JP2000516909A - 癌の処置に使用するためのカンプトテシン誘導体 - Google Patents

癌の処置に使用するためのカンプトテシン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 カンプトテシンの誘導体が開示されており、一般式(I) [式中、R2がHであるとき、R1はC2-C4アルキル基、C6-C15アルキル基、C3-C8シクロアルキル基、C2-C15アルケニル基またはC2-C15エポキシ基である;およびR2がニトロ基であるとき、R1はC1-C15アルキル基、C2-C15アルケニル基、C3-C8シクロアルキル基またはエポキシ基である]で示される。これらの誘導体を作製する方法およびそれらを癌の処置に使用する方法も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 癌の処置に使用するためのカンプトテシン誘導体 発明の分野 本発明は、好ましくは低い毒性を有するカンプトテシンの誘導体、および癌を 処置するためのこれらの誘導体の使用に関する。この出願に参照される全ての文 献の開示は、本明細書に参考として全面的に援用されている。 発明の背景 ウォール(Wall)と彼の同僚によってカンプトテカ・アクミナータ(ニサセアエ) (Camptotheca Acuminata(Nyssaceae))の木および樹皮から最初に単離された(J. Am.Chem.Soc.88,3888,1966)細胞障害性アルカロイドであるカンプトテシン は、マウス白血病L 1210システムに対して抗腫瘍作用を有することが示されてい る。インドールアルカロイド基を共通に生ずるアルカロイドであるカンプトテシ ンの構造は、一般式(X)として下記のように示される(ヘッケンドルフ(Heckendor f)ら、J Org.Chem.41,2045,1976)。 この化合物は、20(S)-立体配置を有するEリング中に不斉中心を1個のみ有す るペンタサイクリックリングシステムを有する。ペンタサイクリックリングシス テムは、ピロロ[3,4-b]キノリン部分(リングA、BおよびC)、複合体化ピリ ドン(リングD)、およびα-ヒドロキシル基を有する6員環ラクトン(リング E)を含む。カンプトテシンは、マウス白血病L 1210システムでのその注目すべ き作用により、最初に単離された時点から大きな関心を引いた。カンプトテシン の抗腫瘍作用に関する初期のデータは、マウスの白血病L 1210、またはラットの ウォ-カー(Walker)256腫瘍(Chem.Rev.23,385,1973,Cancer Treat.Rep.60 ,1007,1967)のような実験的に移植された悪性腫瘍を使用して得られた。その 後の臨床研究は、この化合物が、その高い毒性によりインビボで抗腫瘍剤として 使用できないことを示した。カンプトテシン自身は、水に不溶性である。従って 、カンプトテシンは、初期の頃は水溶性のカルボン酸ナトリウム塩として臨床的 に評価された。この形態のカンプトテシンは、猛烈な毒性を生じ、抗腫瘍作用を 欠くように見えた(ゴットリーブ(Gottlieb)ら、Cancer Chemother.Rep.54,46 1,1970,および56,103,1972,ムギア(Muggia)ら、Cancer Chemother.Rep.56 ,515,1972,モエルテル(Moe rtel)ら、Cancer Chemother.Rep.56,95,1972,およびスカエッピ(Schaeppi) ,Cancer Chemother.Rep.5:25,1974)。これらの結果は、フェイズII試験の中 止をもたらした。この物質の継続的評価は、カルボン酸ナトリウム塩が、閉ラク トン環が非修飾(intact)である天然のカンプトテシンの10%ほどしか有効でない ことを示した(ウォールら、In International Symposium on Biochemistry And Physiology of The Alkaloids,モーゼス(Mothes)ら編,Academie-Verlag,Ber lin,77,1969,ギオヴァネラ(Giovanella)ら、Cancer res.51,3052,1991) 。さらに、カンプトテシン・ファミリーの抗腫瘍作用に関する重要なパラメータ ーが確立された(ウォールら、Ann.Rev.,Pharmacol.Toxicol.17,117,1977 )。これらの結果は、非修飾のラクトン環Eおよびα-ヒドロキシル基が抗腫瘍 作用に必須であることを示す。 1989年に、ギオヴァネラらは、カンプトテシンの非水溶解性の誘導体がヒト腫 瘍の異種移植片に対して高い抗腫瘍作用を有することを見い出した(ギオヴァネ ラら、Science,246,1046,1989)。さらに、閉ラクトン環を有するカンプトテ シンの投与が、水に溶解性のカルボン酸塩の注射よりも優れていることが示され た(ギオヴァネラら、Cancer Res.,51,3052,1991)。これらの発見 は、非修飾のラクトン環の重要性をさらに確認した。 明らかに、ラクトン形態を、抗腫瘍作用に必須である構造的エレメント(即ち 、20-ヒドロキシルおよびラクトン環E)を維持しながら体内でより長く留まる ことを可能にするように20-(S)-カンプトテシン("CPT")を修飾する必要がある。 CPTの開環は、ヒトよりもマウスで、より強力な抗腫瘍作用をもたらす。実際 上、筋肉内("i.m.")、皮下("s.c.")、および胃内("i.s.")に投与されたCPTは、 マウス中のヒト腫瘍に対して、即ち、ヌードマウス中で異種移植片として増殖し ているとき、非常に強力な抗癌剤であることを実証した(ギオヴァネラら、Canc er Res.51:3052,1991)。しかしながら、腫瘍がヒトでCPTにより処置されたと き、マウスよりもヒトで低い度合いの抗癌作用が発揮された(ステーリン(Stehl in)ら、In Camptothecins:New Anticancer Agents,1995,CRC Press,pp.59-65 )。 同じ現象が、他のCPT誘導体で観察された。マウスにおいて、9-ニトロカンプ トテシン("9NC")は、ヒト腫瘍異種グラフトに対してCPTよりも2〜3倍強力であ り、処置された全てのヒト悪性腫瘍の全面的な根絶を生じることが実証された( パンタジス(Pantazis)ら、Cancer Res.53 :1577,1993;パンタジスら、Int.J.Cancer 53:863,1995)。 薬理学的研究は、i.s.投与後の血漿中に存在する9NC薬の大部分(57%)が閉ラク トン形態(図3)であることを実証した。フェイズIの臨床試験患者に経口投与 した後の9NCの血漿レベルに関する薬理学的研究は、平均して〜3%の存在する薬 物のみが閉ラクトン形態(図4および5)であることを実証する。 そのような発見と完全に一致することとして、この群の患者での臨床的反応は 、CPTで得られたものより高いけれども、マウスで得られた結果(マウスで32/32 の完全な腫瘍後退に対してヒトでは2/32)とはほど遠い。明らかに、再び、血液 循環への入口におけるラクトン開環を減速させ遅延させる修飾に対する差し迫っ た必要性がある。 カンプトテシンのより活性な誘導体を提供するために多くの試みが為されたが 、これらの化合物のいずれもラクトン環Eの開環を遅延できることは開示されて いない。 発明の概要 従って、本発明の1つの目的は、有効な抗腫瘍剤、好ましくは経口的および筋 肉内経路での薬剤投与に有用である新規なCPT誘導体を提供することである。 本発明の他の目的は、ラクトン環Eの開環に耐え、そ れによりその母アナログであるCPTよりも抗腫瘍作用を長く持続させる、新規で 活性なCPT誘導体を提供することである。 本発明の更に他の目的は、その母化合物であるCPTと同様に著しい抗腫瘍作用 を維持し、その母化合物よりも遥かに低い毒性を有する新規なCPT誘導体を提供 することである。 本発明の更に他の目的は、生体内で優れた吸収性を有する新規なCPT誘導体を 提供することである。 本発明の更なる目的は、抗腫瘍作用に重要であるラクトンE環および20-ヒド ロキシル基を非修飾で維持する新規なCPT誘導体を提供することである。 本発明のまた更なる目的は、CPT誘導体を調製する方法を提供することである 。 本発明の更なる目的および利点は、一部は以下に続く説明の中に記載され、一 部はその記載から明らかになり、或いは、本発明の実施により習得され得る。本 発明の目的および利点は、特に添付の請求の範囲に示されるエレメントおよび組 合せにより、実現され達成される。 その目的を達成するため、および本明細書中に具現化され広く記載されている ように本発明の目的に従うと、本発明は、一般式(I)の化合物: [式中、R2はHまたはNO2であり、R2がHであるとき、R1はC2-C4アルキル基、C6-C15 アルキル基、C3-C8シクロアルキル基、C2-C15アルケニル基、またはエポキシ 基である;およびR2がNO2であるとき、R1はC1-C15アルキル基、C1-C15アルケニ ル基、C3-C8シクロアルキル基、またはエポキシ基である]に関する。 本発明はまた、哺乳動物における悪性腫瘍を処置する方法に関し、有効量の1 種以上の上記化合物を投与することを包含する。 図面の簡単な説明 図1は、胃内投与後のマウスでの閉ラクトン形態でのCPTの存在を示すグラフ である。 図2は、経口投与後のヒトでのCPTおよびその閉ラクトン形態の量を示すグラ フである。 図3は、経口投与後のマウスでの9-ニトロカンプトテ シンおよびその閉ラクトン形態の量を示すグラフである。 図4および5は、経口投与による投与を受けた臨床試験患者での9-ニトロカン プトテシンおよびその閉ラクトン形態の量を示す。 図6は、ヌードマウス内の移植されたヒト乳癌CLOでのカンプトテシン20(S)プ ロピオナートの抗腫瘍作用を示すグラフである。 図7は、経口投与後のヒト血漿中のカンプトテシン20(S)プロピオナートおよ びその閉ラクトン環形態の存在を示すグラフである。 図8は、9-ニトロカンプトテシン-20-O-プロピオナートを経口的に受けた患者 での該化合物の存在を示すグラフである。 発明の詳細な説明 実験室で行われたヒト血漿中のカンプトテシンの代謝研究は、検出された唯一 の代謝物が、有毒で不活性である開環したカルボン酸ナトリウム塩であることを 示した。ヒト血漿中のCPTに関する薬物動態の測定は、非修飾のラクトンを有す るその薬物の半減期が30分であることを示す。これらの結果は、その薬物が、患 者がそれを摂取した後非常に短時間のうちに、その活性の90%を失い多くの毒性 を生じることを暗示する。 マウスおよびヒトでの比較薬理学研究は、マウスにおいては、胃内投与後の血 漿に存在するCPTの大部分は閉ラクトン形態(図1)のものであり、曲線より下の 面積の約54%であることを示した。反対に、ヒトでは、CPTの経口投与後には、 曲線下の面積の約0.4%のみが閉ラクトン環形態のものである(図2)。 マウスとヒトとの相違は、マウスとヒトでは血液pHは同じ、即ち、7.4である が、CPTをそのナトリウム塩への変換を触媒するヒトアルブミンは、このプロセ スにおいてマウスアルブミンより〜100倍効率的であるという事実から生じる( ミィ(Mi)およびブルケ(Burke)、Biochem.33:12540,1994)。 本発明によると、CPTは、これ以降プロドラッグとも称される、より脂質に溶 解性の分子に変換される。患者に経口的に摂取されるとき、該プロドラッグは患 者の血流に迅速に導入され、体内で親化合物に容易に変換される。 プロドラッグの母化合物CPTへの変換は、ヒトを含む多くの動物の血液に存在 するエステラーゼと呼ばれる一群の酵素により仲介される。プロドラッグは、運 搬後短時間のうちに体全体に迅速に分布するので、これらの化合物は、母カンプ トテシンを遊離する酵素的加水分解を受ける時点で非常に低い濃度で存在し、CP Tが血流で沈殿す るのを妨げる。 固有の抗腫瘍作用を維持しながら、極度に低減された毒性を有する新規なCPT 誘導体を合成する試みにおいて、本発明者は、様々な有機酸、有機酸クロリドお よび有機酸無水物を用いてカンプトテシンのアシル化反応を行なった。多くの新 規なカンプトテシン誘導体が得られた。それらは、下記に示されるように一般式 I: [式中、R2はHまたはNO2であり、R2がHであるとき、一般式IのR1はC2-C4アルキ ル基、C6-C15アルキル基、C3-C8シクロアルキル基、C2-C15アルケニル基またはC2 -C15エポキシ基を示す;R2がNO2であるとき、R1はC1-C15アルキル基、C3-C8シ クロアルキル基、C2-C15アルケニル基またはC2-C15エポキシ基である]で特徴付 けられる。好ましくは、R2がHであるとき、R1はCH2CH3;CH2CH2CH3;CH2CH2CH2C H3;CH2CH2CH2CH2CH2CH3; CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH3;CH=CH2;CH=CHCH3(トランス); また、R2がNO2であるとき、R1は好ましくはCH3;CH2CH3;CH2CH2CH3;CH=CH3;C H=CHCH3(トランス); 9-ニトロカンプトテシンのアナローグは、有機無水物を用いた9-ニトロカンプ トテシンのアシル化により調製される。全てのエポキシ誘導体は、対応する本発 明のアルケニルエステルをベンゼン中m-クロロペルオキシ安息香酸と室温で反応 させて調製され得る。 好ましい誘導体は、それらの親カンプトテシンであるCPTよりも、かなり低い 毒性を伴って、著しい抗腫瘍作用を発揮する。これらの新規な誘導体に関する動 物実験データが集められた。カンプトテシン20(S)プロピオナート[R1はエチル でありR2はHである]はプロドラッグ2として示され、幾つかのインビボ実験デ ータを開示するための例として採用されている。図6は、ヌードマウスにおける 移植されたヒト乳癌(CLO)に対する、この化合物の異なる用量での抗腫瘍作用を 示す。表1は、ヌードマウスに対する、この化合物の異なる用量での毒性を示す 。マウス体重の変化は、経時的に記録される。テスト期間中、 マウス体重の損失はなかった。 表 1 テスト期間中のマウス体重の変化 プロドラッグ2であるカンプトテシン20(S)プロピオナートに関する薬物動態 の測定は、ラクトン環がヒト血漿において、その母カンプトテシンCPTよりかな り長く非修飾で維持されたことを示す。表2は、この結果を示す。 表 2 ヒト血漿における20(S)プロピオナートのラクトン%と カンプトテシンのラクトン%の比較 表に反映されているように、閉ラクトン環の生物学的寿命の増大が達成された 。図2に示されるように、経口投与後のヒト血液中の閉ラクトン形態として存在 するCPTの%は、0.4%である。そのアナローグである20-(S)プロピオナートは、 同様な条件下で7倍の増加である2.8%に達する(図6)。この化合物は、マウ スでとてつもない用量であっても、ヒト腫瘍異種グラフトに対する抗腫瘍作用お よび毒性の例外的な欠如を発揮する。更により印象的なのが、9NCで得られた結 果である。図4および5に示されるように、この化合物の経口投与後、その〜3% のみが血漿中にラクトンとして存在する。そのアナローグである本発明のプロド ラッグ11[R1はエチルでありR2はNO2である]が調製され患者に経口投与される とき、ラクトン形態は20倍を越える増加であるトータルの68.7%を構成した(図 8)。この化合物も、ヌードマウスにおけるヒト腫瘍の異種グラフトに対して、 カンプトテシン・アナローグであるプロドラッグ2[R1はエチルでありR2はHで ある]よりもさらに高い抗腫瘍作用を非常に低い毒性を伴って発揮した。 本発明の化合物は、下記の様にして作製され得る。20(S)-カンプトテシンまた は9-ニトロカンプトテシンは、例えばピリジン中の有機無水物と反応され得る。 特に、 無水物をピリジンと約1:1の比率で混合し、20(S)-カンプトテシンまたは9-ニ トロカンプトテシンが全て一度に加えられる均一な溶液が作られる。混合物を、 雰囲気下で24〜48時間攪拌する。反応時間の終わりに、混合物を特定量の石油エ ーテル上に攪拌しながら注ぐ。石油エーテルから沈殿された生成物を濾過で集め 、石油エーテルで数回洗浄する。この手順による生成物の純度は、通常98%(HPLC により分析)である。この手順は、一般式(I)においてR1がC7-C15アルキルまた はアルケニル、或いはエポキシ基である場合を除いて、本発明の化合物の全てに 適用可能である。R1がC7-C15アルキルである誘導体は、カンプトテシンと塩化メ チレン中の塩化ノナノイルとを還流下に反応させて得られる。R1がエポキシ基を 含む誘導体は、一般式(I)においてR1がアルケニルである、本発明の化合物のエ ポキシ化によって得られる。 本発明の化合物は、哺乳動物の悪性腫瘍を処置するのに有効である。本発明の 化合物は、当業者に公知の任意の様式で投与され得る。好ましくは、該化合物は 、筋肉内、経口的、または経皮的に投与される。 本明細書中で使用される時、用語「悪性腫瘍」は、分化が乏しい形態、中程度 に分化した形態、および十分に分化した形態で生じるヒトの癌、肉腫および黒色 腫の全 ての形態を包含することが意図される。 本発明に従い哺乳動物の悪性腫瘍を処置または進行を遅らせることにおいて、 本発明の上記のCPT誘導体は、当業者に公知の手段により投与され、一般に知ら れる方法、例えば、経口投与のためのゼラチンカプセル、並びに筋肉内投与のた めの脂質中および脂質様エマルジョン中の微小懸濁液および皮下長期投与のため のコレステロールペレット中への包接のような剤型を用いて、好ましくは筋肉内 、経皮、または経口的に投与される。 本明細書中で使用されるとき、本発明のCPT誘導体の「有効量」は、癌の増殖 を阻害または進行を遅らせ、または悪性細胞を殺滅し、悪性腫瘍の退行および一 時的緩和を生じる、即ち、そのような腫瘍の体積もしくはサイズを減少または腫 瘍を全体として取り除く化合物の量である。 ヒトを含む哺乳動物では、有効量は、体表面積に基づいて投与され得る。投与 量の相関関係は、様々なサイズおよび種の動物で変動し、ヒト(mg/体表面M2に 基づく)に関してはイー.ジェイ.フライライヒ(E.J.Freireich)ら、Cancer Ch emother .Rep. ,50(4):219(1966)に記載される。体表面積は、個体の身長および 体重から、おおよそ決定され得る(例えば、Scientific Tables,Geigy P harmaceuticals,Ardsley,N.Y.pp.537-538(1970)を参照のこと)。本発明にお けるカンプトテシン化合物の有効量は、1日当り約12.5〜約31.3mg/体表面m2の 範囲であり得る。 本発明のCPT誘導体またはプロドラッグのマウスでの好ましい有効量または投 与量は、筋肉内経路では週に2回、約1〜約4mgプロドラッグ/体重kgであり、経 口経路では約0.75〜約1.5mgプロドラッグ/kg/日である。本発明のCPT誘導体ま たはプロドラッグのマウスでの有効量または投与量は、経皮経路では例えば、約 1.5mg/kg/週〜約10mg/kg/週のプロドラッグである。投与経路の全てに対し て、投与量の投与の正確なタイミングは、最適の結果を得るために変動し得る。 一般に、CPT誘導体に関する担体としてイントラリピッド20(Intralipid 20)を使 用するとき、患者に到達するCPT誘導体の実際の投与量は、より少なくなる。こ れは、イントラリピッド20懸濁液に一般的である注射器、針および調製容器の壁 上でのCPT誘導体の幾らかの損失による。綿実油のような担体が使用されるとき 、CPT誘導体が注射器などの表面にそれほど付着しないので、上記のこの損失は それほど一般的ではない。例えば、好ましくは、一般に、綿実油を用いて約2.5m gプロドラッグ/体重kgを週に2回筋肉内経路で投与する と、担体としてイントラリピッド20を用いて約4.0mgプロドラッグ/体重kgを週 2回と同じ量を患者に送達することになる。一般に、約1mg〜約4mgの誘導体が、 約0.1ml〜約1mlの担体に加えられる。 本発明により提供される方法の他の重要な特徴は、本明細書中の教示に従って 投与されるCPT誘導体の、比較的低い又は皆無の明らかな全体的毒性に関する。 全体的毒性は、様々な基準を用いて判定され得る。例えば、被験体における当初 記録された(即ち、処置前)体重の10%を越える体重損失は、毒性の1つの兆候 と判断され得る。さらに、被験体における全体的な動きや活動性の損失および下 痢または膀胱炎の兆候も、毒性の証拠として解釈され得る。以下に続く実施例の 1つでは、本発明のカンプトテシン化合物の全体的毒性が評価された。 本発明の化合物は、イントラリピッド10もしくは20または天然オイルのような 薬学的に許容される担体または希釈剤、或いは親油性化合物に好適な他の乳化剤 と組合せて投与されても良い。 本発明の化合物を投与する他の方法は、経皮的または経皮性経路による。その ような実施態様の一つの例は、パッチの使用である。特に、パッチは、本出願に 開示される化合物の、例えばジメチルスルホキシド(DMSO)、ま たはDMSOと綿実油との混合物中の細かい懸濁液を用いて作製され、腫瘍担持哺乳 動物の皮膚に皮膚ポケット(pouch)内の腫瘍局在部位から離して接触され得る。 他の媒体またはそれと他の溶媒および固体支持体との混合物は、同等に作用する であろう。パッチは、本発明のCPT誘導体を液剤または懸濁剤の形態で含み得る 。パッチは次に、患者の皮膚に、例えば縫合糸、クリップまたは他の保持用具に より皮膚を折り畳み保持することによって形成される患者の皮膚ポケット内に挿 入することにより適用され得る。このポケットは、皮膚との持続的接触が哺乳動 物の干渉なしに確実にされるように使用されるべきである。皮膚パウチを使用す る以外に、パッチを皮膚と接触させて強固に配置することを確実にする任意の用 具が使用され得る。例えば、粘着包帯は、パッチを皮膚上の適所に保持するのに 使用され得た。 本発明は、本発明を純粋に例示することを意図する下記の実施例によって更に 明らかにされる。実施例 実施例で参照される全てのガラス器具類は、使用される前に最低2時間80-100 ℃で焼かれた。融点は、MEL-TEMP融点装置を用いて得られ、補正されなかった。1 Hおよ び13C NMRスペクトルは、JEOL GX-270 WB NMR分光計を用いて270.05MHZで得られ た。テトラメチルシランを内部標準として使用して、ケミカルシフトはppm(δ スケール)で報告される。NMRデータの報告には、下記の略字が使用される:ヘ ルツでのカップリング定数(J)、シングレット(s)、ダブレット(d)、トリプレッ ト(t)、ブロード・シングレット(brs)、マルチプレット(m)など。質量スペクト ルは、VG ZAB-SEQ質量分析計(VGアナリティカル・コーポレーション、イギリス) を分解能10000で用いて記録した。カンプトテシン部分に関するNMRを描出するた めに使用される番号付けシステムは、一般式(X)に示される。側鎖に関する番号 付けは、以下のように示される: 実施例1--カンプトテシン20−O−プロピオナート 100ml丸底フラスコ内で、無水プロピオン酸25mlおよびピリジン20mlを混合し た。30秒間振とうした後、均一な溶液が得られた。この溶液に、2.0gの出発カン プトテシンを懸濁した。この混合物を、40±5℃で48時間攪拌した。室温に冷却 した後、反応物を石油エーテル400ml上に攪拌しながら注いだ。石油エーテルか ら沈殿した生成 物を濾過によって集め、石油エーテル150ml(50ml×3)で洗浄した。空気下で1時 間乾燥した後、白色粉末2.17gが得られた。HPLCで測定された生成物の純度は98% であった。収率94%、融点250-252℃(分解)。1H NMR CDCl3中:0.98(3H,t,J=7.5 Hz,19-メチルプロトン),1.17(3H,t,J 7.51Hz,24-メチルプロトン),2.12-2.34 (2H,m,18-メチレンプロトン),2.48-2.58(2H,m,23-メチレンプロトン),5.29(2H ,s,5-メチレンプロトン),5.39-5.72(2H,dd,J=17.12,17.12Hz,17-メチレンプ ロトン),7.23(1H,s,14-H,7.68(1H,t,J=6.96Hz,10-H),7.84(1H,t,J=6.96Hz, 11-H),7.95(1H,d,J=8.43Hz,9-H),8.23(1H,d,J=8.06Hz,12-H),8.40(1H,s,7- H);1H NMR TFA中:1.18(3H,t,J=7.5Hz,19-メチルプロトン),1.32(3H,t,J=7.30 Hz,24-メチルプロトン),2.30-2.80(4H,m,18-および23-メチレン基),5.60-6.10 (4H,s+dd,5-メチレンプロトンに関して5.86でs,17-メチレンプロトンに関してd dでJ=18.96,18.32Hz),7.99(1H,s,14-H),8.19(1H,t,J=8.06Hz,10-H),8.20-8 .46(2H,9-ハンド11-H),8.54(1H,d,J=8.79Hz,12-H),9.43(1H,s,7-H);13C NMR (TFA):7.42(C19),8.55(C24),28.61(C18),33.07(C23),53.14(C5),68.77(C1 7),78.31(C20),105.68,113.19,117.35,125.87,131.23,131.36,132.59, 133.40,139.30,139.89,1 40.78,144.62,147.00,149.43(C2,C3,C6-C16,C16a),172.50,179.76(C21, C22);質量m/e(相対強度):405[(M+H)+,100%],404(M+,15%),331[(M-CH3CH2COO ),17%],317[(M-C2H5COO-CH3+H),10%],303[(M-C2H5COO-CO),15%],287[(M-C2H5 COO-CO2),9%],261(9%)。 実施例2--カンプトテシン20−O−ブチラート 無水酪酸20ml、ピリジン18mlおよびカンプトテシン1.61gを用いて実施例1と 同じ様に反応を行ない、それにより1.77gの標記化合物を茶色がかった粉末とし て得た、収率92%、融点225-227℃(分解)。1H NMR CDCl3中:0.98(6H,t,J=7.51H z,19-および25-メチル基),1.65-1.74(2H,m,24-メチレンプロトン),2.14-2.30 (2H,m,18-メチレンプロトン),2.44-2.51(2H,m,23-メチレンプロトン),5.29(2H, s,5-メチレンプロトン),5.38-5.71(2H,dd,J=17.59,17.59Hz,17-メチレンプロ トン),7.23(1H,s,14-H),7.68(1H,t,J=8.06Hz,10-H),7.84(1H,t,J=7.96Hz,1 1-H),7.95(1H,d,J=6.96Hz,9-H),8.23(1H,d,J=8.06Hz,12-H),8.40(1H,s,7-H );1H NMR TFA中:0.75-1.15(6H,m,19-および25-メチル基),1.70-1.80(2H,m,24- メチレンプロトン),2.10-2.80(4H,m,18-および23-メチレン基),5.50-6.00(4H, s+dd,5-メチレンプロトンに関して5. 73でs,17-メチレンプロトンに関してdd),7.86(1H,s,14-H),8.05(1H,s,10-H) ,8.30(2H,brs,9-Hおよび11-H),8.40(1H,s,12-H),9.30(1H,s,7-H);13C NMR(T FA):7.23(C19),13.20(C25),19.20(C24),32.91(C18),36.91(C23),52.96(C5) ,68.58(C17),78.00(C20),105.56,113.40,113.50,117.00,117.10,131.00 ,132.40,133.16,139.06,139.15,140.00,144.36,146.90,149.40(C2,C3 ,C6-C16,C16a),172.50,178.00(C12,C22);質量m/e(相対強度):419[(M+H)+ ,100%],331[(M-C3H7COO),17%],303[(M-C3H7COO-CO),13%],287[(M-C3H7COO- CO2),8%],273(2%),261(3%)。 実施例3--カンプトテシン20−O−バレレート 無水吉草酸15ml、ピリジン14mlおよび出発カンプトテシン1.51gを用いて実施 例1と同じ様に反応を行ない、それにより1.68gの標記化合物を灰色−白色粉末 として得た、収率90%、融点265℃(分解)。1H NMR CDCl3中:0.92(3H,t,J=7.33H z,26-メチルプロトン),0.98(3H,t,J=7.51,19-メチルプロトン),1.37-2.00(4 H,m,24-および25-メチレンプロトン),2.10-2.28(2H,m,18-メチレンプロトン), 2.46-2.53(2H,m,23-メチレンプロトン),5.30(2H,s,5-メチレンプロトン),5.38 -5.71(2H,dd,J=17.22, 17.21Hz,17-メチレンプロトン),7.23(1H,s,14-H),7.70(1H,t,J=6.96Hz,10-H ),7.82(1H,t,J=6.96Hz,11-H),7.95(1H,d,J=7.32Hz,9-H),8.22(1H,d,J=8.42 Hz,12-H),8.40(1H,s,7-H);1H NMR TFA中:0.83(3H,brs,26-メチルプロトン) ,0.99(3H,brs,19-メチルプロトン),1.32(2H,m,25-メチレンプロトン),1.60(2 H,m,24-メチレンプロトン),2.19-2.58(4H,m,18-および23-メチレンプロトン) ,5.49-5.82(4H,s+dd,5-メチレンプロトンに関して5.67でs,17-メチレンプロト ンに関してddでJ=17.58,18.68Hz),7.80(1H,s,14-H),7.99(1H,s,10-H),8.23(2 H,brs,9-Hおよび11-H),8.33(1H,s,12-H),9.24(1H,s,7-H);13C NMR(TFA):4.48 (C26),10.37(C19),20.23(C24),24.98(C25),30.15(C18),32.03(C23),50.20 (C5),65.82(C17),75.36(C20),102.84,109.89,110.24,114.06,114.39,12 8.25,128.39,129.65,130.41,136.30,137.00,141.62,148.57,149.28(C2, C3,C6-C16,C16a),169.00,176.80(C21,C22),;質量m/e(相対強度):433[(M+H)+ ,100%],331[(M-C4H9COO),17%],303[(M-C4H9COO-CO),13%],287[(M-C4H9COO- CO2),7%],273(2%),261(4%)。実施例4--カンプトテシン20−O−ヘプタノエート 無水ヘプタン酸15ml、ピリジン13ml、および出発カンプトテシン1.55gを用いて 実施例1と同じ様に反応を行ない、それにより2.0gの標記化合物を灰色−白色粉 末として得た、収率98%、融点270℃(210℃で変形)。1H NMR CDCl3中:0.82(3H, t,J=7.51Hz,28-メチルプロトン),0.98(3H,t,J=7.01Hz,19-メチルプロトン), 1.20-1.80(8H,m,24-,25-,26-および27-メチレンプロトン),2.10-2.30(2H,m,18- メチレンプロトン),2.40-2.60(2H,m,23-メチレンプロトン),5.29(2H,s,5-メチ レンプロトン),5.38-5.72(2H,dd,J=17.69,17.22Hz,17-メチレンプロトン),7 .23(1H,s,14-H),7.68(1H,t,J=7.30Hz,10-H),7.84(1H,t,J=7.42Hz,11-H),7. 95(1H,d,J=8.06Hz,9-H),8.22(1H,d,J=8.32Hz,12-H),8.40(1H,s,7-H);1H N MR TFA中:0.74(3H,s,28-メチルプロトン),0.99(3H,s,19-メチルプロトン),1.2 1(6H,brs,25-,26-,および27-メチレンプロトン),1.62(2H,s,24-メチレンプロト ン),2.10-2.30(4H,m,18-およひ23-メチレン基),5.50-6.00(4H,s+dd,5-メチレ ンプロトンに関して5.67でs,17-メチレンプロトンに関してdd),7.80(1H,s,14- H),7.99(1H,s,10-H),8.23(2H,s,9-Hおよび11-H),9.24(1H,s,7-H);13C NMR(T FA):8.63(C19),14.99(C28),24.66(C27),27.14(C26),31.07(C24),33.68(C25 ),34.29(C18),36.45(C23),5 4.34(C5),69.98(C17),79.50(C20),106.97,114.39,118.55,127.11,132 .41,133.79,134.55,140.46,141.11,142.00,145.79,148.14,150.62,153 .00(C2,C3,C6-C16,C16a),180.57,193.10(C21,C22),;質量m/e(相対強度):461 [(M+H)+,100%],331[(M-C6H13COO),20%],317[(M-C6H13COO-CH3+H,10%],303[ (M-C6H13COO-CO),15%],287[(M-C6H13COO-CO2),8%],273(2%),261(2%)。実施例5--カンプトテシン20−O−ノナノエート 100ml丸底フラスコ内の塩化メチレン40mlに、塩化ノナノイル5mlおよび出発カ ンプトテシン2gを加えた。この混合物を、還流下に48時間攪拌した。溶媒をロー タリーエバポレーターで蒸発した後、残渣を塩化メチレン-THFを溶出液として用 いてクロマトグラフィーにより分離した。標記化合物169mgが淡黄色粉末として 得られた、収率6%、融点1800℃。1H NMRCDCl3中:0.84(3H,t,J=6.60Hz,30-メチ ルプロトン),1.02(3H,t,J=7.69,19-メチルプロトン),1.20-1.80(12H,m,24-29 メチレンプロトン),2.10-2.38(2H,m,18-メチレンプロトン),2.40-2.60(2H,m,2 3-メチレンプロトン),5.33(2H,s,5-メチレンプロトン),5.40-5.80(2H,dd,J=17 .22,17.22Hz,17-メチレンプロトン),7.26(1H,s,14-H,7.71(1H,t,J=8.06Hz, 10-H), 7.88(1H,t,J=8.43Hz,11-H,7.99(1H,d,J=7.33Hz,9-H),8.26(1H,d,J=8.79Hz, 12-H),8.44(1H,s,7-H);1H NMR TFA中:0.96(3H,s,30-メチルプロトン),1.24( 3H,s,19-メチルプロトン),1.38(10H,brs,25-29-メチレンプロトン),1.87(2H,m ,24-メチレンプロトン),2.40-2.90(4H,m,18-およひ23-メチレンプロトン),5.7 4-6.07(4H,s+dd,5-メチレンプロトンに関して5.91でs,17-メチレンプロトンに 関して17.90,18.21Hzでdd),8.05(1H,s,14-11),8.24(1H,t,10-H),8.48(2H,m, 9-Hおよび11-11),8.57(1H,d,12-H),9.48(1H,s,7-11);13C NMR(TFA):4.99(C30 ),11.45(C19),21.17(C29),23.53(C28),27.82(C24,C26-27),30.52(C25),30 .63(C18),32.80(C23),103.28,110.73,114.91,123.47,128.79,128.90,13 0.14,130.93,136.84,137.46,138.33,142.17,144.47,146.94(C2,C3,C6-C1 6,C16a),169.98,176.92(C21,C22);質量m/e(相対強度):489[(M+H)+,100%], 331[(M-C8H17COO),23%],317[(MC8H17COO-CH3+11),13%],303[(M-C8H17COO-CO) ,17%],287[(M-C2H17COO-CO2),8%],273(3%),216(2%)。 実施例6--カンプトテシン20−O−クロトナート 100ml丸底フラスコ内で無水クロトン酸(40ml)およびピ リジン(30ml)を混合した。この溶液に、出発カンプトテシン(8g)を加えた。この 混合物を、90±10℃で15時間攪拌した。室温に冷却した後、粗生成物を石油エー テル1000ml中で沈殿させ、濾過によって集めた。カラムクロマトグラフィー後、 化合物(3g)が得られた、収率31%、融点218-220℃(155℃で変形)。1H NMR(CDCl3 ):1.00(3H,t,J=7.51Hz,19-メチルプロトン),1.94(3H,dd,JH25H24=6.96Hz,JH2 5-H23 =1.89Hz,25-メチルプロトン),2.15-2.35(2H,m,18-メチレンプロトン),5 .28(2H,s,5-メチレンプロトン),5.38-5.74(2H,dd,J=17.22,17.22Hz,17-メチレ ンプロトン),5.99(1H,d,J=13.92Hz,23-H),7.05-7.14(1H,dq,JH24-H23=15.38H z,JH24-H25=6.96Hz,24-H,7.24(1H,s,14-H),7.67(1H,t,J=6.96Hz,10-H),7.8 3(1H,t,J=6.96Hz,11-H),7.94(1H,d,J=7.70Hz,9-H),8.21(1H,d,J=8.43Hz,12 -H,8.39(1H,s,7-H;質量m/e(相対強度):416[M+,20%],330[(M-CH3CH=CHCOOH ),100%],315[(M-CH3CH=CHCOOH-CH3),40%],302[(M-CH3CH=CHCOOH-CO),73%], 287[(M-CH3CH=CHCOOH-CO2+11l),30%],274(10%),259(9%),246(9%),234(3%) ,218(5%),205(4%),191(3%);正確な質量:実測値416.137、C24H20N2O5は416. 137を必要とする。実施例7--カンプトテシン20−O−2’,3’−エポキシ−ブチラート 100ml丸底フラスコ内のベンゼン50mlに、実施例6の出発化合物160mgおよびm- クロロペルオキシ安息香酸(57-86%、アルドリッチケミカルコーポレーション(Al drich Chemical Co.)、ミルウォーキー、ウィスコンシン州)150mgを加えた。こ の混合物を、室温で1週間攪拌した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し た。残渣をクロマトグラフィーにより分離した。化合物(120mg)が白色粉末とし て得られた、収率72%、融点:化合物は175℃で変形し、210-213℃で分解した。1 H NMR(CDCl3):0.99(3H,t,J=7.51Hz,19-メチルプロトン),.90-1.94(3H,dd,JH2 5-H24 =6.96Hz,JH25-H23=1.84Hz,25-メチルプロトン),2.07-2.33(2H,m,18-メチ レンプロトン),5.30(2H,s,5-メチレンプロトン),5.38-5.72(2H,dd,J=17.59,17 .95Hz,17-メチレンプロトン),5.95-6.02(1H,dd,JH23-H24=15.75Hz,JH23-H24=1 .83Hz,23-H),7.04-7.12(1H,dq,JH24-H25=6.59Hz,JH24-H23=15.38Hz,24-H),7 .22(1H,s,14-H),7.75-8.01(4H,m,9-12芳香族プロトン),8.78(1H,d,J=8.06Hz, 7-H):質量m/e(相対強度):432(M+,28%),416[(M-O),12%],346[(M-C4H6O2), 100%],331[(M-C4H5O3),53%],318[(M-C4H6O2-CO),75%],303[(M-C4H5O3-CO), 54%],287[(M−C4H5O3-CO2),27%],275(15%),259(7%),246(8%),231(5%),21 8(8%),205(10%),191(5%);正確な質量:実測値432.132、C24H20N2O6は432.132 を必要とする。実施例8--9−ニトロカンプトテシン20−O−アセテート 9-ニトロカンプトテシン140mgが入れてある50ml丸底フラスコ中で、無水酢酸( 3ml)およびピリジン(2ml)を混合した。混合物を、室温で24時間攪拌した。次に 、混合物をクロマトトロンで分離した。標記化合物、70mg、が黄色粉末として得 られた、収率45%、融点195℃(165℃で変形)。1H NMR(CDCl2):1.02(3H,t,J=7.5 1Hz,19-メチルプロトン),2.10-2.40(5H,s+m,23-メチルプロトンに関して2.26 でs,18-メチレンプロトンに関してm),5.40(2H,s,5-メチレンプロトン),5.41- 5.75(2H,dd,J=17.59,17.95Hz,17-メチレンプロトン),7.23(1H,s,14-H),7.96( 1H,t,6.96Hz,11H),8.53(1H,d,J 10.99Hz,10-H),8.58(1H,d,J=9.98Hz,12-H) ,9.31(1H,s,7-H);質量m/e(相対強度):435(M+,25%),375[(M-CH3COOH),100% ],360[(MCH3COOH-CH3),40%],347[(M-CH3COOH-CO),87%],332[(M-CH3COOH-CO -CH3),37%],319(13%),302(11%),29 1(10%),286(11%),274(10%),258(4%),246(5%),216(8%);正確な質量:実測 値435.107、C22H17N3O7は435.107を必要とする。実施例9--9−ニトロカンプトテシン20−O−プロピオナート 無水プロピオン酸6ml、ピリジン5ml、および出発9-ニトロカンプトテシン600m gを用いて、実施例8と同じ様に反応を行った。反応後、粗生成物を石油エーテ ル200mlから沈殿させ、濾過によって集め、カラムクロマトグラフィーで分離し 、石油エーテル200mlから再沈殿させて精製した。純粋な化合物(500mg)が黄色粉 末として得られた、収率73%、融点163℃(155℃で変形)。1H NMR(CDCl3):0.99( 3H,t,J 7.51Hz,19-メチルプロトン),1.18(3H,t,J=7.46Hz,24-メチルプロトン) ,2.10-2.30(2H,m,18-メチレンプロトン),2.52-2.70(2H,m,23-メチレンプロト ン),5.37(2h,s,5-メチレンプロトン),5.39-5.73(2H,dd,J=17.58,17.58Hz,17- メチレンプロトン),7.22(1H,s,14-H,7.93(1H,t,J=8.06Hz,11-H),8.50(1H,d ,J=10.60Hz,10-H),8.54(1H,d,J=8.43Hz,12-H),9.28(1H,s,7-H);質量m/e(相対 強度):449(M+,28%),375[(M-C2H5COOH),100%],360[(M-C2H5COOH-CH3),35% ],347[(M-C2H5COO H-CO),82%],332[(M-C2H5COOH-CO-CH3),26%],319(9%),302(8%),291(7%),2 74(7%),258(2%),245(2%),216(2%);正確な質量:実測値449.122、C23H19N3O7 は449.122ブチラートを必要とする。 実施例10--9−ニトロカンプトテシン20−O−ブチラート 無水酪酸2ml、ピリジン2ml、および出発9-ニトロカンプトテシン60mgを用いて 、化合物の調製手順は実施例8と同じであった。標記化合物(40mg)が黄色粉末と して得られた、収率56%、融点182℃。1H NMR(CDCl3):0.98(6H,m,19-および25- メチル基),1.65-1.70(2H,m,24-メチレンプロトン),2.10-2.40(2H,m,18-メチ レンプロトン),2.41-2.60(2H,m,23-メチレンプロトン),5.36(2H,s,5-メチレ ンプロトン),5.38-5.72(2H,dd,J=17.59,17.96Hz,17-メチレンプロトン),7.22 (1H,s,14-H),7.92(1H,t,J=7.52Hz,11-H),8.49(1H,d,J=10.80Hz,10-H),8.5 3(1H,d,J=9.53Hz,12-H),9.27(1H,s,7-H);質量m/e(相対強度):463(M+,14%), 375[(MC3H7COOH),100%],360[(M-C3H7COOH-CH3),32%],347[(M-C3H7COOH-CO) ,78%],332[(M-C3H7COOH-CO-CH3),25%],319(9%),302(8%),291(7%),274(7% ),258(2%),245(3%),216(5%);正確な質 量:実測値463.137、C24H21N3O7実施例11--カンプトテシン20−O−アクリレート 塩化カルシウム乾燥チューブを備えた100mlの一頸フラスコに、1g(0.0029モル )のカンプトテシン、50mlの乾燥塩化メチレン、0.42g(0.0058モル)のアクリル酸 、および0.5g(0.0041モル)の4-ジメチルアミノピリジンを入れた。1.2g(0.0058 モル)のジシクロヘキシルカルボジイミドを5分間かけて加えながら、溶液を攪 拌し0℃に冷却した。さらに5分間0℃にした後、氷浴を取り除き、暗色の反応 混合物を15時間室温で攪拌した。ジシクロヘキシルウレアを濾過によって除去し た後、有機溶液を無水硫酸ナトリウム上で4時間乾燥した。溶媒をロータリーエ バポレーターで除去した後、残渣をクロマトグラフィーで分離した。生成物は、 30%の収率で得られた。質量m/e(相対強度):403[(M+H+,100%],331[(M-C3H3COO ),17%],303[(M-C3H3COO-CO),13%],287[(M-C3H3COO-CO2),8%],273(2%),26 1(3%)。実施例12--カンプトテシン20−O−2’,3’−エポキシ−プロピオナート 100ml丸底フラスコ内のベンゼン50mlに、出発カンプ トテシン20-O-アクリレート100mgおよびm-クロロペルオキシ安息香酸(57-86%、 アルドリッチケミカルコーポレーション、ミルウォーキー、ウィスコンシン州)1 50mgを加えた。混合物を、室温で1週間攪拌した。溶媒をロータリーエバポレー ターで除去した。残渣をクロマトグラフィーにより分離した。化合物(80mg)が白 色粉末として得られた、収率77%。質量m/e(相対強度):418(M+,22%],402[(M-O ),10%],347[(M-C3H3O2),100%],331[(M-C3H3O3),53%],319[(M-C3H3O2-CO) ,65%],303[(M-C3H3O3-CO),50%],287[(M-C3-H3O3-CO2),20%],275(10%),25 9(7%),246(8%),231(5%),218(8%),205(10%),191(5%)。実施例13--9−ニトロカンプトテシン20−O−シクロプロピオナート マグネティックスターラーを備えた100ml丸底フラスコ内のアセトン20mlに、 出発9-ニトロカンプトテシン(0.5g,0.0013モル)およびシクロプロパンカルボン 酸クロリド(8ml)を加えた。この混合物に、攪拌しながらピリジン7mlを滴下した 。室温で15時間攪拌した後、塩酸の5%水溶液の750ml上に混合物を攪拌しなが ら加えた。得られた黄色懸濁液を、塩化メチレン400ml(100ml×4)で抽出 した。混合した抽出物を蒸留水200mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で4時間 乾燥した。濾過後、溶媒をロータリーエバポレーターによって除去した。残渣を 、メタノール−クロロホルムを溶出液としてクロマトグラフィーにより分離した 。純粋な生成物が、黄色粉末として得られた、収率30%、純度99%(HPLC)、融点27 4℃。1H NMR(CDCl3):δ0.62-1.07(7H,m,C19-メチル,C24-および25-メチレン基 ),1.70-1.80(1H,m,C23-第3級プロトン),2.10-2.70(2H,m,C18-メチレンプロト ン),5.23(2H,s,C5-メチレンプロトン),5.33-5.65(2H,dd,J=17.35,17.35Hz,17 -メチレンプロトン),7.23(1H,s,C14-H),7.88(1H,t(d+d),J=8.03,8.28Hz,C11- H),8.44(1H,d,J=7.51Hz,C10-H),8.51(1H,d,J=8.55Hz,C12-H),9.23(1H,s,C7-H );13C NMR,(CDCl3),δ7.60(C19),9.19,9.36(C24,C25),12.78(C23),31.90( C18),50.20(C5),67.00(C17),75.64(C20),96.99,120.99,121.59,125.81, 127.46,128.61,131.55,136.51,144.94,146.04,148.92,153.86,157.21(C 2,C3,C6-C16,C16a),167.00,173.75(C21,C22);質量m/e(相対強度):461(M+,1 3%),375(M-シクロプロパンカルボン酸,100%),360(M-シクロプロパンカルボン 酸-メチル基,30%),347(M-シクロプロパンカルボン酸-C0,66%),332(M-シクロ プロパンカルボン酸-CO-CH3,27 %),319(9%),302(8%),291(4%)、正確な質量(C24H19N3O7):実測値461.123。実施例14--9−ニトロカンプトテシン20−O−シクロヘキザート マグネティックスターラーを備えた100ml丸底フラスコ内のアセトン25mlに、 出発9-ニトロカンプトテシン(0.38g,0.0010モル)およびシクロヘキサンカルボ ン酸クロリドを加えた。この混合物に、ピリジン5mlを滴下した。混合物を40±5 ℃で15時間攪拌した。仕上げおよび実施例13と同じ分離の後、黄色粉末を得た 、収率63%、純度99%(HPLC)、融点186℃。1H NMR(CDCl3),0.80-1.15(5H,m,C19- メチル,および26-メチレンプロトン),1.20-2.40(10H,m,C18-,C24-,C25-,C27- ,およびC28-メチレン基),2.42-2.60(1H,m,C23-第3級プロトン),5.36(2H,s,C5 -メチレンプロトン),5.37-5.72(2H,dd,J=17.34,17.34Hz,C17-メチレンプロト ン),7.23(1H,s,C14-H),7.92(1H,t(d+d),J=8.02,8.28Hz,C11-H),8.48(1H,d ,J=7.77Hz,C10-H),8.56(1H,d,J=8.54Hz,C12-H),9.28(1H,s,C7-H;13C NMR(C DCl3):7.63(C19),25.23(C25,C27),26.65(C24,C28),28.58(C26),31.84(C18), 42.49(C23),50.20(C5),66.98(C17),75.32(C20),96.87,120.99,121.54, 125.75,127.42,128.51,131.54,136.56,144.96,146.02,146.23,148.96, 153.83,157.21(C2,C3,C6-C16,C16a),167.23,174.77(C21,C22);質量m/e( 相対強度):503(M+,20%),375(M-シクロヘキサンカルボン酸,100%),360(M-シ クロヘキサンカルボン酸-メチル基,33%),347(M-シクロヘキサンカルボン酸-CO ,90%),332(M-シクロヘキサンカルボン酸-CO-CH3,26%),319(10%),302(10%) ,291(4%)、正確な質量(C27H25N3O7):実測値503.170。実施例15--カンプトテシン20−O−シクロプロピオナート 無水シクロプロピオン酸をアシル化剤として用いて、実施例13に記載される 手順により生成物カンプトテシン20-0-シクロプロピオナートを調製し、収率35 %で得た。質量m/e(相対強度):416(M+,30%,330(M-シクロプロパンカルボン酸, 100%),316(M−シクロプロパンカルボン酸-メチル基,20%),302(M-シクロプロパ ンカルボン酸-CO,68%),287(M−シクロプロパンカルボン酸-CO-CH3,17%)。実施例16--カンプトテシン20−O−シクロヘキサネート 無水シクロヘキサンカルボン酸をアシル化剤として用いて、実施例14に記載 される手順により生成物カンプトテシン20-O-シクロヘキサネートを調製し、収 率28%で得た。質量m/e(相対強度):458(M+,30%),330(M-シクロヘキサンカルボ ン酸,100%),315(M-シクロヘキサンカルボン酸-メチル基,23%),302(M-シクロヘ キサンカルボン酸-CO,85%),237(M-シクロヘキサンカルボン酸-CO-CH3,36%)。実施例17--9−ニトロカンプトテシン20−O−アクリレート 9-ニトロカンプトテシンを出発物質として、アクリル酸をアシル化剤として用 いて、実施例11に記載される手順により生成物9-ニトロカンプトテシン20-O- アクリレートを調製した。収率38%。質量m/e(相対強度):447(M+,25%),375(M- アクリル酸,100%),360(M-アクリル酸-メチル基,28%),357(M-アクリル酸-CO,7 8%),342(M-アクリル酸-CO-メチル基,34%)。実施例18--9−ニトロカンプトテシン20−O−2’,3’−エポキシ−プロ ピオナート 9-ニトロカンプトテシン20-O-アクリレートを出発物質 として、m-クロロペルオキシ安息香酸を酸化剤として用いて、実施例12に記載 される手順により生成物9-ニトロカンプトテシン20-O-2',3'-エポキシ-プロピオ ナートを調製した。収率76%。質量m/e(相対強度):463(M+,16%),447(M-O,12%) ,392[(M-C3H3O2),100%],376[(M-C3H3O3),43%],364[(M-C3H3O2-CO),52%], 348[(M-C3H3O3-CO),45%],332[(M-C3H3O3-CO2),18%]。実施例19--9−ニトロカンプトテシン20−O−クロトナート 9-ニトロカンプトテシンを出発物質として、無水クロトン酸をアシル化剤とし て用いて、実施例6に記載される手順に従い、生成物9-ニトロカンプトテシン20 -O-クロトナートを調製した。収率46%。分子イオンピークは、m/e 461で観察さ れた。実施例20--9−ニトロカンプトテシン20−O−2’,3’−エポキシ−ブチ ラート 9-ニトロカンプトテシン20-O-クロトナートを出発物質として、m-クロロペル オキシ安息香酸を酸化試薬として用いて、実施例7に記載される手順に従い、生 成物9-ニトロカンプトテシン20-O-2',3'-エポキシ-ブチラートを 調製した。収率76%。分子イオンピークは、m/e 477で観察された。 本発明のカンプトテシン誘導体は、癌を患っている患者に、約1〜20mgのカン プトテシン/体重kgの用量を提供する投与量割合で経口的に投与され得る。化合 物は、一続きの用量、例えば、3週間ごとに1用量投与され得る。治療は、明確 な疾患の進行が止まるまで繰り返され得る。 本発明の他の実施態様は、本明細書の検討およびその中に開示される本発明の 実施から当業者に明らかとなる。明細書および実施例は例示としてのみ考慮され 、本発明の真の範囲および精神は下記の請求の範囲によって示されることが意図 される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 ギオヴァネラ ベッピーノ シー. アメリカ合衆国 77027 テキサス ヒュ ーストン ポスト オーク パーク ドラ イブ 1325 エフ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 一般式(I): [式中、R2がHであるとき、R1はC2-C4アルキル基、C6-C15アルキル基、C3-C8シ クロアルキル基、C2-C15アルケニル基またはC2-C15エポキシ基である;およびR2 がNO2であるとき、R1はC1-C15アルキル基、C3-C8シクロアルキル基、C2-C15アル ケニル基またはC2-C15エポキシ基である]の化合物。 2. R2がHであるときR1が直鎖状C2-C4アルキル基またはC6-C15アルキル基 であり、およびR2がNO2であるときR1が直鎖状C1-C15アルキル基である、請求項 1に記載の化合物。 3. R1が直鎖状C2-C15アルケニル基である、請求項1に記載の化合物。 4. R1がC2-C15エポキシ基である、請求項1に記載の化合物。 5. R2がHである、請求項2に記載の化合物。 6. R2がNO2である、請求項2に記載の化合物。 7. R2がHである、請求項3に記載の化合物。 8. R2がNO2である、請求項3に記載の化合物。 9. R2がHである、請求項4に記載の化合物。 10. R2がNO2である、請求項4に記載の化合物。 11. R1が直鎖状エチル、プロピル、ブチル、ヘキシルまたはオクチル基で あり、R2がHである、請求項2に記載の化合物。 12. R1がエチルである、請求項11に記載の化合物。 13. R1が直鎖状メチル、エチルまたはプロピル基であり、R2がNO2である 、請求項2に記載の化合物。 14. R1がエチルである、請求項13に記載の化合物。 15. R1がC3-C8シクロアルキル基である、請求項1に記載の化合物。 16. R2がHである、請求項15に記載の化合物。 17. R2がNO2である、請求項15に記載の化合物。 18. 請求項1の化合物を有効量含む組成物を投与することを包含する患者 の悪性腫瘍を処置する方法であって、該悪性腫瘍は該組成物に反応性である方法 。 19. R2がHであるときR1が直鎖状C2-C4アルキル基またはC6-C15アルキル基 であり、およびR2がNO2であるときR1が直鎖状C1-C15アルキル基である、請求項 18に記載の方法。 20. R1が直鎖状C2-C15アルケニル基である、請求項18に記載の方法。 21. R1がC2-C15エポキシ基である、請求項18に記載の方法。 22. R2がHである、請求項19に記載の方法。 23. R2がNO2である、請求項19に記載の方法。 24. R2がHである、請求項20に記載の方法。 25. R2がNO2である、請求項20に記載の方法。 26. R2がHである、請求項21に記載の方法。 27. R2がNO2である、請求項21に記載の方法。 28. R1が直鎖状エチル、プロピル、ブチル、ヘキシルまたはオクチル基で あり、R2がHである、請求項19に記載の方法。 29. R1がエチルである、請求項28に記載の方法。 30. R1が直鎖状メチル、エチルまたはプロピル基であり、R2がNO2である 、請求項19に記載の方法。 31. R1がエチルである、請求項30に記載の方法。 32. R1がC3-C8シクロアルキル基である、請求項1 8に記載の方法。 33. R2がHである、請求項32に記載の方法。 34. R2がNO2である、請求項32に記載の方法。
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