローラー2
の回転を阻止しても良い。
【0023】上記実施形態に係る避難用すべり台は、外
側のすべり面1aをローラー式と内側のすべり面1bを
パイプ式としたが、その逆であっても良く、また、内外
両方共にローラー式としても良い。また、テーパーロー
ラー2を一つ置きに固定したが、これに限らず二つ置
き、あるいはそれ以上の間隔で固定して滑降速度を調節
することもできる。さらに、多数のテーパーローラー2
からなるローラー式のものを単独で使用することもでき
る。
【0024】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の請求項1に記載
の避難用すべり台によれば、すべり面を内外に並列設し
て二つ設けたので、従来の一面のものと比較して、一度
により多くの人を避難させることができる。また、少な
くとも一方のすべり面をローラー式とし、かつその勾配
角度を、建物の一階分を略一回転で滑り降りることがで
きるものに設定したので、従来のローラー式と比較して
滑降距離を半分に短縮することができ、よって人々をよ
り短時間で地面まで運ぶことができる。さらに、テーパ
ーローラーを例えば一つ置きのように所定間隔を置いて
固定したので、滑降速度を抑えることができ、よって地
面まで安全に到達させることができる。なお、このロー
ラー式のすべり面は、テーパーローラーを所定間隔毎に
固定してはいるものの、その滑降速度はパイプ式のもの
より速く、従って、従来のパイプ式すべり台と比較し
て、安全性を同等に確保しつつ、より多くの人を短時間
で避難させることができる。
【0025】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の作用効果に加えて、外側のすべり
面をローラー式とし、内側のすべり面を進行方向に向か
って複数のパイプを螺旋状に配したパイプ式としたの
で、ローラー式のすべり面を滑り降りる人と、パイプ式
のすべり面を滑り降りる人を、ほぼ同じ時間内で地面ま
で到達させることができる。これにより、より速く地面
まで到達することのできるすべり面に人々が殺到すると
いった事態を未然に防止することができ、さらに安全性
を確保することができる。
【0026】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1で記載したと同様に従来のローラー式と比較し
て滑降距離を半分に短縮することができ、よってより短
時間で地面まで到達することができる。
【0027】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加えて、テーパ
ーローラーの固定を、そのテーパーローラーの外側端部
と、その外側端部に不動に対向位置するローラーガイド
とを結合して行うこととしているので、容易にテーパー
ローラーを固定することができる。従って、設置作業の
簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る避難用すべり台を示す
要部垂直断面図である。
【図2】図1に示す避難用すべり台の平面図である。
【図3】図1に示す避難用すべり台のテーパーローラー
の固定手段を示す一部拡大断面図である。
【図4】図3に示すテーパーローラーの側面図である。
【図5】従来例に係るパイプ式の避難用すべり台を示す
正面図である。
【図6】図5に示す避難用すべり台の一部平面図であ
る。
【図7】図5に示す避難用すべり台の一部垂直断面図で
ある。
【図8】従来例に係るローラー式の避難用すべり台を示
す正面図である。
【図9】図8に示す避難用すべり台の一部平面図であ
る。
【図10】図8に示す避難用すべり台の一部垂直断面図
である。
【符号の説明】
1 すべり面 1a 外側のすべり面 1b 内側のすべり面 2 テーパーローラー 3 パイプ 4 ローラーガイド 5 回転軸 6 ビス孔 7 支柱 8 手すり 9 ビス B 建物 E 地面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物に併設される螺旋式の避難用すべり台
    において、建物の一階分を螺旋状に略一回転して滑り降
    りる勾配角度としたすべり面を内外に二つ並列設し、少
    なくともその内の一方を多数のテーパーローラーを進行
    方向に対して直角に配したローラー式とすると共に、そ
    のテーパーローラーを所定の間隔で回転不能に固定して
    なることを特徴とする避難用すべり台。
  2. 【請求項2】前記内外に二つ並列設したすべり面の内、
    外側のすべり面をローラー式とすると共に、内側のすべ
    り面を進行方向に向かって複数のパイプを螺旋状に配し
    たパイプ式としてなることを特徴とする請求項1に記載
    の避難用すべり台。
  3. 【請求項3】建物に併設される螺旋式の避難用すべり台
    において、建物の一階分を螺旋状に略一回転して滑り降
    りる勾配角度としたすべり面を設け、そのすべり面を多
    数のテーパーローラーを進行方向に対して直角に配した
    ローラー式とすると共に、そのテーパーローラーを所定
    の間隔で回転不能に固定してなることを特徴とする避難
    用すべり台。
  4. 【請求項4】前記テーパーローラーの固定を、そのテー
    パーローラーの外側端部と、該外側端部に不動に対向位
    置するローラーガイドとを結合して行ってなることを特
    徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の避難用
    すべり台。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013034045A1 (en) * 2011-09-06 2013-03-14 Aldosari Ashwan Murdhi B Rapid escape exit for high building

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013034045A1 (en) * 2011-09-06 2013-03-14 Aldosari Ashwan Murdhi B Rapid escape exit for high building
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