JP2000515912A - 環式脂肪族モノマー単位を含む分枝鎖状ヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂をベースとする被覆剤及び多層塗装の製法でのその使用 - Google Patents

環式脂肪族モノマー単位を含む分枝鎖状ヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂をベースとする被覆剤及び多層塗装の製法でのその使用

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JP2000515912A JP10508410A JP50841098A JP2000515912A JP 2000515912 A JP2000515912 A JP 2000515912A JP 10508410 A JP10508410 A JP 10508410A JP 50841098 A JP50841098 A JP 50841098A JP 2000515912 A JP2000515912 A JP 2000515912A
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Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、少なくとも1種のヒドロキシル基含有バインダ成分(A)及び少なくとも1種の架橋剤(B)を含有する被覆剤であり、その際、成分(A)が次のもの:(a)(メタ)アクリル酸の環式脂肪族エステル、(b)(メタ)アクリル酸のヒドロキシル基含有アルキルエステル、(c)(a)及び(b)と異なる、少なくとも2つのラジカル重合可能なオレフィン系不飽和二重結合を有するモノマー、(d)場合により、(a)、(b)及び(c)と異なるヒドロキシル基含有エチレン系不飽和モノマー、(e)(a)、(b)、(c)及び(d)と異なる(メタ)アクリル酸の脂肪族エステル、(f)場合により、(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)と異なるビニル芳香族炭化水素及び(g)場合により、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)と異なる他のエチレン系不飽和モノマーのラジカル重合により得られ、その際、全てのモノマー(a)〜(g)の重量部の合計は100重量%であることを特徴とする。更に本発明には、本発明の被覆剤を使用しての多層塗装の製法並びに殊に車両修理塗装での本発明の被覆剤の上塗りラッカーとしての使用が含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】 環式脂肪族モノマー単位を含む 分枝鎖状ヒドロキシル基含有 ポリアクリレート樹脂をベースとする被覆剤 及び多層塗装の製法でのその使用 本発明の目的は次のものを含有する被覆剤である: (A)次のものから得られる少なくとも1種のヒド ロキシル基含有ポリアクリレート樹脂: (a)メタクリル酸及び/又はアクリル酸の環式脂肪族エステル又はそれらの モノマーからなる混合物、 (b)メタクリル酸及び/又はアクリル酸のヒドロキシル基含有アルキルエス テル又はそれらのモノマーからなる混合物、 (c)(a)及び(b)と異なる、少なくとも2つの重合可能なオレフィン系 不飽和二重結合を有するモノマー、 (d)場合により、(a)、(b)及び(c)と異なる、ヒドロキシル基含有 エチレン系不飽和モノマー又はそれらのモノマーからなる混合物、 (e)(a)、(b)、(c)及び(d)と異なるメタクリル酸及び/又はア クリル酸の脂肪 族エステル又はそれらのモノマーからなる混合物、 (f)場合により、(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)と異なるビニ ル芳香族炭化水素又はそれらのモノマーからなる混合物及び (g)場合により、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)と異 なる、他のエチレン系不飽和モノマー又はそれらのモノマーからなる混合物 及び (B) 少なくとも1種の架橋剤。 本発明は更に、基材表面に保護用及び/又は装飾用多層被覆を製造する方法並 びに車両修理塗装の分野での該被覆剤の使用に関する。 背景技術 ヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂及び架橋剤をベースとする被覆剤は 例えば、特開平4−1254号公報から公知である。バインダとして使用される ヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂はその際、ヒドロキシル基含有モノマ ー、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、場合によりスチレン並び に場合によりエチレン系不飽和ポリマーから得られる。その際、ポリアクリレー ト樹脂が、モノマー成分としての4−t−ブチルシクロヘキシルアクリレート及 び/又は4−t−ブチルシクロヘキシルメタクリレー トの使用下に製造されていることが該発明で重要である。ヒドロキシル基含有モ ノマーとして、殊にヒドロキシエチルアクリレート及び/又はヒドロキシエチル メタクリレートが使用される。 特開平4−1254号公報から公知のこれらの被覆剤はことに、ベースラッカ ー層上で透明上塗りラッカーとして使用する際に、特に、OH−モノマーとして のヒドロキシエチルアクリレート及び/又はヒドロキシエチルメタクリレートの 使用で、被覆が、ベースラッカー層上に不充分な付着しかもたらさないという欠 点を示す。これらの特開平4−1254号公報から公知の被覆剤では更に、被覆 剤の不充分な可使時間も欠点である。 ヨーロッパ特許(EP−B)第0158161号明細書から、少なくとも2つ のオレフィン系不飽和二重結合を有するアクリレートモノマー、ヒドロキシル基 含有モノマー及び他のオレフィン系不飽和モノマーの共重合により生ずるヒドロ キシル基含有アクリレートコポリマーが公知であり、これは、架橋剤としてのメ ラミンホルムアルデヒド樹脂と一緒に、被覆剤として使用することができる。 これらのヨーロッパ特許(EP−B)第0158161号明細書から公知の被 覆剤も同様に、殊にベースラッカー層上で透明上塗りラッカーとして使用すると 、ヒドロキシル基含有モノマーとしてヒドロキシエチ ル(メタ)アクリレートを使用する場合に、ベースラッカー層上に不充分な付着 しか有さない被覆が生じ、かつ被覆剤の可使時間は不充分であるという欠点を示 すことが公知である。 ヨーロッパ特許(EP−A)第0638591号明細書中に、成分を重合の初 めに挿入し、かつ他のプロセスで少なくとも2種のオレフィン系不飽和モノマー を添加し、その2種の不飽和モノマーのうち少なくとも一方は、カルボキシル基 を含有し、かつ少なくとも一方は立体障害されている塊状重合により製造可能な ヒドロキシル基含有コポリマーが記載されている。更に、固体リッチな被覆剤中 でのこのようなコポリマーの使用が記載されている。 この場合にも、ヨーロッパ特許(EP−A)第0638591号明細書による このような被覆剤のベースラッカー上での付着は不充分である。 ドイツ特許(DE−A)第4407415号明細書から、従来公知の技術から 生じた課題を優れて解決する被覆剤が公知である。このような被覆剤は、(A) 少なくとも1種のヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂[これは、次のもの から得られる:(a)(メタ)アクリル酸の環式脂肪族エステル、(b)(メタ )アクリル酸のヒドロキシル基含有エステル、(c)場合により、(a)及び( b)と異なる、ヒドロキシル基含有エチレン系不飽和モノマー、(d)(a)、 ( b)及び(c)と異なる、(メタ)アクリル酸の脂肪族エステル、(e)場合に より、(a)、(b)、(c)及び(d)と異なるビニル芳香族炭化水素、及び (f)場合により、(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)と異なる、他の エチレン系不飽和モノマー]及び(B)少なくとも1種の架橋剤を含有する。 ドイツ特許(DE−A)第4407415号明細書に記載の被覆剤は、顔料含 有ベースラッカー層上で透明上塗りラッカーとして使用する際に、ベースラッカ ー層に対して明らかに改善された付着を示すと同時に、良好な耐化学物質性並び に良好な耐風化性を示す。被覆剤は、低い温度で硬化可能であり、従って、車両 修理塗装の分野で使用可能であり、この低い温度で被覆剤を硬化させた場合です ら、被覆剤は迅速に硬化するが、同時に十分に長い処理性を示す。更に、ドイツ 特許(DE−A)第4407415号明細書に記載の被覆剤は、良好な上塗りラ ッカー状態の利点を示し、車両修理塗装の条件下で非常に良好な流展及び良好な 施与特性を示し、かつベースラッカー層上でクリアラッカーとして使用する際に 、これらをほんの僅かも溶解しない。市場の最近の要求は勿論、ベースラッカー 層の被覆に対して該被覆剤をクリアラッカーとして使用する際に、ドイツ特許( DE−A)第4407415号明細書による被覆剤よりも更に改善された付着並 びに更に高められた耐揮発油性及び改善された研磨性 を必要とする。 課題と解決 従って、本発明の課題は、顔料含有ベースラッカー層上で透明上塗りラッカー として使用すると、ドイツ特許(DE−A)第4407415号明細書から公知 の被覆剤に比べてベースラッカーに対する改善された付着を有する被覆をもたら し、かつドイツ特許(DE−A)第4407415号明細書による被覆剤に比べ て改善された耐揮発油性を有する被覆剤を提供することである。その際同時に、 生じる被覆は、良好な耐化学物質性並びに良好な耐風化性を示すべきである。更 に、該被覆剤は、車両修理塗装のために好適でなければならない、即ち、通常1 20℃未満の、有利に80℃未満の低い温度で硬化可能でなければならない。更 に、該被覆剤は、この低い温度でも迅速に硬化すべきである(迅速な埃及び粘着 性の消失並びに迅速な十分な乾燥)が、可能な限り長い処理可能性(可使時間) を示すべきである。更に、被覆剤は、良好な上塗りラッカー状態を有し、かつベ ースラッカー層上のクリアラッカーとして使用する場合には、その下に位置する ベースラッカー層を可能な限り僅かしか溶解せず、並びに様々な角度から観察し て、良好な明/暗効果を示すべきである。最後に、該被覆剤は、非常に良好な流 展を示し、かつ車両修理塗装の条件下に良好な施与特性を示すべきである。 意外にも、この課題は、冒頭に記載の種類の被覆剤により解決され、これは、 成分(A)が、ヒドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂であることを特徴とし 、これは、有利に以下のもの: (a)成分(a) 5〜80重量%、 (b)成分(b) 10〜50重量%、 (c)成分(c) 1〜25重量%、 (d)成分(d) 0〜25重量%、 (e)成分(e) 5〜80重量%、 (f)成分(f) 0〜40重量%及び (g)成分(g) 0〜40重量% を重合して、60〜180mgKOH/gのOH−数を有するポリアクリレート 樹脂(A)にし、その際、成分(a)〜(g)の重量割合の合計は常に100重 量%であり、かつ成分(b)として、それぞれのモノマーの単独重合で、−10 〜+6℃又は+60〜80℃のガラス転移温度を有するポリアクリレート樹脂及 び/又はポリメタクリレート樹脂が生じるモノマー又はモノマーの混合物のみを 使用することにより得られる。 本発明の目的は更に、この被覆剤の使用下に、基材表面上に多層被覆を製造す る方法並びに車両修理塗装の分野での被覆剤の使用である。 本発明の被覆剤は、顔料含有ベースラッカー層上で透明上塗りラッカーとして 使用すると、ベースラッカ ー層に対して明らかに改善された付着を示し、かつその際同時に、良好な耐揮発 油性、良好な耐化学物質性並びに良好な耐風化性をしめすことは意外であり、か つ予見することができなかった。更に、本発明の被覆剤は、低い温度で硬化可能 であり、従って、車両修理塗装の分野で使用可能であることは有利である。この 低い温度で被覆剤を硬化させる場合にも、被覆剤は迅速に硬化するが、その際同 時に長い処理可能性を示す。更に、本発明の被覆剤は良好な上塗りラッカー状態 の利点を有し、かつ車両修理塗装条件下で非常に良好な流展及び良好な施与特性 を示す。最後に、本発明の被覆剤は、ベースラッカー層上でクリアラッカーとし て使用すると、ベースラッカー層をほとんど溶かさず、かつ金属効果の影響を非 常に僅かしか受けないという利点を有する。 発明の実施 被覆剤の成分 さて次に、本発明の被覆剤の個々の成分を詳述する。 ポリアクリレート樹脂(A) 本発明で使用されるポリアクリレート樹脂(A)は次のように得られる: 次の成分: (a)メタクリル酸及び/又はアクリル酸の環式脂肪族エステル又はそれらの モノマーからなる混 合物 5〜80重量%、有利に5〜30重量%、 (b)メタクリル酸及び/又はアクリル酸のヒドロキシル基含有アルキルエス テル又はそれらのモノマーからなる混合物 10〜50重量%、有利に15〜 40重量%、 (c)少なくとも2つの重合可能なオレフィン系不飽和二重結合を有する、( a)及び(b)と異なるモノマー 1〜25重量%、有利に2〜20重量%、 、 (d)(a)、(b)及び(c)と異なるヒドロキシル基含有エチレン系不飽 和モノマー又はそれらのモノマーからなる混合物 0〜25重量%、有利に0 〜15重量%、 (e)(a)、(b)、(c)、(d)及び(f)と異なる、メタクリル酸及 び/又はアクリル酸の脂肪族エステル又はそれらのモノマーからなる混合物 5〜80重量%、有利に5〜30重量%、 (f)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(g)と異なる、ビニル 芳香族炭化水素又はそれらのモノマーからなる混合物 0〜40重量%、有利 に10〜30重量%及び (g)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)と異なる他のエチ レン系不飽和モノマ ー又はそれらのモノマーからなる混合物 0〜40重量%、有利に0〜30重 量% を重合して60〜180、有利に100〜150mgKOH/gのOH−数を有 するポリアクリレート樹脂(A)にし、その際、成分(a)から(g)の重量部 の合計は常に100重量%であり、かつ成分(b)として、それぞれのモノマー の単独重合で、−10〜+6℃又は+60〜80℃のガラス転移温度を有するポ リアクリレート樹脂及び/又はポリメタクリレート樹脂を生じさせるモノマー又 はモノマーからなる混合物だけを使用する。 モノマー成分(a)から(g)の重合を酸素の遮断下に、例えば窒素の雰囲気 中での処理により実施するのが有利である。反応器は、相応する撹拌機、加熱及 び冷却システム並びに揮発成分、例えばスチレンがその中で保持される還流冷却 機を備えている。重合反応を、好適な重合開始剤及び重合調節剤の使用下に10 0〜180℃、有利に130℃〜170℃の温度で実施する。 ポリアクリレート樹脂(A)を製造するために、例えばt−ブチル基含有開始 剤、例えば、ジ−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、2 ,2−ジ−t−ブチルペルオキシブタン及び1,3−ビス−(t−ブチルペルオ キシイソプロピル−)−ベンゼン、ジベンゾイルペルオキシド、t−ブチルペル オキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシ−3,5,5−トリ メチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−ブチルペルアセ テート、他の過酸化物、例えばジクメニルペルオキシド、クメニルペルオキシド 、t−アミルペルオキシベンゾエート、t−アミルペルオキシ−2−エチルヘキ サノエート、ジアシルペルオキシド、例えばジアセチルペルオキシド、ペルオキ シケタール、2,2−ジ−(t−アミルペルオキシ−)プロパン、エチル−3,3 −ジ−(t−アミルペルオキシ−)−ブチレート及び例えば、シリル置換されたエ タン誘導体及びベンズピナコールをベースとする熱不安定な高置換エタン誘導体 が好適である。更に、脂肪族アゾ化合物、例えばアゾイソバレロニトリル及びア ゾビスシクロヘキサンニトリルを使用することもできる。 開始剤の量は多くの場合、処理すべきモノマー量に対して0.1〜8重量%で あり、これは場合によりさらに多くてもよい。重合に使用される溶剤の一部に溶 けている開始剤を重合反応の間に徐々に添加する。開始剤の供給を、モノマー供 給よりも約0.5〜2時間長く続けて、後重合相の間の良好な作用も達成する。 本発明の反応条件下に低い分解速度しか有さない開始剤を使用する場合には、開 始剤を予め装入することも可能である。 場合により存在する重合調節剤を、モノマーの全重 量に対して有利に最低0.5重量%、特に有利に最低2.5重量%の量で使用し 、その際、ポリアクリレート(A)を共重合させて、予め架橋された非ゲル化生 成物にする。重合調節剤として例えば、メルカプト基含有化合物又はハロゲン炭 化水素を使用する。 ポリアクリレート樹脂(A)の酸価は通常、0〜30mgKOH/gである。 本発明で使用されるポリアクリレート樹脂の酸価は、当業者により相応する量の 成分(g)の添加により調節されうる。ヒドロキシル数の調節も同様である。こ れは、使用される成分(b)及び(d)の量により調節することができる。 成分(a)に好適なアクリル酸及び/又はメタクリル酸の環式脂肪族エステル の例は、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、4−t −ブチルシクロヘキシルアクリレート、4−t−ブチルシクロヘキシルメタクリ レート、イソボルニルアクリレート及びイソボルニルメタクリレートである。成 分(a)として、4−t−ブチルシクロヘキシルアクリレート及び/又は4−t −ブチルシクロヘキシルメタクリレートを使用するのが特に有利である。 成分(b)として、それぞれのモノマーの単独重合で、−10〜+6℃又は+ 60〜80℃のガラス転移温度を有するポリアクリレート樹脂及び/又はポリメ タクリレート樹脂が生じるモノマー又はモノマー混合物のみを使用することが本 発明では重要である。種々 のモノマーからなる混合物を成分(b)として使用する場合には勿論、成分(b )の単独重合で、個々のモノマーに関して記載された範囲外のTG−値を有する ポリアクリレート樹脂及び/又はポリメタクリレート樹脂が生じるような混合物 も好適であることを、このことは意味している。 ガラス転移温度は当業者により、式:[式中、TG=ポリマーのガラス転移温度、 x=種々の重合導入されたモノマーの数、 Wn=n−モノマーの重量割合 TGn=n−モノマーからなるホモポリマーのガラス転移温度]を用いて近似的 に算出することができる。 成分(b)を3−ヒドロキシ−プロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロ ピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート及び/又は2−ヒド ロキシプロピルアクリレートから選択するのが有利である。 他のヒドロキシル基含有モノマー(成分(d))として、1級又は2級ヒドロ キシル基を有するα,β−不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステルがこ れに該当する。アクリレートコポリマーに高い反応性 が望まれる場合には引き続き、1級ヒドロキシル基を有するヒドロキシアルキル エステルを使用することができる;ポリアクリレートがより反応性に乏しい場合 には専ら、2級ヒドロキシル基を有するヒドロキシアルキルエステルを使用する ことができる。勿論、1級ヒドロキシル基を有するヒドロキシアルキルエステル と2級ヒドロキシル基を有するヒドロキシアルキルエステルとの混合物も使用す ることができる。1級ヒドロキシル基を有するα,β−不飽和カルボン酸の好適 なヒドロキシアルキルエステルの例は、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロ キシアミルアクリレート、ヒドロキシヘキシルアクリレート、ヒドロキシオクチ ルアクリレート及び相応するメタクリレートである。2級ヒドロキシル基を有す る使用可能なヒドロキシアルキルエステルの例としては、2−ヒドロキシブチル アクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート及び相応するメタクリレート を挙げることができる。勿論それぞれ、他のα,β−不飽和カルボン酸、例えば クロトン酸及びイソクロトン酸の相応するエステルを使用することもできる。 成分(d)は少なくとも部分的に、ヒドロキシエチルアクリレート及び/又は ヒドロキシエチルメタクリレート1モルとイプシロン−カプロラクトン平均2モ ルとからなる反応生成物であるのが有利である。成分(d)として少なくとも部 分的に、アクリル酸及び/ 又はメタクリル酸と、当量の3級α−炭素原子を有するカルボン酸のグリシジル エステルとの反応生成物も使用することができる。著しく分枝したモノカルボン 手することができる。アクリル酸又はメタクリル酸と3級α−炭素原子を有する カルボン酸のグリシジルエステルとの反応は、重合反応の前、その間又はその後 に行うことができる。 成分(c)として、一般式I: [式中、RはH又はメチルであり、 XはO、NH、NR1(ここでR1=C1〜C10−アルキル)又はSであり、かつ nは2〜8である]の化合物を使用するのが有利である。 このような化合物の例は、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサンジオー ルジメタクリレート、グリコールジアクリレート、グリコールジメタクリレート 、ブタンジオールジアクリレート、ブタンジオールジメタクリレート及び同様の 化合物である。更に、成分(c)は、重合可能なオレフィン系不飽和二重結合を 有するカルボン酸と、グリシジルアクリレート及び/又はグリシジルメタクリレ ートとの反応生成物又は不飽和アルコールでエステル化されたポリ−又はモノカ ルボン酸であるのが有利である。 成分(c)として、重合可能なオレフィン系不飽和基を有する少なくとも2個 の置換基を有する他の芳香族化合物、例えば有利にジアリルベンゼン又はジビニ ルベンゼンを使用することができる。 更に、成分(c)としてジアリル化合物を使用することができる。 更に、成分(c)としてポリイソシアネートと不飽和アルコール又は不飽和ア ミンとの反応生成物を使用することができる。このための例として、ヘキサメチ レンジイソシアネート1モル及びアリルアルコール2モルからなる反応生成物を 挙げることができる。 他の有利な成分(c)は、1500ドルトン未満、有利に1000ドルトン未 満の平均分子量を有するポリエチレングリコール及び/又はポリプロピレングリ コールとアクリル酸及び/又はメタクリル酸とのジエステルである。本発明では 成分(c)として、2つ以上のエチレン系不飽和二重結合を有するアクリレート 、例えばトリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパント リメタクリレート、ペンタエリトリットテトラアクリレート又はペンタエリトリ ットテトラメタクリレートを使用することもできる。勿論、これらの多重不飽和 モノマーの組合せを使用することもできる。 成分(e)の単独重合で、−70〜120℃のガラ ス転移温度を有するポリアクリレート及び/又はポリメタクリレート樹脂が得ら れるように、本発明で使用されるモノマー(e)を選択するのが有利である。 成分(e)として好適なモノマーの例は、メチル(メタ)アクリレート、エチ ル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ) アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレー ト、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エ チルヘキシル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、オクチ ル(メタ)アクリレート、3,5,5−トリメチルヘキシル(メタ)アクリレー ト、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル (メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メ タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート及びエチルトリグリコール (メタ)アクリレートである。 成分(f)として、ビニル芳香族化合物が好適である。成分(f)は、1分子 当たり8〜9個の炭素原子を有するのが有利である。好適な化合物の例は、スチ レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、o−、m−又は p−メチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、p−メトキシスチレン、p− t−ブチルスチレン、p−ジメチルアミノスチレン、 p−アセトアミドスチレン及びm−ビニルフェノールである。ビニルトルエン並 びに殊にスチレンを使用するのが有利である。 成分(g)として好適な化合物の例は、不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸 及び/又はメタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸又はイソクロトン 酸、並びに前記の酸の無水物、アルコキシエチルアクリレート、アリールオキシ エチルアクリレート及び相応するメタクリレート、例えばブトキシエチル(メタ )アクリレート及びフェノキシエチル(メタ)アクリレート並びにメタクリルニ トリル及びアクリルニトリル並びに他のエチレン系不飽和カルボン酸のアルキル エステル、例えばクロトン酸及びイソクロトン酸のアルキルエステル並びに重合 可能なビニルエーテル及びビニルエステルである。 本発明の被覆剤は更に場合により1種以上の他のヒドロキシル基含有樹脂を含 有することができる。例えば、これは、他の、本発明のアクリレート樹脂(A) とは異なる、ヒドロキシル基含有アクリレート樹脂及び/又は重縮合樹脂(殊に 、ポリエステル樹脂)を含有することができる。 通常、この他のバインダを、それぞれ被覆剤の全重量及びバインダの固体含有 率に対して、0〜25重量%、有利に0〜20重量%の量で使用する。 好適な他のバインダの例は例えば、市場で、Hoechs ることができるポリアクリレート樹脂並びにドイツ特許出願(DE−A)第40 24204号明細書中に記載されている、ポリエステルの存在下に製造されたヒ ドロキシル基含有ポリアクリレート樹脂である。詳細には、ドイツ特許(DE− A)第4024204号明細書、殊に3頁18行から7頁53行までに記載され ている。 他のバインダとして例えば、次のように入手することができるヒドロキシル基 含有ポリアクリレート樹脂も好適である: (m1)次のものから成る混合物 10〜51重量% (m11)4−ヒドロキシ−n−ブチルアクリレート及び/又は4−ヒドロ キシ−n−ブチルメタクリレート及び/又は3−ヒドロキシ−n−ブチルアクリ レート及び/又は3−ヒドロキシ−n−ブチルメタクリレートからなる群から選 択される1種以上のモノマー、及び (m12)3−ヒドロキシ−n−プロピルアクリレート及び/又は3−ヒド ロキシ−n−プロピルメタクリレート及び/又は2−ヒドロキシ−n−プロピル アクリレート及び/又は2−ヒドロキシ−n−プロピ ルメタクリレートからなる群から選択される1種以上のモノマー、 (m2)(m1)と異なる、少なくとも5個の炭素原子をアルコール基中に有 するアクリル酸又はメタクリル酸のヒドロキシル基含有エステル又はそのような モノマーからなる混合物0〜20重量%、 (m3)(m1)及び(m2)と異なる、少なくとも4個の炭素原子をアルコ ール基中に有するアクリル酸又はメタクリル酸の脂肪族又は環式脂肪族エステル 又はそのようなモノマーからなる混合物 28〜85重量%、 (m4)(m1)、(m2)及び(m3)と異なる、ビニル芳香族炭化水素又 はそのようなモノマーからなる混合物 0〜25重量%、 (m5)エチレン系不飽和カルボン酸又はエチレン系不飽和カルボン酸からな る混合物 0〜5重量%及び (m6)(m1)、(m2)、(m3)、(m4)及び(m5)と異なる、エ チレン系不飽和モノマー又はそのようなモノマーからなる混合物 0〜20重 量% を重合して、60〜200mgKOH/gのヒドロキシル数、0〜35mgKO H/gの酸価及び1000〜5000ドルトンの数平均分子量を有するポリアク リレート樹脂にし、その際、成分(m1)〜(m6)の重量割合の合計がそれぞ れ100重量%である。 モノマー成分(m1)から(m6)に好適な化合物の例は、アクリレート樹脂 (A)の記載の際に挙げられた化合物である。 架橋剤(B) 架橋剤(B)として有利なポリイソシアネート成分には、脂肪族、環式脂肪族 、芳香脂肪族及び/又は芳香族的に結合された遊離のイソシアネート基を有する 任意の有機ポリイソシアネートが該当する。1分子当たり2〜5個のイソシアネ ート基を有するポリイソシアネートを使用するのが有利である。場合により、ポ リイソシアネートに、更に少量の有機溶剤を純粋なポリイソシアネートに対して 有利に1〜25重量%添加して、イソシアネートの処理性を改善することができ る。ポリイソシアネートのための添加物として好適な溶剤は例えば、エトキシエ チルプロピオネート、ブチルアセテート等である。 好適なイソシアネートの例は例えば、”Methoden der organischen Chemie” ,Houben-Weyl,Band 14/2,4.Auflage,Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1963 ,Seite61-70及びW.SiefkenによるLiebigs Ann.Chem.562,75 136に記載され ている。例えば、1,2−エチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレン ジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ ート、2,2,4−もしくは2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレン ジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネート、ω,ω’−ジイソシ アナトジプロピルエーテル、シクロブタン−1,3−ジイソシアネート、シクロ ヘキサン−1,3−及び−1,4−ジイソシアネート、2,2−及び2,6−ジ イソシアナト−1−メチルシクロヘキサン、3−イソシアナトメチル−3,5, 5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(”イソホロンジイソシアネート ”)、2,5−及び3,5−ビス(イソシアナトメチル)−8−メチル−1,4− メタノ−デカヒドロナフタリン、1,5−、2,5−、1,6−及び2,6−ビ ス(イソシアナトメチル)−4,7−メタンヘキサンヒドロインダン、1,5−、 2,5−、1,6−及び2,6−ビス(イソシアナト)−4,7−メタンヘキサヒ ドロインダン、ジシクロヘキシル−2,4’−及び−4,4’−ジ−イソシアネ ート、2,4−及び2,6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、ペルヒ ドロ−2,4’−及び−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ω,ω ’−ジイソシアナト−1,4−ジエチルベンゼン、1,3−及び1,4−フェニ レンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトジフェニル、4,4’−ジイ ソシアナト−3,3’−ジクロロジフェニル、4,4’−ジイソシアナト−3, 3’−ジメトキシジフェニル、4,4’−ジイソシアナト −3,3’−ジメチルジフェニル、4,4’−ジイソシアナト−3,3’−ジフ ェニル−ジフェニル、2,4’−及び4,4’−ジイソシアナト−ジフェニルメ タン、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、トルイレンジイソシアネート、 例えば2,4−もしくは2,6−トルイレンジイソシアネート、N,N’−(4 ,4’−ジメチル−3,3’−ジイソシアナトジフェニル)−ウレトジオン、m −キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テ トラメチルキシリレンジイソシアネート、更に、トリイソシアネート、例えば2 ,4,4’−トリイソシアナトジフェニルエーテル、4,4’,4”−トリイソ シアナトトリフェニルメタンが好適である。 場合により前記のポリイソシアネートと組み合わせて、イソシアヌレート基及 び/又はビウレット基及び/又はアロファネート基及び/又はウレタン基及び/ 又は尿素基を有するポリイソシアネートを使用するのが有利である。ウレタン基 を有するポリイソシアネート基を例えば、イソシアネート基の一部をポリオール 、例えばトリメチロールプロパン及びグリセリンと反応させることにより得る。 脂肪族又は環式脂肪族ポリイソシアネート、殊にヘキサメチレンジイソシアネ ート、ダイマー化及びトリマー化ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4 ’−ジイソシアネート又はジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネー ト又はこれらのポリイソシアネートからなる混合物を使用するのが有利である。 好適な触媒の使用下でのヘキサメチレンジイソシアネートの触媒によるオリゴマ ー化により生ずるような、ウレトジオン−及び/又はイソシアヌレート基及び/ 又はアロファネート基を有し、ヘキサメチレンジイソシアネートをベースとする ポリイソシアネートからなる混合物を使用するのが極めて有利である。ポリイソ シアネート成分(B)は通常、例示されたポリイソシアネートの任意の混合物か らなってもよい。 架橋剤のイソシアネート基とバインダ成分のヒドロキシル基との比が1:3〜 3:1であるように、有利に使用される架橋剤(B)の量を選択する。通常、本 発明の被覆剤は、それぞれ被覆剤の重量に対して、かつバインダ及び架橋性分の 固体割合に対して、アクリレート樹脂(A)15〜45重量%、他のバインダ成 分0〜30重量%及び架橋剤(B)6〜20重量%を含有する。 被覆剤の製造及び使用 本発明の被覆剤は更に、1種以上の有機溶剤を含有する。これらの溶剤を通常 、被覆剤の全重量に対してそれぞれ20〜70重量%、有利に25〜65重量% の量で使用する。好適な溶剤の例は、高級置換芳香族 、例えば様々な試験用ベンジン、鉱物テレビン油、テトラリン及びデカリン並び に様々なエステル、例えばエチルグリコールアセテート、ブチルグリコールアセ テート、エチルジグリコールアセテート等である。 本発明の被覆剤は更に、慣用の助剤及び添加剤を慣用の量で、有利には被覆剤 の全量に対して0.01〜10重量%含有して良い。好適な助剤及び添加剤の例 は、流展剤、例えばシリコーン油、軟化剤、例えばリン酸エステル及びフタル酸 エステル、粘度調節剤、つや消し剤、UV吸収剤、遮光剤及び場合による充填剤 である。 被覆剤の製造を公知の方法で、個々の成分を混合し、かつ場合により分散させ ることにより行う。 これらの被覆剤は、噴霧、フローコーティング、ディッピング、ロール塗布、 ナイフ塗布又は刷毛塗りにより基材に塗膜の形で施与することができ、その際、 塗膜を引き続き硬化させて、固着被覆にする。 これらの被覆剤の硬化は通常、室温又はやや高めた温度で、有利には100℃ 未満の温度で、特には80℃未満の温度で行う。しかし被覆剤は、焼き付け条件 下でも、即ち、少なくとも120℃の温度で硬化させることができる。 基材としては、殊に金属並びに木材、プラスチック 、ガラス等が好適である。短い硬化時間及び低い硬化温度の故に、本発明の被覆 剤は有利に、車両修理塗装、巨大車両の塗装及びトラック構造物のために使用さ れる。しかしこれらは、使用架橋剤により、車両連続塗装のためにも使用するこ とができる。更に、これは顔料含有単相上塗りラッカー及び事にクリアラッカー としても好適である。 従って本発明の目的は、基材表面上での多層保護用及び/又は装飾用被覆の製 法でもあり、その際、 (1)基材表面上に顔料添加されたベースラッカーを施与し、 (2)工程(1)で施与されたベースラッカーからポリマーフィルムを形成し 、 (3)こうして得られたベース層上に、本発明のポリアクリレート樹脂成分( A)並びに架橋剤(B)を含有する透明上塗りラッカーを施与し、かつ引き続き (4)ベースラッカー層及び上塗りラッカー層を一緒に硬化させることを特徴 とする。 この方法で使用されるベースラッカーは公知であり、従って、更に詳述する必 要はない。好適なベースラッカーの例は、ドイツ特許(DE−A)第41105 20号明細書、ドイツ特許(DE−A)第4009000号明細書、ドイツ特許 (DE−A)第4024204号明細書、ヨーロッパ特許(EP−A)第355 433号明細書、ドイツ特許(DE−A)第3545618号明細書、ドイツ特 許(DE−A)第3813866号明細書及びドイツ特許(DE−A)第423 2717号明細書中に記載されているベースラッカーである。 更に、ドイツ特許(DE−A)第4327416号明細書中に記載されている ベースラッカーが好適であり、これは、40000〜200000ドルトンの重 量平均分子量Mw及びMw/Mn>8の不均一性を有するヒドロキシル基含有ポ リエステルを含有すること、及びポリエステルの製造のために、芳香族ジカルボ ン酸又はそのエステル化可能な誘導体最低50重量%が使用されていることを特 徴とし、その際、無水フタル酸含有率は最大80重量%であり、かつ重量%表示 はそれぞれ、ポリエステル製造のために使用される酸成分の全重量に対している 。 本発明の被覆剤は殊に、ベースラッカー層への良好な接着、良好な耐引掻性及 び生じた被覆の高い硬度により優れている。その他に、該被覆剤は、迅速な乾燥 と同時に、より長い処理可能性(可使時間)を示す。更に生じた被覆は、殊にク リアラッカー被覆の場合に、良好な機械的特性、例えば良好な光沢特性、良好な 充填及び良好な流展を示す。 さて、本発明を実施例に基づき詳述する。その際、部及びパーセントに関する 全ての記載は特に他に記載 のない場合、重量部に関する。 例 1.本発明のポリアクリレート樹脂A1並びに他のポリアクリレート樹脂V1 及びV2(比較例)の製造 ポリアクリレート樹脂A1(本発明)並びにポリアクリレート樹脂V1及びV 2(比較)の製造のために使用するモノマーを第1表中に記載した。ヒドロキシ −n−プロピル(メタ)アクリレートとしてその際、3−ヒドロキシ−n−プロ ピル(メタ)アクリレート25重量%及び2−ヒドロキシ−n−プロピル(メタ )アクリレート75重量%からなる市販の混合物を使用する。重合反応に好適な 4−リットル−反応器中に 5℃に加熱することにより、アクリレート樹脂の製造を行う。この前装入物に、 同時に開始して均一に、4時間かけて第1表中に記載のモノマーの混合物並びに 記載の量のトリイソデシルホスフィット及びメルカプトエタノールを、並びに4 .5時間かけて均一にキシレン中のt−ブチルクメンペルオキシドの18.3% 溶液からなる開始剤溶液を配量する。2時間の後重合の後に、98%酢酸ブチル を用いて、約60.0〜63.0%の固体に調節した。 生じたポリアクリレート樹脂の特性を第2表に記載した。 2.ポリアクリレート樹脂A1(本発明)並びにV1及びV2(比較)を含有 する被覆剤の製造 2.1.架橋剤B(硬化剤溶液)を含有する溶液の製造 次に記載の成分から混合により、硬化剤溶液を製造する: 酢酸ブチル98% 40.5部 キシレン 4.0部 ブチルグリコールアセテート 6.0部 触媒溶液 1.5部 固体(重量%) 42. 2部 1)70%の固体含有率及び11%のNCO−含有率を有するイソホロンジイ ソシアネートをベースとするBayer AG社の市販のポリイソシアネート 2)3〜4の平均官能性及び0〜3重量%のウレトジオン基含有率並びに90 %の固体含有率及び19.5%のイソシアネート含有率を有するヘキサメチレン ジイソシアネートトリマーをベースとするBayer AG社の市販のポリイソシアネー ト。 2.2.調節添加物の製造 次に記載の成分から、混合により調節添加物を製造する: キシレン 20.0部 ベンジン135/180 10.0部 ブチルグリコールアセテート 5.0部 酢酸ブチル(98/100) 50.0部 2.3.触媒溶液の製造 ジブチルスズジラウレート1.0部を酢酸ブチル98/100 99.0部と 混合する。 2.4.流展剤溶液の製造 ポリエーテル変性メチルポリシロキサンをベースと 44)5.0部及びキシレン95.0部を混合する。 2.5.クリアラッカー溶液KA1(本発明)並びにKV1及びKV2(比較 )の製造 第3表に記載の成分から、混合によりクリアラッカー溶液を製造する。 2.6.透明上塗りラッカーKAI’(本発明)並びにKV1’及びKV2’ (比較)の製造 それぞれ100容量部のクリアラッカー溶液KA1 もしくはKV1及びKV2と、例2.1による前記の硬化剤溶液50容量部及び 例2.2による前記の調節添加剤10容量部とを混合することにより透明上塗り ラッカーを製造する。 こうして得られたラッカーを次いで、リン酸塩処理及び被覆されたスチール板 に施与する。リン酸塩処理されたスチール板をこのために、市販の慣用の填料( エポキシ官能性バインダ及びアミノ官能性硬化剤を有する、Glasurit GmbH社(Mu enster)の市販品Glasurit Grundfueller EP801-1552)で、噴霧施与により被覆 し(乾燥被膜厚約40〜60μm)、80℃で45分及び室温で16時間乾燥し 、かつ研磨紙P800及び偏心グラインダーを用いて湿式研磨する。引き続き、 ヒドロキシル基含有ポリエステル、セルロースアセトブチレート、ワックス及び メラミン樹脂をベースとする市販の慣用の金属−ベースラッカー(Glasurit Gmb H社(Muenster)の市販品Basislack AE 54M 99/9 Basisfarbe Aluminium superfei n)80部及びヒドロキシル基含有ポリエステル、セルロースアセトブチレート 、ワックス及びメラミン樹脂をベースとする他の市販の慣用のベースラッカー(G lasurit GmbH(Muenster)の市販品Basislack AE 54M 552 Basisfarbe Helioblau) 20部からなる混合物からなるベースラッカーを施与するが、その際、先ず噴霧 処理を行い、かつ5分の中間風気時間の後に、第2の噴霧処理を行う(噴霧圧 はそれぞれ4〜5バール)。ベースラッカーの乾燥被膜厚は約20μmである。 30分の風気時間の後に、クリアラッカーを施与するが、その際、先ず、噴霧処 理を行い、かつ3分の中間風気時間の後に、第2噴霧処理を行う(噴霧圧はそれ ぞれ4〜5バール)。次いで、それぞれ実施された試験に応じて、様々な条件下 に板を乾燥させる。クリアラッカーの乾燥被膜厚は約50〜80μmである。 生じた被覆の実験結果を第4表に記載した。 第1表:成分A1、V1及びV2の組成 第2表:ポリアクリレート樹脂A1、V1及びV2の特性 1) 23℃での酢酸ブチル中のポリアクリレートの50%溶液の粘度 第3表:クリアラッカー溶液の組成(重量部) 第3表の説明 1)ポリアクリレートA1並びにV1及びV2の第1表に記載の溶液、しかしこ れらは全て、酢酸ブチルを用いて均一に、58%の固体含有率に調節された (HALS)をベースとする市販の遮光剤 ールをベースとする市販の遮光剤 4)例2.3に記載の触媒溶液 5)例2.4に記載の流展剤溶液 6)ブチルグリコールアセテート 7)酢酸ブチル(98%) 8)固体 第4表:施与された上塗りラッカーKAI’(本発明)並びにKVI’及び KV2’(比較)の試験結果 第4表の説明 第4表に記載の試験は次のように実施する: 付着:高圧クリーナーを用いての試験: 高圧クリーナー 圧力80バール 通過量800l/h 温度:冷 ノズルと試験板との間の距離:5cm 試験ラッカーを40×60cmスチール板に、例2.6中に記載したように施 与し、かつ60℃で30分間乾燥する。室温での7日間の貯蔵の後に、ナイフを 用いて、ラッカー層を通る側長10cmの三角形を切断する。この切断は、基板 まで行うべきである。引き続き、三角形の面に高圧クリーナー放射をそれぞれ1 0秒負荷する。 評価:三角形の上に、1/2インチ(1.3cm)のメッシュ幅及び全部で6 インチ(15.4cm)の辺の長さを有する、四角形に切断された金属格子を置 く(144四角形)。クリアラッカーとベースラッカーとの間の付着損失がその 中で生じるそれぞれの四角形を数える。 粘度: 粘度をそれぞれ、走り出し時間として、DIN4−ビーカー中、20℃で測定 する。 無塵性: ラッカーの噴霧施与後、約15分で、板の角に小さい試料海砂(3〜4g)を 振りかける。次いでこの板 を、30cmの高さからエッジ面で落とす(自由落下)。砂の付着が存在しない 場合に、無塵性が達成されている。この試験をそれぞれ15分後に繰り返し、無 塵性が達成される直前に、繰り返しの間隔を5分間に短くする。 無粘着性: 無塵性の達成後約20分に、塗装された板に、約3cm2の紙片を置く。この 紙の上に、硬質プラスチックからなる小さいプレートを置き、次いでその上に、 100gの重さをかける。ちょうど1分後に、紙がなお付着するかどうか、無塵 性と同様に試験する。試験を、それぞれ15分後に繰り返し、無粘着が達成され る直前に、繰り返しの間隔を5分間に縮める。 ガソリンテスト: 上記のように、クリアラッカーを、前記の填料及びベースラッカーで被覆され ているリン酸塩処理及び被覆されたスチール板に施与し、かつ室温で乾燥する。 室温での24時間の貯蔵の後に、初めて耐ガソリン性を試験する。 実施:下面に格子状構造を有するスーパーガソリン無鉛)1mlを含浸させた 綿パッド(フィルターグレード、タイプT950、サイズ2.3、Seitz社)を 、ラッカー層上に置き、かつ重量100gを5分間か けた。この後、ラッカー表面の膨潤により生じた構造を視覚的に評価する:痕跡 なし、非常に僅かな痕跡、僅かな痕跡、痕跡あり、強い痕跡、非常に強い痕跡。 室温での貯蔵の期間を日で述べている場合は、その後に、ガソリン試験が片づく 、即ち痕跡が可視ではない。 ボルボ(volvo)試験: 試験条件1サイクル: 炉中、50℃で4時間 35℃及び相対空気湿度95〜100%で2時間 35℃、相対空気湿度95〜100%及び21二酸化硫黄で2時間 低温冷却キャビネット中−30℃で16時間 板を水洗浄及び乾燥 評価: DIN53209による気泡度 ヒビASTM D660 DIN6174による色調: 標準光の種類 D 測角機MMK111(Datacolor社)3つ、 ベースカラーとして、BASF L+F(Muenster-Hiltrup,Deutschland)社のライン5 4の市販のベースカラーの混合物を使用した。54M99/9ベースカラーア ルミニウムsuperfein80重量部及び54M552ベースカラーHelioblau20重 量部の混合物を使用することができる。この試験ラッカーを40×60cmスチ ール板に、2.6.の欄に記載されているように施与し、かつ60℃で30分乾 燥する。室温での24時間の貯蔵の後に、色調試験を実施する。 板を、ネオンランプOsram Universalの下で白色光で評価する: 1.上方から見て:板を垂直に対して約20℃の角度で、標準板(クリアラッ カーKA1、KV1又はKV2で被覆)と比較する。 2.斜めから見て:板を垂直に対して約70℃の角度で、標準板(クリアラッ カーKA1、KV1又はKV2で被覆)と比較する。 評価: 上方から見た場合と斜めから見た場合との間での明暗変化は可能な限り顕著で あるべきである。試験クリアラッカーを有する板が標準板と同じか、又はそれよ りも高い光度を有する場合に、上方からの外観は適当である。試験クリアラッカ ーを有する板が標準板と同じか、又はそれよりも低い光度を有する場合に、斜め からの外観は正当である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴェルナー―アルフォンス ユング ドイツ連邦共和国 アッシェベルク ウー アヴェルカーシュトラーセ 55 (72)発明者 ミヒャエル ブリュンネマン ドイツ連邦共和国 ミュンスター カール ―イマーマン―シュトラーセ 21

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも1種のヒドロキシル基含有バインダ成分(A)及び少なくとも1 種の架橋剤(B)を含有する被覆剤において、バインダ成分(A)が次のモノマ ー単位: (a)メタクリル酸及び/又はアクリル酸の環式脂肪族エステル又はそれらの モノマーからなる混合物、 (b)メタクリル酸及び/又はアクリル酸のヒドロキシル基含有アルキルエス テル又はそれらのモノマーからなる混合物、 (c)(a)及び(b)と異なる、少なくとも2つのラジカル重合可能なオレ フィン系不飽和二重結合を有するモノマー、 (d)場合により、(a)、(b)及び(c)と異なるヒドロキシル基含有エ チレン系不飽和モノマー又はそれらのモノマーからなる混合物、 (e)(a)、(b)、(c)及び(d)と異なる、メタクリル酸及び/又は アクリル酸の脂肪族エステル又はそれらのモノマーからなる混合物、 (f)場合により、(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)と異なるビニ ル芳香族炭化水素又はそれらのモノマーからなる混合物及び (g)場合により、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)と異 なる他のエチレン系不飽和モノマー又はそれらのモノマーからなる混合物 のラジカル重合により得られるヒドロキシル基含有ポリアクリレートであること を特徴とする、被覆剤。 2. バインダ成分(A)が、次のもの: (a)成分(a) 5〜80重量%、 (b)成分(b) 10〜50重量%、 (c)成分(c) 1〜25重量%、 (d)成分(d) 0〜25重量%、 (e)成分(e) 5〜80重量%、 (f)成分(f) 0〜40重量%及び (g)成分(g) 0〜40重量% を重合して、60〜180mgKOH/gのOH−数を有するポリアクリレート 樹脂(A)にし、その際、成分(a)〜(g)の重量割合の合計は常に100重 量%であり、かつその際、それぞれのモノマーを単独重合させた場合に−10〜 +6℃又は+60〜80℃のガラス転移温度を有するポリアクリレート樹脂及び /又はポリメタクリレート樹脂が生ずるモノマー又はモノマー混合物のみを成分 (b)として使用することにより得られるヒドロキシル基含有ポリアクリレート 樹脂である、請求項1に記載の被覆剤。 3. 成分(b)が3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロ ピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート及び/又は2−ヒド ロキシプロピルアクリレートから選択されている、請求項1又は2に記載の被覆 剤。 4.成分(c)として、式I: [式中、RはH又はメチルであり、 XはO、NH、NR1(ここでR1=C1〜C10−アルキル)又はSであり、かつ nは2〜8である]の化合物が使用されている、請求項1から3のいずれか1項 に記載の被覆剤。 5. 成分(d)を単独重合させた場合に、−70〜+120℃のガラス転移温度 を有するポリアクリレート及び/又はポリメタクリレート樹脂が得られるように 、成分(d)が選択されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の被覆剤 。 6. 成分(d)がn−ブチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブ チルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、イソ−ブチルメタクリレート、 イソ−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、2− エチルヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルメ タクリレート、ラウリルアクリレート、 ステアリルメタクリレート、ステアリルアクリレート、エチルトリグリコールメ タクリレート、フルフリルメタクリレート及びフルフリルアクリレートから選択 されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の被覆剤。 7. 成分(a)がシクロヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート 、イソボルニルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、4−t−ブチルシ クロヘキシルアクリレート及び/又は4−t−ブチルシクロヘキシルメタクリレ ートから選択され、かつ有利には4−t−ブチルシクロヘキシルアクリレート及 び/又は4−t−ブチルシクロヘキシルメタクリレートから選択されている、請 求項1から6のいずれか1項に記載の被覆剤。 8. ポリアクリレート樹脂(A)がOH−数100〜150mgKOH/gを有 する、請求項1から7のいずれか1項に記載の被覆剤。 9. 被覆剤が架橋剤(B)として、少なくとも1種のジイソシアネート及び/又 はポリイソシアネートを、有利に少なくとも1種のイソシアヌレート基含有ジポ リイソシアネート及び/又はポリイソシアネートを含有する、請求項1から13 のいずれか1項に記載の被覆剤。 10.少なくとも1種の、成分(A)とは異なる他のバインダ、有利に少なくとも 1種の(A)とは異なる 他のポリアクリレート樹脂及び/又は少なくとも1種の重縮合樹脂を含有する、 請求項1から9のいずれか1項に記載の被覆剤。 11.基材表面上での多層保護用及び/又は装飾用被覆の製法において、 (1)基材表面上に顔料添加されたベースラッカーを施与し、 (2)工程(1)で施与されたベースラッカーからポリマー塗膜を形成し、 (3)こうして得られたベース層上に、本発明によるバインダ成分(A)及び 架橋剤(B)架橋剤を含有する透明上塗りラッカーを施与し、かつ引き続き (4)ベースラッカー層及び上塗りラッカー層を一緒に硬化させる ことを特徴とする、基材表面上での多層保護用及び/又は装飾用被覆の製法。 12.上塗りラッカーとしての、請求項1から10のいずれか1項に記載の被覆剤 の使用。 13.修理塗装での、殊に車両修理塗装の分野での、請求項1から10のいずれか 1項に記載の被覆剤の使用。
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