JP2000514964A - 電話ポーリング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 高機能交換回線電話網において、電話ベースのポーリングサービスに応答して行われる呼を処理し、この呼を前記ポーリングサービスの加入者に接続せずにこれを切断する電話ポーリング方法を提供する。ネットワークにおいて受信され、関連する電話ポーリングサービス番号に向けられた呼は、その識別情報が読み取られ、一致エントリの加入者情報のデータベースにおけるエントリと比較される。呼は、前記ポーリングサービスの世論調査または公共調査への応答としてデータベースで集計される。前記ポーリングサービスの加入者の所望により、発呼側が様々な応答から選択する発呼者双方向プログラムを発呼側に提供する。所望により呼終了アナウンスを発呼側に与える。

Description

【発明の詳細な説明】 電話ポーリング方法発明の分野 本発明は、総じて電話通信に関し、より詳細には高度インテリジェントネット ワークにおける電話ポーリング方法に関する。発明の背景 近年、遠隔通信業界では、電話ポーリングサービスへの加入者からの要望があ ることを認めはじめた。典型的な電話ポーリングサービスは、現行のイベントま たは討論について、電話番号Ａにかけて「イエス」に投票する、または電話番号 Ｂにかけて「ノー」に投票するよう視聴者に呼びかける地域テレビ局によって例 示される。電話加入者は、様々な問題についての公共調査または世論調査を迅速 に行うためこのようなポーリングサービスを利用する。テレビ局またはラジオ局 では、放送の終了時にそのポーリングを行った結果を公表することがよくある。 このようなポーリングサービスの申込者は、個人であり、団体であり、企業であ りと多岐にわたる。ポーリングに参加するために呼出を行う番号の宣伝は、前述 のテレビおよびラジオの放送、新聞、広告板、または一般に利用されているあら ゆる広告メディア等多数の異なる方法で行われる。 現在、公衆遠隔通信網は、各呼に応答する必要がある広告されたポーリングサ ービス番号に呼を直接ルーティングして、このようなポーリングサービスをサポ ートしている。残念ながら、この方法では、遠隔通信方式の利用および加入者の 要望という観点から非効率的である。現行方式では、所与の公共調査または世論 調査で投票を行うために、参加する発呼者が広告されている番号の呼出を行う。 この呼を加入者ベースの収集サイトにルーティングし応答する。この呼に加入者 が応答し、自動応答装置機等何らかの自動化手段によって回答を集計するか、あ るいは呼に加入者担当者が応答する場合もある。この種のポーリングサービス動 作の課題は、呼ごとに発呼者から広告ポーリングサ ービスの番号に遠隔網で音声回線を介してルーティングする必要がある点である 。このようなプラクティスが、制約された音声回線の性能を「タイアップ」して いるばかりか、呼ごとに応答する必要性は、投票を行うことが可能な速度がポー リングサービス発信源によって提供された着呼回線数および自動応答装置または 職員の応答速度によって制限されることを意味する。したがって、電話ベースの ポーリングサービスを行う方法をより効率よくする必要がある。 現在の公衆交換電話回線網（ＰＳＴＮ）が、本発明の基本的環境を形成してい るので、現在の公衆交換電話回線網の動作および性能を簡単に説明することは有 利である。現在の公衆交換電話回線網は、音声回線（または他の顧客利用通信回 線）用と、音声回線の接続／切断を制御するネットワーク上で伝送される情報用 と、別個のパスを有する。現在の公衆交換電話回線網は、初期型公衆交換電話回 線網と比較すると、初期型には、音声経路として使用された同一回線上でトーン 信号を伝送して、呼のセットアップおよびテークダウンを制御するとともに請求 書記録を作成し、上記電話回線網の他の制御を与えていた。 １９７０年代後半〜１９８０年代前半にわたって、米国電信電話会社（ＡＴ＆ Ｔ）は、初期型共通線局間信号方式（ＣＣＩＳ）を開発した。ＣＣＩＳは、交換 回線網にとって実質的なネットワークアーキテクチャであり、電話呼出の情報を 、呼それ自体の信号を伝送するために使用される音声回線から分離した高速デー タリンクを介して伝送されている。共通線局間信号方式の開発初期には、局間デ ータ信号リンクは、音声リンクをセットアップするためにトランク性能の割り当 てに先立って呼を完了させるかどうかをまず判断できる高速ディジタルデータを 提供するように設計できる可能性があったことが認識された。したがって、共通 線局間信号方式に伴って、一致した着呼番号は、局間信号データリンク上を発信 電話局から着信電話局に伝送することができる。 着信電話局は、着呼番号のサービスを行う電話局である。着呼番号が使用中の 場合、この情報を表すデータを、可聴の使用中信号を局所的に発呼者に与える発 信電話局に局間信号リンクを介して戻す。した がって、この処理中に長距離トランク性能が占有されず、音声回線は、他のユー ザに対して空き状態のままである。着呼番号が使用中でない場合、当該ネットワ ークにおいて様々な装置がこの呼の情報に応答し、局間トランクを割り当て、こ の呼の接続をセットアップする。呼のセットアップ中に。発信電話局は、着信電 話局からの信号に基づいて可聴の呼出音を発呼者に戻す。着呼番号が一旦応答さ れると、応答信号が着信電話局から発信電話局に渡され、この呼出音は終了し、 呼は完了する。 公衆交換電話回線網は、１９８０年代に発展し、ＡＴ＆Ｔによって設計され、 ここには「インテリジェントネットワーク」構想が含まれている。インテリジェ ントネットワーク構想は、１９９０年代初頭の業界での合意によって進展し、高 度インテリジェントネットワークとなった。この高度インテリジェントネットワ ークが図１に示されている。高度インテリジェントネットワークは、現在の公衆 交換電話回線網の一部分として、本発明の環境を形成している。したがって、Ａ ＩＮおよびそのアーキテクチャを簡単に説明することは、本発明の目的およびそ の利点を完全に理解するために役立つ。 ＡＩＮによって、遠隔通信呼制御およびデータベースは、信号方式７（ＳＳ７ ）ネットワークに接続されたどのコンピュータや交換システムからのアクセスも 可能となる。信号方式７（ＳＳ７）ネットワークは、米国で使用されているＣＣ ＩＳ制御ネットワークの現行の実施されているものに該当する。高度インテリジ ェントネットワーク（ＡＩＮ）は、標準呼制御プロトコルであり、メッセージ転 送にＳＳ７ネットワークを使用している。 当該ネットワークの新たに改良された機能の多くについてほとんどの高機能お よび基準が、市内サービス制御ポイント（ＳＣＰ）にある。当業者には公知のよ うに、サービス制御ポイントは、比較的強力で耐故障性のあるコンピュータによ って物理的に実施される。典型的な実施装置には、Star Server FT Model 3200 または Star Server FT Model 3300（両方共ＡＴ＆Ｔから販売）がある。これら のコンピュータのアーキテクチャは、Tandem Integrity S2およびIntegrity S1 プラットフォームにそれぞれ 基づいている。公衆交換電話回線網の大部分の実施では、ネットワークの信頼性 及び連続動作を確実に行うためにサービス制御ポイントも冗長な多数の対として 設けられている。 サービス制御ポイントを実施するコンピューティング装置は、通常、大規模で 強力なコンピューティング機器である。サービス制御ポイントによって実行され る機能の中には、顧客サービスの提供に使用しているネットワークデータベース の保守がある。サービス制御ポイントには、特定のサービスを必要とする顧客を 識別するデータベースがある。交換機において、データおよび呼の可能な限り単 純かつ包括的な処理を保つためには、比較的少数組のトリガを交換機において呼 ごとに形成する。当該ネットワークにおけるトリガは、データパケットを生成し てサービス制御ポイントに送信するある特定の加入者回線または呼と関連する事 象である。このトリガによって、サービス制御ポイントは、そのデータベースに 照会して、一部のカスタマイズされた呼出機能または顧客サービスをこの特定の 呼ごとに実施すべきかどうか、あるいは従来の平易なダイヤルアップ電話サービ ス（ＰＯＴＳ）を呼に与えるかどうかを決定する。データベース照会の結果がＳ ＣＰから交換機に送り戻される。リターンメッセージは、呼をどのように処理す るかについての交換機に対する命令を含む。命令は、カスタマイズされた呼出サ ービスまたは顧客機能の結果特別な処置を取るためのものである。「連続」メッ セージがＳＣＰから交換機において受信されると、呼をＰＯＴＳ型呼出として処 理する。後者の型のメッセージの受信に応答して、交換機は、その呼状況から移 動し、上記のごとく呼出桁を選択し、さらに、呼のセットアップおよびルーティ ングに用いられる更なるメッセージを生成する。 したがって、当該技術において、各参加発呼者とポーリングサービス加入者間 に音声回線接続を要求しない電話ポーリングサービスの必要性がある。また、当 該技術において、加入者の建物内の設備または職員を要求しない電話ポーリング サービスの必要性がある。さらに、当該技術において、膨大な量の電話ポーリン グサービスの必要性がある。発明の概要 本発明は、高度インテリジェントネットワーク（ＡＩＮ）における電話ポーリ ング方法を提供することによって上述の必要性を満たし、このポーリング方法に よって、音声回線および加入者前提の設備または職員の利用を最小限にしてポー リング応答の受信、集計、累計、頒布が容易になる。 概説すると、本発明の一態様では、高度インテリジェントネットワークにおけ る電話ポーリング方法を提供し、高度インテリジェントネットワークには、交換 機、サービス回線ノード、サービス制御ポイントが含まれる。サービス制御ポイ ントは、交換機およびサービス回線ノードと機能的に接続されており、サービス 制御ポイントは、加入者情報のデータベースを含む。本発明の方法では、ポーリ ングサービスに向けられた発呼側からの呼は、発呼者の交換機において検出され る。この交換機は、ＳＣＰサポートが必要であるとともに、呼に関連する識別情 報を交換機からサービス制御ポイントに送信することを着呼番号から判断する。 識別情報はサービス制御ポイントにおいて読み取られ、呼がポーリングサービス に向けられていたかどうかを判断する。サービス制御ポイントが識別情報を一旦 読み取ると、加入者情報のデータベースをポーリングサービスに一致するエント リを検索する。この呼に一致する１つの応答が集計され累計に追加される。後で ポーリングサービスの加入者が検索できるように、この累計をポーリングサービ スに一致するエントリでデータベースに格納する。 本発明の方法もまた、応答を一旦集計したら、サービス制御ポイントから交換 機に呼終了命令を送信することが好ましい。この終了命令によって、交換機は呼 を切断する。この呼の切断に先立って、交換機は終了のアナウンスを行う。ある いは、サービス制御ポイントは、集計された呼をサービス回線ノードにルーティ ングし、そこで、加入者が指定した呼終了アナウンスを発呼者に行い、その後サ ービス回線ノードが呼を切断することも可能である。加入者は、局所ポーリング サービス（たとえば、テレビ局）の購入者と呼ぶ。 本発明の別の実施形態では、双方向プログラムがサービス制御ポイ ントおよび／またはサービス回線ノードにおいて動作する。この双方向プログラ ムによって、発呼側は、ポーリングサービスに与えられた一組の応答の１つを選 択できる。本実施形態によると、発呼者双方向プログラムは、識別情報および双 方向プログラムを希望する加入者のデータベースからの判断に応じて、サービス 制御ポイントにおいて開始される。双方向プログラムは、発呼側にアナウンスを 行うように交換機に指示し、サービス制御ポイントは、交換機からの応答を受信 し、この応答は、アナウンスに対する発呼者の応答を示している。 あるいは、双方向プログラムは、サービス回線ノードにおいて実行される。サ ービス制御ポイントにおいて１つの応答を集計するステップに先立って、サービ ス制御ポイントは、呼をサービス回線ノードにルーティングし、発呼者の双方向 プログラムを実行するようサービス回線ノードに指示する。サービス回線ノード は、発呼者の双方向プログラムを開始し、発呼者にアナウンスを行う。発呼者か らのアナウンスに対する応答が集計される。この集計結果を次にサービス制御ポ イント、サービス管理システムに送信するか、またはＳＣＮがこれを保持する。 本発明の別の態様では、所与のポーリングサービスのすべての呼がルーティン グされている指定された交換機を利用して、ポーリングサービスを動作する方法 を提供する。この指定された交換機は、これらの呼に関連する情報をサービス制 御ポイントに与える。さらに詳細を説明すると、本発明の本態様は、高度インテ リジェントネットワークにおけるポーリングサービスを動作する方法を提供する ものであり、交換機、サービス回線ノードおよびサービス制御ポイントを含む。 サービス制御ポイントは、指定された交換機およびサービス回線ノードに機能的 に接続されている。サービス制御ポイントは、加入者情報のデータベースを含む 。第１交換機がポーリングサービスの番号に向けられた発呼側からの呼を受信す ると、次に、この第１交換機は、指定された交換機において被呼番号に一致する 番号に呼をルーティングする。指定された交換機において呼を受信すると、ポー リングサービス番号に関連する終了トリガを起動する。指定された交換機は、こ の終 了トリガに応答して、この呼に関連する識別情報をサービス制御ポイントに送信 する。サービス制御ポイントは、ポーリングサービスに向けられた情報の存在に ついての識別情報を読み取り、ポーリングサービスに一致するエントリについて 加入者情報のデータベースを検索する。エントリを見つけると、サービス制御ポ イントは、呼に一致する１つの応答を集計し、この応答を累計に加算し、この累 計をポーリングサービスに一致するエントリでデータベースに格納する。 この第２の態様の好適な実施形態では、サービス制御ポイントは、終了命令を 指定交換機に送信する。この終了命令に応答して、指定された交換機は、呼を切 断し、必要に応じて切断アナウンスを行うように第１交換機に指示する。あるい は、サービス制御ポイントは、呼をサービス回線ノードにルーティングし、次に 終了命令をサービス回線ノードに送信してもよい。呼の切断に先立って、サービ ス回線ノードは、加入者が指定したアナウンスを随時行ってもよい。 本発明における本第２態様の別の実施形態では、双方向プログラムの開始を可 能にし、発呼側はポーリングサービスが与えた１組の応答の１つを選択できる。 本実施形態によると、１つの応答の集計に先立って、サービス制御ポイントが発 呼者の双方向プログラムを開始することが好ましい。この発呼者の双方向プログ ラムは、発呼側にアナウンスを行うようトリガ用交換機に指示する。アナウンス に応じて、発呼側は、１組の応答から応答を選択する。交換機が発呼側から応答 を受信すると、この応答をサービス制御ポイントに送信する。双方向プログラム は、ＳＣＰによって選択されるサービス回線ノードにおいても実行してもよい。 さらに、ポーリングサービスの加入者の希望によって、本発明は、発呼側がす でに呼を行っている場合発呼側の応答の集計をブロックしてリピート投票（同一 発呼側による）を阻止することができる。これは、発呼側の電話番号を記録し、 同一番号からのその後の呼を無視することによって実現する。また、発呼側の電 話番号を記録することによって、本発明は、所望に応じて発呼側に関連する人口 情報を加入者に提供可能となる。 本発明では、ポーリングサービスの加入者は、サービス管理システムから累計 を検索できる。このサービス管理システムは、サービス制御ポイントからまたは サービス回線ノードから累計を検索する。 したがって、本発明の目的は、ポーリングサービスを動作する有効な方法を提 供することである。 本発明の別の目的は、音声回線接続を最小限使用することによって電話ベース のポーリングサービスを動作する方法を提供することである。 本発明のさらに別の目的は、ポーリングサービスの結果を極めて効率よく収集 できるような電話ベースのポーリングサービスを動作する方法を提供することで ある。 本発明のさらに別の目的は、発呼者の参加の数を増大させることが可能な電話 ベースのポーリングサービスを動作する方法を提供することである。 本発明の上記および他の目的、特徴および利点は、以下の詳細な説明および添 付の図面に鑑みて明らかとなるであろう。図面の簡単な説明 図１は、本発明の環境を形成する米国における電話システムの既存の高度イン テリジェントネットワークのブロック図である。 図２は、図２ａ、図２ｂおよび図２ｃから構成され、本発明の第１実施形態の 好適な方法を示すフローチャートである。 図３は、図３ａ、図３ｂおよび図３ｃから構成され、本発明の第２実施形態の 好適な方法を示すフローチャートである。詳細な説明 概説すると、本発明の方法によって、局所ポーリングサービスに向けられた呼 を呼の完了に先立って処理することが可能である。以下の説明では、使用してい る加入者という用語は、ポーリングサービスおよびこれから収集された情報を要 求した個人またはエンティティを示す。使用している発呼者および発呼側という 用語は、ポーリングサービスに応答するために、広告されたポーリングサービス 番号に呼出を 行う者を示す。 本発明の好適な実施形態では、局所ポーリングサービスに関連するダイヤルプ ラントリガが、発呼側の局所交換機における呼に割り当てられている。発呼側の 交換機において割り当てられたダイヤルプラントリガは、サービス制御ポイント ＳＣＰ）に照会を送信すると、ＳＣＰはこの照会に一致するポーリングサービス をそのデータベースから検索する。ＳＣＰは、次に発呼者の応答を集計して、呼 終了命令を発呼側の交換機に送信する。以下で詳細を説明するように、発呼者の 双方向プログラムを提供することによってもまた、発呼者は、様々な応答から選 択することが可能である。さらに、以下で説明するように、サービス回線ノード を利用して、通信の処理のほとんどを処理する場合もある。理解されるように、 本発明の本実施形態によって、着信場所に呼を物理的にルーティングすることな く当該通信を処理できる。 本発明の別の実施形態では、ポーリングサービスに一致ずるダイヤルプラント リガを第２または着信交換機において呼に割り当てる。この着信交換機は、次に 、上述のように照会をＳＣＰに送信して処理する。本実施形態では、局所ポーリ ングサービスに向けられた呼を発呼側の交換機から着信交換機にルーティングす る必要があるが、単一着信交換機がポーリングサービスに関連するすべてのダイ ヤルプラントリガを各発呼側の交換機において割り当てられているトリガに対向 するものとして確実に割り当てるという利点を有する。この着信交換機トリガも また、ＡＩＮトリガ性能のない発信交換機をサポートするために必要である。本発明のための好適な実施形態の説明 ここで図面を参照して、いくつかの図面において同じ番号は同じ部分またはス テップを表し、明快にするために、指示のない番号は図１に示す構成要素または 部分を表し、「ステップ」という語が前に付く番号は図２および図３に示すステ ップを表す。本明細書の図１は、典型的な局所交換機キャリアの高度インリジェ ントネットワーク（ＡＩ Ｎ）１０の少なくとも一部を示すブロック図である。その中の構成要素は当業者 には周知である。複数のＳＳＰ電話局交換機は典型的な公衆交換電話回線網の中 に装備されている。これらは、図１においてＳＳＰ電話局交換機１２、１４およ び１６として示されている。ＳＳＰ電話局交換機の数は、公衆交換電話回線網に よってサービスが提供される加入者数に依存する。ＳＳＰは、サービス交換ポイ ントの頭文字である。 ＳＳＰ電話局交換機は、高度インテリジェントネットワークの機能性を含む。 ＳＳＰ電話局交換機は、適切なハードウェアおよびソフトウェアを備え、これに よって、所定の状況が検出されたときに、ＳＳＰ電話局交換機が加入者回線上の 呼の所定の状態についてのトリガを始動し、ＡＩＮ上で送出されるのに適切なメ ッセージとしてトリガを生成し、ネットワークから特定の処置を取るように指示 する応答を受信するまで、呼の取り扱いを保留する。上記の発明の背景の項で述 べたように、トリガはサービス制御ポイント（ＳＣＰ）に送信されるデータパケ ットを生成する特定の呼（この場合、局所ポーリングサービスに関連する）に関 連する事象である。ＳＳＰ電話局交換機は、タイムアウトが発生しているか、ま たＡＩＮが、ＳＳＰ電話局交換機によって行われる照会にはなんの応答も与えな いかどうかを検査するというデフォルトのタスクを有する。 ＳＳＰ電話局交換機１２、１４および１６は、それらと接続されている複数の 加入者回線１８，２０および２２を有する。通常、各ＳＳＰ電話局交換機に対す る加入者回線数は、約１０，０００から７０，０００回線である。加入者回線１ ８，２０および２２はそれぞれ、同様な複数の電話機のセット２１、２４および ２８によって表される着信装置または顧客建物内設備に接続されている。ＳＳＰ 電話局交換機１２，１４および１６を相互接続するものは、図１において３０お よ び３２として示される複数のトランク回線である。これらは、電話局１２、１４ および１６を相互接続し、呼が完了したときにその上で呼が接続される音声パス トランクである。典型的な都市環境での電話局トランクは、図１に示すデイジー チェイン構成に限定されないことを理解すべきである。言い換えると、典型的な ネットワークでは、トランク回線はＳＳＰ電話局交換機１２とＳＳＰ電話局交換 機１６との間に存在することになる。したがって、市内通話が２つの電話局の間 で行われたとき、使用中でない直通トランク接続がそれらの局の間に存在した場 合、ネットワークはそのトランクをその特定の呼の完了に割り当てる。２つの電 話局の間に直通トランク接続がない場合、あるいは直通トランクがすべて使用中 であった場合には、その呼は、トランクに沿って、かつその後の着信電話局への トランク接続を介して、発信元の電話局から少なくとも１つの他の電話局にルー ティングされる。 この一般的な構造は、多数の局所交換機キャリアを含む広範囲な地理的エリア を考慮した場合、拡大する。この場合、唯一大きな相違は特定の相互交換機キャ リアが長距離トランク回線のみを交換する交換機を含んでいることである。 ほとんどの高度インテリジェントネットワークのインテリジェンスは図１に図 示の残りの構造部品内にある。上記発明の背景の項で記載した共通チャネル局間 信号スキームの現在のバージョンを実施するコンピュータおよび交換機である。 各ＳＳＰ電話局交換機１２、１４および１６は、それぞれＳＳ７リンク３６、３ ８および４０を介して市内信号転送点（ＳＴＰ）に接続している。現在、これら のＳＳ７リンクは、シグナルシステム７（ＳＳ７）と呼ばれる信号プロトコルを 採用する一秒につき５６キロビットの双方向データリンクである。ＳＳ７プロト コルは、当業者には周知であり、アメリカ規格協会（ＡＮＳＩ）によって公表さ れている仕様書に記載されている。 ＳＳ７プロトコルは、各層がそれより上の層にサービスを提供しかつサービス を提供するのにその下の層に頼る層状のプロトコルである。このプロトコルは、 普通の開始および終了フラグと、チェックビットを含むパケットを用いる。さら に、可変長のユーザ特定データフィールドおよびルーティングラベルを含む信号 情報フィールドを備えている。メッセージの優先度、メッセージの宛先の国内ネ ットワークを識別し、またそのメッセージを作成したエンティティを識別するサ ービス情報オクテットを備えている。また、パケット中には、特定の制御および シーケンス番号が含まれ、これらの使用及び指定は当業者には周知であり、且つ ＡＮＳＩの仕様書に記載してある。 ＳＳＰ電話局交換機からのすべてのＳＳ７データパケットは、信号転送点（Ｓ ＴＰ）３４に行く。当業者は信号転送点３４が単にＳＳ７プロトコルの適切な層 でのルーティング情報に応答するようプログラムされ、かつパケットを、意図す る宛先にルーティングする、単なるマルチポート高速パケット交換機であること を認識するであろう。信号転送点は、通常、それ自体はパケットの宛先ではなく 、単にデータパケットを生成し、それに応答するネットワーク上の他のエンティ ティの中のトラフィックを導くだけである。ＳＴＰ３４等の信号転送点装置は、 従来、一つの装置が故障した場合に、もう片方が第一のＳＴＰがサービスに復帰 できるようになるまで引き継ぐように、ネットワーク内に余分な対で装備されて いることに留意すべきである。実際には、信頼性を強化するため、余分なデータ リンクがＳＳＰ電話局交換機１２、１４および１６のそれぞれの間に存在する。 図面を簡明にするために、余分な装置は、本明細書の図面には示されていない。 上述したように、インテリジェンスの多く、およびネットワークの新規のカス タム機能の多くのベースは、ＳＳ７リンク４４を介して信号転送点３４に接続さ れている市内サービス制御ポイント（ＳＣＰ） ４２中に常駐する。当業者には周知のように、ＳＣＰ４２等のサービス制御ポイ ントは比較的パワフルな故障耐性コンピュータによって物理的に実施される。典 型的な実施装置には、Star Server FT Model 3200またはStar Server FT Model 3300が含まれ、どちらもAmerican Telephone & Telegraph社によって市販されて いる。これらのコンピュータのアーキテクチャは、それぞれTandem Integrity S 2およびIntegnty S1のプラットフォームに基づいている。また、公衆交換電話回 線網の大部分の実施において、信頼性とネットワークの継続動作を保証するため に、サービス制御ポイントは余分な対の一方を備える。 コンピュータ装置実施サービス制御ポイントは典型的に、ドライブにつき３０ ０メガバイトから１．２ギガバイトの範囲にある１から２７のドライブをするデ ィスクを収容し、約２４から１９２メガバイトの主メモリを有する。したがって 、これらは大きくパワフルなコンピュータマシンであることが理解されるであろ う。サービス制御ポイントによって行われる機能の中には、カスタムサービスを 提供するために使用されるネットワークデータベースの保守がある。ＳＣＰ４２ 等のＳＣＰを実施するコンピュータは、一秒につき約１７００万の命令という速 さで実行できる。ＳＳ７プロトコルを使用して、これは一秒につき少なくともネ ットワークメッセージの５０から１００のトランザクション（照会／応答対）を 変換する。 サービス制御ポイントコンピュータは、当初、８００番サービス、すなわち無 料（発呼者に対して）長距離電話サービスの実施に必要な変換および課金トラン ザクションを取り扱うためにネットワークに導入された。８００番の加入者はそ の加入者の８００番に電話がかけられたときに発呼される少なくとも一つのダイ アルアップ回線番号を有する。８００の市外局番に対応する物理的な電話局また は地方の区域はない。変換情報を多くの電話局交換機で過剰に提供するよりも、 ８ ００番呼のディレクトリ番号の検索が行われる２，３の中央ロケーションを提供 するほうが、極めて経済的である。現在、サービス制御ポイントには、クレジッ トカードによる呼トランザクションに関するデータベースも含まれる。 また、ＳＣＰ４２等のサービス制御ポイントは、特定サービスの顧客を識別す るデータベースを含む。データおよび呼の処理を、ＳＳＰ電話局交換機１２、１ ４および１６等の電話局交換機で可能な限り単純且つ総括的に保つために、比較 的少ないセットのトリガがＳＳＰ電話局交換機で各呼に対して形成される。その トリガによって、サービス制御ポイント４２は、この特定の呼にあるカスタマイ ズされた発呼機能すなわちカスタムサービスを実施すべきかどうか、またはその 呼に従来の普通のダイアルアップ電話サービスを実施すべきかどうかを決定する ため、そのデータベースに照会する。データベースに照会した結果は、ＳＣＰ４ ２からＳＴＰ３４を介して交換機に返送される。リターンパケットは、ＳＳＰ電 話局交換機に対するその呼の処理の仕方についての命令を含む。その命令は、カ スタマイズされた発呼サービスまたはカスタム機能の結果としてある特定の動作 をさせるものが、または単に、その特定の呼に普通の電話サービス以外のものを 提供することを示す。エントリがデータベースにないことの表示である。後者の タイプのメッセージの受信に応じて、本明細書に記載するように、ＳＳＰ電話局 交換機は、その呼状態を通して動き、被呼桁を収集し、またその呼をセットアッ プおよびルーティングするために使用する追加のパケットを生成する。様々な局 所交換機キャリアの中で呼をルーティングする同様の装置は、地域の信号転送点 （図示せず）および地域のサービス制御ポイント（図示せず）によって提供され る。 サービス制御ポイント４２は、データリンク４６を介してサービス管理システ ム（ＳＭＳ）４８に接続される。地域のサービス制御ポイ ント（図示せず）も、また、サービス管理システム４８に接続する。サービス管 理システム４８は、また、大型の汎用デジタルコンピュータによって実施され、 局所交換機キャリアのビジネスオフィスへ、および様々なオペレーションサポー トシステムへインタフェースする。サービス管理システム４８は、加入者がＡＩ Ｎサービス一式を変更するとき、情報をサービス制御ポイント４２のデータベー スにダウンロードする。同様に、サービス管理システム４８は、非リアルタイム ベースで、提供したサービスについて電話会社の加入者に適切に請求するために 必要な課金情報をダウンロードする。 また、現代の高度インテリジェンスネットワーク１０は、図１に示すサービス 回線ノード５０および５５等のサービス回線ノード（ＳＣＮ）を含む。当業者は 、サービス回線ノードを熟知しており、このサービス回線ノードはサービス制御 ポイント４２を具体化するのと同じタイプのコンピュータによって物理的に実施 される。計算能力およびデータベース保守機能に加えて、サービス回線ノードは ＩＳＤＮ回線を使用し、またＤＴＭＦ信号認識装置、トーン生成装置、音声合成 装置、および他の音声またはデータ資源を含んでいる。図１に示すように、接続 はＳＳＰを介する。たとえば、ＳＣＮ５０は、ＳＳＰ１２へのＩＳＤＮリンク５ ４、ＳＳＰ１２内のＩＳＤＮ／ＳＳ７プロトコルコンバージョン、およびＳＳ７ リンク３６および４４を介して、ＳＣＰ４２に接続されている。さらに、サービ ス回線ノード５０は、ＳＣＰ４２にサービスを提供するのと本質的には同様にサ ービス回線ノード５０にサービスを提供するするデータリンク５２を介してサー ビス管理システム４８に接続されている。サービス回線ノード５５もサービス管 理システムに接続されていることが理解されるが、その接続は図１には示してい ない。サービス回線ノード５０および５５は、物理的にＳＣＰ４２とほとんど同 様であるが、それらの使用においていく つかの重要な違いがある。ＳＣＰ４２等のサービス制御ポイントは通常、呼転送 および８００番トランザクションおよびルーティング等の高容量ルーティングサ ービスを実施する。それらはまた、クレジットカード番号の正当性を検査する等 の課金の認可のために、高容量データベースを保守し、それへのアクセスを提供 するために使用される。大部分の局所交換機キャリアネットワークでは、サービ ス制御ポイントは、呼の論理的な完了、すなわち着呼者回線に呼び出し信号を、 および発呼した加入者にリングバックを提供する前に行われる、データベース検 索およびルーティングサービスのためのみに使用される。 対照的に、サービス回線ノード５０および５５等のサービス回線ノードは、主 に、その呼への音声接続、または呼の間もしくは呼に続いて、相当量のデータを 、交換接続上で加入者に転送する必要のあるカスタム機能またはサービスが必要 な時に使用される。図１に示すように、サービス回線ノード５０および５５は、 典型的に回線５４および５６として示す統合通信ディジタル網（ＩＳＤＮ）リン クを介して一つ以上（しかし、通常２，３のみ）のＳＳＰ電話局交換機に接続さ れている。したがって、呼の間（すなわち呼び出し音の完了後または被呼側が電 話を取る）に実施されるサービスは、サービス回線ノード５０および５５等のサ ービス回線ノードの設備を使用する。好適な実施形態における本発明の作用 ここで図１および図２を参照して、上記概説した本発明の好適な実施形態では 、発呼側が、応答したいと望む特定のポーリングサービスに対応する番号に電話 する。ポーリングサービスの加入者は代わりの投票の選択肢に対応してもよい一 つ以上の番号を指定することを理解すべきである。あるいは、加入者は発呼側に 、様々な選択肢から投票できる双方向プログラムを提供する一つ番号のみを指定 するであろう。上記で詳述した発呼者双方向プログラムは、加入者が多数の番号 を指 定した場合、および加入者が任意の特定の番号で多数の投票の選択肢を提供した いと望む場合においても、利用することができる。 発呼側によって行われた呼の取り扱いに関連して、発呼側が図１に示す標準の 電話機のセット２１からダイアルすると想定する。発呼側の電話機セット２１は 、図２ａに示す回線１８を介してＳＳＰ電話局交換機１２への接続を確立する。 ＳＳＰ電話局交換機１２は、ステップ１００においてダイアルされた番号を受信 すると、発呼側によって発呼されたポーリングサービス番号に関連するダイヤル プラントリガを割り当てる。割り当てられたトリガに応答して、ＳＳＰ電話局交 換機１２は、ステップ１１０においてデータのパケットを作成し、それをリンク ３６、信号転送点３４およびＳＳ７リンク４４を介してＳＣＰ４２へ伝送する。 このパケットは、ダイアルされた番号が任意の種類のカスタムサービスあるいは 特別処理を必要とするかどうかを判定するため、ＳＣＰ４２への照会を表す。こ の場合、サービス制御ポイント４２は、ステップ１２０においてそのデータベー スに照会し、ダイアルされた番号がポーリングサービスに関連すると判定する。 ＳＣＰ４２がダイアルされた番号がポーリングサービスに関連しないと判定した 場合、ＳＣＰ４２は、ステップ１２５においてＳＳＰ電話局交換機１２から受信 したデータパケットに従って他の呼のプロトコルを始動する。 ＳＣＰ４２が、ステップ１２０において、その呼がポーリングサービスに向け られていると判定した後、ＳＣＰ４２は、ステップ１２６において、発呼者の電 話番号から発呼者が本人であることを記録する。当業者には周知のように、発呼 者の電話番号はＳＳＰによって割り当てられるダイヤルプラントリガに含まれる 。ステップ１２７において、その発呼側がすでにポーリングサービスに応答して いた場合には、ＳＣＰ４２は、ポーリングサービス加入者が指示している場合、 ステッ プ２００において発呼側の応答の集計をブロックする。 発呼側が以前にそのポーリングサービスに応答していないまたはポーリングサ ービス加入者がリピート発呼者の応答をブロックするよう指示しなかった場合、 ステップ１３０において、ＳＣＰ４２はその加入者が発呼者双方向プログラムを 指定したかどうかを判定する。加入者が発呼者双方向プログラムをステップ１３ ０において指定していない場合、方法は「ノー」に続いてステップ２１０に分岐 し、発呼者の応答を集計する。 ステップ１３０において、加入者が発呼者双方向プログラムを指定した場合、 「イエス」の分岐に続き、方法はステップ１４０に進む。ステップ１４０におい て、方法は発呼者双方向プログラムがＳＣＰ４２（「イエス」分岐）またはＳＣ Ｎ５０（「ノー」分岐）によって実行されるかどうかを判定する。ステップ１６ ０において、ＳＣＰ４２は、発呼者双方向プログラムを始動する。発呼者双方向 プログラムによって、発呼側は多様な応答から選択することによってポーリング サービスに応答することができる。ステップ１６０において、ＳＣＰ４２は、Ｓ Ｓ７リンク４４、信号転送点３４およびＳＳ７リンク３６を介してＳＳＰ電話局 交換機１２に命令して、電話機セット２１で回線１８を介して発呼側へ発呼者双 方向アナウンスを流す。典型的なアナウンスは、発呼者に「イエス」の投票には 電話機セット２１で番号１を、「ノー」の投票には電話機セット２１で番号２を 押すよう指示する。発呼側が双方向アナウンスに応答したとき、ステップ１７０ において、別のデータパケットがＳＳＰ電話局交換機１２からＳＣＰ４２に送信 され、発呼側の応答は、ステップ２１０においてＳＣ４２によって集計する。こ のアナウンスおよび応答プロセスは、さらに情報が必要な場合には繰り返される 。 図２ａのステップ１４０および１５０に見られるように、発呼者双 方向プログラムはサービス回線ノード５０から指示されてもよい。プログラムが サービス回線ノード５０によって実行されることが望ましい場合には、ステップ １５０において、ＳＣＰ４２はその呼をＳＣＮへルーティングし、サービス回線 ノード５０に発呼者双方向プログラムを実行するよう命令する。サービス回線ノ ード５０は、発呼者双方向アナウンスを流し、上記に詳述したように、ステップ １６５において発呼側の応答を受信する。次いで、ステップ１７５において、Ｓ ＣＮ５０はＳＳＰ１２へのＩＳＤＮリンク５４、ＳＳ７リンク３６および４４を 介して発呼側の応答をＳＣＰ４２に送信し、ステップ２１０において、発呼側の 応答がＳＣＰによって集計される。あるいは、ステップ２１０において、ＳＣＮ ５０が応答を集計し、発呼側の応答を保有するかまたはデータリンク５２を介し てその応答をＳＭＳ４８に送信してもよい。発呼者双方向プログラムをＳＣＮ５ ０を使用して実行することは、プログラムによって行われる公共調査または世論 調査が加入者特定の設問または発呼者への様々な音声アナウンスを含む場合に有 利である。 ステップ２１０において、ＳＣＰ４２が発呼側の応答を集計した後、ステップ ２２０において、ＳＣＰ４２はすべての応答の累計を計算する。発呼側の応答の 集計は、ステップ１３０において発呼者双方向プログラムが利用されたか否かに 拘わらず同じである。あるいは、上述したように、応答はＳＣＮ５０によって集 計され（ステップ２１０）かつ累積されても（ステップ２２０）よい。ステップ ２３０において、方法は代わりに、ＳＣＰ４２からＳＭＳ４８による検索（ステ ップ２５０）のために累計を格納するか、またはＳＭＳ４８による検索のために ステップ２４０においてサービス回線ノード５０に累計を格納してもよい。 発呼側の応答を集計および格納するステップに加えて、方法は、加 入者へ与えるために、発呼側についての人口情報を記録するステップを含んでも よい。人口情報には、たとえば発呼側の氏名、年齢および住所が含まれ、また、 発呼側番号をその地理的起点に関連づけること、あるいは発呼者双方向プログラ ム中に発呼側から人口情報を収集することによって、ポーリングサービス加入者 に提供してもよいことは、容易に理解される。 説明したように、すべての発呼側応答の累計は計算され、ＳＣＰ４２またはＳ ＣＮ５０に格納される。本発明によって、ポーリングサービスの加入者がＳＭＳ ４８から電話ポーリングサービスの結果を検索することができる。ＳＭＳ４８は 、スケジュールされたベースに基づき、あるいは加入者がＳＭＳ４８にデータを 要求するよう指定されている番号をダイアルしたとき、ＳＣＰ４２またはＳＣＮ ５０からデータを要求する。たとえば、特定のポーリングサービスの加入者がそ の特定のサービスによって行われた世論調査または公共調査の結果を検索したい と望んでいると想定する。市販されているモデムを有するパーソナルコンピュー タ等のコンピュータを使用するその加入者は、ＳＭＳ４８から世論調査データを 検索するために指定された番号をダイアルする。当業者には理解されるように、 ＳＭＳデータリンクはＳＳＰ１４等のＳＳＰ電話局交換機に接続し（接続は図１ で図示せず）、音声コール（モデムを使用）、またはＸ．２５等の公衆網データ サービスまたはインターネットのいずれかによって、ＳＭＳデータにアクセスす る。上述したようなパーソナルコンピュータを使用する加入者は、データを要求 および検索することができ、またリアルタイムでデータの累積を見ることができ る。 実施例において、上述のように発呼側の応答が集計され、累計がＳＣＰ４２ま たはＳＣＮ５０に格納された後、ステップ２６０においてＳＣＰ４２はＳＣＰ４ ２（「イエス」の分岐）またはＳＣＮ５０ （「ノー」の分岐）によって呼終了命令を与えるかどうかを決定する。呼終了命 令がＳＣＰ４２によって与えられると、ＳＣＰ４２はステップ２８０において呼 終了命令をＳＳＰ電話局交換機１２に与える。実施例の好適な形式では、ＳＣＰ ４２はステップ２９０においてＳＳＰ電話局交換機１２に「どうもありがとうご ざいました」等のアナウンスを発呼側に与えるよう命令することもできる。ステ ップ２９５においてＳＣＰ４２からの終了命令の受信に応答して、ＳＳＰ電話局 交換機１２はステップ２９８においてその呼を切断する。 あるいは、ＳＣＰ４２はサービス回線ノード５０にその呼を終了するよう命令 することもできる。これは、呼がＳＣＮにルーティングされた時点、すなわちス テップ２７０で行われてもよい。ＳＣＮは、ステップ２８５において発呼側に呼 終了アナウンスを与えてもよい。次いで、ＳＣＮ５０はステップ２９９において その呼を切断する。呼終了命令を与えるためにサービス回線ノード５０を使用す ることは、呼終了命令が様々な加入者特定の呼終了アナウンスを含む場合に有利 である。 ここで図１および図３を参照して、主に上記に概説したように、本発明の第二 の実施形態は、特定のポーリングサービスに向けられた全ての市内通話を第二の または着信交換機にルーティングする方法を提供される。発呼側によって行われ た呼の取り扱いに関連して、発呼側が図１に示す標準の電話機のセット２１から ポーリングサービス番号をダイアルすると想定する。発呼側の電話機セット２１ は、回線１８を介してＳＳＰ電話局交換機１２への接続を確立する。ＳＳＰ電話 局交換機１２は、図３ａに示すステップ３０５においてダイアルされた番号を受 信すると、ステップ３１０において、ＳＳＰ電話局交換機１６等の着信交換機に 対応する着呼番号にその呼をルーティングする。着呼番号はソフトウェア中のみ に存在し、それと関連する物理的な回 線または電話はない。図３ａのステップ３１０において、ＳＳＰ電話局交換機１ ６に対する呼が実際に完了する前に、当業者には周知のように、データバケット はＳＳＰ電話局交換機１２から、ＳＳＰ電話局交換機１６においてのみソフトウ ェアに常駐する着呼番号にルーティングする。 ＳＳＰ電話局交換機１２からＳＳＰ電話局交換機１６にデータパケットをルー ティングするには、前述の実施形態に関して記載したことく、また当業者には周 知のＳＳ７方式を使用する。ＳＳＰ電話局交換機１２からデータパケットを受け 取ると、ＳＳＰ電話局交換機１６は、図３ａに示すステップ３１５おいて局所ポ ーリングサービスに関連するデータパケットをＳＣＰ４２に送信するようトリガ する終了トリガを被呼側に割り当てる。データパケットは、ダイアルされた番号 が任意の種類のカスタムサービスまたは特別処理を必要とするかどうかを決定す るため、ＳＣＰ４２への照会を表す。この場合、サービス制御ポイント４２は、 ステップ３２０においてそのデータベースに照会し、そのダイアルされた番号が ポーリングサービスに関連することを決定する。ＳＣＰ４２がダイアルされた番 号がポーリングサービスに関連していないと決定した場合、ＳＣＰ４２は、ステ ップ３２５において、着信交換機１６を介してＳＳＰ電話局交換機１２から受信 したデータパケットに従って、他の呼のプロトコルを始動する。 ＳＣＰ４２がステップ３２０においてその呼がポーリングサービスに向けられ たものであると決定した場合、ステップ３２６においてＳＣＰ４２は発呼者の電 話番号から発呼者が本人であることを記録する。当業者には周知のように、発呼 者の電話番号はＳＳＰによって割り当てられるダイヤルプラントリガに含まれる 。ステップ３２７において、発呼側がこのポーリングサービスにすでに応答して しまっている場合、ステップ４００においてＳＣＰ４２は、ポーリングサービス の加入者 によって指示されていれば発呼側の応答の集計をブロックする。 発呼側が以前にこのポーリングサービスに応答していない、またはそのポーリ ングサービスの加入者がリピートしている発呼者の応答をブロックするように指 示していない場合、ＳＣＰ４２はその加入者がステップ３３０において発呼者双 方向プログラムを指定したかどうかを決定する。その加入者がステップ３３０に おいて発呼者双方向プログラムを指定していない場合、方法は「ノー」の分岐を してステップ４１０に行き、発呼者の応答を集計する。 その加入者が発呼者双方向プログラムを指定している場合には、方法は「イエ ス」の分岐をして、ステップ３４０に進む。ステップ３４０において、方法は双 方向プログラムがＳＣＰ４２（「イエス」の分岐）またはＳＣＮ５５（「ノー」 の分岐）によって実行されるかどうかを決定する。ステップ３５５においてＳＣ Ｐ４２は着信交換機ＳＳＰ電話局交換機１６に発呼側に対して発呼者双方向アナ ウンスを流すよう命令する。典型的なアナウンスは発呼者に「イエス」の投票に は電話機セット２１で番号１を押し、または「ノー」の投票には電話機セット２ １で番号２を押すよう命令する。ステップ３６０において、発呼者双方向プログ ラムに対する発呼側の応答は、電話局交換機１６でデータパケットをトリガし、 このデータパケットは前述の実施形態に関して詳述したように処理されるステッ プ３７０においてＳＣＰ４２に送信される。 当業者には理解されるように、終了トリガが使用されたため、ＳＳＰ電話局交 換機１６が一旦使用されると、上記のごとく発呼側の交換機は、発呼側から第二 の交換機への伝送路を維持することを除いては、何の役割も果たさない。 図３ａのステップ３４０および３５０に見られるように、発呼者双方向プログ ラムは、サービス回線ノード５５から指示されてもよい。 プログラムがＳＣＮ５５によって実行されることを所望される場合には、ステッ プ３５０においてＳＣＰ４２がその呼をＳＣＮ５５にルーティングし、サービス 回線ノード５５に発呼者双方向プログラムを実行するよう命令する。サービス回 線ノード５５は、上記に詳述したように、発呼者双方向アナウンスを流し、ステ ップ３６５において発呼側の応答を受信し、次いでステップ３７５においてその 応答をＳＣＰ４２に送信する。あるいは、発呼側の応答は、ＳＣＮ５５に保持さ れるか、または将来の加入者による検索のためにＳＭＳ４８に送信される。前述 の実施形態について説明したように、発呼者双方向プログラムを実行するのにＳ ＣＮ５５を使用することは、プログラムによって行われる公共調査または世論調 査が加入者に特定の設問および発呼者に対する様々な音声アナウンスを含む場合 に有利である。 ステップ４１０において、ＳＣＰ４２が発呼側の応答を集計した後、ステップ ４２０において、ＳＣＰ４２はすべての応答の累計を計算する。発呼側の応答の 集計は、ステップ３３０において発呼者双方向プログラムが利用されたか否かに 拘わらず同じである。また、上述したように、応答はＳＣＮ５５によって集計さ れ（ステップ４１０）かつ累積（ステップ４２０）されてもよい。ステップ４３ ０において、方法は代わりに、ＳＣＰ４２からＳＭＳ４８による検索（ステップ ４５０）のために累計を格納するか、またはＳＭＳ４８による検索のためにサー ビス回線ノード５０に累計を格納（ステップ４４０）してもよい。格納された情 報は、前述の実施形態で説明したように、ＳＭＳ４８から加入者によって検索さ れる。 前述の実施形態で説明したごとく、発呼側の応答を集計および格納するステッ プは、加入者への与えるために、発呼側についての人口情報の記録を含んでもよ い。 本実施形態において、上述のように発呼側の応答を集計し、累計を ＳＣＰ４２またはＳＣＮ５５に格納した後、ステップ４６０においてＳＣＰ４２ はＳＣＰ４２（「イエス」の分岐）またはＳＣＮ５５（「ノー」の分岐）によっ て呼終了命令を与えるかどうかを決定する。呼終了命令がＳＣＰ４２によって与 えられると、ＳＣＰ４２はステップ４７５において呼終了命令を着信交換機ＳＳ Ｐ電話局交換機１６に与える。本発明の好適な形式では、ＳＣＰ４２はステップ ４９０においてＳＳＰ電話局交換機１６に「どうもありがとうございました」等 のアナウンスを発呼側に提供するよう命令することもできる。ＳＣＰ４２からの 終了命令の受信に応答して、ＳＳＰ電話局交換機１６はステップ５１０において その呼を切断する。 あるいは、ステップ４７０においてＳＣＰ４２はサービス回線ノード５０にそ の呼を終了するよう命令することもできる。これは、呼がＳＣＮ５５にルーティ ングされた時点で行われてもよい。所望ならば、サービス回線ノード５５がステ ップ４７８において発呼側に呼終了アナウンスを与えてもよい。次いで、ＳＣＮ ５５はステップ５０５においてその呼を切断する。呼終了命令を与えるためにサ ービス回線ノード５５を使用することは、呼終了命令が、どうもありがとうござ いましたというアナウンス等の、加入者特定の様々な呼終了アナウンスを含む場 合に有利である。 この実施形態は発呼側の市内交換機がら第二のすなわち着信交換機に呼をルー ティングする費用がかかるが、第二のすなわち着信交換機のみが局所ポーリング サービスに関連するトリガを有することになる。この方法により、多くの異なる 交換機で局所ポーリングサービストリガを形成し、かつ管理する作業がなくなり 、ＡＩＮトリガ能力のない交換機もサポートする。 有利なことに、本発明は発呼者とポーリングサービス加入者との間に音声回線 接続なしで広告されたポーリングサービスに応答を与える 電話世論調査方法を提供する。したがって、より高い呼率をサポートすることが できる。さらに、本発明は、加入者建物内設備および人員の必要性をなくす。本 発明は、好適な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本明細書中に記載さ れ、また添付の請求の範囲において定義される本発明の精神および範囲内で、変 形および修正がなされうることが理解されるであろう。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 高度インテリジェントネットワークにおいて電話ポーリング番号に対して 行われる呼を集計する電話ポーリング方法であって、交換機と、サービス回線ノ ードと、サービス制御ポイントとを含み、前記サービス制御ポイントは、機能的 に前記交換機および前記サービス回線ノードに接続され、前記サービス制御ポイ ントは、加入者に一致する電話ポーリング番号のリストを含む加入者情報のデー タベースを含み、前記電話ポーリング方法は、 発呼側の交換機において、前記電話ポーリング番号に対して行われる発呼側か らの呼を受信するステップと、 前記電話ポーリング番号に対して行われた呼に関連する呼識別情報を前記交換 機から前記サービス制御ポイントに送信するステップと、を含み、前記サービス 制御ポイントにおいて、 前記呼識別情報が加入者の前記電話ポーリング番号に行われた呼を識別してい るか否かを判定するステップと、 前記電話ポーリング番号に対して行われた呼に一致する応答を集計し、 前記電話ポーリング番号に対して行われた呼を処理する命令を前記交換機に送 信すること を含む電話ポーリング方法。 ２． 前記電話ポーリング番号に対して行われた呼を処理するように前記サービ ス制御ポイントによって前記交換機に送信された前記命令は、呼終了命令であっ て、前記交換機は、前記呼終了命令に応答して、前記電話ポーリング番号に対し て行われた呼を切断する、請求の範囲第１項に記載の方法。 ３． 前記呼終了命令は、前記電話ポーリング番号に対して行われた呼の切断に 先立って、前記交換機が前記発呼側にアナウンスを流すアナウンス命令を含む、 請求の範囲第２項に記載の方法。 ４． 前記電話ポーリング番号に対して行われた呼を処理するべく前記サービス 制御ポイントによって前記交換機に命令を送信する前記ス テップは、該呼をサービス回線ノードにルーティングするステップを含み、前記 サービス回線ノードは、前記呼終了命令に応答して、前記発呼側に対してアナウ ンスを流し、前記電話ポーリング番号に対して行われた呼を切断する、請求の範 囲第１項に記載の方法。 ５． 前記サービス制御ポイントにおいて応答を集計にする前記ステップは、 前記サービス制御ポイントにおいて、前記発呼側の設備を使用して一組の応答 から選択するよう前記発呼側に依頼するアナウンスを前記発呼側に対して流すよ うに前記交換機に指示する発呼者双方向プログラムを開始するステップと、 前記サービス制御ポイントにおいて前記交換機からの発呼者の応答を受信する ステップと、 をさらに含む、請求の範囲第１項に記載の方法。 ６． 前記サービス制御ポイントにおいて応答を集計する前記ステップは、 前記サービス回線ノードにおいて、前記発呼側の設備を使用して一組の応答か ら選択するよう前記発呼側に依頼するアナウンスを前記発呼側に対して流すよう に前記交換機に指示する発呼者双方向プログラムを開始するステップと、 前記サービス回線ノードで発呼者の応答を受信するステップと、 をさらに含む、請求の範囲第１項に記載の方法。 ７． 前記呼識別情報は、前記発呼側の身元を含み、前記応答を集計にする前記 ステップは、前記発呼側の前記身元を記録するステップと、前記発呼側の前記身 元から、前記発呼側が以前に発呼したかどうかを判断するステップと、前記発呼 側が前記電話ポーリング番号に対して以前に発呼した場合、前記発呼側からの応 答の集計をブロックするステップと、を含む、請求の範囲第１項に記載の方法。 ８． 応答を集計する前記ステップは、累計を計算するステップをさらに含み、 前記方法は、前記累計をサービス管理システムに伝送するステップと、前記電話 ポーリング番号に一致する加入者が、前記累計 を前記サービス管理システムから検索できるステップと、をさらに含む、請求の 範囲第１項に記載の方法。 ９， 前記呼識別情報は、前記発呼側の人口情報を含み、応答を集計する前記ス テップは、前記人口情報を記録するステップを含む、請求の範囲第１項に記載の 方法。 １０． 前記人口情報を記録する前記ステップは、前記人口情報をサービス管理 システムに伝送するステップと、前記電話ポーリング番号に一致する前記加入者 が前記人口情報を検索できるステップと、を含む、請求の範囲第９項に記載の方 法。 １１． 高度インテリジェントネットワークにおいて電話ポーリング番号にかけ られた呼を集計する電話ポーリング方法であって、交換機と、サービス回線ノー ドと、サービス制御ポイントとを含み、前記サービス制御ポイントは、機能的に 前記交換機および前記サービス回線ノードに接続され、前記サービス制御ポイン トは、加入者に一致する電話ポーリング番号のリストを含む加入者情報のデータ ベースを含み、前記電話ポーリング方法は、 第１交換機において前記電話ポーリング番号に対して行われた発呼側からの呼 を前記第１交換機において受信するステップと、 前記電話ポーリング番号に一致する第２交換機に前記呼をルーティングするス テップと、 前記第２交換機において前記電話ポーリング番号に着信トリガを割り当てるス テップと、 前記着信トリガに応答して、前記電話ポーリング番号に対して行われた呼に関 連する呼識別情報を前記第２交換機から前記サービス制御ポイントに送信するス テップと、 前記サービス制御ポイントにおいて、 前記呼識別情報が加入者の前記電話ポーリング番号に対して行われた呼を識別 しているか否かを判断するステップと、 前記電話ポーリング番号に対して行われた呼に対応する応答を集計し、 前記電話ポーリング番号に対して行われた呼を処理する命令を前記第２交換機 に送信すること、 を含む電話ポーリング方法。 １２． 前記電話ポーリング番号に対して行われた呼を処理するべく前記サービ ス制御ポイントによって前記第２交換機に送信される前記命令は、呼終了命令で あって、前記第２交換機は、前記呼終了命令に応答して、前記電話ポーリング番 号に対して行われた呼を切断する、請求の範囲第１１項に記載の方法。 １３． 前記呼終了命令は、前記電話ポーリング番号に行われる呼の切断に先立 って、前記第２交換機が前記発呼側にアナウンスするアナウンス命令を含む、請 求の範囲第１１項に記載の方法。 1４． 前記電話ポーリング番号に対して行われた呼を処理する命令を前記サー ビス制御ポイントによって前記第２交換機に送信する前記ステップは、呼終了命 令を前記第２交換機に送信し、該呼をサービス回線ノードにルーティングするス テップを含み、前記サービス回線ノードは、前記呼終了命令に応答して、前記発 呼側にアナウンスを流し、前記電話ポーリング番号に対して行われた呼を切断す る、請求の範囲第１１項に記載の方法。 １５． 前記サービス制御ポイントにおいて応答を集計する前記ステップは、 前記サービス制御ポイントにおいて、前記発呼側の設備を使用して一組の応答 から選択するよう前記発呼側に依頼するアナウンスを前記発呼側に対して流すよ うに前記第２交換機に指示する発呼者双方向プログラムを開始するステップと、 前記サービス制御ポイントにおいて前記第２交換機からの発呼者の応答を受信 するステップと、 をさらに含む、請求の範囲第１１項に記載の方法。 １６． 前記サービス制御ポイントにおいて応答を集計する前記ステップは、 サービス回線ノードにおいて、前記発呼側の設備を使用して一組の 応答から選択するよう前記発呼側に依頼するアナウンスを前記発呼側に対して流 す発呼者双方向プログラムを開始するステップと、 前記サービス回線ノードにおいて発呼者の応答を受信するステップと、 をさらに含む、請求の範囲第１１項に記載の方法。 １７． 前記呼識別情報は、前記発呼側の身元を含み、応答を集計する前記ステ ップは、前記発呼側の前記身元を記録するステップと、前記発呼側の前記身元か ら、前記発呼側が以前に発呼したかどうかを判断するステップと、前記発呼側が 前記電話ポーリング番号に以前に発呼した場合、前記発呼側からの応答の集計を ブロックするステップと、を含む、請求の範囲第１１項に記載の方法。 １８． 応答を集計する前記ステップは、累計を計算するステップをさらに含み 、前記方法は、前記累計をサービス管理システムに伝送するステップと、前記電 話ポーリング番号に一致する前記加入者が、前記累計を前記サービス管理システ ムから検索できるステップと、をさらに含む、請求の範囲第１１項に記載の方法 。 １９． 前記呼識別情報は、前記発呼側の人口情報を含み、応答を集計する前記 ステップは、前記人口情報を記録するステップを含む、請求の範囲第１１項に記 載の方法。 ２０． 前記人口情報を記録する前記ステップは、前記人口情報をサービス管理 システムに伝送するステップと、前記電話ポーリング番号に一致する前記加入者 が前記人口情報を検索できるステップと、を含む、請求の範囲第１９項に記載の 方法。