【発明の詳細な説明】
パワーパック
従来の技術
本発明は、交流電圧を供給する給電網への接続端子と直流出力側を有するパワ
ーパックに関する。この場合この出力側は、接続すべき機器の給電ソケット内へ
導入されるプラグが端部に設けられているケーブルか接続ソケットであってもよ
い。これはパワーパックの構成部分であり、その中に接続すべき機器のプラグ接
続部が差込み可能である。さらにこのパワーパックは、いわゆる差込みパワーパ
ックとして構成されてもよく、直接給電網ソケットに差し込まれてもよい。しか
しながらこのパワーパックは、分離構成部として構成されていてもよく、例えば
電源ケーブルを介して給電網と接続可能であってもよい。本発明はさらに回路基
板の形状で電流負荷に挿入可能なパワーパックもパワーパックも含んでいる。
ワンウェイ整流器又はフルウェイ整流器ないしはその他の整流回路備えたパワ
ーパックは例えば公知文献“Halbleiterschaltungstechnik,3.Auflage,P29;U.Ti
etze und Ch.Schenk”から公知である。
最近の小型機器、特に家庭領域内の小型機器、例えば娯楽用電子機器、時計、
電話などは、通常は別個の
パワーパックを有している。これはこれらの機器に直流電流を供給する。このよ
うなパワーパック(差込みパワーパックとも称される)は公知の給電プラグを備
えており、このプラグが給電ソケット内へ公知の形式で差込まれる。その他の実
施形態、例えば口述用録音機、印刷機などでは、延長のために、給電プラグを備
えた供給ケーブルや、給電すべき口述用録音機のコンタクトのための延長出力ケ
ーブルなどが備えられている。このような全ての解決手段の場合パワーパックは
トランスを有しており、その二次巻線は整流回路に接続されている。この整流回
路は、後置接続された直流電圧のフイルタリングのための電解コンデンサを備え
たブリッジ整流器又はワンウェイ整流器からなる。別の実施形態ではさらに整流
回路に後置接続される後置形式の電圧一定維持回路が設けられている。それによ
り出力側ないし接続ケーブルからは電流が取り出される。これは接続機器の給電
のために必要とされる。この種の接続機器は通常はオンオフスイッチを有してい
るか、直流プラグ又は電源プラグを引き抜くことによって給電の中断が可能であ
る。
接続機器が遮断された場合には、差込みパワーパック(その他の構造形態で構
成されたパワーパックも含めて)は比較的高い損失出力を無負荷状態で有する現
象が現われる。これは小型機器用の通常のパワーパック例えば約8W〜10Wで
ある。この損失出力は継続
的に回路網に接続されたパワーパックトランスの一次巻線によって常時与えられ
る。
電源網接続回路はドイツ連邦共和国特許出願DE 4140 357 A1明細書、図1aか
ら公知である。さらにドイツ連邦共和国特許出願DE 39 09 064 C2からは電線か
らの分離と電源電圧の負荷のための電源遮断装置が公知である。この場合は給電
線の基準線と位相のもとで導出に関してそれぞれ電気操作可能なコンタクトによ
って分離され、さらに回路網における電流消費を検出する測定回路が設けられて
いる。コンタクトは電流消費がなくなるまで閉成され続ける。交流電圧を供給す
る線路に接続されている電流負荷がスイッチオンされた場合には、これが比較器
によって検出され、始動遅延を生ぜしめる遅延回路を介して、コンタクトを備え
たリレーが交流電流線路網において制御される。その際検査直流電圧を生成する
ために特殊なパワーパックが設けられる。このパワーパックはトランスによって
交流電流供給線路に接続される。負荷に依存してスイッチオン又は切換られる2
つのスイッチングコンタクトを設けることにより、遮断された回路網の完全な電
位開放が達成される。
本発明の課題は、冒頭に述べたようなパワーパック機器において、負荷の接続
がなくなった時に初めてこれを電源網から分離させ、スイッチオンもしくは負荷
との接続によって再び自動的な投入接続が実施される
ように改善を行うことである。さらなる実施形態では、接続されている負荷がス
タンバイモードにおいて所定の期間に亘り電流を供給される場合でも自動的なオ
ンオフが可能にされるべきである。
前記課題は請求項1の特徴部分によるパワーパックの構成によって解決される
。
パワーパックの別の有利な構成は、従属請求項に記載されている。この場合特
に請求項17では次のような解決手段が示されている。すなわち、電源遮断ない
しは給電網からの遮断が、接続されている給電すべき機器が所定の期間に亘って
スタンバイモードで作動される場合でも保証される。
本発明の本質は、遮断されたトランスのもとで補助パワーパックが容量的に交
流電流供給入力側に結合され続けることである。この場合電流消費は無視できる
くらいに低い。この補助パワーパック(これはAC/DCパワーパックやDC/D
Cパワーパックとして構成されていてもよい)は、電子スイッチのための点弧電
流ないしは制御電流を供給する。このスイッチはパワーパックトランスの一次巻
線に直列に接続されており、一次巻線を給電電流から分離ないしは遮断する。こ
の場合この電流は、接続されている負荷ないしは負荷のレベルに依存して定めら
れる。機器が遮断されているか又は接続ソケットが接続すべき機器の給電入力側
から引き抜かれている場合には、実質的に電流は流
れない。これによって一次回路のスイッチは通流を阻止ないしは遮断する。負荷
が出力側に印加されている場合には、スイッチオンのために電流が補助パワーパ
ック(これは回路の設計仕様に応じて十分に大きい)から引き出される。これに
よりトランスの一次巻線は交流電源網に接続される。点弧電圧の安定化のための
電圧安定化回路が設けられている場合には、所要の制御電流が、補助電圧と出力
電圧の電圧差によって定められる。この回路は前述のものにくらべて次のような
利点を有している。すなわちトランスの一次巻線の給電線路におけるスイッチの
投入接続を可能にするために、常に一定の制御電流が流れる利点を有している。
本発明によるパワーパックはさらに次のような有している。すなわち負荷が遮
断された時に初めて、電力消費が著しく低減され、無視できる値まで緩和される
(<0.5W)。この補助パワーパックはこの状態において容量性負荷を表して
いる。
次に本発明を図面に基づき以下に詳細に説明する。
図面
図1は、簡略的に示された補助パワーパックを備えた本発明による実施例のブ
ロック回路図である。図2は、負荷並びに補助パワーパックの差込み接続のため
の特別に構成された接続ソケットを備えた本発明による回路装置のブロック回路
図である。図1に示された実施例の有利な構成例を示した図である。
実施例
図1に示されているパワーパックは、実質的に電源網接続端子1からなってい
る。これは給電網、例えば230Vの交流電源網に接続可能である。この回路が
相応に構成されている場合にはその他の電圧を供給する電源網(例えば110V
の電源網)にもこの接続端子は接続可能である。電源網接続端子の1つの極はト
ライアック5を介してパワーパックトランス2の一次巻線6に接続される。前記
接続端子の別の出力側はフューズ29を介してパワーパックの第2の極に接続さ
れる。パワーパックトランス2は、二次巻線20を有している。この二次巻線2
0は整流回路3に接続されている。この整流回路3は、整流器32と、フィルタ
コンデンサとしての電解コンデンサ33からなっている。そこからは直流電圧が
タップ可能である。ワンウェイ整流器32とコンデンサ33の間の接続点は、線
路9に接続されている。この線路からは正の電位の直流電圧がタップ可能である
。整流回路3の2つの線路は二次側出力側22,18に接続され、そこにはソケ
ットが設けられている。あるいはそれらが接続ケーブルに移行している。これは
負荷4の直接の給電のために設けられていてもよい。公知の差込みパワーパック
の場合ではこのケーブルが例えば丸形プラグに接続されている。このプラグの外
側スリーブはマイナス電位であり、その中央の差込みコンタクトはプラス電位に
おかれ、機器の相応のソケット内に差込み可能である。負荷4はスイッチ23を
有している。このスイッチによって負荷が直流電源から遮断されたり、これに接
続されたりする。
補助パワーパック7は、交流電源網の1つの極に接続される。この補助パワー
パック7は実質的にコンデンサ14を有している。このコンデンサ14に対して
直列に電子スイッチ11(これは例えば切換えパワーパックの構成部分として配
設されてもよい)が設けられている。これは補助トランス13の一次巻線12に
対しても直列におかれている。一次巻線12の第2の端子は交流電源網第2の極
に接続されている。これはヒューズ29を介して電流過負荷から保護されている
。補助トランス13の二次巻線24は、整流回路に接続されている。この整流回
路は実質的にダイオード25と、フィルタコンデンサ26からなっており、該フ
ィルタコンデンサ26に対しては並列に電圧安定器27が接続されている。それ
により安定した直流電圧が線路8に印加される。この安定した直流電圧は電流制
限抵抗28に印加される。この抵抗28はオプトトライアック10のフォトダイ
オード19に接続されている。そのカソードは正電圧を供給する直流線路9に接
続されている。この電流制限抵抗28と負荷の抵抗4は、前記オプトトライアッ
クのフォトダイオード19を流れる制御電流を定める。負荷が何も接続されてい
ない場合には、すなわちスイッチ23が開かれている場合には、電流は流れない
。それに対して負荷が投入接続されている場合、すなわちスイッチ23が閉成さ
れている場合には、この電流経路は負荷を介してアースに接続される。その際十
分な制御電流が流れ、これはダイオードを発光させる。前記フォトダイオードは
オプトトライアック10のトライアック34を制御する。このトライアック34
は、パワーパックトランスの一次巻線のスイッチとしてのトライアック5に対す
る点弧スイッチとして投入接続される。それに対してトライアック5の点弧端子
は、トライアック34の一方のアノードに接続される。別のアノードは交流電流
入力側に接続される。
前記回路装置とダイオードに対する制御電流iZundは、次のように選定されな
ければならない。すなわち補助電圧が出力側直流電圧を加味して一定の値を有す
るように選定されなければならない。負荷の接続に依存して所要の電流がトライ
アックの点弧のために通流され、遮断状態においては電流が流れない。そのため
補助パワーパックによって非常に僅かな電力消費しか起こらない。これはC結合
によって容量的な負荷を表している。
図2の実施例は図1の実施例と僅かな箇所でしか異なっていない。そのため同
じ構成素子には同じ符号が付されている。ここでのパワーパックも給電網への接
続のための端子1と、トライアック5と、パワーパックトランス2を有している
。このトランスの二次巻線は直流回路に接続されている。この直流回路は、ブリ
ッジ整流器21と充電コンデンサ33からなっている。この回路には安定化回路
が後置接続されていてもよい。それによって出力側からは安定化した出力電圧が
得られる。線路9はソケット22に接続されている。第2のソケットコンタクト
18はアースに接続されており、これはその他にプラグコンタクトによって操作
可能なスイッチ17を有している。このスイッチを介して、高抵抗な抵抗16を
備えた分路が投入接続又は遮断され得る。負荷4のプラグの挿入によってスイッ
チ17は閉じられたならば、分路16を介して一定の電流が流れる。この電流は
モードスイッチ23を介して負荷が遮断された場合にも流れる。その上で機器は
スタンバイモードで作動され得る。ここにおいて、補助パワーパック(これはト
ライアック15と連結した補助トランス12の一次巻線に直列に接続されている
トライアック11からなる)から点弧電流が流れたりそれが遮断されたりするこ
とが保証される。二次巻線24は、ブリッジ整流器25に接続されている。その
出力側は、フィルタコンデンサ26に接続されている。このフィルタコンデンサ
に対して並列に抵抗31と安定化回路27がアースに対して接続されている。所
要の制御電流は、電流制限抵抗28と、線路8と、オ
プトトライアック10のフォトダイオード19を介して供給される。当該の回路
は、その他の点では図1による実施例と同じ機能を有している。この回路の特別
なことは、当該パワーパックがスタンバイモードにおいても、分路16を介して
強制的にパワーパックトランス6の一次巻線に投入接続される点である。そのた
め出力側には例えばタイマーを介してスイッチ17を制御できる電圧が得られる
。このスイッチ17は機械的に制御可能か又は電子的なスイッチで実施されても
よく、また相互的に機械的操作に依存させて又は依存させずに制御されてもよい
。具体的にはタイマーを介すことによって当該機器をスタンバイ状態から自動的
に遮断状態に切換えることも可能である(スイッチ17の開放)。これによりも
はや制御電流がフォトダイオード19を通って流れることはない。別の面ではタ
イマー機能が投入されないかタイマー自体が設けられていない場合にも、負荷が
遠隔受信機である場合には遠隔信号を記録機器に送出することによって負荷をス
タンバイモードに移行させることが可能である。さらにモードスイッチ23を次
のように構成することも可能である。すなわちスイッチ17に対する電子制御機
能を遂行できるように構成することも可能である。それによりこのスイッチを介
してスタンバイモードが投入/遮断され、タイマー機能の代わりもしくは補完す
ることが実現され得る。
図1による回路では有利には図3に示された本発明による改善例に従って、コ
ンデンサ33に対して並列にオーム抵抗40が設けられ、この抵抗40のアース
から離れた側の端部と出力側22との間にさらなるダイオード41が設けられて
もよい。このダイオードのカソードはさらなるコンデンサ42を介してアースに
接続されている。さらに前記抵抗40に対して選択的又は付加的に別の抵抗40
’がコンデンサ42に並列に設けられてもよい。これらの手段はアイドリング状
態においてコンデンサ33ないし42に許容できない位の高い電圧が生じないよ
うに配慮するものである。
抵抗40’は、さらにダイオード19を発光させるのに十分な制御電流izundが
何も流れないように選定されるものであることは自明である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年5月2日(1998.5.2)
【補正内容】
【図1】
【図2】【図3】【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年9月7日(1998.9.7)
【補正内容】
明細書
パワーパック
従来の技術
本発明は、交流電圧を供給する給電網への接続端子と直流出力側を有するパワ
ーパックに関する。この場合この出力側は、接続すべき機器の給電ソケット内へ
導入されるプラグが端部に設けられているケーブルか接続ソケットであってもよ
い。これはパワーパックの構成部分であり、その中に接続すべき機器のプラグ接
続部が差込み可能である。さらにこのパワーパックは、いわゆる差込みパワーパ
ックとして構成されてもよく、直接給電網ソケットに差し込まれてもよい。しか
しながらこのパワーパックは、分離構成部として構成されていてもよく、例えば
電源ケーブルを介して給電網と接続可能であってもよい。本発明はさらに回路基
板の形状で電流負荷に挿入可能なパワーパックもパワーパックも含んでいる。
ワンウェイ整流器又はフルウェイ整流器ないしはその他の整流回路備えたパワ
ーパックは例えば公知文献“Halbleiterschaltungstechnik,3.Auflage,P29;U.Ti
etze und Ch.Schenk”から公知である。
さらに特許出願WO-A-9.523.450明細書からは自動遮断回路が公知である。この
回路は交流電圧を供給す
る給電網への端子と、一次電流回路の2つの線路における2つの電子スイッチン
グ素子と、トランスと、後置接続された負荷の給電のための整流回路とを有して
いる。電子スイッチング素子の制御のために、2つの電子スイッチング素子用の
制御回路のための二次電流供給部が設けられている。この制御回路の電流供給部
は、負荷が遮断された場合のこれに関する保証をなしている。通常モードではこ
の電流供給は給電回路を介して一次電流回路の二次側から供給される。一次電流
回路の電子スイッチング素子は、負荷が投入されるか又は接続された場合に、自
動的に導通状態には切換わらない。この起動制御は、特別な手動操作されるスイ
ッチを介して行われる。このスイッチは制御回路と共働作用している。
最近の小型機器、特に家庭領域内の小型機器、例えば娯楽用電子機器、時計、
電話などは、通常は別個のパワーパックを有している。これはこれらの機器に直
流電流を供給する。このようなパワーパック(差込みパワーパックとも称される
)は公知の給電プラグを備えており、このプラグが給電ソケット内へ公知の形式
で差込まれる。その他の実施形態、例えば口述用録音機、印刷機などでは、延長
のために、給電プラグを備えた供給ケーブルや、給電すべき口述用録音機のコン
タクトのための延長出力ケーブルなどが備えられている。このような全ての解決
手段の場合パワーパックは
トランスを有しており、その二次巻線は整流回路に接続されている。この整流回
路は、後置接続された直流電圧のフィルタリングのための電解コンデンサを備え
たブリッジ整流器又はワンウェイ整流器からなる。別の実施形態ではさらに整流
回路に後置接続される後置形式の電圧一定維持回路が設けられている。それによ
り出力側ないし接続ケーブルからは電流が取り出される。これは接続機器の給電
のために必要とされる。この種の接続機器は通常はオンオフスイッチを有してい
るか、直流プラグ又は電源プラグを引き抜くことによって給電の中断が可能であ
る。
接続機器が遮断された場合には、差込みパワーパック(その他の構造形態で構
成されたパワーパックも含めて)は比較的高い損失出力を無負荷状態で有する現
象が現われる。これは小型機器用の通常のパワーパック例えば約8W〜10Wで
ある。この損失出力は継続的に回路網に接続されたパワーパックトランスの一次
巻線によって常時与えられる。
電源網接続回路はドイツ連邦共和国特許出願DE 41 40 357 A1明細書、図1a
から公知である。さらにドイツ 連邦共和国特許出願DE 39 09 064 C2からは電線
からの分離と電源電圧の負荷のための電源遮断装置が公知である。この場合は給
電線の基準線と位相のもとで導出に関してそれぞれ電気操作可能なコンタクトに
よって分離され、さらに回路網における電流消費を
検出する測定回路が設けられている。コンタクトは電流消費がなくなるまで閉成
され続ける。交流電圧を供給する線路に接続されている電流負荷がスイッチオン
された場合には、これが比較器によって検出され、始動遅延を生ぜしめる遅延回
路を介して、コンタクトを備えたリレーが交流電流線路網において制御される。
その際検査直流電圧を生成するために特殊なパワーパックが設けられる。このパ
ワーパックはトランスによって交流電流供給線路に接続される。負荷に依存して
スイッチオン又は切換られる2つのスイッチングコンタクトを設けることにより
、遮断された回路網の完全な電位開放が達成される。
本発明の課題は、冒頭に述べたようなパワーパック機器において、負荷の接続
がなくなった時に初めてこれを電源網から自動的に分離させて損失出力を極力低
減させ、さらにスイッチオンもしくは負荷との接続によって再び自動的な投入接
続が実施されるように改善を行うことである。さらなる実施形態では、接続され
ている負荷がスタンバイモードにおいて所定の期間に亘り電流を供給される場合
でも自動的なオンオフが可能にされるべきである。
前記課題は請求項1の特徴部分によるパワーパックの構成によって解決される
。
パワーパックの別の有利な構成は、従属請求項に記載されている。この場合特
に請求項17では次のよう
な解決手段が示されている。すなわち、電源遮断ないしは給電網からの遮断が、
接続されている給電すべき機器が所定の期間に亘ってスタンバイモードで作動さ
れる場合でも保証される。
本発明の本質は、遮断されたトランスのもとで補助パワーパックが容量的に交
流電流供給入力側に結合され続けることである。この場合電流消費は無視できる
くらいに低い。この補助パワーパック(これはAC/DCパワーパックやDC/D
Cパワーパックとして構成されていてもよい)は、電子スイッチのための点弧電
流ないしは制御電流を供給する。このスイッチはパワーパックトランスの一次巻
線に直列に接続されており、一次巻線を給電電流から分離ないしは遮断する。こ
の場合この電流は、接続されている負荷ないしは負荷のレベルに依存して定めら
れる。機器が遮断されているか又は接続ソケットが接続すべき機器の給電入力側
から引き抜かれている場合には、実質的に電流は流れない。これによって一次回
路のスイッチは通流を阻止ないしは遮断する。負荷が出力側に印加されている場
合には、スイッチオンのために電流が補助パワーパック(これは回路の設計仕様
に応じて十分に大きい)から引き出される。これによりトランスの一次巻線は交
流電源網に接続される。点弧電圧の安定化のための電圧安定化回路が設けられて
いる場合には、所要の制御電流が、補助電圧と出力電圧の電圧差によって定め
られる。この回路は前述のものにくらべて次のような利点を有している。すなわ
ちトランスの一次巻線の給電線路におけるスイッチの投入接続を可能にするため
に、常に一定の制御電流が流れる利点を有している。
本発明によるパワーパックはさらに次のような有している。すなわち負荷が遮
断された時に初めて、電力消費が著しく低減され、無視できる値まで緩和される
(<0.5W)。この補助パワーパックはこの状態において容量性負荷を表して
いる。
次に本発明を図面に基づき以下に詳細に説明する。
図面
図1は、簡略的に示された補助パワーパックを備えた本発明による実施例のブ
ロック回路図である。図2は、負荷並びに補助パワーパックの差込み接続のため
の特別に構成された接続ソケットを備えた本発明による回路装置のブロック回路
図である。図1に示された実施例の有利な構成例を示した図である。
実施例
図1に示されているパワーパックは、実質的に電源網接続端子1からなってい
る。これは給電網、例えば230Vの交流電源網に接続可能である。この回路が
相応に構成されている場合にはその他の電圧を供給する電源網(例えば110V
の電源網)にもこの接続端子は接続可能である。電源網接続端子の1つの極はト
ライアック5を介してパワーパックトランス2の一次
巻線6に接続される。前記接続端子の別の出力側はフューズ29を介してパワー
パックの第2の極に接続される。パワーパックトランス2は、二次巻線20を有
している。この二次巻線20は整流回路3に接続されている。この整流回路3は
、整流器32と、フィルタコンデンサとしての電解コンデンサ33からなってい
る。そこからは直流電圧がタップ可能である。ワンウェイ整流器32とコンデン
サ33の間の接続点は、線路9に接続されている。この線路からは正の電位の直
流電圧がタップ可能である。整流回路3の2つの線路は二次側出力側22,18
に接続され、そこにはソケットが設けられている。あるいはそれらが接続ケーブ
ルに移行している。これは負荷4の直接の給電のために設けられていてもよい。
公知の差込みパワーパックの場合ではこのケーブルが例えば丸形プラグに接続さ
れている。このプラグの外側スリーブはマイナス電位であり、その中央の差込み
コンタクトはプラス電位におかれ、機器の相応のソケット内に差込み可能である
。負荷4はスイッチ23を有している。このスイッチによって負荷が直流電源か
ら遮断されたり、これに接続されたりする。
補助パワーパック7は、交流電源網の1つの極に接続される。この補助パワー
パック7は実質的にコンデンサ14を有している。このコンデンサ14に対して
直列に電子スイッチ11(これは例えば切換えパワー
パックの構成部分として配設されてもよい)が設けられている。これは補助トラ
ンス13の一次巻線12に対しても直列におかれている。一次巻線12の第2の
端子は交流電源網第2の極に接続されている。これはヒューズ29を介して電流
過負荷から保護されている。補助トランス13の二次巻線24は、整流回路に接
続されている。この整流回路は実質的にダイオード25と、フィルタコンデンサ
26からなっており、該フィルタコンデンサ26に対しては並列に電圧安定器2
7が接続されている。それにより安定した直流電圧が線路8に印加される。この
安定した直流電圧は電流制限抵抗28に印加される。この抵抗28はオプトトラ
イアック10のフォトダイオード19に接続されている。そのカソードは正電圧
を供給する直流線路9に接続されている。この電流制限抵抗28と負荷の抵抗4
は、前記オプトトライアックのフォトダイオード19を流れる制御電流を定める
。負荷が何も接続されていない場合には、すなわちスイッチ23が開かれている
場合には、電流は流れない。それに対して負荷が投入接続されている場合、すな
わちスイッチ23が閉成されている場合には、この電流経路は負荷を介してアー
スに接続される。その際十分な制御電流が流れ、これはダイオードを発光させる
。前記フォトダイオードはオプトトライアック10のトライアック34を制御す
る。このトライアック34は、パワーパックトランス
の一次巻線のスイッチとしてのトライアック5に対する点弧スイッチとして投入
接続される。それに対してトライアック5の点弧端子は、トライアック34の一
方のアノードに接続される。別のアノードは交流電流入力側に接続される。
前記回路装置とダイオードに対する制御電流iZundは、次のように選定されな
ければならない。すなわち補助電圧が出力側直流電圧を加味して一定の値を有す
るように選定されなければならない。負荷の接続に依存して所要の電流がトライ
アックの点弧のために通流され、遮断状態においては電流が流れない。そのため
補助パワーパックによって非常に僅かな電力消費しか起こらない。これはC結合
によって容量的な負荷を表している。
図2の実施例は図1の実施例と僅かな箇所でしか異なっていない。そのため同
じ構成素子には同じ符号が付されている。ここでのパワーパックも給電網への接
続のための端子1と、トライアック5と、パワーパックトランス2を有している
。このトランスの二次巻線は直流回路に接続されている。この直流回路は、ブリ
ッジ整流器21と充電コンデンサ33からなっている。この回路には安定化回路
が後置接続されていてもよい。それによって出力側からは安定化した出力電圧が
得られる。線路9はソケット22に接続されている。第2のソケットコンタクト
18はアースに接続されて
おり、これはその他にプラグコンタクトによって操作可能なスイッチ17を有し
ている。このスイッチを介して、高抵抗な抵抗16を備えた分路が投入接続又は
遮断され得る。負荷4のプラグの挿入によってスイッチ17は閉じられたならば
、分路16を介して一定の電流が流れる。この電流はモードスイッチ23を介し
て負荷が遮断された場合にも流れる。その上で機器はスタンバイモードで作動さ
れ得る。ここにおいて、補助パワーパック(これはトライアック15と連結した
補助トランス12の一次巻線に直列に接続されているトライアック11からなる
)から点弧電流が流れたりそれが遮断されたりすることが保証される。二次巻線
24は、ブリッジ整流器25に接続されている。その出力側は、フィルタコンデ
ンサ26に接続されている。このフィルタコンデンサに対して並列に抵抗31と
安定化回路27がアースに対して接続されている。所要の制御電流は、電流制限
抵抗28と、線路8と、オプトトライアック10のフォトダイオード19を介し
て供給される。当該の回路は、その他の点では図1による実施例と同じ機能を有
している。この回路の特別なことは、当該パワーパックがスタンバイモードにお
いても、分路16を介して強制的にパワーパックトランス6の一次巻線に投入接
続される点である。そのため出力側には例えばタイマーを介してスイッチ17を
制御できる電圧が得られる。このスイッチ17は機械
的に制御可能か又は電子的なスイッチで実施されてもよく、また相互的に機械的
操作に依存させて又は依存させずに制御されてもよい。具体的にはタイマーを介
すことによって当該機器をスタンバイ状態から自動的に遮断状態に切換えること
も可能である(スイッチ17の開放)。これによりもはや制御電流がフォトダイ
オード19を通って流れることはない。別の面ではタイマー機能が投入されない
かタイマー自体が設けられていない場合にも、負荷が遠隔受信機である場合には
遠隔信号を記録機器に送出することによって負荷をスタンバイモードに移行させ
ることが可能である。さらにモードスイッチ23を次のように構成することも可
能である。すなわちスイッチ17に対する電子制御機能を遂行できるように構成
することも可能である。それによりこのスイッチを介してスタンバイモードが投
入/遮断され、タイマー機能の代わりもしくは補完することが実現され得る。
図1による回路では有利には図3に示された本発明による改善例に従って、コ
ンデンサ33に対して並列にオーム抵抗40が設けられ、この抵抗40のアース
から離れた側の端部と出力側22との間にさらなるダイオード41が設けられて
もよい。このダイオードのカソードはさらなるコンデンサ42を介してアースに
接続されている。さらに前記抵抗40に対して選択的又は付加的に別の抵抗40
’がコンデンサ42に並列
に設けられてもよい。これらの手段はアイドリング状態においてコンデンサ33
ないし42に許容できない位の高い電圧が生じないように配慮するものである。
抵抗40’は、さらにダイオード19を発光させるのに十分な制御電流izundが
何も流れないように選定されるものであることは自明である。
請求の範囲
1. 交流電圧を供給する給電網への接続端子(1)を有するパワーパックであ
って、少なくとも1つのトランス(2)と、後置接続された整流回路(3)を有
しており、該整流回路(3)には負荷(4)が接続可能であり、
電子スイッチ(5)が前記トランス(2)の一次巻線(6)の電流供給線路に
設けられており、さらにパワーパックの電流供給線路に容量的に接続された補助
パワーパック(7)が設けられている形式のものにおいて、
前記補助パワーパック(7)は、自動振動性回路を有する切換パワーパックで
あり、
前記補助パワーパック(7)の出力側からは、前記電子スイッチ(5)に対す
る制御電圧がタップ可能であり、該制御電圧は、負荷のもとでパワーパック出力
側に印加される電圧よりも高く、前記補助パワーパック(7)の電位を供給する
出力線路(8)は、パワーパックトランス(2)の二次側の電位を供給する線路
(9)に接続されており、負荷(4)による負荷発生の際には、補助パワーパッ
ク(7)から電流が受け取られ、これによって、電流及び/又は電圧に依存して
動作する制御素子(10)がパワーパックトランス(2)の一次巻線(6)の電
流供給線路にある電子スイッ
チ(5)に対する制御信号を生成することを特徴とする、パワーパック。
2. 前記自動振動性回路のスイッチング素子として、並列な点弧半導体(15
)を有するトライアック(11)が補助トランス(13)の一次巻線(12)と
直列に設けられており、前記トライアックは前置接続されたコンデンサ(14)
を有しており、これは給電網の一方のフェーズに接続され、それに対して前記一
次巻線の別の端部は別のフェーズにおかれている、請求項1記載のパワーパック
。
3.接続された負荷(4)に前記補助パワーパック(7)は、接続されスイッ
チオンされた状態で、前記スイッチ(5)の閉成状態の維持のために所定の強さ
の電流を負荷する、請求項1〜2いずれか1項記載のパワーパック。
4. スイッチング素子(17)を伴った高抵抗な分路(16)が電位及びアー
ス電位を供給する二次側出力側(18,22)の間に設けられている、請求項1
〜3いずれか1項記載のパワーパック。
5. 前記スイッチング素子(17)は、負荷(4)との結合のための接続ソケ
ット(18)内に集積化されており、プラグ接続の閉成の際には前記抵抗(16
)を分路内に投入接続し、解離の際には遮断する、請求項4記載のパワーパック
。
6. 前記補助パワーパック(7)は、容量的にシン
グルフェーズでパワーパック給電線路に接続されている、請求項1〜5いずれか
1項記載のパワーパック。
7. 前記補助パワーパック(7)は、DC/DCコンバータであり、コンデン
サ(14)と直列にダイオードが接続されているか、又は印加された回路網電圧
ないしは分圧された回路網電圧の整流のためのダイオード装置が接続されている
、請求項1〜6いずれか1項記載のパワーパック。
8. 前記補助パワーパック(7)はAC/DCコンバータである、請求項1〜
6いずれか1項記載のパワーパック。
9. 前記補助パワーパック(7)はブリッジ整流器を有しており、該ブリッジ
整流器は2つのコンデンサを介して給電網の2つのフェーズに結び付けられてい
る、請求項7記載のパワーパック。
10. 前記制御素子(10)は、オプトトライアックであり、発光ダイオード
(19)を通って補助パワーパック(7)の二次側電流が流れ、対応するトライ
アック(34)が制御される、請求項1記載のパワーパック。
11. 前記スイッチ(5)は、半導体電子スイッチである、請求項1記載のパ
ワーパック。
12. 前記スイッチ(5)は、オプトトライアック(10)によって制御され
るトライアックである、請求項10又は11記載のパワーパック。
13. 前記パワーパックは、その回路構成要素と共に、給電網のソケットに差
込み可能なパワーパックの構成ユニットである、請求項1〜12いずれか1項記
載のパワーパック。
14. 前記パワーパックは、その回路構成要素と共に、負荷の中に組み込み可
能な回路板形状の構成ユニットである、請求項1〜5又は7〜12いずれか1項
記載のパワーパック。
15. 前記構成ユニットは注封又はカプセル化されている、請求項13又は1
4記載のパワーパック。
16. 負荷(4)に対するプラグ接続(22,18)の解離の際に、制御素子
(10)を流れる電流が中断され、一次回路の電子スイッチ(5)が遮断される
、請求項1〜6いずれか1項記載のパワーパック。
17. 比較的高い電力消費を伴う第1の作動状態(通常モード)と、比較的低い
電力消費を伴う第2の作動状態(スタンバイモード)を有し、電流測定センサが
直流電流出力側分岐(9)に設けられており、該センサは評価回路に接続されて
おり、該評価回路は第2の作動状態において測定された低電流に依存してタイマ
ー回路を制御し、該タイマー回路は、予め定められた時間又は設定可能な時間に
従って前記分路(16)を自動的に開かせる、接続された機器の給電のための請
求項1〜16いずれか1項記載のパワーパック。
18. 前記補助パワーパック(7)の出力線路(8)
は、電流及び/又は電圧に依存して動作する制御素子(10)を介してパワーパ
ックトランス(2)の二次側の電位供給線路(9)に接続されている、請求項1
〜17いずれか1項記載のパワーパック。
19. 整流器(32)のフィルタコンデンサ(33)に対して並列にオーム抵
抗(40)が配設されており、該抵抗(40)のアースから離れている方の端部
と出力側(22)との間にダイオード(41)が配設されており、該ダイオード
(41)のカソードはコンデンサ(42)を介してアースに接続されている、請
求項1〜18いずれか1項記載のパワーパック。
20. 前記オーム抵抗(40)に対して選択的に又は付加的に、さらなるオー
ム抵抗(40’)が設けられており、該さらなるオーム抵抗(40’)は前記コ
ンデンサ(42)に対して並列に設けられている、請求項19記載のパワーパッ
ク。