JP2000516185A - 組立式パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 組立式パレットが提示される。このパレットは、多数の横部材が平行に配列され、各々の横部材が多数の挿入孔を有する。多数の縦部材が前記横部材に直交するように配置され、その底面には多数の結合ブロック部が突設されている。前記結合ブロック部は横部材の挿入孔に挿入されるので、結合部に別の締結手段を使用しなくても両部材をパレットに組み立てることができる。縦部材は各々の結合ブロック部にパイプ挿入孔を有するので、パレットが多段構造に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】 組立式パレット 技術分野 本発明は物品の積載用または運搬用に使用されるパレット（pallet）に関する ものであり、より詳しくは、パレットを構成する横部材と縦部材とが嵌め合わせ 構造により互いに堅固に組み立てられる一方、組み立てられたパレットが容易に 分解できるように構成された組立式パレットに関するものである。 背景技術 一般に、各種物品の生産現場や物品保管倉庫などにおいて、原料、半製品又は 完製品の積載時や運搬時には、その積載対象物品又は運搬対象物品を支持台（又 は積載台）としてのパレット上に載せた状態で、かかる物品を保管（積載）した り、或いは、かかる物品をパレットと共にフォークリフトなどの運搬手段を用い て運搬している。 このような従来の物品運搬用及び積載用パレットは、大抵一定厚さ及び幅を有 する木材を上下直角に交差させた状態で、その交差部位にくぎなどの固定具を締 結して固定させた構造を取っている。最も一般的な形態のパレット構造は、矩形 の断面を有する一定長さの多数の木材を互いに平行に配列した状態で、その上に 、厚さに比べて大きい幅を有する板状の木材を互いに直交する方向に等間隔に多 数配列し、上下部材の交差部位にくぎを打ち込んで固定させたものが挙げられる 。 しかし、前記従来のパレットは、まず、その製作段階において、上下部材を交 差させた状態で、その交差部位に一つ一つくぎを打ち込んで固定するので、製作 工程が非常に煩雑であるという問題点がある。しかも、物品運搬用としての使用 時に、パレットを運搬対象物品とともに目的地に移動したときは、これを再び回 収して使用するより、廃棄処分される場合が多いので、その廃棄による資源の浪 費および廃棄物の処理作業が必要になるという大きな問題点がある。 また、従来の木材で構成されるパレットが、物品保管倉庫などで物品積載台と して使用される場合、又はレンガや石材などのように露天積みされる物品の載置 台として使用される場合などのように、パレットが湿気又は水分に露出されると 、パレットを構成する木材に湿気がしみ込んで木材の変形を招来すると共に木材 自体が腐るので、そのパレットの上に積載された物品の積載状態が不安定になっ たり、腐った木材から悪臭が発生するなどの問題点がある。 更に、従来のパレットは、一旦製作が完了すると、その規格や寸法に対する変 更が不可能であるため、運搬又は積載対象の特定の物品毎に、それぞれに対応す る寸法のパレットを製作しなければならず、汎用性に欠けるという問題点がある 。 発明の開示 本発明は、従来の木材からなるパレットにおいて指摘されている種々の問題点 を解決するために案出されたものであり、その目的は、パレットを構成する横部 材と縦部材とをプラスチック材質で構成する一方、これら横部材と縦部材とが別 の固定手段を用いなくても、嵌め合わせ構造により簡便に組立及び分解できるよ うに構成した組立式パレットを提供することにある。 本発明の他の目的は、横部材と縦部材との組立形態によって、組み立てられた 状態のパレットの面積が多様に変化するようにして、用途に応じてパレットの大 きさを変化させ得るようにした組立式パレットを提供することにある。 本発明の更に他の目的は、パレット上にパイプ挿入孔を形成することにより、 パレットが上下多段に組み立てられるようにして、物品積載量の拡大を図り得る ようにした組立式パレットを提供することにある。 本発明の前記目的を達成するため、本発明による組立式パレットは、底面に下 方に多数の結合ブロック部が突設された縦部材と、前記縦部材の結合ブロック部 が挿入される挿入孔が長手方向に等間隔に貫通形成された横部材とを備えた構造 により達成される。 前記縦部材に形成される結合ブロック部は、その下端部が上部の本体部に比べ て小さい断面を有する段差形状を有し、各々の結合ブロック部の内部には、縦部 材の上面からパイプ挿入孔が形成されている。 前記横部材に形成された挿入孔は前記結合ブロック部の外形とほぼ同一形状の 内周面を有するため、横部材の挿入孔の内部に縦部材の結合ブロック部が挿入さ れると、別の固定手段を用いなくても、横部材と縦部材とは確実に固定状態を維 持することができる。 図面の簡単な説明 本発明の前記及びその他の目的、特徴及び利点は添付図面を参照する以後の詳 細な説明からより明らかに理解できる。 図１は、本発明の実施例による組立式パレットの平面図である。 図２ａ及び図２ｂは、本発明のパレットに含まれる横部材の斜視図及び縦断面 図である。 図３ａ及び図３ｂは、本発明のパレットに含まれる縦部材の斜視図及び縦断面 図である。 図４ａ及び図４ｂは、本発明によるパレットの開口部に嵌着される２種の連結 板の斜視図である。 図５は、図１のＡ−Ａ線についてのパレットの断面図である。 図６は、本発明の他の実施例による２段組立式パレットの斜視図である。 図７ａ及び図７ｂは、図６の結合部“Ａ”及び“Ｂ”の断面図である。 発明を実施するための最良の形態 図１は、本発明による組立式パレットの一実施例の構造を示す平面図であり、 図２ａ及び図２ｂは、前記パレットに含まれる横部材の構成を示す図であり、図 ３ａ及び図３ｂは、前記パレットに含まれる縦部材の構成を示す図である。 図１に示すように、本発明の組立式パレットは、同一長さを有する多数の横部 材１が互いに平行に配列された状態で、その上に多数の縦部材２が前記横部材２ とは直交方向に結合された構造とされている。このように、本発明のパレットを 構成する横部材１と縦部材２とのうち、図２に基づいて横部材１の構成を具体的 に説明すると次の通りである。 図２ａは横部材１の斜視図であり、図２ｂは縦断面図である。同図に示すよう に本発明の横部材１は、ほぼ矩形の断面を有する長い四角バー形状の本体の内部 に等間隔に挿入孔３が垂直に穿孔されており、これら挿入孔３の間の上面両側に は、本体の長手方向に溝４が形成され、また、本体の上部の略中央には、その長 手方向に固定ロッド締結孔５が形成されている。そして、前記横部材１の上面に おいて、挿入孔３の周囲はそのほかの部位に比べ一定深さだけ低く形成されてい る。このことは、縦部材２との結合時に、その縦部材２の交差部位が横部材１の 前記低く形成された部位に結合されるようにして、横部材１と縦部材２とが結合 された状態で、両部材１、２の上面が同一平面上に位置するようにするためであ る。 前記各挿入孔３の具体的な形状は、横部材１の上面から一定深さに至るまでは 断面矩形を取る反面、その下から底面に至るまでは、前記断面矩形に比べて小さ い断面を有する断面円形に形成された段差構造を有する。前記横部材１は高強度 のプラスチック材質から構成することが好ましい。 図３ａは、前記横部材１と結合されて本発明のパレットを構成する縦部材２の 斜視図であり、図３ｂは、前記縦部材２の縦断面図である。同図に示すように、 本発明の縦部材２は幅方向に比べ、比較的薄い厚さを有する板状の上面を有する 本体の下部に多数の結合ブロック部６が突設され、各々の結合ブロック部６の上 部にパイプ結合孔７が形成され、板状の上部の両側面には多数の係止段部８と凹 溝部９ａ、９ｂとが形成されている。 ここで、前記結合ブロック部６は、縦部材２の両端部にそれぞれ一つが、かつ 、略中間部に二つが形成されることが好ましく、その具体的な形状は、前記横部 材１に形成された挿入孔３の内周面と同一の大きさ及び形状、つまり全体的に四 角柱をなし、その四角柱の下端部に円筒形部が一体に延長形成された構造を持っ ている。 前記結合ブロック部６の上部には、縦部材２の長手方向に直交する方向に固定 ロッド締結孔１０が穿孔されている。 図４ａ及び図４ｂは、前記パレットの２種の開口部に結合（嵌着）される連結 板の斜視図である。すなわち、図４ａの連結板１１は図１の“Ａ”部に結合（嵌 着）され、図４ｂの連結板１２は図１の“Ｂ”部に結合（嵌着）される。 ここで、前記連結板１１は図１に示す組立状態のパレットの上面に形成された 開口部“Ａ”と一致する大きさに形成され、長手方向の両側面には多数の係止片 １１ａと突出片１１ｂとが形成され、その係止片１１ａが図１の“Ａ”部の外周 部を構成する縦部材２の係止段部８に支持される一方、突出片１１ｂは縦部材２ の凹溝部９ａに嵌め合わされる。 これに類似した形態の他の連結板１２に形成された突出片１２ａは、図１の“ Ｂ”を構成する縦部材２の凹溝部９ｂに嵌め合わされた状態で、側部の底面が横 部材１の上面の両側に形成された段部に支持される状態に置かれる。 このように構成される連結板１１、１２は、本発明において必須構成ではない 。しかし、本発明のパレット上に積載される物品の大きさが小さくて、横部材１ と縦部材２との間に形成された開口部“Ａ”又は“Ｂ”を通じて落下する恐れが ある場合などに、このことを防止するための目的で使用し得るものである。 本発明のパレットにおいて、横部材１と縦部材２との間に形成された開口部“ Ａ”及び“Ｂ”のすべてに前記連結板１１、１２を結合（嵌着）させれば、本発 明のパレットの上面は、ところどころにパイプ結合孔７が形成された単純平面形 熊を有することになる。 図５は図１のＡ−Ａ線についての断面図で、横部材１と縦部材２との結合構造 を示している。 本発明において、多数の横部材１と多数の縦部材２とを結合するため、横部材 １の内部に形成されている挿入孔３の内部に縦部材２の結合ブロック部６が挿入 される。この際に、結合ブロック部６の断面矩形の外周面全体が挿入孔３の断面 矩形の内周面にほとんど密着された状態を維持し、結合ブロック部６の下端部は 横部材１の挿入孔３の下部孔と一致するように構成することが好ましい。 このように、本発明のパレットは、横部材１と縦部材２とを互いに嵌め合わせ る構造により自体的に結合されるので、別の固定手段を使用しなくても、その上 に物品を積載して使用し得る特徴がある。 しかし、本発明のパレットを単なる積載用支持台として使用する以外に、積載 された物品を運搬する用途に使用しようとする場合には、運搬途中に横部材１と 縦部材２との結合状態が解除されることもある。よって、この場合には、図５に 示すように、横部材１上に形成された固定ロッド締結孔５と縦部材２上に形成さ れた固定ロッド締結孔１０とを直線上に一致させた状態で、その内部に固定ロッ ド１３を挿入し、その端部に締結ネジ１４を締結することによって、横部材１と 縦部材２との確実な固定を達成し得る。 一方、前記実施例においては、横部材１と縦部材２との長さを同一に形成し、 これらを互いに直交方向に組み立てることにより略正方形の平面形状を有するパ レットを提示した。しかし、必要によっては、図１のＣ−Ｃ線についてパレット を切断するか、Ｃ−Ｃ線について切断してから再びＤ−Ｄ線について切断するこ とで、パレットの大きさを縮小変化させて使用することもできる。この際に、パ レットの切断位置は使用の用途及び目的に応じて、多様に変化させることができ る。 他の方式として、本発明のパレットは、パレット自体の大きさを図１の状態よ りも大きく変化させることができる。一例として、縦方向に大きさを増大しよう とする場合は、互いに平行に配列される縦部材２の端部を交互にジグザグ式に配 列するとともに、該縦部材２の延長部と直交するように、別の横部材１を更に配 列することにより達成される。横方向の大きさを増大しようとする場合は、横部 材１をジグザグ式に配列するとともに縦部材２を更に配列して組み立てることに より達成される。 図６は、本発明の第２実施例によるパレットを示す斜視図である。すなわち、 このパレットは、図１に示す本発明の２組のパレットを上下に位置させた状態で 、これらの間を支持パイプ１５で連結した２段構造のパレットである。 本実施例において、上部パレットと下部パレットとの間に連結設置された支持 パイプ１５の上下結合部の結合構造は、図７ａ及び図７ｂに示されている。 図７ａは支持パイプ１５の上端部と上部パレットとの結合構造を示す断面図で ある。同図に示すように、支持パイプ１５の上端部は、縦部材２の結合ブロック 部６の下端部と横部材１の挿入孔３の下部との間に形成された凹溝部１６に挿入 される。 そして、支持パイプ１５の下端部と下部パレットとの結合は、図７ｂに示すよ うに、支持パイプ１５の下端部が縦部材２に形成されたパイプ結合孔７に挿入さ れることによりなされ、必要によっては、支持パイプ１５がパイプ結合孔７に結 合された状態で、図５に示す固定ロッド１３が支持パイプ１５に形成された固定 ロッド挿入孔１５ａを貫通することにより、支持パイプ１５の固定状態をより確 かなものにすることができる。 図６に示す実施例のパレットは、上下２段の構造になっているので、下部パレ ット上へはもちろん、上部パレット上へも物品の積載が可能となる。また、必要 によっては、パレットの段数を２段以上の３段又は４段などに構成することもで きる。この際、パレットの間に垂直に連結設置された支持パイプ１５の数は、物 品の重量によって多様に変更することができる。 更に、図６に示す実施例において、横部材１と縦部材２とによって形成された 溝に沿って別の板材を挟み込んで、四方が閉鎖された状態となるようにして、一 種のボックスとして使用することもできる。言い換えれば、このように四方が閉 鎖されると、その内部に積載された物品が外部に露出されないので、ボックスの 内部に内蔵された状態になる。 発明の効果 以上説明したように、本発明の組立式パレットは、横部材１と縦部材２との嵌 め合わせ式結合により簡便に組み立てられ、かつ、分解時には、組立時の逆順に 容易に分解されるので、作業性に優れるという利点と、運搬対象物品と共に他の 場所に移動されたパレットを回収するか、又は他の場所に運搬しようとするとき は、これを分解して体積を最小化した状態で移動させることができるという利点 がある。 また、本発明のパレットは、横部材１と縦部材２との組立工程で配列に変更を 加えることで、組み立てられたパレットの平面の大きさを多様に変化させること ができると共に、支持パイプ１５を用いて上下多段に組み立てることもできるの で、多様な物品の積載が可能であり、かつ積載容量を調節し得るという利点があ る。 更に、本発明のパレットは、材質面において、従来の木材パレットとは異なり 、プラスチック材質から構成されるので、湿気のある環境下においても、機能及 び外観の低下なく長期間使用し得るという利点がある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＡＵ ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，ＩＤ，ＩＬ，ＪＰ，ＭＸ，ＰＬ， ＲＵ，ＳＧ，ＵＳ，ＶＮ (72)発明者 リン ホエ・ヨウン 大韓民国 ソウル市 瑞草區 方背洞 890―２ (72)発明者 リン ヨング・スク 大韓民国 ソウル市 瑞草區 方背洞 890―２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．本体の全長にわたって多数の挿入孔が上下に貫通された横部材と、前記横 部材の挿入孔に密着状態に挿入される形状を有する多数の結合ブロック部が底面 から突設され、前記結合ブロック部の内部には、上面から形成されたパイプ結合 孔が形成された縦部材とから構成され、前記多数の横部材が平行に配列された状 熊で、その上に、前記縦部材の結合ブロック部が横部材の挿入孔に挿入されるよ うに、多数の縦部材が直交方向に配設されて相互結合されることを特徴とする組 立式パレット。 ２．請求項１において、前記横部材と前記縦部材との交差により形成される上面 開口部には連結板が設けられることを特徴とする組立式パレット。 ３．請求項１において、前記縦部材の下部には、その縦部材の長手方向に、前記 横部材と縦部材との結合ブロック部を貫通する固定ロッドが締結されることを特 徴とする組立式パレット。