JP2001000390A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2001000390A
JP2001000390A JP11176901A JP17690199A JP2001000390A JP 2001000390 A JP2001000390 A JP 2001000390A JP 11176901 A JP11176901 A JP 11176901A JP 17690199 A JP17690199 A JP 17690199A JP 2001000390 A JP2001000390 A JP 2001000390A
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camera
tube
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JP11176901A
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Takeshi Yokoi
武司 横井
Takashi Otawara
崇 大田原
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】TVモニタに表示される内視鏡画像にモアレ縞
が発生することを防止できるとともに、TVモニタに表
示される内視鏡画像のUP方向とTVモニタのUP方向
とを略一致させて、診断時の違和感をなくすことができ
る内視鏡装置の提供を目的としている。 【解決手段】本発明の内視鏡装置は、内視鏡用外付けテ
レビカメラ2をファイバスコープ1の接眼部11に装着
した際、内視鏡用外付けテレビカメラ2の固体撮像素子
の水平方向基準線が、ファイバスコープの水平方向基準
線に対してプラス側もしくはマイナス側に一定角度傾い
た位置関係となるように、内視鏡用外付けテレビカメラ
の水平方向基準線に対して固体撮像素子の水平方向基準
線を傾けて配置するとともに、テレビモニタ6の画面上
に表示される内視鏡画像の水平方向とテレビモニタ6の
水平方向基準線とが略一致するように内視鏡画像を回転
調整する回転調整手段27がカメラコントロールユニッ
ト5内に設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学繊維を束ねて
形成したイメージガイドファイバを有する内視鏡と、こ
の内視鏡の接眼部に着脱される内視鏡用外付けテレビカ
メラとを備え、テレビカメラ内の固体撮像素子の画像信
号をカメラコントロールユニットを介してテレビモニタ
に表示する内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療分野や工業分野において内視
鏡が広く使用されている。医療分野において、内視鏡
は、その細長の挿入部を体腔内に挿入することにより体
腔内の臓器を観察したり、前記挿入部に形成された処置
具チャンネルを通じて体腔内に処置具を導入することに
より各種の治療や処置を行なうために使用される。ま
た、工業分野においても、内視鏡は、ボイラ、タービ
ン、エンジン、化学プラント等の内部の傷や腐蝕を観察
したり検査するために使用される。
【0003】このような内視鏡のうち、光学式の内視鏡
(以下、ファイバスコープという。)は、複数本の光学
繊維が配列されて成るイメージガイドファイバを像伝達
手段として備えており、接眼部で被観察部位の肉眼観察
を行なうことができるようになっている。また、前記接
眼部に固体撮像素子を備えた内視鏡用外付けテレビカメ
ラ(以下、単にTVカメラという。)を装着するととも
に、イメージガイドファイバによって伝達された光学像
をこのTVカメラの固体撮像素子によって撮像してTV
モニタに表示させることも一般的に行なわれている。
【0004】ところで、前記イメージガイドファイバに
よって伝達されるファイバスコープからの光学像を固体
撮像素子を有するTVカメラで撮像してTVモニタに表
示させると、TVモニタの画面上にモアレ縞が発生する
ことがある。これは、特に、固体撮像素子の画素(ピク
セル)の配列方向とイメージガイドファイバ側の光学繊
維の配列方向とが一致していることに起因している。こ
のように、内視鏡画像中にモアレ縞が目立って発生する
と、良好な観察が行なえなくなる。
【0005】そこで、特開平6−254044号公報に
は、モアレ縞の発生を防止するために、光学繊維の配列
方向が、イメージガイドファイバを形成する光学繊維の
接眼部側端面に配置されるマスク部材の所定の基準線に
対して傾けられたファイバスコープが開示されている。
【0006】また、特開昭59−71020号公報に
は、モアレ縞の発生を防止するために、TVカメラをフ
ァイバスコープに対して自由に回転できるように装着す
る技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−2
54044号公報に開示された技術では、光学繊維の配
列方向がマスク部材の基準線に対して傾けられている専
用のファイバスコープを用意しなければ、モアレ縞を除
去することができない。ファイバスコープは様々な用途
に応じた多種多様のものが市場に出回っており、前記公
報の技術は、こうした既存のファイバスコープに対して
対処することができない(モアレ縞を除去することがで
きない)。
【0008】また、特開昭59−71020号公報に開
示された技術では、TVカメラをファイバスコープに対
して回転させて固体撮像素子の画素の配列方向を光学繊
維の配列方向に対して傾ければ、モアレ縞の発生を軽減
することができる。しかし、TVカメラを回転させた量
だけTVモニタ上の内視鏡画像が傾く(TVモニタに表
示される内視鏡画像のUP方向とTVモニタのUP方向
とをが一致しなくなる)ため、診断時に違和感を感じる
という不具合がある。無論、こうした内視鏡画像の傾き
は、特開平6−254044号公報に開示された技術に
おいても生じる。
【0009】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、TVモニタに表示さ
れる内視鏡画像にモアレ縞が発生することを防止できる
とともに、TVモニタに表示される内視鏡画像のUP方
向とTVモニタのUP方向とを略一致させて、診断時の
違和感をなくすことができる内視鏡装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、複数本の光学繊維を所定の面を基準面に
して水平・垂直方向に整然と配列することによって構成
されるとともに前記基準面に所定の水平方向基準線と略
平行な配列模様が形成されるイメージガイドファイバを
像伝達手段として備えたファイバスコープと、前記ファ
イバスコープの接眼部に装着され、多数の画素を所定の
水平方向基準線に対して一定間隔で水平・垂直方向に整
然と配列することによって形成されるとともに前記イメ
ージガイドファイバによって伝送される光学像を撮像し
て画像信号に変換する固体撮像素子を撮像光学系として
備えた内視鏡用外付けテレビカメラと、内視鏡用外付け
テレビカメラの固体撮像素子で光電変換された画像信号
をテレビモニタの画面上に表示させるための映像信号を
生成してこれをテレビモニタに出力するカメラコントロ
ールユニットとを具備する内視鏡装置において、前記内
視鏡用外付けテレビカメラを前記ファイバスコープの接
眼部に装着した際、前記内視鏡用外付けテレビカメラの
前記固体撮像素子の水平方向基準線が、前記ファイバス
コープの水平方向基準線に対してプラス側もしくはマイ
ナス側に一定角度傾いた位置関係となるように、前記内
視鏡用外付けテレビカメラの水平方向基準線に対して固
体撮像素子の水平方向基準線を傾けて配置し、前記テレ
ビモニタの画面上に表示される内視鏡画像の水平方向と
テレビモニタの水平方向基準線とが略一致するように内
視鏡画像を回転調整する回転調整手段が前記カメラコン
トロールユニット内に設けられていることを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。
【0012】図1〜図6は本発明の第1の実施形態を示
している。図1に示されるように、本実施形態に係る内
視鏡装置は、ファイバスコープ(光学式内視鏡)1と、
ビデオスコープ(電子内視鏡)3と、ファイバスコープ
1の接眼部11に着脱自在に取り付けられる内視鏡用外
付けテレビカメラ(以下、TVカメラという。)2と、
光源装置4と、カメラコントロールユニット(以下、C
CUという。)5と、TVモニタ6とを備えている。
【0013】ファイバスコープ1は、体腔内に挿入され
る挿入部10と、挿入部10の基端に設けられ且つ接眼
部11を有する操作部7とからその本体が構成されてい
る。操作部7の側部からはユニバーサルコード13が延
出され、ユニバーサルコード13の端部には、光源装置
4に着脱自在に接続される内視鏡コネクタ12が設けら
れている。挿入部10および操作部7内には、複数の光
学繊維31を束ねて形成した像伝達手段としてのイメー
ジガイドファイバ35(図4参照)が内挿されている。
【0014】TVカメラ2は、ファイバスコープ1の接
眼部11に着脱され且つ固体撮像素子17(図2参照)
が内蔵されたカメラヘッド16と、カメラヘッド16の
側部から延出するケーブル蛇管15と、ケーブル蛇管1
5の基端に設けられ且つCCU5に着脱自在に接続され
るビデオコネクタ14とからなる。固体撮像素子17
は、イメージガイドファイバ35によって接眼部11ま
で伝送された光学像を撮像して画像信号に光電変換す
る。固体撮像素子17で光電変換された画像信号は、ケ
ーブル蛇管15およびビデオコネクタ14を介して、C
CU5に伝送される。
【0015】ビデオスコープ3は、体腔内に挿入され且
つ先端側に図示しない固体撮像素子が内蔵された挿入部
10と、挿入部10の基端に設けられた操作部7とから
その本体が構成されている。操作部7の側部からはユニ
バーサルコード13とケーブル蛇管15とがそれぞれ延
出されている。ユニバーサルコード13の端部には、光
源装置4に着脱自在に接続される内視鏡コネクタ12が
設けられ、ケーブル蛇管15の端部には、CCU5に着
脱自在に接続されるビデオコネクタ14が設けられてい
る。挿入部10に配設された前記固体撮像素子は、ビデ
オスコープ3によって得られた光学像を撮像して光電変
換する。前記固体撮像素子で光電変換された画像信号
は、ケーブル蛇管15およびビデオコネクタ14を介し
て、CCU5に伝送される。
【0016】各スコープ1,3の挿入部10は、先端側
から順に、先端硬質部73と、湾曲管部9と、軟性管部
74とが連設されて構成されている。操作部7には図示
しない湾曲操作ノブが設けられており、この湾曲操作ノ
ブが操作されると、湾曲管部9が上下の2方向または上
下左右の4方向に湾曲されて、先端硬質部73が所望の
方向に向けられるようになっている。
【0017】光源装置4は、被観察部位を照明するため
の照明光を、ユニバーサルコード13を介して、各スコ
ープ1,3の照明光学系に供給する。CCU5は、TV
カメラ2のカメラヘッド16に内蔵されている固体撮像
素子17またはビデオスコープ3の挿入部10の先端側
に内蔵された固体撮像素子によって光電変換された画像
信号に基づいて映像信号を生成し、これをTVモニタ6
に出力する。TVモニタ6は、CCU5から出力された
映像信号を受けて、被観察部位の内視鏡画像を表示す
る。
【0018】TVカメラ2の詳細が図2に示されてい
る。図示のように、ケーブル蛇管15の両端部には、座
屈防止用の折れ止め部25を介して、カメラヘッド16
およびビデオコネクタ14がそれぞれ一体的に固定され
ている。カメラヘッド16の内部には、固体撮像素子1
7が内蔵されており、この固体撮像素子17からは細長
の信号ケーブル18が延出している。信号ケーブル18
は、ケーブル蛇管15の内部に挿通され、ビデオコネク
タ14に設けられた所定の信号ケーブル用コネクタピン
22に電気的に接続されている。
【0019】折れ止め部25内には、不要輻射ノイズを
低減する管状のフェライトコア24が配設されている。
このフェライトコア24の貫通孔には、信号ケーブル1
8が内挿されたケーブル蛇管15が挿通されている。こ
れにより、信号ケーブル18に混入したノイズはフェラ
イトコア24に吸収され、ノイズが除去された映像信号
がCCU5に伝送される。
【0020】ビデオコネクタ14内には、マイクロコン
ピュータ19とメモリ20とからなる記憶手段21が配
設されている。記憶手段21に記憶されている情報はT
Vカメラ2毎に異なる。なお、メモリ20は、信号ライ
ンを介して、記憶手段用コネクタピン23に電気的に接
続されている。また、記憶手段21に記憶されている具
体的な情報については後述する。
【0021】また、本実施形態では、共通の1つのCC
U5を使用して、TVカメラ2を介したファイバスコー
プ1からの内視鏡画像およびビデオスコープ3からの内
視鏡画像を正常にTVモニタ6に表示させるため、ビデ
オスコープ3の固体撮像素子からビデオコネクタ14に
わたって延びる信号ケーブル(図示せず)の長さと、T
Vカメラ2の固体撮像素子17からビデオコネクタ14
まで延びる信号ケーブル18の長さが略同一に設定され
ている。
【0022】図3に示されるように、カメラヘッド16
の周側面には、リモートスイッチとしてのフロントスイ
ッチ52とリアスイッチ53とが設けられている。これ
らスイッチ52,53のON/OFF操作を、操作部7
を把持する手44の指で容易に行なえるように、カメラ
ヘッド16にはスイッチ操作用アダプタ45が着脱自在
に取り付けられる。
【0023】スイッチ操作用アダプタ45は、カメラヘ
ッド16の前側の周側面に沿って延び且つフロントスイ
ッチ52をON/OFF操作するためのフロントレバー
46と、カメラヘッド16の後側の周側面に沿って延び
且つリアスイッチ53をON/OFF操作するためのリ
アレバー47とからなる。これらのレバー46,47
は、固定ネジ55を介して、カメラヘッド16の端面
(上面)に一体で着脱自在に取り付けられている。
【0024】フロントレバー46は、送気送水ボタン4
2および吸引ボタン43が位置する操作部7の前端面部
位まで延びており、操作部7を把持する術者の左手44
の人差し指で操作可能な操作端部46aを有している。
また、リアレバー47は、操作部7の後端面(背面)ま
で延びており、術者の左手44の親指で操作可能な操作
端部47aを有している。
【0025】フロントレバー46の内面には、フロント
スイッチ52と対向する部位に、凸部49が設けられて
いる。また、フロントレバー46の内面には、凸部49
の両側に、カメラヘッド16に押し付けられて弾性的に
変形する復帰用の板バネ48が設けられている。したが
って、操作端部46aを左手44の人差し指で操作部7
側に押し込み操作すると、凸部49がフロントスイッチ
52に突き当てられてフロントスイッチ52がON操作
されるとともに、板バネ48が弾性的に変形する。ま
た、操作端部46aに対する押し込み力を解除すると、
板バネ48の弾性復元力によってフロントレバー46が
元の位置に復帰して、凸部49がフロントスイッチ52
から離れ、フロントスイッチ52がOFFされる。
【0026】また、同様に、リアレバー47の内面に
は、リアスイッチ53と対向する部位に、凸部51が設
けられている。また、リアレバー47の内面には、凸部
51の両側に、カメラヘッド16に押し付けられて弾性
的に変形する復帰用のコイルバネ50が設けられてい
る。したがって、操作端部47aを親指で操作部7側に
押し込み操作すると、凸部51がリアスイッチ53に突
き当てられてリアスイッチ53がON操作されるととも
に、コイルバネ50が弾性的に変形する。また、操作端
部47aに対する押し込み力を解除すると、コイルバネ
50の弾性復元力によってリアレバー47が元の位置に
復帰して、凸部51がリアスイッチ53から離れ、リア
スイッチ53がOFFされる。
【0027】なお、操作端部46aと操作端部47aは
その長さと形状が互いに異なっている。すなわち、操作
端部46aは、操作部7を把持する左手44の人差し指
で容易に操作できるように、外側に屈曲形成されて操作
部7の前端面の輪郭に沿って延びており、また、操作端
部47aは、左手44の親指で容易に操作できるよう
に、操作部7の背面の輪郭に沿って直線的に延び且つ操
作端部46aよりも長く形成されている。また、各レバ
ー46,47には固定ネジ55が貫通する長孔54が設
けられており、この長孔54を利用して凸部49,51
とスイッチ52,53との離間距離を変化させることに
より、スイッチ操作用アダプタ45の操作性および応答
性を変えることができるようになっている。
【0028】ファイバスコープ1に内挿されたイメージ
ガイドファイバ35の接眼部11側端部の断面が図4の
(a)に示されている。図示のように、イメージガイド
ファイバ35は、1本の線径が0.01mm程度の極細
で可撓性を有するガラス製の光学繊維31…を基準面に
対して略平行に密着させて複数本並べ、その複数本並べ
て配設した光学繊維31…の上に次々と1/2ピッチず
らして光学繊維31…を密着させて積み重ねることによ
って形成される。すなわち、イメージガイドファイバ3
5は、複数の光学繊維31…が水平・垂直方向に一定間
隔で整然と俵積み状に配列されることによって構成され
ている。
【0029】具体的には、光学繊維31…は、ファイバ
スコープ水平方向基準線(以下、スコープ水平方向基準
線と言う。)32と略平行な方向に配列模様を形成する
とともに、このスコープ水平方向基準線32に対して6
0度の方向および120度の方向にも配列模様を形成し
ている。つまり、光学繊維31…は、スコープ水平方向
基準線32に対して3つの方向性を有する配列模様を、
ファイバスコープ35の両端面に形作っている。
【0030】イメージガイドファイバ35の接眼部11
側端部には、マスク部材96が一体に設けられている。
また、マスク部材96には、接眼部11の端面に現れる
像の上(UP)方向を示す逆三角形状のUP指標34
が、内面から突出して設けられている。なお、マスク部
材96は、図5に示されるように、UP指標34ととも
にモニタ6の画面上に表示される。
【0031】図4の(b)に示されるように、固体撮像
素子17は、縦・横寸法がそれぞれ0.01mm以下の
画素38…を水平方向基準線36および垂直方向基準線
37に対して平行に一定間隔で整然と配列することによ
って形成されている。
【0032】ところで、TVカメラ2をファイバスコー
プ1の接眼部11に取り付け固定した状態では、ファイ
バスコープ1のイメージガイド35と、接眼部11に設
けられた図示しない接眼レンズ群と、カメラヘッド16
に設けられた光学レンズおよび光学ローパスフィルタ
(いずれも図示せず)と、固体撮像素子17とが1つの
光軸上に所定の間隔で配置される。この時、光学繊維3
1…の配列方向が固体撮像素子17の画素38…の配列
方向と略一致していると、すなわち、固体撮像素子17
の水平方向基準線36とスコープ水平方向基準線32と
が略平行であると、モニタ6の画面上にモアレ縞が特に
強く発生して、観察の妨げとなる。
【0033】そのため、本実施形態では、モニタ6上の
内視鏡画像40(図5参照)に発生するモアレ縞を減少
させるべく、TVカメラ2は、ファイバスコープ1の接
眼部11に装着された際に、その固体撮像素子17の水
平方向基準線36が、ファイバスコープ1のスコープ水
平方向基準線32に対してプラス側もしくはマイナス側
に4度〜44度の角度範囲で傾いて位置するようになっ
ている。具体的には、固体撮像素子17は、その水平方
向基準線36がファイバスコープ1のスコープ水平方向
基準線32に対してプラス側に15度傾くように(図4
参照)、TVカメラ2の水平方向基準線に対して傾けて
配置されている。
【0034】また、このように、固体撮像素子17をT
Vカメラ2内で傾けて配置(TVカメラ2の水平方向基
準線に対して傾けて配置)して、固体撮像素子17の水
平方向基準線36をファイバスコープ1のスコープ水平
方向基準線32に対して傾けると、必然的に、モニタ6
の画面上に表示される内視鏡画像40も図5の(a)に
示されるようにモニタ6の水平方向基準線39に対して
傾く。すなわち、固体撮像素子17の垂直方向基準線3
7上に位置するUP指標34がモニタ6の垂直方向基準
線41上に位置しなくなる。このような内視鏡画像40
の傾きは大きければ大きいほど違和感を増す。
【0035】そのため、本実施形態の内視鏡装置では、
TVモニタ6の画面上に表示される内視鏡画像40の水
平方向(固体撮像素子17の水平方向基準線36)とT
Vモニタ6の水平方向基準線39とが略一致するよう
に、固体撮像素子17によって撮像された像を回転調整
する回転調整手段27がCCU5内に設けられている。
【0036】すなわち、図6に示されるように、CCU
5には、TVカメラ2のビデオコネクタ14内に設けら
れた記憶手段21に記憶された情報を読み取る読み取り
手段26と、前記回転調整手段27とが設けられてい
る。回転調整手段27は、読み取り手段26によって読
み取られた情報に基づいて、CCU5に伝送される撮像
素子17からの画像信号を処理することにより、固体撮
像素子17によって撮像された像を回転させてTVモニ
タ6に出力する。
【0037】具体的には、記憶手段21には、ファイバ
スコープ1のスコープ水平方向基準線32に対する固体
撮像素子17の水平方向基準線36の傾き角が記憶され
ている。また、回転調整手段27は、読み取り手段26
によって読み取られた前記傾き角の情報に基づいて、C
CU5に伝送される固体撮像素子17からの画像信号を
処理し、固体撮像素子17によって撮像された像を前記
傾き角と同じ角度分だけ回転させて、モニタ6の水平方
向基準線39に対して傾かない内視鏡画像40をモニタ
6の画面上に表示する。
【0038】また、記憶手段21には、カメラヘッド1
6に設けられたリモートスイッチ52,53の機能(例
えば、リモートスイッチ52,53に割り当てられた番
号とその機能)の情報が記憶されている。ビデオコネク
タ14がCCU5に接続されると、記憶手段21に記憶
されたリモートスイッチ52,53の機能情報は、CC
U5内に設けられたスイッチ機能判別手段29によって
読み取られ、CCU5に接続された別体のスイッチ機能
表示器30の画面上に表示される。すなわち、CCU5
とTVカメラ2との接続に連動して、カメラヘッド16
のスイッチ設定が別体の表示用アダプタ30に常時一覧
表示されるようになっている。これにより、術者は、混
乱なくスムーズに、スイッチ操作を行なうことが可能と
なる。
【0039】なお、スイッチ設定は、常時一覧表示され
ることなく、必要に応じて表示されるようになっていて
も良い。この場合、ユーザーが「常時表示」か「任意表
示」かを何らかの手段によって選択できるようにすると
良い。また、カメラヘッド16のスイッチ機能だけでな
く操作部7のスイッチ機能が一覧表示されるようになっ
ていても良い。その場合には、操作部7のスイッチ機能
の情報も記憶手段21に記憶される。
【0040】次に、本実施形態の内視鏡装置のファイバ
スコープ1を使用して、体腔内や管孔内に存在する被観
察部位の内視鏡画像40をモニタ6上に表示させて観察
・診断を行なう場合について説明する。
【0041】まず、ファイバスコープ1の接眼部11に
TVカメラ2のカメラヘッド16を取り付け固定する。
また、ファイバスコープ1の内視鏡コネクタ12を光源
装置4に接続し、TVカメラ2のビデオコネクタ14を
CCU5に接続する。ビデオコネクタ14がCCU5に
接続されると、CCU5内の読み取り手段26は、TV
カメラ2の接続を判別するとともに、TVカメラ2内の
記憶手段21に記憶された情報(ファイバスコープ1の
スコープ水平方向基準線32に対する固体撮像素子17
の水平方向基準線36の傾き角の情報)を読み取る。
【0042】次に、光源装置4、CCU5、TVモニタ
6の各電源をONし、TVモニタ6に正常画像が表示さ
れるか否かを確認する。確認後、ファイバスコープ1の
先端から照明光を照射しながら、ファイバスコープ1の
挿入部10を体内の目的部位まで挿入していく。この
時、必要に応じて送気・送水・吸引等を行なう。
【0043】ファイバスコープ1で捕らえられた被観察
部位の光学像は、イメージガイドファイバ35を通じて
伝送され、TVカメラ2の観察光学系を通過して、固体
撮像素子17の受光面に結像する。固体撮像素子17で
は、結像した光学像が画像信号に光電変換される。光電
変換された画像信号は、信号ケーブル18を経由してC
CU5まで伝送される。
【0044】CCU5に伝送された画像信号は、回転調
整手段27によって処理された後、TVモニタ6に内視
鏡画像40として表示される。具体的には、回転調整手
段27は、読み取り手段26によって読み取られた前記
傾き角の情報に基づいて、CCU5に伝送される固体撮
像素子17からの画像信号を処理し、固体撮像素子17
によって撮像された像を前記傾き角と同じ角度分だけ回
転させる。これにより、TVモニタ6の画面上には、T
Vモニタ6の水平方向基準線39に対して傾かない内視
鏡画像40が表示され、モニタ6の垂直方向基準線41
上にUP指標34が位置するようになる(固体撮像素子
17からの画像信号がTVモニタ6上で傾けられて表示
される)以上説明したように、本実施形態の内視鏡装置
では、TVカメラ2をファイバスコープ1の接眼部11
に装着した際に、TVカメラ2の固体撮像素子17の水
平方向基準線36がファイバスコープ1のスコープ水平
方向基準線32に対して傾いて位置するようになってい
る。したがって、専用のファイバスコープを用意するこ
となく既存のファイバスコープを使用した場合において
も、モニタ6上の内視鏡画像40に発生するモアレ縞を
低減させることができる。
【0045】また、本実施形態の内視鏡装置では、TV
モニタ6の画面上に表示される内視鏡画像40の水平方
向(固体撮像素子17の水平方向基準線36)とTVモ
ニタ6の水平方向基準線39とが略一致するように、固
体撮像素子17によって撮像された像を回転調整する回
転調整手段27がCCU5内に設けられている。したが
って、TVモニタ6の水平方向基準線39に対して傾か
ない内視鏡画像40をTVモニタ6上に表示でき、モニ
タ6の垂直方向基準線41上にUP指標34を位置させ
ることができる。
【0046】すなわち、本実施形態では、固体撮像素子
17を一定角度回転させてTVカメラ2に固定するとと
もに、その回転させた角度分だけ内視鏡像をCCU5内
の回転調整手段27によって回転調整してTVモニタ6
に表示させるようにしているため、TVモニタ6上に表
示される内視鏡画像40のモアレ縞を低減しつつ、TV
モニタ6に表示される内視鏡画像40のUP方向とTV
モニタ6のUP方向とを略一致させて、診断時の違和感
をなくすことができる。
【0047】また、本実施形態の内視鏡装置では、操作
部7まで延びるスイッチレバー46,47を備えたスイ
ッチ操作用アダプタ45がカメラヘッド16に着脱自在
に取り付けられるようになっている。そのため、操作部
7から遠く離れたカメラヘッド16のリモートスイッチ
52,53のON/OFF操作を、操作部7を把持する
手44の指で容易に行なうことができる。すなわち、左
手44でスコープ1の操作部7を把持した状態で、スイ
ッチ操作を左手片手で行なえる。また、固定ネジ55を
外すことによって、各レバー46,47を個別にカメラ
ヘッド16から外すこともできる。
【0048】図7〜図9は本発明の第2の実施形態を示
している。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例
であり、第1の実施形態と共通する構成要素について
は、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0049】本実施形態の内視鏡装置では、外部からの
入力手段によって、回転調整手段27が作動するように
なっている。すなわち、図7に示されるように、CCU
5には、接続ケーブル57を介して、外部入力手段とし
てのキーボード56が着脱自在に接続されている。この
キーボード56は、CCU5内に設けられた読み取り手
段26に電気的に接続される。TVカメラ2がCCU5
に接続されると、CCU5内の読み取り手段26は、T
Vカメラ2が接続されたと判断し、キーボード56から
入力される指示内容を読み取る。キーボード56からの
指示内容は、固体撮像素子17によって撮像される像を
どの方向に何度傾けるかという角度情報として、読み取
り手段26に入力される。回転調整手段27は、この角
度情報を受けて、固体撮像素子17によって撮像される
像を指示された角度だけ回転させてTVモニタ6上に表
示させる。
【0050】また、TVカメラ2のビデオコネクタ14
に設けられた記憶手段21には、ファイバスコープ1の
操作部7に設けられた各種のリモートスイッチの機能
(リモートスイッチに割り当てられた番号とその機能)
の情報が記憶されており、ビデオコネクタ14がCCU
5に接続されると、その情報がCCU5内に設けられた
スイッチ機能判別手段29によって読み取られ、モニタ
6の画面上のスイッチ機能表示部58(検査の邪魔にな
らない部分)に一覧表示されるようになっている。
【0051】また、図8の(a)(b)に示されるよう
に、TVカメラ2のケーブル蛇管15のカメラヘッド1
6側の端部には、ケーブル蛇管15がユニバーサルコー
ド13に隣接してこれと平行に延びることができるよう
に、略90度の角度をもって互いに反対向きに折り曲げ
られた2つの屈曲部60,61が所定距離離間して設け
られている。また、互いに隣接して平行に延びるユニバ
ーサルコード13とケーブル蛇管15は、Cリング(連
結部材)62によって束ねられて互いに連結されてい
る。
【0052】また、第1の実施形態では、イメージガイ
ドファイバ35の光学繊維31の配列方向に対する固体
撮像素子17の画素38の配列方向の傾き角度が固定さ
れていたが、本実施形態では、スコープの種類に合わせ
て固体撮像素子17をモアレ縞が目立たない任意の角度
だけ回転させることができるようになっている。そのた
め、図8の(a)に示されるように、カメラヘッド16
には、その内部に配設された固体撮像素子17を回転さ
せるための回転ツマミ59が外部に突出して設けられて
いる。
【0053】図9の(a)に詳しく示されるように、カ
メラヘッド16は、中心に貫通孔97が形成された例え
ば金属製のベース本体95と、このベース本体95に外
嵌配置された導電性樹脂部材からなるヘッドカバー63
とを備えている。ヘッドカバー63は、その先端側に、
ファイバスコープ1の接眼部11に取り付けられるマウ
ント部98を有している。ベース本体95の貫通孔97
の先端側には、複数の光学レンズ65によって構成され
た観察光学系を支持するレンズ枠99が固定されてい
る。
【0054】前記観察光学系の光軸後方には、カットす
る方向が異なる3枚のフィルタを接合して構成された光
学ローパスフィルタ64と固体撮像素子17とを有する
撮像ユニットが設けられている。この撮像ユニットは回
転ホルダ66の先端側に固定的に支持されている。ま
た、回転ホルダ66は、ベース本体95に固定された保
持ホルダ67内に回転可能に保持されている。また、回
転ホルダ66の基端側は、カメラヘッド16の背面を貫
通して外部に突出しており、その突出した部位が回転ツ
マミ59として形成されている。また、回転ホルダ66
の回転によって信号ケーブル18が損傷しないように、
信号ケーブル18は弛んだ状態でカメラヘッド16内に
配置されている。なお、それ以外の構成は第1の実施形
態と同一である。
【0055】以上説明したように、本実施形態の内視鏡
装置によれば、固体撮像素子17によって撮像される像
の回転を、第1の実施形態のように自動ではなく、手動
で行なうことができる。そのため、TVカメラ2側に記
憶手段21を設けなくて済み、TVカメラ2の構造を簡
単にできるとともに、記憶手段21が組み込まれていな
い既存のTVカメラ2にも適用可能となる。
【0056】また、本実施形態の内視鏡装置では、カメ
ラヘッド16に設けられた回転ツマミ59によって固体
撮像素子17を任意の角度だけ回転させて、モアレ縞の
発生レベルを調整することができる。特に、本実施形態
では、キーボード56からの外部入力手段による像の回
転調整と回転ツマミ59を用いた固体撮像素子17の回
転調整との相乗作用により、スコープの種類によって異
なるモアレ縞の発生レベルを細かく調整してTVモニタ
6上における内視鏡画像40の傾きを適正に補正できる
ため、違和感のない鮮明な内視鏡画像40をスコープの
種類によらず良好に得ることができる。なお、回転ホル
ダ66とレンズ枠99とを一体に形成して、撮像ユニッ
トとともに光学レンズ65を一体で回転させるようにし
ても良い。
【0057】また、本実施形態の内視鏡装置では、ケー
ブル蛇管15のカメラヘッド16側の端部に2つの屈曲
部60,61が設けられ、これによって、互いに隣接し
て平行に延びるユニバーサルコード13とケーブル蛇管
15とがCリング62によって1本に纏められている。
したがって、ユニバーサルコード13とケーブル蛇管1
5とが間隔を開けて平行に延出している従来の場合(図
8の(c)参照)に比べて、作業性が良くなる。
【0058】図10には、TVカメラ2のカメラヘッド
16の高さを低くして、カメラヘッド16に設けられた
スイッチの操作性を向上させるための構成が示されてい
る。一般に、図10の(a)に示されているように、光
学レンズ65と固体撮像素子17とがカメラヘッド16
の高さ方向に沿って配列されていると、TVカメラ2の
高さが高くなってしまい、ファイバスコープ1の操作部
7を握る手の指でカメラヘッド16上のスイッチ28を
操作することが難しくなる。
【0059】そこで、図10の(b)に示されるよう
に、光学レンズ65と固体撮像素子17とをカメラヘッ
ド16の幅方向(側方)に沿って配列するとともに、光
束をプリズム68によって固体撮像素子17に向かうよ
うに側方に折り曲げれば、カメラヘッド16の高さを低
くでき、ファイバスコープ1の操作部7を握る手の指で
カメラヘッド16上のスイッチ28を操作することが容
易となる。また、このようにカメラヘッド16の高さが
低くなると、ファイバスコープ1の接眼部11にカメラ
ヘッド16を取付けた際のバランスが良くなり、操作性
が向上する。
【0060】図11には、第1の実施形態においてカメ
ラヘッド16に設けられたスイッチ操作用アダプタ45
の変形例が示されている。
【0061】図11の(a)に示されるように、カメラ
ヘッド16の上端面には、リモートスイッチとしてのフ
ロントスイッチ52とリアスイッチ53とが設けられて
いる。また、カメラヘッド16には、各スイッチ52,
53のON/OFF操作を行なうためのスイッチ操作用
アダプタ69が回転可能に取り付けられている。スイッ
チ操作用アダプタ69は、カメラヘッド16の上端面お
よび前側の周側面に沿って延び且つフロントスイッチ5
2をON/OFF操作するためのフロントレバー46
と、カメラヘッド16の上端面および後側の周側面に沿
って延び且つリアスイッチ53をON/OFF操作する
ためのリアレバー47とを有している。これらのレバー
46,47は、カメラヘッド16の中心軸Oに対して互
いに対称に設けられている。
【0062】フロントレバー46は、操作部7の前端面
まで延びており、術者の左手44の人差し指で操作可能
な操作端部46aを有している。この操作端部46aに
は、フロントレバー46を人差し指によって容易に押し
下げ操作できるように、指掛け部70が形成されてい
る。また、リアレバー47は、操作部7の背面まで延び
ており、術者の左手44の親指で操作可能な操作端部4
7aを有している。この操作端部47aには、リアレバ
ー47を親指によって容易に押し下げ操作できるよう
に、指掛け部70が形成されている。
【0063】フロントレバー46の上部内面には、フロ
ントスイッチ52と対向する部位に、凸部71が設けら
れている。また、カメラヘッド16の上端面には、フロ
ントスイッチ52と隣接する位置に、フロントレバー4
6の内面によって押圧されて弾性的に変形する復帰用の
板バネ72が設けられている。したがって、操作端部4
6aを人差し指で下方に押し下げ操作すると、凸部71
がフロントスイッチ52に突き当てられてフロントスイ
ッチ52がON操作されるとともに、板バネ72が弾性
的に変形する。そして、操作端部46aに対する押し下
げ力を解除すると、板バネ72の弾性復元力によってフ
ロントレバー46が元の上側位置に復帰して、凸部71
がフロントスイッチ52から離れ、フロントスイッチ5
2がOFFされる。
【0064】また、同様に、リアレバー47の上部内面
には、リアスイッチ53と対向する部位に、凸部71が
設けられている。また、カメラヘッド16の端面には、
リアスイッチ53と隣接する位置に、リアレバー47の
内面によって押圧されて弾性的に変形する復帰用の板バ
ネ72が設けられている。したがって、操作端部47a
を親指で下方に押し下げ操作すると、凸部71がリアス
イッチ53に突き当てられてリアスイッチ53がON操
作されるとともに、板バネ72が弾性的に変形する。そ
して、操作端部47aに対する押し下げ力を解除する
と、板バネ72の弾性復元力によってリアレバー47が
元の上側位置に復帰して、凸部71がリアスイッチ53
から離れ、リアスイッチ53がOFFされる。
【0065】なお、操作端部46aと操作端部47aは
その長さと形状が互いに異なっている。すなわち、操作
端部46aは、操作部7を把持する左手44の人差し指
で容易に操作できるように、外側に屈曲形成されて操作
部7の前端面の輪郭に沿って延びており、また、操作端
部47aは、左手44の親指で容易に操作できるよう
に、操作部7の背面の輪郭に沿って直線的に延び且つ操
作端部46aよりも長く形成されている。
【0066】このような構成のスイッチ操作用アダプタ
69は、特にリモートスイッチ52,53がカメラヘッ
ド16の上端面に設けられている場合に有益である。ま
た、このスイッチ操作用アダプタ69は、カメラヘッド
16に回転自在に取り付けられているため、スイッチ操
作を行なう必要がない時には、レバー46,47を使用
位置(図11の(b)の位置)から内視鏡操作の邪魔に
ならない不使用位置(図11の(c)の位置)へと中心
軸Oを中心に90度回転させることができる。なお、レ
バーは、2本でなく、スイッチの数に応じて設けられて
いれば良い。この場合、各レバーは、対をなして、カメ
ラヘッド16の中心軸Oに対して互いに対称に位置され
ていることが望ましい。
【0067】図12には、スコープ1,3(図1参照)
の湾曲管部9内に配設された可撓性内蔵物(ライトガイ
ドファイバやイメージガイドファイバ35等)が湾曲管
部9の湾曲動作によって損傷してしまうことを防止する
ための構成が示されている。
【0068】一般に、湾曲管部9内に配設された可撓性
内蔵物は、図13に示されるように、被覆チューブ75
によって被覆されている。また、被覆チューブ75の外
側には、被覆チューブ75との間に所定のクリアランス
77を開けて保護チューブ78が設けられているだけで
ある(実開昭63−198019号公報および特開平5
−323205号公報等参照)。そのため、被覆チュー
ブ75によって被覆された可撓性内蔵物が細くて腰がな
い場合には、湾曲管部9を湾曲させた時に、被覆チュ−
ブ75が動かず、保護チューブ78の基端(保護端)8
0から軟性管部74内に突出する被覆チューブ75が座
屈(座屈部81)して、被覆チューブ75内の可撓性内
蔵物が損傷するといった事態が生じる。また、被覆チュ
ーブ75の外周に保護チューブ78のみが密着固定され
ている場合(実公昭63−48243号公報および特開
平2−293808号公報等参照)においても、湾曲管
部9の湾曲時には、チューブ75,78とともに可撓性
内蔵物が、ワイヤガイド(湾曲管部9を湾曲動作させる
ための操作ワイヤをガイドする部材)に押し当てられて
前後への動きが止められ、損傷してしまうといった事態
が生じ得る。
【0069】そこで、図12に示される構成では、被覆
チューブ(シリコンチューブ)75の先端側(湾曲管部
9内および軟性管部74の先端側部内に位置する部位)
の外周にこれよりも細い第1の保護チューブ(シリコン
チューブ)76を密着させて被せることにより、可撓性
内蔵物としての光学繊維束31の腰を補強して、光学繊
維束31が軟性管部74内で蛇行して座屈することを防
止するとともに、第1の保護チューブ76上に第2の保
護チューブ78をクリアランス77をもって装着するこ
とにより、光学繊維31がワイヤガイドに直接押し付け
られて損傷したり配列乱れを起こして損傷したりするこ
とを防止するようにしている。
【0070】具体的には、図12の(b)(c)に示さ
れるように、第1の保護チューブ76の内径をd、肉
厚をt、硬度をCとし、被覆チューブ75の外径を
、肉厚をt、硬度をCとすると、D>d
<t、C<Cとなるように寸法が設定されて
いる。このような寸法設定によれば、湾曲管部9内およ
び軟性管部74の先端側部内に位置する内側の被覆チュ
ーブ75および光学繊維31の先端側が外側の第1の保
護チューブ76によってしっかり締め付けられるため、
光学繊維31の腰が強くなり、蛇行しにくくなる。
【0071】また、光学繊維31からなるイメージガイ
ドファイバ35(ライトガイドファイバでも良い)の先
端部は、先端硬質部73の本体8に固定された先端口金
79に接続固定されている。この場合、被覆チューブ7
5の先端部は接着剤によって先端口金79に接着固定さ
れている。また、第2の保護チューブ78は先端口金7
9に糸99によって縛り固定された状態で接着されてい
る。
【0072】また、第1の保護チューブ76の先端は、
先端口金79付近で且つ先端口金79より後側で被覆チ
ューブ75に固定されている。これにより、第1の保護
チューブ76の先端は、先端口金79上ではなく内側の
被覆チューブ75上に位置するため、先端口金79の部
位で外径が太くならず、クリアランス77を開けて装着
される第2の保護チューブ78の内径を必要以上に大き
くさせないで済む。
【0073】ところで、湾曲管部9は、複数の駒を互い
に回動可能に枢着して成る湾曲駒ユニット(芯材)を備
え、この湾曲駒ユニットの外周にブレード(編み管)を
装着することによって構成されている。前記湾曲駒ユニ
ットの外径よりも先端硬質部73の本体8の外径の方が
大きい内視鏡においては、湾曲駒ユニットの外周にブレ
ードを先端硬質部73側から装着する(ブレード内に先
端硬質部73を通してブレードを湾曲駒ユニットに装着
する)ために、ブレードの内径を先端硬質部73の本体
8の外径よりも大きくする必要がある。そのため、ブレ
ードをこれよりも細い湾曲駒ユニットの外周に密着固定
すると、ブレードの編み角が適正でなくなり、湾曲管部
をスムーズ且つ適正に湾曲動作させることができなくな
る虞がある。
【0074】このような問題を解決するための構成が図
14に示されている。第1の実施形態においても説明し
たように、スコープの挿入部10は、本体8を備えた先
端硬質部73と、湾曲駒ユニット82を備えた湾曲管部
9と、軟性管部74とからなる。図14の(a)に示さ
れるように、先端硬質部73側から湾曲駒ユニット82
の外周に装着されるブレード(編み管)83は、金属
(SUS)、樹脂、混紡等によって形成され、その内径
が先端硬質部73の本体8の外径よりも大きく設定され
るとともに、その編み角が15°に設定されている。ま
た、ブレード83は、図14の(b)に示されるように
延伸されて湾曲駒ユニット82の外周に密着固定された
際には、その編み角が45°±15°になるように設定
されている。
【0075】具体的には、ブレード83は、以下の手法
によって延伸されて、湾曲駒ユニット82の外周に密着
固定される。すなわち、まず、編み角が15°の通常状
態のブレード83の基端側を、端部ほぐれが生じないよ
うに、湾曲駒ユニット82に対して糸84で縛り固定し
た後に瞬間接着剤もしくは弾性接着剤によって接着固定
する。次に、湾曲管部9を最大に湾曲させるとともに、
ブレード83を先端側に引張って、湾曲駒ユニット82
の外周にブレード83を密着させる。そして、ブレード
湾曲駒ユニット82に密着したブレード83の先端側
を、湾曲駒ユニット82に対して糸84で縛り固定した
後に瞬間接着剤もしくは弾性接着剤によって接着固定す
るとともに、不要部分をハサミでカットする。
【0076】以上のように、ブレード83は、通常状態
で内径が先端硬質部73の本体8の外径よりも大きく且
つ編み角が15°に設定されているとともに、延伸され
て湾曲駒ユニット82に密着された状態では編み角が湾
曲動作において適正な45°±15°になる。そのた
め、湾曲管部9のスムーズで且つ適正な湾曲動作を確保
することができるとともに、ブレード83の装着や交換
等を先端硬質部73のカバーを外すことなく容易に行な
うことができ、ブレード83の交換や修理に要する時間
を大幅に短縮することができる。
【0077】図15には、湾曲可能な内視鏡の可撓性内
蔵物を保護する保護チューブの新規な固定形態が示され
ている。
【0078】一般に、湾曲可能な可撓性内蔵物(送気・
送水チューブ等の軟性チューブ、ライトガイドやイメー
ジガイド等の被覆チューブが被せられた光学繊維束等)
は、内視鏡の湾曲操作により、湾曲管部内で座屈した
り、ワイヤガイドに直接押し付けられて損傷したり、配
列乱れを起こして損傷したりする虞がある。そのため、
このような事態を防止すべく、可撓性内蔵物の外周に
は、シングルゴアチューブ等の滑り性の良い可撓性の保
護チューブが被覆されている。しかし、前記保護チュー
ブは可撓性内蔵物の先端側で固定されており、その固定
部は一般に太径化する。したがって、この固定部の太径
化に伴って内視鏡挿入部の先端部付近の径が太くなり、
体腔内への挿入性が低下するという不具合が生じる。
【0079】例えば、実開昭63−198019号公報
に開示されている技術では、保護チューブの先端側が先
端硬質部内で可撓性内蔵物に対して締付け糸によって締
結されるとともに接着剤で固定されているため、その固
定部付近が太くなってしまい、結果的に、内視鏡挿入部
の先端部付近の外径が太くなり、体腔内への挿入性が低
下するという不具合を有している。また、特開平5−3
23205号公報に開示されている技術では、保護チュ
ーブの固定部付近の太径化を防止するために、保護チュ
ーブが、その周側壁の一部を切り欠いた状態で、可撓性
内蔵物に対して接着固定されている。そのため、チュー
ブの切り欠き作業と固定時の位置合わせに手間が掛か
り、作業性が悪くなる。また、両公報とも、接着剤の乾
燥に時間がかかり、作業性が悪いという不具合も有して
いる。
【0080】そこで、このような不具合を解決すべく、
図15に示される構成では、可撓性内蔵物に被覆される
保護チューブ91が、止め部材としての熱収縮チューブ
92を用いて、先端側でなく後端側で可撓性内蔵物に対
して固定されている。
【0081】すなわち、図15に示されるように、内視
鏡の挿入部10は、先端硬質部73と、湾曲管部9と、
軟性管部74とからなる。先端硬質部73の本体8には
送気送水パイプ85が固定されている。送気送水パイプ
85には、先端固定部90を介して、テフロン等から成
る可撓性内蔵物としての送気送水チューブ86の先端が
取り付け固定されている。送気送水チューブ86の基端
は、送気送水分岐パイプ87を介して、送気チューブ8
8と送水チューブ89とにそれぞれ分岐している。
【0082】送気送水チューブ86の外周に被覆された
保護チューブ91を送気送水チューブ86に対して固定
するために、まず、保護チューブ91の先端を先端固定
部90に押し付けた状態で、保護チューブ91の基端側
に被嵌された熱収縮チューブ92(図15の(a)参
照)を手元側に移動させて送気送水チューブ86上に位
置させる。続いて、ヒートガン(熱風器)93等の熱源
からの熱風を保護チューブ91の基端側近傍に吹き付け
ることにより、熱収縮チューブ92に熱を加えて、熱収
縮チューブ92を収縮させる。これにより、熱収縮チュ
ーブ92は、保護チューブ91の基端に当接して状態
で、送気送水チューブ86の外周に密着して固定される
(図15の(b)参照)。この場合、収縮後の熱収縮チ
ューブ91の外径は、保護チューブ91の外径と同等か
それよりも細く、かつ、保護チューブ91の内径よりも
太くなるようにする(そのように熱収縮チューブ92を
形成する)。すなわち、収縮状態における熱収縮チュー
ブ92の外径をD、保護チューブ91の内径をd
保護チューブ91の外径をDとすると、D≧D
の関係が成り立つようにする。
【0083】このような構成によれば、保護チューブ9
1の組立作業が容易となり、保護チューブ91と可撓性
内蔵物としての送気送水チューブ86との固定部が太く
ならないで済む。
【0084】なお、保護チューブ91は、シングルゴ
ア、ウレタン、イラックス等の滑り性の良い材質からな
り、内側の送気送水チューブ86よりも軟らかい材質に
よって形成されることが望ましい。また、熱収縮チュー
ブ92は、イラックス等のように収縮後も軟性を保つ材
質によって形成されていることが望ましい。また、送気
送水チューブ86と熱収縮チューブ92との間に必要に
応じて接着剤を塗布しても良い。また、先端固定部90
と保護チューブ91の先端との間に若干の隙間を設けて
も良い。この場合には、保護チューブ91が若干前後に
動けるため、湾曲管部9を湾曲動作させた際に保護チュ
ーブ91が突っ張ることがない。
【0085】なお、以上説明してきた技術内容によれ
ば、以下に示すような各種の構成が得られる。
【0086】1.複数本の光学繊維を所定の面を基準面
にして、水平・垂直方向に整然と配列し、基準面にファ
イバスコープの水平方向基準面に略平行な配列模様が形
成される光学繊維束をイメージガイドとして備えたファ
イバスコープと、ファイバスコープの接眼部に装着さ
れ、前記イメージガイドに伝送される光学像を撮像して
画像信号に変換する、多数の画素を水平方向基準線に対
して一定間隔で水平・垂直方向に整然と配列して形成し
た固体撮像素子を撮像光学系として備えた内視鏡用外付
けテレビカメラと、内視鏡用外付けテレビカメラの固体
撮像素子で光電変換した画像信号をテレビモニタ画面上
に表示させる映像信号に生成してテレビモニタに出力す
るカメラコントロールユニットと、を具備する内視鏡装
置において、前記内視鏡用外付けテレビカメラを前記フ
ァイバスコープの接眼部に装着した際、前記内視鏡用外
付けテレビカメラ内の前記固体撮像素子の水平方向基準
線が、前記ファイバスコープの水平方向基準面に対して
プラス側、もしくはマイナス側に一定角度傾いた位置関
係となるように、前記内視鏡用外付けテレビカメラの水
平方向基準線に対して固体撮像素子の水平方向基準線を
傾けて配置するとともに、前記テレビモニタ画面上に表
示される内視鏡画像の水平方向とこのテレビモニタの水
平方向基準線とが略一致するように内視鏡画像を回転調
整する調整手段を前記カメラコントロールユニット内に
具備したことを特徴とする内視鏡装置 2.前記調整手段は、前記内視鏡用外付けテレビカメラ
を前記カメラコントロールユニットに接続した際に、前
記内視鏡用外付けテレビカメラ内の記憶手段に記憶した
情報を前記カメラコントロールユニット内の読み取り手
段により読み取り、その指示にしたがい作動することを
特徴とする第1項に記載の内視鏡装置。 3.前記調整手段は、前記カメラコントロールユニット
に接続した前記内視鏡用外付けテレビカメラ以外の入力
手段からの情報にしたがい作動することを特徴とする第
1項に記載の内視鏡装置。 4.前記記憶手段は、前記内視鏡用外付けテレビカメラ
のカメラコネクタ内に配置したマイクロコンピュータと
メモリであることを特徴とする第2項に記載の内視鏡装
置。
【0087】5.前記入力手段は、手動入力可能なキー
ボードであることを特徴とする第3項に記載の内視鏡装
置。 6.前記内視鏡用外付けテレビカメラの水平方向基準線
に対して固体撮像素子の水平方向基準線を傾けて配置す
る角度は、前記イメージガイドと固体撮像素子の干渉に
よるモアレ縞が目立たなくなる角度であることを特徴と
する第1項ないし第5項のいずれか1項に記載の内視鏡
装置。 7.前記内視鏡用外付けテレビカメラの水平方向基準線
に対して固体撮像素子の水平方向基準線を傾けて配置す
る角度は4°〜44°の角度範囲内であることを特徴と
する第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の内視鏡
装置。
【0088】8.前記内視鏡用外付けテレビカメラの水
平方向基準線に対して固体撮像素子の水平方向基準線を
傾けて配置する角度を任意に変更可能な固体撮像素子回
転手段を前記内視鏡用外付けテレビカメラに具備したこ
とを特徴とする第1項、第3項、第5項、第6項に記載
の内視鏡装置。 9.前記接眼部と前記固体撮像素子との間に光学ローパ
スフィルタを配置したことを特徴とする第1項ないし第
8項のいずれか1項に記載の内視鏡装置。 10.湾曲可能な内視鏡の湾曲管部内に挿通した複数の
可撓性内蔵物を有する内視鏡装置において、前記可撓性
内蔵物のうち少なくとも1つの外側に、少なくとも湾曲
管部内より長い保護チューブを被せ、前記保護チューブ
の先端側を内視鏡の先端硬質部内に保持した状態で、前
記保護チューブの後端側近傍に熱を加えることで内外径
が収縮する熱収縮チューブ製の止め部材を前記可撓性内
蔵物の外周に密着するように固定することで前記保護チ
ューブが湾曲管部内から手元側にずれるのを規制したこ
とを特徴とする内視鏡装置。
【0089】11.前記止め部材は、収縮後の外径が前
記保護チューブの外径以下であることを特徴とする第1
0項に記載の内視鏡装置。 12.前記可撓性内蔵物は、流体管路等の軟性チューブ
であることを特徴とする第10項または第11項に記載
の内視鏡装置。 13.前記可撓性内蔵物は、被覆チューブを被せた光学
繊維束であることを特徴とする第10項または第11項
に記載の内視鏡装置。 14.湾曲可能な内視鏡の湾曲管部内に挿通した被覆チ
ューブを被せた光学繊維束を有する内視鏡装置におい
て、前記被覆チューブの外面に少なくとも湾曲管部内よ
り長い範囲にわたって第1の保護チューブを密着させて
被せ、さらに、第1の保護チューブの外周に第1の保護
チューブとの間にクリアランスを開けて第2の保護チュ
ーブを装着したことを特徴とする内視鏡装置。
【0090】15.前記第1の保護チューブは、前記被
覆チューブの外径より細い内径を有する弾性チューブで
あり、その弾性力によって前記被覆チューブの外周に密
着させたことを特徴とする第14項に記載の内視鏡装
置。 16.前記第1の保護チューブと前記被覆チューブは、
共に、シリコンチューブであることを特徴とする第14
項または第15項に記載の内視鏡装置。 17.前記第1の保護チューブの硬度が前記被覆チュー
ブの硬度よりも高いことを特徴とする第16項に記載の
内視鏡装置。 18.前記第1の保護チューブの肉厚が前記被覆チュー
ブの肉厚よりも厚いことを特徴とする第16項に記載の
内視鏡装置。 19.前記第1の保護チューブは熱を加えることで内外
径が収縮する熱収縮チューブであり、その収縮力により
前記被覆チューブの外周に密着させたことを特徴とする
第14項に記載の内視鏡装置。 20.前記第1の保護チューブの先端側を前記被覆チュ
ーブの先端口金固定部よりも手元側で固定したことを特
徴とする第14項ないし第19項のいずれか1項に記載
の内視鏡装置。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡装
置によれば、TVモニタに表示される内視鏡画像にモア
レ縞が発生することを防止できるとともに、TVモニタ
に表示される内視鏡画像のUP方向とTVモニタのUP
方向とを略一致させて、診断時の違和感をなくすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の全
体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の内視鏡装置を構成する内視鏡用外付けテ
レビカメラの部分断面図である。
【図3】(a)は内視鏡用外付けテレビカメラのカメラ
ヘッドにスイッチ操作用アダプタを取り付けた際の一部
断面を有する側面図、(b)は(a)のA方向矢視図で
ある。
【図4】(a)はイメージガイドファイバの光学繊維の
配列状態を示す正面図、(b)は固体撮像素子の画素の
配列状態を示す正面図である。
【図5】(a)は従来の内視鏡装置によって得られるテ
レビモニタ上の内視鏡画像を示す図、(b)は第1の実
施形態に係る内視鏡装置によって得られるテレビモニタ
上の内視鏡画像を示す図である。
【図6】第1の実施形態に係る内視鏡装置の要部構成を
示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡装置の要
部構成を示す図である。
【図8】(a)は第2の実施形態に係る内視鏡装置にお
ける内視鏡側のユニバーサルコードと内視鏡用外付けテ
レビカメラ側のケーブル蛇管との配置状態を示す図、
(b)はユニバーサルコードとケーブル蛇管とをCリン
グによって固定する状態を示す図、(c)はユニバーサ
ルコードとケーブル蛇管との配置状態の従来例を示す図
である。
【図9】(a)は第2の実施形態に係る内視鏡装置の内
視鏡用外付けテレビカメラのカメラヘッドの側断面図、
(b)は(a)のカメラヘッドの回転ツマミによって回
転される内視鏡像を示す図である。
【図10】(a)は内視鏡用外付けテレビカメラのカメ
ラヘッドの従来例を示す側面図、(b)は改良された新
規なカメラヘッドの側面図である。
【図11】(a)は図3のスイッチ操作用アダプタの変
形例に係る断面図、(b)はレバーが使用位置に位置さ
れた状態における(a)のX方向矢視図、(c)はレバ
ーが不使用位置に位置された状態における(a)のX方
向矢視図である。
【図12】(a)はスコープ挿入部の改良された新規な
湾曲管部付近の断面図、(b)は(a)のY−Y線に沿
う断面図であり、湾曲管部を構成する第1の保護チュー
ブの寸法図、(c)は(a)のY−Y線に沿う断面図で
あり、湾曲管部を構成する被覆チューブの寸法図であ
る。
【図13】従来の湾曲管部が湾曲された状態を示す断面
図である。
【図14】(a)は湾曲管部の湾曲駒ユニット上にブレ
ードを配置した状態を示す図、(b)は湾曲駒ユニット
上にブレードを延伸状態で完全に装着した状態を示す図
である。
【図15】(a)は保護チューブを可撓性内蔵物に固定
するために保護チューブ上に熱収縮チューブを配置した
状態を示す断面図、(b)は熱収縮チューブによって保
護チューブを可撓性内蔵物に固定した状態を示す一部断
面を有する側面図である。
【符号の説明】
1…ファイバスコープ 2…内視鏡用外付けテレビカメラ 5…カメラコントロールユニット 6…テレビモニタ 11…接眼部 17…固体撮像素子 21…記憶手段 27…回転調整手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA08 CA27 DA14 DA16 DA22 DA32 GA01 GA11 4C061 AA00 AA29 BB02 CC07 DD03 FF02 HH60 JJ06 JJ11 JJ18 NN05 NN07 WW06 YY14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光学繊維を所定の面を基準面に
    して水平・垂直方向に整然と配列することによって構成
    されるとともに前記基準面に所定の水平方向基準線と略
    平行な配列模様が形成されるイメージガイドファイバを
    像伝達手段として備えたファイバスコープと、 前記ファイバスコープの接眼部に装着され、多数の画素
    を所定の水平方向基準線に対して一定間隔で水平・垂直
    方向に整然と配列することによって形成されるとともに
    前記イメージガイドファイバによって伝送される光学像
    を撮像して画像信号に変換する固体撮像素子を撮像光学
    系として備えた内視鏡用外付けテレビカメラと、 内視鏡用外付けテレビカメラの固体撮像素子で光電変換
    された画像信号をテレビモニタの画面上に表示させるた
    めの映像信号を生成してこれをテレビモニタに出力する
    カメラコントロールユニットと、 を具備する内視鏡装置において、 前記内視鏡用外付けテレビカメラを前記ファイバスコー
    プの接眼部に装着した際、前記内視鏡用外付けテレビカ
    メラの前記固体撮像素子の水平方向基準線が、前記ファ
    イバスコープの水平方向基準線に対してプラス側もしく
    はマイナス側に一定角度傾いた位置関係となるように、
    前記内視鏡用外付けテレビカメラの水平方向基準線に対
    して固体撮像素子の水平方向基準線を傾けて配置し、 前記テレビモニタの画面上に表示される内視鏡画像の水
    平方向とテレビモニタの水平方向基準線とが略一致する
    ように内視鏡画像を回転調整する回転調整手段が前記カ
    メラコントロールユニット内に設けられていることを特
    徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 内視鏡用外付けテレビカメラには、これ
    がファイバスコープの接眼部に装着された際のファイバ
    スコープの水平方向基準線に対する固体撮像素子の水平
    方向基準線の傾き角が記憶された記憶手段が設けられ、 前記回転調整手段は、前記記憶手段に記憶された傾き角
    の情報に基づいて内視鏡画像を回転調整することを特徴
    とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 カメラコントロールユニットに接続され
    且つ内視鏡画像の回転角に関する情報を入力するための
    入力手段を備え、 前記回転調整手段は、前記入力手段からの入力情報に基
    づいて内視鏡画像を回転調整することを特徴とする請求
    項1に記載の内視鏡装置。
JP11176901A 1999-06-23 1999-06-23 内視鏡装置 Withdrawn JP2001000390A (ja)

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